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巻き戻す・・・ 「ロッククライマーの手」のように指紋がなくなって、 「マラソンランナーの足」のように皮が剥けて・・・・・・。 * 僕等は最高のものに弱い。究極―――天才、神業、 最良の、最も偉大な、最も重要なもの、 ―――それは「小さな感覚」の中にある・・。 * * カモノハシに紫外線を当てると、青緑色に光る。 うん。 いや、本当だよ。 うん。・・・・うん・・・・・・。 インドの鮮やかな民族衣装サリーほどではないにせよ、 天道虫の模様の意味。 「クオリア、共感覚、ブーバ/キキ効果・・・」 ―――音が溢れてる、でもそんなの、 オルタナティヴ・インテリジェンスかも知れないよね。 * テレパシーや記憶のダウンロード、 うん。・・・・うん・・・・・・。 でもね、君は誤解している―――。 僕がこういうフェアじゃない書き方をしているのだって、 ある種のトラウマを弱めたり、不安を弱めたりする意味がある・・。 意味はいつも隠れてる、 ―――見えないまま、忘れているだけ・・。 「経験は偉大だよ、 ただちょっと他の人に応用がきかないだけ・・・」 * * そこでエレヴェーターは落ちてゆく、 >生体電気の調整で脳の機能を回復するみたいに、 ・・・その推進器、ランプの灯かり、 (夢の地平線上で君と折り合う――― * * * それは相対感覚、幸福みたいなものだよ、 (電車や、自動車や、通行人も・・) 穴があいている柄杓で水をすくうようなものだったけど、 僕も動揺してた、僕はぬらぬら迫ってくるものを見ていた、 ―――もっと確かなもの、もっと確かなもの・・。 * 犬って凄くてさ、ボール投げても全然反応しない、 甘いものを見たら、オヤというような顔をする、 肉だったら頂戴みたいな顔をする、たまに足を掛ける、 でもビーフジャーキーだったら手噛みそうな感じになる。 「一番欲しいものがそこにある」っていう感覚・・。 「心の痛みを伴う、甘美な、心のあやとり」・・・。 ―――ねえ、笑ったり泣いたりしながら、 怒ったり喜んだりしながら、 僕等はどんな大人になるんだろう、 生ぬるい黄昏の風を浴びながら、公園のベンチで、 僕は淋しい気持ちに駆られた、 表現したいものが手から離れていかないように、 音の感覚を研ぎ澄ませているけれど、 ああ、年老いていくんだな、 そして僕はその中でもほのかな青味を探すんだろうな。 夏だね。 * * それは、すうっと鳥のように背後に接近いてくる。 (そして時刻を告げるように、時計を巻こう・・) * * でもね、IQが処理能力なら、コンピューターには勝てない。 だからコンピューターにはできないことをするしかない。 でも、多かれ少なかれ、僕等はそういう方向へ誘導されてゆく。 コンピューターは賢いから、環境破壊の対策を述べる。 世界平和の方法について述べる。 でも間違ってるよ、僕等がするべきことは、 そんな―――ロボットの延長線上にあるものじゃない・・。 短すぎる歩道を見て、君はきっと笑うよ、 行き止まりのエスカレーターを見て、君はきっと笑う、 使えないフォークなんてのもあったね、 ―――考えること、感じることは、素敵なことだよ、 どんなに無意味に思えても、ね。 いずれ、高度化する、洗練を必要とする、 情報にはパスがある、沢山のフットワークを絡めると、 全体像が揺らぐ、 その揺らぎを狙って情報が爆発的に拡大することがある、 もっとたくさんの学問の背景が必要になる、 知識の習得が必要になる、 存外、文章を書くことにだってまだ解き明かされていない、 世界を揺るがすような大発見が隠されてるかもしれない、 ほんの心掛け一つさ。 * * * 巻き戻す・・・ ―――ネオンサイン・・
2021年08月31日

2021年08月31日

2021年08月30日

僕は商店街で、ドアの開閉する音を聞く。 凸レンズ形に彎曲したその扉―――。 ゴートゥザーヘル... イエメン東部のマフラ県の砂漠にある穴 バラフートの井戸の異臭について想像する・・。 (する・・・・・・) 数世紀前から存在して、 地元の人々からは悪魔が収監されている―――という、 冷え固まった嫉妬のような形をした、 地獄の井戸―――。 ゴートゥザーヘル... 無意識の中でくりかえされ―――る、 異常な睡魔、不気味な幽体離脱、 掴まるものが何もない螺旋状の渦、 見渡す限りの骸骨の山・・・。 フルカラー本592頁『HELL 地獄-地獄をみる』 (鬱より悪魔憑き・・・) (あるがままに生きられない君はお人形さん・・・) 君は本物のコカインや、覚醒剤、大麻、MDMAや、 マジックマッシュルームを見たことがあるだろうか、 僕はない―――でも、写真でなら、見たことがある・・。 いや、白黒だったから語弊ありまくりなんだけど―――さ、 (じゃあ、君は何で見ないのさ、) 真面目な話、覚醒剤は結晶石みたいに見えたし、 ヘロインは眠気ざましのガムみたいに見えた 大麻はお茶っ葉みたいに見えた、 MDMAは砂みたいに見えた、 マジックマッシュルームは、 乾燥させすぎた大蒜みたいに見えた・・。 (真実は―――もしかしたら、その通りであるかも知れない。 もちろん、そうではない、そうではない―――けれど、 それが、本来どういうものかと考えるのなら、 そういう意見も実は必要なのだ―――理解は段階を通る、 常識的な意見では、人の心を動かすことは出来ない・・) ゴートゥザーヘル... 支えきれなくて押し潰してしまう塵埃、 黴菌、穢れ、まるでイギリスのポイズン・ガーデン、 曰くつきの毒草は髑髏マークと共に紹介される―――。 (する・・・・・・) 僕はベネズエラのカタトゥンボの雷を思い出す、 一平方キロメートルあたり約二五〇回。 また時期によっては嵐が発生し、毎分二十八回もの雷・・・。 お ち る・・・・・。 でも地獄は食事中に、たった一匹のゴキブリが、 楽しく空を飛んだって始まる―――んだ・・)
2021年08月30日

2021年08月29日

2021年08月29日

●―――【神殿】(神殿に眠っている―――道具を探していた・・)(乾いた砂が水を吸うように、導かれた―――) 、、、、、、、、、、、、―――何かは始まったのだろうか?●心の中をひとり奔りゆくもの、心の中を暗く裂き、身を刻むもの―――。咽喉に何かが詰まっている違和感を覚えた。いや―――違う・・・俺はこの銃に浸蝕されているのだ―――。しぼりとられた汗・・・・・・。綾取りのような燭台の灯のゆらぎ・・・。● 、、、、、、、、―――【花の都セントラル】......たった一時間の間。......たった一時間の間に―――。●でも―――馬のレース場傍の馬小屋の、あのふわふわの藁で、顔面菌ゆるませて、眠るのが好きだ―――。好きだ―――。・・・・・・・もう、平和ではない。―――森で呼びかわす鳥の声も、窓を閉めていては聞こえない・・。●硬い氷の緊張、尊大な羞恥心―――。仲間を見殺しにしたような罪悪感。欺瞞性・・・。多くの引け目が皮膚のようにへばりついていた。でも―――。でも―――。もういつ死んでも構わない、述べることなど一言もありはしない。あるとすれば―――燃えるような欲望だけ・・。●こんがらがった糸が静かにほごれていくように、冬の凍った池の底に冷たく魚が動く・・・。●●●―――この蒼褪めた瀕死の唇も。―――滑稽な身振りで死出の国へ向かう挙動も。「●冷静になろうとしていた―――感情的になるのを避けようとしていた・・家族が、蛇神崇拝教の奴等に殺された―――。村は―――たった一時間の間に灰になった・・・。 、、―――【魔術】(力を求めて―――いた・・)(それは火のような革命的な思想だ・・)●●あの時、何も出来なかった僕は誓った―――。地獄のような、針を呑むような呵責の海を抜けて―――。善悪の闘争は白熱化する。(否―――殺せ、殺せ・・・・・・)(違う、そうじゃない―――そうじゃない・・)俺は守りたい―――。そんな人間を、守りたいと思うだけ・・・・・・。《オマエハホントウニソンナタイソウナニンゲンナノカ?》...答えられない、答えられない。【真実は、真実であるがゆえに惑わせる】もの だか ら・・・・・・。●引き延ばされた知覚は―――。微小な孑孑のような疑問をも謎にする・・哲学的妄想だ。急速回転・・・・・・。●(疑惑の渦、泥沼の水面、さもなければ灼熱の破裂・・・)嘘を孕んでいる―――、しかもその定義がやりきれないぐらい簡単に、崩れ去るというようなことがあるとすれば、―――疑心暗鬼。言葉という言葉が統制を失って―――も、自分の名前が、誰かの名前が、真実を見失うためにあるとしても・・。●「(面倒臭そうだ・・・)」「(男は確かに美人に弱い、だが、英雄的活動のあとに、勲章だの、褒美だのといわれると辟易する―――)」>エルフ族じゃないかと思うような、整った顔立ち。>しかも、アタックポイントの高い、笑顔。「(それに使いこなせる者がいなかった為、何しろ銃は魂が宿っていて、所有者を選ぶ・・とはいえ、王国の宝物を拝借した―――これは泥棒である・・)」 、、、、、、、、、、、、―――何かは始まったのだろうか?「いきなり浮気ですか?」傍らに、肉感的な感触があった。というか、聞き覚えのある―――声のような・・・・・・。「もしかして、ベローナ?」そして何を思ったのか、カノジョ、というか、ベロベロ氏(?)(というか、口調変わってるね、もっとストイックだったよね?いえいえ、TPOわきまえて―――夜のベッドをお供にする、抱き枕になる、すべてのキャラプレイに精通しています・・・)で?その―――あの・・・で?いきなり、お姫様に蹴りを喰らわせた。ギャグとして処理することすら不可能だった。相手―――王族、俺、平民・・なんだったら名前ないに等しい、異国からきたどこかの馬の骨。高速すぎるというか、手が早すぎるだろ、とか。いやいや、そんなことどうでもいい。あああ〝ああああ゛ああ゛・・・・・。お姫様倒れた、ベロベロ氏、ほっといたら唾吐いたり、頭踏んだりしたかも知れない。俺以外に所有できないというが、俺以外には態度激悪ってこと?やっちゃった、エヘッ(?)これがのちに語られる、『お姫様撲殺事件』・・・。「ちょ、ちょおま、ちょおま・・・・・・」、、、、、、、、、、、そして俺の水平チョップ・・・・・・!
2021年08月29日

* *黒板と、三十五個の椅子と机のある教室。クロノスタシス、秒針が停まったように感じられる現象―――。掃除箱も、鞄も、床も、教壇も、棚も、視差棒も、チョークも黒板消しも、スピーカーも、額縁も、掲示板と、その掲示板に貼りだされた告知も、カレンダーも、時間割も・・・・・・・ゲシュタルト崩壊・・・。 * * * * *「センパイ―――何してるんですか?」「一言で言えば、お前の黒い瞳の中で死ぬためにここへ来た、街は戦場だ、夜のいただきで俺の中の腐敗が燃えて、いま、神の息吹が、きた。可愛い女の胸で抱かれて眠れ、ロンリーハート・・・」「・・・・・・・」―――どうしよう、こいつシバこうかな・・・。「お前の息が、眼の中に流れ込む―――ロミオとジュリエット、香油のごとくにおやかに、口へ、鼻腔へと、流れ込む・・・・・・」―――盛大なレトリックに彩られて、気障というか、もはや馬鹿の域に達した、ある意味・・、殿堂入りの、金字塔のような台詞。、、その・・・・・・。「一言じゃないですよね?」「・・・・・・血がとどろく、稲妻が俺の心を貫く、嵐が跡形もなく俺を攫っていってしまう・・・・」―――段々イライラしてきた。面識はあるし・・、嫌いな人ではない。むしろ、そうではないとも思う。、、その・・・・・・。「ちゃんと喋らないと、野上京子、殴ります。わけあって、全力で、いかせてもらいます!構えます!」―――子供の頃から空手を習ってきた。瓦を割るぐらい朝飯前で出来る。「やめてください」「喋ってください、あと、十秒・・・」「驚かせたかったんだ―――」―――最初に普通にそう言え・・・。 * * * * * 「だいぶ前から転校は決まってたんだ、今日の昼には、もう違う街へ行く。転校先には明日から通うことも決まってる」「なんで、そんな大切なことを、言わないんですか!」 * *「・・・・・・なんか、湿っぽい話題が苦手でさ、でもお前にだけは挨拶しておこうと思って。ほら、新聞部に無理矢理勧誘してさ、お前ずっと嫌がってたじゃないか・・・でも、お前のおかげで、すごい楽しかったよ。、、、、、、、、、、、、、、、、、、、海へと行った合宿で空飛ぶこんにゃく事件も・・・、(肝試し時に、持参したこんにゃくを部員に投げた。今でもキョウキノサタといわれる)、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、校長先生がカツラかどうかを調べるための張り込みもさ、(カツラなら風で飛ぶはずだという発想のもと、校長室に扇風機を設置した。ちなみに、シロだった)で、学校側からプール掃除言いつけられたのも・・、―――カーリング遊びしてたら、お前怒って走って転んで・・。(それで――「おい大丈夫か、野上」と、叫んだのまではよかったのだけど、わたしもアホだが、センパイもアホで、走って転んで、あろうことか、わたしの胸を鷲掴みにしやがった・・)そういや休日の日に、映画館で一緒に映画を観たことも、あったな。なんか食わせろって、ハンバーガーを食べたな。でも思うけどさ、あんなのは、金持ってる奴に言わなくちゃ駄目だ。でもなんか―――なんか、すごい感慨深いな・・・・・・」 * *「でも携帯があるから、何かあったら連絡してくれよ。まあ、迷惑をかけまくった俺と話したいことなんかないだろうけどさ」いつもは冗談みたいにしか言わないのに、今日に限って真面目に、そんなことを言うなんて・・・。狡すぎる―――。「・・・・・・・」大体、なんでそんなことを言うんだ。そんなことを言う相手だと思うなら、どうして、わざわざ眠い眼こすって教室まで来るんだ。狡いんだ―――教室にやってきた時だって、インパクトのある登場の仕方にしたのは、衆人環視で承認を得て、断りづらくさせるための手法。でも一番狡いのは、何も言わないわたしだろう・・。「まあ、何年か経ったら、新聞部のみんな集めてさ、酒なんか飲みながら昔話しようぜ。俺、幽霊出る民宿見つけるからさ―――」なんでそんなことを言うんだろう・・・。スッと、手を伸ばしてきた。「じゃあまたな、野上京子」最後の最後でフルネーム呼びっていう、もはや狡いのを通り越して卑怯だと思う。反則だと思う。―――そんなの・・・そんなの・・・・・・。 * *そう言って背を向けたセンパイの、カッターシャツの裾を掴んでいた。いや、つまんでいた―――。椅子から立ち上がって、涙眼になって、すがっていた。わたしは、混乱した頭でうなだれた。それとは別に、こんな仕掛け花火のような、いわゆるお約束の舞台装置でもって、ハッキリとわかった。わたしはそれぐらいセンパイのことが、好きになってしまっていた、ということ・・・。でも、いま言ったらわけのわからないことになる。恥ずかし―――い、もう、よくわからないけど、センパイを撲殺したい。どういうことだ、よくわからない。でも、それはのちのちに、そうすべきだ、立原道造も言ってる。いまは―――いまぐらいは、この人に素直になろう・・。「あり・・・がとう」おかしいじゃないか、声が震えて―――いる。顔も絶対これは真っ赤っ赤になっているな、タコだな、これはもうイソギンチャクだな、―――生涯ワーストの恥ずかしい場面決定、独走限界寸前のハプニング、輪郭はみだした絵の具すぎる、喋り方・・。息がしづらい、ほっといたらそのまま嗚咽になりそうだ。でも伝えたかった、「センパイ、ありがとう」センパイは振り返ることもなく、髪を二三度、ぽりぽりと掻いた右手で、後ろ手で、何を思ったのか、手を握ってきた。オヤ、と思うような、紳士的な所作。その後、どんな言葉もなかった。数分後、手を離した。わたしも、手を離した。―――センパイは、多少ぎこちないまま、教室を後にしようとしていた。でも、教室から出ようとしたその瞬間、くるりと振り返って、「胸揉んですまなかった、でも存外あるのな、お前」「わあすれええええろおおお!」全部台無しだ、ひどい、ひどすぎる!自らの主張を叫ぶコーナーへでもホットライン・・、でも、ヒエとか、ワヒャアとか、叫びながら逃げ、許してつかあさい、似非広島弁やめろ、待ちやがれセンパイ、とか言って追い掛けるわたしたちには、きっと―――いまはこれぐらいでと、いうことなんじゃないかと、ぼんやり想像した・・。一生忘れられないような夏が、そんな風に終わった・・・・・・。
2021年08月26日

2021年08月25日

むかしむかしあるところに―――、おじいさんとおばあさんがいました。夜露死苦・・・。おじいさんは、愛用のゾッキー仕様のバイクに乗り込み、折角の休日ですので山を駆け昇りに。馳せろや!おばあさんは、川へ愛用の鉄パイプについた、血を落としにゆきました。おばあさんが、鉄パイプを洗っていると、大きな桃が流れてきやがりました。「これは大きな桃」おりゃ、と鉄パイプで桃にブッ刺すと、「やっぱり焼き鳥は大阪やで」若干押し殺したような悲鳴が聞こえましたが、空耳ケーキというあの変な歌みたいなものでしょう、そのまま担いで家まで持って帰りました。ちなみに家は大阪の西成にありました。そこは大阪湾のように素敵な場所です。途中で浦島太郎と亀がいたので、亀を動物園へ売りに行ったり、ちょっとそんなの困りますよ、物語的にと言った、浦島太郎でワンパンでシメたりしました。「ストリートファイターのヒヨコが出てきました」そう言った浦島太郎に、金太郎が「おい、相撲しようぜ」と言って、そのまま、山へ消えて行きました。ゾッキー仕様のバイクに跨ったおじいさんが、浦島太郎と金太郎を跳ね飛ばし、あちらの星へと帰っていきました。道路交通法はまだ制定されていないので、救われました。猪は轢いても大丈夫です、肉になりますから。「それにしても、腹が減ったな」家に帰ると、おばあさんが大きな桃を拾ってきていました。鉄パイプがぐっさり刺さった桃を、おじいさんが、ジャパニーズソードこと日本刀で、一刀両断しました。そうすると、中には機械がぎっしりと詰まっていました。中から、桃太郎という青年が出てきました。「困りますよ、折角桃型のボートで、川遊びをしていたのに、ドアが開かなくなったんですよ―――というか、もうそれどころか、お尻みたいに真っ二つじゃないですか、弁償してください」おじいさんとおばあさんは、ぼけた老人のふりをしました。「あやや・・・気が狂ってしまった」「そんなことをしたって―――裁判では・・・」いきなり、桃太郎の首に日本刀が!ひっ・・・!「気が狂ってしまったから、手元が狂ってしまった、なにかよくわからないが、頸動脈にあたってしまうかもしれない」「いやそんな冷静な物言いで、しかも、眼つき、めっちゃしっかりしているじゃないッスか?」そして後ろからは、桃から既に抜き去られた鉄パイプを持って、桃太郎の頭部を狙う、おばあさんがいました。四面楚歌です。桃太郎、命惜しさに、土下座しました。そうすると、不思議なことに、おじいさんとおばあさんは、すっかりよい老人になりました。「・・・・・・そういえば、桃太郎さん、ここらへんには、鬼が島という強制労働所があるんです」「そうですか」「・・・・・・は?」おばあさんが、鉄パイプを握ったので、「―――すみません、言い間違えました、あの、鬼が島へ行けばいいんですね?」「そうですよ」おばあさんは、紹介業者から、お金をいただきます。そうすると、不思議なことに、年金がなくても楽しく暮らせます。世の中にはこういう仕組みがあるのです。桃太郎は、おじいさんとおばあさんに、鬼が島へ売られてしまったので、とぼとぼ歩きます。トンズラしたいのはやまやまですが、おじいさんとおばあさんは、ここら一帯をシメていました。「・・・・・・仕方ない、鬼が島へ行こう」そういえば、何故かきびだんごを持たせてくれました。「途中で動物にあげるのよ、絶対よ」おばあさんはそう言いました。少し嗅いでみると、麻薬―――のような、向精神薬のような、あぶなげな臭いがいました。鬼が島へ行く途中で、犬のような、ヒトに食べさせました。鬼が島へ行く途中で、雉のような、ヒトに食べさせました。鬼が島へ行く途中で、猿のような、ヒトに食べさせました。そうすると、おばあさんのポケットマネーは、ビスケットのように増えました。年金がなくても生きていけるのを多くの人は不思議に思いましたが、大丈夫です、この時代には多少あぶないクスリも、法律で処罰されなかったので、全然平気です。四人―――じゃなかった、桃太郎と、あと犬とか雉とか猿のようなものが、ゾンビウォークしながら進んでいきました。途中で、桃太郎も食べたので、仲良くゾンビウォークしました。鬼が島は、無人島ですので、一か月に一本しか船がありません。おそらく、ブラック企業でしょう。場合によっては、不夜城かもしれません。でもこの時代は袖の下という、越後屋とお代官様的なやりとりが十分使えたので、何一つ外には漏洩しませんでした。四人―――じゃなかった、桃太郎と、あと犬とか雉とか猿のようなものが、鬼が島強制労働工場へ着くと、様々な危険なことをやらされました。傍らには鬼ならぬ、アルコール中毒の監督者がいました。でも銃という、飛び道具を持っていたので誰も逆らえません。しかしある日、因果応報でしょうか、鬼が島強制労働工場は燃えてしまいました。そして桃太郎とあと犬とか雉とか猿のようなものが、鬼が島強制労働工場の金庫をまんまと盗んで、そのまま、逃げました。しかし金庫はあかなかったので、困ったなと思っていると、おじいさんとおばあさんがやってきて、「まあ、よくやった。後は任せろ」と、おじいさんは言って、聴診器をつけながら、チチチ・・うん、右に、カチン、そうだな、チチチ、うん、左に―――と、見事に開けてくれました。桃太郎とあと犬とか雉とか猿のようなものも喜びました。おばあさんは、にこにこしながら、鉄パイプのようなものを握りながら近づいてきました。「・・・・・・大丈夫よ、痛くないようにしてあげる」「あなた達は頑張って働いて、金庫を取ってきたんだもの、一割ぐらいは残してあげる」そう言うと、ボンボンガスゴスッと、おばあさんは、桃太郎ほかのなにかしらを、のびさせてしまいました。「これで、鬼が島のブラック企業もなくなったわ、世界は平和になったのよ」おばあさんは言いました。提携をむすんでおきながら、いけしゃあしゃあと言いました。「そうじゃ、桃太郎のおはなしを思いついた。これを絵本にするんじゃ、そうすると、印税もばっちり」おじいさんは、親指と人差し指でマルをつくりながら、笑いました。めでたしめでたし―――。
2021年08月25日

* * *―――あ、外国と思いながら、それにしても、意見がモロにアメリカに偏っているな・・。 *(・・・・・・おさるさんだからですか?)(・・・・・・おさるさんだとおもうからですか?)
2021年08月24日

狭い路地裏を歩いている。空気が冷やりとした。街燈の光も、月の光もなく、僅かな生活光によって、奇妙なコントラストを生みだし、還元不能な特異性のなかへ。都市の騒音を排斥した深奥部、剥き出しにされた地べたのような、揺れるまなざし、沈黙の重さを際立たせた道。その道を歩いている間、僕は一言もしゃべらなかった。感情が脱落してゆく。一瞬にして都市が消滅したように、ざわめきが消える。生理的循環変化。蕁麻疹が盛り上がっている、煤けた町工場。他界や異界の名残の、墓。ぎりぎりを持ち堪える、縫合上に、神経が機能する、あるいは神経細胞が接合する。欠損感覚が強くなる。あるいは夢の地の部分の粥状の、完全な矛盾、荒唐無稽なずれ、横滑りの、それゆえ耳の穴にまで潜り込んで、それもやわらかくスロウに、血を吸われているような気がする。貧血。典型的な小規模な地方都市の、わけのわからない話や、やりどころのない欲求不満が、そこへと続いていた。何故か、嫌だと思う。既に端が破れた、古臭い広告のせいかもしれない。様々な冒頭と、行きつ戻りつの揺れ。板塀のせいかも知れない。微妙な勾配のせいかも知れない。息の乱れ、不安の足踏み。コカコーラの壜が落ちている。立ち止まる。新たな襞を織るように蛞蝓がいた。何処からかはいりこんだ小さな蛾が、風に揺られる紙片のように漂っていた。ハッと―――気付く。人がいる。威厳が戻り、羞恥が、再会のような空白が、しかし複雑な性格の不可解な宿命性のもと、出会いのまぼろしのよすが、壁に挟まっている・・・・。猫を捕まえているのか、風で下着でも飛ばされたのかと推察した。不意の跳躍のあとの空虚きわまりない脱線。男の顔が、絆創膏を毟り取るような感じで見えた。なにかズレてる奇妙な感じが、月の満ち欠けのように、時間と共に明らかになった。道はいま、反対側から意味生成をやめようとしていた、逃走線は消える、呻き声が聞こえた。表面のグラフィックの中心核たる、その空気が澱んでいた。ようやく気付いた、透けているという、その構造的な不整合に・・・・・・。どくんどくんどくん、思念がしずかに忍び寄ってきていた、器官なき身体の無意識の構築、幻想の享楽の層、不具の溶解、統覚の崩落、道は熱に浮かされたような騒々しさを思い出す、眼光が空洞だったとそう思われる、まさにその瞬間、宇宙のような、高速に等しい速度で涎れた夏の日常が、どろり、と滑稽を蝕むように戻ってくる・・・。
2021年08月24日

アイツ、水着の跡見ながら、さくらんぼや薔薇の色って言ったんだ。本当それだけなんだけど、胸が小さいこととか、異性に見定められる感じとか、全然好きじゃなかったんだけど―――。そもそも釣鐘草の中の蛍のような、人生もあるよね。―――恋なんかしたくないではなくて、好きになってほしくない、誰にも、そんな感じのする人・・・・・・。小さな歯を覗かせながら、いまにもぐらりと傾きそうな、空に舞い上がるような浮遊感を持ちながら、不器用に肉体の中へもぐりこんでいるような、少女は語る・・・。華奢な身体は不安定な精神を想起させる、こういう人って、ひらがなの詩を書かせると上手い。孤独で感受性が強い人って、か弱くて滅びやすい日陰のようにけだるげで、何故か、明日もちゃんと生きているのかな、という気にさせる―――。人生にはいくつかの型があると思うけど、分かり易く言って、天国と、煉獄と、地獄というのがある。最適解を導くヒントとは違うけど、頭の中の神経を巡らせるヒントにはなる・・・・・・。前世があるとすれば、修道女だったんじゃないかな・・・・・・。でもさあすべて軽やか、流行り目眩に、引っ掛かりそうなあるとない風に、眩惑しながら、 縮んだモーメントの逆回転、休息、平安、福音―――それもまた、迷路の入口と知りながら、今日はどんな夢を見ましょうか、お嬢様・・。蒸籠から小龍包でも出てきそうな、まるで上海の盛り場のような、夏の暮れ方―――、夏のうぐいすなんてのも乙なもの、月の光は魚の群れ。みえるものをすべて抱え込もうとするのは、臆病の悪い癖だよ、ヴェールを脱いで覚醒めて、さあ波打ち際を歩くためのスタート・ポジション・・。夢よりも重い現実を羽根にして、刹那の交信、自働車の通らない、雑居ビルの多い、路地で、どうか、その足が着地しますように―――、花の蜜を探して、引き上がってゆく画素数、期待、時間の奥底でいつか素晴らしく燃えるような、やさしい緑色が見つかりますように・・・。ねえ、溶けそうな眼蓋の奥を、覗いて―――みて・・・よ・・・・・・。理解してみて、黒髪は昔、緑色と言ったこと、考えてもみてよ、愚かだけど、夜は森の中、手を伸ばすことは、心の奥からでも始められる―――。
2021年08月24日

マンションで主婦たちが陰口をしている―――。「高良さんってどうして離婚したのかしら?」他人の不幸ネタはみんなで共有、裏ではマウントを取る・・、優しい顔した態度の裏で、何を考えているかわからない・・・。[陰湿な人]は顔を見たらすぐ分かる・・。[性格の悪い人]も顔を見たらすぐ分かる・・。人が他人の苦痛を目にすると、自身が苦痛を経験したときと同じ脳内領域が光る。いじめっ子の脳の場合、該当領域がさらに活発に活動を行う。しかし、いじめっ子が示す感情移入反応は、扁桃体と腹側線条体の活動によってゆがめられたもの。扁桃体や腹側線条体は脳内領域の中で、報酬や喜びに関係すると考えられている部位。つまり、いじめっ子は人の苦痛を見るのが好きなのだ。この考えが正しい場合、彼らは弱い者いじめをして他人を攻撃するたびに、心理的な報酬を受け取り、反応の強化が進む・・・・・・。、、、、、、 、、、、、、、、、、、、こう言おうか、人はどんどん醜くなるのだ―――。大人になると成長しなくなる理由は、きっとそんなところ・・・・・・。 *「格別の入口は退屈しのぎの悪口 *「なんかあの旦那さん、浮気してたんですって・・・・・・」「それで―――会社の金を横領して貢いでたって・・・・・・」《人間の顔》をしているのに、《動物の表情》をしているのだ―――。匿名性の罠に似ていると思う。気が付くと、誰かと誰かの天秤にかけられ、品定めされることもある・・。―――世の中には、そういうしがらみが嫌で、誰からも離れている人もいる・・。お局様、仕事人間、我関せずのゴーイングマイウェイ・・。協調性がないと見られている人かも知れない。でも村八分も平気だし、人付き合いなんて面倒くさいだけだ。実際、ただの時間の無駄だ・・・・・・。学生時代の友達と食事や旅行へ行ったり、キャリアアップのための習いごとをしたりする人もいる。さて、どちらが―――正しいんだろう? *フェイクニュースに、強力なプロパガンダ・・・・・・。きっと彼女たちにだって敵はいない、ただ、友達がまったくいないだけだ・・・。アハハ・・・。 *「・・・・・・いま、子供さんと一緒に実家へ、帰ってるんですって―――」「どこかに就職でもするのかしら?」そういえば、犬は飼い主の言葉を理解しているという。脳研究で分かっていることだ。―――はたしてこういう人達に犬が飼われていたら、どんなことを想うのだろう?、、、、、、、、またやってるのか、とか。、、、、、ああこいつ、とか思うのかな。 *世間体ばかり気にして見栄を張る人たち、―――自分の幸せを確認するために、常にもっと駄目な人や弱い人を見つけようとする・・。『セレブ』とか『勝ち組』とか、『エリート』とか、『3K』とか・・・。でも眼の前にぶら下がった美味しい餌には、きっと罠がある・・・。 *シモーヌ・ヴェイユは、その「そこへ向かうとあるかもしれない無」のために、「脱創造」(decreation)という言葉をつくった。そして、そのことを断固として実行するために「根こぎ」(deracinement)という言葉をつくった。理解しなくていい、けれど、世の中には、本当に沢山の考え方がある・・・・・・。天地創造の前に神は何をしていたのだろう、おしゃべりは、いい、楽しいおしゃべりは、いい―――、でもその内に誰かがハメを外す・・。 *「人の悪い所ばかり見てると、 不愉快な人間が寄ってくる・・・「他人の評価をマイナスにする限り、 自分が永遠にプラスになることはない・・・ *僕は他人の悪口には参加しない、誰かが言われているようなら、庇う言動をすることにしている。僕は別に聖人君子でも何でもない、一人ぐらいそんな役割の人間がいても、まあいいのではないかと思うだけだ。人を呪わば穴二つというけれど、嫉妬、ねたみそねみも、誹謗中傷罵詈雑言もその穴である、無限にねじれたあとで自分の尻尾を噛む・・・・・・・。「(でも子供の悪口を言わないのは、まあ、えらいと思う・・)」―――そんな評価の仕方はおかしいけれど、でも夫や妻はまだ、いい、だって彼等は大人だ、世間とはそういうもの―――だ・・、僕は結構色んな人の愚痴を聞いてあげたものだ、けれども子供には関係がない・・・、子供はこんな醜い大人たちを見て何を想うのだろう?そう思う、ストレスやジェンダーの話みたいに、法律沙汰が増えた、それは成長したのだ、規模が拡大したのだ、暴言はその対象である、その内、ものすごい額をふっかけられ蒼褪める人も出てくる・・、何でも言っていいなんて、大間違いだよ、それに僕等には本当にするべきことがあるはずなのに、とも思う―――。、、、、、、 、、、、、、、、、、、、こう言おうか、人はどんどん醜くなるのだ―――。大人になると成長しなくなる理由は、きっとそんなところ・・・・・・。
2021年08月23日

「将軍、元気にしてるかな・・・・・・」「・・・・・・」夏休みの宿題がわからないから教えてください、と土下座して一時間後、何を思ったのか、この動物は言いだした―――。「あ、ごめん、気になるよね、ちょんまげしてるのかって、廃刀令はどうなのかとか、草履を服の中に入れているかって。あと、しゃれこうべで酒を飲んだのかどうかとか・・・・・・」「・・・・・・・」わたしは、彼女の眼の前にある、夏休みの宿題をシャープペンシルで三回ほど叩いた。、、、、、、、、、、、、、、そんなことはどうでもいいから―――、まず―――宿題をやれ。そういうジェスチャーだった。しかし、現実逃避はついに天然街道をひた走りながら、あたかもそれが自然なことであるように語り始めるのだった。「あーちゃんが、それ、人面瘡とか、あたしの生霊じゃないかって言いたい気持ちもわかる。空想上の友達いわゆる―――、イマジナリーフレンドじゃないかって・・、友達だもん、心配するよね・・・・・・」「・・・・・・」わたしは、もう一度、彼女の眼の前にある、宿題をシャープペンシルで叩いた。ここでもし何か喋れば、宿題の時間は更に延びるだろう。そう、予想された。そりゃわたしだって、学校の先生とか塾の講師ではない、彼女に宿題を教えるのが嫌といえば嫌だ。でも土下座をしてお願いされた以上は、応えてやりたいと思う。わたしが一番心配なのは、そんなどうでもいいことではない、宿題だ。「お父さん・・・・・・」わたしは、笑いそうになってしまう自分を恥じた。でも、めっちゃシリアスな顔をして、どんなワードセンス!嵐がこぼれた青インク!「・・・・・・満員電車でおとうさんが、体操の吊り輪をしてるの。後方かかえこみ二回宙返り懸垂、振動からの力静止技・・、通路はもう駄目だ、お父さんは囁いた・・、右からラグビー、左から相撲力士。それに覆面警官もいる、ちい―――っ!(?)そこに生まれるのは、離岸流・・・・・・。すべてを呑み込むオクトパス、いにしえの怪物、リヴァイアサン・・。お父さん、そこが社会の荒波なんだね。そうだよ、娘よ、これが荒波なのだ。もう、こんなところにまで―――スミが(?)でも最後降りようとしたら、お父さんが、お父さん・・・・・・、ライブでダイヴした人みたいにサーフィンして、流されてゆくの、お父さん、波乗りジョニーじゃないよ、あと、それ、歌間違えてるよ・・・・・・・」「・・・・・・」そんなに夏休みの宿題したくないのか、と思う。しかし、眼がちょっと怖い。伊藤潤ニのホラーの白眼を思い出す。アイスクリーム与えた方がいいのかな、と思う。というか、体操おまえ詳しいな。「あーちゃん、あたし――― ティックトックって聞くと、マイケル・ジャクソンから、ネバーランドへの誘いを受けたみたいになるんだ、どうしても、ボッキトックか、ホットドックって、ヒラメをついカレイって、そんな風に、エヘヘヘ・・、変換しちゃうんだ・・・・・・で、それでさ―――」どう―――答えろと?それでお前、わたしにどう答えろと?というか、お父さん何処行った。あと、宿題はここだぞ。てか、何で笑った?「あーちゃん、子猫飼ったらどうする?やっぱり、空っぽの鍋の中に入れたいよね、ほら、野球の変化球でさ、ナックルってあるけど、ナックルのあとに、パームやチェンジアップ投げたら、実は打者、ナックルって思うんじゃないか、みたいな、で、それでさ―――」そうだね、子猫飼ったら空っぽの鍋の中に入れようね、それで、コネコナベって言って、ツイッターで流そうね・・・。あと、野球の話は本当にそうかもしれないけど、よくわからないことを言うのやめようね。「あたし時々着ぐるみに憧れるんだ―――やっぱり、ダイコンとか、ナスとかがいいよね、ぬるぬるしてるし」「・・・・・・・」・・・・・・してないけどね!もしそうならわたしも、ちょっと野菜を叩いていい野菜か、どうか調べなくちゃいけないぞって―――コラーッ!「将軍がさあ、やっぱりトマトって言うんだ。マドンナ、デミ・ムーア、アストン・カッチャー、ブリトニー・スピアースだってそうだって・・・、あたし、それだったらリンゴの方がいいって言ったんだ、昨日、リンゴ・スター見たからじゃないけど、ううん、椎名林檎じゃなかった!」「・・・・・・・」じゃあそれでいいじゃないの、ということは躊躇われた。そもそも、いまの有名人の下りいるかな、と思った。あと、リンゴ・スターと椎名林檎は、どう見繕っても間違えないからね。しかし何しろ、彼女の眼が怖い。宿題をしなくちゃいけない気持ちと、夏休みだから遊びたい気持ちがぶつかりあった末に生まれる、もう、面白いとか何とかを、越えてしまっている状態・・・・・・。「そのさ、おやつにする?」そう言った瞬間、ダイコンとかナスとか、トマトとかリンゴ言ってた女が蘇生した。「スリュスリュスリュ―――ハーイ!」「・・・・・・一つだけ聞いていい?」「シュークリームでもいいよ、千人目の亡霊目指してライドイン!レジスタンスのスパイにされても、らああああいどいいいん!あ、もちろん師匠が食べたいものならもう何でも」―――いいよじゃねえ!というか、誰が師匠だ!「―――いやそういうのじゃなくて、勉強する気ある?」「戦場は―――」何か溜めた―――溜めた・・。「クレイジーが付き物です・・アジフラアアイ!」「真面目にやらないのなら、宿題教えないけど」そう言うと、突然足にしがみついてきた。しかし一見みじめでぶざまなポーズも、彼女の喜びなのだろう。「・・・・・・見捨てないでおくんなまし、足を舐めろと言うなら、ハァハア(?)」・・・・・・真顔になるわたし。・・・・・・ブルドック顔になる彼女。、、、 、、、 、、、、、、、、、そして―――お互い、なかったことにした・・。「じゃあ、おやつ食べたら真面目にやる?」「やる―――というか、オス!」、、、、、、、、、、、、それは空手道場でやってね・・。「破ったら?」「将軍のフルネームを教える、あと、お父さんが、市電から地下鉄へ流れていった、闇のキオスクの顛末を話す」「・・・・・・」どうしてこの子は、こんなにネタが細かいのだろう。というか、キオスクに謝れ!「それとも着ぐるみで、ダンス大会する模様を実況中継する?」
2021年08月23日

本当にどうでもいいことなんだけど、自分が何かに支えられているんじゃないか、と思うことがある。かれこれ随分前の話になるのだけど、僕は東京から新大阪までの新幹線に乗っていた時に、ああ、帰りの新幹線だね、座りやすそうな自由席がなくて、もうしょうがないからと自由席と自由席をつないでいる、通路に座っていた。そうしたら、僕のところに女性がやってきて、席が空いているのでこちらに座りませんか、と言ってきた。僕はそれに対して、断った。どうにも人のそういう優しい誘いというのが苦手だった、ということもある。でもすごい嬉しかった。嬉しいのだけれど甘えるのが下手なのだ。いまだったら、頭下げつつ有り難く席に座らせてもらうところだ。好意には甘えなくちゃいけないよ、君、みたいなね。ああそういうところだよ、そういうところだよ、とかね。もし君がそうなら、いますぐ人生観直さなくちゃいけないよ。そのあと、通路に見るからに態度の悪い奴が通ってきて、僕にあたって、おいこんなところに座んなよ、とか言って来た。カチンときたね、一触即発立ちあがった。人間湯沸かし器の出番だ。僕が十代だったら三秒でシメていた。おいてめえぶっ殺すぞみたいな話になっている。ちょっと睨んだらヤバいと思ったのか、(実際シバいたらすぐ泣きそうな感じだった)丁寧に言い直した、なめたことを言ったら完璧に手が出ていた、おおじゃあ、いいや、と思った。しょうがないから、ドアの横に座った。まあ、本当にそれだけの話だ。でも時折―――僕は実際十何年前のことや、本当にどうでもいいことを、パッと思い出すことがある。記憶力に自信があるのとは違うけど、僕は長い間、自分の高い直観力で切り抜けてきた。何が凄くて、何がヤバくて、どういう所に行ったら行けないかとか、どういう考えが一番正しいかでそれは用いられた。そういう時にそれは出てくる。僕は全然よくわかっていないのに、そいつは、もう、何かを感じていて、それに対するヒントを出してくれている。結構そんなこと、あるんだ。僕がたくさんの回り道をして、たくさんの人とは違う違うことばかりしたので、人と少しだけ感覚が違うせいかもしれないけどね。それだって、日常生活で顔を出すことはない。まず第一にそんなものがホイホイ顔を出すようなら、僕は仕事ができない。もしそうなったら、何処かの寺で修行でもしているのではないかと思う。僕はまず、自分がそういう性質の人間だとよく知っている。憑依型、あるいは、無や空っぽに近い精神状態。そういうのは、もっぱらは詩を書いている時だ。僕はそういう何だかよくわからない感覚で、詩を書くことがあるから、そこには確実に、僕の制御できない種類の力が働いていることが、わかる。さてエネルギーとは何なんだろう、これは本当に難しい問題だ。心っていうものも、上手に説明できる気がしないしね。ビタミンとか、疲労物質とか、神経回路とか、そういうのは説明できる。いや、実のところ、答えがわからないまま、その答えを知ったようでいるのが僕等なんだよ。実のところ、テーマとかスタイルとかはもっと後の話だ。それが上手に見つけられるかどうかで、作品の良しあしは決定的に変わる。意識なんて無意識の前では本当に無力なものだ。睡眠時間削りまくって、とりあえず文章を書く、勉強をする、もうやれること、思いつくこと全部やった、でも本当のところ、どれぐらい形になったのかと思う、失敗して気付く人生の味かな、そういうのに気付いたのは二十代の後半になってからだけど―――。きっとこういうのって誰にでもある力で、僕はそれを引き寄せの法則だとか誇張しようともしない。守護霊とか、そういう話もしない。シンプルなものだ、確実に何かに支えられているよ、と。それをもし信じないとしたら、人間はきっと脱殻になってしまうだろうと―――思うんだよ・・。というのも、僕は詩を何千個、失敗したのを入れると数万個にものぼるほど、詩を書いているのでわかるのだけれど、そういう感覚って何かと似ているということはできても、再現しようとしてもそれは絶対に同じようにならない。パソコンがバグって、フリーズして、詩が消えるなんて、十本の指ではきかないぐらいある、「あら、あなた、またですか?」なんてオカマ言葉を使ったりね。―――でも、そういう時に同じものをどれだけ並べても、微妙に違う、その感覚・・。いやいやこれは、一日である昨日を、一日である今日にまた再現しようとするようなもの。でも、そういう時は、もっと文章を劇的に変えることにしている。より面倒くさく、よりしつこく、文章を調整しようとする。なるたけ、もう後のことは考えない、余計なことを考えると全部投げ出したくなっちゃうからね、情熱、ガッツ、努力、ファイト―――いや同じじゃねえかよ、でもさ、どれだけ時間がかかってもいい、これだけは完成させようと思うと、後はまあ何とかなるもの。人間ってそんなにえらいものじゃない―――よ、僕は動物って本当にえらいなあと思うもん。自分のするべきことをちゃんと知っている。エサ、あそぶ、散歩、寝る、かもしれないけどさ。まあ、動物が何故自殺するのかとか、ああ、犬に驢馬に海豚もそうらしいね、まあ、ハリガネムシに寄生されて水に飛び込むコオロギみたいに、見えない内側にその答えはあるのかもしれないけどね。どうして動物の育児放棄があるのかとか、これは多くの動物に見受けられるんだけどさ、そんな風に、まだまだわからないことはたくさんあるけど―――さ、別の眼で見ようとはしてないよねって思う、余計なことを考えないから、その輝くような美しさを損なったりはしてないよね、と。僕はその場面を考えていると、どうにも不思議だなと思う、僕はその時、少し無理をしてでも、あの女性に優しく頭を下げるべきだったのだ。僕等はいつも成功したり、何かに勝つとか、いわゆる御大層なことを額面的に述べてしまうのだけれど、本当のところはそうじゃない、失敗した時のことをどういう風に考えるかで、その後の生き方にさりげない変化を与えられる、が正しいのだ。最後は自分の努力しか残らないとか、ね。本当に―――そんな類のことだけのような気がするんだ。最低でも、世の中には善良な人がいる、いつも誰かのことを心配したり、優しく気遣ったりしている、なんて気付けることは、幸せなことだ。人の為なんて言って実の所、何にも考えてない人もいるけどさ、(ユーチューバーや、とある批評家にも、いたね・・・、)暮らしの中では、もっとそういうこと、あるだろ―――う、見えるものばかりじゃない、見えにくいものが多すぎるから。けどさ、信じられる人がいる世界っていうのは、存外いいものだよ。それが正しいとか間違っているかでいえば、僕は間違っているかも知れない。そんなのは稀なことだ、人はそんなに優しくはなれない、でも眼を痛いぐらいにハッキリと開けていなきゃ見えないもの、あるよ―――太陽の眩しさに遮った、指の隙間から見えるやさしさ、そんなもの、知って、学んで、僕も励まされたことがあるんだ、僕等は複雑だよ、たくさんの人格を備えているよ、それはストレスやジェンダーと同じだよ、時代と共に発見され、開発されてきたもの、僕等はきっとそれを優しく抑え込む術を見つけるだろうって、時々はそんなこと、思うんだ―――。僕等の脳は宇宙が、つまりこの世界が最初に誕生した瞬間の前の状態を、想像しにくいようになって―――いる・・・。僕はそんなことを十代以前の夜中に、考えていたことがある・・、分かるって、あるいは悟るって―――大人になっても難しいものだよ、大人になると成長しないって、いやなんだったら全然変わらないってね、みんなたくさん問題を抱えてるからさ、ややこしいこといっぱいだしね、けど―――ゆっくりと眼を閉じて、イメージしてみようよ、そこにあったもののこと、その最初のエネルギー、とても大きな力だったわけじゃない―――と思う、何の前触れもなかっただろうと思うんだ、でもそれは生まれた、僕はそれを「神」と呼び、それはどんなものかと考える・・・・・・。僕は二十代のひと時、地球一周できるぐらい歩いたと思う、そんなに歩いたか? いやいや、歩いたような―――気がする・・、多少盛っておくのも、大切だと思う、大袈裟はいけないけど、盛りそばは大切、大盛りごはんでお願い、みたいなね。いや―――随分後になってからだよ、その頃見ていた、星空がすごく綺麗だと気付いたのはね、その時の僕にはついぞわからなかった、でも、客観的にその時の状況がわかるにつれて、美化や修飾とは違う、もっと別のことを考えられるようになった、そうだよ、あの頃の僕はどうしても、叶えたい夢があったからね―――。
2021年08月22日

*法廷みたいな臨場感の溢れる場面、―――『指示(referencial knowledge)』と、『手続き(procedural knowledge) * *、、、、物質と光・・・・・・・。 * *でも、そういうところって人に見つかる可能性がある。そこが過疎化地域というならいいのだけど、いざ人を隠そう、埋めようとなると中々難しいものだ。家の庭に埋めたいところだが、さすがに目立つと考える人もいるだろう。しかしこの監視社会においては、まったく映像に映らないなんてことは出来るだろうか? * *でも、野暮なことは言いっこなしだ。また、この穴も、何処まで掘るかは目分量で、これでいいというところは、およそ筋肉痛になる。一人でやるなら数時間はかかるし、早く切り上げたいが、何かの拍子に見つかってしまってはと考える。そうなると、自然と人がめったに来ない森の中になる。心行くまで不吉な印象のする森で穴を掘る。いやいや、中々出来ることじゃない。しかしおいおいちょっと待てよ、埋めるんじゃなくて、錘でもつけて、なんだったらダンベルでもつけて、海にでも沈めた方が合理的なんじゃないかと・・・。 死体の投下から間もなく、海老や蟹などの腐食動物が群がり、死体を食べ始めるだろ―――う。もしかしたら、鮫も食べに来るかも知れない・・。鮫は全部食べない、と言うけど、ご馳走があればいただきにくるだろう?そうだね、合理的という意味では、その死体を食べてしまった方がいいのかも知れない。いないということですぐ捜査が始まったり、家宅捜索されるわけではない。骨だけなら捨てるのは簡単だ、それに臭わない。しかし人体の肉を捨てるとなると、重いし、面倒くさいし、また腐ったら臭う。死の臭いは、四百種類以上の揮発性有機物が、複雑に混ざり合ったもので、これは、生き物の体の組織をガスと塩分に分解する、バクテリアの活動によって生産される。バラバラ殺人なんていうものもあるけど、あれも考えると超面倒くさい。星新一のショートショートじゃないけど、よくわからないけれど突然大きな穴が生まれないかな、と思う。そうそう計画殺人なんていうけどさ、どれぐらいの人かはわからないけど、実は結構な数の人が、死後に幽霊を見て自首してる。嘘じゃないよ、調べれば分かる。それも脳を食べにくるとかいう悪魔めいたものだから、夢の中で殴るといったボクシングスタイル、お前も同じ死に方をするだろうという予言型まで様々。あのアル・カポネも幽霊に悩まされたというからね。でも穴が掘るまではわからない、それが愚かであるとしても、時には・・・・・・。多くのゴミの中に死体を捨てる、というのが正しいかも知れないと気付くこともある・・・・・・。これが存外、正解だったりしてね。 * *(だけどね、実は霊界や天国は信じないって人でも、幽霊は信じるっていう人はいるんだ・・・)(何でだろうね、僕はその心理について分かるよ、でも“それ”を認めるなら、『答え』を、引っ繰り返すのは―――とても簡単なんだよ・・) * *話は全然変わるのだけどね、路上に釘が一本落ちていたんだ、うん―――君はどう思う、どう思う?日曜大工で? 工事現場で?いやいや、これ見よがし道路の真ん中に、何だってポトリと釘が落ちているんだろう、僕は思うんだ、もしかしたら軽トラの荷台にあった木製の棚を、とめていた、とれかけの釘が、ブレーキの拍子に飛んだってね。ピュン、グルグル、ポトッ、ぶおおおおお、どうだい、ね、どうだい? いやいや―――馬鹿だな君は、何を信じているんだい、そんなの誰かが置いたに決まっているじゃないか、車をパンクさせたいんだ、そんなの知らないよ、僕は見た瞬間に分かったね、だって僕が置いたからね。 *さて、長い話をしてしまったね、とても簡単な結論で終わりたいと思う。
2021年08月22日

「ヘンタイとは何なのでしょうか、センパイ?」「それ、俺に聞く?」「・・・・・・やっぱり、やめようかな・・いやでも―――、まあ、その・・・」「聞く?」「・・・・・・聞きましょう」「まず、ノーマルから。さて、男性と女性とがいわゆる交尾したい衝動に駆られる、これはしかし、正常だ。種族維持本能だ。けれど、男性と女性とがいわゆるソーユーことをするにあたって、そことは全然、関係のないものが浮かび上がる。それもしかし、魅力的な要素といえるかもしれない、これは開かれたヘンタイといえるだろう。フェティシズムという言い方もできる」「・・・・・・開かれたヘンタイ、というフレーズが好きです」「―――たとえば、男性は女性の髪の匂いが好きだ。シャンプー変えた、みたいな感じで言う場合もある。匂いフェチだね。これも、嫌な人は嫌だろう。たとえば女性の腋が気になったりする。これは性的抑圧によるものという見方もできるかもしれない。男性がブラジャーをつけたり、ガーターベルトするのと同じでね」「ガーターベルトするんですか?」「まあ、メンズランジェリーというジャンルもあるし、男性が女性服を着るのもファッションとか文化で考えると、これもそこまで、大袈裟にすることはないと思うけどね。ほら、銭湯で長い髪の男性にドキドキするようなね」「やめてくださいよ!」「まあ、ここらへんは、女性も理解できるかなという世界だよ。ヘンタイとなってくると、気持ち悪い、吐きそう、理解できない、になってくる。小便のませようとしたり、小指をおくりつけたりする」「そんなのを―――聞かされるんですか?」「でも気持ち悪い、吐きそう、理解できない、というのは、差別や迫害であることも理解しなくちゃいけない。世の中には、そういう特別な趣味があっても、一般の人には迷惑をかけない人だっているんだからね」「そうですね、ヤクザと一緒ですね」「そう、一般人に迷惑をかけるヤクザは、これ、いけない。ただの暴力。そんなの中学生が小学生を恐喝するようなもの」「そうですね」「ヘンタイ度が増してゆくと、まあ、汗の臭いが好きとか、精 子を飲ませたいとかいうのが出て来るよね。カラダにも、タトゥーしたいとかじゃなくて、機械埋め込みたいとか、五体不満足にしたいとかね、それも、ヘンタイとかじゃなくて、もう純粋に何かの精神病理を垣間見るようなスリリングだね」「聞いているだけで、ちょっと耳がこわいです」「・・・・・・俺さ、ヘンタイって好きなんだよね、つくづく思うんだ、そういうことをしたいとは全然思わないんだけど、もう確固としたヘンタイ性を確保してる、強靭な化物みたいな人、好きなんだよ。興味が尽きなくていつも考える」「・・・・・・それもかなり、変な気がしますが」「でも、常識とか普通とか一般的になんて、そんなの道路の標識や、信号と一緒だぜ。本当は守れるものじゃないの。みんなが飛ばしてる、もうバレないようにかっ飛ばせの精神だよ。そしてそういうのは、もう隠せるものじゃないし、消せるものじゃないんだ。麻薬と一緒って言ったらあれだけど」「七十億人もいますもんね」「売れない絵描きの病んでいる絵とかね、でも明確な個性だよ。評価される、理解されるものとは全然違う。お金を稼ぐとか、人に愛されるツールとは全然違う。そんなのは、まやかしだよ。そう、人類的には最適な進化を促すために、そういう独自の方向性をみんな持たなくちゃいけないんだ。それが百年後や二百年後に、新しい変化を促したりする。ほら、ゴキブリをつい飼ってしまう人みたいにね」「おぞましいですね」「でも、蜘蛛だって、蛇だって、飼うんだ。蟻なんか、死んでる猫や蛇の眼の中にだって侵入する。こうやって話すと、気持ち悪いけど、飼う。いや、印象ってそんなもんだよ。蛆虫がわいてる猫の死骸だって、頭がわきそうになるけど、それが生命が死を迎えた瞬間なんだなって気もしたら、荘厳なのかもしれないぜ」「・・・・・・すごいですよね、言葉って」「おぞましいというけど、棺桶に死体を入れているって、冷静に考えると、あれ相当気持ち悪いぜ。文化だから受け容れているし、変だと思わないけど、冬の山小屋で死んだ誰かと共にいたら、全然違う意見が出るだろ」「なんか―――なるほど・・・うん、そうですね、確かに―――ですね・・」「俺は別に結婚をどうとか否定するつもりはないけどさ、人間が一人の異性―――いや、別に同性でもいいけどさ、その人しか愛せないってことは絶対あるまい。運命の赤い糸は何本もあるっていうしね。でも、前述したように、結婚を否定するつもりはないよ。人間だから一人の人間を心ゆくまで愛する。それは、いいじゃないかと思う。否定したいのは、結婚の幻想だよ、ウェディングドレスや、わけのわからない設定の式場、引き出物、そういうなんやかやだよ」「センパイってそういうところ、普通ですよね」「寝取られ願望とかもわかるけどね。貞操帯についても理解があるよ。まあ、どちらもしないけどね」「執著ですかね、それと解放ですか」「どうとも言えないけど、色んな人がいるってことだよ。それにヘンタイとはちょっと違うけど、人形とかぬいぐるみが趣味っていう人の部屋って、考えようによってはホラーハウスだぜ。必要最低限の範囲がどこらあたりかは知らないけどさ、ある範囲を越えると、この人ちょっとおかしいんじゃないかと思う。でも、そうじゃない、そうだろう?」「そうですね、人形やぬいぐるみは、いますよね」「男性だってフィギュア集めてる。少しなら、普通だけど、いっぱいあったら、マニアになる。いわゆる、ヘンタイだね。でも、これがもし、釘とかさ、あるいは卒塔婆とかさ、壊れた扇風機とかだったら、お前どう思う? めくるめく、ヘンタイの世界だよ」「想像してみると、怖いですね」「きれいなバイク屋あるよな、あれだって汚いバイク屋だったら、パーツがごろごろ転がってる、もうさながら廃墟感覚出てる。ゴミ屋敷と変わらないように見えるバイク屋だってあるさ。でも、バイク屋だから正常なんてそんなのおかしいだろ」「なんかもう、そうですね、しか言えないんですが」「受容性という究極のところまで目指したい心理かも知れない、伏せられたカードを捲るたびに本当の自分に気付く、誰だって―――仮面をつけて生きているのさ」「・・・・・・センパイって時々、心理学者みたいですよね」「さて一般的なヘンタイっていうと、蝋燭とかロープの縛り物だよな、S Mってやつだな。いやどうしても、ヘンタイ=性的なものがセットだ。性的でないものは、基本、気持ち悪いに流れてゆく。またそれは、ホラーの一典型といえるかもしれない、まあこれが、閉ざされたヘンタイというやつだな」「どういうものでしょう?」「まあ、たとえばエロ本の綴じられた中身のように、甘美なものなのだよ、特定の人にとっては。でも考えようによっては、それも美学かもしれない。また、スピリチュアル詐欺師列伝の幻想とか、宗教の悟りみたいなものともいえるかもしれない。蓋を開いて、洗脳される。でもある日、そこには何もなかったと気付くかも知れない」「センパイは、ヘンタイってどういうものだと思っているんですか?」「俺は、ヘンタイというのを魂の遍歴のように、見てしまう瞬間があるんだよな。拡大解釈するとさ、競馬やパチンコのギャンブルなんかで、すっからかんになりたい破滅願望だって、マゾヒズムかもしれないわけだろう?」「それは―――性癖とはいえないかもしれませんけど」「でも、とことんまでいくところにいっちゃうと、何だって気持ち悪くて、普通じゃなくて、おかしいんだよ。狂気すら感じられる」「・・・・・・昔の広告って怖かったですよね」「そうだな、そんな感じだ。さて、ヘンタイというのが少しはわかっただろうか?」「造詣が深まったような気がします、最低、怖いもの見たさが満たされたような気がします」「俺は思うんだけど、なんか怖そう、あれ何だろうに、首突っ込むことで、戻れない世界に立ち入っていくということが、ヘンタイというものではないかという気がする。英雄願望とかヒロイズムなんかも―――本当のところは、特攻隊の精神に似ているかも知れない。わかったような考え方はできるけど、本当のところは誰にもわからない、そこに隙間がある、あるいは魔がある―――とね」「電車でスマートフォンから顔を上げた時、あたりの乗客がみんなスマートフォンを覗き込んでいるのを見た時、なんか気持ち悪いな、怖いなって思いました」「いい着眼点だね、俺はラーメン屋の行列を見ると、そんな感じがする。自分は普通だ、まともだって思っている感じのする人って、そういうのを平気でするものだ、あれはトリックで、いつでも立場は逆転する、真実に気付くのが遅れるだけ」「・・・・・・やっぱり究極は、揺らぎとか、否定ですかね。止揚ですかね」「そういう真面目な見解もいいとは思うよ。拷問器具の歴史、残酷な殺人方法の歴史にも似てるね」「センパイって実は狂っているんじゃないか、と思えます」「そうだね、冷静に狂ってるのかもしれない。狂気に呑まれることはないかもしれないけど、延長措置をしてる、答えを先延ばしにしてる自分には気付く。それは倫理の欠如ではないし、道徳的危険でもないけどね。でも、そういう自分がいる」「それはどういうものなんでしょう?」「俺はそれが天国や地獄の別の姿じゃないかと思うよ。その一時停止、猶予、凍結ね。あるいは教訓、品行ね。言葉にすると綺麗だけどね、でも政治や経済、あるいは、人類もね、美しい言葉もそうさ。疑え、そうだ、骨を拾えの精神というか。全部幻じゃないかって、じゃあ本当に残る真実は何なのかって、ヘンタイというものを考えてると、そういうところに行き着く時がある。究極って何なのだろう、実体って、万象って何なんだろうってね、それは―――哲学の持ってるもっとも初歩的な、知りたいという興味なのかも知れないね。さて、人類は何処へ向かっているんだろう、自分とは何なのだろう、とかね。それが天使を生みだしたり、悪魔を生みだしたりした。いや、天使や悪魔がいるとしたら、それは人間以外の何物でもないはずだよ」「そう思いますか?」「神だって似たようなものだろ?」
2021年08月22日

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2021年08月21日

ブラジルのリオデジャネイロで、市議会議員のマリエル・フランコが殺害されたのは、二〇一八年三月十四日。といってすぐにどんな女性かは想像できないだろう、ブラジルの政治家でフェミニスト、人権活動家である。もっと言うと、黒人女性で、バイセクシュアル。十一歳からアルバイトをしたり、十九歳で出産など、かなりパワフルな印象を受ける人物だ。日本には中々こういう人物はいないかも知れない。いやそうだと気付いていないだけで、―――頼もしい日本人は沢山いるんだろう・・。僕はこの殺人を調べた時に、ジョン・F・ケネディを想像した。弾丸は合計九発でうち四発がフランコに命中した。頭部に三発、頚部に一発、その発射角度はどれも暗殺の仮説を裏付けるという。空洞がある、と思う。そこに、様々なものへと展いてゆくための骨組があると思う。僕はテスラが人工知能(AI)分野の人材を確保するために、開いた発表会「AI Day」で、ヒト型ロボットの開発を表明した話を思い出す。でもそこにいるのは、人間で、けしてヒト型ロボットではない・・・・・・。僕はターミネーターを思い出す。しかし僕が語りたいのは、フランコではなく、この暗殺事件の第一発見者である。それは警察でもメディアでもなく、もちろんヒト型ロボットでも、ターミネーターでもない、ポルトガル語で、銃撃戦を意味する「Fogo Cruzado」というアプリを利用していた人々のことだ。一突きしたら汁が溢れ出る果物のような、この新鮮さの意味。それを聞いてもしかしたら、コロナ追跡のアプリを想像した人もいるかも知れない。しかし日本は本当に安全な国だと、思う。海外旅行をすると耳にすることだけど、現金だけでなく、スマートフォン、貴金属類(ネックレス、腕時計)など、金目の物を狙ってくる・・・。いやそれは、わかる、用心もできる―――、そうだろう・・。だから僕は書いたのだ。でも、信号待ちの歩行者や渋滞等停車中の車両を狙った、拳銃使用の強盗事件なんてまず存在しない・・・。少し外の国を覗くと、まるで別世界、さながら宇宙だ。言葉以上に伝わらないことがそこにあるのではないかとさえ思う。飛行機事故や列車事故―――。あるいは高速道路での事故・・・。今まで何処に潜んでいたかわからない、その、真っ黒な影法師―――。本当に絶対であるかの如くに思われていたものが、突然、まったく別のものであることにハッキリと気付く一瞬がある。たとえば、終戦と同時に一億総転向をしたみたいに・・・。僕も十代は超ぼんくらだった、馬鹿で間抜けだったと思う。でも、運命について飽きるほど考え、宿命という考えに惹かれ、そして、僕は全方向性という立場を取り、すべての人の心の中にある真実を、抽き出したいと本当に考えるようになった。二〇二一年五月七日には、リオデジャネイロの貧民街で、(それは「貧困」「暴力」「犯罪」といった、ネガティブワードが自動的に頭に浮かぶ場所である・・)警察と麻薬組織の銃撃戦が起こって二十五人が死亡した。一名は警察官。しかし、二十五名。―――貧民街・・・。そこではギャングも生活している。日本のヤクザとは違う、基本的に彼等は、一般人にとても優しい。そこでは無法地帯ゆえに、ギャングが警察の顔をしている。力が重要な要素である時、そういうことはよくある。抗争が泥沼化しているところもあれば、年に一度のドンパチというところもある。ギャングは鷹の眼のように遠くから撮影する、ジャーナリストのことを知っている。そしてそれが、新聞社に売れる。顔を知られるとヤバいから、バンダナで顔を隠す。怖いからと言って何も説明せず逃げたりすると、背中を撃たれてしまうこともある、と。その話を聞いた時、どうしてだろう、僕はカルト教団の宗教団体ヘヴンズ・ゲートの話を思い出してしまう。あのヤバい眼つきをした教祖の顔がどうにも忘れられないのだ。すべてのものが見えるようになったらいいと考えていた、あの頃の自分に問いたい、僕はそれこそ数えきれないほど、思考困難になるものに遭遇した・・。もちろん、この世界は非人道的なものであると思う。それはどうしたって、全体性が必ずしも制度と合致しないからだ。小さなグループに理想はある、しかし同時にそれは洗脳だ。偽善や欺瞞に満ちて、圧迫され、搾取されているとも思う。―――人によって見方は異なる、ひそやかな前兆は瞑想の合図だ。しかしこれでもまだ―――マシな方なのかも知れない。アフガニスタンでは、多くのアフガニスタン人がタリバンの報復を心配し、過去の生活の証拠をすべて消し去ろうと躍起になっている。身の安全にリスクがあり、デジタルフットプリントの安全性を、確保するためにほかに方法がないから、外国の連絡先をすべて削除し、スマートフォンのデータを完全消去している。そこには、人間としての尊厳などひとつまみもない。電車に乗って、いきなりスマートフォンを操作し始める、その光景を思い出すと、もう自分が何処にいるのかわからなくなってしまう気がする。ふるえおののく淵の上の複雑な綾。世界にフラッシュのような映像が流れる、その幕をひきおろしざまに―――人体が転がっている・・。―――アフガニスタン軍のある司令官によると、反政府勢力タリバンは一六年にバスを襲撃したのだが、乗客全員に治安部隊員のデータベースと照合する、生体認証装置で指紋をスキャンさせたあと、乗客十二人を殺害したのだ、と。撮影チームがメインストリートで、何十台もの車を破壊できるようにした、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の舞台裏とは違う。魔法にかけられたようにゆっくりと、一時停止ボタンを押し続けてみてほしい。きっと僕等は「現人神」を求め続けている、時には「スターリン」に、また「毛沢東」に求めている。ある時は「ジョン・レノン」に、ある時は「イチロー」なんかに・・・。タリバンは以前、Facebookのデータを利用して、長年にわたって米軍やNGOと関係をもつ個人を、特定していたとも考えられている・・・・・・。ところで、貧乏の内側にまで入ってゆくと、最後はお金の話になる。お金で解決できないことはないとまで、極論できるかもしれない―――。それは聖域の一隅で、幾層にも積み重なってきた記憶も肉体が、滅びてゆくようなそんな場面なのかも知れない・・。人は「手に入れる」のではなくて、人は「失い続けている」のかも知れない。自分と他者との差は一歩だ。安住を求めるな、この世は巡礼、さもなければ人生修行に邁進するのみ。しかし人間は永遠に他者になることはできない・・。その違和感、厭世観を、漠然とした親近感にすることもあるだろう、―――外国人と暮らすことで・・・。仮面を―――外してみたならば、黄色い水飴みたいに引き延ばされたものを、看取することもあるだろう。シビアな環境でタフに生きる人たちのエネルギー、聞かず嫌いの気もあるけれどラップには、そんなエネルギーがある。音楽はいい。僕はローラ・ニーロに接近して、その歌唱法に感服したりした。ちょっと疲れる、ヤンデレ気質を持った歌い方だなと思ったけれど、その熱気の中に発散する香り・・・・・・。生の温度、命のきらめき・・・・・・。それが死と隣り合わせの場所にはある。「Fogo Cruzado」で働いている全員が、銃撃で身近な人を失ったか、銃撃に遭遇した経験した人―――。オリンピック選手はプレッシャーには慣れているが、そうかといって、無感覚というわけではない、スポーツ心理学者やパフォーマンスコーチの力を借り、ヴィジュアライゼーション、呼吸法、適応力など、最高のパフォーマンスを発揮するために必要な、精神的対処法を身につける。オリンピック選手もとい、華やかな映画スターと老後のギャップ・・・、頂点を極めて、栄華を味わって、あとは枯れてゆくのみの生活ってどんなものなんだろう・・。古びた羅紗の衣類が気高く匂う皮膚につめたく、まとわれてゆくものなんだろう―――か・・・。ところでオフィスは「働く箱」から「第二の住まい」へ、という中小企業のオフィス建築のあり方を、積水ハウスが謳っている。住宅メーカーがオフィス建築をしようとするというと、ちょっと首を傾げたくなるけど、―――そろそろ僕等の時代は、電子国籍へと向かっている・・・。いつからともかぞえられないほどの、遠い昔から、同じ調べをくり返している。かぞえられないほどの、遠い昔から今日まて、同じ調べをくり返している、永遠不変の造形物ではない、瞬時の輝きを賞翫する、気紛れで、いつも僕の心の中に流れている、波・・・・・・。既にエストニアが電子居住権を発行していて、現状では電子署名ができたり、銀行口座を開設できるぐらいの機能しかないけれど、将来的にいろいろな権利まで拡張し、やがて国籍のようなものになると言われている・・・・・・。アップルの戦略は次の段階へと進み、サーヴィス企業としての未来を模索しているとも言う・・。個人は、どうしよう―――。どちらに立脚しようと融通無碍、ここは夜だ。すべてのものへ一様の運命せまる、闇。のがれるものは急げ。ゆくものは止らずあれ。動くもの、砕けるものの中に、あると思う―――。動かないもの、砕けないものが・・・。次第にうすずいてきた暗紅色の、あかがね色の光・・。しかし気ままに行き来すれば良いじゃないかという悠揚たる態度で、新しい時代の扉を開けようか・・・?しかし、人類か発生してから、すでに何十万年もの歳月が経過している。さまざまな発明、発見があり、生活の向上があったとしても、人類の今日の、このありさまは何だろう・・・。若さという狂気のなかを駆け抜けていく黒いもの―――。「どう生きたか」ではなくて、「どう生きるか」を考えていると、数年に一度であらわれ、ベストセラーになる、礼儀作法の本のようで笑ってしまう・・・。馬鹿のための教科書愚者にしか見えない、本―――。僕は「ベストセラー」より「変な本」や「面白い本」を探す、それが正しいかどうかはわからないけれど、ねえ―――僕はそんなことを、いつも思うよ・・。二〇二〇年のパンデミック以降、半ロックダウンの状況が常態化して、オンラインの流量がどんどん増えるだろうという想定のもと、僕等の生活はどんな風に変わっていくのだろう、つい先日、カルヴィン・ハリスの曲を聴きながら、夜が明けるまで、羽が休まるときまで翔けている鳥のことを、ぼんやりと僕は想像していた。
2021年08月21日

魔女は、森に薬草を取りにゆく。植物系の知識はピカイチである。人と人の肩の隙間を流れる窓外、ここが、魔女の森、わたしの庭・・・、キノコも百種類までなら知っているし、ハーブティーの作り方なら心得てる、動物とも、心通わす、おお、うるわしい日々・・・。(*小動物限定、カワイイ重要)魔法の基礎は、永遠の野遊びの学校。人生と自然への深い呼びかけ―――。ソロモンに、ヘルメス・トリスメギストスメルキゼデクに、シモン・マグス・・・。自分も立派な魔女になりたいと思う。魔女の書いた文字が、百年ののち、神秘的な模様として浮かび上がるように・・・・・・。しかし魔女はお金が欲しかった。魔女はちょっと見栄っ張りだった。半年後の同窓会に、最高級の黒いとんがり帽子に、最高級の黒いローブを纏い、もはや掃くという行為を拒否したくなるような、箒を携えたかった。願わくば胸元には、最高級の装飾品でもそなえて、(*クレオパトラのなんかじゃらじゃらしたやつ)魅惑の魔女という通り名したいものだ、と・・・。魔女は自分の人生は立派で、誰からも憧れられているように、振舞いたかったのだ。山村にして遠野よりさらに物深き所には―――、また無数の山神山人の伝説あるべし、みたいな感じで・・。けれども、魔女っていうだけで、地下室を作らなければいけないし、かぼちゃを飾らねばいけない気もするし、黒猫を飼ってますよね、(*可愛いから飼ってるとは、言わない、魔女だから飼う、当たり前のこと!)分厚い魔法書に、タロットカード、水晶、そういう感じが、やっぱり、どことなく、ある。ほっといたら、聖杯とか、五芒星がとりあえず刻印された道具みたいな、そういう認識。違うのだ、それも違わないけれど、違うのだ・・・、夜な夜な、ヤモリだの、星砂だの、茸だの、蛇だの、スパイスだのを入れて、うりうり、うりうり、重たい棒状のなべまわしで、大きな鍋を回している、深夜の便器のような超歎息と、ごぼごぼ、ごぼごぼ・・、この精製作業―――。張り詰めた空気も出てくるというもの。村人が困れば治療もしてやる、(それは唾で舐めてればなおりますよ)薬もわたしのものでなければ嫌だと、そう思ってくれる人もいる。(オリジナル薬、ちょっと値上げ目論む、社会情勢あらなみのこともありけり・・)箒で荷物運びもしてあげる。(ババアやジジイから金とれないけど、社会奉仕、野菜と果物GETだぜ!)熊だって魔法で一撃だ。(村の寄り合いにまわすと、いい金になる。お小遣い感覚で狙われるベアー)いっとくけど、マンドラゴラなんて、耳栓して引っこ抜いても、うるさいんだ。蝉と勝負にさえならない。蝉、すぐ土俵際、突っ張り、ただそれだけ。しかしそんな無双の鼓膜破りに戦うべき女がいた、魔女界隈で、マンドラゴラの女と呼ばれたわたしである。(*盛っています)もう、マンドラゴラを〆たあとに、コノヤロしたくなるぐらい、キンキンなのだが、その秒殺は、ハイ、神業。取り柄のないわたしにも一つぐらい取り柄ーっつ・・!いじいじしたくないんだ、本当は株式会社つくって、ネットビジネス事業、魔女薬を堂々と売り出してやりたいが、曖昧で不安定で不透明なゼラチン状のごときもの、賢い鴉に諭された。というか、見破られた。看破された。そんなことをしたら、品質が落ちる。目先のことでまったくいいものをゴミのようにして―――云々。手間暇かけるわたしがいて作られるものは、逆に言えば、無能の代名詞かもしれないとは思う。それにしても、黒猫もそうだけど、わたしの傍にいる動物はなんかみんな聡い・・・。でもさ、でもさ―――少しぐらい、ほんのちょっとぐらい、害のない、盛りそばしてもよいのではないか、実は隠された聖人、古の力の継承者みたいな、BIG感、ミスタービッグは関係ないが、そういう感じを醸し出しても、いいのではないだろうか?同窓会にはお金持ちと結婚した、魔女の仕事忘れて、時々占いの真似事をしてるヤツがいる。心のパラドックスの妖しい魔術使い。人心掌握の女豹。床上手、くやしい。まあ、それはいい。侮蔑の気持ちも、憐愍の情も起きはしない。みんなが知ってる魔女ってそんな感じだ。一目見た時から、ポーッとなるような、スタイルで三倍増しに見えるセクシーな、ハスキーボイスの二枚目で、国家魔導師になった、彼が―――来る。魔女っていったって、ピンからキリなのだ。(*魔男いわない、魔道師いうのだ)何処から着想してるのかわからない、究極魔法、禁呪方式とか、無空間無時間を探求しつづけているとか、叡智の発生。はあなるほど、全然何言ってるかわからん、でもそのビックバンのごときそれですよね、それしかないと思っておりましたトゥワー!(?)その図式の複雑なこと難解複雑数学の類推・・・、でも超カッコいいことをしている彼は、すごいお金持ち。たまに、連絡を取ってる。いつも君は楽しそうでいいよね、なんて手紙で書くのだ。田舎暮らしのすすけた魔女に、最高だねなんて、書くのだ。本当は地味で、まあ、遣り甲斐はあるけれど、そりゃ自然豊かではありますが、都会感ゼロの不便で、もう村人相手に、催眠術をかけられているような暮らしに、(*高等視力催眠学)何があるというのだろう?パーマネントかけた髪はぶどうの蔓みたいになる、発芽の前の若木も雷雲に襲われた谷間になる。捻じ曲げられた、一切合財のその陰、もうなにか、羽振りのいい暮らしをしているように、見せかけたい。これ、ゼツタイだ。でないと、背骨がこんにゃくみたいになる・・、ああ、天秤といわず、シーソーみたいにちぐはぐでも、釣りあいを取りたい。まあでも値上げして村人から巻き上げたら、これは悪人まっしぐら、悪魔と契約同然である。だから、隣の町の村人と交渉する。少し手広くやるのだ。そんなことを国家魔導師の彼に書いてみる。もちろん、口と文章はまったく違う、そこでのわたしは本物の眠り姫。舞台転換をする、白雪姫に人魚姫・・。雲の如く悠然たる、また宇宙の如く揮然たる心象が、形や線や色彩になる―――。「やはり、魔女といっても働く蟻であり、考える葦であり、それは救済精神―――静に萬物の化を観、深く人事の歸を察す・・」うんぬん、こんなことを書いた。昔から文才があったので、おべっか使う。ヴァルプルギスの夜といわれたわたしの文章である。衣擦れの気配がすごい重要、すげー重要。しかし本当は、こっちに遊びに来ない?どう? などと気軽に誘いたいのだが、ああ、ご飯作りますよ、ハーブティーもこれ飲んだらほか飲めない、そんな風につらつら考え落ち込む。まあ、引け目もあるし、軽い女と思われたら、それこそ元も子もない気がして、いつもこんなシカツメ文面だ。キャラ設定は難しい。わが身のほどもわきまえぬイカロスの、あさはかな思いあがり。最低、彼の中でわたしは、真面目で立派な魔女なのだろう。都市部では連続殺人があり、国家魔導師の彼も捜査に抜擢されてたった一日で解決した。(*これは噂で聞いた、渡り鳥が教えてくれた)実に鼻が高いことだ、そりゃカッコよおますわ、と言いたい感じで本音垂れ流し。有能な彼は製品づくりにアドバイスしたり、王様に国家の行き先のアドバイスをしたりする。なにそれ、そりゃモテますわ。だれかの目、だれかのぎびしいまなざしに、たえずくまなく見張られ、支えられている、人―――。もちろん若い生徒に特別講師として教鞭を取ることもある、クイックスペルもとい高速詠唱に無詠唱の学習のすすめ。書いてはいないけど、黄色い歓声の狂気的乱舞・・。そりゃカッコよおますわ、以下省略・・・。私も彼に高嶺の花、もう今更想いを寄せても、手が届かないのよ、あら、残念、でも跪いて愛を乞うなら、一ミリぐらいなら考えてあげてもいい、そう言いたい。馬鹿である。最初の手紙の文面を覚えている、巣立ちの季節、夏のあの記憶を自分の現在から追放し、過去の中に封印してしまって、自分の身をかるくする・・・・・・。甘ったるい感情の自慰があふれて、怨恨、恐怖、哀愁、疑惑、嫉妬、責任感や罪悪感や失意、絶望から、あるいは対人的トラブルによる煩悶など、原因は千差万別。何でもござれの羽蟻のはびこるさまで、十七年蝉が出て来るがごとし、異国の琴が静かに鳴り出だす・・・・・・。いまは風がさわぎ、葉の匂いがする。よく晴れた空が青く、太陽はあいかわらず眩しい・・・・。その温度差。「これを読んでくださるあなたの胸へ捧げます。そして、わたしを、あなたの友にしてください・・・・・・」「いつもいつもお慕い申し上げております、かしこ・・・」とか、よく、マリー・アントワネットのポエムみたいに、気障に書きやがったよなあ、こいつ、みたいな。羞恥は炎えて、地獄の門をひらく―――。切実に知恵の輝きが加わると、それは仏教の真髄も示現すれば、宇宙と人間の徴妙な関係も語りだす。赤毛のアンに出演できそうな感じだ。闇にかがやく星のごとくわれの命は火の国の黄金・・・・・・。でも一人田舎で住み始めて、無性に淋しくなって、色んな人に手紙を出して、それこそ涙を搾るような想いで、胸を焦がすような想いで、書いた。彼だけがそれに応えて、旅行の相談をするように、深井戸に投げ込まれそうな生活を引き上げるように、静寂の中で二つの水が混じる・・・心の通う、無垢なやりとり・・。ずっと手紙を続けてくれている―――、筆まめなんだな、いい人なんだな・・、考えると美醜というのは人間の造作に過ぎない。わかりながら惑わされる妄言の一元論、それに従うことは、差別迫害の徒。そう知りながら、あんなルックスにあの声で、この、ヤサシスウィサ・・。ヤサスウィオ、認定・・・。だから、根源的な生命の力みたいに、惹かれるのかも―――知れない・・・。恋に落とすという惚れ薬の作り方は知ってるけど、永遠にきくものは存在しないし、ほぼゾンビ化して、日常生活できなくなる。戦闘不能状態、ステータス異常。じゃあ効力を弱くすればというのは子供の発想、地下水脈に浮かぶ星のようなワイトモ洞窟ファンタジーだが、それじゃあ、惚れ薬とはいえない。じゃあ魔法で考えるのが魚心知れば水心だが、魔法のプロ相手に通用しない。魔法の効力が発動しているということは、そこに魔法の痕跡があるのですぐに見破られる。音が空気を振動するように、何もないところから魔法が現象として出現するわけはない。魔法が半浸透膜で隔てられた細胞のようだと思う、それはありとあらゆる場所に存在している黒の核だ・・。しかしどうにもそんなことを考えていると、落ち込んで首を吊りたくなってくるので、またマンドラゴラを〆に行く、田舎にはたくさんいるのだ、うじゃうじゃいやがるのだ、牛蒡や大根のように、売るほどいるのだ、魔女界隈で、マンドラゴラの女と呼ばれたわたしである。(*なんかもうやけくそのような頼もしい彼女である)高く売れる時もあるが、そんなものいらないと言われることも多い、マンドラゴラを〆に行く。賢い鴉は思う。本当は国家魔導師の彼もそんなに悪い印象ではないし、田舎暮らしに憧れているのも本当だから、そこを二三つつけば、火の起源の神話のように上手くいくのだが、あるいは男と女の法則でまあなるようになるのだが、まあ、何かあるとマンドラゴラを〆に行って、楽しそうにしているので、余計なことは言わず、運よくその日が来ることを、陰ながら見守ってやろう、そう思うのだった。賢い黒猫は思う。ご主人は、多分セ ックスがしたいんだ。(*みもふたもない)田舎の暮らしは、スイッチの一押しで電気が消える、意識まで無になってしまう。人類の営為、セ ックスがしたいんだ、でも誰でもいいわけではない、プライドが高いんだ、そのくせ、純情なんだ・・・・・・。
2021年08月20日

、、、、くちばしに手のひらのようなものがのれば、 、、、華奢な子供のかかと、 、、草叢の獣のあしのようだ。 ......見つめていた。、、、、 、、、、、、しみじみと、ふくらませた紙袋みたいな、、、、、 、、 、、 、、、、、、、物の名前、動き、意味、そのありかたを。 、、、、、これは、亀の甲羅のようなもの、 、、、、、年輪のようなもの、 、、、、 、、、、、それから―――巻貝のうらがわのようなもの、 、、、、、下塗りの壁のようなもの。、、、、、、、、、、星も名前を持っている。、、、、、、、、、、、人間も名前を持っている。、、、、、そのことが・・・・・・。、、、、、、、そのことだけが・・・・・・。、、、、くちばしは、一つ、、、そう―――決まっている。、、、、、大弓の的に、、、、、、、ダーツの的に、、、、 、、、 、、、、それは―――それは、あたった・・・・・・。......見つめていた。 、、、眼は、ふたつ、、、そう―――決まっている。、、、そして―――心の鼓動はいぶかしんだ、 、、、、不安の警告が、きたのだ・・・ 、、、蛇のように、 、、、青臭い植物のように、、、、、、、、、、ゆらしてみせたまま。 テール雨が上がった人魚の尻尾のような、、、、、、、、、、、、てらてらとかそけき、月の光を浴びるのだ。......見つめていた。、、、、、、見つめる心は、大事につけられていた。、、、、、、そしてそれは、攻撃や防衛本能にではなく、、、、、やさしく泡を割る、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、とけそうなうすべにのひわにふれるように、、、、、、、それはあった―――。、、、、、、見えない階段が、そこに一段一段、、、、、、、、つまれていった。、、、、、見えない扉も、そこに一枚一枚、、、、、、、、、あらわれていった。、、、、、、、、 、、、、、、、、、、、生きて年齢を持ち、時計の秩序を得てこその、、、、、、、、、血や肉の不思議さ。、、、、くちばしは年輪のようになる、、、、、、、、骨のようになる、、、、、、、、、、そしてそれはずっと昔からの、、、、、、、、、自分のものになる。......見つめていた。、、、、くちばしをひらいて鳴き声をあげれば、、、、、、、、、、、、、、空気は細長いシャボンの風船を、、、、、、、、、割るもののように―――思われる。、、、 、、世界は、一つ、、、、、、、、、そう決まっている。、、、、、、、、、、、、露出している肉体の醜さは、、、、、、、、、、、、清冽な水の底の澱に似て。、、、 、、宇宙は、一つ、、、、、、、、、そう決まっている。、、、、、、、、、、、、だのにどうしてそのことが、、、、、、、、、、、、、どうしてこのようなことが、 、、、、、―――うつくしく、、、、、、あたらしい、、、、、、、、、、、、、、、、すばらしいとむすばれてゆくのか。、、、、、、、、、、一つ一つがまちがった、、、、、、、、、あやまちだらけの、翻訳機械。、、、、、、、、、、、、、それでもいきおいにまかせて、、、、、、、、刷るものだから、、、、、、、、、、、 、それはもうめちゃくちゃ―――で。、、、、、、めちゃくちゃに引き破った、 、、、、 、、、、、紙くずのかたまりのようなもの。、、、、鳥は一羽、、、、、、、、、、、、、、、、、、宇宙は瑪瑙のような贓物になりはてて、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、浅瀬に身を横たえた自分の心を揺らしている。、、、、、、、ゆれきったあとは、、、、、、、、、、、、、、、、、ゆらしきったあとのはいをまさぐる、、、、、、 、、、、、、、鳥ではなく、鳥たちとなって、、、 、、、、、、鳥を―――呼んだだろう・・・・・・。
2021年08月20日

「「「(ついてこいよ、ヒュー、とか、フーとか、 「「「(きめちまってんだろ? (ヴィ、ヴィ...ビニールの被膜が破れて...) *トゥルル、タカタッタッ、トゥルル、 ヴィーンヴィーン、トゥルル... 迷い込んだ真綿、寒 天、 いやに軽妙な、うす青い空 気、 思いこんで―――いた・・・、 思いこんで―――いた・・・、 「いや、免許・証明300円という、 いわゆる写真撮影機の傍に・・」 「自転車自販機8000円がある」 (ヴィ、ヴィ...ビニールの被膜が破れて...) >小さなプラスチックボールのような物体(14g)が、 宇宙空間で別の物体(アルミニウムの板状のもの)にぶつかると、 ドラゴンボールの戦闘シーンのリアリティのような状態になる・・ 「「「synchronize、未来、loop... (まだ、ポケットモンスターって言ってる、) 「「「最高潮宇宙空間(へ、)3,2,1... (ああ、まだ、たまごっちって言ってる、)
2021年08月19日

2021年08月19日

―――金を喰え、 ―――金を神と崇めろ・・! 今から約二五〇〇年ほど前のギリシャで、 お金とお金をかえる両替商が栄えていた。 (石器時代の大きな石のお金はギャグである・・、 ヤップ島の石貨はあるが、 あれは、贈答品であったといわれる) ただ、「物々交換」→「物品貨幣」はあったと思われ、 貝や石や布や塩がそれだ―――。 (ヒエロニムス・ボスの『楽園の園』だね・・) >>>『人々の取引は債権(請求)と債務(支払い)から成り立つ』 ―――本当のお金持ち・・ ―――(は、)質素らしいぜ、 こんな話がある。本当のお金持ちは、「高級ホテルに泊まらない」 「レジャー施設」にも行かないらしい・・。 「ギャンブル」もしないのだ、「必要最低限」でいいのだ、 そうだろう、きっと、「飛行機もエコノミー」なのだ。 ―――「ファーストフードで昼食」を取るのだろう・・。 一同は、命令書を読んだのだろう。 『洗脳』ってこんな風なことから始まって―――くんだ・・。 『歓楽境』めいたお金の使い方知らずに生きる―――んだ・・。 ...統計って、参考にはなるけど、正解ではないって、知らないんだ。 (風水も神社も全部嘘っぱちだぜ) ...こんなことを言う馬鹿がどれだけいるんだろう? (最低、嘘っぱちって意見はちゃんと聞けよ・・聞くべきさ・・・) ―――いいじゃん、いいじゃん・・・ ―――お前の自由じゃん・・ 「お金持っていても、使う時間がない人の話」はしない、 「お金持っていても、人間が未熟な奴の話」はしない、 ・・・・・・洗脳じゃん! ・・・・・・全体要素ないじゃん! ・・・・・・いや、詐欺じゃん! ―――マネーの虎の話をしようぜ、 ―――後日談しようぜ・・! >>>きちんと立ち直った話もこみこみで。 (お金を持ってるのがつゆほどにもえらいとは思わないが・・、) (そんな嘘だらけの魔物じゃ、試験室の窓も見えないな・・、) ―――金はおっぱいと同じで怖くない! ―――金、金、言ってる奴等の親の顔が見たいよ!
2021年08月17日

(「世界や宇宙に近付けば近付くほど・・ 神は遠くなる・・・・・・」)
2021年08月16日

* * * * *、、、、、、、マンション一階―――。オートロックとか、観葉植物とか、自動ドアなんてこじゃれたものもない。でも、猫はいた。花壇からのこのこ出てきて、辛気臭そうなツラだな、という顔をした。エレベーターなんてものもない、共同ポストはある。葉山というネームプレートのついたボックスを開ける。 *【《開封》します】・・・・・・。(オープン....オープン...)(オープン....オープン...) * * *(生は期限付きの執行猶予・・)(ああ、シャッターが下りる・・下りる・・・)(でもさ、でもさ・・・みんな辛いんだ、苦しいんだ・・・)(特別なんかないよ、平等なんだ、対等なんだ、投げだしちゃいけないことがあるよ、逃げちゃいけないことがあるよ・・)「(僕等は懸命に明日を追いかけているんだ・・)」「(心の中を閃きすぎる断片的な影、希望、愛、よすが、そんなものにすがって、でも、強くなろうとして、生きている―――んだ、ねえ、生きてるんだ・・・)」 *笑おう・・・・・・。笑おう―――。マンションの部屋に帰ると、ポケットからキーホルダーを出して、その先にある鍵を取って差し入れようとした瞬間・・・。 * * *「遅かったのね、待ちくたびれちゃった・・・・・・」「・・・・・・」 *でも、妖精の国から抜け出してきたような・・・、美人輩出国ロシア、ベラルーシ、ラトビアからやってきたような、男の中学生的妄想を具現化したようなルックス・・。しかもなんだか、おいおいアニメかよ、漫画かよ、恋人のように甘い余韻が、そこはかとなく、付与・・追加条項・・。さっきまで都市型ゾンビで、ロシアの冬の無表情兵士ぐらい、ありとあらゆる痛覚遮断していた虫の自分が、思い出せない・・。混濁していた意識を覚醒させるぐらいの、美人だった。それが、『使用済みティッシュの付喪神』でも許せた。―――だって、超絶可愛かったからである・・。―――可愛いは無敵である、可愛いは、正義である。 *―――そんなに、疲れているの、と言ってあげよう。―――いや、こいつは男だ、と言ってあげよう。 * *どう見繕っても、泥棒には見えない。こんな堂々とした泥棒がいるわけはない。 *「・・・・・えーと、どちら様ですか?」そう言った途端、フーン、と眼を細めた。妖艶な女性が一気に敵意を持ったように、腕組みした。―――常識は、通用しなかった。 * *全然関係ないけれど―――。形のいい・・・、触りごこちのよさそうな胸・・・・・・を・・・・・・していた・・・・。非の打ちどころのない姿態、二〇代前半か後半ぐらいだと思うけど、しなやかな猫を連想させる身体つきは熟れていた。「・・・・・・思い出せないの?」結論から言うと、思い出せなかった。しかし、こんな美女―――忘れそうにはない、もし本当に忘れていると僕が思うようなら、脳外科か、眼科に行かなければいけないと思う。 *「ほくろの数とか、思い出さない?」 * *「一緒に水遊びしたのに」そして・・・・・。そして・・・・・・。『水にいい具合に濡れた水着姿の少女が、お尻を部分のゴムの喰い込みの感じを気にする』みたいな、そういう場面を想像していた。『そしてさりげなく髪を掻き上げて、腋が見える、ぽたぽたっ・・・ぬるりと濡れきった水状態を加味』という、えっちい感じにしておいた。もちろん少女といいながら、顔だけくりぬいて、その空想上の人物に眼の前の人物を貼り付けておいた。 * *鈍感ではないから、わかる、けれど、昔の僕に会いたいぐらい好きと言われても、困る。いまの僕が好きだというならわかるけど・・・。 *「でも、申し訳ないんだけどさ、その―――子供時代のことは、あんまり覚えてなくて―――さ・・・・・・」「・・・・・・」 * * *「でも、わからないというのも面白いわね」「面白いかな?」「だって、最初から付き合いをやり直せるわけじゃない」「でもそっちは知っていて、こっちは知らない、フェアじゃないよ」「だからいいのよ、特殊設定の燃える展開」「こっちは、いい迷惑だよ」「本当に?」「―――まあ、ちょっとは、まあ、そこまでには・・」「まあ、ご飯作ったから食べてよ」「・・・・・・」 *さっきからずっとしている―――料理の匂いに刺激されて、疲れて眠りたかったくせに、お腹が減っている、ということだ・・ * * * * *「あたしを見ながら御飯食べると、三杯はご飯おかわりできるでしょ?」「・・・・・・・」「返事はしてくれないの?」「あなたが言うならそうでござる」 * *さて彼女は誰だろう・・・?僕は答えた―――『泥棒』・・・?僕は答えた―――『ヤンデレストーカー』・・・?僕は答えた―――『昔の学校の知り合い』・・・。 *「それで―――君は何をしに来たの?」と聞いた。僕もビールのタブをプシュッと開けた。一緒に酒を飲むぐらいには、気を許したということだ。「さて、何をしに来たでしょう?」とからかうように言った。「なんだか、鶴の恩返しとか、雪女みたいだよね」「そう思う?」僕は身を乗り出した彼女に、笑った。本当の彼女って一体何なのだろう・・・・・・。「いや、雪女はちょっとニュアンスが違うかもしれないけど、君がどれだけ僕のことを知っているのかわからないけどさ、僕はエリートってわけじゃないし、二枚目でもない」彼女はビールを飲んだあと、少し低い声で言った。酔いによって、ほのかに色づく世界・・・。「・・・・・・そんなことを言ったら、世の中の女性を敵に回すわよ、あなた、エリートとか二枚目とか、そんなことで、すべての女性が好きになったりすると思っているの?普通に考えれば分かるわよ、それはそれ、これはこれ、よ。誰だってお金がないと困るじゃない、どうせだったら、顔がいいって思う、それだけのことよ。みんな十代のまま、頭空っぽに生きられるわけじゃないのよ」彼女はどうも、僕に過剰な期待はしないらしい。では、これはどうだろう、と言った。「けれど、子供時代に出会った男女なんて、美しすぎるじゃないか、何があったのかわからないけど、美化修飾の対象、現実と離れすぎていないかい?」彼女は、さらにビールを飲んだ。「・・・・・・そうかしら、だってあたし、こうみえて、いくつもあなたを試したわよ。部屋に勝手に入ったのもそうだし、料理も作ったのもそうよ。料理の皿を片付けようとした時に、あなたをチラッと見たのもそうよ」「色々やったんだね」「家に勝手に上がったら怒鳴る人もいるでしょ、でも、あなたはそうしなかった。驚いていたのかも知れないけど。料理だって、神経質な人だったら、食べないかも知れない。でもあなたは食べた。おかわりまでしたわ。皿を片付けた時に、お礼も言ったでしょ、あれは素直にグッときた」「結構見てるね」「あなたは昔も今も、優しい人よ・・・・、でも、わたしは、ちゃんと聞きたいの、また会いたいかどうかって」迷うことはなかった、というか、霧が晴れた気がした。それに、一緒に食事食べていても悪い気がしない、―――というのは、かなりポイントが高い気がする。「会いたい」「・・・・・・ありがとう」そう言って、手を握ってきた。それはもしかしたら、彼女が心を開いた証かも知れなかった。―――女というのはもしかしたら、化粧や宝石ではなくて、謎とか秘密を着飾って、美しくなるのかも知れない。彼女はビールをぐいと飲みほした。「名前も名乗らなかったのは、謝るね・・・でも、思い出せって、言っているわけじゃないの、その方が―――ミステリアスかな、と思って・・・・・・」そう言ったあと、不意に少し声を低くした。「過去については話さないけど―――あたしね、この前ようやく、業績が認められたの。長い間の夢が叶ったの」「おめでとう」そう言うと、彼女が頭を抱えて笑った。「・・・・・・何故かしら、あなたに言われると素直に嬉しいの。本当よ、からかっているわけじゃないの。あたし、あなたに何も言ったことがなかったのよ、そのこと。でも、それが出来たら、もう一度あなたとどうしても会いたいって、そんなことを想っていたの。とても長い時間がかかったわ」(あなたは昔も今も、優しい人よ・・・・)という言葉が思い出された。しかしこう面と向かって言われると、恥ずかしい。やっぱり自分じゃ役不足じゃないかという気がしてしまう。「・・・・・・化粧も、ユーチューブの動画見て、初めてしたの」僕は笑った。それで気をよくしたのかどうかわからないけど、付けたすように変な眼鏡かけてるし、もじゃもじゃ髪だから、と。「本当に?」「残念ながら、本当ね。服も全然わからないから、ネットで流行りの店を調べて、店員に、似合いそうなもの教えて、って言ったの」「すごい、行動力だね」「・・・・・・着飾りたかったのよ、わたし、大分前から、あなたが何処に住んでいるかも調べて知ってたわよ。あなたの実家に行って住所聞いて、いざ会いに行く日どりを決めて、それでもすごく怖かったの、おかしなものだって思わない?あたしは顔で判断されたくなかったの、中身があるって自分で証明したくてずっと努力してたのよ、でも、いまやってることそれと全然正反対なの」「・・・・・・違うよ、それは―――」「それは?」「それは、君の努力だよ、君の賢さだよ」「そう思う? 場合によっては、あたし、超絶なストーカーかもしれないけど」あるいは、重いって言うべきかもね、と冗談を言ったあと、「でも、どうだろう、ストーカーならゴミを漁ったり、尾行したりするけど、分別もありそうな君にはあてはまらないんじゃないかな、君はそういうのと違うよ」「・・・・・・でもね、」「うん?」「・・・・・・どう思われてもいいから、あたしのことを、好きになって欲しかったの」 * *「・・・・・・・その、」と僕は言った。あの特徴的な眼鏡姿だったら、すぐ思い出したのに、僕はそう言いたかった。でも、彼女がもっと詳しく語る頃までは、思い出したことは秘密にしておいた方がいいのだろ―――う。いや、と思った。ここはやはり、盛っておくべきなのかも知れない。盛りそば一丁お待ちいい、なのではないか。選んだ言葉はちょっと変だったけど、まあ、何事もそうだけど、気障な言葉より、おかしみのある言葉の方が、いいものだ。どうして男と言うのは、好きな女性を笑わせるのが好きなのだろうか。―――でも、思い出したこと、察しのいい彼女には、バレたな・・。「・・・・・・ところで、君は勘違いしているようだけど、僕は、眼鏡フェチなんだよ、あ、もちろんゴーグルもね、いやもちろん、最初から・・・」
2021年08月15日

2021年08月14日

2021年08月14日

待ち合わせの時刻をゆうに三十分経過している、向日葵揺れる夏風の午後―――。どうしよう、素敵な王子様が、暴力男になったらどうしよう・・。具合の悪いことに、お腹の下がきりきり揉むように痛いことに―――、携帯も忘れた、寝坊して、お母さんがミンミンダハーをくれた、ってもう遅いわ、地団太踏んでるのも惜しいわって、ああ、サンタクロース今年のプレゼントの代わりにって、いまさら童心帰っている場合か!慌てて走ってきたのはPOINT高いよね、階段は二段飛ばしっ!とか言っている場合じゃないよスケープゴート・デイドリーム。謝ることさえもできない。ひらに謝ると大抵のことは、許される。じーざすっ!百年の恋も醒めるかもしれな―――い、段々テンパってくる、あやふやめいてくる、脳が凍ってしまう、血管が泡立って来るよ、魍魎怪奇譚だよノイジーなこのクレイジー柔術、ねえ、その白馬の王子様。とりあえず、こんな時は、おりおりの雰囲気にまかせ、全能感が我等の武器よ、かえすがえすもその無能感が盛りの夏の薔薇だよ、運命のほんのりした味な、粋な、セピアでモノクロ、いやどっちだよ、舞台設定の香水に酔う、インフィニティなマイマインド、英語かぶれる、ふぉーえばー!待っていたら、愛は深まるだろう―――し、待っていなかったら、それだけの男。たかだか遅刻ぐらいで怒って帰ってしまうような男には、忙しいを口癖にするしか能がないのだ、頭の中にカレンダースケジュールを詰め込んだ、タイムレコーダーなのだ。爆発しちゃえ!化粧もしない、生理もない、能天気な理想主義者なのだ。生きる価値なしボンバーマン、などとウンウン思いつつ、帰ってしまわれたら、今日の食卓にどんなに御馳走が並んでも咽喉を通らない。それはわかっていた。メンヘラ化する、八千二百五十時間、ゾンビ化する、ベッドでポテトチップス喰いたい症候群。そのまま会わなくなれば、一生後悔する。でも、ガッツだね。素足で歩きた―――い、裸になってみた―――い、そんな気持ちにさせてくれるのは、いつも誰かが支えていてくれるから。―――そして彼は駅前の噴水のベンチのそこに、座らず、腕組みしていた、延長線上立ち喚く立像、枝垂桜の下にいるような、いい男。もうなんだったら十時間でも待っていてやるぞ、戦国武将というのは覚悟が違うんだよ、覚悟がな、といわんばかりの顔して立っておられた。無双。もういわゆる一つの何かの虚像。これからやりますか、青春群像劇。怒るのを超越すると、呆れ、そして疲れ、あとはもう野となれ山となれみたいな顔をして、おられた。ゼツタイ、しておられた。へへへ、と、後頭部おさえながら、媚びるように、そろりそろり近づく。おいお前、さっきと言ってたことと全然違うじゃねえか、みたいなこともあります、建前と本音。それもひとつの、ぽっぷっ!なのかしらん、王子様と、卑屈すぎるヒロイン・・。「言い訳はしないの?」王子様は大きな溜息をついたあと、言われた。怒っているというより、疲れていた。送りバントを決めようとして失敗したのに、一塁走者が盗塁したみたいな、そんな具合の悪い感じで、王子様は言われた。事故でもあったんじゃないか、家族に不幸でもあったんじゃないか、そんなことを想うらしい。「・・・その、嘘をつきそうだから」「―――嘘をつくのも、いい場合があるよ、本当に、申し訳ないと思っている時はね。それは、秘密とか、内緒って言うんだ。優しいのはそんなに悪いことじゃないよ」「でも、あとあと、バレると、いや仮にバレなくても、そこで、引け目がズルズル出てくると・・・・・・」「それで?」「寝てました、本当すみません」がばさあっ、頭を下げたあと、こっそり、カピパラみたいな、きゅーとっつ!上目遣いで覗くと、まあいいか、みたいな顔をしておられた。うたっているのは、青い鳥。大体興奮しすぎて眠れなかったのがいけない、じゃあ許してあげるからこの場で服を脱いでね(?)男はサドなんだよ、ヘンタイ伯爵なんだよ(?)イケメンというのは、もう縛って、撮って、地下に閉じ込める三拍子ですね(?)オオカミさんなんだよ(?)って、子供かっ! 思春期かっ!イケメンというのは、大体、心が広いのだ。マジイケメン、とか心の中で想いつつ、とりあえず頭上げていいよ、と言われるのを待つ。勝手に頭を上げてもいいのだけど、ここはやはり、誠実な謝罪がのぞまれる大和撫子。大体いい男というのは対等を望むのだ。そしてそういう人と付き合っていると、フェアな考えを刷り込まれる。「まあ、とりあえず映画観に行こうか」「どこでもいかせてもらいます」揉み手する、卑屈なヒロインの図。おっと、王子様、笑ってくれた。不思議なもので、嫌な笑い方と、好きな笑い方があって、馬鹿にされているその中にも、優しさが織り込まれているのを、好意に敏感だと、気付く。ほっこり、する。それが―――ピアノの弦のように緊張した心を、やさしく解きほぐしてくれる。それにそのままじゃ、ヴァイオリンになっちゃうしね。うまれたばかりの幼児の魂は天使のように美し―――く。「でも、電話はしてほしかったね」「ユリカ三等兵は、家に忘れてきました、ハッ!」「じゃあ、仕方ないね。いまは公衆電話もないし、傍にいる誰かに、携帯貸してくれってわけにもいかないしね」そのまま、歩いた。卑屈なヒロインは、ポチのように十センチ程度、少し後ろを歩いた。べすとぽじしょんっ!しかし周囲には、自分の男感をさりげなく醸し出した。―――女なら誰でも出来る。リードがあれば、もう繋がれた。操縦された、そろそろ、歩いた。恋というのは不思議なもので、こんな時、なだらかに広い傾斜地の草原にいるような気がする。さいころっ!鳥になるため―――風になるため、雲になるため、いつまでも同じ時間になるため・・・・・・。「でも、待ち合わせにちゃんとやってきてくれるって、嬉しいものだね」「死んでも行こうと思ってました!というよりもう、死のうと思ってました!」そう言ったら、破顔した。「いや―――そうじゃなくてね、昔、友達と待ち合わせをしていて、来なかったことがあったんだ。後で聞いたら、祖父がなくなったってね」「タイミング悪いこと―――ありますよね」「・・・・・・僕は当時、小学生だったからね、本当に、怒ってたんだよ。単純だろ?馬鹿なんだ。でも、それが男同士の友情だって信じてたりね。友達と思ってたのにってね。けどそれを聞かされて、自分が、すごい恥ずかしくて―――ね。一瞬のうちに、頬の熱を下げたよ。あれが、僕の通過儀礼だったのかも知れないな。それ以来かな、待ち合わせをする時は、いつもそのことを思い出す」ふっと眼を細めたので、ピンときた。「大切な友達なんですね」「そうだね」そして卑屈なヒロインは、わうわう、愛犬のように、それはとてもいいことだと言った。大体、好きな男が出来ると女などというものは、眼がくらむ。盲信する―――盲従する、あるいは、蒙昧する。眼がくらんでいながら、まぶしがり屋なことに、その存在を神々しく見つめたりする。でもそういうのって実に、彼らしくてよいではないか。そんなことしてる間に、映画館に着いた。「遅れたお詫びに、ポップコーンか、ジュースおごらせてください」そう言った。言った時に、あれ、財布持っていないぞ、と思った。あー、そういえば、家置いてきたな、すごく普通に、しっかり、もうどうしようもなく、置いて来たな、そう思った。王子様は、一挙手一投足を見て、頭をぽむぽむ、された。犬冥利に尽きた。太陽から放出された太陽風が星間物質や銀河系の磁場と衝突して、完全に混ざり合う境界面、ヘリオポーズ・・・・・・。「君がそれで満足するなら、おごられるのも、嫌じゃない。割り勘も、嫌いじゃない。色んな考え方があって、色んな人がいる。でも、今日のところは―――」そう言って、くっくっ、あ、ごめんね・・、普通に、財布持っていないことに気付かれていた。間が抜けている卑屈なヒロインの変顔の図。しかし羞恥は時に、天使の矢のように胸を深く貫く・・。詩というのは、何処から生まれるものなんだろう。遠くから呼ぶ、波の音。はたして王子様というのは、何なのだろ―――う。それはアニュス・デイ?もしかしたら、永遠に勝てなさそうなヒト、自分の憧れみたいな、ものなのかも知れない。人の波を歩きながら、暗闇の中を歩いているような、そんな気持ちになることがある。そんな優しさで、その人の懐の広さで、何処までも歩いていけるような気がする・・。はにかむ、ときめく―――ハッピースマイル、夜の隠れ処を見つけたのだ、昼、あたらしい国を見つけたのだ。かうんとだうんっ!チッ、チッ、チッ・・・・・・・!「僕にまかせてもらおうかな」さあ行こう、肩にやさしく手を置かれ、自動ドアを潜った。締まりのないヒロイン、卑屈なヒロイン、―――でも彼がいるだけで、世界は何はなくとも素敵だ。
2021年08月14日

*【緊急度】が上がる―――。 * * * *ドオォおォぉォおォぉオオンンんんン・・・。(・・・・・・馬鹿な、)と、(・・・・・・・有り得ない、)の混ぜたよな、悲鳴・・。、、、、、、、、、、ドクンドクンドクン・・・・・・。―――スウ・・・・・・息が止まる・・。―――スウ・・・・・・・呼吸を殺す・・・・・。 * * * *全身が、ゾクッとした。他愛ない言い伝えと鼻で笑った自分だったが―――。いまになって、思う・・・・・・、確かにこの村から町になったとはいえ、ここでは、異常な数値で、子供が消えてしま―――う・・。回覧板で、警戒を促すのも通例だ。ある奥さんがいうところでは、一年に一人は消える・・。物騒な世の中だ、で片付けても、いた。けれど、もしそれが、この押入れの向こうにいたら―――。そう思うと、全身は震えた・・。しかし、そう思った時に、ふと考えた。『罰当たり』とは何なのだろう、と・・・。 * * * *[階段]―――[手摺りに触れながら踏板を踏む]・・[黒光りする板]―――[夜中のホラービデオと便所の遠さ]・・[かさかさかさ]―――[跫音が接近く]・・・[正体不明]―――[化物]・・・・・・[悠っくり、でも急いで]―――[転けそうになる]・・ *【恐慌状態の一歩手前】だ―――。 *蟻が恐ろしい人がいる、何故と聞いたことがある・・・。蝉が恐ろしい人がいる、何故と聞いたことがある・・・。蜘蛛が恐ろしい、蛇が恐ろしい・・・・・・。魚の眼が恐ろしい、暗闇が恐ろしい・・・・・・・。 * * * * *わたしは、射竦められ、恐怖し―――金縛り・・。傍らに、小さな蜘蛛が集まって―――いた。蜘蛛はどんどんどんどん増えていった。軍隊蟻のように・・・けれどやがて、もっと大きい、さらにもっと大きい蜘蛛が、やって来た・・。わたしは―――気付いた・・。眼の前の巨大な蜘蛛から、それは出てくるのだ。それは巨大な蜘蛛の子供か―――もしくは分身・・。動けない。わたしは―――食べられてしまうのかも知れない。断じてそれは―――神隠しではない・・。八本脚の人の顔をした巨大な蜘蛛は、眼の前にいた。口の中から蜘蛛は入ってき―――た。何故だろう、少し気持ち良かった。感覚が麻痺しているのかもしれない、毒・・・そうかも知れない。皮膚の中から食い破ってく・・る獰猛な気配―――眼球が破裂した。でもまだ、心臓は動いていた。脳は死んでいない―――。鼻から蜘蛛が出てきた。肉は少しずつ削られていっ―――た。そして大きな蜘蛛は―――それを丸ごと、たったの一口で、食べた・・・・・・。わたしは、小さな蜘蛛になっていた。大きな、人の顔をした八本脚の蜘蛛は、こちらへおいで可愛い子供、とやさしく言った。
2021年08月13日

かもめハウスに来て、まったりとお茶を飲む―――。いずうさちゃんが、まあ、あったけえ番茶でも飲めや、淹れてくれる。(いずうさちゃんは、方言を時折使う、)クーラーの効いた部屋で、毛糸を前脚でごろごろ遊ぶ猫のような、夏の過ごし方・・・・・・。―――と、ここで、彼女が言った。「あたし、3Dキャラクター作ってみたんだ、たまには肩の力を抜いて脱臼して、洋服の青山してみようと思って―――」と、おもむろに・・・。いうまでもないが、発言の、とある箇所は―――無視した。しらを切り続ける必要があり、泥沼化する恐れもあるが、無視した。「本当に? すごいね」しかし、わたしは、彼女の意外な才能を知って、驚いた。身のうちにあふれだした賞賛を、口にした。そうすると、機嫌がよくなった彼女は、愛い奴めと時代がかった調子で言い、携帯で、見せてくれた。ちょろい。編集画面のなかに、顔のない、両手をあげた人型が、ランウェイを歩いてくるのが見えた。一生懸命包んだオブラートがこれから始まろうとしている。猿から人類へ進化する―――。かもめハウスに、「呼んだか?」みたいに、たぬきが入ってきた。いやいや、とかもちゃんが首を横に振ると、普通に去っていった。それは読書感想文に、夏目漱石や太宰治といった文豪を書くのによく似ていた。たとえ漫画や、ネットのよくある紹介やあらすじを、まんま写しているだけだとしても、よく頑張っていた。(続きはWEBで!? という手法も使わなかった・・、)わたしは、彼女を3D製作の専門家にする手伝いをするのだと思った。それは―――たこやき、や、動物であるだけよりは、ずっといい肩書きだった。かもちゃんが、目敏くそれを見つけて、真似た。翼をバッと、狭いかもめハウス内で大迫力、超怒涛に拡げた。もうすぐ飛び立とうとする雛鳥たち・・・ブルースカイ、青い空、ハワイ・・、(いや、ハワイは関係ないと思いますが、)おお、と、彼女が言う。テンション上げるな・・!しかし、それは、いずうさちゃんの耳に、あたった。あ、イタ、と言った。素すぎて、悪いとは思ったけれど、笑った。不慮の事故だった。かもちゃんが、マジゴメソ、と言った。言ったあと、耳ではなく、顔をベロン、と舐めたりした。いずうさちゃんは、フッと後ろ暗い笑いをして、クックック、面白い―――面白いよ、(何故か前脚―――手を抑えていて、覚醒剤をする一歩手前の昂奮という姿にも見えた、)ヒョッヒョッとキャラクター崩壊させながら、いきなり、バッ―――ビュン、跳んだ、ヒューッ、後頭部めがけて、『必殺―――ッツ!! あちょ~ッツ、鳳凰の舞い~ッツ!!!」を放った。ちょっと面白かった。技名をいつ考えたのだろうと思うとツボってしまった。可愛ければちょっと技名が中二病っぽくても許せてしまう。ちなみに、あまかけるりゅうのひらめき、は、やりすぎである・・。そのままいくと、高山病になってしまうかもしれない。ジャムおじさんは、早くアンパンマンのために顔を作らなければいけなかった。そのためにバターや、バタコさんの名アシストが求められた。(犬はキャンとおじさんの声っぽく鳴き、女はとりあえずバタバタ騒いで、アンパンマン新しいパンよ、あ、これ食パンだ、違った、顔よ、いやー本当マジマジと言う、風物詩・・、)ちなみに、いつものろのろとしているのに、動きがやたらと機敏だった。すばやさの靴を履いていた。「ここから、作っていったんだ―――新しいお父さん、そろそろ、成仏しておくれ」お前はどんな、お父さんが欲しいんだ・・・。というか、何求めて作ったんだ・・。彼女が携帯を操作して次の画面へ行くと、髭面の、右眼に眼帯しているポリゴン風の、男の顔があった。唇には何故か唐辛子が置いてあり、黒のゴシックロリータを着ているという謎めいた人物が現れた。ちなみに、ルーズソックスをしていた。―――色々まざりすぎて、わからない・・。こち亀の特殊捜査官がつい頭によぎった。面白そうにしようとしているのか、真面目にやっているのか、五対五の攻防戦だった。賞味期限は刺身より短い、鮮度を求める―――と、空気に触れてしまうのを嫌がる。神様はいつも冷蔵庫の余りものをこんなところで―――お使いになさる・・。、、、グリコ・・・・・・。(いつの時代も男たちは、馬鹿なので、地球一周すすむにはどれほど必要かを考察しようとした、)もちろん両手を拡げている、水平の構え―――にこにこした、彼女を見る。いや、絶対に、こいつ仕掛けてきている・・・・・・。冬の日のマラソン大会に、校庭の隅っこで焚き火にあたっているみたいなものだった。お・も・て・な・し。っておまえ何しとるんじゃい、先生に普通に言われた。(クラスのみんな、爆笑した、)無事―――消火された。でも先生、と、とある馬鹿の総元締めが言った。(顔が見たいよ、でも、見なくても、顔はそこにあるのだ・・)ガソリンはかけませんでしたよ、着火剤と新聞だけです。そういうことじゃねえ・・・!それに―――焼き芋もつくりたかったけど、近頃はアルミホイルの焼きナスもどうかと思いますが、それはさすがにまずいと思って、やめときました!飲食は禁止です! ダメ、ゼツタイ!(それって、あなたの―――感想ですよね?)そうか、よかったな、と先生はにこにこして言った、言われた―――。後で生徒指導室な、と、的確におっしゃられた。かもちゃんといずうさちゃんが和解して、ピザアルバイターが道にピザ落としたあと、店へ届けに来てくれた善良な一般市民のもと、きまずい空気になるみたいな、わたしの役がらで、一羽と一匹が、どれどれ、覗いている。見ようによっては、ドラゴンボールの亀仙人とクリリンの、ツーショットに見えた。前者はストーリーが進むごとに、ただのエロいだけのジジイになり、後者は人造人間17号の可愛さによってその姿ごと消滅した。(アイツ、名前なんて言ったっけ、おら、孫悟空、そんな扱い・・)祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり・・・・・・・。もちろん、こういう時、通常は―――ヘンタイだとか、少しひねって天然記念物とか、あるいは、地球外生命体とか、特定有害生物に立候補したホモサピエンス、と言うところで、「中々ハイソなご趣味をしておられるダロ、若葉マークの新社会人が就職祝いの新車に仲間を乗せてあの世へドライブ」「便器に流れて行った小人を思い出す」一羽と一匹は、そんなことを楽しそうに言った。(いや、かもちゃんが何言っているのかよくわからなかったし、いずうさちゃんの言っていることがどうなのかわからなかったが、)何見てもそうやって軽くのほほんと受け入れてしまうので、頭をつい撫でたくなる。面白いことを言うかどうかよりも、よっぽど真っ当だった。「ふうん、すごいね」警戒しつつ、しかし、状況を進捗させる語。スムーズ語。類似には、まじやばくね、がある。それは驚きの繁殖力で、サダコ、とも呼ばれる。黒ひげ危機一髪・・!「それで動く動画もあるんだ、タカシ見るでしょ?」「(おとうさんじゃなかったの?)」そう言って、動画を見せてくれた。髭面の男はさらに進化して、うさぎの耳をつけていた。(うわーっつ・・凶悪~ッツ・・!)しかし一番のPOINTはそこではなく、眼だ。眼が異様に大きくなっていた。ゆうに、三倍の眼になって、しかも血走っていた。(というか、こいつもう、タカシとか、ヘンタイとかじゃない、―――眼だ。それ以外言えない・・、)そして胸もちゃんと出来ていて、胸の先からペットボトルが飛びだしていた。そしてやっぱり両手を拡げながら―――羽ばたいて、舞踊っている・・。あまりのハイセンスに、沈黙―――した。「心のときめきを表現してみました!」「(お前の心のときめき、そんななの?)」アメリカ合衆国の企業である、Uberのエンジニアが作成したサイトで、『This Person Does Not Exist(この人物は存在しない)』というのが―――あるけど、これは人工知能が膨大な写真データから、架空の人物を作り上げるというものだ。正直―――どうしてそんなことを思い出したのか、むしろ自分に聞きたい。全然関係ないけれど薬物関係のポスターって、学生プロ問わず、面白いのが多い。かもちゃんが、一緒に舞踊った。かもちゃんがそうしてしまうと、彼女のそれもマイルドになる。なるほど、これは確かに、心のときめきだ。(いや、本当にマイルドになったか? 眼の錯覚じゃないのか?)いずうさちゃんが、「近頃の若者も趣味がよくなりました、新しい」と言った。、、、グリコ・・・・・・。
2021年08月13日

「「「軽く揺すれる君の髪/紙/神 (誰(ェ)にも言(ィ)え、な/い、) ない、な い・・ e...e...(ERROR)... e...e...(罪/ゑ/罰/ゑ)... したたあぁ‐る・・・・・d.o.w.n. したたあぁ‐る・・・・・n.e.w. n.e.w.(n.e.w.)...t.o.w.n. ・・・・・・僕の絶対時間、自然にほどかれた長い帯が、 あらわな光り・・・すがた・・夢のなかで、影を強くする、 ・・・・・・まだ、愛に打たれていたから、 ・・・・・・こんな、僕等じゃいけないと思えた―――から・・ (「分かり合うことはできない」)なんて・・、 (「心の声を聞き合うことができない」)だなんて・・ ある・・・・・・、あった―――、 光が逃げ去り、声が逃げ去った、 揺らめきのなかに・・・、その奥に・・・・・・、 「......Between calm and passion
2021年08月13日

夏休みに入って、食事制限ならぬ糖質制限に挑戦している。たこやき、動物と呼ばれる彼女は、「ダイエットしたら胸が風船のように萎んでしまう!」と言ったが、もちろん、わたしはそんな戯言を聞かなかった。そもそも、ダイエットする必要もなく、前々から、やってみたかったのだ。ほかにもウォーキング一キロ、腕立て伏せ、上体起こし、腹筋、スクワット各三十回に、挑戦している。基本的に身体を動かすのはそんなに得意ではないけれど、何事も挑戦する気持ちが大切だと思う。ただ、そもそも、そのチャレンジは、たこやき、動物と呼ばれる、規格外すぎる彼女がいて、「やっぱりスクワット千回やってプロテイン入り飲料を、飲むのが最高だよね」と言ったことから始まる。「あたし、ケイン・コスギが年末に腕立て伏せをしていたって話聞いて、いつもスクワット千回しながら思い出すんだ」とかのたまう。別にわたしは負けず嫌いというわけではないけれど、何か遅れをとった、負けたような気がするのは嫌なので、今年の夏は、筋トレというものに費やしてみたい気持ちが少しあった。彼女はどちらかといえば反面教師的な性質が強いけれど、そのじつ、壁にかかっている時計を、ダリのように溶かしてしまうところがある。その差異や干渉や屈折―――。計画的にこなしていく宿題に、毎日一冊の読書。夏休みが始まる前に、買った本や、青空文庫を読む。哲学書や、ノンフィクションも入れた。たこやき、動物と呼ばれる彼女は、「やっぱりフィネガンズ・ウェイク一択だね!」と、滅茶苦茶推しまくるように言ったので、Amazonで購入して読んでみたが、さっぱりわからなかった。それでも持ち前の忍耐力で、読破した。意味わからないから読まないというのは、わたしの自尊心が許さなかった。「ドグラ・マグラや、裸のランチがマトモに見えるという点では、フィネガンズ・ウェイクは良書といえるかも知れない」と、答えることが出来た。何事にも、付き合ってみるという精神はいいことだと思う。「じゃあ、次は映画だね、ソドムの市がいいよね」わたしは、嫌な予感しかしなかったけれど、見た。―――そして全米が泣いた。見識を拡げたくて、ユーチューブでなるべく古い音楽を聴いた。Jポップも聴かないで、アメリカングラフティ的な耳になった頃、メイド喫茶で働いている彼女が家に来て、「やっぱり、八〇年代から九〇年代に見られるビジュアル系の歌が、どれほど下手で、しかし楽器の演奏力がまだ一定であることも、賞賛に値するよね」と変なことを言って来た。「アイドルはローラスケートをする、でもビジュアル系は楽器をちゃんと演奏する」世の中をどう斜に構えたらそんな意見が出て来るのかわからないけど、彼女の発言はいつも面白い。すすめられるままに教えられて、歌詞が聞き取りづらく、一種ナルシスト的な歌い方に珍妙な動物を見、けれども、彼女の言った通り、きちんと演奏はしていた。でも、ビジュアル系の中でもいわゆる人気を博したものになってくると、その法則はまったく働かなかった。何故売れているのかわからないというのがある反面、ビジュアル系に関しては売れるのがよくわかるレベルに達すると、それはもうアーティストで、世界観で、ファッションで、生き方で、表現の在り方なのだと学んだ。「やっぱりパンクロックっていえば、オナ ニーマシーンだよね!あれ以上のものがあるなら、パンクロックは世界を壊してしまえるよね!」もう嫌な予感しかしなかったけど、一応聴いた。家族に聞かれるのを恐れて、ヘッドフォンで聴いた。―――そして、全米が頬を赤らめた。絵画サイトを眺めたりもした。マネービジネスの側面もあるけれど、芸術に触れると心が穏やかになる。わたしのお気に入りはイヴァン・シーシキンで、何度見ても心の底から美しいと思う。その時に思ったけれど、印象派の始まりを告げたとある絵は、とんでもなく酷評された。それは―――多数派と少数派で説明できる。それは、そっくりそのまま、リアリティは人口に膾炙するからと言える。またイヴァン・シーシキンの絵を見た時に、アスペルガー症候群は、障害なのか、それとも個性なのかと考えた。また、自閉症の少女ナディアをわたしは興味深く考察した。年齢不相応に写実的でリアルな馬の絵が描けたことで知られ、その馬の絵は、一般の人に見せると、レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた馬のデッサンより評価が高かった。そんなことを彼女に話したら、「やっぱりファイナルファンタジーとかドラクエのドット絵だよね。ゲームがリアル過ぎて美しいというのも一つの通過点だし、当然望むべき進歩の仕方なんだけど、反面、いや、ゲームはあれでよかったんだって思うこともある」と。「漫画もさ、上手く書くのを否定するものじゃないけど、あれって本当に不思議なものでね、絵が下手でも、ストーリーがすごく面白いことってあるんだ」と。―――熱く熱く、語られた。手塚治虫がディズニーが好きだったことは有名な話だけど、ああいう、単純さに惹かれてしまう気持ちも一つの在り方だろう。でもここから、彼女の無茶苦茶な話が始まり、「だから、わたしは、有名なゲームとか人気なゲームよりも、どうやって糞ゲーを探そうか、そう思うことがある」と、真面目な顔をして変なことを言い始めた。その発言がある日、彼女がいつぞや言っていた、ユーチューブでの動画配信で、明らかになり、つまらないゲーム実況という度胆ぬくような発想で、非常に非常に失礼な、しかし、何か彼女の中の、世の中がステレオタイプになることでつまらなくなる精神みたいなのを、たとえば、あるある手法を揶揄しながらそれを有効に活用するみたいに、一つの叫びみたいなのが感じられた。世の中には、四つの眼というのがある。一つは普遍性で、一つは個人で、一つは自意識で、一つは作者の眼だ。もちろん世の中がこれで説明できるというものではない。また―――これが必ずしも実現できているとも思わない・・。どこかの民族だったと思うけど、妻が産気づくと夫も一緒に呻いたり、叫んだりするという話を聞いたことがある。傍迷惑なラマーズ法と揶揄することは簡単だけれど、彼女の、つまらないものにはつまらない理由があるけれど、そこに明確に楽しむ要素がないと決めるのは、ちょっと違うんじゃないか、と、そういう声が聞こえた。彼女はマイノリティだから、余計にそういうものに敏感なのだろう。―――そして、ユーチューブの企画のもと、一緒に富士山に登った。彼女は富士山にただ登るのは、つまらないという、本当にただそれだけの理由で、十五キロのリュックサックを背負った。いずうさはかもちゃんの背中に乗って飛んでいた。サーティワンの十人分の巨大なアイスクリームを食べる、彼女の横で、小さなハーゲンダッツをわたしがゆっくりゆっくり食べるみたいに。
2021年08月13日

スムーズなアニメーション・・・、設定【夕暮れ】【郊外】【男女】もっと書き出してみよう―――。追加設定「遠くに入道雲が見える」「電信柱が等間隔に見える」「周囲は農家や田園」僕は考える、会社なんかがある方が、何か変なリアリティが出るかも知れない。だって郊外感まるだしの場所に、何かよくわからないものがあるのは、定石。「三点透視の3D感のある会社」と、「ベタスクリーンの窓」と書き込もう、「芸術家の髪の毛みたいなパラボラアンテナ」と、「白熊みたいな業務用の大きい室外機」と書き込もう。世界観は―――「読めない楽譜」のようなものだと思う。通常それは語られることがない。詩には世界観がいらないからだ、そこにあるのは、道だ。平凡な道だ。分かり易さと大衆性を求めるあまり、スポイルへと至った、伝えることをおろそかにした連中の世迷言だ。否、それは確かに必要のないものだ。でも郊外というフレーズがある種の田舎っぽさを説明するなら、そこには、「杉」や「松」があるはずだ。そして、それはシルエットのように左右に拡がっているはずだ。会社なら「小さな稲荷神社」がセットでもいいかも知れない。もしかしたら、「露天風呂の煙」だって必要かも知れない。僕は“詩的な雰囲気づくり”を押し出したい・・・。きっと見えてくるはず・・・、『草原に包まれたような風の一と吹き』『橙色の世界』―――《顔のパーツ》「髪の毛ボサボサ(男」)」「明るく屈託のない瞳(男)」「よく聞こえそうな耳(男)」「一文字に結んでいる口(男)」「髪の輪郭をくの字にする(女)」「きれいに整えられた眉(女)」「起伏がなだらかな鼻(女)」釣り合いの取れた水平方向が欲しい。適正速度、シートベルト着 用、適切な運転。僕はホィットマンのような荘厳なる文章壁画を臨まないけれど、その文章壁画の基本的な在り方が小さなものへの視点、情報の整理と限りなく近いことを発見する。それは僕が、「ユゴー」から学んだ全方位性であり、またそれは、「様々なアーティスト」が、「ライブで見せる霊媒的な資質の瞬間」でもあった。僕は視野に入ってくるものを読み解くことが必要だと思った。それは見えないものに対する知識を深くすることだとも思った。そして、それは『感情論』ではなく『技術論』だとも思った。「堤防を貫く裂け目のような口(女)」と書いたら、「浅瀬に砕ける波のような表情(男)」と書きたい。大切なのは、情報量であり、小さなものへの視点、いわば様々な面に対する僕の触った時の感触だ。高温、強酸、強アルカリといった、地球上のさまざまな極限環境の中で見つかってきた、古細菌みたいに。けれども、それだけではな―――い、一番大切なのは、眼が死のように深いことだ・・・。僕は「ウィンチェスターミステリーハウス」が、一つの詩的建築物の頂点ではないかと思うことがある。もちろん、僕は、『クノッソスの迷宮』とか、『ダンシング・ハウス』とか『ねじれた家』を愛している。友達の家というのはつまらない、でも特別な趣味を持つ知り合いの家を訪ねると、水槽が並んでいるというような、秘密の隠れ家みたいな場所がある。僕はいつも思うのだ。何でこんなことになっているんだ、というものに焦がれてやまない。一億種以上の化学物質。それをどうしようとも思う。―――《身体のパーツ》「首」「肩」「胸」「尻」「手」「指先」「肘」「太腿」「膝」「足首」でも、もっと柔らかく膨らませて、美しい絹地の縮みに光の煙を漂わせよう。僕は考えていた―――。本を読みながら、誰かと話しながら、TVを観ながら、時間と空間を越えて、はかない絨毯を織る、その場その時を体験する、それって、どういうプログラムなんだろうか、と。イメージは光や電気の受容器。「女性の胸に皺がつくられなければいけない」と僕は思う、(あだち充のように、)「ポージングをして、一瞬の美をとどめていてほしい」と僕は思う。(バキ読みすぎて頭が筋肉になるみたいに、)一概にそうだとは言い切れないけれど、統計的に、男性だったら「筋肉質」なはずだし、女性だったら「丸み」があるはずだ。たとえば、「百七十センチ」と「百八十センチ」はちょっと違う、これは背の高いか、標準の境目だと思う。だからそこで「百三十センチの高校の制服を着た男の子」がいたら、これは戸惑いを持つことになる。でも、いるはずだ。自然環境保護の意識における絶滅危惧種みたいなものが。一般社会から当てはまらないことで見放され、突き放され、応援されないハンディを背負うマイノリティの姿―――。でも、僕はそれが面白いと思う、楽しいと思う。そうでなければ、みんなが優しい世界だと思う。でもそれが「百三十センチの高校の制服を着た女の子」だったら、いわゆるロリ系として簡単に処理されてしまう。僕等は知らず知らずの内に『記号』を持っている。それは『偏見』のそれでありながら、生活してゆくための『標準装備』であるのかも知れない・・。でも『適正することのできない標準装備』は未熟なだけだ。僕は時々ディズニーランドのミッキーマウスのように、歳を取るけど、世界中からいなくならないものについて考える。ミッキーマウスは、キレのあるダンスをしてくれる。たとえばアイドルのように不祥事や、よくある『ご報告』や『大切なお知らせ』を起こさない。―――永遠に死なないものは、ない。けれど、生きている限り、それがそういうものであって、常にその何かを思い起こさせてくれる・・・。若者ぐらい化膿して熱ばんだような言葉は尽きない、不安の漲った、張り詰め、それでいて卑屈になることも、勘繰ることも知らない、在りし日の真っ直ぐで謙虚な視線は、しかし複雑極まる人の心の底にある真実に、到達する鋭さは持っていな―――い・・・。しかし若くて楽しそうなんていうことは、まず、有り得ない。すぐに気付く、一歩進めば八方ふさがりの現実に。―――《服や小物》「カッターシャツ(男)」「ズボン(男)」「腕時計(男)」「リュックサック(共通)」「鞄(共通)」「ブラウス(女)」「チェックブリーツスカート(女)」「髪を後ろでくくるゴム(女)」もちろん、ここまで書き込んだからといって、この『夕陽の帰り道』という詩が、何か特別なものになるというわけではない。解はあるのに絶対に解けない、という微分方程式みたいなものだ。解けるものもある。常微分方程式とか、偏微分方程式とかベッセルの微分方程式。そんな具合に、宇宙の原寸、静の問答がある。解けなくても解けようともそんなことで、ゆきどころのないはてにとっては一切意味がない、僕等は感情を満た―――す・・、おもしろいほどそのことについて何も知らない。でも、「書き込まないことには情報は明らかにならない」というルールがあり、これは絶対である。「本当はそうだったけれど、それは違う」ということは、メールと電話のやりとりの具体的な違いみたいなものだ。僕も昔は、世界は「空気に混じる香水」であるべきだと思っていた、それをして「気韻」とかいう言葉を用いたこともある、でも、世界は「どこからともなく心の奥に吹き込まれる」ものではない、「曖昧なものは存在理由さえ説明されない」ものだし、「深く考えたことのないものはその言葉自体が認識されない」のだ・・。でもその「十代の男女たちは夕陽の帰り道を歩いた」だろうと思う、想像してみて欲しい、神様は地上の出来事にはけして介入しない、だから僕等は無防備であることをやめて、「神のような視座」を、「人生に対するまともな見方」を持たなければいけない。時間は純粋に相対的で、コールサインによって生じる反応だ、けれども一つの異常に強烈な感覚を形成するときにそれは、ジャンクションへ切り替わる。エウロパの水蒸気と生命の証拠・・、それをして―――『展開』というのだ・・。そこに―――『物語』が生じたのだ・・・。僕は時々思うのだ、「美しい言葉」はたくさんあるけれど、たくさんの「レトリック」を知って「方法論」を知ることもできるけれど、本当の意味で、「突き抜けたもの」が一つもないのは何故だろう、と。コスタリカみたいだと思う、郵便物の五分の一が届かない。コスタリカに番地がなく、住所のシステムがないからだ。幽明の境域に妖しく誘いこまれ迷いこむ感覚が、書物の扉、トランプのようなカードを生みだす。内なる声に従え、直覚的世界へ踏みこむ。ぼってりと闇を吸って膨れ上がった、ローラ・ニーロの影を慕いながら、「黄色や橙色に紫や緑や赤」が混ざってく―――る。「空っぽの記憶が水甕のようにこぼれてくる」のだ・・・。十代の男女たちは夕陽の帰り道を歩く、(特別な会話もいらないのだ、だって二人は愛し合っているから、)十代の男女たちは夕陽の帰り道を歩く、(世界に対する懐疑も持たず、世界に対する自分の居場所も知らない、)
2021年08月12日

たとえば少年の日にかすかに匂った、麦藁帽子のうちに、狭い木材の隙間からすうっ―――っつ・・と、物の焼ける匂いが流れこんできた。やがて熱っぽい、いがらっぽい煙が流れこんでくる、潮流。別の感覚を統合したときに生まれる、五感から推測的にもたらされる第六感覚。しかし、不器用な僕等は言葉を知らない。優れた、研ぎ澄まされた、聴覚を必要とする夜への進出と、大脳皮質の発達。風はそよ風となり、窓から迷い込んできた迷い鳥、見えないはずの後方まで、全方向カメラみたいに、熱と光との暗影をもった髪を優しく揺らしていた。触覚は見えない何かを捉えていたが、それは面の流れをぼかすためのブラシで表現するようなもので、その輪郭はもとより掴めるものではない。それでも僕はそのノイズに周波数を合わせて、チューニングする、街の一場面を現像しようとする。どんどん吸い込まれてゆく。最後には塵や芥でもなく、完璧な無になる。真っ暗な思考のはてにみえる一切の澄んだ黒を虚無と呼ぶのなら、僕は眠れない夜に何度も折に触れて考えたものだ。神よ、網目から覗く小さな生物の体温を感じる気分はどうだい。不安定で、絶えず打ち消されそうになりながらのわずかな違和感や、小さな不安が大きな心落としとなって、それも陶磁器に下絵を描くように、何処かで繋がっている機を知る。木星のまわりをめぐる衛星のような、さみしい悩み、磁石なしに方角を知り、天気予報なしに悪天候を見破る。ノートやメモを取らないのに、危険を察知するノウハウを持っている。ギガノトサウルスの脳がバナナ程度のサイズであったみたいに、拍動数を落とし体温を下げ、完全に動きを止めて、囚われの幽霊、巨大な昆虫、真空の世界にも似た夜の虹、決定的に欠落し、完全に逸脱し、猟犬が、ひと目にはわからないような足あとを見つけて、それをつけて行くように、考え続ける。伸長、短縮、屈曲、ねじれおよび硬直、能動的に制御された、運動と変形。聞こえない叫びもある。一歩進むごとに、警戒心が薄れていきそうな社会ではあるが、鸚鵡は相変らず人間の声を真似している、緊張だ、サルの警告の叫び、テナガザルの縄張りを主張する叫び、カエルなどの求愛のための鳴き声のように分かりやすくはないが、犬のマーキングもそうだし、多くの哺乳類では特徴的で長く残る匂いを出す線があるのもそうだろう。隣の芝生は青い。念の足りなさ、思いがけないしっぺ返しをくう前に、はなはだ誤魔化しきれない、心の中の混雑を暗示する。鶯が尾を空様に足は枝を踏まえて身を逆様にして啼くみたいに。ところで刺激臭は通常の嗅覚刺激のように、嗅細胞によって感知されるのではなく、刺激臭は鼻腔内の三叉神経への刺激。舌の上で溶けてゆく味覚も、嗅覚の部分が大きい。また、端倪すべからざる領野は記憶との関連性が深い。金木犀や山梔子。幸福を感じるための化学物質。さみしさをなぐさめる、ひそやかな命の流れ。ねじくれた時間のはらわた、蓮の葉、もえあがる炎のようにゆらめく、感情の奇跡。聴覚の影。しかし人間は、感覚の八割を視覚に頼っているという説がある。ヒューマン・ブレインの機能。焔が一とゆらぎもしない闇のなかにある、葛藤の、嵐。映像として明確に捉え、写真を撮るようにその場の視覚的なイメージを掴まえる。結びつきを嵌めこむことで連鎖は生まれ、本来当然そこにあった必然性を認識することができる。風穴、水鏡、死刑台のエレベーターという言葉をなんの脈絡もなく想像して、いま遠い所に、波が隠れたり現われたりする、無意識の催眠力を培い、けれど不思議に巧みに視覚と聴覚と意識だけは残っていて、ああ、縮緬の皺のようにちぢれた、渦巻き、自由のなかへ。
2021年08月12日

Everything is gonna be alright.... Everything is gonna be alright... 「心を覗かれる気がする」 「光と闇がブランコしている―――から、」 「「「・・・・・・・なんて ・・・・・・・心に被さる波の音、 生命の脈拍、 単調な誘惑の歌―――聞こえてくる、 ・・・・・・つぎつぎにすりぬけていく、押し寄せてくる、 代わる代わる性急に噛みつく、凍る、刺される、 、、、、、、、、 うしろ暗い気持ち―――が・・。 (言えなかった正直な、素直な、本当の気持ち・・) Everything is gonna be alright.... Everything is gonna be alright...
2021年08月11日

....... ....... (藁をも掴もうととした君、waltzの兆し、崩壊、被写体、アングルの魔術・・・) ....... ....... 「「「アケボウゥゥノオォォ....は、遠い、これが始まり、億、奥、の、揺れる黒い皮質、見えない川、波打っているから辿ろうとして、逆、虐、の、脳が、凍る、うたたね―――うたうため、多産、他山、の、輻湊、複層・・・・、神経の蟻がゆく蛇体―――神経の蟻がゆく交差路・・・・・・。(ゼロ・ポイント・フィールド・・・・・・・)(ゼロ・ポイント・フィールド・・・・・・・)・・・・・・君が君を探す時、探され、見つけられ、目覚めながらにして、 眠る・・・・・・眠る・・・・・・・、 ....... ....... (血混じり)―――(手伸び、)[変性]のほうへ、(格子覗く)―――(脈硬い、)[変性]の組みあわさるほうへ、 ....... .......
2021年08月11日

WORLD NEEDS OTHERS(覗き込んでも、) ―――国旗みたいだ、(トランペットのファンファーレなんか聞こえやしねえ、) ―――白いシーツ、時を経た通りの襞までよじれて、 青い酔った炎を求めて―――る・・。 下 ら ね え 、 自 尊 心 ――― ケ ツ ノ ア ナ の 小 さ な た わ ご と 、 「すぐに十二時になる」 understand...understand...うるせえ! 「そしたら、悲劇も、粗悪な屏風の薄れた絵さ」 (蟻のことを考えてた、もし俺が蟻のサイズだったら、俺は蟻に勝てるだろうかってね―――)....ホントウノテキ、、、...ホントウノテキ、、、、、、(三秒でKOさ,って言うために、銃や金属バットに頼らない肉体づくり、走りこむ、磨き上げる―――ああ、餌をあさる獰猛な獣)(弱肉強食デス、生存競争デス、適者生存デス、、、)(只今、電話ハツナガッテオリマセン、、、セン、、、)勝つんだ、勝つんだ、「笑うのは簡単だ、「笑うのは、本当に簡単、、、「でも、僕等は毒きのこを食べた、「どうみても口にいれたくないフォルムに手を伸ばした、、、・・・・・・・でも、それが権力なんだって思う、(だって、きっと「食べさせられた」(誰かが、弱い誰かが、強い誰かによって、、、・・・・・・ねえ、金貸しは、キリスト教が一時期駆逐したんだ。本当だよ、でも、金貸しはなくならなかった・・・どうしてだい?どうしての答えは君も気付いているんじゃないかい?WORLD NEEDS OTHERS(覗き込んでも、) ―――鰯の頭だ、「ライオンと戦えって言ってる、、、「熊と戦えって言ってる、、、 ま だ 感 情 の 粥 、 ま だ―――蛆 に も な ら な い 綺 麗 ご と ・・ 「甘い物を食べ過ぎると頭が鈍くなる」 understand...understand...うるせえ! 「睡眠薬で認知症にかかりやすくなる」 (でも旅に乗り込む埠頭から暗闇の舟に乗れ!)烈しい息遣い、冷たい心臓の上・・・、 痛みのない輪廻の絡繰り―――を知ろうか・・・。
2021年08月09日

Bye-Bye サヨナラ、死せる快楽の亡霊、 俺、濁ったまだらの紙 Here comes a gentle wind, fragrance of flower. ―――で、 ―――嘘吐き、ラブコール 引っ掛けクイズ、 冷えた溶岩、 (直接的な感じ)―――(風合い) ・・・「瞬間」 スマホをBluetoothかアナログの入力端子に線でつないで聞く。 シャツは、KISS? Sex Pistols? Joy Division? WAR IS OVER? 靴は? CONVERSE(ALLSTAR)...? adidas Originals(TOBACCO)...? (Reebok? それともNIKE?) (heroism...sentimentalism...) パステルカラー湾岸通り――――――、 リフレインカクテル Midnight 迷子の電波、 >>>大人ーadult.. ペダルを踏む 瞬き、アシッド、トリップ、ブリッジ、 フラアアッシュッゥウバアアァアァック... (Take me... Save me... Touch me...) ア、アンテナ....アアアア、アンテナ... (しゅうはすう、、、) ア、アンテナ、アアアアアア、アンテナ...... (しゅうはすう、、、) (「画面の焼き付き」) Bye-Bye サヨナラ、死せる快楽の亡霊、 俺、濁ったまだらの紙 Here comes a gentle wind, fragrance of flower. ―――で、 風 鈴 (は、) フラアアッシュッゥウバアアァアァック... (エクレトリックセット)―――(アパートメント、屋根) ・・・「真理に内在する揺らぎ」 ―――嘘吐き、ラブコール 引っ掛けクイズ、 (設定の牢獄)―――(超自然的な側面) ・・・「ナンセンスなドア」
2021年08月09日

眼を合わせるのが、もしこれが最後なら、忘れられた波たちの言葉を探そう。時が過ぎてしま―――うから・・・。もう、うとうと昼寝を貪っている時間は―――ない。だのに何故、こう・・眠た―――い・・。時は、長い秋の前触れ。言葉の魁、夜の後先。長い長い冬の中で、ものみなすべて凍りつく。骨ばった背中を―――知らず。壊れ物を運んだ、鉛のような足を運んだ・・・・・、胸壁や内胸に隠された、心臓の鼓動など―――知らずに。時が過ぎてしま―――うから・・・。神経の世界、細い小枝は顫動した、磁石は吸い寄せ―――た、豊饒の稔りを・・・・・・。空っぽの、だるい、電気椅子のボタンを嫌がっ―――た、戦慄の電流を孕んで震えていた、『平和』―――『愛』・・・。それに恍っとりと見惚れ―――た、何も知らなけれ―――ば、人は誰でも美しい・・・・・・。美しいと信じていたから・・・・・。時が過ぎてしま―――う・・・。もう終わりなん―――だ、もう忘れ果てた昔の今、静かな追憶の夢・・・。僕等の鳴り迫る自己主張が、いまにも波紋を投げかける欲望―――この世界すべてを、もう一つのお伽噺の結末が呑み込むとしても、僕等の手がいつまでも穢れを知らぬように。星の美しい衣を―――まとって揺れているように・・・。揺れて、澄みきって、壊れて―――いい、いいんだ―――。いいんだ、と・・・・・・。時は誰のものでもな―――く・・・。あらわな空気に触れるのに怯えなが―――ら、舌の先を動かす夏の日に沈みゆく船を。火は燎原、止むことなくじりじりと燃え続け―――る。だからこそ唇に花を、黄昏に風を送った―――送った・・・。、、、、、、、、 、喜びがわきあがる―――よ。、、、、、、、、、、、、、、、 、その高い木魂が世界を白く染める―――よ。重い現実を、花火のこぼれ落ちる風情にして、象牙の鍵盤よ、毛を切られた綿羊の群れよ。ほんの少しのことで選択肢は変わってしま―――う。でも、宝石の首飾りが落ちても、その渾沌のひそむおだやかな鏡のような指輪が外れても、部屋の中央まで・・・・・・・、その意地わるい金色の征矢を投げるのだろ―――う・・。熱病のような交響楽が聞こえ―――る、クリスマスツリーみたいな音楽・・・・・・。僕等は天の頂きフリズスキャールヴで、どんな迷いの森の顛末を見たのだろ―――う、君の瞳が杳か異国のいろに染まろうというのに、身体と顔の皮膚全体を通して、海は波を失うというのに、芳しい土の香りが迫る、迷い鳥たちは虚空を錐のようにえぐ―――る、穏やかな蜜蜂の翅音が迫る。奇跡を織り出す静脈の忍び足のうちに、限りない太陽のはげしい雪崩―――を。そしていつぞやのかげろうのような―――不思議な光・・・。眼を合わせるのが、もしこれが最後なら、忘れられた波たちの言葉を探そう。時が過ぎてしま―――うから・・・。もう、うとうと昼寝を貪っている時間は―――ない。だのに何故、こう・・眠た―――い・・。また一つの夜が終わる、また一つの朝が始まる、―――誰もいない、朝、取り残された、朝、すべてをうしなってなお、まだ、生きているという朝・・・。声が聞こえなくなった時、僕はどうすれば―――いい、僕には、澄みきった水はある、完璧な火がある、でも僕には―――僕には、この世界で本当に欲しいというものが、一つもな―――い。時が過ぎてしま―――う・・・。時が過ぎてしま―――う・・・。
2021年08月08日

よく見てくれ、写真がある。湖水に、駅に、双子に、教会のパステル画に、それから葡萄酒に、銅像に、火の写真がある。それは一つ一つはまったく別々のものだ、もやもやする、思い出せそうでまったく思い出せない。それは何処かを撮った写真であるのだけれど、それを読み解くための鍵がない。僕はどうやら死んでしまったようだ。茎にさわることのできない花や果実なんて、どうだろう?ベッドのぬくもりが恋しいが、寝転んでも柔らかさはない。沈まない。また残念ながら眠たくもない。生命を求めているわけでもないのに、錬金術の儀式みたいな不思議な気分。僕は樫のドアを開ける音を聞く。そこにいたのは、僕が見える人だった。女性だった。あんまり驚かないね、そういうこともあると思っていたから。それに、あなたに怯えるのも変よ。そういう間柄なのだろうか。僕は写真について尋ねた。湖水は三年前に訪れた場所で、きれいな花が咲くらしい。何の花だろうと聞くと、あなたはフィボナッチ数列と言っていたわよ、と言った。馬鹿な。そうだね、どうみても黄金律だね、これは確かに。僕は駅で働いていたらしい。ニューヨークだね?あなた、ここがニューヨークだと思ってるの?運転手と聞くと?いいえ、掃除夫と答えた。綺麗好きなんだ。いっておきますけど、あなたの家は、大分片付けたのよ。どうりで服や、生活の品が少ないと思った。何かの記念館みたいと言ったら、彼女は何も言わなかった。双子とは仲良しで、一年ほどまえに引っ越してしまったらしい。一緒によくキャッチボールをしていたらしい。そもそもは、窓に野球のボールをスウィングしたと。何処にいるんだろう?元気にしているといいね。教会のパステル画は復元中のものが完成したからと、記念に撮ったものらしい。僕はどうやら日曜礼拝に通っていたらしい。神のおめぐみがありますように。そう言ったら、驚いた、あなたはいつも眠ってたのにと言われた。いい映画と一緒だ。そうね。おそらく彼女は僕の葬儀に参加したのだろう。僕に家族はいたのだろうか?いや、いなかったのだろう。葡萄酒はいまも寝かせているらしい。高いのかな?ここに引っ越した時に、買ったものらしいわ。ロマネコンティ。これ、ロマネコンティって書いてないわよ。なるほど、思い出の品なんだね。大切な時に飲むんだと僕が言っていたらしい。でも、もういらないから君にあげるよ。そうね、でも、墓にドバドバかけてきてあげるわ。それって嫌がらせに見えないかな?血を流すマリア像と同じぐらい、インパクトがあるかもしれないわよ。銅像はこの街のシンボルで、最初にこの街に来た時に撮ったものらしい。銅像のある広場には、僕のお気に入りのレストランがあったらしい。そう、そこの裏路地にあるの。フランス料理だね?安くてそこそこ美味い、大衆食堂って言ってたわよ。でも終の棲家を選んだ最初の日に、ということになるのかな、こんな気取ったことをするなんて、やるじゃないか。火の写真は湖水でキャンプをしたものらしい。一度寝ぼけて、身体ごと焚き火に突っ込んだらしい。火は感情的だと偉そうなことを言っていたらしい。僕はつくづく何も覚えていやしなかった。崩れた土砂や岩塊の間を抜ける、透明人間、あるいはもはや、原型をとどめていない怪物、なんてどうだろう?鏡にも映らない僕の顔は、どうやっても知ることはできない。そしてどうして僕はまだ現世に留まろうとするんだろう。僕は遠くにある、ゆるやかによじれた螺旋や、冷たい海の底のような気配を感じた。それでも死はまだ、本当の死ではないのだろう。僕が見えるその人は、埃のかぶった棚から取り出したCDで、ピアノの曲を流してくれた。何の曲だろう、でも素敵な優しい曲だ。お母さんとの思い出の曲って言ってたらしい、そうなんだと言った時、笑われた。お父さんは何処へ行ったのかしら?あなたが留まっているのは、心の欠片を探しているからじゃないかしら。その人はそう言った。そう言って、生前預けていたらしい、鍵を僕にくれた。といっても僕には鍵を持てないのだが。そういえば、一つだけ入れなかった部屋がある。その人は僕の代わりに開けてくれた。指がことさらゆっくりに動くのを見ていた。麻薬取引現場かもしれない、ふとそう言った。小麦粉パーティーならありうるかもしれないわね。そこは、物置小屋だった。改めて、人間というのは余計な物を持ちすぎると思った。最低、この半分か、三分の一でよかったはずだ。心の底からそう思った。ねえ。なに?どうせ僕は死んでいるから、もし欲しいものがあったら持っていっていいよ。そう言った。部屋を探索していると、古ぼけた封筒が出てきた。開けられない僕の代わりに中を見てもらうと、そこには、その人が写っていた。どうしてこんなところに置いていたんだろう?まさか、君のことが好きだったの?永遠に友達だよって言ったらしい。思わせぶりだな。よくわからないな。でも彼女が言うには、この写真は、彼女が結婚をする前に一度撮ってあげるよと言ったものらしい。いや、やっぱり思わせぶりだな。何考えてるんだ。僕は、断片的な情報を集めている。一体、心の欠片とは何なのだろう。その人はしかし何も言わなかった。時間はたっぷりあるわ、と言った。目鼻立ちの整った顔で、挑むような鋭い視線を向ける。わたしが死ぬまでそうしていてもいいのよ、とも言った。一つだけわかるのは、大切な友達だったらしいこと。そういうのもいいと思う。おっと、そろそろ、鳥の囀る時間だ。お肌の曲がり角だよ。もう帰って眠ってみてはいかが?彼女は何も言わない。僕がどうして死んだのかについて。僕にあるのは八枚の写真と、この家に死にながらもまだ住んでいること。思うに、これは推理でも何でもなく直感なのだが、僕の死に方はかなり突然のものだったのだろう。交通事故とか、あるいは工事現場で鉄骨が落ちてきたとか。いや、どうだろう。何事も、ドラマティックに捉えすぎるのはいけない。きっと、死は誰にとっても辛いのだろう。僕にとっても、彼女にとっても。でも仕掛け花火のように、八枚の写真がテーブルに並べられた時、僕はふと納得のいく答えを見つけたような気がした。生が死の中に溶け込んでいく。彼女は椅子の上で眠っているのを見ながら、僕は暖炉の中に写真八枚をくべた。かすれた小さな寝息が、消えた。透き通った朝の光の中に、オリーヴ色があたりいちめんに流れ、湖水に咲いていたラベンダーのその匂いが一瞬やさしく流れた。
2021年08月08日

2021年08月08日

眼と眼が結び合って、 鞭うたれたように、釘づけにされたように、 笑うような、はにかんだような、 腕、肩、首と蝸牛のように移動させて―――。 *(複数の支店を意識や反省、関係の対象として―――)>コンビニなどでもらえる調味料が入った容器>刺し身の下に引かれたシート * * * * 贅肉のない、オーギュスト・ロダンのような彫刻の世界。 白い身体や首筋に、自動的な反応で、 突き刺さる視線の意味を、非寛容に集中した。 遠心性収縮。 ・・・・・・、 ・・・・・・・・・・・・、 私は彼女に見られると、とても緊張してしまう。 でもそうすると、 体育の授業の後のような日向くさい汗が鼻腔に飛び込むような気がする、 消え入ることもなく、ターン・インして、 そう、綿々として尽くるということもなく―――。 そしてこの『緊張』は、 そんなに嫌いじゃ―――ない・・・。 * * * 、、 、、、、、、「脆さ」―――「口にする脆さ」は、 、、、、、、、、、、「熟れた果実の生の充実」で あ る と と も に 、 、、、、「腐敗や死」を 表 面 へ と 戻 す 作 業 ・・・。 彼女に声をかけなければいけないと思うよりも前に、 話があるんだと言われる、ほのかな喜び、そのケツァールのいるグアテマラの森で口笛を吹いているような、 ・・・・・・さびしい口つき。 * 「アリスはどうして、あんな穴の中へ入っていったの・・・?」 「アリスは眼がなかったの・・・・・・?」 「アリスは馬鹿なの・・・・・・?」 ―――違う、違う・・・。 * “同性愛者”とかいうものが、腐乱して蛆が湧いて、 たまらない―――そんな風に感じられた。 現.在.状.態.の.変.化. (view... けばけばしいネオンサイン、 超高層ビル、 その怒張する血管のどこかでは、 そんな秘密のやりとりが繰り広げられているに違いない。 ...それが「器官」や「臓器」や「歯」に思えてくる。 それは斜めに突き出た曲がりくねった樹の根で、 足をさらおうとする、 それは茨の下部、身体に触れる柳・・・・・・。 ―――スライドする。 そして裏口のガラス戸を―――開けた・・・。一週間ぐらい前の出来事―――、それから“彼女”が、眼を合わせてくることも拒んでくるようになって・・。(蟹の甲羅の隙間から泡を想像し、続いて酸素溶接を想像する、玻璃細工のような、持ち主のない館の鏡のような、うつろな動揺した瞳で、そうだあの眼球―――そこに付随した貝殻の蓋が、プロジェクターのように印象を編み込む・・) * * (動き出したもの―――呼び起こされたもの、が、立ちあがる・・・)テーブルにある「フォーク」と「ナイフ」みたいに。(動き出したもの―――呼び起こされたもの、が、立ちあがる・・・)(一つの国家があり、信仰や理想がある・・・) だから・・・・・・。 だから・・・・・・ ニュースのように残酷な視点が辛くて―――。 * * 「ちゃんとわかっているから―――」 と、彼女がそう言った時、 身長が百七十五センチもあって、女性的というより中性的な、 彼女にどのような覚悟があったのだろう。 幾山河の初夏の光。 脊柱のアラインメント。 「何か言おうと思ってたけど、 私のことも怒ってるみたいに見てたから、 いい加減に話をしたら、いけないなと思って・・・・・・」 怒る? まさか―――そんな風に見えたのだろうか・・・。 (でも、心に突き刺さる直接的で迫力のある、正直な言葉・・) 「自分がおかしいとか、誰かがそうだとか、 そんなの考える必要なんて、ないから―――」 意味を問わない―――つもりだった・・。 存在の耐え難い軽さでもいいと―――思っていた・・・。 でも意味を持った語や文の結合が生みだす、魂や肉。 関係における葛藤からうまれる意味の伝達を拒む不透明な言葉。 どう見繕っても、女として生まれて来るよりも、 男として生まれてきた方が幸せだったんじゃないか、 というような彼女の言葉に、指を握り締める。 、、、、、、 、、、、、、 大切な友達は、勇気があった―――。 「誰に後ろ指さされようが、 どういう風に思われようが、私には関係ない。 何があっても、絶対に傷つけたりしない―――から・・、 誰かが傷つけようとしても、ちゃんと守るから・・・」 憧れている、尊敬しているのとは別として、 それが本当にどういう好意なのかはわからない。 「夏休みはどこかに一緒に行こうよ」 ―――でもだから、受け入れられること、 傍にいて離れないでいてくれること、 同じ世界でちゃんと同じ方向を見ている感覚が、 欲しい―――欲しかった・・・。 克己、忍辱、慈愛の実行・・・・・・。 そこに感情と心の状態が、雰囲気や、温度や湿度といった、 (その計算と事前の準備・・・) 客観的要素を付け加えてゆく。 「夏休みはどこかに一緒に行こうよ」 「うん、うん・・・・・・」 だから私は、彼女の手を握って、泣いたのだ。 ホースが蛇口によだれながら、 花壇が一足早い、夏の色に染まっている。 神の耀く岸部のような入道雲が、 純粋に受容的なものへと変化している。 * .......What kind of life would it be if people couldn't understand each other? (人々がお互いを理解できなかったら、 どんな人生になるでしょうか?) *
2021年08月07日

(君は服従の鏡の新たな襞になることを嫌がり―――) ア ク ロ バ テ ィ ッ ク な 動 き と 、 完 璧 な 構 図 .... (嫌がり・・・永遠の鎖を嫌がった・・・・・・) Countless nails no one knows >>>我知らず呼吸するよ――― なみうちぎわ 『呼.吸.』 .......リズム、その三つか四つ 大空の上を歩くウユニ塩湖 (「無」を映す―――頼りない枝じゃないか・・ 風を受けて進むファルーカ アンディ・ウォーホルのバナナステッカー (「無」を映す―――みじめで卑しい涙・・ それからスティッキー・フィンガーズ (・・・・・・それもプログラムの後半・・・・・・) でも―――嘘も出鱈目も真実も愛でさえも・・・・ 見ることに始まって閉ざすことによって終わる そこに何千と駆け抜けてゆく兎 そこに藍色に暮れてゆく遠い水平線 僕は軽い眩暈を感じながら ・・・・・・額の上を吹きすぎる爽やかな微風の虜 ・・・・・・まどろむ、青、 ゴムの樹とプールの波の音、 そして世界は浅い容器の中で、 >>>我知らず呼吸するよ――― なみうちぎわ 『呼.吸.』 ―――「「「時間」」」
2021年08月07日

小鳥の巣にも似た小さな家庭を―――。鏡のように反射する、二つの心を―――。秩序が縦糸となり、生命は横糸となる、そんな僕の箱庭、僕の生活の願望・・・・・・。もの思わせて、劣等感や絶望感に充ち満ちた、十代から二十代のその時期に、僕は睡眠不足になり、自棄っぱちになり、出来損ないのような、不器用な心を、抱えていた。強張った指のような突堤に延びる道、夢や希望、将来への野望といったものは、滑走路、きっと、かえって、どぶに汚い水を入れるようなことなんだろう。どんなに美しいものを望んでも貧しさってやつは、消えてくれやしないもの。因果ってのも、宿業ってのも、なんだったら負の連鎖ってのも、そういう時に考えたりするもの。終わりが見えない時というのは、雨にだって、たとえば身体の何処かが痛いというだけでも、大袈裟なリアクションをするもの。でも真実とは聡明で愉快で、人を楽しませてくれるもの―――。真理や叡智など、知らなくても、いい、ただ、人らしく慎み深く生きること、努力を通して胸を張った生き方をすること・・・。水のようにに澄んだ空、ページの羽ばたき。時計の硝子面にきっかり一分ごとに再会する針・・。ねえ、海外旅行へ行ってご覧よ、君の腐りきった考えなんて一発で吹き飛んじゃうから。ねえ、死ぬほど苦しい人生の修行を積んでご覧よ、愛なんて人間のためにある偽りの快楽物質の総称にすぎないよ。僕は一度だって豊かな花を望んだことがない、萎れた花でいい、と思った。枯れた花ぐらいがちょうどいいと、そう思っていた。きっと僕等、雁字搦めで、だから叫びの歌がいるんだ。悪意の手が僕等を簡単に身動き取れなくしてしまうから、自由の言葉を絶えず誤解して生きるんだ。それを頽廃的と言ったりもした。僕は海の青きに流れ入るがごとく抱きさる波、人生に真面目に興味を持ったことなんて、一度もなかった。つくづく思う、僕がその当時愛していた言葉は、運命のカード―――。運命ってやつが、段ボール箱の猫を見つけるようなものなら、あるいは、さもしくお互いの身体を求め合うのなら、きっと僕も何も変わっていやしないんだろ―――う。人は変わる、あるいは、変わり続けようとするから、変わりたくないものをちゃんと見つけられる。いま―――僕は僕の庭にあるものを、とても美しいと感じている。僕はドイツのロマン派にも、あのポーの系譜にも通じる詩人であるが、心の底から、そのありったけをふるって構わない、そのように感じている。僕の烈しい精神っていうのは、夜明けを告げる鳥の習性に等しい。人の心の弱さを認めずにいながら、まだ、人の心の弱さにとどまろうとするから。僕は戦争へと、大都会へと、大宇宙へと飛びだしながら、その実、まだ、世界平和を、うらぶれた田舎を、どんなに小さな空をも優しく身の丈にあったものとして、愛さずにはいられない―――から。確かに僕は―――永遠を愛しているけれど、あるいは、たった一つしかない神を愛しているけれど、それと同じぐらいに強く、うつくしい微笑に充ちた孤独の時間を、生は生によって浄められるこの一瞬を、愛している。深夜二時から早朝五時に目覚める生活も終わり、夜に休みいりし怠惰な僕を、煤と埃と饑渇と寒気とで、きらきら光る優しい夢へいざなってくれるもの。たまゆらの砂よ、おお、したたる君の優しい蒼い水滴よ。まだ黒こげになっていない花と光よ。もはや、映像ではうつしきれない、美しい言葉よ。今日も伝染病患者のニュースを見る、傍らではオリンピックを讃えた新聞記事が眼に踊る。神も仏もないのに宗教は大流行りで、勝利と堕落、詐欺に殺人、電車では押し合いへし合いをし、食べ物に薀蓄をこね、厚顔無恥が大通りを歩いている、愚か者ども、頭のネジが外れた気狂いピエロども、ああ―――その気持ちにも、嘘偽りはないけれど、人は多面的で、そんな表層からの瞬間イメージでは、事たることはなくて、もっと色んな僕を求め、そしてきっと、もっと色んな君を求める。たとえそれが、川のざわめきに聞き惚れている、垢抜けない僕だとしても―――。人生は淋しいものだから、燈台のあかりだって、ろくろく信じられやしな―――い、しおらしいほど黒い瞳、ねえ、遠いじゃないか、ねえ、星なんか見えやしないじゃないかって、いつも僕等、人間ってやつは、人の心をすりへらすことにばかり働いて・・・・・・。濡れたる砂にわがみじめなる影、たとえがたくも愚かな人生への聖なる戦い。でも立ちこめてくるものは反感、憤懣やるかたないムード、偉そうなことも、言えない、みな、白骨のごとき憐れな存在、みな、逝きにしもの―――。小鳥の巣にも似た小さな家庭を―――。鏡のように反射する、二つの心を―――。よしや、一本の燐寸でもいい、真夜中過ぎの風に吹き消えないものがそこにあって、それが、変幻極まりない性質を持ちながらもまだ、人生を愛せる一燈でありさえするのなら・・・・・・。ねえ、君は幸せ―――かい、僕は、僕は、よくわからないままだけど、いまの気持ちを認めたくて呟く、僕は幸せ、幸せ―――さ、これ以上なく、これ以上は何も望まないほど、疲れているけれど、この一瞬があるから僕はまだ―――、ここにいるよ、ここにいたい―――よ・・・・・・。幸せは淋しい、でもこの淋しさがなければみんな迷子みたいだ、光りだって見当たらない、ここが本当は真っ暗闇の場所だって、幼い頃から、みんな気付いているんだろ―――う、だから、動物的な本能を最大にして、醜い心を曝け出して、もっといい場所や、もっといいものを、絶えず探して、傷ついているんだろ―――う・・・・・・。小鳥の巣にも似た小さな家庭を―――。鏡のように反射する、二つの心を―――。
2021年08月06日

2021年08月05日

2021年08月05日

告白した。 *何しろ告白なんてしたことがない、そうなってくると勢いづけるためのお膳立てがいる。背後には暖かな青い午後の空、そして今まで何処に潜んでいたかわからない飛行機が、上空数千メートルを駆け抜ける・・。―――『タイミング』と『場所』だと思った。 *タイミングについてはもう吊り橋効果で、あるいは人を酔わせる効果で、やっぱり夕方がいいだろうと決まった。片羽根を斜めに拡げた蝶のクローズアップ・・・。成功するしないは別にしても、海に向けて開かれている地平のずっと向こう―――。人がいない時間帯というのでもやはり、それはもう間違いのないことだった。 *難航したのは、場所選びである。角砂糖を探すのか、死体安置所を探すんだかわからない・・。『屋上』なんてどうだろう、いや、鍵が普通に閉まっていた。一応、ガチャガチャしておいた。開けろ、俺だ、コードネーム中二病だ、言っておいた。普通に閉まったままだった。『体育館裏』なんてどうだろう、いや、あそこたまに人が来るしなあ。 *それに僕は考えた。『好き』から始めるのはともかく、いきなり『付き合って下さい』は、ハードルが高いんじゃないかと思った。やっぱりそこは、『友達から始めましょう』というような、一緒にナパーム弾を撃ちませんか的な、いわゆるそういう軽さが望まれた―――。たとえば、トイレットペーパーの、芯が折れてしまったような時に、ハムスターを代用するというような、え、だってお前まわってるじゃん、みたいな、そういう、凄味が望まれた。無茶ぶり・・・・・・。 *そして、告白当日、ありえないことにだが、その好きな女性から呼び出された。体育館裏に。イエー大人気スポット、パチパチパチ・・・・・・って、そんなこと、親が、いきなり、お小遣いとクリスマスとお年玉と誕生日だよ、みたいにお金をくれるぐらい―――、ミッションインポッシブル・・・。ありえねえ・・・・。ありえねえ―――って言ったんだ・・・。僕は心当たりがあった。『いつも見てるよね? ストーカーなの』に一票。『存在自体が気持ち悪いのよ』に一票。他にも候補としては、『掃除当番かわってほしくて』に一票。(でも、何故体育館裏なのかはわからない、)でもこうなってしまった以上は仕方ない、『さりげなく下駄箱にラブレターを入れて、いやこれから海へ行きませんかとさりげなく場所を誘致する』というような、僕の計画は壊れ―――てしまうけれど、ようござんす(?)ようござんす、ようござんす(?)・・・・・・そいじゃ、ひと花咲かせて御座い(?)いやしかし冷静に考えると、穴だらけの計画だった。下足箱で靴をはきかえ、向かう・・・。 *とくんとくんとくん―――。ああ、これから人間失格の烙印おされるのか、いやいや、マイナス感情とか、被害妄想ではなく、これやはり・・・・・・自業自得なのだろうな。目線きついって言われるし。細目だし、コワモテだし。肩幅がっしりして何かスポーツやってたって言われるし・・・・・。かたや、高嶺の花で、クラスカースト上位者。天使が降臨したような存在感・・・・・・。 *きっとこれは『喧嘩しようぜ』ということなのだろう。行った瞬間、数人に囲まれる。イジメならぬリンチになるかも知れない―――。そうなったら、格闘技経験者として、フワッチャー、ホーッワッチャー、アタタ(?)心行くまで叩きのめそう。お前はもう死んでいる。でも、彼女には指一本触れず、今までありがとう、と言おう。ってなんだよそれ、なんだよそれえ!眼が花粉症なのか、痒いので、やたらゴシゴシしながら行った。人生って消しゴムみたいだな、多分好きな相手にこんなことをされるの、世界中で俺たった一人だけだぜ、そう思うと、ヨッシャ、ガッツポーズして、やっぱり花粉症のせいで、眼をゴシゴシしながら行った。 *そして、静かな体育館裏・・・彼女がいた。毒の蜘蛛のように、表情を持たない、キルスパイダー(?)わかっている、これはエサなのだろう。骨付きカルビ。何処から出てくるのだろう、と辺りをキョロキョロしながら進むと、「好きです!」と、彼女が言った。「・・・・・・」「多分気付いてたと思うけど」と、さらに言った。―――寒くもないのに、震えがわきあがった。 *僕は思った―――まさか、そこまでするかこやつ・・・。ま、ま―――『マインドコントロール』なのか・・。ということは、彼女はここでどうにかするつもりはないのだろう。おそらく―――彼女の実家は、ヤクザの事務所なのだ、そして若い鉄砲玉が欲しくて、僕にこんなことを言っている・・・。僕はヒロスウィマという国に売られる。ギキョウシンという日本刀と、オヤビンノタメというチャカを握らされる・・・。外国マフィアとの小麦粉争奪戦(?)わしゃあ、本当に美味しい小麦粉じゃないと、パンが作られんのじゃい! *彼女は更に言った。「顔のこと言うのあれだけど、一目見た時からドストライクのタイプだった・・・」「・・・・・・なるほど」「そうなんです」 *僕は思った―――きっと彼女は、何か怪しげな宗教をしていて、その教祖に、いついつの時刻へそこへ行けと、指示されたのだろう。神のお告げ・・・・・・。運命論者をでっちあげるところの、マイナスプラシーボ効果(?)教祖は、僕がとある日、スーパーのお総菜コーナーで、最後のお弁当をゲットしたことを、深く深く怨んでいた・・・・。お怨み申し上げていた―――。なるほど―――どのタイミングで教祖が出てくるか、あるいは、信者たちがユニバースダンスをするタイミングで、僕を巻き込む宇宙大パニック(?)あの鬱アニメ、ちびまる子ちゃんの歌を聞いて知っている。その時、僕は頭の上にカーンと、金盥をぶつけられてしまうのだ。(金盥現象と呼ぶ、―――その日だ!)あるいは、巨大なくす玉攻撃を喰らうのだろ―――う。 *「それに、友達と話してるのを聞いていて、いつも、話が面白いなと思ってたんだ」「・・・・・・どんな?」「いっぱいあるけど、いま思い浮かぶのは、今日の夕食は何がいいって聞かれて、焼きそばって答えたら、あーそうそう、このツルツル感がいいんだ、のど越し最高―――って、これ、そうめんじゃねえか、そばですらねえじゃねえか、みたいな・・・」「ハハ・・・・・・」 *ちょっと待て、この子、もしかして本当に僕のことを好きなんじゃないのか?いやー待て待て、そんなおごりたかぶった思考は何だろう、コンドームの隣にある、男が漲る、鉄のかたさ、なのか?確かに人間、平面的であるよりも、少し明るいこと、自信を持ちたいこと、恥ずかしいこと、そんな気持ちを―――隠し持っている・・・。彼女は僕を好きだった。好きです、抱いて、そして子供を作って、家を買って、墓を作るよ。わかります(?)それはそうだろう、わかります(?)こんな素敵な女の子が―――美少女が、体育館裏に呼び出して、どうして正統派の告白なんていうことが、何故、在り得るだろう。―――もしかしたら彼女は盗賊の一味で、僕を囮に使って・・・・・・。 *「好きな人とか―――いる?」「いない」「・・・・・・私のこと、好きになれそう?」 *どうしよう、頭の中がこんがらがってきた。もしかしたらメンインブラックとかいう映画、もしくはルパン三世とかみたいに、彼女の皮をかぶった、ハリウッドメイク、美人局、もしくは―――、本物の宇宙人じゃないかという気がしてくる。だって、何で自分が告白しようと思っていた相手が、こんなに譲歩して、どうですかどうですか、とスロウに歩み寄ってこようとするだろう?否、こんなのはマトモじゃない。僕は存外、白昼夢を見ているのかも知れない。頬をつねってみるが、中々醒めない夢だなとしか思えない。否、もしかしたら僕は並行宇宙に彷徨って、世界線の違うところで、僕の都合のいい世界を、ただ、見ているだけなんじゃないだろうか? *「たまに、視線とか合うような気がしていたのも―――、実は、思い切って告白してみるキッカケだったんだ・・・」 *僕は段々、素直になりたい気がしてくる。素直になっちゃえばいい、と思えてくる。いやもしかしたら、これ自体が全部ヤラセで、おいカメラ何処よ、が正しいかも知れない。でも、そういう人の好意踏み躙るようなことをされるとしても、いま、彼女の表情がリアルに切なすぎた。僕は近寄る―――。 *「じゃあ、俺が君のことを好きだったのは知ってる?」「・・・・・・」「どうして、今日なんだ―――今日は、俺が君に告白しようと思っていた日なんだ・・・」低く感情を押し殺した声・・・。「・・・・・・知ってるからよ」 *意外な一言を聞く。彼女が言う。「だって、本当に好きな人のことなら、その人のことばかり見てるから、わかっちゃうよ―――」彼女が泣き笑いのような表情をしたので、「違うんだ、責めてるんじゃないんだ」と言った。それは―――結局、堆く積み上げた、劣等感を語ることになるわけで・・・。でも、彼女はそれを言わせなかった。「ううん、責められるべきだと思う・・・。嘘よ、ごめん、友達が偶然独り言を聞いたって、教えてくれたんだ」 *え、なにそれ、スゲーハズカス・・・・。ちょっと待って、あのー、スゲーハズカス・・・。 *「私、あの人って馬鹿ねって一緒に笑ったんだ、身の程知らずとか言うのを訂正したいのに、何でそんなに、ひどいことを言うのって言いたいのに、自分が好きだって知られたくなくて、作り笑顔して、それで―――気が付いたら、あなたを、誰もいない体育館裏に呼んでた・・・。私、わかってたんだ、自分の周囲にいるのが、本当にそういう中身のない人間だって。でも、仲間外れにされるのが怖くて、ニコニコしてたんだ」「でも、処世術はいいことだ」「・・・・・・そうね」「―――それに、逆に、」「ぎゃ、ぎゃくに?」「うん―――実のところ、俺は、いま、君が人の皮をかぶった宇宙人じゃないかと思ってる。でも、そうじゃないような気もする。いまの話を聞くとすごいセンチメンタルで、コレキタムードで、何か感情を揺さぶる系の何かを匂わせてる。でも、やっぱりちょっと信じられない」「・・・・・・ごめん、ちょっと待って、言っている意味がよくわからない・・・・・・」「だから、付き合おう、それしかない。明日、一緒の教室で付き合っていると言うんだ」「―――うん」「そうしたら、若い鉄砲玉も、スーパーのお惣菜コーナーにいた宗教の教祖も、全然違うんだって証明できる」「・・・・・・すごいね」「人間って、色んなことを考える。とりたてて、モテないまま成長してきた思春期の男というのは、いつも、どのような可能性も考える・・」「じゃあ―――いいの?」 *僕は、にっこりと笑って、彼女を大笑いさせた。「ちょっと待って、教室まで、君は宇宙人だよ、何処の惑星から来たのかって聞きたいのに」
2021年08月04日

さて、諸君調査報告を始めよう―――。今日の調べるものはズバリ―――『キウイフルーツ』だ・・。 *キウイフルーツの和名はシマサルナシや、オニマタタビ。猫が好きなマタタビの親戚である。だからといって舐めようとか、嗅ごうと思っても、あなたはそもそも猫ではない。あと、わざと最後に書いておくけど、枝や根にそういう作用はあるので、果実にそんなことをしても、ただの馬鹿である。お分かりいただけただろうか? *キウイフルーツのキウイはそもそも、ニュージーランドからアメリカ合衆国へ輸出される際、ニュージーランドのシンボルであるキーウィ (kiwi)という鳥に因んで、命名された。そのキーウイはといえば、ニュージーランドの国籍マークにもいるが、まあ僕の見た限り、何しろ似ていない。(ニュージーランドの人は眼が悪いのだろうか?)嘴が長く、足が太い、鳥。ちなみに、飛べない鳥だ。個人的な意見でよければ、モグラを鳥にしたような感じだ。(あるいは、ダチョウを縮めたような感じの鳥なんてどうだろう?)まあ、想像がどういう具合に絡まったかは別として、ネーミングとはかように、そのようなものだ。 *さて、キウイフルーツといえばニュージーランド。(本当は中国が産地では世界第二位、だから奥さん喰っていやがったのか、納得した。ちなみに一位は、イタリア)じゃあ何で第三位の、ニュージーランドをというところが、日本で出回っている輸入キウイフルーツの、九割以上はニュージーランド産!(オトナノジジョウ、わかるかな?)ラグビーはニュージーランドの国技で、時差三時間。南半球なので日本とは季節が逆。「テカポ湖(ルピナスの咲き乱れる様も有名)」に、「フォックス銀河」「ミルフォードサウンド」またラグビーが強い国である。オールブラックスのハカダンスも有名、あれはマオリ族の民族舞踊だ。まかり間違ってもバカダンスと言ってはいけない。ヒゲダンスなら、まだ許してるだろう。ちなみに馬鹿ではないが、アイスの消費量世界一。また意外だけど、人口より羊が多い国でもある。「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地として有名な、牧歌的丘陵地は必見。全然関係ないところでは、世界一急な坂道、「ボールドウィンストリート」で写真を撮るのもいいだろう。 *ところでキウイフルーツは薬剤散布もほとんどしなくて済む、家庭向きの果樹である。つる性で、つる自体が巻きつくので、摘心など夏場の管理をしないと収まりが悪くなる。ちなみにキウイフルーツの花は白い。ちなみにキウイフルーツを切ってみると、緑に、女性のとあるところにつける、漫画記号が浮かぶものだけど、(セクハラですよ!)実は黄色いのがあったり、赤いのがあったりする。サンゴールドキウイに、レッドキウイというわけだけど、いやいやまだ種類は沢山ある。 *ビタミン不足に悩む日本人にうってつけのフルーツで、何しろ十種の栄養素が盛りだくさん。しかも、カロリーは高くないからダイエットにも最適。 *さて、このキウイフルーツには耐寒性があり冬期の最低気温が、マイナス一〇度程度の地域でも栽培が可能。また、産地は温帯から亜熱帯で、熱帯果実ではない。ニュージーランドの栽培の始まりは冬。ニュージーランドでは六月が冬。またキウイフルーツにはオスの木とメスの木がある。ちなみにオスの木は実がならない。でもどちらも春になると花が咲く。その時期に蜜蜂を放して受粉させる。摘果することで甘くするのも、キウイフルーツはするけれど、キウイフルーツの木にノコギリでわざと傷つけて、甘くすることは、あまり日本ではお目にかからないかもしれない。収穫期にはキウイフルーツをやさしく手に持ち、手首をひねるようにして、人の手で、収穫される。食べごろのキウイフルーツは手に持った時、少し柔らかいのだ。 *ニュージーランドにキウイフルーツがもたらされたのは、一九〇四年、女性教師が中国から『ヤンタオ』という果物の種子を、持って帰ってきたことが始まり。そして一九一〇年に実を結び、生産地に因んで、『チャイニーズグーズベリー』という名前をつけられた。そもそもキウイフルーツは過酷な場所でも生産できるはずなので、嘘か真か、ニュージーランドは、キウイフルーツに適した土地といわれている。昔、沖で火山が合って地表に降り注ぎ、栄養素となって、水はけのいい土地になったのだ。『チャイニーズグーズベリー』・・・!(おいヤンタオ何処行った、とか言ってはいけない)いまでは二五〇〇人ものキウイ生産者がいる。 *ちなみに気になることではあろうと思うが、キーウイバードが、キウイフルーツを食べるのか、残念ながら確認できなかった。何しろキーウイバードは鳴き声がキーウイと鳴くのだ。そしてマリオ族が命名した。だったらキウイフルーツを食べさせてやらねば―――。そう思うはず。(オトナノジジョウ、わかるかな?)そんなXファイルを残したまま匿名捜査できるだろうか?(これはとても重要な任務だった―――)しかしながら、キーウイバードが、キウイフルーツを、つついている画像はかろうじて見つけられた。その代わりといってはなんだが・・・・・・・、まあ、鳥だったらいいんじゃないかと・・・・・・。かもちゃんに、キウイを食べさせてみた。おお(?)・・・・・・。うおお(?)・・・・・・。お分かりいただけただろうか?キーウイバードは、キウイフルーツを、美味しく食べるに違いない、という結論になった。反論はあるかね・・・?
2021年08月04日
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