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2021年09月30日

家に帰ると、超巨大な、蚊がいた。蚊というと、可愛らしいじゃないですか、夏の風物詩、ほうら血をお吸いよ―――パチン、ね、こんな感じ。真夜中、ジャパニーズ蚊問答、気配を消して、超える―――。神速の―――パチン。でもそいつは違った、フォルムが違った、全長が違った、異世界の蚊―――安直だけどビッグモスキートみたいな、ね、どうです、ドラクエとかには出てきそう、ファイナルファンタジーなら、イタリア語かフランス語で。根拠はないけど、ザンザーラ、ムスティック、なんか、上品だろ?って、そんなことはどうでもいいんです!何、どうでもいいことに考証を入れようとしているの。、、、 、、、 、、、、 、あのね、いたの、超巨大な、蚊。もうどこから湧いてきやがったみたいに、アマゾンか(アマゾンに謝れ、)研究所か(大体それは研究所の秘密実験、副作用)、、、、キッチンにいた。一瞬、巨大蜘蛛の悪夢が甦る―――。あれは忘れもしない―――って、うるせえよ、関係ない話をしすぎなんだよ。プオオオオオ・・・・・・。大きさが大きさなため、もう、羽音が殺人兵器感伴ってる。超音波?イルカ呼べそう?そいつは、俺にゆっくり近付いてきた、サイレント・キラー(?)俺は奴が来ることを察知した。(盛りそばして、お届けしております。まいどおなじみ~、盛りそば~っつ!)俺はあわててトイレのぺったんぱったんを取った。(正式名称ラバーカップ・・、)そして、対峙した。戦闘はしかし、蚊が回避した。しかし動いて物にあたると、皿が落ちる。割れました!やりやがった。「姑息だな、下等生物よ―――フフ(?)・・・しかし、いいだろう、フフ(?)・・・お前は俺の魂に火を点けてしまった―――」もう、絶対許さない、俺は、奥さんが棚にしまった、ガムテープを手に取り、(粘着テープ!)ぺったんぱったんに包丁の柄をくくりつけた。即席だが―――槍である。竹槍に比べるとはるかに攻撃的な、槍。(戦時中の日本人は、竹槍で何をしようとしていたのだろう、と思う時間は許されていなかった)冷静に考えると、お前も何をしているのかと思うのですが、いえいえ―――死兆星へといざなう凄艶な漆黒の使者(?)との、このジ・ハード(?)においてはむしろ自然な思考回路。―――喰らえ! スポーッ、と包丁が抜けて、いった。(一瞬、いやいや、飛び出しナイフだったのさ、そういう仕掛けだったと嘯いたのですが、)ガムテープの締め付けが悪かった。コンロに置きっぱなしになっていた、先週買ったばかりのフライパンにからんころ、した。蚊は―――微動だにせず、優雅に停止していた。、、、しいん、とするわけで。「もう、絶対許さねえ!」(いや、お前が悪いんじゃねえか)俺は掃除機から筒状のあれをスポッと抜き出すと、そこに包丁を、やっぱりガムテープでくくりつけた。しかし襲われてはひとたまりもないので、(血を吸われたら、一瞬で吸血鬼に生気吸われたがごとく、干乾びるに、これ、違いなく―――)トイレの便座シートで、作った。「蚊さんですか?あ、すみません、入ってます―――」というような、時間を省略して、短縮して、圧縮(?)シテ・・・・。スウィテ・・・・・・・。、、、、、、、、、、、少年漫画よろしくの展開。「これが、俺の魔槍グングニル!」(中二病入り始めましたことを、ことを、ことを、ここにお詫び申し上げます)って、いいんだよ、そんなことは。来てくれ、グングニル―――。その小学高学年的なセンスを連れて、宿敵、好敵手、不滅のライヴァル、ビッグ・モスキートと再戦。 、、 、、、、 、、、(てか、お前の敵―――蚊なの?)「お前のような雑魚を切るためには勿体ない魔槍だが、やらせてもらう!」汚さ、姑息さ、情けなさがこびりついた魔槍グングニルだが、その切れ味は、野菜や魚や肉をトントンすることで証明済み。(しかしいわゆる、ゴキブリチックな腰引けた動きで、)エイッ!エイッ!足が、羽根に、包丁があたり、はらはら蚊はフライパンに落ちた。「負け犬に流す涙はねえ(?)」さて仕上げ(?)だ―――、キッチンにあらかじめ用意されていた、虫スプレーを俺が手に取った、この時の為に、俺はきっとこの虫スプレーを買ったんだ。いや、違う、俺は思った。 、、、、、、 、、、、、、、、―――聖なる噴出液、ブリザードクロウ(?)ピクピクもがいていやがる、断末魔の叫びをあげな、(叫べないのはともかくとして、)噴出、ビッグ・モスキートとて太刀打ちできなかった。しかし念入りに二十秒ほど。そして、魔槍でうりうりして生死を確認。お陀仏。俺は安心して言った。あるいは、逝った(?)「お前は勇敢な戦士だった、モスキート界(どこだよ?)では、負けなしだったお前だが―――相手が悪かった、普通の人間なら百パーセント死んでいた、間違いなく死んでいた、ジャニーズみたいなもやしなら完璧に死んでいた(?)しかし魔槍グングニルの使い手である俺は、無敵なのだ、もう悔やむことのない渾沌へと帰れ(?)」いきってみた。大言壮語してみた。夕暮れが窓いっぱいにうつしだされて、壮大な行進曲が思い出されてくる頃に、ハッと我にかえった。フライパンを鍛え上げた両手で抱えて、(そこ、片手のところ、)俺は、ゴミ箱でヒックリ返した。チャーハン! うらがえすうらがえす!そして、俺は、妙にばっちい感じがする、穢れはてたフライパンを見た。俺は思った―――洗おう、それが魔槍グングニルの使い手の、とんでもなく凶悪な最初の仕事だった。、、、、、フライハイ(?)
2021年09月30日

自動販売機に女の子が、いた。 人の顔が見える巨大な丸窓に、 セットイン、されていた。 見 よ う に よ っ て は 、 川辺に捨てられた子犬感が、あった。 こいつ絶対ヤバイぞ、 眼を合わせちゃいけないと思いながら、 擬人化ではなく、 純粋に自動販売機の中に入った女の子は、 (流れ作業の工場で、棺桶みたいに間違えて入ったわけじゃなくて、) こちらを見てきた。自販機の冷却ユニットは前面から吸気する。 液晶モニターに表示された『Good』という文字のかなしき・・。 「買って」と、死にそうな声で言って来た。 、、、、、、、、、、、、、、 ミイラ取りがミイラになるの図。 仕事なのかなあ、と諭されてゆく回路で。 (ニヒリズム、ニヒリズム・・ニヒリズムって何だよ?) 「あたしの自動販売機の中にはアライグマもいるの。 子供をかかえて大変なの」 ペットじゃん、と言う暴言はできなかった。 どうも外国風の入り込める余地のある自動販売機らしい。 、、、 、、、、、、、、、、 丸窓に、あらいぐまが出てきた。 野生のあらいぐまは飼い主を困らせる猛獣だが、 そのあらいぐまは、確かに、飼われていた。 (自販機内部にある、幻の操作用のリモコンを舐めていた) と―――何を売っているのかと、ここで冷静に見ると、 『幸せを呼ぶ生醤油』とか、 (そんな幸せ欲しくない! ダメ!ゼツタイ!) 『世界の中心で愛を叫ぶための味噌』とか、 (味噌メーカーに謝れ!) みたいな、すごいネーミングに加えて、 かなり高級な値段設定がされていた。 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 僕は幸せ求めたわけでもないのに醤油を買った。 (―――セールストーク、一日ほんの百円程度) 上海では生きた蟹が買える自動販売機があり、 ロサンジェルスには、キャビアが買える自動販売機がある。 (ラスベガスでは、生きたロブスターがあなたのもの) オランダには自販機専門のレストランがある。 (婚約指輪や避妊薬は当たり前ですよね?) そして日本では、卵や野菜だけに飽き足らず、 ついに女の子まで売り出し始め―――てはいないな、ウン。 横から見るとアクリル製の自動販売機のラックは、 円弧を描く金属プレートが波打つように交互に並んでいた。 でも女の子やあらいぐまのいるスペースは、 「宝くじ」みたいにまったく様子がうかがえなかった。 自動販売機に女の子が、いた。 人の顔が見える巨大な丸窓に、 セットイン、されていた。 あ ら い ぐ ま が 可 愛 い 。 醤油を宙返りしながら手渡してくれた。 ―――砂浜で突如生まれた、世界名作劇場・・。 「まいどあり~」そう言って店終いして、 普通に、自動販売機からあらいぐまと一緒に出てきた。 野沢雅子のラスカルボイスとそれほど違いはなかった。 ―――違いがわかる、大人にはなれなかったことを悔やむ。 そして、ポルシェとかいう高級車に乗り込んで、 (マーケティング? それとも、ガチなの?) 夜の街に消えた・・・・・・。
2021年09月30日

2021年09月29日

、、 、、、、「あーちゃんさん、お願いですのよ」くすぐるような眼つきに、あてもなく彷徨う、この頃―――。わたしは、この不思議な話し方をする生き物に、さて、憐れむような、しかし妬むような、眼を向ける。わたしだったら言っているだけで、恥ずかしくなる。(真夜中一人で、好きな漫画のセリフを読んでいて、誰も聞いていないのに、紅顔するような、恥ずかしさ)キャラ、設定―――媚びた喋り方・・・・・・。 、、、「やめろ」「あーちゃんさんが、うんって仰いになってくだすったら・・・・・・」、、、、、、 、、、、、、くださったら、ではなく、くだすったら、にPOINTがある。(そこには、“妖気”がある・・・)時代がかった野良娘を演ずる、動物―――。さては、呪術か、ペテンか、狸に化かされたかわたし・・・・。などと、ミスリードするのにも飽きた(秋田犬だよ!)わたしは―――、冷静に、状況を手繰り寄せるのであった―――。「・・・・・・・その言い方だけでわかるよ」「あら、以心伝心、言葉のいらない世界、阿吽の呼吸、そして、生まれたワンダフルワールド!」・・・・・・折れた。・・・・・・もう色んなことが、折れた。「―――言ってみて」しかし、予想外に内容は軽かった。スライム討伐とかゴブリン討伐―――ぐらい、軽かった。マリオカートで亀の甲羅をぶつけるぐらい造作なかった。けしてメタルスライムとか、ゴブリンキングとかは、(前者がアメリカの作家ジョセフ・ペイン・ブレナンの、「Slime (邦題: 沼の怪)」からきており、つまり、SF的な存在であり、後者が、鉱夫の幽霊やユダヤ人の亡霊などの曰くを持つのを、冷静に考えると、面白い)―――出てこなかった。 、、、、「今日はあーちゃんさんと手をつないで、歩いて帰りたいのですわ」「それだけ?」うふふ、と変な眼つきをしながら、変な笑い方をする野良娘。口に指を入れる―――ニャ!やらしいから入れる―――ニャ!わたしがその野良娘の父親だったら、ポルターガイストを疑う。そして―――神父を呼んでこよう・・。町はずれの教会へ行こう。そしてそれで東洋の幽霊を、西洋的祓いの術で本当にできるのかを、―――イタコの彼女たちが西洋人を呼びだす神秘を探ろう・・・。「だって―――だって・・・・」何故か溜める。どうして溜めなければいけないのかはわからない。・・・・・・・でもノッキングドアしたい彼女は、溜める。そこには―――間や空気があると思う。動物的本能のもと、溜める。 、、、、、、「だって―――友達なんですもの!」グハアッ、喀血した。友達だけど、友達という名をした主従関係、専制と隷従、SとM疑われて久しいけど―――、その間ついぞやってこなかった、正攻法。クリティカルなピンポイント・・・、よもやまさかのそのまさか。「そうだね」・・・・・・・折れた。・・・・・・・何かが、折れた。「友達ですもの、恋人つなぎぐらいします」 、、、、―――しねえよ!でもそう言った彼女を見ている内に、眼はいつのまにか縮小効果を始めて、小さく動くものを見つめた。ダンゴ虫のように、毛虫のように、蟻のように、、、、、、小さく動く―――。「あーちゃんさんのうるわしきおみ手に―――、けがれたわたくしの手が重なり合う―――その時に、女神はその美しさに嫉妬されてしまうでしょう、妖精たちはいたずらに眠りの粉をかけてしまうでしょう、―――それも、友情という宝石が、あまりに世界にとって燐のように燃えやすいものですから、その発火点の前にいるのは、デネブ・・・」、、、、、 、、、、 、、話大きいな、すごいな、もう、 、、、、、、、 、、、、―――語彙なくなった、すごいな。「ねえ、あーちゃんさん、いいでしょう?」「いいよ」―――考えてみると、このプレイ、結構新鮮だな、と思う。最初は嫌悪や畏怖もあったけれど、(ポルターガイスト!)人間関係で大切な真心や、うやまう気ざし、丁寧な喋り方をしている。 、、、、 、、、、―――でも結局、落とした。「・・・・・・・それじゃあ、あーちゃんさん、西洋式に手の甲に、くちづけをしてもいいでしょう?」いや、言葉自体はよかったのだが、グヘヘに始まり、涎を拭うような動作をした。わたしは思った。我思う故に我ありのアキレス腱―――。―――何故、欲に走るのだろう、と。
2021年09月29日

2021年09月29日

2021年09月29日

2021年09月28日

2021年09月26日

ホ、ホシ、ホスゥイ、ガ、アタ、アッタ、ヨ、シ、シラナカタ、ナア・・・・・・、アア、コンナモン、フキコボシテ。カガミ。サザナミ。ユラグローソク。ツタワッチャア、コンヨ。コンコン。ソモソモ、チセツ、ヨ。ナッチョランヨ。ザマアネエ。コンナモン。ラアラア。ララアア。ッテナモンッテ。ドウイウコトヨ。ナンジャロナ。ヌ、ヌマ、ドウトンボリ、キタネエ、ケド、アタ、アッタ、ヨ、ニ、ニジンデイヤガッタ、ナア・・・・・・・。オオサカワン、オモイダス、ナア。ウミッテイウダケデ、ホカニナニモアリャセン。シンジツ。キボウ。イヤソンナモンアリャセンテ。ナンダッタンダ、アノ、イシカワノカワベニ、コシカケテイタ、ジカン、ハ。キギョウノカンバンガ。ウシロニモ。ホラソッチニモ。ウットウシクアッタワナ。コドク。ゼツボウ。ソンナノアリャセンヨ。アルトスリャ、ココロノナカニシミコンデイク、ドウシヨウモナイ、ツメタサ。ミンナ、キイガクルットルンジャワイ。キチガイ、ジャワイ。メツキ、オカシインジャワイ。スグソウナルデ。ソウナリタクナカッタラ。ジブンガマトモヤ。マトモマトモマトモ。イワナアカンワナ。ソンナヤツ、ソモソモオランワナ。クルットルヤツラガ、ジョウシキフリカザシトルワイ。キモチワルイノウ。ナニ、ノセラレテンダ。ナニ、アヤカラレテンダ。ケドサ。キレイダ。エホンノナカニ、プラトン、ガ、イタミタイダ。ラアラア。ララアア。トケイモナイ。カレンダーモナイ。ジンセイノバメンモ、ナイ。コリャドウイウコトジャロ。ワカットルジャロ。ワカットルヤロ。アホカオドレハ。ナンデソンナコトイワニャアカン。オドリャアタマオカシインカイ。ジンセイッテナンジャホラ。ドダイ、バカ、シカオラン。ホ、ホシ、ホスゥイ、ガ、アタ、アッタ、ヨ、シ、シラナカタ、ナア・・・・・・、ムカシハヨカッタナア。ドシャブリノアメデモ。イヤナジンセイノバメンデモ。アシタガアルサ。アサッテガアルサ。イエタナア・・・・・・。ナンダロ、ナア。ココハア、ドコナンダロ、ナア・・・・・・・。
2021年09月25日

2021年09月24日
さがして/して/いて/て/そして/しすれ?さすれ/さすれ/ば/ちーちゅくくるるー/るっくるるっくる/ぴこぴこぴー/れ?/たちとて/して/きて/て/しって/おぼえ/て/あ・の・ねかさね/まきつ/け/ゆれて/いて/いたか/った/て/ちーちゅくくるるー/ずずこずずずずごごご/るっくるるっくる/ぴこぴこぴー/どかんどかんどががががが/れ?/しれ/だれ?きて/さて?て/ぶぶ/ぶぶぶ/ぶ・ど・う?あした/あさっ/て/むかう/むかっ/て/ねむる/ねむっ/て/ねむて?むかで?むかでねむてねむてむかで?でむてむかむか?れ?て/あらっ/てあら/て/れ/ああ/れれ/あああ/れ/ちーちゅくくるるー/ずずこずずずずごごご/るっくるるっくる/ぴこぴこぴー/どかんどかんどががががが/れ?/りぇ?
2021年09月24日
●見上げる●見上げる青い空●青は毒の杯みたいなものだから汚い卵の黄身のようなものだから●君は涙をためたままこぼさなかった一瞬を記憶する●記録したのは熟れた林檎のことだ●赤だ●垢だ●移り変わってゆくたびに頭の神経が切れそうになる●切れそうだったのは無邪気な夢や人生の目標や僕自身の最低公倍数や最大公倍数だ●ずっと向こうに星があるような気がして僕はゆるやかな勾配を歩いているような気がしていた●飢餓●ギザのピラミッドしかしそれに意味はない●忌みはあるかもしれない●粋●いいようにあやつられている誰かに支配されている●そんな気がしながら見上げる●見上げるたびに伸ばした手は百や千をいつか超えて万里の頂上のようになったけど●見上げる度にズレや違和感は強くなってた●鳴ってた●透明な空の高みでそして抜群の調教で僅かに欠けているものたち●羊●執事でもそれは関係ない●いつも何かの仕打ち夢見ているだけでいいだなんてそんな簡単なものじゃないよ●邯鄲●感嘆そして感歎●すべて軽やかに空の果てを泳いで行きたいこの迷路の開き口のような青い空を●でも十九歳の僕は夜を愛した●僕は空を見上げていた●二十三歳の僕はもう一度人生をスタートしようとしていた●入り組んだ枝の合間から覗くもの●指と指のあいだからこもれてくるまぶしいもの●光の中へと舞い戻ってきたはずの僕は膜のあいだから見えるものを抱え込んでいたような気がする●見上げた●見上げた空にはもう完璧に心が震えなくなっていた●僕みたいに若い時代に完成されてしまった早熟な詩人の結末はいくつも知っていた●僕は抗った●僕は日ごとひからびてゆく光を束にして縞にして縫った●塗った●トーストにジャムを塗るように平穏な暮らしが訪れて僕は人生に追われている感覚をなくし始めた●幾十年●幾百年そう幾千年●僕は物静かに這い寄ってくるものを見ていたような錯覚に囚われた●僕は悪魔なら見たことがある●死神とおぼしき幽霊も見たことがある●それが人生というものにおいて何ら必要のないものでも僕はちゃんと理解しようとした●離解●それは乖離その対義語のようにあるのは邂逅●御来光しかしそれにも残念ながら意味がない●意味がないことをやり続けるのにはとても勇気がいる●幽鬼という意味でなら睡眠時間二三時間で詩を書き続けた僕はまさしくその通りの存在だったのではないか●言葉に血が通うほど神経を持たせようとした●神経は情報だ●手法だ●文体だ●レトリックだ●それはそれで正しいけれど一番最後に残ったものは何か?●いつのまにか俯いていた君の前に匣がある●パンドラの匣●一生懸命に努力していつか人間であることを辞めてしまった詩人の眼の前にパンドラの匣の中身はなかった●海の泡●塵●僕は見上げる●眼を凝らすと十代から二十代の間ほとんど盲目的に愛していた汚い空と星があった●そこに形容されるべきは螺鈿でも瑠璃でもなかった●虚無だ●形ばかり虚ろな世界の中にあるどうしようもない虚無が僕の脳裏を浸蝕しようとしていた●僕は三十になった時に人生の扉がすべて残らず開かれて後には何も残っていないような気がしていた●同時代の詩人たちが詩を書くふりをしている時に僕だけは真剣に詩を書いてしまったことがそこで知れた●世界にはひとつまみの救いもなく神も仏もおらずそれどころか人すらいなかった●すべては関係性によって処理されるということはすべてが盲目に等しいということだ●人というものの瞳を見ていると人生コードが透けるようなそんな気がしていた●見上げる●見上げるあの青い空は最初からどんな違う色もしていなかったと気付かされる●たまゆらの砂●時の車輪●わかるかい詩という詩を究めつくしてさらにこれから色んなものを壊してもう一度積み上げて組み立てていこうとする詩的営為の在り処を●何もない●彼や彼女が己の才能のなさを怨んだように僕は自分のあふれすぎた才能を怨んだ●君は何も見ていない●何も知らない●僕は偽りの快楽にもその奴隷的態度にも人生を見出さない●あるのはきっと破壊衝動と破滅願望●変幻きわまりない社会に飛び交う高速情報のなかでさえ僕はいくつもの真理を見出すだろう●僕はこの国には詩人など一人もいなかったと断言するだろう●人生すべてを賭けて地獄を見出すなんていうことがおよそマトモなことだと思うなら君もその燐寸を擦ってみるといい●そこに匣がある擦れば燃え上がる燐を内在した人のあやふやな暮らし●いやそれでも見上げよ●見上げようこの世界は仮の世界というらしい匣の裏とも表とも外とも内ともつかない場所●これは時間の檻●澱しかしその極彩色に色という概念はそもそもない●神様が何の為にこんなところへ僕を差し向けたのかだっていまだにわからない●輪廻も悟りも世界層も●思想も哲学も愛も夢も平和でさえも●僕には昔からのやり方で引っ繰り返そうとする●その裏を見つけようと神経を集中する特別な方法は何一つもないあるとすれば僕がその技術のすべてを感情でもって語りそれ以外のことを運としているだけ●だから僕は言った●見上げた●見上げた空が本当に青かったかと●青いわけがない●それは弱くなったあれは一向に上る気配もなく次第に終わる気配も見せない地獄絵図のもう一つの姿だ●あれは青ではない●青く見えるのは君の心だ●でなければ狂いだしそうな人の心は何だろう●ビタミン不足やストレスで眠れない疲れたと言っている人達は何だろう●お金とかセ ックスとか趣味とかいっている動物たちは何だろう●僕は一切何も信用していない●だって君は何も見ていないから●最初から眼だってどんな風に見えているか僕にはわからない
2021年09月24日

社会人の僕は犯罪一歩手前なことに、高校生の彼女がいて、で、その彼女が誕生日だから、僕は考えた。二十四時間デートをしよう。寝ない、徹夜、そして栄養ドリンクと眼が醒める系のドリンク、そして苦いコーヒーが投入される。悪い予感しかしない。この女、そんなことを言う。一生に一度、別れても忘れない。別れたいの?まさか、言葉もいつのまにか広告仕様。実装。しんどくない?アドベンチャーワールド。黙れ、貴様。とはいっても大抵の店は九時とか十時オープン。零時から行くところなんて限られてるわけだし、何をするかっていう話。そこを、ラウンドワン、しかも安い。カラオケ、ボウリング、バスケット、漫画。もちろん、タイムズカーシェアリング、レンタカー、ドライブも忘れない。お互い根性を入れつつ、そのおよそ無謀な誕生日プランを実行した。やはり特別な誕生日という気負いがそうさせた、そして祝ってくれるならもう何でもいいか、そして―――昼頃には既に、見るもあわれな廃人。ゾンビのように、足取りが重くなっていた。冗談を言ってないのにあまりの疲労で、笑いだすこともあった。でも用意されたスケジュールは先を急かした。植物園、大型公園、水族館、ゲームセンター、温泉、古墳、猫カフェ、そして映画館、―――途中からもう、誕生日らしからぬ眼つきをして、誰がこんなことを考えたんだとキレていた。髭を剃るのは剃刀だよという言葉にすらキレていた。それは外国人でも、キレていた。考えた本人も、キレていた。夕方に達した時には、睡魔が襲っていた。ネムイネムイ病だった。それは仮病の一種とか、気の持ちようではなかった。真面目な話、車の運転が危ないので、もう無しになった。ふらふらだった。グロッキー。げろげろ。こんな感じだった。お腹減ってる?眠りたい。違うんだ、僕はこう聞いたんだ、ご飯食べる?眠りたい。寝たら死ぬぞ、寝るんじゃない寝るんじゃない。黙れ、貴様。チョコレートプリーズ。ノープリーズ!しかしもはや十八時間以上が過ぎ去っていた、時計をこんなに眺めたくなるとは思いもしなかった。恋人の仲を深めようとか、そういうことではなくて、もっと原始的な、低次元な、ここまできたらの精神がそこにあった。清水の舞台から、と。眼を瞑ると、へとへとになった僕等は、簡単に夢の世界へ行くことができた。僕等は知った、麻薬なんかいらないことを。そして麻薬とは、人間の限界さえ迎えれば、アクロバティックバイオレンスの作用で、あっという間に天国へおいでおいですることを。お互いあまりの疲労感に、今日がもしかしたら除夜の鐘が鳴る日か、赤い衣装を着た不審者、もしくは、三百六十五分の一しか働かない、究極のニート野郎の日ではないかと思った。もしそうだったなら、楽しいだろう。どちらにせよ、これからだ。でも、僕等にこれからはない、これまで!それだけだ。僕等は後一時間を残して、今日何をしたのかすべてうろ覚えであることに、気付いた。僕はしかし誕生日プレゼントを渡した。ありがとう、眼が点になって、無表情の彼女が言った。しかし、怒っているわけではなく、笑顔を作るのが無理なのだとそう言っていた。その気持ちはわかる。力が湧かないのだ。ブッダー! キリースト!力が湧かないのだ。マリーア!何故一時とか二時にボウリングやバスケに、僕等は本気を出したのか。まかり間違っても、今日はもっと手を抜く日だった。aikoのカブトムシが「生涯忘れることはないでしょう」と言う時、それはあんなにもロマンチックで、少女的で、けれど、あどけないワンシーンを切り取った、恋のクライマックスという感じなのに、そう、それは線香花火の余韻そのものなのに、僕等は知った、「生涯忘れることはないでしょう」というのは、思うに、そんなによくないことをあらわしているのではないか、と。そういう疑いを持ってしまうほど、二十四時間耐久レースはきつかった。ダウンタウンのガキの使いの二十四時間シリーズのように、それはもうただただ過酷をきわめた。でも彼女に僕は言った。人生は厳しいものだから、好きな人と一緒にいるというのにも、やっぱり大変なことがあるものなのだ、と。そうね、言った。高校生でこれほどのクールな、達観した、そうね、はないだろう。高校野球で甲子園までぶっ通しで戦った挙げ句に夢破れなければ、この言葉は言えないかも知れない。そのアトミックハート、思考回路は、カウントダウンを始めた。人体実験じゃないけど、こんなに人を好きだと思っていても、あっという間に終わってしまうこともありけりだよ、燃えた、爆発した、燃焼した、その果てにあるのは、お互いを果てしなく嫌い合うことだったりして。だから一緒の行動をすること、同じ方向を見ていること、最後の最後まであきらめないことに、意味があるんじゃないかと、およそ、賢者タイムに似たことを思ったりしながら、でもやっぱり寝たい。それは来た。でも二十四時間を達成した時、何故ホッとしたのだろうか、と思う。でも僕等はきたるべき五年後や、十年後に、あるいは二十年後、三十年後に、この日のことを思い出すかも知れない、若くて、馬鹿がやれて、でもお互いが好きだからそんなこともできたことを。でも二度はしたくない、それだけはわかっていた。眼がこんなに赤くて、眼蓋が重い、彼女と、眼がこんなに赤くて、眼蓋が重い、僕は、キスをしてそのままコアラのように眠った。僕等は少しだけ、人生が中庸であるべきだというようなことを、学んだ、成長した、そしてその効き目は、やっぱりすぐに切れて、でも、思い出しては、笑った。
2021年09月24日
風をよけてプラットフォームに入り込む電車、静かに街が眠ろうとする星のカーテン。手の舞い足の踏む所を知らずとはいうけれど、のろのろ戻ってくる、平安のうわぐすり。街路樹を見ながら歩道を歩こう。僕は思う。僕は考える。緑や橙がいい。歩いているぐらいの速度がいい。たこ焼き屋は、一日の仕事を終えている。自然言語処理みたいに、ふわふわっと。よく働きました。お疲れ様です。頑張りました。誰に言っているのかわからないけれど、いいじゃない、フラミンゴの羽根。処世術の空気とは違う、ねぎらい、白いすべての器官、それをして、lucky charmとか?ああ、優しいけれど冷たいその奥にある、熱や香りや様々な音がたちのぼってくる、何はなくとも、素晴らしい今日と明日のために、我が家に帰ろう。背伸びして欠伸して、眠いけれどお風呂に入って、パジャマに着替えて歯を磨こう。帆のようにはためく風をつかまえるために、今日は窓を開けて少し眺めよう。智慧の環、万華鏡、紫陽花の花、ひとり黙って平和にみたされ、夜の深さに葦となり心まで透き通るとき、滅びやすくてか弱くて脆くて、そして感じやすいがゆえに沈黙をつくりだす、星が溶けた世界で、銀河を渡る青い風と、北にしか見えないその場所で。―――蜘蛛の巣のうえを、渡ってゆく、朝露。宇宙が後ずさって見える分度器、モーション・キャプチャー、いつも考えている生きて呼吸しているものの気配、テーブルの上の電燈を消したら、本当の夜、静かで、また後戻りできない夜がやって来る。溶接機械みたいに月が、髪にそよぐ風みたいに、影絵のような木立の向こうに溶けていた。ヴェランダのTシャツが踊っている。秋は匂い袋。けだるげに花の上に舞い降りてゆく蝶の気分だ。それが空っぽの器でも、瓦礫と瓦礫にある隙間のようなものでも、魂とか、眠りとかと、うやうやしく呼ぶのだろう。名前のあるものを嫌がった、知性というものを嫌がった、あやふやさ、曖昧さ、そんなものを持ちながら、扨て何処まで行けるだろう?魔法少女のコスプレをしてみようとした、マーガリンとトースト、ねえどうして、丸いデザートに四角い皿は映えて、それを二段にすると上品に思えるんだろう。命長ければ恥多し、とか。禍福は糾える縄の如し、とか。携帯を電車で眺めているのがある日、とても気持ち悪くてやめてしまった。それをして、Eclipseというのかな。踏切である日、電車の中を覗き込んだら、マインドコントロールされているみたいに、みんなが携帯を覗き込んでいたからだ。便利とか、みんなが持っているとか、必需品ということは別として、不器用にもぐりこんでゆく言葉の感覚を信じた。仰向けになった魚。"born to die" サイドランプを点滅したタクシーが、数十メートル向こうの道路に見え、眼を閉じたら、今は遠い人達の声、いくつもの並行宇宙を想像する。宇宙に向けられている、鉢を想像する。それでも世界は隠れているのではなくて、いま確実に優しく書物の頁のように開かれていた。ジョバンニがカンパネルラにということではなくとも、硝子が人知れず小さな心臓に共鳴する。ふやけていたい、Release of mineral water。軽やかに、しなやかに。ねえ十分に大人になった、もう十分すぎるぐらいちゃんと生きた、これ以上はもういらない、これ以上はもう必要ない、そう言いたいのに、まだ世界や人生というものは、僕をうかがうおもむき。犬が夢を見ないかも知れないという話を聞いたのは、さていつだっただろう?だって犬は人間のように複雑ではないから、と。肯けるようで、犬を飼っていた人間には厳しい。でも夢を見ている可能性もある。―――外れた車輪でも、蛇口のないままあふれた水でも。素直に、自由に、愛を模索すること、きっとどんなことの最初にもそんな感情がある、迷いが生まれ、諦めや終わりが訪れてしまうけれど、いまは独りたちどまっている。断崖の底を覗き込みながら、すべて過ぎる前に忘れてゆく、異なる力点、星の力に導かれて今日も感情の最高速度、嬉しかったことや楽しかったこと、そんなものに身体が包まれているよろこびを、思い出し笑いで締めくくろう。おかえりと、おやすみなさいが、まだ一つであるように、まだ―――ちゃんと言えるように。"born to die" 誰が決めたの、誰が言ったの、絶えず形を変えながら、雲は流れてゆく、そのことに意味が欲しいわけじゃない、僕が欲しいのはもっと別のことだ、いますぐには口に言えないようなこと、ありえないぐらい面倒くさい手続きをして、ようやく言えるかどうかみたいなことがあるよ、まだまだ先は長い。
2021年09月24日

宇宙でタオルに水をしみこませ、絞ると、離れないまま、 水の塊がぷよぷよとゼリー状に揺れるのを、 動画で観たんだけど、 (宇宙では水と油が混ざり合うのかという実験もあったよね) そういえば「水の固体状態の氷が1種類」ではない、 今現在「十九種類」あるというのを知っているだろうか? (1日に200kgもの草や木を食べ、 水も100リットル以上飲んでいる) ―――それで? 全然関係ない話をすると、 イギリス在住のジャッキー・ペイジという77歳の女性は、 1954年、13歳のときに初めてペプシコーラを飲み、 その味に惚れ込んで、それ以来、毎日4本のペプシを飲む生活を、 続けているらしい。 彼女の「ペプシ・ライフ」は今年で64年目。 その間に消費した砂糖の量は、角砂糖300万個分。 (早食い選手権と咽喉を詰まらせる事故みたいだね、 ちなみに一番危険なのは早食い選手権じゃなくて、 そのためにするトレーニングらしい) (何世紀もの間、休まずに動いている時計みたいに、 あばずれ女みたいなところ、上等のドレスみたいなところ、 その蒼褪めたシャボン玉みたいなところを知ったんだ・・) 世の中にはいろんな過酷さがある。 川辺で水をくみ、重さ23キロのポリタンクを背負い、 急斜面を上って村まで戻ってくる生活を続ける人もいる。 、、、、、、 、、、、、、、、、 生きることは、水を汲みに行くこと・・・・・・。 (時折、僕は考える、あなたは精神病院へ病気を偽って、 入院してみたらどうだろう、 あなたは結婚式場に乱入してみたらどうだろう―――、 僕は思う、それって僕がバッティングセンターや、 漫画喫茶に行くことみたいなものなんじゃないか、と。 ・・・・・・真実は残酷だ、清潔な水が手に入らない人々が9億人、 排泄物を安全に処理できない人々が25億人もいる。)
2021年09月23日

。。。。。。 ・・・・・・ 「超ひも理論や、宇宙における地球誕生や人類発生の確率や、 光の速度を体験するユーチューブの動画や、 ブラックホールや、火星の地下の湖や・・・・・・」 再現性の困難なものに惹かれて、 一回性に憧れて、 その意味で僕は『自立性』と『純粋性』に、 惹かれていたのかも・・・・・・。 。。。。。。 《て・・・・・・ん・・・・・・め・・・・・・つ・・・・・・》 《て・・・・・・ん・・・・・・め・・・・・・つ・・・・・・》 「僕は我が儘な詩人だから、 理性や知性にこれ以上ない信頼を置きながら、 その実、その屈折や矛盾、意味不明や理解不能の袋小路まで、 やっぱり―――愛してしまうような気がする・・・」 ・・・・・・滅茶苦茶だって思っていたジャクソン・ボロック、 いわゆるマネーゲームなんだろって思っていたそこにだって、 ジャクソン・ポロックのアトリエ付近の秋の風景があって、 それがわかるとちょっと違って見えてくる。 『先入観』を捨てなくちゃ―――棄てられなくとも・・・、 『理解する態度』が見つからないようなことを僕は望まない・・・。 こう見えるかもという力があり、 こう聞こえるかもという時間がそれを許すなら・・・。 ・・・・・・ (こみあげてくるリズム・・・・・・・、) (星のまたたき、時計の振子、心臓の鼓動・・・・・・) 、、、、、 、、、 意味なんか―――ないよ・・・。
2021年09月23日

骸骨の―――墓堀り人夫・・・、 屋根が光った。 ●多種多様な地球人をテレビのライブで見ている 街燈が光った。 鳥肌が浮かんだ。 (あおあおと繁茂している草と、様々な形状の影・・。 尾鰭をふるわせて疾走する、白から黒へ―――肉化して・・。)●日なたの芝生の上でストレッチをしている人。 キャッチボールをする人。 スケートボードや、フリスビーをする人もいる。 街路樹が揺れた。 瞳孔が花弁のように拡散した。情念が世界の先鋭の拒絶された起源を探した。 (陶然と、恍惚と――)すすきの草原の果てから、 蟻が螺旋階段を作る。 輪廻を、鳥たちの群翔が作る。揺らめいてやまぬ眩暈の明るさ、 恋と呼ぶ。(殊更に痛い内側からつくりだす、めくるめく赤の中心・・・・・・動きを学習させ、細かな癖や佇まいの解析を数値化、しただろうか?)、、、、、君は澄んだ―――。 (もう同じ場所に戻れなくて―――も、それ自体を虚ろで満たすことになろうとも・・・・・・)
2021年09月23日

―――夢は浅い死を眠る、官能の椅子に座る、 腐乱の覚醒を迫る、不調和な雑沓を迫る・・・。
2021年09月21日

(愁いに充ちた他人の心よ、発酵する、腐敗する―――) (絶え間なく次々に光る、イメージ―――) 、、 、、、、 まだ、ここから―――。 「僕はこんな文明なんて知らない」と彼は言った。 「僕はこんな神なんて知らない」と彼は続けて言った。 (おもむろにながれだす空間を引き裂いてゆく、 あるいは吸い込まれてゆく、空虚な穴・・) ―――とろけた鉛? [豚の餌][犬の餌] (写真狂い)―――《トロフィー狂》 「(ねえ、フ ェラチオなら後にしてくれないか?」 (一個の便器をかむる帽子の、イメージ―――) (観音開きの戸を開けたら天国へ行けるって、 灰色の層をなすから、青銅の焔をあげる―――。 微笑みをたたえたなら、僕は言った。 ―――もう酔ってんのか?) (こいつらはもう人間じゃない・・・)
2021年09月20日

2021年09月20日

「思い込みや勘違いを持たない人間はいないよ」・・・。 (限界はあるよ、でも限界を規定するのは人間だけだ・・)
2021年09月20日

2021年09月19日

かもちゃんに、子供たちが水族館へ行きたいという話をしたので、ちょっとだけダロ、と言って、円盤を呼び出し、その円盤から出てきたヒト型をした何かしらに、かもめハウスの隣に、扉を出させた。―――どこでもドア?かもちゃんは、かもちゃんが描いた絵をあげた。何であんな絵をあげたのと言うと、あれは食べ物ダロ、と言った。それについて、質問しようとすると、宇宙人が手を振ってかもちゃんを静止したので、それ以上は教えてもらえなかった。一見オープンに見えても様々なルールがあり、そこに抵触しないように行われていた。そして扉の向こうへ入っていく。水族館へ入ってゆく。そうすると、美しい魚の群舞や宝石のように澄んだ水槽のイメージの通路。(ドバイにあるドバイ・アクエリアムは、世界最大のアクリルパネルの水槽だと知っていたが、)アクリルガラスなのだろうか、透明な表面に顔を近づける―――。でもそこに、人魚が泳いでいた・・・。普通に、人魚が泳いでいた―――。海中の航跡のようにさえ見える、あるいは彗星が北極星の下で消えるみたいに、足ではない、立派な尾鰭がそこにあった。ちゃんと水着を着ていた。遠近感をたよりなくさせるような光景だった。それは地球の解像度という気がした。かもちゃんは、時給制ダロと言った。ルクセンブルグで宇宙人が交渉したダロ、と言った。それで何もかもを説明できるかのように言った。心臓が古い時計のように動悸を搏った。ワシントン大学で脊椎動物のバイオメカニクスを研究している、アダム・サマーズは、研究の一環として、魚の内側の写真を撮影していたダロ、とかもちゃんが言った。化学的な処理を施して透明にした魚たちの展示会・・・・・。かもちゃんの話し声だけが聞こえる。でも子供たちは人魚を見ていた。でもフグやらサメやらが、およそ自由に泳いでいるのが見えた。まるで初期の人類は冬眠をしていたというように、あるいは野生のカワウソが水族館のカニを盗み食いしていたみたいに、人魚がその中を華麗に泳いでいた。大丈夫かなという気がしたので聞いてみると、この水槽の水は、特殊な水ダロ、と言った。餌以外を捕食しないように働きかけているダロ、と言った。おっとこれは秘密ダロ、と言った。現代科学を超越したアプローチ。水族館の鮫が人間の腕を出すようなもの・・・・・・。それに、とかもちゃんが説明した。水族館などでも基本何でも食べる、何でも襲う生き物は、別の水槽に移されるものダロ、と。かもちゃんは、基本的に適切である。暗く、やさしいブラックライトの階段、静かな世界―――。それに、水族館なんかでは、徹底した給餌管理によって魚の食欲を常に満たして、魚を襲って食べようとする行為が少ないダロ。自然のなかで生活していた食べ物よりも、水族館で与える餌の方を好んで食べる傾向もあるダロ。追わなくても餌が得られることを学習するダロ、と。かもちゃんは物知りだねと言った。かもちゃんは、けれど、そういうのがあまりよくない、と考える宇宙人たちもいて、捕食する瞬間が見られる水槽もあるダロ、と言った。それはサヴァンナでライオンが草食動物を襲う光景なのかもしれない。今日はもっと保守的な、種保全の、水族館ダロと言った。かもちゃんはそれから、魚は水槽の外側を観察しているダロと言った。人が来ればちゃんと見ているし、一緒に遊ぶのが好きなんダロとも言った。それから、Google翻訳のように機械学習によって動物を“翻訳”する試みも、宇宙人たちはもう出来ているダロと言った。魚ロボットもいるダロと言った。人工の浮き袋と障害を避けるための超音波センサーで、滑らかに泳ぎ、ぶつかることがないダロ。さらに、特別なヴィデオカメラを備えているダロ、と。いつもは色んな宇宙人が遊びに来ているけど、今日は特別ダロと言った。子供たちは思った―――ドラえもん・・・・・・。とりあえず、お腹をぺたぺた、触っておいた。時々専門的なことを喋りすぎて、何言っているかわからないけれど、くちばしに触っておいた。かもちゃんは、なんだこのテクニシャンどもは、と言った。ペンギン、イルカ、アシカやトド、セイウチ、白イルカ・・・。(イルカが軍事目的で利用されているダロ、とかもちゃんが言った、機雷探知、敵ダイバーの港への潜入を防ぐために、イルカを使った複数のシステムのテスト・・・。銃を頭部に着けた例もあるダロと言った)熱帯魚コーナーもあった。くらげのコーナーもあった。(かもちゃんは、レオポルドとルドルフのブラシュカ父子の、解剖学的にも正確な、ガラスでできた海洋無脊椎動物の模型みたいダロと言った)見たことのない種類の膨大な貝や化石の標本。それからプランクトンのコーナーもあった。カメラのレンズのようなもので覗くと、超拡大されていた。地球最古の生物多様性、その起源と進化―――。蝋のような沈黙が支配した、蟹のスペース。錦鯉のスペースもあった。それから、ジャイアントパンダや、豚が泳いでいるコーナーがあった。どこか間が抜けているのに、何故かしっくりともきた。かもちゃんは、何もかも当たり前のことであるように処理したが、子供たちは随分ビックリした。一羽の鷹がぐんぐん雀に追い迫るような、ピックアップ―――拡大。けれど、かもちゃんは、何を聞いても答えなかった。頑なに語ることを拒否していた。演奏するほど価値を維持できるストラディバリウスの世界とは、違っていた。むしろジェンツーペンギンの愛情表現のように、巣作りに必要な、実用を兼ね備えた滑らかな小石の贈り物だった。また、残念ながら、子供たちはかもちゃんに与える、ハンバーガーを持っていなかった。子供たちの好奇心は、ちょっと天使の顔をした暴力団だった。ハンバーガー分が不足している以上、それは噤みの口だった。絶滅危惧種や、絶滅した生き物も、いた。昔の舞踏会のように、そこに砂時計の砂が、魂の中を通り抜けるのみ。かもちゃんは、米国の哲学者トマス・ネーゲルは、「コウモリであるとはどのようなことか?」という画期的な論文を発表したダロと言った。ネーゲルは、コウモリの生活は人間の生活とは大きく異なるため、この質問に対する答えを真に知ることはできないと主張した、と。そこから、シーラカンスや、アロワナなどが泳いでいるコーナーがあり、それからおもむろにグロテスクな深海生物コーナーになった。(深海生物の水槽は暗くてよく見えないし、あまり動かない。見せ方が難しいと聞くけれど、)どうやってこんなに捕えたのか、そのことも不思議だったが、それ以上に神秘的な姿形をしていた。めくるめく深海の世界。自分で直接体験できない世界を、リアルな映像で見られるのはVRの醍醐味の一つダロ、「TheBlu」は、海底に立って海を眺められるソフト・・・・・・。かもちゃんが言った。何だかまるで、暗示の世界、曼荼羅の世界・・・。海の幽霊とか、化物魚というのが正しいのかも知れない。カメレオンのように周囲の環境に擬態する透明マントさながらの、本当に透明な、氷とかクリスタルのような、サルバ。可愛い眼をした、ハプロフリュネー・モリス。耳が可愛い、ダンボオクトパス。邪悪な印象を与えるオオグチボヤ。深海の花みたいに見える、ピンポンツリースポンジ。くらげという種のイメージを覆すような、ヒノオビクラゲ。けれども、その生き物たちはちゃんと意味や理由を持って生きていた。かもちゃんは説明してくれた。水族館は果てしなく広かった。押し出してしまった後にもまだあふれようとする、絵の具のチューブのように、その広さは計り知れなかった。かもちゃんが、哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの有名な言葉を言った。「もしライオンが話せたとしても、人間はライオンを理解できない」と。それは貨物船「Med Taipei」号がモントレー湾沖で嵐にあい、十五個の輸送用コンテナを落下させるという事故があり、現在、モントレー海底渓谷の水深約千三百メートル地点に、沈んでいるみたいに・・・・・・。かもちゃんは、宇宙人の中にはこういうものを食べたいと思う、そういう宇宙人もいますダロと言った。(それはまるで批判が高まる、動物愛護、環境保護の観点とは、全然違っていた)深海鮫とか、マグロの解体ショーに興味を持つ宇宙人もいますダロ、と。好奇心旺盛だね―――。もしよかったらと言ったが、子供たちは聞かないことにした。美しい水族館、象徴的な聖なる天蓋―――。サン・ピエトロ大聖堂、二十九メートル・・・。それから海洋生物の絵画や、写真のコーナーになった。そこに、先程かもちゃんがあげた絵が飾られていた。ちゃんと額縁に入れられていた。かもちゃんに対する待遇がどういうものか、それで何となくわかるような気がした。ねえ、かもちゃん、どうしてここはこんなに広いのと聞くと、かもちゃんは、眼をじっと見つめてきた。ノーコメントだった。しかしあえて言えば、と重い口を開いた。ガリレオのパラドックスとヒルベルトの無限ホテルのように、(もう何言っているのかわからなかった、)それが呼吸のように行われている場所もあります、それは、宇宙の広さそのものであり、それは、瞳の向こうにまた違う瞳が見えるようなものダロ、と。人工飼育下で遺伝子をいじらずに新種が誕生したようなもの、と。ここは海―――なのだろう・・・。それから、超巨大な水槽があらわれ、そこに、シロナガスクジラがいた。VRとCGで疑似体験できるような技術とは違っていた。桁違いの迫力が眼前に広がっていた。ファンタジーすぎる光景だった。かもちゃんが、可愛いダロと言った。そう言うと、シロナガスクジラが水槽を突き破らんばかりに、接近いてきた。大きな瞳をしていたが、どこか優しそうな眼をしていた。そうして、ゆっくり歩いたとはいえ、数時間以上の水族館ツアーが終わり、現実へ帰ってきた。扉を出ると、扉は最初からそもそもなかったように、消えた。あまりの非現実と現実の作用で、眩暈のような感覚を覚えた。(あるいはそれはSFさながらに、脳に侵入して組織を溶かすアメーバ「フォーラーネグレリア」のようなものかもしれない―――)子供たちは、少ないお小遣いの中でも、かもちゃんにハンバーガーをあげようと思った。
2021年09月19日

●●●それは ●識●別●機関●車●搬出塔● ●暗●黒●赤屑●骨●重機関銃● (君はフランクフルト・ソーセージでも握ってるの?) (―――原始人・・?) (手の中のペンなら太腿に突き刺すだけさ!) (―――世界の真新しい墓標・・) ●●●それは ―――赤ん坊の声が、した。 生にあえぐ、こ、ゑ、不安、神経(を、) 絶え間なく緊張させ―――る・・・・。 (浮かばれたい、壊れたい、喰われたい・・・・)
2021年09月17日

、、、、こんこん。そこには、鼠の着ぐるみをした、絶賛ホームステイ中の、リナ嬢がいた。「あちきは、忍者でありやすから」そう意味不明に言ったあと、くノ一なら百歩譲って、いやわからねえよ、そもそも、ドアのノックをして、その格好をしてるのも、わからねえよ、フランス仕込みのロリボイスを炸裂させながら、(ちなみに、日本語の上達には、アニメ―ションが有効に利用された)「ちゅーちゅー」と言った。すべてが、止まった―――あるいは、停まった、ということが、誇張だというならそれもよかろうと思う。けれど、もう完璧に停止した。そのあと、ふっと真顔になった。真顔になるということはだが、やはり本人なりには、演技をしていたのだろうと思う。天然なのか、冗談なのか、サプライズなのか、いやいや、大真面目なのか、そういう発想自体、奪われた部屋で。「日本人は好きよ。日本語を喋るだけで、モテるから」彼女は上流階級の家の出身だと、聞いている。羽目を外せない生活を打開すべく編み出した日本生活で、はじけまくってるサイダー、もう脳味噌がキカイダー、だからアバレマクッテイルセイシュンダー・・・・・・とか?(おっと、つい、オカムラヤスユキチックにいってしまった)「ねえどうして遊園地つれてってくれないの?」無茶なことを言う。コロナである。「あたし、本気で遊園地回をして水着回しようと思っていたの」、、、やめて―――何言ってるの。冷静に、したり顔しながら、あたかもそれが正常な日本文化みたいに、話すの、やめて。「でも待てど暮らせど、コーヘイは、連れてってくれない、なに? アピールポイントが足りないの、萌えPOINTか?エロス展開か? あたしは、考えた・・・・・・」、、、、、 、、、、、いやだから、コロナだよ。「昨日、フランスの友達の軍曹とスカイプしてたら、やっぱり―――秘密兵器の出番じゃないかと、四次元ポケットされた」もう色々混ざりすぎて、何が言いたいのかわからない。整った顔立ちだけど、美人だけど、もうなにか、仮面というか、生き物じゃないというような、リナ嬢がこちらを見る。ちなみに本名は呪文詠唱クラス。(個人設定で、インデックスと仰った。そーか、と言った。そうなの、言った。そーか。そう、言った。)「ファイア―――時は熟せり」そう言ったあと、僕のベッドに何故か寝転んで、毛布や枕の匂いをくんくん嗅いだ。軽く、眩暈がした。「えっちい匂いがする」・・・・・・え?洗いたてのシーツに、毛布に? その、枕カバーに?「―――日本人は、小さくて、すぐ果てると言う。それは、夜のおかずがたくさんあるからだと言う」、、、やめて。「でも、大丈夫、とらのあなで学習済み」、、何を?「アニメではこういう時、やめてといいながら喜ぶ文化だと言う。日本人のオスは、手を出せないので、メスが手を出す文化だと言う。なので、メスはふしだらで、妄想の中の娼婦そのものだと聞く。そして、日本人のオスは非現実的設定をもとめるために、コスプレをしないと女だと認識できないと聞く」細部というか、いろんな思い違いが、摩擦をうみまくってるけど、僕は、それなりに―――まあそれなりには、そういう考え方も、あるだろう―――さもありなん、と言っておけばいいんでしょと思った。「そ、その―――人それぞれだよ」「じゃあ、どうして遊園地つれてってくれないの、ぷんぷん」キャラ設定をつけてきたけど、ごめん、コロナだよ。アニメの世界線ではそうじゃないかもしれないけど、みんなマスクつけて、他人との接触に気を付けてるよ。「・・・・・・とりあえず、遊園地行かないと、コーヘイが、えっちいことをしてきたと両親に言う」「すみません、本当にごめんなさい―――勘弁してください」「―――つれていってくれるのね」「・・・・・・」コロナだよ、言おうとして、笑顔を作った。きっと、大丈夫さ、まあ多分、ユーチューバーが酒盛りしてたし、まあいけるだろ、どうせ死なないだろ、何とかいけるだろ。 、、、、、、、、、、―――とか言うと思いました?「コロナだよ」「ホワット?」「フランス人の生ホワットは違うな―――、アメリカにホームステイすればよかったのに」「嫌よ、アメリカ臭がするもの、二言目には欧米か、よ!」そう言ったあと、やっぱり、真顔になった。最近思うけど、この子はもしかしたら、犯罪者の資質があるのかもしれない。「それともなに、自分には自由の女神があるって言いたいの、アメリカンドリーム、フランス女を抱いてやるぜってこと?」、、 、、、、、夜が、過ぎてゆく。―――本人いたってナチュラルに喋ってるけど、いやいや、こいつ日本語うますぎねえか、とか。「ドスコイ、夜のサークルに迷い込んだ裸の男女たち」「相撲はそういうのじゃないよ」「リキスウィは、そうでも、ヨルのリキスウィは違うのよ」でも、コロナだよ。あのごめん、耳タコかもしれないけど。 、、 、、、、、―――あの、コロナだよ。
2021年09月16日

かもちゃんは、川辺で、突然化石になってしまったような衝動に駆られた。海の匂いがしたのだ。遠く向こうには、遠い山脈が見えるはずなのだが、そこには、海の匂いがしていた。遠くにはプテラノドンや始祖鳥が飛んでいたし、ひょいと見ればカラスたちが、何してはりますのやろ、と、じいっと見守っているのだが、かもちゃんは、言った。「・・・・・・誰もいないダロ」魚屋のおじさんや、市長さんのところへ行けば、近所の仲のいい主婦や、遊び友達、けれどもそうするだけの何かが満ちてきていなかった。だから、かもちゃんは、予言や死の韻のように、不思議な酔いの中で高くそそりたった世界の壁の中にいた。静かな逓減。静かな暫定。かもちゃんは、血の流れの中に、樹液のようなもの、汗の冷えたあとの冷たさを、じっくりと感じた。ゲームや漫画や音楽のことを考えた。人生を豊かにする芸術、視座を養う学問、無意識の中に横たわっている様々な人の心に、濡れているような気がした。そして、自分はその一個の卵のような、そしてその卵が井戸の底にあるような、そして井戸の底には妖精たちの気配がして、世界中の何処にも見つからないような、そんなメルヒェンの気配がした。「世界は錆びついた金属板ダロ」かもちゃんが、そう発しただけで、空気が乱れた。空気の乱れは、夜の雨雲を誘おうとさえ、した。そこには波長や周期という明確な概念があり、あるいはその自然に生まれた感情だけが、むなしいデッドレースを繰り広げていた。かもちゃんが、そうしていると、何とかお近づきになろうとしたらしい雀が、ちょこんと、隣にきた。かもちゃんは、よくはわからないまま、肯いた。そのようにして時間の網目は解体されていき、長い糸と短い糸の二つへと置き換えられていた。そうして気が付くと雀は、もう、一人の人間になっていたのだった。見目麗しい、男性でも女性でもない、人間に。人間は、空を飛ぶことができたし、コンクリートを砕くことも、できた。けれど、人間はそうしなかった。そうせずに、やはり、かもちゃんのお腹に、何か引き寄せられるような気がして、眠った。かもちゃんは、やはり、肯いた。そうすると、人間は姿形もなくなり、最後には、雀さえも消えていた。しかし、そこに、勿忘草の花が残っていた。それは―――神様の仕業だった。「時計の針がものうく進むから、世界はやさしいことを求めているのダロ」かもちゃんは、その強力な共鳴感覚でもって、世界の方向をしずかに引きよせていた。引き寄せるどころか、円盤の群れさえ呼んでいた。かもちゃんは、それを見て、やはり肯いた。そうすると、円盤の群れは、様々な色を出して、かもちゃんを喜ばせようとした。宇宙人たちでさえ、何故喜ばせたいのかはわからなかった。けれど、その必要性がそこにあった。そうすると、かもちゃんが、嘴を上にあげて、にゃおー、と言った。そうすると、どこからともなく、たくさんの猫たちが、川辺を目指し始めた。世界に針が通されたからには、糸は動かないわけにはいかなかった。かもちゃんは、円盤がいつのまにか消えて、猫が目指してくるのを感じていた。なので、翼をばたばたはためかせ、雨が降らないように、晴れるように、随分と原始的な儀式による晴乞いをした。それは、片脚で、くるくるまわる、素っ頓狂な踊りだった。それは何か、夜の心臓を模倣している不思議なリズムを奏でていた。「夜は永遠にやさしくなくてはいけないダロ」かもちゃんがそう言うと、それは本当にそのように思われてきた。言葉は本来の姿を取り戻し、空間を震えさせることなく、もっと別の次元で、まったく別の色や形であったことを思い出し、ただ、その夜のために燃え尽きようとした。かもちゃんは、変な踊りをしていた。世界には花火大会の予定もなかったのに、何故か、花火が一時間も続いた。それでいて、誰も苦情を出さなかった。音が聞こえなかったし、そもそも、最初から、見えなかったからだ。それが見えた人達だけが、川辺へとやって来た。そこには、市長さんも、魚屋のおじさんもいた。いずうさも、いた。不思議なことに、およそ季節外れなのに、雪のようなものが降った。みんな、笑った。そうすると、かもちゃんも笑った。「お腹減ったダロ」そう言うと、みんなが色んなツテで、かもちゃんに色んなものを食べさせた。かもちゃんがお腹いっぱいになる頃には、まるでそのついでのように、たくさんの人もお腹いっぱいになっていた。不思議な秋の夜が、いたずらに始まり―――、そして何の前触れもなく、終わった。、、、 、、、、 、、、、、、、、、秋の夜、流れ星が、いくつも空を流れた・・・・・・。いくつもいくつも、魂が安らかに昇っていった・・・・・・。
2021年09月16日

砂嵐のある都会博物館―――ティヴィーの音が、 脱ぎ捨てた夜の、反射板。その立体派風の均衡。 エクスキュウウウウウズ・・・・・。 (襟元へ、鎖骨へ、星の絨毯―――銀色の月・・) (百貨店のエレヴェーターに残った、淡く咲いた桜の花・・)
2021年09月16日
、、包丁を出した―――。刃のうしろに残る輝きが消える、ほとばしる毒液さながらの、手の表情、月光の表情―――蛇の眼の表情・・。、、、、、、震えていない・・・・・・。「裏切りってさあ・・・」支配権を得た、放電。それは段々に大きく膨らんでいくパンのイーストのようなもの、やがて―――無常の息吹。「ヒッ」後じさる・・・。でも、手首に手錠が掛けられている。足にもロープのようなものがくくられて―――いる。飛びかかられたら―――逃げられない・・・。、、、、殺される―――。「悪いことだよねえ、言わないで言ったよねえ、でも、あなたペラペラしゃべっちゃったよねえ、信用をなくすよねえ、許せないよねえ・・・・・・」包丁を持っているのは友達だった。親友だと思っていた。放課後―――教室で待っていてくださいと書かれた手紙があって、それで夕方五時まで待っていたら―――いきなり、眼の前が真っ暗になった、黒いゴミ袋のようなもの? パニックになった、無防備のわたしの腹部に飛び込む衝撃、転んだあとも、殴る蹴るをされた―――絶対に一人ではなかった、言葉や声もしなかったけれど、手数が多かった。そして気が付いたら―――意識が遠のいて・・・暗い部屋にいた。学校? 夕方五時とはいえ、人目につく。何時間眠っていたかわからないが、外へ運び出したとは考えにくい。考えられるのは特別教室―――。、、、 、、、、、、、、、友達は、ニタニタ笑っていた。弁解できるだろうか、こんな爬虫類の脳味噌しているような状態で。「わたし―――言ってない。本当よ! わたし、メイちゃんに嘘なんかついてない!」つかつかと歩み寄って来て、(刺される!)と思ったけれど、パチンと左頬を右手で打った。脳震盪を起こしたように、クラッとした。「黙れ、この嘘吐き野郎」「嘘じゃないよ、どうして信じてくれないの!」今度は、ガツンと鼻に右ストレートが入った。鼻血が出るのがわかった。彼女は、胸倉をつかんだあと、力任せに、ブラウスのボタンを全部外した。ボタンが足元に転がった。携帯のカシャッという、シャッター音が響いた。「バーカ、誰が信じるのよ」すごくすごく、怒っていた。でも、口惜しかった。わたしは、メイちゃんといつも昼ご飯を食べた。マクドナルドやカラオケにも行った。休みの日にお互いの家へ泊まったりもした。困っていたら、どんなに忙しくても相談に乗った。でも、彼女は―――わたしの話を聞いてくれない・・・。「・・・・・・・」わたしは部屋の隅でクスクス笑っている声を聞いた。わたしはメイちゃんが騙されているのだ、と思った。でも、メイちゃんには、それがわからないのだ。秘密っていうのが、わたしにはわからなかった。何でも打ち明けてくれていると思っていたメイちゃんの秘密は、たくさん知っていた。でも、ここまで怒り狂うとなると、察しがすぐについた。残酷な―――とても、人であったら口にできないようなこと・・・。やっぱり―――堕胎手術のことかも知れない。メイちゃんは、夜の公園で見知らぬ人に強 姦された。・・・・・・メイちゃん。メイちゃんは―――メイちゃんは、そんな話を、わたしが誰かにぺらぺら話したと思っているのだ。わたしが両親に頭を下げて用意した、あのお金も、(でも他に方法がなかった、けど、一言たりとも、事実を明かさなかった、あのあと、アルバイトをして両親にお金を返した)必死で自殺をとめようとして一緒に泣いたあの夜も、全部、メイちゃんのためだったのに、この部屋の隅にいる、馬鹿の話にのせられて、わたしを嬲っているのだ。「お前、最低だよ!」わたしは、ふっ―――と思った。もし、メイちゃんのその秘密が、強 姦の実行犯の知り合いからだったら―――と。あるいは、病院と身内ないしは知り合いから、メイちゃんの秘密が露見したら・・・。もしかしたら、もしかしたら―――。そもそもメイちゃんに強 姦を指示したのが、その背後でクスクス笑っている連中だったら・・・・・・。「・・・・・・」がくんと、抜け上がってくる、心の引き裂き。メイちゃんの暴力が、まったく別の意味だと気付いた途端に、それもいいかな、と一瞬思った。容赦のない暴力の背後にあるのは、いまのわたしが感じている、友情とか、裏切られたその気持ちそのものだったから。そう思うぐらい―――わたしは、メイちゃんを説得できる自信が―――なかった。それに、あんなひどい体験をしたメイちゃんだ、ここまでやるからには、きっと、本気なんだ。警察に殺人をしましたと自首なんてしないだろう。わたしは、きっと何処かに埋められるだろう。そうでなければ、メイちゃんは、きっと自殺するつもりなんだ。でもその前に、わたしを殺すつもりなんだ・・・・・・。信じるってすごく難しい。信じるって言葉はほんのちょっとの細工で、ほんの少しの惰力で裏切りになってしまう―――から。けれど、そう思いながら、殺されてもいい、まだまだ殴る蹴るしたいならそれもいい、―――でも、メイちゃんに言いたかった。涙がぽろぽろ出てきた。それはけして、痛いからじゃなかった。いま目の前にいる、傷ついたメイちゃんの心が痛いからだ。「メイちゃん、大好き!」「・・・・・・」メイちゃんが、怯むのが感じられた。―――人間は強い、焼け跡の屑や灰の間から、生命力が蔓延る。「メイちゃんが信じないなら、信じてくれなくてもいい。でも、聞いて―――わたし、メイちゃんのこと、大好き!」メイちゃんの眼から、ぽろっと涙がこぼれるのが、見えた。自分に嘘つくのは辛いよね、苦しいよね。そこには、暴力をふるっていた人物とは思われない、硝子玉があった。青味を深めて透き通る―――玻璃・・。「メイちゃんが、初めて声かけてきてくれたのだって覚えてるよ、人付き合いが苦手で、引っ込み思案のわたしに、優しくしてくれた、メイちゃんを知ってるよ。だから、メイちゃんがいま、痛いのもわかるよ。メイちゃんが―――困ることなんか、しないよ。だからメイちゃんが、信じたいこと、わたしにはどうすることもできないよ。でも、聞いて―――嘘をついているのはわたしじゃないよ、メイちゃんは、騙されてるよ」、、、、、、 、、、、、、、、、メイちゃんが、完璧に思考停止した。―――きっと、次の言葉でどちらか決まってしまう。でも、不思議と心が晴れやかだった。「ねえ、メイちゃん―――ずっと言いたかったの、友達でいてくれてありがとう」かたん、と包丁が落ちた。メイちゃんが、抱き寄せて来るのがわかった。頬をすり寄せながら、ごめんね、と譫言のように言うのが聞こえた。その声がやさしく心にしみとおって、恍っとりとした。「サキがそんなことをするわけないって思ってたのに―――、わかってるのに・・・・・・ごめん、わたし、馬鹿だ」次の瞬間、メイちゃんが包丁を握って、クスクス笑っている声の方を振り返った時、(六人ぐらい、いた。揃いもそろって馬鹿女たち)一斉に逃げ出した。メイちゃんが、てめえら待てと追い掛けようとしたのを、(だって、答えは明白だよね!)わたしは、制止した。あわてて、メイちゃんが、手錠や、ロープをぎこちない手付きで外してくれた。メイちゃんが、下唇を噛みながら、包丁を渡してきた。「刺してもいい」「って刺せないよ、これ、料理をする道具!」タイミングよかったせいか、メイちゃんが笑って、わたしも一緒に笑ってしまった。ユウジョー。でも、メイちゃんが、本気でそう言ったのがわかるから、―――それはきっと、わたしがメイちゃんに同じことを言ったからだろう。メイちゃんは、肩を落としながら、言った。「わたし、知らない町に行くよ」、、ピン、ときた。「やっぱりわたし殺して、自殺するつもりだった・・・・・・」そう言うと、メイちゃんがやさしい眼をしていた。「サキには何でもお見通しだね・・・・・・」メイちゃんの胸中に、いま何が流れているのだろ―――う。でも、そこは、やっぱりハッキリ言わせていただかなければ、と思う。考えてみると、超依存関係だなと思うけれど。専制と隷従、なのかな―――やっぱり・・・。「ねえ、メイちゃん、卒業したら、わたしも知らない町に、一緒に連れてってよ。何の仕事をしてもいい、メイちゃんと一緒に暮らしたい」そう言うと、メイちゃんが、微笑んでくれた。こんな重いことを言っても、引かない―――。「サキ―――が、いいなら、約束」わたしは、メイちゃんと小指を出し合って繋いで二度振り下ろす。でも、きっと―――あの夜から、こんな場面を想像していた。それはなにか、恋愛経験のないわたしには、大層ロマンチックだった。なんだか、プロポーズをされているみたいな気が、誇張でなくて、した。レズというか百合の気も、ないのだけれど、済し崩し的になにかそうなってもいいような気さえした。とか想像しながらでいながら、言葉は冷静なもの。「ねえ、メイちゃん、ずっと友達でいよう、喧嘩もするかもしれないけど、その時は謝るから―――」「わたしも、謝る。てか、もうサキに頭が上がらないよ、恥ずかしいよ―――恥ずかしくて、泣きそう・・・・・・」そう言ったあと、メイちゃんは暫くずっと泣いていた。泣きわめくでもなく、しゃくりあげるでもなく、泣いていた。わたしは、ずっとメイちゃんの頭を優しく包んでいた。―――本当の所、殴られた勲章よりも、その涙でぬれたブラウスの方が、ずっと、夜の海。
2021年09月15日

生存競争や食物連鎖について考えていたブッダがいる。幼い頃のブッダは王様の子供だったから裕福だった。もちろん貧富の差がその人の魂の本性であるわけではない、それはイエス・キリストや、聖人と呼ばれるような行いをした人に見られる、知識を離れて素直に感じられた素朴な疑問であったと思う。それを霊感とか、インスピレーションと呼ぶのならそうだろうと思う。ブッダは二十九歳まで裕福な暮らしをし、妻や子供を捨てて、修行者の道へと入った。考えてみるとロクデナシなことをしているような彼だが、それはエリートたちのドロップアウトにも通じる、人生をもう一度見直してみたい、という考え方だ。あるいはそれは世界中を冒険してみたいという気持ちや、これ食べられるのかというものを口に入れた気持ちではないか。ブッダは森の中で六年の修行をし、骨と皮ばかりに痩せ細った。現代ならさぞかし病気した人だろうなと思われる。それでもまだ悟ることはできなかった。苦行だけでは答えは得られないと知って森を出て、乳がゆを食べ、川で沐浴をし、大きな菩提樹の下で瞑想に入り、そして悟りを開いた。僕は別にブッダが立派な人だとはこれっぽっちも思っていない、歴史というのはエジソンが何の発明もしていないことを明かしたし、あの世紀の林檎を落とすニュートンの実験すら、なかったことになる。僕等はいくつもの仮説だらけの歴史の中にいる。だから、本当のところ、何かを信用できるかどうかさえ疑わしいのだ。だから見るべき視座や、その焦点を研ぎ澄ませなくてはいけない。六年もの修行をしたブッダの心の中には、いまの僕と同じような、生身の、感じやすい、優しい人がいると思える。僕はそれをマザー・テレサにも感じた。宗教というのは一つは死の学問で、人間の悩みや苦しみを救う駆け込み寺でもある。それでも、心の安らぎや幸福を得れば、世界平和について考えられるようになる。余裕のない心に他人を思いやる気持ちはないからだ。人として生まれながら、人を超えられないこと、人を離れられないこと、それがこのような苦しみを生んでいる。時計を外してみたらどうだろう?何もない部屋で過ごしてみたらどうだろう?僕等には因果があり、そこには必ず原因があって結果がある。すべてのものは変化して滅びる、これは諸行無常。またすべてのものに自分とか自分の物というものはない、すべては関係性によるものだけだ、これを諸法無我という。そして悟りの境地を涅槃寂静という。またすべてのものは苦しむためにある、これを一切皆苦という。そこに四諦というのがある。苦しみから悟るための状態をあらわす言葉だ。そしてその悟りへの修行方法を、八正道という。どれも言葉は難しいけれど、ごくごくシンプルな教えだ。でも実の所、僕はそのようなことを知らなくていいと思っている。知るということよりも、むしろ、そういう感じ方が誰しもに備わっているということの方が、僕にとっては興味深いし、重要だ。あまりに突然の死がやってきたとき、あるいは人生に度重なる不幸がやってきたとき、はたまた信じられないような大災害に見舞われたとき、人は悲しむ、立ち直れなくなる、涙が出なければ出ないで自分を責める、様々なものには天秤のように釣り合いがある。そして何が正しくて何が間違っているかを見抜くためには、いつも心の余裕が必要だ。どんなに裕福に暮らしてもやがて老い、病が訪れ死がやって来る。ならば今欲望を求めることに、どんな意味があるのだろう?勝ち負けや、地位や名誉、そんなものに、はたしてどのような意味があるのだろう。墓まで持っていくことはできない。悟りとは心の迷いを切り開くことであり、真実に目覚めることだ。自分の生き方や考え方、何をするべきかを見出すことだ。僕は思う、きっとブッダほど極端な行動力は必要なくても、妻や子供を捨てて六年もの修行をしなくてもいいから、また弟子を作って生き方や考え方の人生提案なんかしなくてもいいから、ただ時々ふっと何もかもを捨てて、自分の心の声や、良心の声を聞くための時間を用意するべきではないか、と。僕は本当によくわからなくなったら、服を着たままシャワーを浴びることにしている。常識なんかに囚われてはいけない。魂を吹き込むことだ、自分の考えですべての感覚を取り戻すことだ。足を確実に踏み進めて崖の道をゆくように、人生の意味や、自分の生きている意味、世界が存在している意味、宇宙がそこにある意味について、ゆっくりと誰の知識にも頼らず、考えてみることだ。僕は、人が誰かの教えを聞くことはできない、と知っている。僕は、説話におけるありがたい話の構造にも疑問を呈している。それは、権威づけであり、真実の行為には程遠い。ただありがたがるだけなら、金持ちがお金を配っているのと変わらない。そこに、自主性なんかない、人の成長なんかない、と思うのだ。成長とはもっと、自分のすべてを諦めるようなものだと僕は考える。これは僕の人生経験の一つの真実であり、悟りだ。もちろん僕はすべての宗教という範囲に属するものに、およそ懐疑を持って見るように、もはや人間不信の勢いで、僕のこの言葉さえも斜に構えてみて欲しいと思うのだ。僕は誰かを説得したいわけではない。人生において意味を求めているけれど、あなたにそれを与えられる人間でもなんでもない。本当のところ、知識なんか必要ないのだ。知識とは誰かに語られた瞬間から無用の長物になる。それはローン会社や銀行の誘い文句と変わらない。キリストやブッダは、核兵器を絶対にどうにかすることはできない。銃を持った人間に銃を棄てろということもできない。貧しくて今日にも飢え死にしそうな人を救うことはできない。残念ながら、それは大統領や総理大臣にもできないのだ。地位や名誉によって使える効力は、世俗の思慮分別と変わりない。それは常識から離れることもできない。だからそれは人間という器から離れることはできない。精神における病は、現代に進んでいくに従って生まれたものだ。元々あったものではないのなら、それが必要になる場所があり、環境があったのだ。心というのは、万能ではないけれど、無能ではない。僕等は何ということはない、数千年も前から何にも変わっていないのだ。これから数千年後の人類が僕等と違う土壌で、まったく別の思想を萌芽することは有り得ると思うけれど、―――僕は思うのだ、過去に意味なんかない。人として生まれながら、風や火や水のように、動物や植物のように、ただ生きられないという苦しみを克服できない悲しさ。透徹として玲瓏とした、その病を持ったような、心の美しさ。大きな菩提樹の下で瞑想に入ったブッダ、あるいは荒野で悪魔を幾度となく退けたイエス・キリストが、心を溶かしていきながら魔法仕掛けの世界に入っていった動機、天の部品を必要とする穴だらけの鍋底のようなこの世界に、霊妙な静けさを求めて神を目覚めさせた瞬間、ただひとつの世界が、大きく表情を変える。
2021年09月15日

2021年09月15日

2021年09月14日

2021年09月14日

「(・・・・・・BGMを聴く、ツクツクいってる)」(光って揺れてるみたい・・)「(・・・・・・音楽が喋っているみたいに聞こえる、ビロンビロン)」(少し締まりが無くて、だれていきそうなのを、新しい音が補正する・・).......孤独。(それは、眼に見えて進んでいくわけじゃ―――わけじゃ、わけじゃ、ありまてん・・)妄想猫さんが喋ってくる。「(人見知りだから、『ぼっち飯』ならぬ『ぼっち飲み』)」そゆとこだよ、アンディ。アンディは筋肉むきむきで、上半身マッチョ、鞄下げられない。「(魔法の呪文言えないので、紙渡す情けなさ)」妄想猫さんは、わたしにだけ喋って、わたしだけに喋って、わたしだけが、わたしだけが・・・・・・。、、、、、、むにゃむにゃ・・・。―――でも、お洒落が好きだし、美味しいのも好き。なんか負けてるなと思って来て、人生変わったような気がしたけど、別に何も変わらない・・。、、 、、、ふふ。ふふふ。「(時々音に、オレンジとか赤とか緑を感じることがある)」「(オーヴ?)」 、、、、、、、......さいこめとりい。「(通販モデルそのままパクった服だぞ、なめるなよ)」「(ゆらゆら・・・)」「(音って立ち止まらない、コミュニケーション上手だ)」なんだよおまえ、すげえな。「(最低わたしの百倍は、色んな人と話をする)」ふところにはいるのがとくいとか、ぷろ。「(音楽家が、音じゃなくて色を表現すると言ってた)」かんじるひと、すごい。きょうかんかく。「(でも―――喋るの苦手なヒトじゃないと思う)」だからぜったい、こんちゅうたべる。どぐう、たべる。あてんしょん・ぷりいず。あてんしょん・ぷりいず。「(......頭抱え込みたくなる)」逆立ちした犬が、ダンスする。ファッキンな脳味噌。ファッキンな朧女。ウォーターフロント、言いたいわたしは、笑いそうになって、笑いそうになって、笑いそうになって、笑いそうになって・・・・・・。でもいつか言いたい。「(クワトロベンティーエクストラコーヒーバニラキャラメルへーゼルナッツアーモンドエキストラホイップアドチップウィズチョコレートソースウィズキャラメルソースアップルクランブルフラペチーノ」 、、―――嘘だ。、、 、、、ふふ。ふふふ。学校の知り合いとか来たら、絶対真っ赤になる自信がある。そそくさ、する。足震える、自信がある。逃げる、逃げたい。―――でも、彼等はこんなところへ来ない。さみしい、さみしい、さみしい・・・・・・。エキサイティングな夕焼け。スラップベースみたいな、鳥になりたい。ファッキンな脳味噌。ファッキンな朧女。「(・・・・・・オルゴールがあるのです)」それは―――顔無し。でも、手足細くて、何故か、声がきこえる、きこえる・・・。ててて・てれぱ・し・いいうぃいいい・・・・・。
2021年09月13日

点や穴が開いている。小さなものや突起を押そうと思う。―――彼女なりに、気を取り直そうとしている、おぼつかないようだけど、順を追って。形や色、香り、場面、どうして僕等は、それを気丈とか、頑張ってるって言うんだろう。人間って水だなと、そのやわらかいもの、重さや存在感とは違う、もう一つの別の姿として、それが流れたり、何処かに滞っていたりする。明らかにわかっていること、緑が芽吹くことも、魚が泳ぐことも―――。安心したり、緊張したり、意識が抜けていたり、漠然と知覚していたり、火照ったり赤くなったり、それが迂闊だけれど唐突に、水の作用だと。目的やあてのない動作を、曲げられないもの、譲れないもののために。四季というのがある。一年は三百六十五日だと知っている。心がどういうものであるかを、僕等は知らないわけではないのに、心を知っている人なんて、この世界にただ一人もいない。それを僕は神がいないからだと、思ったこともある。水を失った心は、かたくて弾力性が無くて、簡単に折れてしまうものじゃないか、そう思った。水という液体が、物静かに佇んでいるさまを、ぼんやり想像して、それが継続する事柄で、それが補給ポイントを求めていて。心を水に喩えるのは、そんなに難しいことじゃない、僕は山奥から噴出している源泉を、想像している。歌うように、あるいは、やさしく揺れるように。涙がとろみを持ってすうと、一滴垂れるわけでもないのに、その物が急に落ちるさまに、心の雨を思った。物事を少しずつ進めるために、火や土や風が必要だ。人生が木や板で組んだもののように、時には森みたいだと考えたことがある。森は豊饒の証で、同時に迷路で、また、様々な想定外のシーンをあらわしたりもする。けれども、隙間なく十分に詰まった、完成された家はそれ自体がきっと美しい。機能が明確だから。でも、僕等は水から離れられない。空気から、植物から離れることはできない。僕って、あるいは、僕等って、価値あるものを不用意に壊したり、無造作に失ったりする。君も知っているはずだ、とりとめもなく、意味あることだと言い聞かせ、無駄に時間を過ごしたりする。何ということもなく、気持ちが乱れたり―――して。アロエを折ってみると、中からべたべたする液体が出てきたことを、僕は思い出す。秋の日に、濡れた草叢で汚れた靴を、あれは確かに千九百円ぐらいの安い靴だった、思い出す。いや、僕はきっと、心が水のように単純な性質であったらと、一つのことを十分に検討するように、そんな生活のイメージであったらと、願っているのだ。心はそれでも、伝わることを求めて、鳴らすこと、響くこと、聞こえることを、いつも望んでいる―――から。だのに、どれだけ心はもつれるんだろう、何故、こんなに馬鹿馬鹿しい気持ちがあふれるんだろう、救いなんか求めてはいない、申し訳ないけれど意味なんか求めていない時もある、神や仏なんて本当に胡散臭い、いや、違うのだ、本当に信じている人を否定したり、馬鹿にしたりするために言ってるんじゃない。逆だ、そういう人達を騙したり、馬鹿にしたりすることがあまりにも多すぎて、僕もそう言うようになったんだ。それが取るべき態度や、守るべき節度、人としての生き方かと思うけれど。長く生きるということは、どっちみち、誰かの弱い心を知ることだと思う。本当に強い人間なんていないと知ることだと思う。不条理ということを骨の髄まで知ることだと思う。涙―――その、軽さや呆気なさのなかに、感情を感じるということに、長い時代の僕等の戦いを思った、怒りや不機嫌、口惜しさ、その憐れみ、その慈しみ、ひしがれてつぶれるものを形状記憶合金みたいに、もう一度戻して、少しずつあたたかみを取り戻して、心の扉を叩いている。人の心がわかるということや、人の弱さがわかるということは、あるいは繊細であるということは、本当のところ、未熟なんじゃないかという気がしてる。扉を叩いている、叩いているけれど、この世界の奇跡は―――きっと、生きることにも死ぬことにも、ある、何が正しいのかやっぱりわからなくて、一人でずっと悩んでいる。それでも、どうして人は、本当に心が満たされた時、あんなに簡単に涙がこぼれ落ちるのだろう、その背後に幸せが筋道を通って、薄暗い世界を、やさしさや光で潤すんだろう。けれどとても、愛なんて口にはできない気がした、若くて瑞々しい茎のようにはいられない、迷いはやっぱり晴れない、僕がどれだけ毎日悩んで苦しんでいるかなんて、世界中の誰にもわからないよ。平気なふり、優しいふり、生きる上でよくわかったふり。みんなそうだよ。みんな冒せそうで冒せない戒律を持ってるんだ。でも僕も、その内、いや、いまこの瞬間だって、ねえそうだろ、花や果実、さもなければ種子になる時期だ。僕は蒲公英を手に取って、ふうと息を吐いた子供時代を思い出す。優しい?優しさは、それでも多く重なり合って、雲みたいで、やっぱり星は見えない、夜みたいな気がした。それに、それに、だ、何かに感じ入って心が動くということは、閉まる寸前のドアみたいなもので、心の一部分が欠けていること、さもなければ欠損や喪失、傷といったものを伴っている。むずむずするよ。こういうの、隔靴掻痒というのかな。筋肉や、鉄のようであったらと思ったことがある、水、それは粘着性の腐敗臭のことかもしれない、自意識過剰に自尊心肥大、涙なんておもちゃみたい、だ。疑いなく明確な悲しみ、ねえ、人の心なんて一体どこの誰が持ってるのさ、天使や悪魔だって、実は人間って噂だぜ。だのに、どうして僕等は泣くんだろう、はばかることなく堂々と、水を流している、君はまたつまらないことで泣く、でもどうして君を愛しいってそう想うんだろ―――う。わからないね、わからないことが沢山のことを結びつけた、それを―――抑えきれない感情や、わきあがってやまないインスピレーションと結びつけるなら、本当にそうかもね、愛しいって思う、愛しいって思える僕は、まだ人間でいられそうな気がする。変なものだね。
2021年09月13日

2021年09月13日
『言葉を詩にする』―――『表現する』というのは、(何を改まって書いているかという気もするが、そこには五感であらわされる感覚のもと、街や国家、様々な人の認識にまで達することでもあると思う、)そこにある「直接的な感じ」と「この世ならざるもの」を、はっきりしている、個人的な方法、洗練された、技巧を持った確かな感覚で、(それは心の中の奥深くにある表現形態を模索する、山を登る、全力疾走する―――種類と区別と境界だ、孤独、反復にも似た循環、緊張、)断乎として読み手を屈服させるようなものとして用いられる。それは眼から見える現実をコントロールすることであり、―――確信を持って、理解といった解釈に適合するものだろう。それは残念ながら、承認欲求や、生産性、文体とも一切関係がない。[絶妙な表現―――というものがあるなら、食べても、そう、食べるだけでは満たされない僕等の本当の価値]それは“より高い自己”へ向かうことだとも―――考える。どうすれば素晴らしい芸術、人間の最高の精神の現れがあるかと、(叡智、詩韻―――あるいは、神の恵み・・)吐息や呼吸、リズムや間の中に、僕は幾度となく新機軸を見出しながら、ぼんやりと考えた。それは欲望との対峙や解放への信念とも、思われる。人間は究極の所、表現しなければ生きていけないと思うからだ。感じるままに生きるということは可能だろうか、それは声にも、何処ともいえない形にも静かに滲み出るだろう。特別な響きに反応し、そこに輝きを見出すことがあるのならばだが。そこにおける『言葉』は、まぎれもなく、『瞬間』である。(先入観や固定観念を捨てようじゃないか、切実な色合い、心が狂ったような言葉のテンション、)どういう「強調の仕方」で、どういう「メッセージ」という、初歩的な、イメージの問題は別として、(それでもそれは、きっと誰にでも起こる啓示や啓発の瞬間だ。それを失っていられるか、新しいものを見つけるか、それを選ぶのは、その人自身の考えだと思う)そこには詩をつくりあげている交錯したイメージがあり、[右手と左手の感覚みたいに](それは矛盾であり、錯綜、と用いてもいいかもしれない、それは感情が思いがけないほど幅を持った段階のスケッチだ)―――それは光を、翳りを、生命を、死を、時間や空間の概念、自意識、その向こうにある無意識に働きかけながら、一つの形として提供するかということだ。それは“明晰さや透明さ”と言っても、過言ではないと思う。真実に剥き出しになる時、人は感じていることからすべてに自由になる。(そこにはまた、ストーリーがある、適切な言葉の単純な仕掛け装置がある、リアルがある、裸になる、―――それが限界ならば、枯渇と向かい合うことでもある)そういう微妙な感覚を、集まっても意味をなさない言葉だけで、永続的に内在する表層とは異なる真理にまで届くものかは、僕にはロールシャッハテストのようでわからない。でも感じるのなら、そこに果てがあり、終わりがあり、いつの日にか納得する答えがあると僕は信じたい。人生は―――そういう可能性のものだと僕は思いたい。詩はまぎれもなく、一つの表現の窓であり、(そこには、違う設定、違う世界観、違う音楽、あるいは違う感覚がある。しかし、そういう分析的な窓を意識的に望んでいる瞬間は、人間としての感覚だ。プリミティヴで、シュールだ)その窓が無数にあるという世界の中にある。それは色付けや飾りではなく、栄養や、中心にある、声のことだ。声は、論理的に考えてはきっと成立しない。(言葉は、その時々で様々な表情を見せる、喜怒哀楽では語り尽くせない歓喜や憂鬱、連帯、治癒力)―――たとえるなら、それは悪夢の中の神の声、だろう。僕が特異とか、憑依とか、あるいは、変性意識として用いるものは、正直なところ―――写真に写された胎児のようなものだ。―――意識的な造形感覚? 空間把握能力?“共有できる認識や了解事項”とは別にして、そこには、いつも様々な方向へ働く特殊性がある―――と思う。感性を肯定し、自己露出に逆らわない形で生み出されたのだ、それはセルフ・イメージとして有効な手法だろう。答えをはぐらかすつもりはないのだけれど、真実がいつも万能であった試しは、ないと、僕は考えている。いや、真実だけは、時間の枠組みを超越していると思うからだ。詩人とはそこにおける場所や時間を、本当の意味で、「どれだけ多くを感じられるか」に尽き、「どれだけ深く感じたいか」に尽きると思う。“複雑に絡み合った豊かで繊細な表現”というものに、[過剰なぎこちなさ]といったものを一瞬考えるけど、空気が震えるのを感じる人だけがその名誉に浴する。たった一瞬、心に突き刺さる瞬間を探そう・・・。(それはインスピレーションのもと、夢を見ることだ。それは的確なコースが用意されていることを見つけ、共鳴と明確な完了によって、成就する満足感のことだ)そこに限界はない、と僕は考えている。絶対的に心を開いていなければならない僕等は、強力なはずみを持つ疲労を抱えている。しかし『表現する能力』に関してはそうではない、(ただそこに増減はあると思う、)僕等はさながら否定するほどに最善を尽くす―――だろう。創造的にも、職業的にも、これ以上進めない、というところまで。それは意味のない動きや空虚な努力であろうと思う。(ここにいたいことがある? いや、僕はここに意味がないことを知っている)それでも言葉は本能的な反応と、印象深い記銘の瞬間を見つけて、ゆっくりと何かが飛びだす感覚を抑え込み、捕まえるだろう。
2021年09月13日

求め、続ける、霧、錐、それは、それは、話せない、 (果肉のごとく熟れてゆけば、純粋な、無垢な、 一秒が擦り減っていくのを惜しむような、そんな気持ちで・・) 求め、続ける、霧、錐、それは、それは、話せない、 (階段をのぼれば、何かが見えてくる。 物鮮やか、物柔らか―――に、) ......食器棚から飛び出してくる皿。 (一輪咲いても花は花、次々と物悲しく燃え立ち、 電光石火、深部で、濁った水溜まり、 誰かが作った、お誂え向きの表示板のシルエット・・) ......食器棚から飛び出してくる皿。
2021年09月12日

水着を見ていてふと思った。きっと、水着の最終形態というのは、『透明+密着+チラリズム』に違いない、と。こんなことを考えながら、ビーチパラソルの下にいる僕は、もしかしたら、羽根布団の羽根をまきちらしたような、エロスの権化ないしは大明神と思われるかも知れない。(―――いや、その可能性はある、あるいは、アルンハイムの地所へ至る怪路だろうか)だが、我々はnice bodyないしは、sexyとかgrammarとかslenderとか言うわけだけれど、それは一種の消化管の領域で、本当のところ、僕等はそうではない、(僕は長い間の、水着に対するある種の謎が解けた気がした・・)―――男は『女性の水着』になりたいのだ。あるいは、『紐』になりたい。いや、僕はこれ、結構大真面目に述べているのだ。ミクロコスモスとしての人体の自覚的なデザインにおける内臓の風景として。タクシーの広告ポケットの中からタウンマップを引っ張り出すような、そういうのとは違う―――。そこには、きっとブラジャーやパンティーなどという、隠された領域への一種の抑圧の抵抗ないしは反逆がある。それはたとえば、カップラーメンチャーハンとか、たこ焼き器で作る限りなく焼肉に近い肉巻おにぎり、―――みたいなものだと思う。炊飯器でパンを作る、圧力釜で米を焚く。それは雨が続く日に晴れ間が見たい心理かも知れない。それはまた、ポエム用語における、砂の城やアイスクリームである。(花の蜜、とか、妖精の粉も、そうだろう・・、)儚い、センチメンタル、それに尽きる。でも―――そういった願望の無意識の低深部の灰色を、世間とか、男の紋切型で捉えたくはない。僕はそういう男のロマン的な見方を捉え直したかった。スーパースローカメラで撮影するダンクシュート的に!あるいは幕末維新の兵の写真、豊後岡藩士山村次郎、慶応三年の写真―――、オランダ人写真師が、こちらを見ろと言ったものだから、明らかにムッとした表情をしている印象的な一枚。「もし、下着を見たいなら、それは絶望の暗示だ。何故ならそれは似て非なるものだからだ。もし、裸を見たいなら、それは淡いヴェールでありながら、鎧だ。僕はその九割がた覆われている私服の中にあったものを、無造作に丸めるような水着の見方について―――考える・・」「・・・・・・」すごい微妙な空気をつくりだす、彼女。もしかしたらこんな余計なことを言わず、水着可愛いね、とか、素直に述べるべきなのかも知れない。即効TKO灼熱libido 。オーイエス・・・・・・。真夜中のトランポリンをする、宇宙人たち・・・。僕等は仮にも付き合っている、水着イヴェント、海イヴェントは、恋人同士にとって露出の多く、それゆえ信頼を確かめ合うイヴェントだ。かつてコルネリウス・アウエハントが、日本の鯰絵を犀利に解読したように―――。けれども、ここまで言った手前、もうそこへと接続することは出来なかった。[+エロティシズム]は何しろ決定打すぎる、有効手すぎる。ゴホゴホ、咳払いした。言いながら、穏やかに変貌し続ける彼女の表情に怯えた。シバかれる、と。でもその隠された顔もまた、実のところ、真実と仮面のあわいなのである。だが、今更ながら、ぐたーっとしたり、ごろごろしていれば、―――サンオイルイヴェントへと移行できたかも知れない。(あるいは、男ならサマーオイルバースデーと言うべきだろう、多分、)そうでなくとも、海はパラレリズムと結びついた記号の宝庫。マナーモード。「―――それは優しく心に絡みつく本能の悲鳴、蛇の生殺し、いわゆる熱い砂の上に置かれた魚の苦悩・・・。でも僕等は川に、巨大な戦艦が入ってこないかと妄想したり、空に銀河鉄道を走らせたりする―――。そういうことだ、僕は性に直結したその在り方に疑問を感じる。だから僕等はそこに光を曲げるマテリアルの光学迷彩や、深海のくらげのように、究極に透けることを願ったりする―――と思うだろうか・・?」彼女は腕を組んですごい白けた眼をしていた。その眼はこう言っていた。どうでもいい、と。そうです、本当はそう言いたかった。何故うっかり宙返りをしようとしたのだ、蝙蝠・・。もし、手に石があったら投げられていた。確実に殺られていた。〆られていた。でも石だと怪我をするので雪玉がいい、そんな感じだった。もし怪我をしない鉄アレイというものがあったら、完璧に、万事滞りなく、投げられていた。そんな感じだった。ちょっと冷や汗が出てきた。自分でも何でこんなことを熱弁しているのか―――。ワカラナイヨー!後で砂浜に穴を掘られて、入れと言われて、埋められるかも知れない。海亀がやってきて、卵を一緒に生む仲間と思うかも知れない。(ちなみに、海亀の子供の実験があって、二百メートル、別の実験では五百メートルぐらい歩かされて、水槽の中に入れられて泳がされると実験があった。結論から言うと―――海亀は、顔に似合わず、タフな生き物である)サマーバケーション・・・・・・。そして、ハードボイルド。それはさすがに妄想が激しすぎるけれど、いやいやしかし、女性における水着とは、夏を買う商品だ。(水に入るための専用の服である水着が非日常を演出するのとは違う、水着工場の縫製室や、デザイナーはもっと見方が違う気もするけど、)ファッションが、流行を買う、気分を買うものであるように―――。僕はそうだ、キャットラバーズには素通りできない、猫猫水着について話すべきだった、絶対そうだった。(どうしてロッキンオンとかいう音楽雑誌を読まなくなったのかではなく、そういうことじゃねえよ、ロックオン!)―――どうせなら十七世紀のフランスの、水泳読本『芸術的に泳ぐ方法』の頓珍漢なイラストについて、僕は語るべきだった。絶対そうだった、そうに決まっていた。さもなければ、通販失敗物語とか―――。水着もその例に洩れぬ、外国人で失敗する説。(それは「キルラキル」纏 流子の、不条理なコスチュームになきにしもあらず)けれど、そこへと―――着地することはできないのだ。スイムキャップを海でつけるのはおかしい、でもだからといって―――日よけのつばをつけると、そもそも帽子かぶればいいじゃないか、という気がしてならない。―――それは紙コップがそもそも氷を売るために作ったのに、まったく氷は売れずに紙コップだけが評判になったみたいに。「そうじゃないのだ、きっとそこには一体化への願望が前提としてある、それが性の付き合い方なのだ。妄想として正しい姿なのだ。僕等はaikoのカブトムシ方式で、そこに甘い匂いを、つまり肉感を、性の結び目をつけた紐のようなものを感じている、透視能力―――窃視願望といわれるものだね」「・・・・・・」もちろん、彼女の表情は険しくなっていた。百歩譲って、僕の考え方が非常に正しいとしても、あるいは男性の性に対する妄想の在り方としてグレイトであっても、―――そんなことはどうでもよかった。プロのロック・クライマーに影響を受けて、僕が崖を登ったら、ただの馬鹿である。つまり―――どうでもよかった。(しかしそれは、僕に蜀の桟道を連想させる、)最低、『女性の水着』になりたいのだ。あるいは、『紐』になりたい、という素直な意見が、知的な学問ではなく、エロティシズムという低次元なものとして、つまり、こいつこんなヘンタイなことを考えてるのかという、そういう生皮を剥いだ、あぶらぎった獣皮として、いわゆる可哀想なヤツとして、高速に処理されてゆこうとしていた・・・・・・。何も履いていない足の感触が心細く強調されていた。ノンプログレム、風と波の音。しかしたとえ、B級グルメの評価が見直されていこうと、ミシュランガイドがいかにも胡散臭いと思う人が増えようと、だ。どうでもいいことを、どうでもいいという一言で片づけるのは、いかがなものか。おいおいあなたの心にダムは氾濫していないのかい。(氾濫させてどうする―――というかネタが古いな・・)でも『水着を直す仕草が可愛い』とか、あるいは、『露出が多いから新鮮だ』とかいう、そういうことではもはや片付けられない生物学的な屈折を、僕は批判していた。(あるいは、人類における哲学が殆どのところ、厭世観として機能を強めるみたいに、)―――僕はもっとノーマルな見方、あるいは、シャープな在り方というのを模索した。ある種の真実が星座の骨になったり、夜を旅する水平線になったりす―――るから・・。けれども、事態はあっという間に簡単な終幕を迎えた。「・・・・・・じゃあ、あたしが、アカフンドシ姿でと言ったら、それについてもちゃんと、考えてくれるの?」「(・・・・・・・無茶ぶりが、来た、高速マグロ魚雷、)」懸命な男というのは、こんな時、黙る・・・。(「機動戦士ガンダムSEED」キラ・ヤマトにおける、サスペンダーで吊るされたジャケットの袖の謎。カッコいいからいいけど、何故は時折付き纏う・・、)悩殺卒倒sunlight beamによる殺人光線、蜘蛛の巣はりめぐらした常夏モード―――。オーイエース・・・。僕は、長い沈黙のあと、ちらりと海の家を見た。コーラ飲む? そう、聞いた。そして、慌てて付け加える、今日はおごりだよ、言った。(おでんとかいうものでもいい、カレー、ラーメンも変だけど、何故だろう、あの夏の海の家に存在する、謎のおでんでとかいう、インパツクトというのは!)あと、その水着可愛いね、言った。(下着だったらもっとよかったのに、と正直に言うのはアウトです、)そうすると、彼女が本日最高の微笑。都合いいね、大体そうだよ、現金なんだ、いわゆるツアーガイド的、これでもかコースの、夏海感・・・・・・!
2021年09月12日

ずっと昔のことだ。見えない人が横切って行った、長方形に仕切られた空間のように灰色の更紗で覆われた。好奇心と警戒、その運動神経を―――忘れてるんだ・・。小舟が漂着した。そこに神によって受胎し鋭敏なる神経を有する触覚が、いま、呪詛や骨粗鬆症のようになる、オール・イン・ザ・プレイング、その点が濃度や密度や、鱗一枚の冷たさのように、一定の反射をするのなら―――この降り注ぐ天才が、悪性の腫瘍のようにも思えて来るのではないだろうか・・。いともやすらかな夢や疾風のあとの、マザーテレサの挫折、あるいは腐敗―――もっと的確に?では、―――不信・・。サタニズム、あるいは失われた福音主義者、かくいう暗黙の了解は、髑髏杯とともに消えてしまった。それでも呼吸した、世界は柔らかく、小鳥のようにやさしく胸を打つほどに、美しかったからである。つづけて、(虫食いの、)(蝕みの、)言葉を耽美に指揮するうちは、触手のような連続体、その受肉へと向かう、緩衝器、電報局、駅、交差点、海辺・・・。揺れやまぬ緋桜の真紅色の磯巾着のような痙攣―――みたいに、炎症を、味わう、しかしそうでなければ空疎な真理をずらず心の翳りは見えてこない。―――ウィンチェスター・ミステリーハウス。井戸の奥がその薄い線と文字の層に揺蕩いながら、遠い軌道へと延びてゆき、そしてさらに遐い起動、リフト、ティアリング、時間の側溝に身を漬して―――いる。眠れる風の裂け目、踏み込むべき確かな足の指紋、風紋、砂紋、そんな送受信があった、一切の映像的記録には残ってないけれど、僕はそこへと向かっていた―――。中心核、中心思想・・・魂のあらゆる夢へ。物語の分類法や、仮面や性の差異を、沁み通らせながら。まだ―――ダウンジャケットのファスナーを下ろせない、まだ―――キャタピラーの無限軌道回転・・。ラグナロク、世界の滅亡に、アーサー王と円卓の騎士。プロメテウスとパンドラの匣に、創生物語と双子の英雄神、霊薬アムリタに、冥界の王となったオシリス・・・・・・。裏側から光っているようだね、シームレス、つづけて、(肥えるための声、)(乞えるための聲、)僕はずっと旅をしてきて、ふやかし、うるみはて、月が息をしたように空気が冷たくなるボタボタの街の中で、クォータービュー、(コンポタージュ・・、)僕は人類のモデルや、国のモデル、鉄の締具だね、そして僕だけのモデルについてひそかに考えていた、マルチプレイ、食虫植物の蜜壺の溶解―――起承転結、(シルクロード―――、)爛漫と咲くことを運命づけられた花のように、世界のモデルや、惑星のモデル、アビリティやアタッチメントで射撃レートを向上させよ、二元論、それは四つの性質―――から八紘、いや十全、敵が見えるシンボルエンカウントと、遭遇するまで敵が見えないランダムエンカウント、カウントダウン、十六の方角―――そしてまた太古の響き、拡充と消滅、(五億トンのプラスチックが浮遊する、ゴミベルト・・、)歴史は繰り返される―――。穴―――。(よだれて、物の形、薄闇・・)陥穽―――穴、穴、穴・・・・・・。「墓穴―――を掘ったもの・・」『着地できない夜』『ただ落下してゆくだけの悪夢のような夜』...ナニガタダシクテ、...ナニガマチガッテルノカ、ワカラナイ...ワカラナインダ...いつしかそのことを認めた日から、僕の苦悩は深まった、そこには不死と再現性の問題が取り残されていた、オープンワールド、識者はいつも―――ゲーリー廃墟地帯のアンブレラ社・・。木彫りのインディアン、石のばかものたちのモアイの背比べ、砕くことも、埋めることも、押し出すことも、―――理念、耳閉じても、眼見えなくても、砂が粒子に戻っただけ。輪廻を呼吸した、因果という声帯を開き始めていた、僕の声はだから美しく優しく、そしてすべての心を震わせるために調律されようとした。位置や状況把握、カメラワーク、僕の真上には、満月に近い月が妖しく風船のように昇っていた。クイックタイムイベント、無限の束の間のうちに世界は僕を青銅の燭台にした。昨日のように懐かしい十代より以前の記憶、無智と勇気の十代、ギミック、盛りの若さと無茶苦茶なポテンシャルで駆け抜けた二十代の記憶、―――僕は三十代、僕は老いた、そして僕はもう、すべてのものをあるがままに読み取る力を失って久しい、シニック、結び目を付けた日も、虚空を掴んだ断末魔の形相のレヴェル、それは―――昨日や一昨日のことのように、思い出せる、僕は夜が迫っていたことを草が強烈に匂うように知っていた、そぞろ歩きだ、僕の周囲にはいつも見えない人がいて、瑪瑙のごとく透ける夜の言葉を授けて―――くれた・・・。至竜、エンシェント・ドラゴンに、八本脚の神馬スレイプニル、美しき森の精霊ドライアド・・・・・・。学校の校庭にグラウンドレーキが取り残されていた、路上にあるメンテナンス・カバーことマンホールは外れていた、時の裁判官は木槌を叩いた、公共職業安定所が接近した、―――そう、北極星ポラリスが一万年後、ただの普通の星になってしまう―――だろう・・。あなたは叫ぶ、何だって、やってられない、ヒット&アウェイ、でもそれしかないのさ、(賭けるものは? 費やすべき価値は?赦すべき人は? そして熱い人の心は?)「―――ユリイカ!」切り開くしかない、甘えてはいけない―――、成長しなくちゃいけない、そして今度こそ、僕は勝ってみせよう、そのために努力しなくてはいけない・・。―――人間の心だ・・・。ここで風が起こる、街が目覚める、明日もちゃんと燃え上がるような生きる意味を、―――見つけてみたい・・・。―――見つけてみたい・・・。
2021年09月11日

2021年09月11日

「秋だから―――焼き芋食べてますけど、何か?」そんな、すかした喋り方をしないのに、焼き芋を手にした途端に、キャラモードに入る不思議。CM調といえるかも知れない。でも実はそうやって話すと、この子は美人だな、と思う。アトゥ、とか、英語みたいに破裂音いれるのは、しつこいので、やめてほしいけど。あ・つ・い(?)ちゃんと、発音しゅること(?)ねるねるねるねメロン味(?)あの、どゆこと(?)すみません、どゆこと(?)「焼き芋の中に、着火剤があるの―――十秒チャージ!フルモーターハムスター車の合図(?)とか言うと思ったでしょう、実はね、駆け抜けるネバーランド。一分の六分の一でもチャージ出来ちゃうんです。ありがトーマス」、、、、、日本語喋れ。自動車事故のシーンのように何故か、キキイーッとか言ってる。そう言いながら、焼き芋を握りつぶそうとする。演技派の腕の見せ所。ただ、ネタが細かすぎる。「駄目、飲めない、握力測定としての道具でしかない、駄目、いま、頭の中が吹雪で、シロクマが手を上げてるの、やあって、シロクマさん、聞いて!思春期が息子を握りながら、マグロは眠らないって言ってる!そこへ白馬のマスターアジア(?)」シモネタやめてと言う前に、その無茶苦茶なネタに果敢に突っ込むスピード勝負。命を賭けるかのごとき綱渡りのバイクライダー(?)「でも飲む、プールの水じゃないなら、飲む、太田胃散でもガスターでも正露丸でも!ごっつあんです(?)いまならシンクロナイズドスイミングできるはず!」って、全然関係ない!超高速でアクセルを踏み込む、早口、超滑舌がいい・・・!努力のするべきこと絶対間違ってる(?)真面目な顔をして―――。駄目だ、美人とかよりずっと別のものを目指し過ぎている。「飲み物じゃないからね」「そうだね聖徳太子じゃないよね」と立ち上がり、左手を伸ばしてくる。てか、自然にさらりと言ったので聞き流しかけたけど、聖徳太子って何処から出てきた?臨死体験のリアルタイムイメージング(?)「でも最初から―――あーちゃんに決めてました、運命の女神よ、こんにちは! ロイヤルストレートフラッシュ!」、、、、、、、意味わからない。「やめろ」「実は告白のように見せているけど、これはパントマイムで猫が障子を突き破った時のシーン、あと―――ドンジャラしよう」「よくわからない設定を持ちこむのはやめて」―――と、ここで、何故かポエムる(?)「・・・・・・でも、秋だね、オータム、おお、オータム、おお、オータム・・・・・・・素晴らしい・・・・・・」ベル薔薇やりそうな調子で言っているけれど、何しろ、陽射しがやばいぐらい強かった。額にうっすら汗まで掻いているのに、(既にやせ我慢、)表情では絶対に秋を生きている女。そして―――突然発生するイップス・・!肩の痛みをこらえながら―――変顔をもはや、放送禁止レベルまで持っていってしまう・・。ペンギンに詰られるオットセイ的な図。アウオアウオアウオ(?)オッオッオッツ(?)、、、、終わった・・・・・・。「肩の痛みをゲットだぜ」自在に声を扱う―――サトシオ(?)いがらっぽい声を出しながら、こんなことを言う―――ZE(?)どこからどうみても普通の十歳の少年、出身はカントー(?)おっと、間違えた、俺の故郷はマサラタウン(?)「・・・・・・年を取れば、みんな普通に手に入るものよ」「でもその時はきっと、新たな痛みが襲ってくる」「たとえば?」長い間が空いた。フウ―――とか、ハァとかを、こころなしかゆっくり響かせた。わたしは何故か、アフガン航空相撲について考えていた。そして、おもむろ笑顔で言ってくる。「・・・・疲れただろう?」とか言いながら、お茶を―――ティーを(?)意図的に、作為的に、もはや、邪宗論的に。「飲んでいいよ」「―――」わたしは、気付いていた。気付いていながら―――表情を険しくすること―――。の、効果はまったくなかった(?)そして、辞退・権限返上、濫用による取消し処分、死亡・失踪宣告―――。、、、、、、、、アフガン航空相撲(?)「抜身の刀が、キラーン!」テンションがおかしい。「・・・・・・」「あーちゃん、尿入りのお茶とかじゃないよ―――グハハハア!」「―――長い付き合いだったね」そう言って背を向けると、何故かスカートを掴んでくる。スカート捲りされたくなかったら―――ということだろうか?好きな女の子のリコーダーを持っている、笛吹きの少年じゃなくてね!わたしの頭の中が、彼女に浸蝕されて―――いる・・。アドリブ・・・!「・・・・・・冗談だから、お茶だから、でも、お茶だけにお茶目に、尿入りペットボトルのネタを入れたかった、おちゃちゃ、あっちゃちちゃたたた、あちゃ!」あーちゃんって普通にゆっくり言え(?)てか、滑舌本当にいいな、感心するところわたしも間違ってる(?)、、、、、 、、、、、、、吹き出した―――気を取り直した。「あのね、前にもカレーで同じようなことを言ったね、やめてって言ったよね」「言ったような―――気もする、でもそれはきっと、春もたけのこ(?) たけなわ、すもうりきしに、しめなわ(?)なんだっけ―――ごめん、わたしって誰だったっけ?しめさば? しめさば?」ケンポウショウで、必然性をなかったことにしようとする、女。無理矢理すぐる(?)というか、自分がしめさばだと思う根拠をむしろ知りたい・・。まいたけ(?)いや、まいたけだったと思うの(?)―――と、そこから高速増設、おもむろ出てくる、ポケットから突然出てくる、まいたけビックパックのシール(?)そうよ、ポケットには、いつも秘密財宝が眠っているの(?)もう設定がよくわからない(?)「あーちゃんさんや、人生は長いのですじゃ、落ち着いて人付き合いをせにゃいかんと思いますじゃ」「・・・・・・落ち着いて考える前に、」「ああ、わかった、落ち着いて考えちゃ駄目!もう、なめたけ(?)」言ってること、百八十度違う。というか、なめたけって何だ?じゃあ、イチロー!安打製造機(?)「反省した! 反省したカラア! 反省、賛成、もうルパン三世、もうベルマークとか、募金箱の話しかしないからあ!」てか語呂で誤魔化そうとするぬあ(?)絶対嘘だと思ったが、笑っていた。そこで、ベルマークとか、募金箱のフレーズセンスは狡い。「わかったわ」「じゃあ、話そう、ベルマーク殺人事件を―――そして、君は牛を二頭持っている・・・」と、いきなり、キャラモード全開で、碇長官? 碇ゲンドウポーズ?てか、シモネタ言おうとしているよね?と、睨んだら突然、「その、アイタタ・・アイタタ、アイタタ」と、ひたすらに連呼し始めた。金太郎雨、ロシア人形マトリョシカ。と、そこへ、「おっおっ、あふあふ・・・」焼き芋を、いつのまにか、やってきていた、かもちゃんが、食べていた。普通に、食べていた。笑った、何でここにいるの―――と思ったら、「んぐんぐ―――」いずうさちゃんも、お茶を飲んでいた。いい表情をしていた、左耳がやはり抜群に可愛く垂れていた。そして、めっちゃ、普通に飲んでいた。秋のコントはそのように―――完成した。次の瞬間、数百羽の鳩が空へと舞いあがった・・・!その拍子に、藪から狸が出てきて、何故か―――転んだ・・・!
2021年09月10日

(小鳥の巣から毛髪振り乱した粋のよさであったら、いい・・)(陰 性のアドレナリンラッシュ、放電・・・)(3Dモデルーopenーchange..『トータルステーションのプラットフォーム作成』...(透明タッ チパネル)[ON]) ―――踵を上げた、下ろした、うつ伏せになった、手を上げた・・。「この前知ったんだ、タイムトラベルで過去は変えられても、未来は変わらないって・・・」「電磁加速砲とかじゃなあいけど、少しずつ新しい兵器が生まれていて、黄色く笑いたい気分だった。わかるかい? 馬鹿な話さ・・」 (・・・・・・錯綜しよう、ロマン・ロランと、ロートレアモンのために。まともなことっていうのが、何の救いにもなりゃしねえなら、―――帳の向こうに、愛がありやがるぜ、と嘯いていたいだけ・・・)キャラクタ構造、定義・・・。ワードビットにアドレスビットの不明・・・。遠心銃に、サンダージェネレーターに、ドローンレーザー・・。鬱くしい未来なら・・・。信じなくて―――いい・・から・・ レンズ交換式―――信号処理・・。(まるでパワードスーツや、量子迷彩・・・透明になることも、アイスクリームのように溶けることもできる―――。感覚はきっと、僕等のすべてを追体験させるプロセスになるだろう・・) エコ ーやアーティファクト・・・モーション・コントロール・・。 (・・・・・・蛆虫が犇めき合ってる、でも蟻の巣さ。思考の中枢から電源プラグをきれいに抜いて御覧、もう考えるのなんてよしちまいな、お前を救いたいだけ・・・)(千年後はエイリアンと楽しくピクニックに出掛けてる、想像してみて―――僕等も随分人間らしからぬフォルムで・・。地球は滅びてるかな、冷凍睡眠して未来に可能性託して、後は誰かに任せたとかしていないかな・・・)●ナ ビゲーションデバイス、 未来技術、科学の展望故/障(宇宙探索や、宇宙旅行をオホーツク海的ムードで・・)(衝突、風、水、重力、動きなど物理的世界の要素)(対象物に付加情報をコンプリート・・、)(それは“延命”じゃなくて“不老不死”さ・・)(一度ぐらい死んでも生き返れるような素敵な未来・・・、全員ゾンビみたいだっていうのに複合された現実が直視させない、)(デジタル・イ メージ・キャプチャー【city】スパイラル・ポジティヴ[連動][行使]・・、粒子状の他界―――電子上の・・・application..)複...合...現...実...裂進展に、気泡発生・・。DAMAGE...critical(な、)damage.... ―――ノア・ノア・・・
2021年09月09日

2021年09月07日

2021年09月06日

* * 学校の席が隣になったこと、公園で話をしたこと、 祭りの夜に一緒に遊んだこと・・・・・・、 そのどれもが、言っている。 彼女は間違いなく、彼女なのだろう・・・・・・と。 * でも僕はこんな光景を何十回となく見ている。 本来なら―――奇跡的なこの場面が、悪夢になる・・・。 * 「やっぱりこの家は落ち着くなあ・・・」 などと言いながら、我が物顔でスリッパ出して、 パタパタ入って、冷蔵庫開ける音がする・・。 * * わかっている。 わかっているけれど、時々泣きそうになるのだ。 甘い期待や希望はむくむくやってきて、 つい言葉にしてしまいたくなって、更なる病となる・・。 * 警察本部《現在●●地区のコンビニ〇〇で喧嘩の事案入電中》 所轄指令台「了解。付近のPM(警察官)は ●●町〇-△□へ急行せよ」 警察官「●●1現着しました」 喧嘩は揉み合いの末に―――ナイフで腹部を刺した・・。 『こちら●●1、マル被(*被疑者)は車で逃走した模様です。 車のナンバーは不明、色は黒の乗用車で●●方面へ逃走した模様。 マル被の人着(*人相と着衣)は、30歳ぐらい、 身長175センチ、痩せ型、髪は短く、Tシャツに黒ズボン・・・・・・」 数分後―――。 《現在××号車が、マル秘と思しき暴走車両を追跡中。 場所は国道××号、 ◇◇町方面より南に向かって逃走中。 車種は白の△△、○○ナンバー××-××》 * 午後十時、雨が降っていた―――。 車を乗り捨てる、もうこれ以上は使えない。 フロントガラスに檸檬の汁のような雨粒が見える。 ピーポー、ピーポー、 ウ――ウ、ウ――ウ。 急がなければ・・・・・・。 合掌のごとくにふれるパトカーのサイレンが、 あちこちから、聞 こ え る 。 (口の中に酸っぱいものがこみあげて吐きそうになる) [何処の家の窓も、閉ざされている。鋼鉄の門のようだ。 職務に忠実な見張り人たち。法律、正義・・・・・・] 万事休すだ。 真空に道があるような気が―――する。 人生が詰んだような―――気がした。 でもそこに、家の車を回してきた、 何十回目の彼女だろう、わからな―――い、 でもそこに、これから偽名を作って生きていく、恋人がいた。 、、 、、、、、、、、、、、、、 もう、僕はこの世界の味方じゃない―――。 * すべてが去ったあとに、押入れに隠れている彼女が気まずそうにしていた。 (自分が殺されると天秤かけても、まだ、僕の心配をするのだ、 こいつはやっぱりウルトラバカだ・・・) 「ごめんね」 「謝ることはない、謝るのは―――」 その瞬間、僕がこれまで見殺しにしてきた沢山の彼女の姿があった。 この国のため、この世界のため―――その言葉は目頭を熱くした・・。 「卑怯者の自分の方なんだ」 * * ~コンビニでの一幕~ 「本気なんだね?」 小声で聞いてくる。彼等の中でも、この人は、優しいのだ。 僕はナイフを持っていた。 「おっと、いきなりドスンというのは止めろ、 それも、積木遊びをする赤ん坊ならわかるが―――」 僕も、肯いて、小声で説明する。 「・・・・・・僕はこの五年もの間、彼女が亡くなったと、 ずっと嘆いていたんです、だからあなたの話も信じた。 といって、今でも疑っているわけじゃない・・・、資料や、映像―――、 それは確かに信じがたいものだったけど、彼女がそういうものと、 戦ったことは、本当です。でも、彼女はいた。 ずっと、そこに確かにいたんです。誰が何と言おうと、 気が狂ってると言われようが―――」 「それで―――匿ったわけか、なるほど・・」 察しもいい。 「何処まで逃げれるかはわかりませんが―――」 「いや、―――いつか、そういうことを言うんじゃないか、と思ってた。 わかったよ、君がどうして刺そうとするのか、そして、 君は逃げるつもりなんだね、彼女と?」 そう言った、この人は、頬を膨らませていた。 この人も、ずっと悩んでいたのだろう。 ただ、上の決定に従った―――平和維持、秩序のために、そう信じた。 でも割り切れないことは、あった、と。 「・・・・・・僕は考えたんです、きっと、彼女が生まれてくるのは、 彼女が死んだのがあちらにわかるからなんです。二体出てきた例は、 一度もありません・・・」 「だから、だね」 彼女がもし情報収集が目的なら、生活に溶け込ませるわけにはいかない。 でも唯一、犯罪者なら、それにあてはまらない。 それに、これから数年、十数年、逃げ続けられたのなら、 もしかしたら僕も彼女も救われる道があるかも知れない・・。 「だから―――自分があなた方に刃を向けなければいけない、 そして、もうこれ以上、こんなことを繰り返してはいけない」 「・・・・・・安っぽいヒューマニズムだよ。といって―――」 そう言葉を切ったあと、刺せ、と言った。 大丈夫、防弾ジョッキ着てるんだ。 「一週間ほどホテルとか泊まってハネムーンしてろよ、 そのあたりで、電話をかけてこい。潜伏場所とか、考えてやる」 「どうしてそこまで―――」 「・・・・・・俺も戦友をなくした。それ以上、説明はいるかな?」 「いえ・・・・・・」 「それに、女のために、自分の人生を棒に振ろうとする馬鹿、 俺は嫌いじゃないよ―――オカマが好きになった奴の純愛に、 ほだされたりはしないがね、さあ、揉みあうぜ、 右ストレートいくぜ―――、 おい死ねえええええやああああ!」 結構ノリノリだな、と思う。 * 海沿いを彼女の運転で走りなが―――ら。 長い長い一日が明けようとしている。 でも船長どのにとっては、どうもこの羅針盤は、楽しいらし―――い。 「わたし、犯罪の片棒を担がされて、一緒に逃げる女なのね。 それで、地方のパチンコ屋で働いたりするのね」 何故、そうなる。苦笑した。 「わからないけど、偽名でさえいれば、 ひっそりと過ごす場所は他にも選択肢があると思うよ」 「―――え? つまんないな、 ヤクザの事務所襲ってチャカ手に入れようとか思ってたのに、 わたしの格闘術の出番、拳銃を指で掴まえて、投げ返す秘儀!」 待て、何をするつもりだった―――んだ・・。 「いやあのね、こういうのに昭和の映画にありそうな、 ロマン持ちこまれても困るの。犯罪者だけど、一般市民。 すげー平和、ものすげー、平和・・・」 「じゃあ仕方ないなー、 ちょっとその日常篇で付き合ってあげるかー」 こいつ、楽しそうだな、と思う。 いや、こいつは、ずっと楽しそうなのだ、ずっと―――。 「それにね、あなたが―――いてくれるなら、いいの。 何をしていても楽しいって自信がある・・・・・・・」 僕も彼女も亡霊に追われている、 それだのに、初めての愛の告白をした時のように、 お互いの顔に照れや恥ずかしさが、ある―――、 ずっと、僕は逃げ続けてきた・・、 だから本当にわかるのだ、君の言葉、君の言葉の優しさが―――。 、、、、、、、、 この海の向こう側・・・・・・。
2021年09月05日

Say you're sad(悲しいって言ってみて)先史時代の話を聞いたんだ。絶滅した、熊のショートフェイスベアとか、クロコダイルのクインカナとか、ね。ねえ人が認識できる顔は五●●●個なんだよ。想像できる?血の涙を流すマリア像というのがあったけど、僕等にもヘモラクリアという症状があってね、涙じゃないし、外傷も、眼の異常もない、でも眼を覆う結膜に炎症があって、そこに過剰な血液が流れ込んで、さらにまぶたの下に良性腫瘍があって、このヘモラクリアが起きる。悲しいって渡ることのできない河だね。なんだか植物人間になる一歩手前の、混濁状態のような気がするんだ。Robots無表情や、理解のずれ、会話の噛み合わない感じ、知的回路の周辺をすばやく流れる、歯車。僕等は、そこにいた。その余韻の中で進展してゆく穴を見た。自問自答の合わせ鏡。主観と客観が地理学的説明になっていった。針金のように歪められた。僕等は目的地へと向かう旅人のように、心というものを持って水の泡を製造した。人の心を知ろうとした。自分だけが悲しいわけではないと、知ろうとした。歓びも、昂奮もない、世界を一瞬にして業火に包んで、燃え上がる憎しみのような、愛。内側にある厭わしい記憶の幼い心の在り処に、乱れた映像の旧い記憶が、神経の青い棘に触れる。長い長い時間がたった一瞬のうちに、素早く収縮してしまう、雨、心を滑る因数分解、何か嫌なことが、あると、―――烈しい渇きを、観察する・・憐れで忌々しい、セルフイメージ、水底にまで届く、雨の波紋。With a quiet feeling病、風に立ち迷う落葉から、なすびが生まれ、かぼちゃが生るだろう。一滴の霊薬を信じるなら、その邂逅の一瞬間、歯をあてた林檎の白い果肉は、たちまちのうちに変色する。迷いのうちに翻弄され、光を求めながら押し戻されて帰ってゆく、音楽的な夢幻階、淡い影の内に消えた蚕のような単調な咀嚼。It's not dawn yet自分の顔にべたりと貼りつけた、冷たい質感を覚えてる。吸い込まれるように、眠りから醒めた人。生ぬるい温度につつまれた期待や抵抗の類い、人生に対する広い沙漠を行くような空虚な想い。腕が冬の幹のように、凍った。でも携帯の画面からは眼が離せないでいる。狭い室内が、いらないものに思えてくる。いらないものは、きっと眼と鼻の先にある。心の痛みは、薄紙を剥がすように、あの透明なフィルムシールみたいに、何かから守り、でも同時にそれと一体化する。それは何だろう、それは―――、世界と僕をつなぐ、嘘のようだ・・・。処刑魂を裸にせよ、イフリート、込み入った市街に、無数の柘榴の実を作るのです。忘却の胚子、堕落の中心の灯かり、壊すのはとても簡単、でも無理して我慢していると、心に亀裂ができるのです。酸素不足になる。それでも魔女狩りを始めよう、耳の傍を通る他界の風を聴きながら、嘘をつきすぎた吸殻。残酷な拷問のように、重苦しくて悩ましい、魅惑的な夜が始まるの―――です。火葬場の中へ、吊り下ろされた墓穴の中へ、まだ生きたままの、人間の肉体を投げ入れよ。隙洩れる肋膜の痛み、すりばりで豆を潰すような音、もっと残酷に、もっと猟奇的に、もっと―――もっと。孤独が灼かれ、身の皮は剥がれ、世相の様々な笛の音。氷の女神どうしてあなたの眼を見ると、この世に吊りあげている糸のことを、考えてしまうのかしら。胸の中をすうと吹き抜けてゆく、この風は何だろう、ねえあなた、世界はもう終わったのよ、遣る瀬無くて女々しい、生にすがりついた醜い、あなた、これから何処へゆくの、わたしはとても淋しいわ、淋しいからこれからまた人を殺しにゆくわ、あなたの瞳が閉じられてしまうと、わたしの開いたままの瞳が、硝子玉みたいに思えるの、でも、氷のような世界で、わたしに愛してもらえたんだもの、本望よね、幸せだったよね、痛くしないで、ゆっくりじわじわ殺してあげたよ、痙攣するあなたにとても興奮したわ、虫が痛覚遮断する瞬間のように、あなたの意識が途切れる瀬戸際、あなたの心の底に流れている、愛と憎しみが、わたしをこれ以上なく豊かにするの、神がくれた、生殺与奪の権利。横断歩道主人公というのは強いものだある日俺は目覚める(ような気がする)世界は作り変えられる、百円にたった一円が足りないような状況で、(いや、やっぱりごめん、それ、なんか違うわ)The road走り続けるんだ、咽喉を締め付け、心臓を締め付け、永遠に帰ってこない時間を味わうんだ、膀胱という排泄器官が刻刻水位を増す、それでも頭に舞い降りてくる鳥のような天啓、夜のマラソンだ、吹き抜ける風が街の紙屑を飛ばす、飛ばされないようにしよう、ゴールだけはしよう。night昆虫の軌跡を追っている小鳥の表情、夜は変形する、淡い欲のほてりのなかで。眼蓋の近くの記憶に撃ち抜かれた唇の夢、夜は逆立ちする、稲妻の運動競技。不可解な時間が盲目の麻酔を強める、夜は霧を掴む、肉感的な印象に恋い焦がれ。孤独な虹を求めた夜の牢獄は白痴、夜は悪意、朦朧たる月影の終わり。水の千の企みと言葉の万の手錠、夜はいまだ引っ込み思案、傘を求める。Women's lipstick影は 朱色になったようだ餓えた男の眼に重なってくる―――唇What I want to forget is to sew wrinkles肩胛骨と麦畑と蝶番と小石。手をかざした息遣い、(だったような気がする)忘れないでよ、君がいたから、僕は金魚を愛した・・。四角形の空を渉る、蜘蛛。優雅な絶望と孤独の全景・・、突風に神の歌を聞かしめた、こう思ったんだよ、僕は。(莢豆の真理に、鮃が泳いだ)―――まだ終わらない夏の声。邂逅と別離「もう会えないんじゃないかって気がしてた」風に捩れてのたうってる風船が見えた。冷たい心臓のようにも見えた。「―――わたしも」眼の中で、言葉が砕け散る。まるで忙しい輪廻の旅や、併行世界へと、遠回りした、そんな僕等がいたみたいに。「何話せばいいのかわからないんだ」それが本音だった。だからその言葉を発した瞬間に、すべてが、くっきりとして輪郭を持っているように見えた。都市の遊歩道、街路樹、綾なす反射光線。「―――わたしも」日向の上にふと影を落とした飛行機のように、その影の中に、僕の砂時計がさらさらと落ちていた。平和も幸福も、愛も夢も、蜘蛛の巣にとらえられた、蛾のように。「・・・・・・色々あるんだ」雑沓を断ち切るように、十数メートル向こうにある、踏切の音がここまで届いてきていた。「―――わたしも」空を仰いで問いを探している。もし次の瞬間―――僕が君を抱きしめたのなら、そこで終わる、色んなことが、きっと・・・・・・。「元気にやってる?」自分には妻がいる。彼女にも夫がいる―――ようだ、薬指が光った。子供もいる。でも、そうしたい気持ちがあった。でもそれは、美しくない、勝手で、醜くて、どうしようもない。それは整理され、しみも埃もない、空虚な嘘だった。「・・・・・・ええ」じゃあまたね、と言ったが、次の機会などあるわけもない。それは白昼をゆらめき進む酔っ払いのようだ。論理的には正しいのに油が滑りすぎてブレーキのかけ方がわからない。―――でも肉体関係も、秘密の関係も、人を傷つけてまでするようなことじゃない。「・・・・・・」でもそれは妻や子供を愛しているからではない、彼女を傷つけたくなかった。長く一緒にいた恋人と会うと、どんな気持ちでいるのか、見た瞬間にわかるのが本当に悲しい。あれは―――夜明けのシーツの海に溺れた、裸の小鹿のやさしく潤んだ眼・・。「・・・・・・」波に打ち上げられた、貝殻みたいに、その晩は、透明な絹張りの空気の奥に星が澄んで見えた。彼女を想像すると、銀色に縁どられた奇怪な表情が浮かんだ。そうだ―――太陽が輝き、月が光り、雨が降り、そんな風に日が過ぎた。
2021年09月04日

咽喉から渦巻く煙、左の頬を殴りつけた、決定戦、中央線、もう何かの、揮発油、烈火のごとく有り余った力、外にはみ出して、豚!ぐらぐらと足元をよろめかせる快楽のシリアル熱にうかされて、壊れた燃料噴射装置、甲虫のような怪物戦車、ね、この人って頭もいいけどやることなすこと滅茶苦茶なのね、セクシャルだし、てか、人間破壊の極彩色キャンバス、息を抜かれた、瞬間的な生理的な発作、安心が衝突する前に、回路の一部もショートした、止められた思考からの理性の防衛線、誰にも話してあげられなかった孤独を思い出すっていうか、始めも終わりもないようなきっと誰にもわかるような人じゃないわ、心の中でもつれていく世界を蝕む見世物小屋の野獣の牙。変な詩だなって最初は動物園の檻の中みたいに見てた、―――いいから黙ってろ。合図をくれるの。ちゃんとわかるように、いつも用意してる、フルオートマチックピストル、パルスの鼓動と有機の波どうせ譎りの果実ほしいものなんて、そもそもないわ、ランド・ローバー、それは、無数のシグナル・ネットワーク、夜の水溜まり、どぶ川、学校の無数の廊下、社会の約束、言葉の暴力、正義のナイフもフラッシュバック不幸の蜜、いつか君を殺すための金属バット、鍵を枕にして永遠に見つからない、そこにいた青い鳥、売れないでしょう評価されないでしょう、ねえこんなあたしでも泣きたい夜があるのそんな時に、骨抜きにされて皮膚をいれかえられたあの張り詰めた声で、空気が洩れるバイオレンス、陰湿に、陰質に―――。何書いてんだろって最初はもうだらしなくげらげら笑ってたの、怨まれてる、腐ってる、汚れてる、醜くて鬱陶しい現世、最下位集団の現実逃避ルート、一息に続く言葉でいつも全力でおよそ最後の空気まで、チクタク針が語る赤信号に飛び込んで行った亡霊、他人の不幸、人間の地獄、おおよそ無関係な世界のアラカルト、ブローニング機関銃、火炎放射器、ワイヤーカッター、でも気が付いたらはちきれるほどの若さを持たない自分に刺さって、水になってた。―――希望を打ちだすのは金だろ?他愛ない話でもいまじゃ皮肉にしか聞こえないけどこんな詩でも、靖国通りの歌舞伎町交差点付近の。レジェクション、ナイトタイム、夜が!生きる意味が欲しかった吐き出す溜息の重さを知りたかった、真実が欲しいんだ、マイク一本で立って叫んで時間が停まる夜もある、馬鹿だなうるせえよバスが車が電車が数珠つなぎで、蚯蚓みたいにのたくった、もう誰もいないタクシー乗り場に取り残された俺の墓穴から揺り籠、あの街の声が聞こえる、ハンドグレネードに対人地雷、深夜高速道路、うしろから憑き物が追い掛けてくる世の中じゃ何かの救いの歌。愛がしずかにひきこんでくれる沈黙をずたずたに切り裂く狂気、笑えよ、無理に押し出した自分を憐れむ前に。奴隷のように感謝してくれるファンに愛をこめて一種の壮観、諦観、転がっていくだけの人生を眼を開け続けて生きること、アクセルならアイスクリームみたいに溶けてなくなって踏み込んだ、夜が終わって昼が終わってまた朝が終わって、アーミー・リボルバー、どうせ天国と地獄、孤独な胸に今日を終えちまえるとびっきりの弾丸で鮮血、―――馬鹿な女に捧げる歌。
2021年09月03日

* ―――ダッタ.... ―――餓え、呻き、え、夢? ―――Ah, hold me tight.” 「阿呆みたい」 * * ―――ダッタ.... ―――“Take a ticket.” 「ていぅか、あっち行け」 * (What can I say ? (Chuck, I tell you *
2021年09月02日

2021年09月02日
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