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2022.03.05
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マイケル・ドウェック  グレゴリー・カーショウ「白いトリュフの宿る森」シネ・リーブル神戸  北イタリアの山岳地帯に ​「白トリュフ」​ という珍味で有名なキノコの産地があるそうです。 ​トリュフ​ といわれても食べたことも見たこともないのですから、この映画の中で ​​
​「ああ、いい香りだ・・・」​
​​ と言葉でいう人や、陶酔した表情を浮かべる様子を撮ったシーンが繰り返し映るのですが、なんの感慨もわきません(笑)。​
 調べてみるとお値段は ​​ 5グラム 5000円 ​​ とかの代物らしくて、ぼくがご飯にふりかけてお醤油をかけて食べるのが好きな、パックに入った鰹節が1パック5グラムだそうだからシャレになりません。
​​​​​ なんで、そんな映画を見に来たかというと、予告編を見ていて老夫婦がテーブルの上に完熟トマトを山盛りにして座っているシーンがあったのですが、その様子が妙に気に入ってしまったからでした。
 見たのは​​​​​ ​マイケル・ドウェック​ ​グレゴリー・カーショウ​ という、アメリカの写真家のようですが、まあ、その二人の共同監督のドキュメンタリーで ​「白いトリュフの宿る森」​ でした。​​​​​

​ 山の斜面を上空から映し出していて、犬と人がよじ登る様子が雑木の中に見えるシーンから映画が始まりました。岩山ではなくて緑の美しい 「里山」 という光景です。山の斜面を犬が、落ち着きなく行ったり来たりして、人がゴソゴソ這いまわってるようです。 ​
​​ そこから、北イタリアの田舎の村の犬と老人の映画でした。原題が ​「The Truffle Hunters」​ のようなのですが、スクリーンに登場する老ハンターたちは、どなたも映っている姿を見ているだけで
​​「なんか、いいなあ、いいんじゃない!(笑)」​
​ ​ と納得させられる表情と動きでした。​​
​​​​​ 上のチラシの写真の犬と爺さんは、90歳を過ぎて独り暮らしになっている アウレリオ爺さん と、 彼の愛犬 です。悔しいことに、この愛犬の名前が、映画の中で何度も名前が呼ばれていたにもかかわらず、映画館を出ると全く思い出せません。犬の種類とかよく分かりませんが、ご覧の通り、ちょっと大型のプードルで、 トリュフ探し の名犬 らしいのですが、一緒に食事をしている姿や、この写真のように話しているシーンが、何ともいえずいいのです。​​​​​
​​​​  アウレリオ爺さん は、自分が死んでしまったあとの 愛犬 のことが心配でならないのですが、実際に 「譲ってほしい」 とやって来た人には、相手の子どものことを引き合いに出した名セリフ(まあ、ぼくがそう思っただけですが)で煙にまくシーンなどは、ドキュメンタリーなのにセリフを仕込んだんじゃないかと疑いたくなるほどドラマティックです。​​​​
​​​​​​​ 期待していたトマトのシーンの男女は カルロ・ゴネッラ という爺さんと その奥さん でした。部屋の灯りに輝く完熟のトマトの美しさもさることながら、 奥さん がトマトをボール水で洗って、夫の カルロ がテーブルに積み上げていくという、ただそれだけのシーンでした。そこに カルロ がいる必要があるのかどうか、奥さんの仕事を手伝っているのか邪魔しているのかよく分からなようなシーンなのですが、 奥さん の方が大柄で、ちょっといかつくて、 カルロ が童顔なのが何とも言えない味わいでした。​​​​​​​
​  ​奥さん​ は、 カルロ が夜のうちから山に入って、相変わらずトリュフに夢中になっているのが心配でなりません。で、二人が話し合うシーンがありました。​
「もう、年金をもらっている年なんだから。」
「この前みたいに山でケガをしたり、なんかあったら他の人に迷惑をかけるから。」
「今まで、さんざん好きにしてきたんだから」
​​​​​​ 説得の言葉をあれこれ 繰り返し 口にするのですが、​
「怪我をして痛いのは俺なんだから」
​ とか、なんとか、 カルロ には馬の耳に念仏です。
 映画は 奥さん の目を盗んで、こっそり窓から抜け出す カルロ と喜んでまつわりつく 愛犬 のシーンで終わりますが、今まで見たどんなドキュメンタリーにもなかったハッピーエンディングでした。最高でしたね。​​​
​ そういえば、雑木の中で トリュフ を探し回って、道に下りてきた アウレリオ爺さん が、山のなかではぐれた愛犬に呼びかけるシーンがありました。​​
「オーイ、〇〇!お父さんはもう帰るよ。早く下りておいで。」​
​​​ と、まあ、親子の会話なのですが、そこからしばらくたったシーンで山に行った カルロ に家の窓から 奥さん が叫びます。
「カルロー、カルロ―、早く帰っていらっしゃい。もう、食事の時間よぉー」​
 かたや90歳を超えた爺さんと愛犬、かたや、たがいに90歳になろうかという婆さんとその夫です。
​​ 斯くして人生の夕暮れは暮れていくのでした 。爺さん、婆さん、愛犬たち ​拍手!​ でした。
 で、 トリュフ について分かったことですが、ちょっとジャガイモか生姜のような塊で、​生のままパスタとかに薄くスライスして食すのだそうです。豚が探すのかと思っていましたが、犬が探すようです。おいしいんですかね?(笑)​

監督 マイケル・ドウェック  グレゴリー・カーショウ
製作 マイケル・ドウェック  グレゴリー・カーショウ
脚本 マイケル・ドウェック  グレゴリー・カーショウ
撮影 マイケル・ドウェック  グレゴリー・カーショウ
編集 シャーロット・ムンク・ベンツェン
音楽 エド・コルテス
キャスト
カルロ・ゴネッラとその妻
アウレリオ・コンテルノと愛犬
アンジェロ・ガリアルディ
セルジオ・コーダ
2020年・84分・G・イタリア・アメリカ・ギリシャ合作
原題「The Truffle Hunters」
2022・03・03-no27・シネ・リーブル神戸no141


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最終更新日  2024.08.31 22:53:35
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