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お友達の 入口君
から
「ハムネットやるみたいやけど、いく?」というお誘いでした。
ハムネット?ハムレットと違うの? そんな疑問が湧いてくる題名でしたが、なんといっても 入口君 のお誘いです。彼は学生時代から50年のお付き合いですが、今では、どこかの大学で 「演劇学」 とかを教えていらっしゃる、その道のプロです。先日も NHK だかのテレビに登場して歌舞伎の解説とかしているのを見てわせてもらいましたが、その彼からのおことばですからね(笑)。
「もちろん!」 二つ返事で一緒に見たのが クロエ・ジャオ監督 の 「ハムネット」 です。
「どうやった?」
「奥さんの アグネスの最後の笑顔 がすごくよかった。」
「ボクは、イギリスの劇場が画面に出て来て、まず、鷲摑みやった。あれが出てくると、今でもワクワクする。」
「イギリスにも行っとたしなあ。」
「うん、もう、30年以上昔やけどね。」
「シェークスピア芝居のセリフ、キレイは汚いとか、いろいろ出てくるよね。」
「うん、それはマクベスやね。他にも、ずーっとシェイクスピアのいろんな芝居のセリフ。まあ、最後はハムレット。」
「その、まあ、ボクでも知ってる、シェークスピアの有名なセリフの組み合わせによるシェイクスピア論いう感じやったね。」
「うまいことやってたよなあ。シラケさせへんもんな。」
「でも、映画の登場人物いうんやったら、ボクは、アグネスがよかった。最後のシーンで、舞台にしがみついて、わめいて、そこから、フッと浮かぶ笑顔、 おーっ! やったなあ。」
「ボクは、シェークスピア役の ポール・メスカル いう俳優に感心した。」
「エッ?そうなん。」
「うん、あの役で、あの芝居、かなり達者な俳優やで。」
「子供らは?」
「上手いよなあ。でもな、あれは映画のワザかもやで。編集できるやろ。舞台で子役のあれは無理やね。みんな見えちゃうから。映画はカットできるやろ。それに、この映画、プロットのカットの仕方が無茶苦茶うまいよね。主役だけじゃなくて、まわりの役の役者が上手い。存在感あって、邪魔にならへん。」
「ふーん、ナルホドなあ。でも、ヤクシャ落ち着いていて上手いよね。」
「イギリスとかの映画って出て来る俳優、端から端まで、たいてい舞台やってる人やからなあ。」
「でも、これって、 クロエ・ジャオのシェークスピア像 というか、17世紀のシェークスピアちやうよね。」
「うん、人物の描き方も現代演劇やね。たとえば少年ハムネット= ジャコビ・ジュプと舞台のハムレット= ノア・ジュプは 実の兄弟の俳優をキャストしているとか。」
「そう言えば、よく似てた(笑)。若い人が、これ見て、ハムレットってこうやってできたんやと思ったら、ちょっと、間違うよね。」
「うん、これはこれやね。」
映画
製作者
か、 原作者
による 創作
だと思いますが、なかなか面白い趣向の作品でした。 拍手!
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