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2026.05.22
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アンセルム・チャン「旅立ちのラストダンス」シネリーブル神戸 予告 を見ていて​
「道教」のお葬式のお話らしい。香港映画か。面白いかも。
 ​まあ、そういう興味で見ました。
アンセルム・チャン監督 「旅立ちのラストダンス」 です。
 面白かったですね。​
イヤあ、役者はうまいし、お話も面白い、香港の葬式にも堪能しました(笑)。
​ 結婚式場経営に失敗して、何はともあれ金が欲しい トウサン(ダヨ・ウォン) という中年男が​
「生きている人間相手に駄目だったんだから、死んだやつ相手に稼ぎな!」
葬儀場の権利 明さん から、まあ、冗談なのか本気なのかわからない言葉で励まされて、 偽善的金儲け に邁進するのですが、だんだん、本気で、まともな葬儀屋さんになっていくんですね。
 その あほ男の成長(?) という展開を支えるのが、 本気の道士さん である、まあ、 仏教 でいえば お坊さん ですが、 マン師匠(マイケル・ホイ) と、その 家族の葛藤 なんですね。
映画 葬儀屋のお話 ということで、やたら人が死んでしまうので、この年になって見ていると、まるっきり他人事とも思えない面もあるのですが、一人、一人の 死出の旅 の世話をする、金儲け至上主義だったはずの トウサン君 が、いつの間にか、金では説明できない、 人の死 について、ついでにいえば、 残された人の生 について、実にいいヤツへと歩き出していく姿を見て、​
やっぱり、泣けましたね。
 というわけで、まずは、 ダヨ・ウォンという役者 拍手! でした。
 儀式の最後に舞を舞う マン師 が、 魂をあの世に導く道士 であるなら、死化粧を施し、式場を整え、死体を焼く トウサン 残された人々のこころの世話 をする、死者を送りながら、生きていることを喜び合う式場の支配人へと変貌していく姿にナルホドそうだよな、​
あんたホントはいいヤツやん!
​とか思って見ているのですが、まあ、登場する年寄りは 明さん 以外みんな死んじゃうんです。で、そのみんなを送ってきた マン道士の旅立ち がライマックスだったわけですね。​
送ってきた人をだれが送るのか?!
「ラストダンス」 というこの映画題名の由来もそこにあります。
 この映画の良かった理由の一つは親子、恋人、兄妹、知人との 別れの葛藤 を葬儀場という究極の現場を画きながら、それぞれの境遇を生きてきた人たちの 愛の姿 を率直というか、正直に描いてくれているところにありましたが、最後は 旧弊な儀式 を守り抜いてきた道士と 新しい可能性 を探る家族との 別れ 、いや、 旅立ち 、​
出発のダンスでした。
 いやあ、上手いもんですねえ。なんと、まあ、葬儀場のお話で、 人と人の出会いと別れ 世の中の移り変わり を見事に描いている 物語の運び方のうまさ に唸りました。 拍手!
 ここから ネタバレ ですが、 女は穢れている とかいう因習的発言を繰り返していた頑固者の主 人公のマン道士の旅立ち に踊るのが、父の仕事を尊敬し続けてきたにもかかわらず、 女だからという理由で儀式からは遠ざけられてきた娘マンユッ だったところがこの映画のクライマックスでした。 彼女 が、なんと、 救急救命士 という仕事している 女性 だということも、かなり大切な要素だと思いましたが、根底にある​
父と娘の愛!
​の素直な深さに胸うたれますね。
香港あたり 道教的な葬儀儀礼 に残っている 女性蔑視の因習 を、明るく、感動的に越えようとする 映画的意図 も感じられて 拍手! でした。
監督・製作・脚本 アンセルム・チャン陳茂賢
製作 ジェイソン・シウ チャン・シンヤン 
製作総指揮 アルバート・ヤン ジェリー・リー カルビン・チョイ
脚本 チェン・ワイケイ
撮影 アンソニー・プン
美術 イウ・ホンマン
衣装 リー・ピククワン
編集 ウィリアム・チャン カラン・パン
音楽 ワンピン・チュー
キャスト
ダヨ・ウォン(トウサン 葬儀屋)
マイケル・ホイ(マン 道士)
ミシェル・ワイ(マンユッ マンの娘)
チュー・パクホン(パン マンの息子)
キャサリン・チャウ(メイユッ トウサンの恋人)
エレイン・チン(リン 食堂のオバサン)
チョン・プイ
ロサ・マリア・ベラスコ
レイチェル・リョン
マイケル・ニン
ジョン・シュッィン
2024年・140分・G・香港
原題「破・地獄」英題「The Last Dance」
2026・05・19・no092・シネリーブル神戸no381


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最終更新日  2026.05.22 11:18:54
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Re:映画の時間 アンセルム・チャン「旅立ちのラストダンス」シネリーブル神戸no381(05/22)  
ミリオン さん
おはようございます。
映画は面白いですね。見るのが大好きです。頑張って下さい。 (2026.08.06 07:46:08)

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