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アフガニスタン、あるいはパキスタン産です。磨りガラスっぽい水晶と、蝕像を刻んだ淡く透明度の高いアクアマリン、そしてショール(黒いトルマリン)が、ごちゃっと固まっています。母岩にそろって生えているのではなく、小麦粉と一緒に混ぜて団子にしたようなかんじ。ややピンクがかって見える「つなぎ」の部分は、長石でしょうか。「整って美しい」とは言えませんが、なかなか味のある石です。あっちこっちに結晶が飛び出していて、なんだか重力を無視して一つに固まってしまったんじゃあ……なんて思えてきます。アクアマリンの透明感を写そうと、角度を調整しながらレンズ越しに見ていたら、なんだか、隕石のようにも見えてきました。砕け散った惑星の欠片が、星を満たしていた水の欠片(=アクアマリン)をとどめながら、宇宙空間に浮かんでいる。実際にはそんなわけありませんが、なんだか物語の一片になりそうな雰囲気です。いくつかの鉱物がいっしょになったものを、コンビネーションとか、ミックスということがあります。ブレスレットやタンブルなどが多い、いわゆるパワー・ストーンの分野や、体に乗せたり、手に握ったりすることもある、クリスタル・ヒーリングの分野では、たとえば水晶ならば、単結晶のように水晶単体のものがほとんどではないでしょうか。しかし、コンビネーションにはコンビネーションの魅力が、複数の鉱物が織りなす、色合いや形のおもしろさ、もしくは、小さな世界の雰囲気……物語性とでも言えるものがあります。ミネラルショーは、鉱物系ショップが多いだけに、コンビネーションものを見つける絶好のチャンス。小売りショップのセレクトを受けていない、玉石混淆の中には、きっと、面白い石があると思うのです。わくわく。
2006/05/31
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●喜びは心の中で「これは値段の付け間違いでは!? ラッキー!」というような、相場よりも安い値付けをしているコーナーなどがあっても、『 安い!安い!』などと大声で騒ぎ立ててはいけません(笑)。はやる心を静め、にやける顔を引き締めて、心の中で小躍りしましょう。業者の勘違いだった場合、「あ、これ間違いね」と、値札を変えられたケースあり。●覚えていればトクをする?ミネラルショーに出店しているのは、多くが「鉱物屋さん」です。そのため、webショップなどで「パワーがある」などと言う理由で高く売られている石が、標本としてのスタンダードな価格で売られていることも!ただし、パワストやクリスタルヒーリングの分野で用いられている商品名では売られていないことが多いので、セールス・ネームを持つ石が、実は何という石であるかを覚えておくと、掘り出し物に巡り会えるかもしれません!●注意したい石メモ中国産緑水晶表面付近が緑色に色づいたクラスター。全体的に粉っぽい感じなのが特徴。「最近発見されたんです、珍品です」などと、緑色の原因を言わない品には要注意。中国産の青いヘミモルファイトアラゴナイトを青く染めたものをヘミモファイトと称して売っていて問題になったことがあります。チェルミガイト(ロシア)紫色のピラミッド状結晶が母岩にくっついているもの。天然でも存在するが、売られている紫色のものは、人工的に結晶させたもの。水に溶けるそうなので注意!昨年の新宿ショーでたくさん見かけました。このほか、適当な石にミョウバンなどを人工的に結晶させたものもあります。シー・ブルー・カルセドニー半透明のターコイズブルーが美しいが、この色は染めらしい。人工ガーデン天然のガーデンクォーツの裏側からドリルで穴を空け、そこに鉱物の粉末を詰めてふたをしたもの。まだ実物は見たことがないが、ブラジルで作られているらしい。ロイヤル・ブルー・ムーンストーンペンダントなどに加工されているものは、裏側に注目。裏側がフタされているデザインの場合、石の後ろに青いシートをはさんで、青い輝きを強調しているものもある。インカローズ/ロードクロサイト(ビーズ)縞模様がなくて色が濃く鮮やかなものは高価だが、カルセドニーや クォーザイトを染色したものもあるらしい。化石異なる化石の破片を継ぎ合わせて「新種」を作ったり、本物の化石から型どりをしてつくった「レプリカ」が本物として売られていたりします。ルース合成や模造品が紛れ込んでいる場合も。高額商品を買う場合は、領収書をもらいましょう。「業者名、日付、金額、品名」は最低限必須です。いかがでしたか?少しでもお役に立てれば幸いです。がんばって、ミネラルショーを楽しみましょう!当日、会場でお会いしたら情報交換しましょうね!追加項目・情報あればお待ちしております。
2006/05/30
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●トレードネームにご注意石には、鉱物としての名前とは別に、産地での通称や、慣習的な名前、よりかっこよく見せるため(?)の名前もあったりします。別館サイトの「Glossary」の番外編をご覧下さい。たとえば、シトリン・トパーズがトパーズではなく水晶であるとか、ニュージェイドが翡翠ではなくサーペンティン(蛇紋岩)だというのは、あまりにも有名です。翡翠とひとくくりにされていてもジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉))があって、宝石扱いされるのはジェダイトの方。ですから、ネフライトを翡翠だよという分には、間違いではありませんが、ネフライトをジェダイトとして売る、サーペンティン(ニュージェイド)を翡翠だと言って売るのは、マナー違反。しかし、ネフライトを翡翠だよと言われて、買う側が翡翠ならば宝石だろうと思って買ってしまうとか、ニュージェイドですと言われて、勝手に「じゃあ、翡翠なのね」と思ってしまうのは、これはコミュニーケーション不足、勉強不足といわれても、ある意味仕方がありません。●初日と3日目! 珍しいものを狙うなら初日。スタンダードな石を安く狙うのなら、最終日の一日前の日。※最終日……と思っていたのですが、最終日はみなさん早々と店じまいしちゃったりします。お店の人は、重い石を持って帰るよりショーで売りたがっています。ですから、量や、大きさ、値段の高さなど、合計金額が高い金額になるほど、値引きの相談にも応じてくれます。●商品に二手ありショーでは、お手軽価格の放出品と、一品限定とでもいうべき秘蔵品の2種類を用意しているところがあります。放出品ねらいなら、品質をよく見極めて。秘蔵品ねらいなら、お店側の言い値にならないよう、検討が必要ですね。 ●情報戦略で挑め!情報交換も良い石獲得への近道。石屋さんも互いの店を見ていたりするので、同業者間のつながりで、「あそこにあったよ」と教えてもらえることもあります。もちろん、石好きさん仲間での情報交換も効果大!ライバル同士であることもありますが、たいていは、ちょっとずつ好みが違うものです。「私は○○が欲しい!」と情報公開しておくと、結果的に、情報が集まってくる率が高まります。お店の方とも他の石好きさんとも、コミュニケーションが大切なのです。●ミネラルショーに学べ!持っていない石、あるいはふだんは買わないような石を、この機会に安い値段で買うのか、はたまた、ふだん買えないような石をねらって、丁々発止の値段交渉するか、石の種類やグレード、値段や流通傾向などについて、この機会にいろいろな学ぶのか。ミネラルショーは、さまざまに利用できる勉強の場でもあります。●買うときは最終チェック人の手に触れやすい場所に陳列してある石は、当然のことながら、何回か手に取られるうちにダメージを受けてしまうことも考えられます。それにこだわる人は、よくよくチェックしてから購入しましょう。もちろん、店頭で石を見せてもらうときは傷つけたりしないように十分注意しましょう。●量り売りマジック隕石類は、たいていグラム売り。大きなものはそれなりのお値段ですが、大きいものほど負けてくれる率も大きくなるので要チェック。大物の石類全般に言えることですが、重量の大きな石は、なんとか売りたくて会場にもってきています。値引きチャンス大ですぞ。●「ショー値段」はあるか。意外にない、というのが真相かも。実店舗を持つ国内業者は、お店に並べている品を持ち込みます。ショーのために一つ一つ値段を付け替え、終わったら元に戻すのは大変。一品ものの標本などは、ほぼ通常値段と考えていいです。しかし、海外業者の値段は、国内業者が仕入れて売るより安い物が多いです。これは、買う側にとってはショー価格。国内業者でもアクセサリーなどは安くなっているところもあったりします 。そして意外なねらい目が「値段のつけまちがい」。海外業者が、円の値段を付ける際、ユーロなどの換算を間違えてしまうことがあるのです。この間違いは、文字通り「ケタが違う」ことも。だいたいの価格がわかっていないと見つけられませんが、こういう「ショー価格」もあります。もういっちょつづきま~す。
2006/05/30
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ミネラルショーのお買い物心得ミネラルショーと言えば、石好きさんの祭典。原石、磨き、アクセサリー、ビーズ、化石などのさまざまな石が国産・外国産を問わず、ずら~りと並ぶうれしい場所。かくいう私も、東京に引っ越してきて初めてミネラルショーなるものを体験したので、ミネラルショー歴はまだ数年目です。ミネラルショーに足を運んだ方ならおわかりでしょうが、あそこは一種の異空間。油断すると雰囲気に酔わされ、あとになって「何で買っちゃったんだろう?」「しまった、高かった」なんてことも。以前に、「ミネラルショーを攻略せよ」というコーナーを作りましたが、今度は「ミネラルショーのお買い物心得」で迫ってみたいと思います。さてさて、しょっぱなから無粋な話ですが、石屋さんは石を売るために、ミネラルショーに出店しています。そしてもちろん、私たち石好きさんは、良い石を買うために。できれば安く良い石を一網打尽にしてくれようと意気込んでミネラルショーに参戦するのです。なるべく売り上げを上げたいのがお店の希望ならば、なるべく良いものを安く買いたいのがお客の心理。いわば、ミネラルショーは、売り手と買い手のコミュニケーションの場であり、知恵比べと、運と、こだわりと、欲望渦巻くぶつかり稽古の場でもあります。そこから客観的になって抜け出ることができるか……それが勝利への道なのです。ところが、私はといえば、毎度毎度「うきゃー! ロシア水晶が豊作ッ」などと、客観的にはほど遠いありさまなので、石好き仲間の桃猫さんにお知恵を拝借。リライトしつつ、キモに刻むことといたします。※桃猫さんの話題満載のブログはこちら●ミネラルショー攻略のポイントとは。ずばり、経験と馴れ。経験と情報戦略がポイントというわけです。あとは……体力勝負。毎年のことですから、今回がダメなら次回が、別のショーがあるさというくらいの余裕を持って楽しみましょう。ただし、ものが天然資源だけに、今年は豊富でも翌年はどうなるかわからないのも確か。値段や品質・量の流れがどうなるかは、専門家ですら読めないので、運にまかせるか、自分なりの小さなこだわりに賭けてみては。●運と体力配分時には大勝負を賭けるべき巡りあわせもあります。そんなときには、雰囲気でそうとわかるはずなので、あまりに躍起にならずに、HOTになりすぎたら、会場外で一休み。休息と集中の繰り返しで体力配分を。好機に常道なし。巡り会うときには巡り会うのですから。●冷静さもお忘れなくあくまでも石の祭典を楽しむという観点から、無理な買い方や、何が何でも買わねばならないという、はやる気持ちを抑えて、まずは勉強のつもりで価格帯のひととおりを見て回る冷静さを。ただし、レアで人気の石ねらいの場合は、タイミング勝負の場合もあります。●価格調査も重要ミネラルショーでは、同じ石が店によって異なる値段で売られている可能性大。あらかじめ自分が好きそうな石が並んでいるブースやショップをチェックして、会場内をぐるり一周。その後、またじっくりと好きそうなブースだけ重点的にチェック。●在庫もチェック! 追加品もチェック!並べてある石以外のものがある場合も多いので、もうちょっと大きさが……、色が……という場合は、在庫がないか聞いてみるのも手。初日や2日目には店に出していない石があったりします。(出してくれないこともありますが)国内業者の場合は、追加で運び込んだりするので、複数日参戦の人は、あきらめずにトライ!●ちょっと待て。飛びつく前に右左。「意外にお得!」だったり、「割引しますよ~」なんて言われると、ついついその場の雰囲気で財布の紐もゆるみがち。あとで、しまったぁ~! なんてことにもなりかねません。自分がこだわるポイントが何なのか。自分の価値に見合っているのか、一旦停止で左右を確認する余裕を持ちたいものです(笑)。 ●脇役ねらいが穴場!?鉱物系石好きさんなどで、レアな鉱物を探している場合、その鉱物が主役ではないけれど、いくつかの種類の鉱物が共生している、そのコンビネーションの一部としてお目当て鉱物が入っている場合があります。そういう場合はけっこうお得な値段である可能性が大!レアでなくてもトパーズと水晶とか、二つのターゲットが一つで買えてしまったり。これも賢い買い方の一つです。つづきま~す!
2006/05/30
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今回、「偽物ってなんだ?のシリーズを書こうと思ったきっかけとなったできごとです。「たぶん」とくっついているのは、確実だと言い切ることはできないけれど、本当だったら悲しいなあ……あるいは、悲しいけれど、たぶん本当だろうなあ……という、そんなできごとなのです。この間、石好き友達と石屋にくり出してきました。ミネラルショーも目前だというのに、暴挙です(笑)。石好き二人が一緒に行動するとなれば、やることはひとつ。石屋のハシゴしかありません!そんなハシゴ道中の中で、ビーズをおいている店に立ち寄りました。二人ともビーズはほとんど買わないのですが、お店の一角においてある原石が目当てだったのです。そのお店、実はヒマラヤ水晶のビーズをおいています。しかも、ガネーシュ・ヒマール産だというのです。ガネーシュ大好き! と叫んではばからない私のこと、好きが高じて、ビーズになっていても愛しい……。ところが、ただでさえ高いヒマラヤ水晶は、ビーズになると加工費用がプラスされて、ますますかわいくないお値段になります。「同じ値段を出すなら、小さくても原石だな」……と、結局買わないのに、見るだけは見てしまうのが懲りないヒマラヤ水晶好きたる所以。しかし、webショップで見かける、数珠っぽくないかっこいいブレスをヒマラヤ水晶で作れないものかとも思うので、それでも時々ひとつぶ二粒買い入れます。それが上の写真。このときは、連売りのビーズに目を向けました。変だ。思わず眉間にシワ。変なことその一。……今までガネーシュ・ヒマール産と表示されていたのに、ただのヒマラヤ水晶になっている。変なことその二。……値段が安くなっている。いきなり半額?変なことその三。……緑泥入りだが色がおかしい。疑惑。一緒にいた石好き友人にも確認を求めました。「ねえ、これどう思う?」「ああ、これ……アレだと思う」……即答でした。この疑惑を解説いたしましょう。もちろん、ガネーシュヒマール産水晶には緑泥入りがあります。緑泥入りビーズだってあり得ます。無色透明のビーズをガネーシュ産だと言われるよりも、緑泥入りの方が安心できると思っていました。……が。緑泥入りである。↓濃い緑の緑泥である。つまり、この時点インド産ヒマラヤ水晶の可能性はやや低くなる。(※インド産のヒマラヤ水晶は緑泥の色が明るい)↓8ミリ玉であるこの時点でインド産の可能性は、さらに低くなる。インド産にも濃い緑泥入りはあるが、小さい結晶が多いので、わざわざビーズにしないだろう。↓緑泥の入り方はかなり少ない。小さな緑泥入り結晶をビーズにしたら、もっと緑泥が入るはずなので、この時点でインド産ヒマラヤ水晶の可能性を削除。↓紫色っぽい緑泥が入っている。あやしい。紫色っぽい緑泥というのは、こちら↓のようなものです。緑泥石は、緑泥石グループとも言うべき、いろいろな種類を含む鉱物で、セラフィナイトの名前で知られるクリノクロア(斜緑泥石)もありますし、緑色だけでなく、白っぽい緑泥や写真のような灰紫色のものもあります。そして、問題の灰紫色の緑泥というのは、ガネーシュ・ヒマールでは見かけない。……これは、むしろ……ブラジル産。即答した石好き友人も同じ結論でした。仮にブラジル産だとすれば、急にガネーシュ・ヒマールではなくただのヒマラヤ産表示に変えたことも、値段が半額近くに安くなっていることも腑に落ちます。あえて、お店の人に確認はとりませんでしたが、(たぶん、聞いても店員さんはわからないだろうし)ガネーシュヒマール産水晶が好きだ!と拳を握って宣言しかねない二人がそろって出した結論です。どう思いますか?昨今、天然石ブレスレットの世界でも「ヒマラヤ水晶ビーズ」なるものが登場しています。最初から無色透明な「ヒマラヤ水晶」ビーズには、眉に唾を付けていましたが、今回は、緑泥入りまで……しかも、今まではこれはガネーシュヒマール産の可能性が高いな……これならだまされていても納得してあげよう、と思っていたお店でこんなものを見るとは。みなさま、ご注意あれ。ちなみに、無色透明ヒマラヤ水晶を疑う理由は以下のようなものです。●ガネーシュ・ヒマール産ならば、完全無色透明の水晶の量をそろえるのは難しい。原石をたくさん手にすればわかりますが、緑泥なし、インクルなし、ミストもクラックもなし、しかも無色透明という石は少ないです。ビーズに加工できそうなタイプの原石は、わずかにスモーキーがかっているものも多いです。ビーズひとつぶではわずかな色味はわかりませんが、連売りでたくさん重なっていればわかります。●インド産であれば、加工が綺麗すぎるインド産ヒマラヤ水晶でも、わずかに色味のあるものが多いです。しかもミストやクラックは必須。さらに、インドでは石にムダが出ないようにしがちなので、原石の形によって、ビーズも大らかにゆがんでいるものが多いようです。どこかの業者が特別に綺麗に作らせたという可能性もありますが、色と内包物、流通の範囲を考えるとけっこう疑問。
2006/05/29
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ザンビア産のアメシストです。ちょうど一年前の新宿ショーでの戦利品です。大きさは2センチちょっと。例によって超拡大しています。根本が白くて、先端にいくにしたがって色が濃くなるアメシストは見かけますが、根本が紫で先端が白、しかもこんなにきっぱり色が分かれている石は、はじめてみました。コーンの上に山盛られたソフトクリームのようで、ちょっぴりキュート。写真では、白い層とアメシストの境界まで写って、びっくりしました。私は、ウルグアイ産のような色の濃いアメシストの上に、白い層が結晶した色変わり水晶を分離したものかと思ったのですが、お店の人は、単結晶状になったアメシストの上に白い層が結晶した、つまり、一種のセプターだと言います。ルーペで見てみても、何とも言えません。分離結晶であれば、白い層の側面にも分離した折りの剥離痕があるはずですが、それがなく、かといって、アメシストの部分は分離単晶のようで、単独で結晶したようには見えません。この石のクラスターが出てくれれば、一発でわかるんですけど……。いつも、「お買い得コーナー」を作って下さり、「ゼンブ、センエン(全部、千円)」と、片言の日本語で呼び込みをしているおじさんのお店に、今年も行かねば。
2006/05/28
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いよいよ原石です。私は原石派水晶好き。地球が作り出した形や色がロマンなのです。良いのです。ところによっては、磨いて成形したものも原石としている場合がありますが、以下、原石という場合は自然のままの結晶のこと、もとの結晶の形にほぼ忠実に、表面のみを研磨したものをポリッシュ、塊状の石を成形したものを磨きものということにします。さて、原石は、水晶と言いながら水晶以外の石だったり、練りだったり、人工結晶だったりという心配はしなくてすみますが、それで安心できるかというと、そうは問屋が卸しません。原石には原石の悩み、もとい注意点があるのです。ハァ……(ため息)。原石問題その一は加工。有名なのは中国産の緑水晶でしょう。クラスターの表面を、やや透明感のある、鮮やかめの緑の層が覆っているもので、なかなか美しいものがあります。観賞用には良いのですが、「最近中国で発見された珍しい天然水晶」などと言って珍品扱いするのは大問題。それを言うなら「最近中国で加工された水晶」です。これが何かというと、天然の水晶の表面に人工的に緑の層を結晶させたものなのです。ベースは天然ですが、緑の部分は人工的にあとから結晶させています。たいていがクラスターで、結晶の先端部分が特に緑で、全体的に、母岩にくっついていたはずの裏面も含めて粉砂糖のような微結晶がたくさんくっついて粉っぽい感じに見えるのが特徴です。とにかく、中国産で緑泥など緑色の原因がはっきりしない緑水晶クラスターには注意。未だにウェブショップで珍品扱いされているのは、困りものです。加工であると明記して下さい。原石問題その二……接着。何が接着かというと、鉱物分野では母岩付の標本の方が価値があるとされています。しかし、そうそうつごう良く母岩にくっついていてはくれません。そこで、結晶がくっついていない母岩に結晶をくっつけたものが作られます。水晶では、ハーキマー・ダイヤモンドが母岩に接着されている場合があります。もちろん、他の鉱物でもあり得ます。ミネラルショーでは、アンモナイトの化石が綺麗に母岩 にくっつけてディスプレイされていたりします。また、母岩ではなく、結晶同士がくっつけられていたり、割れてしまったものが補修されていたりすることもあります。これらは「リペア(品)」と呼ばれたりします。中には、リペアものと教えてもらっても見分けがつかないような「職人技」もあったりします。鉱物の産状がわかりやすかったり、見た目がきれいになるという点では、いちがいに問題とも言い切れませんが、リベアものと明記していなかったり、中には水晶にもともとくっついていないガーネットやフローライトを接着して、珍しいものに見せようとするものもあります。これは、言語道断!残念な事例が多いのは中国。最近ではルーマニア産でもあると聞きます。加工とまでは言えないものの、内包物をよりよく見せるために一部だけをかる~く磨いてあるものや、表面が磨りガラスのような感じで全くの天然かと思っていたら、表面を覆うものを剥がすためにサンドブラストをかけていたというのもあります。こちらのルチル入り水晶は、一面だけが磨いてありました。こちらのファントムも一部が軽く磨かれています続く原石問題は「産地偽装」。石そのものに手を加えるのではなく、ラベルが問題なので、「産地がどこだって関係ない! この石が好き!」……というむきには、関係ない話なのですが、産地偽装によって値段が跳ね上がることがあるので、無視はできないのです。水晶にはおなじみヒマラヤ産だの、ロシレムだの、採れた産地に価値がつく、いわゆる「ブランド」的水晶があります。もとをただせば、なにやら他の産地の水晶にはないパワーがあるとか、採集が困難で量が流通しないとか、いろいろ理由があるがために仕入れ値も高く、結果として高額商品となるわけですが、同じ水晶でありながら産地が違うだけで値段に天と地ほどの差が出る…………ここに悪魔の囁きが入り込むのです。産地が限られている水晶でも、アホーアイト入りとか、マダガスカルのフローライト入りのように、水晶そのものにはっきりとした特徴があれば、産地を偽装しても客に鼻で笑われるだけですが、いわゆる「普通の水晶」の範疇内に入る水晶では、心ないお店と客との真剣勝負の様相を呈します。私も、すべてを見分ける自信はありませんが、それでもwebショップを見ていると、「これは、ヒマラヤ産じゃないでしょう……」というものに、ちょくちょく出くわします。私の見立てでは、限りなくブラジル産っぽい水晶のポリッシュや中国産だよなーという、ニードル状結晶のクラスターがあります。そのほかにも、インド産ヒマラヤ水晶とうたいながら、ラベルの地名は南インドだったり、今まで南インド産で売られている水晶にいきなり「ヒマラヤ・エレスチャル」という名前がくっついたりという、ブランド便乗派もあれば、先日の「エピドート付中国産水晶」のように、四川省産ならヒマラヤが引っかかっている場所もあるけれど、ヒマラヤ山脈からかなり離れたところも四川省なんだけれど、という疑惑もの、中には、ヒマラヤの中でもレアな産地の▲▲と言っておきながら、●●から□へ××キロ……という産地の説明のとおりに地図をたどると、▲▲とはかけはなれた場所になってしまう、混乱ケースもあったりします。安く買いたいのがお客の心理なら、高く売りたいのがお店の願い。これらにどう立ち向かっていくか……それはもう、日々の努力と情報収集しかありません。ここでちょっとフォローしておきますと、上で書いたような「産地偽装」は、お店側がわかってやっている場合と、お店側もわかっていない場合があります。たとえば、ヒマラヤ水晶では、現地の業者の元に持ち込まれた時点で細かな産地が入り交じっていたり、甚だしくは中国産などが紛れ込むといいます。いくら現地で買い付けても、これでは間違いは防げません。お店あるいは仕入れ業者の「目」が勝負です。そして、私たち買う側の「目」と。まず、数を見ましょう。原石は、一つ一つ個性的ですが、買う買わないは別として数を見ていると産地の傾向が見えてきます。産地の傾向がわかっていれば、よその石が混じっていると、何とな~くわかるようになります。お店の品揃え全体を見てみましょう。「欲しい石」だけを見るのではなく、まわりの石の傾向も見てみましょう。たとえば、クラックに虹が出る水晶を買う場合、まわりにやたらとたくさん同じようなクラックが入った石がありませんか?(特にポリッシュ)産地の傾向である場合もありますが、もしかしたら人工クラックかもしれません。明らかに見分けがつく加工石を「天然」表示していませんか?加工にこだわらず元が天然石なら天然だというスタンスのお店だったり、お店の方があまり石に詳しくない可能性があります。そのほか、お店の扱うグレードなども参考になります。広く情報を集めましょう。産地偽装されやすいのは、偽装することで高く売れる産地のもの。そういう産地のものをねらうのなら、そこの情報だけでも集めておいた方がいいです。そのほか、「新しい発見」「珍しい内包物」も、情報をつかんでおけばトラブルを防ぐことができます。残念ながらパワスト・ヒーリングストーン系の個人のwebショップの情報は、あちこち混乱しています。新しい石の情報が確かに発信されるのは、海外のミネラルショー。海外のコレクターサイトや、海外ショーで仕入れをしている老舗鉱物ショップの情報が参考になります。もちろん、石好きさん同士の情報交換も重要です!お店の人と話をしてみましょう。特にミネラルショーでは、いろいろ興味深い話を聞くことができます。もちろん、実店舗の方とお話ししていても、いろいろなことがわかります。私は、パワーの話しかしてくれないお店(webショップ含む)では、自分で見極められるものしか買いません。無粋な鉱物学系の話をするべしとは言いませんが、(私もバリバリの鉱物系ではなく、石のパワーや伝説に興味ありますし)聞かれたときに答えていただきたいと思うのです。この石にはこんなパワーとかいいながら、その石が何かわからないなんてちょっと変です。中にはその石が何であれ、石のパワーにはかわりがないとか、その石をいいと思う心が大切なんだと言われるお店がありますが、それは、買ったお客が考えることであって、お店が言うことではありません。お店は、こういう石であるということについて価値を付け、販売するのですから、客観的な情報が間違っていれば(石の名前など)、それは間違いとして認め、対処すべきです。最近では、個人の方が石のお店をはじめることも多くなりました。ここで、無礼を承知でさらに言わせていただきます。お店を初めた時点で、あなたは「プロ」です。鉱物学的な情報を出すも出さないもお店の自由ですが、石について最低限知識は持っていて下さい。「わからない」ではすまされません。「わかる」よう努力し続けるべきです。賛否両論があるようですが、石のお店の方には天然石検定の教科書をおすすめします。ここにピックアップされている程度の種類の石の知識は必要でしょう!タイトル:ジェムストーン 天然石がわかる本(オールカラー)著 者:飯田孝一出 版:京都マリア出版価 格:3360円バナークリックで別館サイトへGO!バナークリックで、水晶用語集へGO!
2006/05/28
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えーと、続いています。これまでお話したのは、別物だったり、溶かして固めていたり、合成だったり、水晶なのか、そうでないのか、天然なのか、人工なのかという問題でした。次なる疑惑は、ベースは天然水晶だけれども、そこに何か手を加えられている場合です。ここらへんからは、かなりのグレーゾーン。天然水晶には間違いがないのだから、「天然」・「本物」と見るか、手が加えられているのだから、本物じゃない! と見るか、そこは人それぞれです。私の場合は、処理・加工を明記してあればOK。珍品、レアものなどと称して売っているものは「偽物」と見なす。でもやっぱり人の手が加わっていないものがベスト。内包物を見せるための磨きは、状況に応じて。……という感じでしょうか。天然の水晶に加えられる加工、まずは色の問題です。アメシストを加熱すると鮮やかな黄色に変色するので、絶対量が少ない天然シトリンの代わりにシトリンと称して売るのはあまりにも有名なので、詳しく述べる必要もないでしょう。↑こっちが加熱もの。「焼きシトリン」と呼ばれることもあります。形と色を覚えておけば、見分けがつきます。↑こっちが天然。色合いはさまざまですが、「黄色」というイメージからすると、渋い色合いが多いです。このほか、硫黄の混入によって黄色くなった水晶を「レモン・クォーツ」といいますが(↓)、これに似たもので、水晶をクリーニングするのに使った酸が、クラックなどに入り込んで、部分的に黄色(不透明なレモン色)に見えるものがあります。掘り出された水晶は、鉄分などで表面が覆われているものが多いので、それを取り除くためにさんを使う場合があるのです。天然の色ではないものの、綺麗なものもあるので、海外では人気があるのだとか。今のところショーやショップで見かけたことはありませんが、海外のオークションサイトを利用したり、そこから仕入れた品を扱うショップでは、一応ご注意を。「asid(酸)」の表示が目印。本来はレモンクォーツといえば硫黄の混入で、不透明がかったものですが、アクセサリーなどで透明で上品な色合いの「レモンクォーツ」を見かけることがあります。スモーキーは、加熱すると色が消えたり白濁しますが、中には淡いレモン色に変色するものもあり、これも「レモンクォーツ」と呼ばれているらしいです。ウェブショップで、「ヒマラヤのレモンクォーツ」なるものを見かけたのですが、それもスモーキー加熱ではないかと想像しています。次に黒。アーカンソー産の透明水晶にガンマ線をあてて黒くしたものは、ミネラルショーでも見かけます。これらは、表面がツヤツヤで根本が不自然に白いのが目印。とにかく、アーカンソー産で黒、ときたら確認する方がよいでしょう。ショーではたくさん並べられているのでよくわかります。天然モリオンは、渋い外見のものが多いです。また、ビーズなどではスモーキーはほとんど放射線着色であると聞きます。天然のスモーキーもたくさん採れますが、まとまった量すべての色合いをそろえようとすると、放射線着色の方がつごうがよいのでしょう。カットされてしまったものは見分けがつかないので、ビーズはほぼ放射線着色だろうと考えた方が良いと思います。ここまで、水晶の着色について話してきましたが、水晶を着色するには放射線や熱が使われます。小さな結晶が集まったつぶつぶ構造である瑪瑙やカルセドニーと違って、結晶している水晶には隙間がないため、染料が染みこまず染色できません。染めの瑪瑙でも、大きく結晶した石英の部分には色が入っていないことからもわかりますね。水晶を染料で染めるには、表面に塗るか、クラックをいれてそこに染料を染みこませます。水晶は表面がつるつるなので、塗っただけのものは落ちやすく、クラックに染みこませたものは、その不自然さで容易に見分けがつきます。表面着色には、アクアオーラがありますが、あれは水晶とコーティングする鉱物を高温に熱して蒸着させてあるので、しっかりくっついていて、ちょっとやそっとでは剥がれません。このシリーズには虹光沢が顕著ではなく、天然物にもありそうな色合いのものがありますが、蒸着という手間をかけて作られているため、天然ですというよりも○○オーラと明記されて売られています。そうそう、最近聞いた要注意物件があります。シルキークォーツと呼ばれる、白い角閃石が内包された水晶がありますが、これを磨いて着色したものがあるというのです。磨いてしまえば角閃石の「断面」ができるので、そこに染料を染みこませたのでしょうか。クラックに染みこませたのと違って、かなり自然な仕上がりで、染めた色合いによっては、珍しい色合いの天然物にされてしまいそうです。最近、その染めらしいという石を見ましたが、私には見分けがつきません。微妙な染料だまりで見分けるのだそうですが……。水晶の色についてのあれこれは別館サイトの「Free Talk」、アクアオーラについては「Glossary」にも書いています。バナークリックで別館サイトへGO!バナークリックで、水晶用語集へGO!まだ続きます。
2006/05/27
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石好きさんで石を集めている人につきものなのが「偽物疑惑」。別館サイトの「Glossary」にもコーナーを設けていますが、一口に偽物と言ってもいろいろあります。最近ちょっと残念に思ったこともあるので、改めて書いてみたいと思います。なにぶん水晶中心の石好きなので、水晶の話に終始してしまうのはご勘弁を。まず、「偽物」といった場合、どういうものが考えられるでしょう。なんといってもそのものずばりは、●水晶でないものを水晶と称しているものでしょう。水晶でないもので水晶といわれがちなものはいくつかあります。簡単な見分け方も一緒に書いてみます。ひとつはガラス。同じ条件で水晶とガラスをさわってみると、水晶の方が冷たく感じます。重さも若干水晶の方が重いようです。丸玉に加工されている場合、細い線を丸玉越しに見ると、水晶では二重に見える所がありますが、(見えない所もある)ガラス玉ではどこから見ても二重に見えることはありません。また、気泡が入っていればガラスである可能性が大です。偏光板を使う判別法もありますが、偏光板を用意しなければならないので、一般的ではないかも……。注意したいのはビーズ。ビーズなどでは特に「○○クォーツ」という名前のガラスビーズが多くあります。例:ブルー・クォーツ、チェリー・クォーツ、オパライトまた、勘違いもあります。ガラスに鉛を混ぜることで、輝きと反射を増した「クリスタルガラス」というものがあります。これは時折単に「クリスタル」と呼ばれていたり、あるいはクリスタルという名称がくっついているために水晶と勘違いする場合もあるかもしれません。もうひとつはアクリルこれは要するに樹脂ですから、直接手にしてみれば、感触や冷たさ、固さなどはかなりはっきりわかるはず。さらに、他の鉱物としてはカルサイト。水晶の丸玉だと言われて買ったんだけど……と見せてもらったら、カルサイトだった、ということがありました。透明感のある鉱物ですが、クラックの入り方に特徴があるので、それがわかっていればかなり簡単に見分けがつきます。次に●原料は水晶と同じだけれど……というもの。人工水晶とひとくくりにされることもありますが、詳しくは溶融水晶と合成水晶です。溶融水晶は、天然の水晶を砕いて不純物を取り除き、溶かして固めたもの。結晶していないので、「天然水晶を原料にしたガラス」です。練り水晶と呼ばれていることもあります見分け方は上記のガラスと同様です。天然水晶が原料なので「天然水晶と同じ」などと説明していることがありますが、個人的には、「結晶していない以上、ガラスである」と考えます。もちろん「天然石」とすることにも抵抗があります。溶融水晶は「石英ガラス」とも呼ばれ、耐食性・耐熱性に優れ、非常に透明度が高いことから光ファイバーの原料にされていました。(天然水晶を溶かしたものは、不純物が混ざるため、今は別の方法で作られています)では、天然水晶が原料なのだから、光ファイバーを「水晶の繊維」と言うでしょうか?だいぶイメージが違いますね。一方合成水晶はちょっと違います。オートクレーブと呼ばれる釜の中で400度、1000気圧という高温・高圧の環境を作り出し、2~4ヶ月間の時間をかけて、中に吊した小さな結晶を種に、徐々に大きく結晶させていったものです。ですから、合成水晶は人工的な環境下ではあるけれど、天然のものと同じように結晶した、れっきとした水晶(石英)です。「天然石」とは言えませんが、水晶であることは間違いがありません。ただし、工業的につくられるものだけに、天然の水晶のようなクラスターではなく、棒状・板状の結晶となります。従来は、あまり大きな結晶は作られませんでしたが、このごろは大きな結晶も作られるようになり、宝飾用にローズ・クォーツやアメシスト、アメトリン、天然にはない透明なグリーン、ブルーの水晶も作られます。これらは「シベリアン・グリーン」「シベリアン・ブルー」と呼ばれていることもあります。……とこういうことを書くと、自分の持っている水晶(磨きやビーズ)は本物か偽物かと心配になる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、注意はしなければなりませんが、むやみに疑うのも考えものです。まず、第一に水晶(石英)は、質を別にすれば地球上に大量に存在するものです。ある意味、合成水晶の方が平均的な単価は高いのです。つまり、単価が安いタンブルやビーズを合成水晶で作っていては損になります。クラックが多かったり、透明度が低いものも合成水晶ではあり得ないでしょう。人工的に結晶させることで純度を保つことが合成して作ることの意義です。わざわざ質の低いものを作ることはあり得ません。従って、工業原料以外では合成した水晶でも元が取れる、宝飾品などが主な用途になるのではないでしょうか。一般にクラックが入っていれば、あるいは内包物が入っていれば天然の水晶であると言われますが、クラックは、要するにひびですから、入れようと思えば人工的に入れることができます。(天然のクラックとは、ちょっと感じが違いますが)内包物については、ガラスにも内包物はあると申し上げましょう。ビーズの「チェリー・クォーツ」などが良い例です。たとえば、写真のビーズは、自然な内包物に見えますがガラスです。さわった感じが水晶ではない手ざわりで、若干軽いかんじだったので、オブシディアンの一種かと思っていたら、「ガラス」の表示でした。また、こちらのガラス玉には、かなり天然っぽい内包物がみられます。(こちらは、天然ガラスである可能性もあります)ですから、天然と表示されているから、クラックがあるから、内包物があるから……と、それだけで判断するのではなく、どうしても天然の石(水晶)が欲しいのであれば、天然と表示されていても溶融水晶を天然としている店もあるのだということや、天然のクラック、天然の内包物がどのようなものかを一応は知っておいた方が良いと思います。そして、疑わしい場合は、お店の人に聞いてみましょう。(※ビーズの場合は、不明なことが多いと思います)それも「天然ですか」と聞くのではなく、「溶融水晶というものがあると聞いたが、そうではないのか」「このような内包物は見たことがないが、一体どういう鉱物か」などと聞くことができれば、お店の人も、しっかり答えざるを得ないでしょう。真剣に石を選びたければ、選ぶ側も真剣に知識を備えておくこと。石を選ぶ感性とは別に、これも石を見る目を養うことだと思います。続きます。バナークリックで、水晶用語集へGO!「水晶と石英の違いは?」「熱・放射線・偽物」「この石って何?」「フォルス・ネーム」などのコーナーがあります。
2006/05/27
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我が家では、比較的初期のガネーシュです。今思えば、同じように探していても、これぞという石になかなか巡り会えない時期がありました。それは、入荷する石のグレードが低くなった時期だったのか、たまたま、入荷と店に行った時期が合わないことが続いたのか、それとも、石の好みがはっきりしていなくて、「これ」という石がなんなのか、わからなくなっていたかのいずれか、あるいはこのような状況が重なった時期だったのかもしれません。とにかく、せっかく石を見に行ったのに「今日は(も)、はずれだったなあ……」ということが続いて、そんな時に買ったこの石も、なんだか、むりやり買ってしまった「妥協の石」という印象があって、他のガネーシュに比べて、影の薄い石でした。長さは8センチほど。中に少しと、6面のうち2面に緑泥がついていて、さらに根本には茶色いインクルージョンがあります。形はあまり整っておらず、曲がりと言うのではないけれど、先端が偏って成長してしまったような、ちょっと変な形。緑泥付でワイルドな形はガネーシュの魅力ですが、この石は、魅力となるはずの点が「汚れて、バランスが悪い」と見えてしまう、損をしている石でした。買った本人がそんな印象を持っていたせいでしょうか。この石は写真写りもイマイチで、ますます印象が薄くなっていったのです。ところが、最近になってふと手にとって、いつになくしげしげと見てみると……「あれ、この石インターフェレンスだ」(←今頃気がついている)「ヘマタイトもついてる」「緑泥が思ったよりもガーデンっぽい」……と、最初に選んだ理由である透明感以外にもいろいろ見えてきました。これは、私にとって「石との波長が合ってきた」のと同義です。石のあたらしい面が見えれば、写真の撮り方も違ってきます。気分も新たに撮った写真が今日の一枚。この石は、珍しく寝かせて撮った方がきれいに写る石でした。石を見る、石を知る、石に意識を向けることで石との距離が近くなる。そんなことを考えました。
2006/05/26
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光が綺麗になると撮りたくなる石。花びらのようなカルサイトをくっつけた、ペパーミントグリーンのフローライトです。冬の黄色い光で撮影すると、このデリケートな色合いは変わってしまい、いくら補正をかけても、本当の色合いを救い出すことはできません。さて、フローライトといえば、サイコロのような6面体か、ピラミッドを二つ上下に重ねたような8面体の結晶が基本。そのために、水晶に比べて幾何学的な……というか、とこか建築物めいた形になります。ところが、このフローライトはといえば、なんたかぽってりしたまんじゅう型シルエット。それでいて、ディティールを見るとサイコロ型結晶が無数に集まっているように見えるのです。しかも、方向を買えてみてみると……写真ではちょっと見にくいですが、矢印の所に平らな面があり、どうやら三方向に結晶しようとした様子。サイコロ状結晶がどんな風に集まったら、三方向に結晶することになるのやら。じっと見ていると、このフローライトは、もこもこ、もこもこ、かなり急いで結晶していったのではないかと思われてきます残念ながら産地は不明。色合いなどからみて、ロシアか中国ではないかと思うのですが……。
2006/05/25
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昨日のエピドート付中国産水晶のところで、webショップで「ウラン鉱付水晶」として売られていたことについてどう見たって違うでしょう!と叫んだところ、コメントをいただきました。ちょうど良いので補足がてらに今日の石。ブラジル産のシトリンです。うっすら茶色い斑点が写っておりますが、これは汚れではなく、水晶がその部分だけスモーキー化しているためで、このような水晶をクリスタル用語で「ホット・スポット」といいます。ホットスポットは以前にも一つ紹介しています。そちらがやや渋めの色合いの「スモーキー・シトリン」だったのに対し、こちらは小さいけれどまごうことなくシトリン。小さいために淡く見えますが、これだけ透明であるにもかかわらず、しっかり黄色に見えているということは、天然シトリンとしてはかなり優秀だと思います。買ったのが某有名鉱物店だったので、ものはためしとこの斑点について聞いてみました。この斑点が、何らかの理由で部分的に放射線があたったためであるという説明は知っていましたが、なぜ、部分的に放射線があたるというということがあり得るのか、わからなかったからです。すると、お店の人は教えて下さいました。なんでも、ごく小さな放射線鉱物が内包あるいは付着していて、その放射線によって水晶がスモーキー化し、斑点ができているというのです。わざわざ顕微鏡で見て下さいましたが、あまりに小さいのかとれてしまったのか、この石にそれらしき鉱物は見つかりませんでしたが。「こういうのをハロと言うんですよ」と教えていただき、家でも調べてみました。結果、放射性の鉱物の微粒子が付着・内包することで周囲の水晶や長石の結晶格子を破壊し、薄く着色する現象をハロ(Halo:放射性色暈)というのだと言うことがわかりました。日本でもジルコンの一種を内包し、ハロが現れる石が産出するところがあるのだそうです。さて、ここで話題は冒頭に戻ります。なぜ、昨日のような石を見て、「見るからに違うでしょう!」と叫び得たか。白状しますと、「ウラン鉱付」という表示を見た当初は、「え? 他ではすべてエピドート付になってるけど?」……という、いわば状況証拠だけで「違うでしょう、これは」と思っていたのですが、もしかしたら……という可能性があるかもしれないという思いは捨てきれませんでした。しかし、「あること」に気がついてみると、これは変!思わず叫んでしまった……というわけなのです。「ウラン鉱とは結晶形が違う」とか、そんな専門的なことではありません。そんな難しいことは、とてもとてもわかりません。理由はもっと単純明快。ウラン鉱というからには放射性鉱物です。放射線を出しています。いくら変なもの好きの私でも、さすがに手を出しかねます。ところで、今回のホット・スポット・シトリンの紹介でも述べたように、放射線があたると、水晶はスモーキー化します。それを利用した人工モリオンもあるくらいです。しかも、目に見えないほど小さな放射線鉱物がくっついただけでも写真のような斑点ができるのです。では、あの「ウラン鉱付水晶」は……?もし、あのエピドート(緑色に見えている鉱物)がウラン鉱だったとしたら。おそらく水晶は真っ黒け。(ウラン鉱付水晶を見たことがありますが、墨のような真っ黒けでした)エピドートとは別に、写真には写っていないウラン鉱だったとしても、「ハロ」が確認できるはずです。あれだけの数があって、すべてが「ウラン鉱付」で、それなのに一つもスモーキー化していたり、ハロが確認できないと言うことは……(黒っぽく見えているのもありますが、よく見ると赤っぽいのでヘマタイトでしょう)放射線の影響が確認できないということで、ウラン鉱ではあり得ない。ということで「どう見たって違うでしょう!」エラそうに書いてはいますが、私の頭の中はこんなもの。でも、私でもわかったのですから、お店の方ならば、疑問に思って確認していただきたい。間違いであったのならば、その点の明記、返品・返金の対処をするべきかと思います。もし、万が一放射線鉱物であったならば……放射線鉱物=被爆とまではいかなくても、ケースに入れて保存し、微粉末を吸い込んだり口にはいることがないよう気をつける。直接ふれたら手を洗う。子供の手の届くところに置かない。などの注意事項を明記すべき。「珍品!」などと浮かれている場合ではありません。P.S.「放射性色暈」の読み方がわかりません。調べていますが、ご存じの方、教えて下さい~。
2006/05/24
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なにやらわけのわからないタイトルですが、要は「そのまんま」です。石の産地は中国。2004年の後半、くらいからみられるようになった(……と記憶している)、アメシストのファントムが入ったり、ヘマタイトで赤く見える水晶にエピドートがくっついたにぎやかな水晶がありますが、これもその一種です。この手の水晶は、2005年の新宿ショーごろにグレードの良いのがどっと出て、あとはちょっとグレードが下がってきたような……。……というか、良いものは値段が跳ね上がり、そのあおりで低いグレードのものも流通していると言いましょうか。しかし、探せばかわいい石があるものです。今回の石も、量り売りの中から探しました。かなり寝そべった状態の薄いクラスターを垂直に立てて撮影してます。メインのポイントが赤く見えるのは、写真では裏側に当たる面にヘマタイトがうっすらコーティングしていて、それが光に透けているため。肉眼ではここまで赤くはありませんが、ほんのり赤い中につぶつぶ状のヘマタイトが水玉模様のファントムになっています。もちろん、お約束のエピドートもちゃんとくっついていて、これはこれでなかなかよろしいのではないかと思っています。ところによっては、これを「ヒマラヤ水晶」と言って売っていたりします。どうやら四川省産らしいのですが……。確かに四川省は、ヒマラヤ山脈圏内に入っていますが、四川省のどのあたりから採れたのか、はっきりしないうちはヒマラヤ水晶の仲間に入れるのは保留ということにしておきます。さらなるオドロキは、某webショップで、この水晶が「ウラン鉱付」という名前で売られていたこと。どう見たって違うでしょう!想像するに、仕入れ先がそういっていたから……ということなんでしょうが、おかしいと思うのであれば、ちゃんと確認していただきたいものです。逆に「おかしい」と思うことができないならば、石のお店たるもの、気合いを入れて情報収集を!この水晶の仲間には、アマシストのファントムの中に黄色や白の球状の鉱物が内包された、ちょっと不気味でにぎやかなタイプがあります。今回の新宿ショーで出ないかなあ……。昨年、買いそびれているので、今年もチェックしようと思っています。
2006/05/23
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何年か前に買った、インクルージョン・クォーツのルースです。おそらくインド産かブラジル産のエレスチャルをカットしたものらしく、原石のくぼみが残っています。水晶は、クリアとほんのりアメシスト。中に入っているのはたぶんゲーサイトとレピドクロサイトとヘマタイト。この3つはいずれも鉄で、よく似ているのでなかなか見分けがつきません。とりあえず、3つ挙げておけば大丈夫かと(笑)。クリアとアメシストとスモーキーの混じった水晶に、ルチル、ゲーサイト、レピドクロサイト、カクコセナイトが入ったスーパーセブンには、いくつか足りませんが、このごろは、こういうのもスーパーセブンにされていますね。私は、スーパーセブンよりも、もっと赤みが強くてストロベリー・クォーツに見えた方がうれしいんですけど。さて、あとわずかで新宿ショーです。どんな石がやってくるかと、そろそろそわそわしてきます。この時期に海外サイトや海外仕入れのお店のラインナップをみて、チェックすべき石をリストアップしておかなくてはなりません。リストに書き出したところで、目移り必至ですけれど。さて、ウェブショップをみていると、まだまだスーパーセブン人気は続いているようです。邦訳もあまり出ていない、A・メロディ氏のネーミングした石で、その解説もあまり一般的ではないように思うのですが、どこらへんが人気の元なんでしょう。人気の石だけあって、かなりの高額で売られていますが、ねらい目はやはりミネラルショー。インドのブースの隅っこや、磨きの石をころころ置いているブースに、「磨きエレスチャル」などとして、立派にスーパーセブンな石が売られているからです。中に何が入っているべきか、それがどんな感じに見えるかがわかっていれば、絶対お得!今回の石も、こちらの石も、ミネラルショーで買ったもの。今回もルーペ片手に参戦です!
2006/05/22
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当ブログは、別館サイトと写真を共有しているため、時々写真整理を行います。そのため、やたらに古い記事が再アップされることがあります。ややこしくてごめんなさい……。写真が新しくなってることもありますよ♪
2006/05/22
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マクロ写真シリーズ第2弾。レピドライトです。以前に紹介したものとは別物です。私にとってレピドライトは光に透けてこそ。結晶の断面に光を導き入れると現れるのは、この世のものならぬ地平線、あるいは水平線。異世界の壮大な夕暮れのようです。
2006/05/21
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今日の石は、ぶっ飛ぶ石。ガネーシュ・ヒマール産のヒマラヤ水晶です。……が。これはどう見たってぶっ飛び石。全長5センチくらいです。写真では右側に当たる端は、母岩にくっついていたのか、何かに接触していったん成長が止まったようになっています。そしてそこから小さな結晶が「生えて」いるのです。こういうのもセルフヒールドの範疇に入るんでしょうか。いやいや、これはどう見ても「ロケット」おまけに尾翼のようなヘマタイトもくっついています。遊んでみました♪
2006/05/20
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メキシコはテキーラ産のスパイダー・ウェブ・オブシディアンです。オブシディアンといえば黒曜石の名前からもわかるように黒くて輝く石。(「曜」という字には輝くという意味があります)ところが、世界中を見渡してみれば、黒と茶色が斑になったマホガニー・オブシディアン、黒と赤の「紅十勝」。黒地に白い斑のスノーフレーク・オブシディアン。黒地に見えながらレインボーの色彩が浮かぶレインボー・オブシディアン、金色のさざ波が揺らめくゴールデンシーン・オブシディアン、名前は付いていないけれど、ほどんど透明の中に墨流しのように黒や茶色が流れる東欧のオブシディアン、天然で丸くなったタンブル状に産出するアパッチ・ティアーズなど、実はひそかにバラエティー豊か。そこに加わったのが、この石です。(結晶していないので鉱物ではありませんが、「黒曜石」なんだから石ということで)黒地にグリーン・グレイの網目模様。なるほど「スパイダー・ウェブ」です。しかし、何故にこういう模様が……。黒いオブシディアンにひびが入って、そこに何か別の鉱物が染みこんだのでしょうか。だとすれば、なぜ「割れたまま」でないのかが不思議です。そもそも結晶するまもなく冷えてしまったために、天然ガラスであるオブシディアンになってしまったのですから、一度ひびが入って蜘蛛の巣模様ができて、再び熱せられてくっついちゃった……なんて、悠長なヒマがあるとは思えません。考えてみると、レインボー・オブシディアンもゴールデンシーン・オブシディアンも、ネットで見かけた天然ブルー・オブシディアンもメキシコ産なんですよねえ……。さらに、柱状アメシストの代表格ベラクスル・アメシストやガレロ・アメシストなど水晶にもなり変わったのが多く出ます。これからは、メキシコ産から(も)目が離せません。※石仲間の桃猫さんのところのみごとなスフィアはこちら
2006/05/19
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インド産ヒマラヤ水晶です。ネパール産が好き~! といいながら、けっこうインド産も持っています。石の好みのど真ん中的中率は、ネパール産のものが多いのですがインド産にはインド産の魅力がありまして。とにかく、ヒマラヤ水晶が好き!これは、前回の「ゴースト・グレイ」な水晶と同じ店で、ただし、かなり初期に買ったものです。このころには、こういうグレードの石が安く入手できたんですよねえ……。最近は、インド産もかなり高くなってきたような気がします。さて、写真の石ですが、透明度の高い水晶の中の淡い黄土色~明るい緑の内包物が印象的です。ネパール産ヒマラヤ水晶に比べて色合いが明るいと感じるのは、こういう石を見ているからです。よく見ると、緑の部分はファントムの一部。脇には内包物ぎっしりの細い結晶が群れています。こうしてきれいに光をあてると、まるで、光り輝く草原の雰囲気。「神々の谷」という別名を持つ景勝地・クル渓谷の光景を想像してしまいます。私のイメージでは、ネパール産のヒマラヤ水晶は大地に属す石。ヒマラヤの大地の重みを、荒々しい形や輝き、色濃い緑泥の中に秘めています。対してインド産ヒマラヤ水晶は、大地に結晶するものでありながら、そこに属さない軽さ、明るさのイメージ。最近では、妙に粉っぽく透明感があまりないインド産ヒマラヤ水晶を見かけますが、ピンク~オレンジに天然コーティングされていても、アフリカ産の水晶よりもやさしい雰囲気で、あまり「大地」というイメージが持てません。同じSiO2で、同じ六角形mの基本スタイルで、同じように透明でも、どこか雰囲気が違う……。そんな違いが気になり、そこが美しく見えてくると、水晶好き病もかなりのところまで来てます。きっと。
2006/05/18
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ネパール産ヒマラヤ水晶ならば○○店さんと○○店さん、インド産ヒマラヤ水晶なら○○店さん……と、常日頃当てにさせていただいているお店があります。そのほかにも、もちろんヒマラヤ水晶を扱っておられるお店はありますが、ここへいけば、必ずヒマラヤ水晶があるので、「ヒマラヤ水晶欲しい熱」がぶり返すたびに出かけては、眺めて楽しんで帰ってきたり、ついつい買ってしまったり。いくらヒマラヤ水晶大好きを自称する私でも、手当たり次第に買うわけにはいかないので、そこはそれ、お財布と協議の上でチョイスします。インド産ヒマラヤ水晶で当てにしているお店に行ったときのことです。このお店は、どちらかというと大量仕入れのお店なので、良くも悪くも玉石混淆の品揃え、いや、石揃え。以前に比べると、好みの石が少なくなったなあ……と思っていたのですが、このときは、ここしばらく見かけなかったピンク・クラスター(鉄分の付着で全体的にピンク~オレンジがかって見える)や内包物入りの石が入荷していました。これはうれしい!さっそく棚の隅から隅まで調査開始(笑)。そして見つけたのが写真の石です一見ミルキー・クォーツに見えますが、さにあらず。白っぽい緑泥ぎっしり水晶なのです!長さは6.5センチほど。しかも先端はまるで剣山のよう。これは、どうやら軟らかいものに成長を阻まれたためらしいです。(アーカンソー産で、同じような形状の水晶があります)
2006/05/17
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ちょっと……いや、かなり薄汚れて見える、渋~いガネーシュ・ヒマールです。結晶そのものの透明感はかなりあります。しかし、写真では裏面にあたる面に付着した、分厚く積もったホコリのような緑泥のために汚れて古ぼけた風情が醸し出されています。そのうえ、このクラスターには何とも困った泣き所が……。その「困ったところ」をわざと写真にも写し込んでみました。左下の所です。なにやら砂のようなものがぽろぽろ……。そうなんです。このクラスターは、母岩がやたらにもろくてさわっただけでぼろぼろぼろ。とてもじゃありませんが、いつものようにミネラルタックにくっつけて写真を撮ることができるわけがありません。そんなことをしたら、ミネラルタックが「砂きなこ餅」になります。ここまでこき下ろしておいて、何故この石が我が家にあるかというと、それはもちろん、私が選んで買ってきたから。すでに述べたように見た目いまいちで、ボロボロ母岩の石ですが、(我が家では「ぼそぼそクラスター」と呼ばれております)そんなぼそぼそボロボロの中にかいま見える、ワイルドで硬質な輝きは、やっぱりガネーシュ!……懲りもせずにうっとり(笑)しかしながら、今回の雑記の主役は、このワイルドでクールな結晶部分ではなく、ぼそぼそでさわるたびに砂をまき散らす母岩部分なのです。ついでなのでこの石の裏側を見ていただきましょう。……渋っ!知っての通り、我が家にはヒマラヤ水晶がころころしておりますが、意外に母岩付のものは少ないです。母岩がくっついているような大きなクラスターは高いので、私のお財布と非常に仲が悪いのが最大の理由ですが、母岩付のネパール産ヒマラヤ水晶が、そんなに多くないのも確かです。数少ない母岩付ヒマラヤ水晶を見ていくと、いくつかのタイプがあります。ひとつは、そのままずばり「岩」タイプ。もうひとつはこれやこれのように、長石が母岩となっているもの。そして、3つめがこれやこれや、今回の渋ガネーシュのような、岩と言うより軽石っぽい、軽くてもろそうな母岩の石。ヒマラヤ水晶の中には、これのように荒々しくセルフヒールド状になっているものがありますが、もしかたら、このもろい母岩からきれいに結晶が剥がれると、結晶部分が母岩に食い込んでいた部分がセルフヒールドのように見えるのかもしれません。この3つ目のタイプをよくみると、軽石っぽい白い石と茶色の雲母のようなものが層状に重なっているように見えます。「雲母混じりの層状の石」……これが今回のポイント。何かといいますと、これは、「片麻岩(へんまがん)」あるいは「結晶片岩(けっしょへんがん)」といわれるものではないか……と思うのです。水晶のような鉱物と違って、いろいろな鉱物が混ざり合った岩石の見分けは難しく、とても私ごときに見分けられるものではありません。しかし、あえてこれは「片麻岩」か「結晶片岩」かもと思いたい。以前アベンチュリンについて調べていたときに、「片麻岩」と「片岩」に行き当たりました。この二つの岩石は変成岩の一種。堆積岩などが熱や圧力を受けて変質したものです。プレートの上の堆積物やプレートそのものが,強い圧力を受けてつくられる石といわれ、もともとはいろんな石だったものが、強い圧力を受けたために非常に硬く細かい縞模様ができているのが特徴だといわれています。この変成の際の温度が高いものが「片麻岩」、低いものが「片岩」だというのですが……。ただし、3つ目のタイプの母岩はあまり硬くないので、もしかしたら「片泡岩」や「片岩」ではないかもしれませんが、層状で、長石や石英、雲母などが含まれるあたりは似ています。そしてこの雲母が層状になっているあたりは、「インド翡翠」と呼ばれるグリーン・アベンチュリンにも似たものがあります。全体的に緑色になっているのではなくて、緑のクロム雲母がはっきり見えるタイプでは、雲母が同じような方向を向き、縞状(層状)に含まれているのがわかるものがあるのです。アベンチュリンには、クォーツァイトと呼ばれる、石英質の堆積岩が圧力を受けて変質した珪岩のものがあり、それがインドで採れると言うことは、その変成の源がヒマラヤ山脈の造成にあるのではないかと考えました。だとすれば、やはりというかもちろんというか、ヒマラヤ水晶のこの母岩もヒマラヤ山脈の誕生によって変成した変成岩。こんなところにも、ヒマラヤ山脈の刻んだ痕跡があったのか……と思わず納得。ついでに言えば、(1)堆積岩がもとになった(変成する前の)岩になり(2)ヒマラヤ山脈が隆起し(3)その圧力や熱で岩が変成され(4)そこに水晶が結晶したという順番であると思われるので、アルプス・ヒマラヤ造山運動が約6500万年前から始まっている(上記の2にあたる)ことを考えるとヒマラヤ水晶の結晶は、それよりもずっと新しいということになります。ヒマラヤ水晶について言われる「大地のパワースポットうんぬん」はさておき、「最古の水晶」というのは、明らかに違うと思います。きっとブラジルやマダガスカル、ウラルの方がずっと古いはず。
2006/05/16
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ヒマラヤ水晶です。きっぱり、ガネーシュ・ヒマールです。緑泥たっぷり、緑色。とってもとってもガネーシュらしい水晶です。こういうタイプを、個人的にかきあげタイプと呼んでます。細い先細り系結晶が、文字通り縦横無尽。どこが上でどこが下か、どこが母岩にくっついていたかも定かではありません。ネパール産のヒマラヤ水晶には、長大なヒマラヤ山脈を天の高みに押し上げた地球の力、大地に根ざす重みとも言うべきイメージがあるのですが、このタイプだけはその重みから自由です。なんといっても重力無視という感じでくっつきあっています。こういう水晶をhaystak(「干し草の山」の意味)というのだ……とミネラルショーで外国ブースの人(日本人です)に教えてもらったのですが、干し草の山には縁がないので、ゴボウとかニンジンのかき上げ天ぷらの方がピンときます(笑)。だから「かきあげタイプ」です。写真の石は、かきあげタイプの中でも太い方……かもしれません。太さは、楊枝2本分くらい。もっと細くてもっとこちゃこちゃ固まったものも多いですが、こういう太いタイプの方が空間構成的にきれいです。しかも軽いので安い!難を言えば、絡み合うように産出するので、採取するときにどうしても結晶が折れてしまうこと。写真の石も何カ所かで折れています。細い結晶でも、母岩から「生えて」いるように結晶しているものが多いのに、なぜ、このタイプは「生える」ことも、重力さえも無視したように、アクロバティックにくっつきあっているのでしょう?実は、こういう重力無視でくっつきあったような結晶の産地は多くないように思います。これまで見たところでは、アメリカ(透明なもの)、ペルー、チベットちょっと違うような気がするけれどブラジル……という感じでしょうか。へんてこ水晶の代表的産地マダガスカルやダルネゴルスクでは、見かけていないように思うのですが。
2006/05/15
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エルムウッド・パート2こっちはフローライトです。ちっちゃなサイコロ状結晶が集まって、やはりサイコロな形を作っています。こういうのもフラクタルな構造と言うんでしょうか。カルサイトの色と輝きは、柔らかさを感じさせます。フローライトのそれは、みずみずしくありながら、形はどこか人工的。私にとってのフローライトの結晶は、「都市」のイメージです。さて、エルムウッドのフローライトといえば、色はだいたい紫色~紺色の濃淡バリエーション。スファレライト(閃亜鉛鉱)を母岩としているものも多く、いかにもエルムウッドらしいこのタイプをねらっていたのですけれど、写真の石を見て、あっさり方向転換しました。写真のフローライトは、母岩部分はなく、(母岩のように見えているのはミネラルタックです)写真では裏側に当たるところに、ちょうど枝のような付着部分があります。似た標本で、これがスファレライトだとされていましたが、定かではありません。この部分が、もっとしっかり残っていたら、ちょうど枝にフローライトの結晶が果物のようにくっついているような感じになったでしょう。そして、その「枝」に当たる部分の先っちょには、かわいらしいサイコロ結晶がおまけに一つ。フラクタルでシャープな立方体シェイプと、このかわいいおまけ結晶、そして、この深い紫色を前にしたら、よろめかないわけにはいかないではありませんか。
2006/05/14
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何度も言ってしまいますが、我が家ではカルサイトは少数派。ただ、水晶に比べて軟らかいというだけで、選ぶ機会がぐぐぐっと減っているのです。もしかしたら、水晶以上に色と形のバリエーションがあるカルサイトにまで手を出したらヤバい……という、無意識のなせる技かもしれませんが。そんな無意識ガード(?)をかいくぐってやってくるカルサイト達は、ある意味強者揃い。形か、色に特徴が……と、改めて見てみたら、どうやら水晶にはない鮮やかな色合いにやられているようです、私。アメリカはテネシー州、エルムウッドのカルサイトです。母岩はスファレライト(閃亜鉛鉱)。エルムウッドは、フローライトの産地としても知られていますが、こんなカルサイトも出ます。スファレライト(閃亜鉛鉱)が母岩になっている、産地不明のフローライトやカルサイトを見たら、まずは、エルムウッドを疑ってみても良いのでは……。さて、このカルサイトの形は「犬牙状(けんがじょう)」といいまして、いかにもカルサイトらしい結晶の形です。他にも釘頭状や柱状など、いろいろな結晶の形がありますが、この形が一番好きかもしれません。カルサイトは、きっちり結晶していてもなお軟らかいというか、みずみずしく優しい感じがする石が多いですが、犬牙状の結晶は、すっきりシャープな感じがします。そして写真の石の最大の魅力は、色。光に透ける金色……あるいは蜂蜜色。なんて豊かでおいしそうな色!光に透けて黄金に輝くシャープな結晶を見ていると、なぜか、この石がどこか虚空の一点を指し示しているイメージが浮かんでなりません。石の指し示す先には一体何が……。……カルサイト・コレクターの道へGO! だったら、どうしよう……。
2006/05/13
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「もののけ姫」を見ていました。以前に放映されたときも、確か雑記に書きましたっけ。ハッピーエンドともそうでないとも、何とも言えない終わり方は、人と自然の関わりを象徴しているようでもあります。この映画を見ると、何故か伊勢神宮を思い浮かべます。地元だったせいでしょうか。伊勢神宮は、いわゆる神社……とは違うような気がします。あ、この言い方はちょっと正しくありません。整備され、人が多く訪れる祀る場としての神社ではない……という感じです。では、何に近いかというと、鎮守の森に囲まれ、社も古びて杜にとけ込み、ごく自然にそこにある、そんな神社です。もちろん、伊勢神宮は寂れているわけではないし、古びてもいません。なんたって20年に一度は遷宮で社もご神宝もすべて新しくされ、新しくあり続けることで2000年とも言われる歴史が受け継がれてきた場所なのです。次の遷宮は平成25年。そのための準備、行事はすでに始まっています。伊勢神宮は広いです。なんと伊勢市の三分の一は神宮領。内宮の入り口である宇治橋を渡っても、中心となる正宮まではかなり距離があります。傍らを清流・五十鈴川が流れ、太い神宮杉が林立する中を、砂利を踏みしめ歩いていくと、人が作った場に神を祀る神社ではなくて、人の方が、神のおわす場所へお邪魔するのだという気分になります。杜の奥へと歩み入り、石段を踏みしめ、鳥居をくぐり……、しかし、伊勢神宮の正宮では神がおわす社殿を見ることは叶いません。正殿を中心に四重の垣が巡らされ、お参りの人は、一番外の板垣をくぐりますが、その目の前にあるのは外玉垣南御門なのです。目にすることができないものに霊威を感じ、祈りを捧げる……。これも、日本人が自然に対して抱いてきた敬意ではないかと思うのです。こちらにいろいろ写真をのせてみました。
2006/05/12
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アフガニスタン産(たぶん)のトルマリンです幅1センチちょっと、高さは1センチない、とっても小さなトルマリンですが、何とも美しいパステルカラーで、根本は淡いクリーム色、次にパステルグリーン、先端は淡いピンク……と、小さいくせに3段階に色変わりしている、心憎いヤツ。ちゃんとトップがあるところも、ポイントを稼いでいます。小さくてかわいい~と眺めていたら、ちょっと変です。同じ産地で、こんなウォーターメロンがあるのを見ると、最初は細かった結晶が、徐々に太くなっていくように成長していったのでしょう。言ってみれば、水晶のファントムを輪切りにした……という感じでしょうか。それならわかります。でも……だとしたら、このトルマリンは、どんな風に成長したんでしょう。はじめからこの太さで、上に積み重なるように長くなっていった……?……不思議です。
2006/05/12
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別館サイトのPHOTOコーナーの撮影舞台裏コーナーを更新しました。Downloadコーナーに、にゃは様リクエストのフローライト壁紙をアップしました。サイズが合わなければご一報を~!ちなみに、作っている私本人のパソコンディスプレイには、サイズが合わないのです。バナークリックで別館サイトへGO!
2006/05/12
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先だって行われたMFA展の戦利品です。なんと、我が家で最大の「黒」。長さ12センチ、重さ450g。以前に紹介したガネーシュ・ヒマールの黒が長さ15センチ、重さ350gでしたから、重さの方はこちらが上。そんな黒くて重いヤツは……これ。岐阜県産の黒水晶です。大ぶりな結晶が3本、くっついていて、下部はいくつもの先端に分かれたマルチターミネーションになっています。色はツヤツヤ黒。両端がちょっと白濁した透明になっています。これまで、モリオンの条件はつや消し不透明!……と言っていましたが、このつやつやは両端の透明部分を作っている透明な層が表面を覆っているため。裏側から見ると、つや消しで渋い表情です。太陽光に透かすと、写真では右下に写っている結晶が思ったより光を透してコーヒー色に透けるので、これは、内包物による黒ではなく、スモーキーが濃くなった黒水晶であるとわかります。岐阜の黒水晶はすでに持っているのですが、この大きさと迫力にクラクラクラ……ッ。そして、お値段なんと5000円。すぐ隣にあったやや短く太さはやや太い単結晶(しかも色は茶色っぽい)が、一万円軽~く超えていたので、これは破格!同じお店には長さは皿に長いものの、表面に長石がこびりついて白っぽく見えている黒水晶もあり、これはさらに高かったので、もしかしたらこれは値段の付け間違いだったりして。確かに、写真左の結晶の頭部がなかったり、あちこち少しダメージがあるのですが、全体的にはツヤありで美しく、頭部の欠損も、採集時に割れたのではなく、他の石に接触して成長できなかったようなかんじです。そんな傷で、ここまで破格のお値段になるとは考えられません。しかも、無理を言ってすてきな石をおまけに付けていただいちゃいました。よく見ると、先端が黒いファントムになっています。光に透ける豊かなコーヒー色もなかなか美しい。今も片手にこの黒水晶、もう片手にガネーシュの黒水晶を持ってにやにや中。
2006/05/11
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石の本のレビューコーナーを作りました。あくまでも個人的感想ですが。今後も増やしていく予定です。バナー・クリックで、石本コーナーへGO!
2006/05/10
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「こんな石です」という全体写真を載せている当ブログですが、もともとは、石のマクロ写真から始まりました。カメラのレンズを通して、視界いっぱいに広がる石の表情を見ていると、不思議な世界が見えてくるようです。初心に返って、石のマクロ写真シリーズもやってみようと思います。ナミビアのフローライトです。この産地のフローライトといえば、青(青緑)と紫がまだらになったものが多いのですが、この石は、青の割合が多いです。大きな立方体の角の部分を切り落としたような形をしていて、その角の部分が細かなブロック状になっています。その部分だけに紫色をほんのり浮かべた様子をカメラでアップにしてみたら……内部に光を閉じこめたガラスの海のよう。このフローライトの全体像はこちら。
2006/05/10
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ゴールデンウィークから復帰しました♪穴埋め日記もやりますので、見て下さいね。さて、復帰第一弾は、愛しのヒマラヤ水晶です。ここしばらく、ネパールの情勢が不穏でした。いったいどうなることかと、やや不謹慎な理由でテレビを見ていた奴がここにいます。ネパールはおなじみガネーシュ・ヒマール産の手のひらサイズ・クラスターです。白い長石の結晶がころころしているところに、緑泥を内包した水晶がバランス良く乗っかっている……というか、生えてます。長石らしい密やかな輝きのある母岩と、中心部分だけが緑泥で透明感のある水晶の鋭い輝きが調和して、ひとつにまとまった景色を作り出しています。実物は、上にうっすらと緑泥が降りかかっていて、ちょっぴりほこりっぽく見えてしまっているのが、玉に瑕。でも、それをさし引いても、なかなかのまとまり具合ではないでしょうか。大きさと値段の関係で、どうしても単結晶が多くなってしまうヒマラヤ水晶の中で、こういう手のひらサイズのクラスターは貴重。さらに、小さくてもまとまりがあり、小ささを感じさせない景色のあるクラスターは、見つけたら、是非ゲットしておきたいものの一つです。ヒマラヤ水晶好きを自称する私も、なかなか出会えません。お店やショーに行くたびに、目を皿のようにして探しています。さて、これまで私が見てきたところでは、長石母岩のヒマラヤ水晶は、先細り緑泥入りタイプが多いようです。ずんぐり、透明タイプには長石がくっついているのを見たことがありません。透明タイプと長石の組み合わせといえば、アンナプルナ。アンナプルナ産とされている水晶の中には、やや灰色がかった長石が食い込んでいるものがあります。これでシラーが確認できれば、ムーンストーン付ヒマラヤ水晶ということになるんですけど、残念ながらムーンストーンと言えるようなシラーは見えません。掌に、小さなヒマラヤの風景をのっけて、じっくり楽しむ…………ちょっぴり盆栽感覚です。
2006/05/09
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行ってきました伊勢神宮。写真でたどります。まずは、門前町のおはらい町。屋根がギザギザに並んでいるのが見えるかと思います。伊勢のまちなみの基本は「妻入り」これは、伊勢神宮の社殿が「平入り」つまり、家の軒(のき)がある方に出入り口がある構造なので、それに遠慮したためと言われています。おはらい町は、観光的にまちなみが整備された場所。おかげで銀行や郵便局まで、伊勢の伝統的な建物になっています。伊勢神宮の入り口、宇治橋。端の両側には大きな鳥居があり、冬至の朝にはこの鳥居の上に朝日が出ます。砂利を踏みしめ、正宮へ。太い神宮杉が林立しています。神域の気配がだんだん濃くなっていくようです。ここが正宮。写真撮影は石段下まで。鳥居があるところが、正宮の中心・正殿を囲む四重の垣の一番外の板垣、その奥に見えるのが三重目の垣にある外玉垣南御門。社殿はさらに二重の垣の奥にあり、ここからは見えません。こちらは、正宮の隣にある古殿地。次回平成25年の遷宮の際は、この場所に新しい社殿が建てられます。小さく立っているのは、正殿の床下に埋められている心御柱(しんのみはしら)(※社殿の床下にあり、建物の構造上は難の役目も果たさない。本来は神の依代であったといわれる)を覆うものです。何もないこの空間の雰囲気は独特です。正宮は内宮(ないくう)の御祭神・天照大神の和魂(にぎみたま)をお祭りするところ。裏手には荒魂(あらみたま)をお祭りする第一の別宮・荒祭宮(あらまつりのみや)があります。写真は、荒祭宮へ行く途中にある石段の「踏まぬ石」「天」の文字のように割れているといわれ、踏んではいけないことになっています。ちゃんと水をかけて清められていました。荒祭神。ちゃんと隣には遷宮の際に新しいお社を建てる場所があります。境内で見つけた小さな神様。神宮の境界を守る四至神(みやのめぐりのかみ)です。素朴に石をお祭りしてある神様で、知らないと見逃してしまいます。神宮へ来たら正宮へお参りしておしまい……という方も多いのでは。伊勢神宮は広大な境内を持つところ。内宮だけでもいくつものお社があります。写真は風日祈宮(かざひのみのみや)へ至る参道。木立を抜け、五十鈴川を渡り……良い雰囲気です。紅葉の名所でもあります。伊勢神宮ホームページ
2006/05/08
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今回食べた甘いもの何故かダンナがパフェにはまっています(私じゃないです!)。「おいしいパフェが食べたい~」というので、地元タウン誌のスイーツ特集号を買って、良さそうなお店に飛び込みました。結果、大当たり~!ダンナは苺パフェ、私は抹茶パフェを食べました。しっかり抹茶味のクリームの下には、白玉団子。コーンフレークをはさんだその下には、なんとわらびもち。一番下の粒あんが、思ったよりも甘くて、最後の最後に「食べた~」という満足感のだめ押しをしてくれます。抹茶クリーム+ワラビもち+粒あんの組み合わせが意外にイケます。「あたりの店だったね!」「この本、けっこう良い店載ってるよ」……と調子に乗って2軒目(笑)見かけがちょっとなんですが、これにはわけがあります。実はこのパフェ、大きなコップ型のグラスにアイスクリーム等が盛られ、その上に薄い板状のチョコレートでふたをされて出てくるのです。(真ん中に穴が空いていて、盛りつけのてっぺんのベリーだけがちょこんと出ています)それに、熱々のベリー・ソースをかけて食べるのです。運んできたお店の人が、その場でソースをかけてくれます。ふたをしていたチョコレートはみるみる溶けてご覧の通り。熱々ソースですが、下のアイスクリーム等のおかげですぐに冷えて、中身は見た目はともかく、チョコレートのチップをまぶしたような状態に。酸味のあるベリーソースと、大人の味のチョコレート、甘いアイスクリームの組み合わせが絶妙です。難を言えば、見た目で楽しみながら食べられないこと。でも、なかなかおいしかったです。
2006/05/07
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今回の変な顔。なぜか、舌出して寝てます。いびきもかくし、夢も見るのか、寝ながら足やおなかやしっぽがぴくぴく。そういえば、階段を駆け上がるときに、「ぷっぷっぷっ」とオナラを……(失礼)。こいつは「ガス漏れ犬」か!
2006/05/06
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朝の喫茶店でコーヒーを頼むと、何も言わなくても、コーヒーとゆで卵とお店によってはサラダやフルーツ、あるいは「餡トースト」と称してジャムの代わりに餡が付いて出てくる名古屋の「モーニング」。つまりは、コーヒー一杯のお値段で簡単な朝食が食べられてしまうのです。私の実家のあたりには、そういう「モーニング」はないのですが、ダンナの実家のあたりは、立派に名古屋「モーニング」圏内。聞いてみると、朝食は朝食で食べて、そのあと一休みがてらに喫茶店で「モーニング」なんだそうです。この「モーニング」は、広い年齢層に根付いていて、「昔からこの店に行ってる」という喫茶店に行ってみると、近所のおじいさんとおぼしき男の人が、4,5人で趣味談義に花を咲かせていたり、エプロンを付けたままのおばさま方が、連れだって……ではなく、喫茶店で待ち合わせ。もちろんみなさんが頼むのは「モーニング」。お店の方もわざわざ「モーニングで」と注文しなくても、「コーヒー」というと「パンをおつけしてもいいですか?」という具合。ダンナ曰く、「東京へ来たらモーニングがなくて残念だった」。……というわけで、GWではしっかり「モーニング」に行きました(笑)。何しろ、名古屋における喫茶店の多さは東京の比ではありません。カーナビで喫茶店をマーク表示すると、マークに埋もれて道が見えません!そんな名古屋「モーニング」をはじめ、私も知らない名古屋の不思議メニューが多数紹介されている本を見つけました。「名古屋の不思議」「赤味噌ラガービール」?、「ブラジャー丼」?……名古屋には、まだまだ不思議があるようです。
2006/05/05
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今回食べた変なもの。ぜんざいコーヒー写真では一見普通のぜんざいですが、お椀の中にはコーヒーと粒あんと餅が入っています。ぜんざいの汁に見えるところがコーヒーなんです。見かけはぜんざい、香りはコーヒーという、摩訶不思議な一品。……私はけっこう好きです。ちょっと苦みの強いコーヒーを使っているので粒あん甘みが抑えられて、食べてみると、「そういえばコーヒー風味かも」……という甘さかなり控えめのぜんざい。(コーヒーの苦みが隠し味)食べたあとには、塩味の昆布茶が、これまたふしぎなコラボを醸し出します。スタンダードな甘さのぜんざいがちょっぴり苦手な私には、意外にヒットしました。まあ、ぜんざいは甘くなきゃ、とかコーヒーはコーヒーとして味わいたいとか、コーヒーは苦くて苦手……という人にはお勧めできませんけれど。このお店には「エッグ・コーヒー」なるメニューもあったので、今度機会があれば試してみよう……。
2006/05/04
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今回食べた珍味。それは「ほしがき」「干し柿」ではありません。「干し牡蛎」です。パッケージごしで見にくくてすみませんが、生の牡蛎を串に刺して干したもの。軽くあぶって食べると……酒の肴にあまりにもぴったり。海の風味のスモークチーズ(ちょっと苦みアリ)……という感じでしょうか。同じお店で牡蛎の薫製も作っていて、これも珍味です!牡蛎のシーズンといえば冬ですが、干し牡蛎や薫製の牡蛎は冬を越して栄養をたっぷりため込んだ今頃の牡蛎でなければおいしくないんだそうです。首都圏では、薫製を国立の紀ノ国屋に出荷しているそうなので、興味のある方は探してみては。
2006/05/03
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ゴールデンウィークは、やはり帰省。実家で海の幸を食いだめしました!実家にいると肉より魚の割合がだんぜん高いんです。ダンナ曰く「しばらく魚は勘弁して」。今回の食いだめ。「牡蛎」殻付の牡蛎をいただき、庭で直火焼き。殻をあけるとぷるぷるの身がで~ん!一応加熱してこの状態。おそるべし。牡蛎を下さった方曰く、「一つでコロッケになるよ」……なるほど。ちなみにこの写真、ほぼ実物大だと思います。
2006/05/02
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明日からGWにつき、ちょっとさぼりウィークします。石好きさんLINKへのお申し込み、内容変更への対応が遅くなってしまいますので、ごめんなさい。ついでに写真を一枚。黒い瑪瑙の板を光に透かしてとろうとして失敗。カメラを構えた自分をとってしまった一枚です。黒い石をおそれる人が多いのは、こうして自分自身が写ってしまうからかもしれません。……プロフィールの写真、これにしようかな。
2006/05/01
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インドはクル渓谷産のヒマラヤ水晶です。比較的短柱状の結晶が群れていて、母岩も石英質。一番の特徴は、おそらく鉄と思われるものによって、全体がオレンジっぽく見えること。光の加減では、ちょっぴりピンク色っぽくも見えます。鉄によってオレンジに染まった水晶をタンジェリンと呼ぶことがありますが、よく見かけるブラジル産のタンジェリンが、表面を鉄にコーティングされているのに対して、この産地のものはどちらかというと結晶の隙間や石英質の母岩が鉄によって色づいているか、結晶の表面に鉄がくっついていても、皮膜状にコーティング……ではなく、ちょっと粉っぽくくっついている感じがします。そのために、色づきはあくまでもほんのり。クラスター状態になって初めて、あ、色が付いてる……とわかる程度です。しかし、この色づきの具合がこの産地の特徴であり、見慣れてくれば、お店の棚でブラジル産と一緒になっても、たいてい見分けがつきます。ヒマラヤ水晶としてはネパール産よりも前から流通していたインド産ですが、このごろではなかなか手頃で、美しい色・形の石に出会うのも難しくなりました。以前は、インド産で面白い石を置いていたお店も、店員さんが変わったら、品揃えがいまいち……。ミネラルショーでは、普段目にすることが少ない国の石とか、インド産ではアポフィライトや沸石類に目を奪われがちですが、ほんのりかわいいインド産水晶もしっかり見てこなければ。
2006/05/01
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