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何故にその石に惹かれるか。答えは簡単かつシンプルです。だってKURO水晶なんだもん(笑)。……というわけで、ブラジルの黒水晶・モリオンです。黒水晶が好き~といいながら、ブラジル・モリオンの原石がまともに登場していませんでした。ブラジルはバイア州の産です。私が知る限り、かなり前からモリオンの産地として知られ、その大きさ、産出する量からいっても、モリオンと言えば、ここのこれという代名詞と言っても過言ではありません。今でこそカザフスタンなど各地でまっ黒なモリオンが産出し、ブラジルのモリオンは産出量が減っているといっても、知名度からいえば、まだまだモリオンの中では有名でしょう。この産地のモリオンは、ひときわつや消し、ざらざらワイルド、柱面が発達していないずんぐりとしたフォルムが特徴です。そのためモリオンとは、普通の水晶と色だけでなく形も違う、それこそがモリオンなんだとするところもあるくらいです。事実、この石を買ったお店では、モリオンはこういう(柱面の発達していない)形の水晶で、本物の黒水晶はブラジルにしかないと言われました。さらに、この石が発見された当初は、整ったソロバン型で、漆黒の結晶が見られたのだそうです。かくいう私も、(天然)黒水晶の最初の出会いはこの産地の石でした。(黒いだけなら人工黒水晶の方が先です)モリオンはタフでワイルドなゴツいやつ、というイメージは、このタイプのモリオンがルーツであることは確かです。しかし、モリオンがここでしか産出しない、モリオンは柱面が発達していないものだという節には残念ながら賛成しかねます。カザフスタンをはじめ、柱面が発達したモリオンは多く見られるからです。また、きわめて濃色のスモーキー=モリオンかどうかという点についても、「個人的にはイコールではないと思っている」と言っておきましょう。なぜならば、スモーキーとモリオンを区別する明確な基準はありませんし、「イコールではない」と思っている私にも、区別を付けかねる石も多いからです。けれど、それでもなおモリオンは濃色スモーキーとは違う、と言いたいです。それは「自分の中に石の基準を持つ」というモットーがあるからです。昨今、石屋さんの数が増え、お店ごとに石についていろいろな説明がなされています。ここで「自分の基準」を持っていないと、「A店ではこう言ってるけど、B店ではこう言っている。どっちが本当?」……ということになります。鉱物学的なことなら、調べていけば何とか白黒付けられますが、パワーだの意味だのということになると、真偽のほどはわかりません。「自分の基準を持つ」と言うことは、わからなければ調べる、自分が納得できる形で頭に入れる……ということです。石のパワーや意味については、元をたどれば何らかの理由やきっかけを元にどこかの誰かが言いだしたもの。まるで伝言ゲームのように変化し、広がっていった末端の意見を追いかけてみたところで、わけがわからなくなるだけです。そんなものに振り回されるくらいなら、肥大したイメージをはぎ取り、イメージの源泉である石を、じっくり眺めて見た方が、ある意味「本質」に迫れるのではないでしょうか。
2006/07/31
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いいかげん、耳にタコを通り過ぎているかもしれませんが、私は原石派です。自然が作り出した結晶の形が良いのです。とはいえ、ポリッシュも買うし、丸玉だってエッグだって持っています。それでも、ポリッシュならばもとの形に忠実なもの、エッグや丸玉は、磨いた方がきれいだったり、結晶の形を持たないもの……とある程度こだわりというか、自分の基準を持っているつもりです。そんな中で、根拠はないけれど何故かこだわって集めている石がこれ。フローライトの劈開割り八面体です。「劈開割り八面体」という用語はありませんが、天然の状態の形ではなく、フローライトの劈開(一定の方向に割れやすい性質)を利用して作った八面体なので、こう読んでいます。聞くところによると、熟練の職人さんがいて、ハンマーでぱりんぱりんと割って作っているのだそうです。はたして、辺の長さが1センチほどの小さい八面体も手作業で作っているのでしょうか。この劈開割り八面体は、形もかわいいし色も美しいのが多くて人気です。何を隠そう、初めて買った石は、確か紫色のフローライト八面体でした。そして時は巡り、手元にはいくつかフローライトの八面体がありますが、最初に買った一つを覗いて、すべて「パイライト入り」という共通点があります。そうです。何故かこだわって集めているのが、「パイライト入りフローライト八面体」。理由はありませんが、何か基準を設けておかないと、際限なくころころ増えそうで……。それともちろん、パイライト入りが美しいから。フローライトは、水晶にはないみずみずしい美しさがあります。その中に内補されたパイライトの金色の粒は、まるで石の中に浮かぶ星くずのよう。永遠に浮かび続ける浮遊感とでもいいましょうか。そこには小さな宇宙があるように思えるのです。
2006/07/30
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先日の水晶製十字架&三日月に続いて、プチ物作り期間中です。今回は、ヘンプ&ターコイズの定番コンビ。シンプルなネックレスをお店で見かけて、「これなら作れる!」とさっそくチャレンジしてみました。メインはタンブルサイズのターコイズ。長さは3センチくらい。マトリックスの部分がちょっとゴツゴツしていて、アクセサリーに加工されているものと比べると、質は低めでワイルド。そのぶん、ハウライトターコイズや練りの心配をする必要はなさそうです。見かけがごついので、ヘンプにも合いそう。あり合わせの材料でつくったので、芯のヘンプがオレンジだったり、留め金のビーズが筒状だったりしています。しかも「これなら作れる」と大口を叩いた割に、ヘンプの長さが足りなくなって途中で継ぎ足したりしているので、編み目がちょっとよろけています。ま、それも愛嬌と言うことで(言い訳)。予想通りワイルドなターコイズとナチュラルヘンプは好相性。アースカラーの服に良く合います。さて、ヘンプを編まれる方は経験がおありかと思いますが、ヘンプに天然石を会わせる場合に一番問題になるのが、「穴の大きさ」。ヘンプが通らない!……と嘆いた方も多いのではないでしょうか。かくいう今回のターコイズも、ヘンプが通りません。こういう大きなビーズの場合は、左右からドリルで穴を空けるので、穴がまっすぐ通っていない(内部でずれている)ことも多くて、大きさ的には通りそうでも、実際は通らないことも多いのです。そこで裏技。以前、ビーズひとつぶブレスの作り方でもご紹介しましたが、糸かテグスさえあればできちゃう作り方です。コツは下図の通り。ヘンプはビーズの左右から出ているだけ。左右の(編むときに芯になる)ヘンプをテグスかネックレス用の糸で結んでしまうのです。ブレスレットの時はネックレス用の糸を使いましたが、今回は中で穴が曲がっているらしく、糸では通らなかったので、テグスを使いました。テグスも糸も一重ではこすれて切れてしまうと思うので、二重、できれば三重にしておく方がいいと思います。また、結び終わったあまりの糸(テグス)は、短く切ってしまうのではなくそのまま残して、芯のヘンプと一緒に編み込んでしまった方がほどける心配がありません。マクラメブレスのようにいくつもの石を編み込む方法にはむきませんが、中央に一つビーズを入れるタイプならこの方法でOK!糸かテグスが(できれば4本)通れば作れます。使用した編み方はねじ編みと玉留め。玉留めは、マスターするのにちょっと時間がかかりますが、糸(ヘンプ)の最後の始末などに役に立つので、覚えておくと便利です。「一夏保てばいいさ」くらいの気持ちで手軽に手作りはいかがでしょう?個性的なビーズは、ビーズ屋さんよりもエスニック雑貨の店などに多いです。
2006/07/29
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ブラジル産のトルマリンです。外側は明るい緑、内側はほんのりピンク。透明感はさほどなくて色も淡いので、「ウォーターメロン」とまでは呼ばないかもしれません。しかし、照りは良く、両端も結晶面がちゃんとあるので整った形をしています。ブラジルの、この手の色合いのトルマリンは、内部が潮汐高レピドライト高に置き換わっていて、外側に皮のように緑のトルマリンが巻き付いたようになっているものが多いのですが、これは、内部までトルマリンのようです。中心部の色が淡いのが、残念と言えば残念ですが、これで色が濃かったら、とても手が届かなかったことでしょう。これはこれで梅肉を蒔いた巻き寿司のようで愛らしいかも。どうにも巻き寿司っぽい外見なので、ついた呼び名が「カッパ巻き」。トルマリンにはまっちゃダメ、と言いつつも、密かに増えていくのがちょっとヤバいかもしれません。
2006/07/28
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マダガスカル産のキャンドルクォーツ・クラスターです。大きさは、底面の長径が12センチほど。クラスターとしてはやや大きめ、手に載せると底面が掌をちょっとはみ出します。キャンドルクラスターといえば、こういうのがスタンダード・タイプですが、今回のクラスターも、柱面が小さな結晶に覆われていて、前端は大きな錐面になっていて……と、詳細に見ていけば立派にキャンドル。2004年の新宿ショーの最終日、棚の下の補でこの石を発見、軽くなった財布を握りしめ、値段を聞いたところ、キャンドルクォーツとしてもクラスターとしても破格のお得プライスに迷わず即ゲット。その後同年の10月のIMAGE2004では、急に値上がりしていて、「あのとき買っておいて良かった!」と思ったものです。さて、くわしく見ていくと、このクラスターの特徴は、キャンドルクォーツにしてはスリムなこと。柱面はやや茶色で不透明気味。それに対して先端は透明で、よく見ると内部には白いファントムが入っています。いつものように光に透かして写真に撮ると、透明な層に覆われた白いファントムが光を受けて輝いて、まさしく先端に光を灯した「キャンドル」。「キャンドルクォーツ」としてはやや変わり種のように見えて、実はちゃんとキャンドル(ろうそく)に見える、キャンドルらしいキャンドルなのです。これまでに何度も述べてきたように、エレスチャルやキャンドルクォーツと呼ばれる結晶は、結晶学の言葉で言うと「骸晶」と呼ばれるタイプにあたります。「骸晶」は、水晶の材料である珪酸分が多いところ、つまり「結晶化駆動力」が大きい環境下で成長したため、あっちこっちでいっせいに結晶が始まり、結果的に複数の結晶が固まったような複雑な形になったと考えられています。さらに、キャンドルクォーツに関しては、いっせいに結晶がすすんだことで水晶が成長する熱水中の珪酸分が骸晶となるほど濃くなくなり、途中から普通の成長をしたため、先端が大きな錐面になっているのではないかと想像しています。今回のキャンドルクォーツの先端部分が透明になっていることも、この想像を裏付けています。結晶があっちこっち奔放に伸びて、先端で光を反射する様子は、まるで白い花を付けた野草のよう。よく見ると、鉄錆のようなものが付着していて、全体的にホランダイト入り水晶のくラスターに似ているので、もしかしたらよく似た産地なのかもしれません。また、ものによっては結晶の隙間に木の根のようなものが食い込んでいることもあるので、比較的浅い場所で採掘されたか、もしくは露頭していたのかもしれません。ちょっと水晶らしからぬ姿ですが、何とも個性的で、好きな石の一つです。
2006/07/27
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久しぶりの陽射し~♪というわけで、思いっきり光に透かして撮ってみました。モルダバイト2号です。私が知る限り最安値(500円)だった1号に比べると、倍以上の大きさ。値段はさすがにワンコイン以上でしたが、ミネラルショーだとかなりお得です。要するに天然ガラスなんですけれど、なぜこんなに美しい緑なのでしょう。テクタイトと言えば、まっ黒あるいは濃褐色……なのに、何故モルダバイトがこんなにも美しい緑で、リビアングラスが淡い黄色なのか、その理由を解説している資料をまだ見たことがありません。どなたかご存じでしたら、情報プリーズ!さて、モルダバイトは、透けた緑の色合いとテクタイトらしいでこぼこが魅力で、ついつい超マクロで写してしまいます。すると、ものがでこぼこだけに、あちこちピンぼけしてしまうので、今回はやや遠目から全体を写してみました。モルダバイトは、緑で透けるものと思われがちですが、ミネラルショーで山盛りのモルダ軍団を見ていると、かなり褐色がかったもの、ぼってり厚みがある形で(彫刻や丸玉・ビーズがあるくらいだから当たり前ですが)なかなか透けにくいものまで、思ったよりもバリエーションがあります。比較的薄くて色が美しく、枝を伸ばしたような複雑な形のもの、気泡が入ったものは、価値が高いようです。褐色がかったり、表面が妙にのっぺりしているものは、やや安め。がんばって、緑がきれいで透けて、お値打ちなものを探しました。自立して写っていますが、実はこっそり支えて立たせています。自立するほど分厚くはありません。厚みに差があるので、透けた色合いが微妙に違い、そこがまた美しいと思います。でもやはり一部ピンぼけ……。
2006/07/26
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相も変わらず曇り空。ちょっと陽射しもありましたが、そういうときに限ってバタバタしていて石の写真が撮れません。そこで、以前とった写真の中からこんなカットをピックアップしてみました。新宿ショーのみにオフ会に連れて行った、ガネーシュ・ヒマール産水晶です。成長線びっしりで磨りガラスのように見える柱面とか、小さいのにくっきりなレコードキーパーとか、中できらめくミスト(霧状の白い曇り)が、何故かとても好み。何故、こんなにキラキラしているのかとアップで迫ってみたら、幾重にも重なるように、さざ波状のクラックが入っていました。ここに光が反射して、あたかも星雲のような光を生み出しているようです。このクラックは、通常の、虹が出るクラックとは、少し様子が違います。結晶に何らかの力が加わったか、結晶のクセによるひびかもしれません。今後、同じような表情の石が出てくれば、このクラックが産地の特徴であるかどうかがわかるはずです。さて、ヒマラヤ水晶は、全体的な特徴として、「上に突き抜ける」んだそうですが、この石は4センチほどと小さいのに強くて、「後頭部にくる」んだとか。一体なぜ、後頭部?兄弟石を見つけたら、ここら変も検証してみたいです。
2006/07/25
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パキスタン産のアクアマリンです。昨年末までのアクアマリンに対する印象は、「きれいだけれど」でした。「ど」が意味するところは、きれいだけれど、高い。きれいだけれど、結晶の形はあまり面白くない。だから、きれいだけれど、手が伸びない。要するに、きれいだけれど、KURO的には魅力が今ひとつ。しかし、パキスタン産のアクアマリンに出会って、印象はきれいさっぱり覆りました。アクアマリンって、色も、形もこんなに個性豊かだったのか!目から鱗とはこのことです。これまで、アクアマリンというとカットされてアクセサリーになっているか、透明度や色はすばらしいけれど全面ポリッシュされた結晶か、未加工原石でもえんぴつみたいな六角形の結晶だけ……という感じでした。しかし、水晶にくっついているものあり、放射状結晶あり、いくつもの結晶が固まった、ベリルバージョンのカテドラルあり、色も、薄いの、濃いの、インクルージョンのあるなし……。水晶のようにとは行きませんが、なかなかどうしてやるじゃん、アクアマリン!水晶ではお目にかかれない透明な淡い青の結晶が作り出すバリエーションは、蒸し暑さにあえぐ今の季節と相まって、心にぐぐっとヒットしました。さて、写真の石は長さ3センチほど。アクアマリンとしてはやや淡目、パキスタン産としては若干濃いめの色合いです。表面や裏側に白雲母がくっつき、ショールも内包されているので、かなり透明感があるのに、雲母やショールのせいであまり美しくは見えません。しかし、「美しくは見えない」というのは、宝石鉱物としては、ということ。インクルージョン水晶好きの目から見れば、これはアクアマリン・ガーデン!ルーペでじっくり見るポイントが増えたと言うことで、マイナス点ではありません。表面にこびりついているところは、正直ちょっと惜しいと思いますが、そのおかげで、大きさも色も透明度もあるアクアマリンが手元にやってきてくれるなら、むしろプラスかも(笑)。この石を選んだ決め手は、大きさ色合い、透明感の他にもう一つあります。それは「手ざわり」。一番大きく透明な柱面が妙につるつるすべすべしているのです。単に凹凸がなくてすべすべ……というのとはちょっと違う、むしろ微妙な凹凸が気持ちいい感じ。「なんだか気持ちいい~」と良いながらよくよく見たら。写真に写っているように、柱面に六角形の模様が幾重にも浮き出ていました。その様子は、さながら水晶でいうところの「レコードキーパー(レコード)」。鉱物学的に言うなら成長丘。……ちょっと待って下さい。少し変です。水晶に浮き出る凸状の△は、成長丘という名の通り、水晶が成長していくときに現れる結晶の表情です。そしてそれはファセット(錐面)にできます。アクアマリンは水晶と同じように断面が6角形の結晶を作りますが、先端は平らです。水晶と同じような成長丘なら、この平らな面に出るのではないでしょうか。(事実、先端の平らな面に六角形の盛り上がりがあるアクアマリンがあります)どうして、柱面に六角形模様なんだろう?アクアマリンでは柱面にも成長の痕跡が現れるのでしょうか。それともこの結晶は特別に、柱面から新たな方向への成長をはじめたのでしょうか。あるいは、成長丘ではなくて蝕像なのでしょうか。私に言えるのは、お店で見たたくさんのアクアマリンの中で、こういう模様があるのはたぶんとても少ないということです。不思議だなー、不思議だなーと良いながら、その模様を写してみたら、なんだか雨誰の波紋のよう。今の季節にぴったりです。
2006/07/24
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今年、すなわち2006年のツーソンショーで出回ったらしいコロンビア産の水晶です。その名も「ドリーム・クォーツ」と言うそうです。エピドート入りと言われるペール・グリーン。透けているようでいて透けていないような微妙な半透明具合はいわゆる「寒天カラー」。以前にもひとつご紹介しましたが、最初に紹介した石は、どうもエピドート入りと思えませんでした。対してこちらは、ころりんとしたDT(両錐)の結晶の一部にエピドートが食い込んでいるので、エピドート由来の色である可能性がかなり高いです。よく見ると繊維状の内包物は直線的。一つ目のドリーム・クォーツが、煙が揺らめくような内包物であるのとは対象的です。微妙な透明感のためか、ちょっと下から見上げ気味に光に透かすと、直接光に当たらない結晶の下部が輝いて、まるで月光を集めたかのようにみえます。ちょっぴり内包されたエピドートの結晶も緑に透けて、心憎いアクセントになっています。ドリーム・クォーツ(クリスタル)といえば、以前はハーキマー・ダイヤモンドのことでした。ハーキマー・ダイヤモンドは、そのシャープでクリアな輝きから、「将来の夢」とも言うべき「ドリーム」を連想します。一方コロンビアの水晶は、ゆったりまどろむ癒しの夢でしょうか。……考えてみたら、私が持っているコロンビアの水晶は、ほんのり緑のものばかり。あらら……。
2006/07/23
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本日、250000hitを突破しました!ありがとうございます!
2006/07/23
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別館サイトの「My Stone」に10点追加しました。どんどん収納しないと、貯まりまくってます。あまりに貯まったので懐かしい石ばかり。バナークリックで別館サイトへGO!
2006/07/22
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パワーストーンとしてもおなじみの石に「タイガー・アイ」があります。その青黒バージョンがホーク・アイ。これらの石は、クロシドライト(青石綿)に石英が染みこんだ「クロシドライト・クォーツ」であるとされています。青石綿というだけあって、クロシドライトの元々の色合いは青(青黒)。つまり、ホーク・アイと呼ばれている石の色合いです。一緒に含まれていた鉄が酸化すると黄色~茶色のタイガー・アイになり、さらに人工的に加熱すると赤くなり、「レッドタイガー・アイ」とか「ブルズ・アイ」と呼ばれています。逆に脱色してクリーム色やグレーになっているものもあり、グレー・タイガー・アイと呼ばれたりしています。さらに脱色したものを緑やピンクに染めたものもあるようです。本来、石英は結晶しているので染料では染まりませんが、タイガー・アイの場合は中に繊維状のクロシドライトがぎっしり入っているのでそこに染料が染みこんで染めることができるようです。タイガー・アイとホーク・アイが混じったものを「混虎目石」、ホーク・アイからタイガー・アイに変化する途中(酸化する途中)の灰緑色のものを「ウルフ・アイ」と言うそうですが、この用法は聞いたことがありません。タイガー・アイのタイガー・アイたる所以はこのクロシドライト。繊維状のクロシドライトが一定方向に並んでぎっしり内包されているために、底に光が反射して、キャッツ・アイ効果にも似た、太い光の筋が現れて、色合いとその光が「虎の目のようだ」というのでその名がつきました。青石綿の並びとぎっしり具合がキモなので、石英の分量が多くなってきれいな光が現れなくなると価値も下がり、「タイガー・クォーツ」と呼ばれたりします。パキスタンの青水晶も、実はクロシドライトの内包による青なので、たまたま青く見えているために青水晶になりましたが、これも「タイガー・クォーツ」の一種と言えます。さて、タイガー・アイの主な産地は南アフリカ。この南アフリカのお隣、ナミビアではちょっと変わったクロシドライト・クォーツが出ます。ピーターサイトです。ピーター・サイトは一口で言ってしまえば、タイガー・アイとホーク・アイが混じってかき混ぜられたような石。別名をテンペスト(嵐)・ストーンと言うそうです。ピーターサイトの名前は、1962年にこの石を発見したSid Pietersにちなみます。写真の石は東急ハンズ(笑)で買ったタンブルで、比較的石綿繊維が平行に並んでいますが、もっと大きな石では、まるでモザイクのようにあっち向きこっち向きに混ざりあってある種の抽象画のような美しい模様を作り出しています。これは、地球の地殻変動によってバラバラにされたり押しつぶされたりしたためだそうです。さらに、1993年には中国でも発見され、1997年から流通するようになりました。中国産ピーターサイトはナミビア産がクロシドライトを含むのに対し、マグネシウムリッチな角閃石を含み、色合いも金~赤みを帯びた部分が多いもののナミビア産ピーターサイトによく似ています。個人的には、ピーターサイトは青(青黒)が中心で、複雑な光を浮かべたものがいい……と思っているのですが、こんなのも買っちゃいました。長径4センチほどの薄いカボション(?)です。確かに青もあるのですが、金色も混じり、さらには赤まで。(実物はもっと渋い色合いです)確かナミビアだと言われていたのですけれど、どうでしょう?また、「クロシドライト・クォーツ」と書きましたが、「クロシドライト・アゲート」と紹介しているところもありました。「クォーツ説」が多いのですが、この赤い部分を見ていると、「アゲート」説にも納得してしまいそうです。
2006/07/22
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ブラジル産の水晶です。ブラジル産には、層状のファントムがありますが、これは……いったい。先端から奇妙な具合に層状インクルージョンが入っています。形からしてファントムではないみたい。先端が欠けているように見えるのも、層の部分で剥がれたようになっています。実は非研磨なので、この水晶は途中から部分的に層状のインクルージョンを含んでしまったということ。普通のファントムを考えると、水晶は小さい形からタケノコの皮をかぶせるように一層一層大きくなっていくはずなので、こういう層状構造が内包されているというのは不思議。おとなしそうな見かけに寄らず、謎な成長過程を経たようです。……というか、やはり、水晶にはいろいろな成長過程があるのでは……?
2006/07/21
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梅雨も終盤と言いますが、雨の降り方は梅雨本番。暑いのも直射日光も苦手なので、涼しくて陽射しが弱いのは歓迎です。しかし、こうも雨が降り続いてくれると、さすがにちょっとふっとうしい。さすがに写真も撮れません。……というわけで、久しぶりに手作りものなど。ヘンプのチョーカーとネックレスです。別の店、別の時期に買った水晶の三日月型と十字架のペンダントヘッド(ビーズ)があったので、重ねても単独でも着けられるようにつくってみました。大きさは三日月型の方が長さ3センチ、十字架の方が4センチです。ペンダントヘッドとしては大ぶりですが、透明なので圧迫感はありません。どちらも手で磨いたものとおぼしく、大らかでやわらかい形をしています。さらには、こっそり虹も出ます。こんな作りのビーズなので、革や鎖よりも、ヘンプの方が似合うはず。ヘンプも中間色を選び、銀と銀引き(透明で中が銀色)のビーズを編み込みました。大きくても透明なので強い色や中途半端に大きいものを会わせると、バランスが取れないのではないかと思ったからです。「丸大」と呼ばれる大きさのビーズなので、光が当たれば控えめにちらちらキラキラ光だけを補ってくれるはず。三日月チョーカーの方は、ビーズを留め具にしていますが、十字架の方はシルバーの大きめビーズで、長さが調節できるようになっています。ヘンプは、実はこういう使い方をするため用ではなくて、編み物に使うものを利用しています。ヘンプ編みのものは、最近中間色が出てきましたが、まだまだ派手なものが多くて、使いにくいことがあります。今回の場合、生成ではおとなしすぎて、全体が沈んでしまいそうでした。そこで目を付けたのが手芸店の編み物&刺繍コーナー。冬場は毛糸で溢れるコーナーも、夏場は規模が縮小されています。そこを覗くと……ありました。編み物用のヘンプそのほか、刺繍用のリネン糸も使えます。他にも笹の繊維の糸があったり、色も豊富。編み物用で服にするだけあって、微妙な中間色もそろっています。しかも、さほど色落ちもしないはず。以前、藍染めのヘンプを買ったら、編むだけで指が青くなりました。こんなものでは、とても身につけられません。さらに、編み物用なら長さも十分です。ヘンプ探しにお困りの際は、編み物&刺繍コーナーも覗いてみて下さい。
2006/07/20
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別館サイト「Free Talk」の「水晶の色の迷宮」をリニューアルしました。シトリンやアメシスト、ブルー・クォーツなど、色別水晶の写真が大幅に増えました。「Glossary」にも新たなコーナーが増えています。バナークリックで別館サイトへGO!
2006/07/19
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ヒマラヤ水晶です。ガネーシュヒマールです。先端にちょっとダメージがあるものの、照り良し、内包物なしの迫力クリア・クォーツ。気を抜くと、カメラがためらいもなく結晶の「向こう側」にピントを合わせちゃいます。その結果、予期せぬピンぼけ写真が増殖し、この写真では一生懸命柱面に光を反射させて、底にピントをあわせて撮りました。ヒマラヤ水晶といえば、「氷のような透明感」が特徴の一つとされますが、実は、色合いがさまざまです。緑泥入りを抜きにして、比較的透明なものが多い「ずんぐりカテドラル系」タイプを例にとってみても、一口に透明という中にも、僅かにスモーキーがかっていたり、色味を感じない(白っぽい)透明だったり、その石だけを見ると透明なのに、他の石と並べると薄墨色とでも言いたい、ちょっと黒みを感じる透明感だったりします。結晶表面の照りもさまざまで、特に傷もなく、付着物もなく、磨りガラスのようでもないのに、あまり輝いて見えない石があるかと思えば、つや出し剤で磨いたんじゃないかと思われるほどピカピカキラキラな石もあります。黒みを感じるクリアで、エッジがするどくピカピカキラキラな石は、水晶でありながら鋼の雰囲気が感じられます。探しているのですが、これぞという石にいまだ巡り会えません。対して写真の石は、ちょっとあたたかみを感じるクリア。この石は褐鉄鉱と思われる黄色っぽい泥のようなものが一部付着していて、全体が黄色みがかって見えます。エッジもきちんとしているのに手ざわりがなめらかで、「凛とした」と言うよりも「さわやかな」という感じ。照りもいいのに、キラキラピカピカと存在を主張するのではなく、その場にふわりととけ込んでいくような「空気感」とでも表現したい雰囲気があります。そのため、ごつごつワイルドな石が多くて、よく言えば存在感抜群、悪く言えば問答無用に押しが強い我が家のネパール・ヒマラヤの石の中では、かなり貴重な「癒し系」かもしれません(笑)。しかし、それだけで終わらないのがやはり我が家のヒマラヤン。根本を見ると、断面にも黄色い土のようなものがくっついていて、そこに天然コーティングの虹が。実はこの石、「おしりだけアルケミスタ」なのです。
2006/07/18
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パキ&アフガン石ブームにのってやってきた、パキスタン北部、ギルギットのアクアマリンです。この地のアクアマリンは色が淡いので、原石出回り率が高いのがうれしいところです。この石も例に漏れず、ものすごく色が淡くて、ほとんどゴシェナイトと言っても良いほど。宝石鉱物としては、内部は白濁していて、インクルージョンもあるので、とてもとてもカット石にはならないでしょうが、原石派石好きにとってはたまらない石なのです。なぜなら、石をくるりと反転させると……石の裏側は何故か階段状になっていて、繊維状に結晶しているのです。その部分に光を反射させると、まるでサテンのような輝きが。シラーというか、なんというか、「サテンスパー」と呼ばれるタイプのセレナイトの輝きに似ています。前述したように、階段状になっているので、その状態で繊維状の結晶が輝くと、神秘的な月の宮殿のよう!うっとり……。実は、ネパールでもアクアマリンが産出し、トップの部分に繊維状の結晶部分を持つものがあるとのことですが、写真で見た限りでは、パキスタン産の方が繊維状構造が細く、輝きが繊細かもしれません。ネパール産の繊維構造のものは、「シルバー・キャップ」と命名されていましたが、パキスタンのものは、「キャップ」どころではありません。そこで勝手にネーミング。ムーンライト・アクアマリン!セレナイト(サテンスパー)にも似た輝きなので、ムーンライトという感じではないでしょうか。さて、なぜこんな結晶になるかというと、この手の結晶の、繊維構造の部分に白い泥のような鉱物がこびりついていることが多いので、●結晶が成長する際、軟らかい層にぶつかって繊維構造になったあるいは、ネパール産で、もろい母岩に結晶し、それがきれいに剥がれたと思われる水晶が、セルフヒールドのような構造をしていることから考えて、●もろい(軟らかい)母岩に結晶したためではないかと考えられます。ご覧の通り透明度が低く、付着物が多いので、アクアマリンとしては破格のお値段。それをゲットして、針や歯ブラシでクリーニングし、美しい繊維構造を「掘り出す」のが、ただいま現在、石仲間内でのブーム。写真の石も一生懸命クリーニングしました。お店の棚の中から「掘って」探す。買った石をちまちま「掘って」クリーニングする。ちょっとした採掘気分が味わえて、がんばれば美しい輝きに出会えちゃう。しかもそれがアクアマリン。夢中にならないわけがありません(笑)。
2006/07/17
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ヒマラヤ水晶です。ガネーシュ・ヒマール産です。ここでちょっと疑問が……。タビュラー・クリスタルと呼ばれる水晶がありますね。その条件は、●先端がマイナスドライバーのように一直線になっている。●全体が板のように平べったくなっている。というもの。タビュラーという言葉自体が「平板状の」という意味なので、2番目の条件を強調したいところです。……が。全体的に平べったいけれど、先端がマイナスドライバー状ではなかったら、どうなるんでしょう?これがその問題の石。全体的にうっすら緑泥をまぶしたようになっていて、ややマットな落ち着いた雰囲気です。この水晶を上から見ると……こんな感じ。かなり平べったいです平べったい結晶が引き戸のようにずれて二つ一緒になった感じとでも言いましょうか。平べったいことは平べったいのですが、ご覧の通り、先端はとんがりです。さて、この場合は、タビュラーと言うべきか、そうではないのか。板……ではなさそうなので、タビュラーではないのでしょうね。たぶん。さて、この石、1枚目の写真を見ていただくと。下部が斜めになっています。水晶には、明快な劈開(ある一定の方向・形状に割れやすい性質)はありませんが、ぽっきり折る感じに割れると、なんとなーく斜めになりがちです。しかし、この場合は折れたのではなくて、斜めになった断面も完全結晶。いわゆる「セルフヒールド」のように細かな鱗状になっています。おそらく、一度折れたところが再結晶したのではなく、もろい母岩にくっついていた部分が母岩に食い込むように結晶したのだと思います。写真では裏面に当たる面は、緑泥がかぶさっていなくて、内部の緑泥がよく見えます。つやつやなだけに、光が微妙に反射して、あまり写りは良くありません。この石については、どちらかというと、クローライトが表面にくっついてつや消しになっている表情が好きです。形が整っているせいか、物静かでかっちりした感じですが、そこはさすがネパール・ヒマラヤ。カメラを通してじっと見ていると、芯にはけっこうワイルドで熱く強いところがあるように思えるのですが。いかがでしょう。
2006/07/16
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今日は、恒例の石好きさんの集いでした。朝から、未だ梅雨明けしていないとは思えないような陽射しの中をお出かけ。蒸し暑さにクラクラしながら、あちこち覗いて、午後から石好きさんの会へ。みなさんご自慢の石をたくさん見せていただき、ホクホクしながら帰途についたところ、自宅近くの乗換駅で、なにやらダイヤが乱れています。案内を見ると……「大雨の影響で、ダイヤに乱れが出ております」。都心の方にいた私は、ぽつぽつ雨粒が当たった程度で、雨は電車の中でやりすごしたのですが、家にいたダンナ曰く、家の方は数度にわたって、土砂降り&雷&雹。挙げ句の果てに3時間も停電したのだそうです。「もう、ゴロピカ、ゴロピカ、すごかった」……という話を聞いて今日のネタ石が決まりました。ブラジルのライトニングクォーツです。これまでにも何回か登場していますが、今回のライトニングはちょっとばかり毛色が違います。写真を見ていただければわかるように、形状がまるでタンブル。(大きさもタンブル程度)これは、なんと、あまりの落雷のすさまじさに、結晶の形がはじけ飛び、なおかつ全体が溶けてしまったのだそうです。そう言われてみると、画面左側はかなりの部分が水晶が割れたときにできる貝殻状断口。右側のガビガビして見えるのは、ライトニングクォーツ特有の落雷痕です。しかも、割れたようなあとを見せながら、全体的に妙になめらか。お店の人は、「ライトニング・メルト」と呼んでいました。KURO的ライトニングクォーツの選び方ポイントは、●落雷の跡がたっぷり、はっきり●かつ、結晶のトップが残っている……だったのですが、このライトニング・メルトはあまりの割れっぷり、溶けっぷりに惹かれてしまいました。以前、石好きさんの会にライトニング・クォーツを持っていったところ、「強い石」であるという感想をいただきました。それは、いわゆる結晶の形を残した、スタンダード・タイプだったのですが、このライトニング・メルトではどういう感じになるのでしょうか。ものすごくぴりぴり、いやビリビリ?全く感じない私は、時々この石を触っては、「うわ~、妙につるつる~」と楽しむに留まっています。
2006/07/15
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さて、キングに続いて登場いたしますのは、エレスチャルでカテドラル……だと思う石。ブラジルの淡いシトリン・エレスチャルです。買ったのは、2003年末の池袋ショー。シトリンとも言えないくらいの淡い色合いだと思っていたのに、久しぶりに取り出してみると、思ったよりシトリン(笑)。色が濃くなったかと思っちゃいました。たしか「エレスチャルだ」ということで買ったという記憶があります。(↑例によってラベルのないものを選んでいるので、自己判断)今見てもやはり、エレスチャル。珪酸の多い環境で忙しく結晶した、骸晶の系統です。柱面の「埋め残し」や、錐面に見られる層状に結晶した部分がそれを裏付けています。つまり、前回登場したスモーキー・カテドラルのように、複数の結晶が、根本から同じ方向に成長した平行連晶とは違うようなのです。しかし、この石はKURO的にはカテドラル。ちゃんと入り口もあるし、建物っぽい。それに何より、この「入り口」から光をあてると、石の真ん中に虹が出ます。
2006/07/14
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知り合いの石好きさんの間では、「これはこのタイプの一番!」……という石を「キング・●●」と言うことがあります。たとえば、これは私が持っているヒマラヤ水晶の中では一番!……という場合は「キング・ヒマラヤン」。石によっては「キング・レムリアン」だったり、「キング・シトリン」だったりするわけですが、今回はカテドラルのキングをご紹介。ブラジル産のスモーキー・カテドラルです。大きさで言えば、この石以上に大きいヒマラヤのカテドラルがありますが、カテドラルとしてはこれがキング。なぜならば、かつて「これってカテドラル?」という質問をしていた頃の私が、誰に聞くこともなく、初めて「これはカテドラル!」と自分自身で太鼓判を押した石。カテドラルとはどんな石かよくわかっていなかった私に、「これこそ、カテドラル!」と言わしめた石なのです。カテドラルとは「一つにまとまって空に伸びる形」……と言ってしまう今の私が見ても、やはりこの石はカテドラル。「空に伸びる」と言うにはちょっとばかりずんぐりですが、そのぶん、存在感は十分です。カテドラルらしさのポイントとも言うべき縦筋もばっちり錐面をみると、大きな一つの結晶のようでいて、実は複数の結晶がぎゅっと固まって一つになっていることがわかります。大きな水面にそれぞれの結晶の境目を示す線が入っているのが見えるでしょうか。さらに!この石は、真ん中にみごとな虹が出ます。ちょっと変な角度から見ないと色が出ないのですが、そのみごとさはまさにステンドグラス。どっしり威厳のある形にカテドラルとしての特徴を備え、おまけにステンドグラスまで備えているとなれば、これはもう「大聖堂」でしょう。……と、この石がキングの座に着いているので、昨日の写真のような、ほっそりしたカテドラルは、個人的にあまりカテドラルに見えないのでした。
2006/07/13
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こんな時間になってしまったので、あらためて。「これって、カテドラル?」……と聞かれたら、私の答えは「カテドラルに見えればカテドラル」「ある人にカテドラルに見えて、他の人にはカテドラルに見えないというのもあり」そうとしか言いようがないのですけど、よくよく考えると答えになっているようで実は答えになっていないかもしれません。以前、カテドラルという言葉を取りあげたときには、●建物(カテドラル)っぽく見えること●ある程度の大きさがあること……という、条件を挙げてみましたが、どういう形が建物(大聖堂)っぽいのかまではふれていませんでした。大聖堂といえば……塔があって……ステンドグラスなんかもあったりして……と、何となくイメージが浮かびますが、いくらなんでも、それと水晶がそっくりというわけにはいきません。一応、カテドラルの特徴を掻き出してみると、●いくつものポイントが集まったような形●表面がゴツゴツしている……という点が上げられますが、では、複雑でゴツゴツしていればすべてカテドラルに見えるかというと、そうではないのです。エレスチャルと呼ばれる水晶もごちゃごちゃゴツゴツしていますが、エレスチャルはカテドラルじゃないよねという意見もあります。では、水晶をカテドラルに見せてしまうポイントはなんだろう?まずは、元になるカテドラル(大聖堂)を眺めてみることにしました。ネットでフリー画像をいくつか集めてみました。そもそも、カテドラルとは宗教建築の一つで、キリスト教では司教などが長を務め、儀式の際に司教が座る椅子(カテドラ)があるというのが本来の特徴なのだそうです。こうしていくつか並べてみると、何となく特徴が見えてきたような気がします。ここに貼り付けることができなかった画像も含めると、さらにその印象は強まります。建物としての大聖堂の大きな特徴は、天に向かってそびえる塔。華麗な装飾(現代建築ではシンプルなものもありますが)。なるほど、カテドラルの名前で呼ばれる水晶も、塔のようないくつもの先端を持ち、装飾を思わせる複雑な結晶面を持っています。そしてもうひとつ。部分部分を見ていくと、いくつもの塔であり、複雑な装飾ですが、全体を見ると、すべてが天へと伸びていくように見えます。たとえば、塔は無秩序に突き立っているわけではなく、いくつもの小さな塔が全体としては一つの形となって空に伸びています。装飾も、縦に伸びるラインが見てとれます。おそらく、実物の前に立てば、大きさに圧倒され、それが天へと伸び上がる迫力が肌身に感じられることでしょう。人々の祈りを天に届けようとする形……といえるかもしれません。では、これを水晶で考えてみると、どうなるでしょう。いくつもの先端を持っている……これは、バラバラな頂点ではなく、いくつもの先端があったり、複数の結晶が一つになった複雑な形でも、全体として塔を思わせる形を形成しているもの……といえそうです。また、複雑な結晶面も、単にゴツゴツしているだけではなく、天へと伸びる縦のラインをイメージさせるもの……といえそうです。こうして考えていくと、エレスチャルかカテドラルかと首をかしげるあの疑問にも解決の糸口が見えてきます。エレスチャルは、これまでに何度も言ってきたように、結晶する際、水晶の材料となる珪酸分が多かったため、あちこちでいっせいに結晶がはじまり、結果としていくつもの結晶が一つになったような複雑な形になったと考えられます。このような結晶では、いくつもの先端やゴツゴツした表面などの特徴を持ちやすくなりますが、全体としてのまとまりや、天へ伸びる縦のラインを持つものは、案外少ないです。一方、エレスチャルではない「カテドラル」を見てみます。どうやら、これも一つに見えて、実は複数の結晶が一つになったものらしいのですが、エレスチャルのように、あっちこっちでいっせいに成長した結晶が一つになったものではなく、いくつかの結晶が根本から一緒に同じ方向へ固まって成長した「平行連晶」のひとつらしいのです。これは、実物の大聖堂のイメージから割り出した●複数の結晶が一つになって、全体としては一つのまとまった形になっている●表面はゴツゴツ複雑な形だが、全体的には縦のラインになっている……という、新たなカテドラル条件に合致します。平行連晶は、かなり広い意味でいろんな形を含むので、カテドラルであるエレスチャルもありということになると思います。そのなかからカテドラルを見つけるには、「ひとつにまとまって空へと伸びる形」がポイントになるのではないでしょうか。
2006/07/12
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最近、不思議と同じ質問をうけました。それは「これってカテドラルだと思う?」……というもの。実は、かつて私も全く同じ質問をしたことがあります。ですから、この質問の意図もよくわかります。「面の形が5角形ならイシス」的な明快な基準がなく、いろんなお店でいろんな形のカテドラルが売られているので、何を以てカテドラルというのか、わからなくなるのです。特に、ちょっと石に対する興味が深まり、これは○○と名前を付けられた石ではなく、玉石混淆の中から自分で探そうとすると、これをカテドラルと言って良いのか否かは、重大な問題です。さらに、同じような石がこちらではカテドラル、あちらではエレスチャルだったりすると、さらに問題は複雑化します。しかし、問題は複雑でも対する私の答えは、かなりシンプルです。。「建物(大聖堂)っぽく見えれば、その人にとってのカテドラルです」もともと、「大聖堂っぽい」からカテドラルと名付けられたのですから、そう見えれば、カテドラル。もしかしたら、私にとってカテドラルでも、別の人にはカテドラルではないかもしれない。そんなこともありだと思うのです。別の言い方をするなら、私にとってのカテドラルなパワーを持っているから私にはカテドラルに見えるけれど、別の人にとってはそうではなかったので、カテドラルに見えないということでも良いでしょう。続きは12日
2006/07/11
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使う予定なしのルース第3弾。カヤナイトです。ルーズともなると、産地も着色の有無も不明。でもまあ、こんなに青くて美しいのだからよしとしましょう♪よく見ると、カヤナイトらしい筋模様がうっすら見えます。原石で出回るカヤナイトでは、透明度やカットできる大きさに限界があるように思われますが、こうしてみると、色が濃くて透明度がある石も存在していると言うことなのでしょう。もしかして、水晶などでルースにされるものは、塊状の石英が多いように、カヤナイトも結晶ではない塊状のものがあったりするのでしょうか。ルースは、小さくてきれいなものが多いので、結晶形にこだわらなければ、色を楽しむにはいいです。ところが……写真にとってはかなり難物。カボションでは、丸い表面の反射光が悩みの種で、今回のようなカット石では、真正面から撮ると、カットの面が見えなくて何がなにやらなのです。かといって斜めから撮ると反射して色が見えなくなったり、小さいものをアップにしているだけにあちこちピンぼけします。石は、採掘され、磨かれ、カットされ、自然の形を失っていくと同時に人の身近に……身につけられるという意味で文字通り身近になっていくのかもしれません。……原石好きの集めるルースは、その限りではありませんが。
2006/07/10
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穴埋めですが、臨時さぼりです。インターネット・セキュリティをノートンから別の会社のに乗り換えたら、設定が大変。なんと、楽天ブログが弾かれて、アクセスできませんでした。何とか、許可できないものかと説明書を読みながら、いらいら。ダンナは、とにかくセキュリティは万全に、危ないことは避けて通る、という方針なのですが、何でもかんでも無差別用心で動きがとれなくなることには、やや疑問。しばらく、新しいソフトとにらめっこが続きそうです。
2006/07/09
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ここのところ、破竹の勢いで勢力を拡大しつつある、アフガニスタン・パキスタンの石です。玉石混淆・種々雑多な中から「発掘」した石とは、まさしく一期一会!会うべくして出会ったのよと言いたくなります。今回の石は、母岩の真っ白さ加減のために未だ満足の行く写真が撮れないのですけれど、湿度たっぷりのうっとうしい天気続きなので、さわやかさが欲しくて登場させることにしました。パキスタン産のブルー・スピネルです。産地はギルギットとのことでしたが、もしかしたら、ギルギットの北にあるフンザ渓谷かもしれません。スピネルというと、ピラミッドを上下に重ねたような八面体の結晶が思い浮かびますが、これはちょっと横に引き延ばしたような形。透明度はありませんが、結晶面には照りが残り、色味もしっかりしています。長辺で12~13ミリあるので、ブルー・スピネルにしては大きい方ではないでしょうか。そんな結晶が石灰岩(たぶん)の白い母岩に埋もれているさまは、なかなかすてき。白い母岩は写真泣かせですが、青と白という組み合わせは大好きです。この産地では、他の色のスピネルやルビーも白い母岩で産出します。さて、スピネルは、宝石としても加工される石です。コランダム(ルビーやサファイア)と同じ産地で産出することも多く、赤いスピネルは、ルビーと間違われていたこともあるそうです。さまざまな色を持つスピネルの中でも、青は珍しい色合いだそうで、その発色は鉄によるものと、コバルトによるものがあるのだそうです。コバルトと言えば、「コバルト・ブルー」という色の名前があるように、「青」というイメージがあって、ブルー・スピネルの発色原因がコバルトであっても不思議ではないと思っていたら、天然の鉱物でコバルトが青の発色原因になるのは珍しいのだそうです。そういえば、コバルトカルサイトも、コバルトスミソナイトも青ではなくてピンクです。一方、人工的な着色ではシベリアン・ブルーと呼ばれる青い人工水晶の色は、コバルトによるものだと言われています。天然ではピンク、人工では青とは、これまた不思議。なので、コバルトによるブルー・スピネルは人工(合成)のものしかないと思われていましたが、近年になって天然のものがあることがわかったそうです。写真の石は紛れもなく天然青ですが、発色原因は鉄かコバルトか。(※両方含むこともあるらしい)鉄による色は緑がかっていて、コバルトによる色は紫がかると言うことなんですが、この石はどちらにも偏らない青。あとは、白熱光(コバルトだと紫っぽく見えるらしい)と、長波紫外線(赤く蛍光するらしい)での確認です。そのうち、石屋さん(別の)でみてもらおう……。
2006/07/08
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今頃ですが、「ダヴィンチ・コード」見てきました。前後して原作読みました。第一印象は、「△と▽って、タイムリーな話題だったのか!」……ということ。トライゴーニック・レポートで、「△が……」「▽は……」と書き連ねましたが、なんということ。この映画にもそのての話が山のように出てきます。あらららら。ざっとみたところ、大ボケな間違いはなさそうなので、ちょっとほっとしました。レポートになっていないレポートの話はさておき、映画の感想として言うと、ハードカバーで2冊、文庫本で3冊(ただし薄め)の話をよくぞ一本の映画でやろうという気になったものです。その心意気やあっぱれですが、残念ながら、原作のストーリーをかなり忠実にたどっているためかなり急ぎ足の印象は否めませんでした。幾重にも重ねられた謎が解かれ、隠された真実が現れてくる……そのどきどきがこの映画の身上のはずなのに、エピソードの展開が早すぎて、気を抜くと振り落とされそうです。イエスの血脈とか、シオン修道会とか、テンプル騎士団とか、聞きかじり程度とはいえ、ちょっとは知っていたのでなんとかついて行きましたが、全く知らないとかなり厳しいんじゃないでしょうか、この映画。削れないエピソードばかりかもしれませんが、もうちょっと整理して、じっくり余韻を楽しむところも欲しかった……。さもなければ、指輪物語のように、3時間超の映画にするか。個人的には、この手の歴史謎解きは大好きなので、ホクホク楽しみました。ネタとしては、初めてではないのでちょっと新鮮みにかけたでしょうか。しかし、ルーブル美術館をはじめ、実際の寺院などで撮影されたという映像はさすが。(急ぎ足なのでそれを楽しむ時間がないのが残念!)ルーブルの逆さピラミッドが美しかったです。
2006/07/07
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ブラジル産のアメシスト・フラワーです。普通は、フラワー・アメシストと言うんですけど、外国サイトを見てみたら、「アメシスト・フラワー」の表記の方が圧倒的に多い。もしかして、「フラワー・アメシスト」は、日本での言い方なんでしょうか。それともいつの間にか言い方が変わったんでしょうか。それはさておき、アメシスト・フラワーです。要は、花のように結晶したアメシストということなので、花っぽく見えればアメシスト・フラワーなんですが、個人的にはこの写真のように結晶が横向きに平べったく放射状に結晶し、花のように見えるものを指して言いたいです。あくまでも「平べったく結晶した」がポイント。写真を見ていただければわかるように、本来ならつくつくと結晶するはずの水晶が、母岩に張り付くように横になり、膜のようにうすべったくなっています。産地はブラジル南部のリオグランデ ド スル。こちらのカルサイトも同じ産地です。どうやらこの場所は、灰緑色のセラドナイトが産出するらしく、ネットショップなどで見かける「フラワーアメシスト」には、緑色の母岩が付着しているものが多くあります。中には母岩の緑色のために、アメシストの色が見えにくいものもちらほら。その点、写真の石は、きれいさっぱり母岩が剥がれているので、色がきれいに見えます。薄っぺらくても放射状になっていなかったり、同じ産地でもうすべったくなっていなかったりと、なかなか「アメシスト・フラワー」らしい石になるのは大変なようです。ところで、アメシスト・フラワー(フラワー・アメシスト)について調べていくと、世界で唯一ブラジルの一部(リオグランデ・ド・スル)でしか産出しない……という説明にぶつかります。確かに、他では見かけないので、私もちょっと前までは層なのだろうと思っていました。ところが先だっての新宿ショーで、インド産の「アメシスト・フラワー」を発見。まさしく「そのもの」でした。……というわけで、「世界で唯一」の産地ではないかもしれません。しかし、なぜ、こんな変な結晶になったのか……。その不思議は健在です。
2006/07/07
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ヒマラヤ水晶です。ガネーシュ・ヒマール産です。パターン化してきました、この出だし。でも、そうなんです。そうとしか言いようがない。さて、ガネーシュヒマールと名付けられた山は複数あって、ひとくちにガネーシュと言っても、山のてっぺんで採取されたわけではもちろんなく、ガネーシュヒマールの山々が座すエリアで採れたという意味であることは、何度も繰り返してきました。そのため、ガネーシュ・ヒマール産といっても個性はさまざまです。そんな中で、名前はわからないけれど、かなり狭い範囲で採れた、兄弟石ではないか……と思う石たちがあります。緑泥がついているとか、どんがりだとか、ヘマタイトがささっているとかちょっとスモーキーだとかいっても、それが兄弟石、つまり同じ鉱山か、それに近い狭い範囲で産出したかどうかはなかなか見分けられませんが、今回の写真の石は、地味なようでいて際立った特徴があります。写真を見ていただくと、先端の透明、中間のちょっとオレンジ、根本の緑がかったグレイ……の3層に何となく分かれているのがおわかりいただけるでしょうか。この、緑がかった色合いは、実は繊維状のインクルージョンです。溶け消えそうに細い、(たぶん)角閃石と思われるものが内包されています。ちょっと黒い粒に見えるのはヘマタイト。中間部分のちょっとオレンジで粒子状に見えるのは、この繊維状インクルージョンに何かが付着していることによるものです。写真の石を買ったときは、ちょっと変わったインクルージョンだな、という程度でしたが、その後何度も似た石を見るようになりました。そろいもそろって先細り型。緑がかったグレイの溶け消えそうに細い繊維状のインクルージョン。丸く小さい薄片状のヘマタイト。先端にいくに従って内包物にオレンジ色の粒子が付着し、先端はクリア。これらの特徴がほとんどそろっているのです。こうなると、これらの石は、かなり近い場所で採れたと思わざるを得ません。このタイプの石を持っている方はいませんか?もしかしたら、我が家の石のお隣さんだったかもしれません。
2006/07/06
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水晶の生まれ故郷まで遡って調べたい私にとって、ラベルはけっこう重要です。しかし、写真を撮るのに出したりしまったり、台座からはずしたりするので、ぴらっとどこかにいってしまいがちなものでもあります。なくさないように袋にまとめてみましたが、調べるたびに出し入れすると、やはりなくしそう。そこで、100円ショップで名刺ホルダーを買ってきて入れることにしました。ぺらぺらめくって見やすく、なかなか良いです。思いがけず古い石のラベルも出てきたりして…………そこで、発見。あるじゃん。何がと言いますと……ブラジル、エスピリト・サント産のインクルージョンアメシスト。アメシスト・ジャカレーとして買った、ジャカレーっぽくないジャカレーです。「名前はちゃんと付けてあげたい」という話で一度登場しています。それを、わざわざ「インクルージョンアメシスト」と呼んで、もう一度ネタにするのは何故かというと、エスピリト・サントが、スーパー・セブン(メロディ・ストーン)の産地だから。もうちょっとくわしく言うと、スーパー・セブンは、エスピリト・サントで(のみ)産出するのだとされているらしいのです。(メロディ氏の著書は未読につき、「らしい」です)エスピリト・サント以外の石とはパワーが違うのか、メロディ氏がこのゴージャスな内包物入り水晶を初めて見たのがこの産地で、他でも似た石が採れることを知らなかったせいなのかはわかりませんが、スーパー・セブン(メロディ・ストーン)とエスピリト・サントと言う地名は結びついているのです。最近、この産地についての言及はあまり見かけないような気がしますが……。エスピリト・サントってどこ?全然見かけない地名だけど……と思っていたら、灯台もと暗し。文字のみの産地だったものが、石として目の前に。見れば、クリア・アメシスト・スモーキーが混じり、内部もゲーサイトくらいは入ってる感じ。もしかして♪ ちょっとトクした気分です。ホクホクしているだけではつまらないので、エスピリト・サントの位置を調べてみました。ちょっと意外だったのは、エスピリト・サントが○○州、エスピリト・サントという地名ではなく、州の名前だったこと。ミナス・ジェライス州の隣のピンク色で表示したところです。小さいながらも州の名前だったのか……。ミナス・ジェライスの隣だったのか……。海外サイトでスーパーセブンを調べていたら、産地について「エスピリト・サントとミナスジェライスで」と書いてあるところがあったのですが、お隣ならば、あり得るかも。
2006/07/05
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これまでに、ガネーシュヒマールの「黒水晶」を2つほどご紹介しました。(かきあげ風1号とでかめ2号)ガウリシャンカールと違って、スモーキーといっても淡い色調のものが多いガネーシュヒマールでは、黒水晶は、スモーキーが濃くなったものではありません。黒い原因は内包物。鉄分が多いために黒くなったという緑泥による黒だというのです。……といわれても、これまでの黒水晶は、ぎっしり内包されているために、なかなか内包物による黒だとわかりません。そもそも、緑泥って黒くくなるものなんだろうか。……なんて、思っていたら、いるじゃありませんか、その疑問に答える石が!ガネーシュ・ヒマールの「部分黒」水晶です!真ん中ちょいうえあたりに、黒いものがファントムっぽく内包されてます。(ファントムの頭の部分が黒いのではなく、ファントムの一面が黒い感じです)ちょうどちょっとふやけた海苔みたい。緑泥……といわれればそんなような、ちょっと違うような。ともかく、黒い内包物というのは存在するのです。形はやはり先細りタイプ。これまで見てきた中では、緑泥は、先細りタイプに内包されたり付着したりしています。石屋さんにお聞きしたところでは、ずんぐり型と先細り&クローライトでは、産出する場所が違うのだそうで、先細りタイプは「クローライトの鉱脈で採れるのだそうです。忘れがちですが、ガネーシュ・ヒマール産と言っても、ガネーシュ・ヒマールの名を持つ複数の山が座すエリアから産出したということ。個性豊かなガネーシュ・産の水晶は、そのエリアの広大さを物語っているかのようです。
2006/07/05
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知り合いの石好きさんのところで「タコ水晶」とあだ名を付けられた水晶を見せていただいたことがあります。ころんとした両錐(DT)の水晶に、まるで足のように小さな両錐水晶がいくつかくっついていて、見ようによっては、なるほどタコ。タコがいるなら、イカだって。じゃーん。我が家のイカ君です。かのタコ君と胴体部分はほぼ同じ。細長く伸びた腕(食腕)みたいな結晶がイカっぽいです。産地も同じ中国です。それにしてもこの水晶、胴体の部分はけっこうころんとしてるのに、なんだってそこからこんなに細長い結晶が伸びているんでしょうか。それも1本ではなく、何本か束ねたように伸びています。両錐なので、どちらが下でどちらが上だったのかもわかりません。さすが、中国(?)変な水晶が出るものです……。
2006/07/04
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4月に行われた、MFA展の戦利品です。産地は、実はへんてこ水晶の大産地?……とにらんでいるメキシコ。この写真では何がどうなっているのかわからないと思いますので、ちょっと説明します。ラベルではタンジェリン・ジオードとなっているこの水晶、同じ時に並んでいた石たちを見ると、中が空洞になった丸い石(母岩)を割って、その中に結晶していた水晶を見えるようにしたもののようです。写真では右側に写っているのが塊の内壁の一部です。割る前の大きさはこぶしひとつからふたつぶんくらい。中が空洞で、そこに水晶などが結晶したものを「ジオード」といいますから、なるほど、これはジオード。普段目にする「ジオード」が、中にびっしり結晶しているのに対し、これはびっしりではなく、内部がちょっとでこぼこしていてその出っ張ったところに花か咲いているように、あるいは岩にくっついたイソギンチャクのように、水晶が結晶しているのです。水晶がほんのりオレンジ色なので、これが「タンジェリン」ということなのでしょう。水晶がたくさん「咲いて」いるもの、ちょっと粉っぽく見えるものなどいろいろありましたが、中から一番小さくて輝きの強いものを選んでみました。まさにキラキラの花!水晶だと聞かなければ、水晶だと見分けられません。……というか、水晶の結晶に見えないんですけど、やっぱり水晶なんでしょうか、これ。※この石が特につぶつぶに見えて水晶っぽくないのであって、他の石では水晶に見えるものもありました。メキシコのチワワというところは、ロードクロサイト入りの水晶が出たり、アメシストのストロベリー・クォーツが出たりと、なかなか目が離せない産地でもあります。さて、この水晶の産地は、写真にも入れておいたとおり、メキシコはチワワのカンデラ鉱山。同じお店でこの水晶を買って、ラベルと地図入りのカードをもらったみなさん。ラベルとカードでは、カンデラの綴りが違うんですが、お店の人に聞いたところ、「Candela」の方が正しいようです。「Spirit Cave」は、カンデラ鉱山の中の場所だそうです。ちょっと不明なのが、ラベルに日本語で「薔薇の水晶」と書かれていること。まあ、この形状では薔薇と言えば薔薇ですが、ラベルでは「タンジェリン・ジオード」なので、なぜ、薔薇なのかわかりません。これもお店の方に確認したところ、お店の方は「タンジェリン」という薔薇があるので「薔薇の水晶」とされた様子。しかし、タンジェリンは要するに柑橘類のことで、タンジェリンという名前野薔薇は、要するに「オレンジ色の薔薇」という意味の品種名でしょうし、ラベルの「タンジェリン・ジオード」は、この水晶がオレンジ色をしていることを言っているのでしょうから、「薔薇の水晶」は、お店がつけたあだ名みたいなものですね。しかし、この石、割ってみるまでは中がどうなっているかわからないですから、見つけたときは驚きだったでしょう。見つかった場所が「Spirit Cave」……妖精の洞窟という場所だというのがさらに不思議。逆にこういう水晶が見つかったというので名前が付けられたのならば、ナイスネーミング!さらに、この丸い石の中には変わった水晶が入っているぞとわかっても、一つ間違えばバラバラ、粉々……。きれいに、しかも水晶を傷つけないように割るのは職人技なんだそうです。感服!
2006/07/03
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ただいま現在、局地的ブーム中のパキスタン&アフガニスタンの石です。ちょっと悲しいことに水晶については、やや影が薄いのですが、私にあるまじきことに、水晶のことを時に頭の隅に追いやってしまうほど、いろいろ魅力的な石揃い。今回の石は、個人的ーブームがやってくる前に買ったものですが、今この時期だからこそ、登場させてみたいと思います。純白の長石に深紅のガーネット付♪全体でも4センチほど、ガーネットの結晶に至っては大きいものでも3~4ミリ程度しかありません。しかし、この美しさの前に、サイズの小ささがなんだというのでしょう!ガーネットの種類は、スペサルティン。和名では満礬ざくろ石。満はマンガン、礬はアルミニウムのことなので、マンガンとアルミニウムを含むガーネットです。何度調べても覚えられないので、機会があるごとに繰り返すことにします。ガーネットでは、この丸っこいタイプの結晶が好き。そして意外にも長石が(も)好き。ムーンストーンが、ラブラドライトが……というのではなく(もちろんこれらも好きですが)シラーが出ていなくても、微妙な透明感と真っ正直な結晶の形の長石も好きなのです。残念ながらこの石の長石は結晶の形になっていませんが、長石らしい雰囲気の平らな面に、測ったようにスペサルティンをちりばめた美しさ。実は、黒く見えるほど色が濃いのですが、光に透かすと母岩の長石がスペサルティンの中に光を反射させて、まるで燃え上がるような色を導き出してくれました。うっとり。これぞ、ガーネットの醍醐味。パキスタン北部やアフガニスタンには、真っ白な長石やドロマイト、カルサイト(大理石)等を母岩にした色石が多くあり、それらはまるで、真っ白な雪の上にこぼれ落ちた宝石のよう。写真に撮るには、ハレーションを起こす難しさと隣り合わせではあるものの、「色石ってきれいだよねえ……」としみじみ。スピネルやガーネット、ラピス・ラズリ、金雲母など、色の付いた石の美しさを堪能しています。
2006/07/02
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ヒマラヤ水晶です。ガネーシュです。またもや同じ始まりかたをしています(笑)。しかし、テラリウムと言うタイトルで紹介した石と違って、今回の石は、先細り緑泥系とずんぐりクリア系の二つに分類するなら、ほっそりとしたシルエットとは裏腹にずんぐりクリア系です。その根拠は、●緑泥が全く含まれていない●雲母がくっついている●接合線が現れている。……の3点。緑泥が内包・付着していないのはおわかりいただけるでしょうし、雲母は写真の右側の柱面にたくさんくっついています。三番目の「接合線」についてちょっとフォローしておくと、「接合線」とはこんな感じで、いわゆる「カテドラル」な結晶に現れる、縦筋のこと(オレンジの線の部分)。カテドラルらしいでこぼこのことです。カテドラルと呼ばれる結晶では、でこぼこしていてはっきりわかりますが、ものによってはでこぼこではなく筋にしか見えないこともあります。写真の石にもばっちり出ております。光を反射させて、表面の様子を浮かび上がらせてみると……。成長線(横筋)と接合線(縦筋)びっしり。なんというか……洗濯板(失礼)、何かのパソコン部品……いや……実は、この、勢い余って錐面までラインびっしりの様子を見た私の頭に真っ先に浮かんだのは、映画のエイリアン。リドリー・スコット監督のあの映画に登場するあの生き物の……あのエイリアンそのものだとは、断じて言いませんが、あの質感を思い浮かべてしまいました。気味悪いとかそういう意識を超えて、異様で、目が離せない。理屈抜きに目が惹きつけられる……その様子。ちょっと間違えば「気持ち悪い」になりそうでいながら、じっと見入ってしまう、異形の表情。レムリアンシードのように、ヒマラヤ水晶でも結晶表面のでこぼこに情報が刻まれているというのなら、この水晶のそれは、きっと、解読不能に違いありません。
2006/07/01
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