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■昨日(9月29日)、慶応義塾大対東京大1回戦が行われた。慶応大 100 012 010 =5東京大 000 000 500 =5(慶)竹内大‐只野‐福谷、(東)初馬‐辰亥‐関慶応にとって、試合を壊したのは福谷浩司(4年、愛知・横須賀高)の背信投球だった。慶応は6回までに4点のリードを奪ったが、7回に先発の竹内大助(4年、中京大中京高)、2番手の只野尚彦(4年=慶応高)が立て続けにKO。火消し役として登板したドラフト候補の福谷も、一死満塁から押し出しで追加点を献上するなど、この回4安打5失点で一時は逆転を許した。慶応・江藤省三監督は福谷に対して「恥ずかしい。プロにいこうという人がこれじゃ」と苦言を呈した。恥ずかしい投球をした福谷は複雑な心境だったに違いない。プロを目指す投手として、この最終シーズンへの思いは相当強かったはず。だがそのモチベーションが格下の東京大を相手にした時、逆に強いプレッシャーとなって自身に襲いかかったのだと想像する。■かつて早稲田・斎藤佑樹(現・日本ハム)も同じ経験をした。(2010年10月2日、東京大対早稲田大1回戦)早稲田 011 000 000 =2東京大 002 001 01X =4この試合では、ドラフトを間近に控えた斎藤が先発したものの、7回を投げ被安打5、与四死球3、自責点3の成績で敗戦投手になった。斎藤佑と福谷、好投手が高いモチベーションで東京大を相手に投げる時、困難がつきまとう。■江藤監督の福谷への期待は大きい。だから、巨人時代の川上哲治監督の教えである「トレーニングできることに感謝し、喜び勇んでトレーニングにベストを尽くすこと。グラウンドには私(選手)の欲しいすべてがある。技術もお金も名声も未来も、これを取るも取らぬも、自分自身の実行力だけが決める」(自著『KEIO革命』ベースボール・マガジン新書)ことがプロ球界の常識と自認する江藤監督にとって、今回の福谷の投球はまるでふがいないものと映ったに違いない。嗚呼、江藤監督の憂鬱はまだまだ続く・・・。今日も1クリックお願いします
2012.09.30
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■東京六大学リーグ、今日(9月29日)行われた早稲田大対立教大1回戦。立教大 011 000 000 =2早稲田 000 112 00X =4(立)●小室‐矢部‐小林昌、(早)○有原‐横山■今季の早稲田は主将・佐々木孝樹(4年、早稲田実)、正捕手・地引雄貴(4年、木更津総合高)を欠いている。今日の試合では、さらに「期待の新人」茂木栄五郎(1年、桐蔭学園高)もいなかった。戦力的に立教を圧倒している早稲田だが、今日に限っては立教とほぼ互角だったのではなかったか? 先発は早稲田・有原航平(2年、広陵高)、立教・小室正人(4年、日野高)。■序盤、立教は思わぬ伏兵が活躍し、幸先の良いスタートを切った。2回、7番・小尾拓大(2年、大垣日大高)が右翼席に本塁打を放ち先制すると、続く3回は9番・平本龍太郎(3年、報徳学園高)が左翼席に放り込んでリードを広げた。ただ4回、早稲田が反撃に転じる。4番・杉山翔大(4年、東総工高)が本塁打を放ち、反撃の狼煙を上げ、チームに少しだけ「流れ」を呼び込んだ。続く5回、立教・小室が、この回先頭の8番・土屋遼太(2年、早稲田実)に四球を与えたから、もういけない。この四球が完全に「流れ」を手放す契機になった。早稲田はこのチャンスを逃さない。送りバントで二進後、2番・大野大樹(3年、早稲田実)が左翼ライン際に二塁打を放ち、簡単に同点に追いついた。■さらに6回、4番・杉山が四球を選んで出塁すると、その後、安打と死球で二死満塁のチャンスを迎える。この場面で、9番・有原が打席に立つ。代打も予想されたが、そうならなかったのは、今や有原が絶対的エースの証拠。有原は、2球ファールした後の3球目を中前に運び、2人の走者を本塁に迎え入れ、この2点が決勝点になった。一塁塁上で遠慮がちにガッツポーズする有原、ちらりと白い歯を見せた。立教は序盤に「流れ」を奪いながらも、中盤以降は良いところなし。今季1勝5敗となり、いつもの指定席にさらに一歩近づく結果となった。今日も1クリックお願いします
2012.09.29
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■昨日(9月22日)、東京六大学・法政大対慶応義塾大1回戦が行われた。法政大 300 000 000 =3慶応大 010 010 000 =2(法)○船本‐三嶋、(慶)●竹内‐只野‐白村‐福谷■この試合の注目は、勝敗以外に法政・多木裕史(4年、坂出高)の通算100安打にどれだけ近づけるか、ということ。結論を言えば、初回に慶応の左腕・竹内大助(4年、中京大中京高)から左前安打を放って安打数を93とし、100安打まであと「7本」とした。おそらく今季はあと10試合ほど残っているため、達成は十分射程距離内だ。多木は1年の時、鮮烈なデビューを果たした。その後毎シーズン15本前後の安打を積み上げてきたが、昨季(2012年春)は急失速。13試合でたった6安打だったから先行きが危ぶまれたが、どうにか今季こそ達成しそうだ(史上29人目)。<多木裕史の通算成績>【表1】は東京六大学野球連盟HPより引用した。2012年5月22日終了時点。【表1】シーズン試合打席打数安打打点盗塁三振打率2009春1251441512070.3412009秋135649145180.2862010春114842105080.2382010秋135547156060.3192011春1356501681140.3202011秋135348144060.2922012春13544862180.1252012秋3151030320.300TOTAL9138833893426590.275■また同じ東京六大学野球連盟HPから、過去100安打を達成した28人の一覧を引用した【表2】。高田繁、高橋由伸、岡田彰布、谷沢健一などはプロでも大成したが、最近の選手は、さほどプロでは活躍していない。六大学野球の凋落などといった言葉が頭をよぎって、100安打達成にいったいどれほどの意味があるのか、なんていささか疑問に思うが。ま、面倒な話はともかく、多木には気楽に100安打に挑んでほしいものだ。【表2】127本高田 繁(明大)昭39~42125本堀場 秀孝(慶大)昭50~53123本松下 勝実(慶大)昭43~46121本大引 啓次(法大)平15~18119本高橋 由伸(慶大)平6~9117本岡田 彰布(早大)昭51~54116本中村 豊(明大)平4~7115本鳥谷 敬(早大)平12~15114本石井藤吉郎(早大)昭23~25 小早川毅彦(法大)昭55~58 喜多 隆志(慶大)平10~13111本篠原 一豊(立大)昭23~27 谷沢 健一(早大)昭41~44 大森 剛(慶大)昭61~平1109本上本 博紀(早大)平17~20108本山村 泰弘(慶大)昭21~25 宮原 実(早大)昭22~26 金光 興二(法大)昭49~52107本安藤 統夫(慶大)昭33~36106本山崎 弘(立大)昭22~26105本松本啓二朗(早大)平17~20103本高木 大成(慶大)平4~7102本山下 大輔(慶大)昭45~48 田中 浩康(早大)平13~16 武内 晋一(早大)平14~17101本石原 照夫(立大)昭23~26 小林 宏(慶大)昭53~56 高林 孝行(立大)昭61~平1 今日も1クリックお願いします
2012.09.23
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■今日(9月21日)、東京六大学リーグの明治大対早稲田大1回戦が行われた。明治大 000 000 000 =0早稲田 220 000 00X =4(明)●岡大‐今岡‐上原、(早)○有原早稲田は有原航平(2年、広陵高)の好投で、序盤のリードを守り切った。■試合経過。1回裏、いきなり早稲田打線は明治のエース・岡大海(4年、倉敷商高)を攻めたてた。1番・中村奨吾(2年、天理高)が右前安打で出塁すると、2つの四死球で満塁になった後、6番・茂木栄五郎(1年、桐蔭学園高)が右前に適時打を放ち2点を先制した。続く2回裏、再び早稲田はチャンスをつかむ。安打と2つの四死球で満塁にすると、5番・小野田俊介(2年、早稲田実)が四球を選び押し出し(3点目)。さらに、またも茂木が初回と同じ一・二塁間を破る適時打を放ち、4点目を挙げた。明治は打線が完全に沈黙した。たった3安打に抑えられ、早稲田・有原に初完投・初完封をプレゼントした。有原がよかったことは間違いないにしても、明治打線のひ弱さも否定できない。■明治の4番は岡大海。高校野球のようだが、岡は「エースで4番」である。だが今日の出来は投打ともにパッとしなかった。投手としては1回2/3で早々にKO! 被安打3、奪三振1、与四死球5、自責点4。打撃も3-0でパッとせず。9回の第4打席も凡退し、最後に4番の意地を見せることもできなかった。一方の有原は試合終了後、「最終回は特に一所懸命投げました。最後の打者は岡さんだったし。岡さんにはいつも打たれている印象しかないので」と言っていた。■この有原の話は今年春(対明治3回戦)、岡に逆転3ランを浴びたことを指しているように思う。それは有原にとって、岡との因縁となった対決だった。そして早稲田にも、この試合に勝てば優勝が決まる大一番の試合。8回を終了して早稲田が2点をリード。あと少しで早稲田の優勝が決まる直前、ドラマが起きた。早稲田の投手は有原。(2012年5月21日) 明治大 001 000 005 =6早稲田 000 021 000 =39回表、1番・福田周平(2年、広陵高)、2番・上本崇司(4年、広陵高)の連打で無死一・二塁のチャンスを作ると、3番・高山俊(1年、日大三高)が中前に適時打を放ち1点を返す。さらに一死後、5番・岡が立った。そして有原の6球目を叩いた打球はレフトスタンドへ。逆転の3点本塁打になった。この場面、YOUTUBEでどうぞ!今日も1クリックお願いします
2012.09.22
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夏の甲子園は大阪桐蔭高の春夏連続優勝で幕を閉じた。印象に残ったのは、自分の失策が原因で敗れ去った選手の姿。一発勝負のトーナメントを戦う高校野球は、ひとつのミスが勝敗を分ける。たとえ失策しても、その後に汚名返上できれば救われるが、それがないまま敗戦した時、選手の心情はいかばかりか?■ボクは今年5月開かれた春季関東大会を連日観戦した。健康福祉大高崎高が優勝して閉幕したけれど、その中で最も印象に残った選手は関東一高・岸直哉(3年)である。自分のミスが原因で同点に追いつかれ、その後汚名返上のために懸命なプレーでチームをサヨナラ勝ちに導いた選手。ボクが印象を強くしたプレーは、次のような内容だった。準決勝の作新学院高戦(5月23日)。作新学院 000 001 004 =5関東一高 101 100 111X=6■ドラマは、まず9回表に起きた。この回から岸(背番号:9)がライトのポジションについた。この時、スコアは5-1、関東一が4点のリードしている。ボクに予備知識がないこともあって、スタンドから見る限り、岸は守備固めに登場した一選手にしか見えなかった。だがその岸の思わぬミスが、試合展開に大きな波乱を巻き起こした。最後の粘りを見せる作新学院は、安打と2個の四球で二死満塁のチャンスを作る。そして作新の打者は2番・鶴田剛也(3年)。ファールで粘った後の5球目、鶴田の放った打球は岸のいるライトへ飛んだ。イージーフライ・・・岸は軽く手を挙げて捕球体勢に入ったように見えた。ボクはこれで試合が終了したと思ったが、次の瞬間、なぜか球は岸のグラブの先を弾いて、フェンスに向かって転がったのだ。えっ?三塁走者はもちろん、二塁、一塁走者までが生還して走者一掃の適時打になった(記録は二塁打)。この時点でスコア5-4。自分の守備位置に立ち尽くす岸。さらに3番・石井一成(3年)の中前適時打で、あっという間に同点に追いつかれてしまった。後続の打者をアウトにし、ベンチに全速力で戻る岸の表情は、先ほどの呆然とした表情から一転、口元をキュッと閉めて「ドンマイ!」と迎える控え選手を完全無視してベンチに消えた。■楽勝のはずが同点になって迎えた9回裏、先頭打者はこの岸だ。打席に立つ姿は気合十分。「必ず出塁して、何が何でも自分の足でサヨナラのベースを踏んでやる!」。そんな強い意志が岸の背中から感じ取れた。そして一塁手の位置をちらりと見やり、初球に意表を突くセーフティバントを敢行した。懸命に一塁を駆け抜けてセーフ。作戦はまんまと当たって出塁に成功した。たぶんエラーした直後から、自分にとって出塁確率の高いバントを頭の中でイメージしていたのかもしれない。さらに次打者の時、2球目に二盗に敢行して成功。内野安打で三塁を陥れると、次打者の投ゴロで生還した。表情を固くしたまま、ひとりでダイヤモンドを駆けまわってチームを勝利に導いた岸。生還した時でさえ、笑顔は見えなかった。この回が始まってから、たった2~3分間のサヨナラ劇。相手に息つく時間さえ与えない、凄まじいばかりの岸の執念が勝利を呼び込んだように見えた。見事な汚名返上プレーだった。ボクがアマチュア野球を生観戦する時、プロ注目のスラッガーや投手を見るのも楽しみだけど、岸のような選手の懸命なプレーを見るのが一番好きだ。朝日放送の安部憲幸アナがかつて「ジス イズ プロ野球!」と叫んだことがあるが、岸のプレーはボクにとって、まさに「ジス イズ 高校野球!」だった。■翌日の決勝戦(対健康福祉大高崎高)も、ボクは岸を見るために球場へ足を運んだ。ところが試合前のシートノックに岸の姿が見えない。どうしたんだろう? と心配したが、両チームの挨拶の時、チームメイトから少し遅れて整列する岸の姿が見えた。足には固くギブスが嵌められているように見えた。昨日のサヨナラ生還時に故障したのかもしれないが、ま、これはご愛嬌か。(後日談)関東一高はこの春季関東大会で準Vに終わった。そして夏は東東京大会4回戦で、甲子園に出場した成立学園高にサヨナラ負けを喫し、甲子園は叶わなかった。今日も1クリックお願いします
2012.09.17
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■9月15日、法政大vs東京大戦を観戦した。法政にとっては今季の開幕戦である。法政のスタメンに注目してほしい。写真が多少ナナメで申し訳ないけれど、多木裕史(4年、坂出高)と西浦直亨(3年、天理高)のポジションが入れ替わっている。多木がサードに、そして西浦がショートに。神宮球場で無料配布している日刊スポーツ特別版には、こう書いてあった。「春2位の法大は、夏の間に大型コンバートを敢行した。遊撃手だった多木裕史を三塁に、三塁手だった西浦直亨を遊撃に、春は戦列を離れていたが同じく三塁手だった河合完治内野手を二塁に、二塁手だった高木悠貴を一塁に回した。ところが河合が開幕直前に肉離れを発症。高木悠を二塁手に戻すプランも浮上している」大型コンバートの理由は定かではないが、もし河合完治(3年、中京大中京高)が肉離れを発症しなければポジションを失っていた大城戸匠理(3年、寒川高)と、打順を8番に下げられた岩澤寿和(4年、安房高)が、この試合では奮起し活躍した。(写真)スタメン■試合経過。東京大 000 100 000 =1法政大 001 223 00X =8(東)香取-●窪田-井坂-辰亥‐岩瀬、(法)○三嶋‐奈良‐船本スコア1-1で迎えた4回裏、法政の攻撃。二死二塁のチャンスに9番・三嶋一輝(4年、福岡工高)の右前適時打で1点を追加。さらに四球と安打で満塁にした後、3番・高木悠貴(4年、高知高)が四球を選んで加点した(押し出し)。続く5回、この試合5番でスタメン出場した畔上翔(1年、日大三高)の中前安打でチャンスを作ると、一死二・三塁の場面に、打順を8番に下げられた岩澤寿和が右中間に二塁打を放ち2点を追加した。岩澤は前の打席で、高めのボール球に手を出して三振を喫した。 「しまった!」と言いたげに悔しそうな表情を浮かべていた。だがこの打席は高めの球を見極めた後、低めの変化球を逆らわずに弾き返し、前の打席のリベンジと、打順を下げられた雪辱を果たした。(写真)8番・岩澤寿和がこの試合で奮起して活躍した。 法政はさらに6回、2番・建部賢登(4年、桐光学園高)の右前安打を足掛かりに二死一・二塁のチャンスを作ると、6番・大城戸匠理が右翼スタンドに3点本塁打を放り込んだ。ポジション争いが熾烈なチームにあって、大城戸の立場は微妙だ。巡ってきたチャンスをぜひモノにしてほしい。■一方、投手陣のこと。先発はエース・三嶋一輝だった。7回、121球、被安打3、奪三振8、与四死球4、自責点1。速球が高く浮き制球を欠いたことで、徒らに球数を増やした。昨年、三嶋の省エネ投法(対東大1回戦)を見た。上から見下ろすような素晴らしい投球だっただけに、その時と比較すると、ちょいと残念な内容だった。 今日も1クリックお願いします
2012.09.15
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今年8月13日、花巻から釜石線に乗って釜石を訪ねた。あれから1年5か月経ったけれど、まるで時計が止まったかのように、釜石は無残な姿のままだった。今日も1クリックお願いします
2012.09.12
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多くのコメント、ありがとうございました。■テレビでは、これが野球とベースボールの違いと論評されていますが、私には解せません。本塁でのラフプレーの直前には田村への意図をもった(はずの)体当たりがあり、それが伏線となっているように思います。そもそも勝利のためにではなく、腹いせとして相手(日本)選手を倒すためのプレーにしか見えなかった。野球とベースボールの違いを云々する以前の話です。■次に大会主催者に対して。「ベースボール」の考え方に則ってラフプレーを認めるのであれば、相手も自己防衛のため、目には目をの精神で、暴力には暴力で対抗することを認めるべき。プロの世界では乱闘をやっているでしょ。たとえ当該選手が退場処分になったとしても試合が継続することを保証してほしい。やられっ放しはおかしい。でもただの喧嘩になるのが困るのであれば、最低限のルールを整備する必要がある。ラグビーだってところ構わずタックルしていいわけではない。選手の身体を守るルールはちゃんとある。今の運営方法はあまりにアバウト過ぎる。■日本高野連に対して。夏の甲子園を終えたばかりの選手を集めて海外に連れ出すのはもう止めにしたらどうか? ラフプレーは世界標準と言われても、(今回出場した選手でさえ)大半の選手には今も今後もあまり関係ないこと。必要があればプロ入り後に教えれば事足りる。テレビで評論家が語っていたようなラフプレーに備えた守備方法など、高校生に教える必要などまったくない。いったい高校生に何をやらせようというのか? 高校生の海外試合はもうやめるべき。まったく不愉快な大会だった。※一昨日のブログにもつけましたが、YOUTUBEの映像を貼り付けておきます。 今日も1クリックお願いします
2012.09.09
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今日9月8日、東京六大学秋季リーグ戦が開幕した。優勝候補の一角とみられる慶応義塾大は開幕戦を立教大と対戦した。 (立)小室ー川端大翔ー●小林昌(慶)竹内大ー仲井ー福谷ー○白村■慶応は初回、1番・佐藤旭(2年、慶応高)の三塁打が飛び出しチャンスを作ると、2番・福富裕(4年、慶応高)が中前に適時打を放ちあっという間に先制する。立教も負けていない。2回、この回先頭の4番・加藤祥平(4年、東農大二高)が中前安打で出塁し、犠打で進塁すると、6番・大塚拓(3年、長崎西高)の中前適時打で同点に追いついた。ゲームはめまぐるしく動く。続く2回裏、慶応は安打と四球で二死一・二塁のチャンスを作ると、3番・山崎錬(4年、慶応高)が右中間を破る適時二塁打を放って2点を追加し、リードを広げた。いざという時、山崎錬は必ず(と言っていいほど)なんとかする打者。慶応にとって最も頼りになる存在である。■3、4、5回は慶応・竹内大助(4年、中京大中京高)、立教・小室正人(4年、日野高)の両エースが少しだけ落ち着きをとり戻し、スコアはゼロ行進。ただ両エースとも本来の投球とは言えない状態だったが。そして迎えた6回表。小室をあきらめた立教ベンチは、代打に1年生の寺田陽光(神戸国際大附高)を送る。この寺田が期待に応え左中間に二塁打を放つ。続く1番・西藤勇人(4年、丸子修学館高)は一塁線に送りバント。ファールになってくれ・・・、打球の行き先を見ていた慶応のヨミは外れて、球はインフィールドに止まった。記録は安打。無死一・三塁にチャンスが広がった場面で、2番・大城滉二(1年、興南高)は左前に今日2本目の安打を放ち、立教は1点を返す。さらに4番・加藤の内野ゴロの間にも1点を返し同点に追いつくと、6番・大塚拓の左前適時打で逆転に成功した。■立教は7回も追加点のチャンスを作る。2個の四球を得た二死一・二塁の場面で、打者は3番・松本幸一郎(4年、横浜高)。ここで慶応は、3番手として福谷浩司(4年、愛知・横須賀高)をマウンドに送る。慶応・福谷浩司vs立教・松本幸一郎の対決は、このゲーム最大のポイントになった。福谷が簡単に2ストライクと追い込んだ後に一球外し、4球目に142kmの速球を投げ込む。ズバッ!という快音とともに球は捕手のミットに吸い込まれた。主審のコールが響く、「ストライクアウト!」。嗚呼、思わず天を仰ぐ松本。結果論ではあるが、もしここで安打が出ていればこのゲームの結果は変わっていたかもしれない。福谷の好投、松本の三振が勝敗を分ける分岐点になったように思う。1点差を追う慶応、8回裏の攻撃。この回先頭の6番・阿加多直樹(4年、慶応高)が左前安打で出塁すると、続く7番・谷田成吾(1年、慶応高)に左越えの二塁打を放ち、無死二・三塁のチャンスを作る。一死後、9番・福谷がそのまま打席に入ってショートゴロ。一塁に転送される間に三塁走者が生還し、慶応は同点に追いついた。■そして9回裏。この回から立教は4番手・小林昌樹(1年、佐久長聖高)が登板する。2番・福富が左前安打で出塁すると、打席には3番・山崎錬が立つ。 そしてカウント1-1の後の3球目、前のめりになって山崎錬が叩いた打球はライト頭上を襲った。ライトフライか? 初めはそう見えたが打球は意外に伸びて、なんと最前列にスタンドイン。慶応の勝利を決める貴重なサヨナラ本塁打になった。(写真)慶応・山崎錬は前のめりになりながら、右翼スタンドにサヨナラ本塁打を放つ。(写真)サヨナラ勝ちを決め、生還した山崎錬を囲んで歓喜する慶応ナイン。■ただ慶応にとって喜んでばかりいられない事態が起きた。それは8回裏のこと。一死二・三塁のチャンスに、福谷は遊ゴロを放って一塁に全力で駆け込んだ際、ベースを踏んだ直後に倒れこんでしまったのだ。苦悶の表情を浮かべ両手で足を抑える福谷。以前右太ももを痛めたことがあるだけに、その古傷を再度故障したのなら、長期離脱の可能性もある。もしそうであれば重大事である。今季慶応は、早稲田とガチンコで優勝争いが可能な有力なチームに成長している。山崎錬を筆頭に横尾俊健(1年、日大三高)や伏兵・谷田もいる。ただこの打撃の破壊力も、竹内と福谷の投手力が支えてこそ生きるもの。万一、福谷が長期離脱したら、その青写真はもろくも崩れ去る。サヨナラ勝ちもうれしさ半分、慶大・江藤省三監督の憂鬱である。(写真)一塁ベース上で足を負傷し、チームメイトに抱きかかえられながらダグアウトに戻る福谷=中央。苦しそうな表情が長期離脱を予感させる。 今日も1クリックお願いします
2012.09.08
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■決勝進出を賭けて日本は米国と戦った。結果、日本は5-10で敗退したが、米国選手たちのラフプレーがやたらと目立つ試合だった。日本 002 102 000 = 5米国 000 211 42X =10試合終了後、小倉全由監督(日大三高)は憤懣やるかたないといった表情で語った。「ちょっとあのプレーはないな。選手たちがケガしないか心配だった。最後は選手たちが捕手がケガをしないように、誰もバックホームしなかった。選手たちはよくやったと思います」■小倉監督が問題視したプレーは、スコア5-4で日本が1点リードして迎えた7回裏に起きた。この回から3連投の藤浪晋太郎(大阪桐蔭高3年)が登板した。先頭打者・マクガイアの詰まった打球はショート・北條史也(光星学院高3年)へ。だが北條は打球をファンブルし、マクガイアの出塁を許す。(無死一塁)続くオーケイもショートゴロ。だがまたしても北條がエラー、一塁へ悪送球した。ここで一塁走者のマクガイアは三塁へ突進する。しかし田村龍弘三塁手(光星学院高3年)はベースから離れて立っていたにも関わらず、マクガイヤは田村を目がけて体当たりし、田村を突き飛ばした。執拗に塁審に走塁妨害を主張する米国チーム。だがマクガイアが三塁に達する直前、すでに球は二塁手に戻っていたのだから、そもそも本塁生還は無理だった。なのになぜ体当たりする必要があったのか? まったく解せない。意図的に体当たりしたとしか思えないプレーだった。(無死二・三塁)次打者・アブレイは一塁ゴロ。金子凌也一塁手(日大三高3年)はバックホームを試みる。タイミングは完全にアウトだっが、三塁走者・マクガイヤは森友哉捕手(大阪桐蔭高2年)を目がけて猛然とタックル。さらに両腕を森の顔面に直撃させたものだから、森はその場に倒れこんだまま動けなくなった。完全なラフプレーである。約5分間の治療後、痛みをこらえて森はポジションに戻ったが、右目の上は赤く腫れ上がっていた。(一死一・三塁)そしてビッジオの適時打で同点に追いつかれ(一死一・二塁)、その後、アローヨが右前安打を放つと、またラフプレーが出た。二塁走者のアブレイは、マクガイアと同様、森捕手を目がけてまたしても猛然と体当たりする。ライト・笹川晃平(浦和学院高3年)の好返球はいったん森のミットに収まったものの、弾き飛ばされてついに日本は逆転を許してしまった。再び倒れこんだ森。一方、生還したアブレイは狂ったように小躍りしながらダグアウトへ。奇声を発してアブレイを迎える米国選手たち。■その後、三塁に走者がいる時は、たとえ内野ゴロがあっても、内野手はだれも本塁には送球しなかったたため、点差がどんどん広がってしまった。その理由は簡単。本塁に送球することで、さらに捕手が負傷することを避けたかったから。米国は自他ともに認める野球大国のはず。だが今日の彼らのプレーはそもそも野球ではない。勝つためには手段を選ばないといった表現さえ当てはまらない。それ以下である。日本選手の身体を痛めつける手段として、たまたま野球をやっている・・・、そう思えるほどに悪質だった。そしてそんなラフプレーを認める主催者の見識も疑ってしまう。敗れた日本は明日5位決定戦にまわるが、そんな試合はやめてさっさと帰国したほうがよい。選手の身体こそ大切だ。そして次回以降、この大会に出場する必要はないと思う。こんな大会で仮に優勝しても何ら価値はない。<追記>米国選手のラフプレーぶりがyoutubeにアップされていたので掲載します。今日も1クリックお願いします
2012.09.07
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■この夏、世界中のリトルリーガーの聖地・米ペンシルベニア州ウィリアムスポートで行われた世界選手権を制したのは日本・東京北砂だった。投打にわたりチームをけん引したのは清宮幸太郎(13歳)。元早稲田大ラグビー部・清宮克幸監督の長男で、183cm、93kgの立派な体格をもつ。いや体格だけではない。この年齢にして、すでに球を遠くに飛ばす技術を身につけているように見える。現在早稲田中の1年生というから、後には早稲田実、早稲田大で活躍して、甲子園や神宮を大いに盛り上げてくれそう。これまでリトルリーグで世界を制しても、その後にプロで大成した選手をボクは知らないが(せいぜい思い出すのは、荒木大輔ぐらい)、この清宮はまるでモノが違う。しっかし、どえらい選手が現れたもんだ。間違ってもラグビーに転向して、親父と同じナンバー8にならないよう祈るばかり。将来の活躍の場は秩父宮ではない、神宮なのだ。■そういえば、前回紹介した坂本一将もリトルリーグ世界選手権で優勝した経歴をもつ。チームは武蔵府中。チームメイトには、たしかエースだった田中裕太郎(現・立教大、日大三高)がいたし、一学年下にはセンターを守っていた中原北斗(現・明治大、横浜高)がいた。今日も1クリックお願いします
2012.09.03
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東都大学の秋季リーグ戦が開幕した。(写真)亜細亜大vs東洋大のスタメン開幕カードは、春季リーグ戦を制しさらに全日本大学選手権で準Vを果たした亜細亜大と、春季は(なぜか)5位に陥落した東洋大の対戦。結論を先に言うと、春季の勢いの違いがこの開幕戦にもそのまま出たように見えた。(1回戦、9月1日)亜細亜 000 200 000 =2東洋大 100 000 000 =1(亜)○東浜、(東)●藤田‐佐藤翔■亜細亜大の先発は、もちろん今秋ドラフトの超目玉・東浜巨(4年、沖縄尚学高)。 (写真)亜細亜大・東浜巨投手だが東浜の立ち上がりは安定しない。先制したのは東洋大だった。2番・坂本一将(4年、浦和学院高)が内野安打で出塁すると、3番・佐藤秀栄(3年、帝京高)が左中間に適時二塁打を放ち、あっという間に先制点を挙げた。亜細亜大の反撃は4回。2番・原田拓也(3年、福岡第一高)が右前打で出塁し、一死後、4番・中村篤人(3年、青森山田高)が右翼スタンドに本塁打を放ち、一気に逆転した。7回、東洋大は四球と安打で無死一・三塁のチャンスを得たように見えたが、走塁ミスと亜細亜大の堅守でチャンスが潰え、結局、亜細亜大が勝利を決めた。まるで勢いを感じない東洋大が東浜に1勝をプレゼントした格好だ。■今日の東浜の成績は、9回、143球、被安打7、与四死球2、奪三振9、自責点1。徐々に立ち直った東浜だったが、序盤は安定せず、1失点で済んだのが不思議なほど。次第に調子を上げ、最速143kmの速球と多彩な変化球で流石の投球だったが、初回を見ていて、全日本大学野球選手権・決勝を思い出してしまった(対早稲田大、今年6月)。百戦錬磨のはずが、初回だけで4安打(3失点)を浴びマウンド上で苦渋の表情を浮かべていたっけ。 <全日本大学野球選手権・決勝戦、アーカイブ> 亜大・東浜、早大・吉永健太朗(1年、日大三高)の投げ合いは、全日本史上初の 「甲子園V投手対決」として注目されたが、結果は東浜が完敗した。原因は立ち上 がりの悪さ。この時も序盤に荒れた。 亜細亜 000 000 000 =0 早稲田 300 001 00X =4 ・1回裏、早稲田大の攻撃 1番・中村奨吾が左前安打を許すと送りバントで二進。3番・高橋直樹の右前安打で 一死一・三塁。4番・杉山翔大から三振を奪ったものの、5番・地引雄貴に四球を与え (二死満塁)、その後6番・茂木栄五郎、7番・小野田俊介に連続適時打を浴び、初回 だけで3点を失った。■さて、今日の試合に話を戻す。ボクが注目した選手は東洋大にもいた。先制のきっかけを作った坂本一将。この試合では二塁手だったが、浦和学院時代はショートを守っていた。捕球、送球の無駄のない動きに目を奪われ、以前このブログに書いたことがある選手だ。今日も5度の守備機会を無難にこなしていた。とりわけ緩いゴロを猛烈にダッシュして捕球し、素早く一塁へ送球する動きが、高校時代と変わらず格好良かった。 (写真)東洋大・坂本一将二塁手。 今日も1クリックお願いします
2012.09.01
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