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さざんかの集いを舞台に始まった悟と八代の対決。 記憶を取り戻した悟は、ケンヤと共に八代の罠に立ち向かう。 双方が相手の裏を読みながらの攻防戦。 そして、吊り橋の上での久しぶりの対面。 僕の小学5年生は3度あった そして……現在は2度目の2005年だ 先生には15分のアドバンテージ… 僕は18年のアドバンテージで やっと五分だよ 信じてくれる?吊り橋に火を放つ八代。その八代に飛びかかり、共に池へと落下する悟。その二人を待ち受け、救助するケンヤと澤田。2005年8月、事件は終息した。そして、2012年1月。物語が始まった2006年から6年後の世界の悟とケンヤ。八代は確定死刑囚として東京拘置所に収監されていた。彼が犯した殺人事件は30件超。悟の周囲では、それぞれが新しい世界で別の人生を生きていた。そして悟も、人気マンガ家として活躍していた。降り始めた雪を橋の下で眺める悟。そこへ駈け込んで来たのはアイリ。 一緒に 雪宿りしてもいいですか? ***どんなお話でも、エンディングは難しいですね。
2016.07.31
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出会ったのは、ピザ屋で一緒にバイトをする前のアイリ。 でも、また眠りについてしまった悟。 次に目覚めたのは386日後、2005年5月11日。 が、真犯人のことや、事件のことは思い出せないまま。 白鳥からの手紙を読んで、アイリに会いに行くことを決意した悟。 そして、アイリを見つけた悟。 しかし、声をかけることなく、やり過ごす悟。 それから、さざんかの集いに出かけることになった悟。が、そこに待ち受ける危険。その源は、西園学となった八代学。その運転する車の荷台には、練炭が。いよいよ、全てが終結に向けて動き始めた。
2016.07.31
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豹変した八代。 悟は、八代の仕掛けた罠にまんまとはまったのだった。 自らの計画を阻止され、欲望が満たされなかったこと対する代償行為。 悟は車の中に拘束されたまま、冷たい川の中へと沈められてしまう。 2歳上の暴力的な兄から、幼女を誘い出すよう強要されていた八代学。 しかし、ある日、物置の中に連れ込んだ女子が声を出すことを恐れた兄は、 咄嗟に手で口を塞いだ際に、誤ってその命を奪ってしまう。 その遺体を、兄とともに隠した八代。が、後日、その兄を物置に誘い込んだのは八代。小学生女子児童殺害犯の兄は、罪の意識に苛まれて自殺したことになった。その後、八代は教育実習生としてこの街に戻って来た時、悟を見かける。さらに月日を経て、教職に就き、悟のクラスの担任になったのだった。2003年8月、悟は病院のベッドの上で、15年ぶりに目覚める。ケンヤは弁護士に、ヒロミは医師に、加代はヒロミと結婚し、一時の母になっていた。しかし、悟の記憶は定まったものにならない。そして、三流ゴシップ誌のカメラマンが、悟と小4の入院患者が話をしている場面を撮影しようとした時、現れたのはアイリ?時系列、狂ってますか?
2016.07.31
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お話は、2006年には戻らず、そのまま1988年を継続。 ケンヤの父は弁護士で、 1996年9月、北海道C市で起きた殺人事件の容疑者の弁護をしていた。 被害者は当時10歳、小学4年生の女子で、その父が容疑者となっている。 その犯行の際に使われたのが、手製の練炭コンロ。 悟はケンヤと共に、あのバスに確認に行くが、練炭はなくなっていた。 そして、次に狙われる可能性のある泉水小・中西彩について調査。 白鳥も、彼女のことを知っていた。悟が、中西彩の通う塾に出かけ、彼女の後をつけようとした時、悟の母親がたくさんの荷物を持って現れ、運ぶのを手伝ってくれと声をかけられてしまう。さらに、そこに八代が現れ、車で運搬を手伝ってくれたのだった。 この時はまだ気づいていなかった この日のみんなの言葉や行動には 事件に関わる多くの「ヒント」が 散りばめられていた事に。そして、雛月加代が帰って来た。祖母の家から、バスで通学することになったのだ。そして、カズの「男っぽさ」に惹かれ、中西彩が悟たちのアジトにやって来た。次に心配なのは、美里。悟が家に帰ると、そこには澤田の姿があった。悟は澤田から、連続誘拐殺人犯について様々な情報を得る。そして、美里を追って、若葉体育館へ。が、その姿を追った先には白鳥食品の軽トラが。そこに現れた八代の車に乗せてもらい、軽トラの行方を追う悟。しかし、その車内で、八代は…… ***遂に、怪しい人物の本性が表れたのか?
2016.07.31
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冒頭は、加渡島建設でのアッコねえちゃんとの思い出。 物置小屋にアッコねえちゃんが入っていく時に見たのが、あの目。 そして再上映、1988年に戻った悟。 今度は、ケンヤに本当のことを話し、協力を得る。 白鳥のアリバイを証明するために証拠を揃え、 3月2日のバースデーパーティーをやり過ごした後、 雛月加代を、泉水小にある未使用バスに匿う。 翌日から欠席が続いたことで、八代は児相職員と雛月の自宅を訪ねるが不在。その夜、悟は雛月から誕生日プレゼントの毛糸の手袋を受け取る。そして、前夜バスにやって来た男の残した段ボールの中に、連続誘拐殺人事件に関わる道具類を発見する。悟は母親に頼んで、雛月を自宅に避難させたのだった。翌朝、悟の母親は、悟と加代を伴い、雛月の自宅を訪ねる。そして、児相職員と八代も現れ、雛月の母親とその彼氏から話を聞くことに。さらに、そこに雛月の母親の母親も現れる。雛月加代は、児相に保護されたのだった。 ***とりあえず、雛月の件は解決したのかな?しかし、2006年の方が、どういう状況になったのかはまだ分かりません。
2016.07.31
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1988年3月3日(木)、雛月加代が失踪した。 それからわずか十日後、母親が捨てたゴミ袋の中には、 生死も定かではないはずの娘の服、そして編みかけの毛糸の手袋。 誕生日プレゼントとして、悟がもらうはずだった手袋。 時を超え、2006年に戻った悟。 母親殺しの犯人として追われる身。 頼ったピザ屋の高橋店長も、警察に通報? 逃げる悟の前にアイリが現れる。以前、高橋店長を訪ね、ピザ屋にやって来ていたのが西園市議。そこで、アイリが友達にと、ピザを持ち帰る場面を見ていた。そして、現在アイリが住んでいるのは、母の兄夫婦の家、佐々岡。アイリの父は、昔、万引き犯に間違われ、職を辞した後に離婚していた。アイリの住む家が放火される。リスクを承知で、アイリを救出しようとする悟。そこへ、高橋店長が現れ、アイリを外へ運び出してくれた。後日、悟は母の知人・元テレビ石狩社会部の澤田に会う。澤田のパソコン残っていた18年前の事件のレポートから、悟は、杉田広美が殺された理由に気付く。そして、ヒロミが殺される前の容疑者リストを探すのだった。一方、アイリは入院しながらも、監視される立場になっていた。澤田がアイリの病床を訪ねると、そこにいたのはアイリの母親だった。アイリは悟を探して院外に出るが、その後をつけられていた。悟とアイリは、待ち合わせ場所で出会うことが出来たが、そこには警察が。2006年5月29日16:50、藤沼悟は、殺人及び放火殺人未遂の容疑で逮捕された。 ***悟が逮捕され、連行される時見たのは、誰の目?
2016.07.31
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昭和63年へと18年の時を遡った悟は、 事件を阻止すべく行動を開始する。 雛月加代に積極的に声をかけ、友人関係を築くと、 彼女について様々な情報を集めていく。 文集に掲載された「私だけがいない街」という作文。 担任の八代先生からは、誕生日が3月2日で、 悟と同じ日だということ。 そして、母親から虐待されていること。クラスで、彼女が給食費を盗んだという疑いをかけられたのを救い、虐待を受ける土曜日に、科学センターへのデートに誘い、彼女の母親に、そのことを頼みに行くが、拒否……されそうになった時、悟の母親が現れ、助け舟を出してくれる。 マンガ描こうなんて人は こーいう所 来たがるもんなの…?そして、悟がXデーと考えた昭和63年3月1日。先手先手の行動で、この日を無事に乗り切り、3月2日の誕生日を、たくさんの友人たちから祝ってもらう。しかし、翌日、雛月は学校に来なかった。 ***まだまだ、謎も怪しい人物も多いです。「再上映」についても。
2016.07.31
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マンガ大賞2014年の2位、2015年が4位、そして2016年も4位。 TVアニメは、2016年1月8日から3月25日まで放映され、 映画が、2016年3月19日に公開されたが、 私は、いずれもまだ見ていない。 主人公は、売れないマンガ家・藤沼悟。 生活のため、ピザの宅配の仕事もしている。 人との交流はあまりなく、 ピザ屋のバイト、女子高生の片桐愛梨が声をかけてくるぐらい。そんな藤沼には「再上映(リバイバル)」という現象が、時々訪れる。何か悪いことが起こる直前に、自分が過去に戻って何度も同じ光景を見る。「お前が防げ」と強制されるように、その景色の中に「違和感」を探し求め、結果、事前に「原因」を予想して、トラブルを回避してきたのだった。藤沼が小学5年生の時、近所で連続誘拐事件が起こった。半年後、その犯人として捕らえられたのは、藤沼とささやかな交流があった大学生・白鳥潤。彼は、3人の小学生を殺害した罪で、確定死刑囚となった。そして、またしても再上映。しかし、その違和感を見つけられない藤沼は、一緒にいた母親に、違和感を見つけてくれと頼む。再上映は終わり、時は進み始めた。その際、母親が見たのは、パーカーを着た男、そして見覚えのある目。そして、彼女は思い出した。それは、18年前の連続誘拐殺人事件の犯人の目だった。白鳥潤は、犯人ではなかったのだ。母親は殺されてしまう。再上映を繰り返し、犯人を追った結果、自らが殺人犯として疑われる状況に陥ってしまった藤沼。そして、また再上映……辿り着いたのは昭和63年だった。
2016.07.30
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著者は富田安紀子さん。 自称、売れない漫画家で、薬剤師の資格を持つ。 2015年5月15日に『日之丸街宣女子』(青林堂)を出版するが、 これが、著者自身とその周辺に様々な波紋を呼ぶことになる。 本著では、その当時の様子に加え、 著者が、なぜこのようなテーマの作品を書くに至ったのか、 その経緯について書かれている。 また、著者の取材の様子や活動についても触れられている。 あれほど連日テレビが騒いでいた事件のオチを、 知らなかった自分にも驚いたが、 報道すらしなかったメディアにもっと驚いた。 彼らはニュースの取捨選択をするのだ。 自らに都合の良いところだけを選ぶのだ。 それは「どの」ニュースを扱うか、という意味だけではない。 「どの」ニュースの「どの部分」を選ぶか、ということなのだ。 結末を報道しなくても、それは「報道の自由」だ。(p.150)これは、「NHK、女性国際戦犯法廷問題」に関わる記述の部分に見られるものだが、まぁ、驚くほどのことではない。マスコミとは、そういう存在。個々が、ちゃんとしたメディア・リテラシーを身に付けるしかない。本著に記されていた「街宣!街宣!」をweb上で見たが、「この作品を一般誌に載せる編集部はありません。絶対に。断言できますよ」という言葉にも頷ける部分はある。しかし、青林堂はこれを見て著者に接触を図ったのだから、なかなかスゴイ。とりあえず、『日之丸街宣女子』も読んでみることにした。
2016.07.30
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高槻泉の新作のタイトルは『名無き』。 主人公・隻眼の喰種が、喰種を率い、喰種を弾圧する世界に反旗を翻すお話。 人間側の組織は、CCG喰種対策局長・和修吉時の一族をモデルとし、 その真の姿は、喰種の協力者として描かれている。 エトの母が残したメモには、「V」という団体について記されていた。 彼女は「V」について調べるため、その構成員である功善に近づいたのだった。 「V」とは「法の王」「混沌の調整者」、玉座で胡坐をかく独りよがりの籠の主。 CCGのRcゲートは、「V」に所属する喰種に反応しないよう設定されていた。リゼは、そのVから逃げ出した喰種。それを鯱が育て、神代の名を名乗らせた。そして、鯱と有馬の戦いが始まり、あの鯱が倒されてしまう。が、ここの時系列は、よく分からない…… 異様な間合い… 違和感の正体は- ”目”か!! ……此奴… まさか… 貴様の弱点は”死角”! ……「その目」で よくやるものだ…流島調査に当たっていた鉢川班は壊滅。六月は、トルソーに捕らえられていた。流島上陸作戦で、瓜江は六月救出を目指す。一方、有馬班である琲世は、コクリア防衛に当たることになる。旧多の正体は、嘉納の道化。エトから隻眼の王の正体を聞き出そうとする。その時、エトから出た言葉は 王はいるよ しかも 「貴様らの腹の中」にな おい「和修」 お前も哀れだなあ 父を父と呼べない気分はどうだ?旧多とのやり取りをレコーダーに録音させ、琲世に聞かせるエト。「最後の仕事」に向かおうとする琲世、いやカネキにエトが言う。 「隻眼の王を殺してくれ」コクリアからヒナミを救出すべく動き始めたアヤト。その時、独房が次々に解放されていく。その犯人はカネキ。ここで挿入されるヒデとのやり取りは、まだ謎が多い。琲世はヒナミの居場所に辿り着く。そして、現れた旧多をヒナミが撃破。一方、アヤト、トーカ、四方の前には有馬が現れる。四方が倒された時、カネキ登場。 ……有馬さん わずかですが あなたには防御の”偏り”がある 向かって左、あなたの… ”右目側”-!!!梟の嚇包からつくりだしたクインケを、初めて手にする有馬。一方、アヤト、トーカ、ヒナミ、四方は廃棄プレス場からの脱出を目指したが、旧多に妨害される。そこにエトが。有馬と交戦中のカネキ。一方的に切られまくり、諦めかけた時、また、ヒデ。ここも、また謎。 ***随分核心に迫ってきました。有馬の正体は分かったけれど、まだCCGやVとの諸々の事情は明らかになっていません。そして、アオギリを率いるエトは、それと対立する存在ではあるようですが……。とにかく、既に発行されているものは、これで読破しました。次巻は、9月に発売される予定なので、それまで、あれやこれやと推理してみることにしましょうか。
2016.07.27
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突然琲世を襲った一撃。 そして、始まったカナエの琲世への執拗な攻撃。 そこからの、カネキ覚醒。 相手は、隻眼の王、小さな包帯の子、功善、芳村店長、エト、高槻先生……撃退。 そして、宇井特等の前で、月山を屋上から落とす。 追いすがり、地面に叩きつけられたカナエ。 そして、月山の前に現れたのは、堀ちえ、トーカ、四方さん、月山観母。 ノロ撃破に大きな役割を果たした不知の遺体は、アオギリに奪われた。高槻泉の担当編集者・塩野を取り調べる琲世。彼の中では、高槻が「隻眼の梟」と確定している。そして、特等捜査官会議で、アオギリについて報告する佐々木准特等。その根城・流島には、六月一等がサポートする鉢川班が調査に向かっていた。そして、そこでは梟が、自ら組織したアオギリの樹のメンバーに語りかけていた。 諸君 わたしは隻眼の王 では ないここからは、彼女が作家デビューした当時の回想。時を経て、塩野と共にやって来た琲世が、エトに拘束を告げる。そして、鉢川、あっけない最期。琲世を伴い開かれた、高槻最後の作品についての会見。そこで、自分が喰種であることをカミングアウト。彼女が目指す「喰種が当たり前に生きられる世界」。「白鳩(CCG)」の裏に潜む『いびつの根源』の排除は達成できるのか? ***後半部は、何度読み返しても、時系列がよく分かりませんでした。鉢川の最期とエト拘束、どちらが先?
2016.07.25
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スタートは:reでの、月山とトーカ、西尾の会話。 カネキの記憶を取り戻し、こちら側に戻って来て欲しい月山。 一方、クインクスの不知班長。 彼は、Rc細胞過剰分泌症を患い、入院している妹のために稼ぐ必要があった。 そして、琲世の提案した「マスク作戦」が始まる。 喰種に成りすまし、情報を収集するクインクス。 と同時に、琲世は「眼帯の喰種」について調べて回るが、上手くいかない。 激昂した琲世を抱きしめる暁。続いて決行された「月山家駆逐作戦」。舞台は、月山グループの所有ビル、ルナ・エクリプス。月山家使用人・松前とマイロの前に、ハイル上等は倒れ、キジマ准特は散る。が、マイロは胴体を失い、松前も旧多一等により両眼を失う。また、アオギリの樹のノロは、才子の一撃をくらうもすぐに再生。地行がナッツクラッカーのクインケで攻撃するも、相手は別格……。月山と琲世はの屋上で対峙し、琲世が月山を追い込む。が、そこへ、エトから骨を分けてもらったカナエが現れ、せめぎあう。
2016.07.25
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スタートは、シャトークリスマス会。 クインクスに加え、倉元、黒磐、什造、半兵衛、暁、有馬らが参加。 そして、送られてきたクリスマスプレゼント。 マスクと「吊るしビトのマクガフィン」。 そして4月、オークション掃討戦の功績で、関係者は昇進。 一方、月山の満たされない心に、自らの心を痛めるカナエ。 タタラの姿勢に疑問を抱くアヤト。 コクリアに収監されたヒナミに会いに行く琲世。 なんであんな子が こんな目に遭わなくちゃいけないんだ?特等となった宇井郡を班長とする、ロゼヴァルト家関連勢力捜査が始まる。ナッツクラッカーのクインケを手に入れた不知だったが、上手く扱うことが出来ない。ウタさんの店に、マスクをオーダーしに行く琲世。堀ちえの助言で、カネキが生きていることを月山に伝えたカナエ。以後、月山は回復していく。そして、月山は琲世に接触。カナエは、不知、瓜江、六月、才子の殺害をアオギリに依頼。罠におびき寄せられたクインクス。しかし、瓜江はカナエを撃破すると、六月を押していたクインケ狩りも追い払う。琲世は敵を全く寄せ付けず。それにしても、才子を救ったのは一体誰?そして、月山がトーカを訪ねて:reにやって来たのだった。
2016.07.24
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管理棟に向かった大芝班は、ナッツクラッカーと交戦し全滅。 一方、カナエに追い詰められた六月の元へは、琲世たちが到着。 カナエを追い払うと、六月と付き添いの瓜江を退却させ、 隠れた客とマダムの居場所を暴くため、ナッツクラッカー駆逐に向かう。 しかし、功績をあげることに執心する瓜江は、六月と共に退却せず、 客とマダムの行方を探し求め、遂にその居所を突き止める。 瓜江はビッグマダムに挑みかかるものの、力の差は歴然。 絶体絶命のその時、什造が現れ圧倒、仲間たちが止めを刺す。一方、隻眼の喰種と化した滝澤は、阿藤班を殲滅すると、続いて、琲世と対峙、圧倒的なパワーを見せつける。その間をついて、管理棟に向かった不知と才子らは、ナッツクラッカーを発見し、苦労しながらも、仕留めることに成功する。成功体オウルとなった滝澤の前に、屈しかけた琲世を救ったのはヒナミ。その後の滝澤の反撃も、琲世が抑え込んだのだった。が、滝澤との戦いで力尽きたヒナミは、有馬らCCGに包囲されてしまう。琲世は、その処遇の一任を有馬から取り付けたのだった。 ***色んな場所での戦闘が、次々に展開していくので、一度ざっと読んだだけでは、なかなか理解するのが難しかったです。ページを進めたり戻したりしながら読み直して、やっと、何とか辻褄を合わせることが出来るというレベル。米林才子・三等については、いまだによく分かりません。
2016.07.24
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琲世、気が付きませんでしたね。 記憶、普段は結構喪失状態みたいです。 でも、コーヒーの味には涙してましたから、 いつか、思い出すんでしょうね。 そして、クインクスの一員・米林才子・三等。 まだ、よく分からないです。 そんな彼女を、班長として面倒を見る不知・三等。 健気です。 ***今回は、ビッグマダムが開催するオークションでの、喰種掃討作戦のお話。オークション出品用の人間を吟味しているという13区内のクラブに、琲世たちが女装して潜入、六月は連絡先を聞き出すことに成功する。そして、特等となった什造と共に、囮としてオークションに参加することに。その頃、美食家・月山の使用人・カナエは、主人の飢えを癒す手段を求め、オークションに出かけることにする。また、アヤトもタタラの依頼で、オークションでボディーガードをすることに。そして、ヒナミとトルソーもアヤトに同行する。一方、瓜江はクインクス能力を伸ばす施術を受けることを、和修吉時局長に直訴。有馬の口添えもあって、その願いは聞き届けられていた。オークションが始まると、六月は二億二千で落札される。そして、その後に登場した什造の合図で、CCGの面々が会場に突入開始。ビッグマダムと什造が対峙した時、アヤトがそこに割って入る。また、カナエは六月強奪を試みるが……。琲世たちは、ナキ・ミザたちと交戦。そこに、暁も参戦。その様子を見ていたエトたちは、オウル投入を決める。これは滝澤政道なのか?
2016.07.23
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『東京喰種』から『東京喰種:re』へとタイトルは変わりましたが、 お話は普通に『東京喰種(14)』から引き継がれています。 ただ、読者の眺める視点は、喰種側からCCG側へと移り、 登場人物も新たに加わりました。 それは、有馬特等を超える捜査官となることを期待される クインクス施術を受け、喰種の能力が使えるメンバーたち。 瓜江久生・二等に不知吟士・三等、六月透・三等ら。 そして、彼らを束ねるのが、真戸班のエース、佐々木琲世一等。 *** 彼らは「トルソー」と呼ばれる喰種を追い、平子班は「オロチ」と呼ばれる喰種を追っていた。琲世に興味を示すフリーカメラマン・堀ちえからの情報で、瓜江と不知は「トルソー」に迫る。一方、琲世は六月と共に23区喰種収容所・コクリアに出かけ、ドナード・ポルポラから「トルソー」の情報を得る。そのトルソーが運転するタクシーで、「樹からの伝言」を伝えていたのは、ヒナミだった。そして後日、六月がトルソーとの接触に成功。形勢不利の状況となったが、瓜江と不知が現場に到着。しかし、そこに「オロチ」が現れ、三人は追い詰められる。が、その状況を打破し、オロチを逆に追い詰めたのは、琲世。 ったく お前ってヤツは… どこまで行っても救われねえのな… カネキ !? ………… …… 西尾、先輩? って 誰? なんだ…僕は…… なんて言った? ***全くもって、予想通りの展開となりました。嚇子が暴走し、やむを得ない場合は『喰種』と見なし駆逐される存在。本当に、どこまで行っても救われない存在です。そのことが分かっていて、仲間を救うために戦うんですから。そして「アオギリ」側では、アヤトが登場。さらに、本作のタイトルにもなっている「喫茶店:re」には、四方さんとトーカの姿が……琲世は、気が付いたの?
2016.07.23
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梟の攻撃で右脚を失った什造。 しかし、法寺の一撃で梟は遂に倒れる。 が、そこに隻眼の梟が現れ、篠原特等も右脚を失ってしまう。 その時、隻眼の梟が発した言葉は「お・そ・ろ・い」。 その頃、亜門との激闘を終えたカネキの元に、ヒデが現れる。 しかし、カネキの意識が戻ったとき、ヒデの姿はそこになく、 目の前にいたのは、有馬特等だった。 その力は想像を絶するもので、カネキは全くなす術がない。そして、力尽きたカネキが思い出していたのは「あの日」のこと。リゼの視線の先で笑っていたピエロ。彼は一体何者なのか?一方、瀕死の亜門の元に駆けつけた政道の目の前には、タタラが出現。その頃、隻眼の梟の出現した場所に到着した有馬特等。その攻撃を受けた隻眼の梟は、倒れたままの梟を飲み込んで逃走。場所を変え、梟を吐き出した後、その中から出てきたのは梟の子。その時、梟が発した言葉は「エ…ト…」。20区『隻眼の梟 討伐戦』は、喰種殲滅率99%。CCGで命を失ったのは亜門、政道他多数と、行方不明はヒデ。しかし、行方の知れない局員の遺体は多すぎた。その裏事情を示唆するかのような、エトと嘉納教授の会話。植物人間となった篠原特等に、初めて人間らしい感情を表出させる什造。CCGが大きな代償を払って手に入れた報酬とは?そして、トーカの思いカネキが「あんていく」(私たちのところ)へ帰ってくる日は来るのか? ***一等捜査官に昇進した暁。今後は、有馬特等率いる対アオギリ特別チーム所属となった。そして、有馬からメンターとして後輩の教育も任される。その後輩は、佐々木三等捜査官。かくして、全く終わった感のないまま、『東京喰種』は幕を閉じ、次作『東京喰種:re』へと、お話は引き継がれる。
2016.07.23
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スタートは什造の生い立ちのお話。 そして、政道の遺書のお話。 さらに、暁が亜門に「お前はデカすぎるな」と言ったお話。 それから、功善を訪ねて組織の喰種・芥子がやって来たお話。 そしてそして、依子がトーカに動物園に行こうと誘ったお話。 それが終わると、いよいよ始まったCCGの「梟」駆逐作戦。 迎え撃つは、魔猿・黒狗・梟。 襲い掛かる特等たち。そんな中、老婆が争いの巻き添えになることをかばったカヤは、絶体絶命の危機に。そこへカネキが現れ、カヤを救い出す。深手を負った古間は、既に安全な場所に避難させていた。そして、芳村のいるあんていくへ向かおうとするカネキの前に立ちはだかったのが亜門だった。 ***さぁ、いよいよ次巻、クライマックスです!
2016.07.23
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四方は、姉の敵を討つべく有馬に挑むが返り討ちに。 その時、四方を救ったのが芳村だった。 そして、時は現在へ。 月山と外出したヒナミは、立ち寄った店で高槻泉に出会う。 その高槻は、CCGにも姿を現し、亜門と対面。 地下施設(嘉納教授のラボ)の持ち主が経営する貿易会社スフィンクスが、 喰種をどろどろに溶かした溶液(Rc含有液)をCCGに売り渡していたこと、 地下施設はCCGの所有物だったことを亜門に告げる。さらに、スフィンクスの社長の名前は安久七生だとも。安久は、クロナとナシロの殺された父親だった。亜門の中で、CCGに対する疑念が渦巻く。その頃、カネキは四方と、そしてリゼに会っていた。西尾と共に、受験予定の上井大学に出かけたトーカは、そこでヒデに出会う。ヒデから、小学生の頃のカネキのことを聞くトーカ。一方、カネキは芳村から「アオギリの樹」首領・隻眼の梟について問いただしていた。なぜ、芳村が隻眼の梟をかばい、梟の姿を摸す事ができるのかについて。昔、「功善」という「掃除屋」としての役目を果たす喰種がいたが、ある日、古い喫茶店で出会った憂那という女性に心を許すに至る。そして、彼女は功善が喰種だと分かった後も、彼を受け入れた。その二人の間に、奇跡の子が誕生する。しかし、彼女の正体は、彼の所属する組織を追うジャーナリストだった。組織からけじめをつけるよう要求された功善は、彼女の命を奪う。時を経て、彼は「隻眼の梟」と呼ばれる喰種が現れたことを知り、それが自分の子供だと確信する。「隻眼の梟」は、CCGを襲撃した際に致命傷を受ける。組織の追撃をかわすため、功善は以後「隻眼の梟」に成り代わったのだった。そして10年の時が流れた。芳村は、カネキにあんていくに戻ってくるよう促すのだった。 ***この後、カネキはトーカと久しぶりに再会します。そして、仲間たちと共にあんていくに戻る決心をしたのでした。しかし、そこは既にCCGに「梟」の居所としてマークされていたのです。いよいよ、エンディングに向かってお話が動き始めました。
2016.07.23
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篠原特等たちがやって来た時、カネキは「半嚇者」になっていた。 半年の間、「アオギリ」に対抗する力を身に付けるため、 同種を喰らい、”喰種”の力を強め続けていたのだった。 しかし、それは”喰種”を狂わせ、我を失わせる行為でもあった。 一方、亜門たちはS級喰種ナキと交戦し、暁がキメラ・クインケで撃破する。 さらに、暁は『嚇子』の発動を阻止するCRcガスも使用。 その頃、什造はかつてCCGアカデミーで共に学んだクロ・シロ姉妹と対峙、 シロは致命傷を負わされ、姉妹は嘉納教授の元へと逃げ去る。 篠原特等を倒したカネキに亜門が、そして什造が襲い掛かる。亜門の「ただの喰種で いいんだなッ!!??」という言葉に、金木が発したのは「…もう 喰べたくない…」という言葉だった。逃走するカネキを、亜門は部下が追うのを制し、見逃す。後日、カネキはヒナミと高槻泉のサイン会に出かける。そして、二人が去ったその後、ヒデが現れる。そして、高槻泉はヒデに「次は喰種の話を書きたいなーと」「身近にいないッスもんねぇ」「なんか今日 光明が見えたかも」と言うのだった。 ***この後は、泥酔した暁を自宅に運びこんだ後、誘惑に負けることなく、彼女の部屋のベランダで筋トレする亜門のお話と、ウタさんがカネキに語る、四方さんとの間の昔話。二人が共に過ごした4区に、当時22歳だった有馬がやって来たところで、今巻は終了。
2016.07.23
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待っていた続巻が出たので、結構前に購入したのですが、 そのあまりのボリュームに少々怯んでしまい、 机の上に置きっぱなしになっていました。 そして先日、やっと意を決しての読書開始。 すると、ページをめくる手が止まらない。 あれよあれよという間に、読了してしまいました。 これまでのお話も、もちろん良かったですが、 今回は、間違いなくこれまでで一番の仕上がりです。 ***今回は、いよいよ希実の出生の秘密に迫っていく展開。一年半ぶりに会った母は、入院中。が、その口から、付き添いを「のぞみんのチチに頼んだの!」という言葉が。そして、その父・門叶樹(トカノタツル)が、あと30分もすればやって来るのだとも。後日、暮林や弘基と共に美和子の墓参りに出かけた希実は、そこで、美和子の幼馴染だという榊という男に出会う。そして彼から、門叶樹はトガノという会社の後継者だったが、跡を継がなかった。そこで、その娘である希実を後継者にしようという動きが社内にあるのだと聞かされる。希実の母・篠崎律子は中学校を卒業後、広島の実家を飛び出し、16歳で東京に辿り着いた。そこで久瀬美和子と出会ってしばらくした頃、樹と出会い19歳で妊娠、双方の親に結婚を反対されて駆け落ちしたが、その後、母はさらに別の男と駆け落ちした。門叶榊は、実は門叶樹の兄であり、このような事情を全て知っていたのだった。希実を混乱させる事実が、どんどん明らかになる中、今度は、ブランジェリークレバヤシ存続の危機の知らせが。希実が門叶家の養女になれば、資金援助が得られるとの榊の言葉に、希実は、DNA鑑定を受け入れたのだった。かつて、美和子の実家・久瀬と門叶家の交流は盛んだった。そして、美和子と親交が深かったのは、樹ではなく榊だった。なので、希実の父親は樹ではなく、実は榊なのではないかという噂もあった。そんな中起こった律子の誘拐騒動。 律子のお腹に宿った子どもが、樹の子ではない可能性があることについても、 榊はもちろん知っていた。 何しろ律子の滞在を許していたのは、他でもない彼自身だったのだ。 律子を訪ねてくる人物に関しては、当然ながら把握していた。 だからその点に関しては、弟に同情を禁じ得なかったという側面もある。 ていうか兄弟そろって、どうしてこんな不毛な恋愛をするのかね? そういう自分たちの因果について、一瞬胸を痛めたほどだ。 なんだろうなぁ? 親父の歴代愛人たちの呪いかな? 親の因果が子に報うって、こういうことを言うんだっけ……?(p.435) 「……律子ちゃん、なんでアイツが父親だってこと、 そんなに秘密にしておきたかったんだ?」 すると樹は小さく笑い、父親には、向かない男だからって言ってたよ、 とあっさり応えた。 「あとは、希実ちゃんを、 ちゃんと父親に望まれた娘にしてやりたいんだとも言ってた」(p.536) 誘拐騒動終結の後、律子はこの世を去る。そして、その葬式に現れたのは、美和子の兄・篤人だった。 ***午前4時の共犯者・門叶兄弟が、大活躍した第5巻でした。そして、次巻はいよいよ全てが明らかになる?
2016.07.23
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獅靭会に捕らえられた莉子。 そして、彼女が目にしたのは、波照間島に海水淡水施設建設のTVニュース。 費用の9割以上を負担するのは、獅靭会傘下の企業・オキト。 故郷の人々を人質に、莉子に服従を迫る亜芽里。 莉子が連れ去られた現場に落ちていたコインから、 玲奈と琴葉は浅倉絢奈の存在を知り、彼女を訪ねる。 一方、須磨は部下の土井に、鴨井探偵事務所社長・鴨居亮一郎への連絡を要請。 ここから、水鏡瑞希が波照間へと向かうことになる。 ***四人のヒロインが勢揃いしての大活劇は、ファンにとってはたまりません。ただし、この時点では水鏡シリーズは、まだ1冊刊行されたばかりだったので、キャラがしっかりと定まりきっていない感じがします。それに比べると、絢奈は「らしさ」が十分出ています。本著は『万能鑑定士Q』と『探偵の探偵』の二大シリーズ完結編と銘打たれていますが、実際には、本作の中で『ムンクの叫び』が凛田莉子最後の事件になると記されています。そして、その『万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの<叫び>』は、いよいよ8月10日発売。本作で別れたはずの莉子と悠斗のウエディング衣装が、その表紙を飾っています。
2016.07.18
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東京都調査業協会中央支部で緊急会議が招集された。 そこで、須磨が他社の社長たちから依頼されたのは、 凛田莉子の洗いざらい調べ上げること。 莉子は、鑑定の看板を隠れ蓑に、探偵業を営んでいると訝しまれていたのだ。 紗崎玲奈と峰森琴葉は、莉子を自宅から出たところから店舗まで尾行する。 が、そこで、偽警官が莉子を襲う現場に遭遇、彼女を危機から救うことになる。 そして、莉子がバーキンを使った詐欺被害者たちから、 その犯行現場に残されたバーキンの鑑定を依頼されていたことを知ったのだった。玲奈は、莉子をスマ・リサーチ社の社員寮に匿い、自分が代わりに莉子の部屋へ。すると、案の定、目出し帽をかぶった男がやって来たので、即時撃退。彼が現場に残したメモから、探していたのは「トランプ」だと分かる。莉子は、玲奈、琴葉と共に、この「トランプ」の行方を追うことになる。一方、小笠原は、須磨、桐嶋と共に、バーキン詐欺の犯人・獅靭会会長の孫娘、蔦暮亜芽里の行方を追うことに。三人は獅靭会に乗り込み、会長・蔦暮洸基から彼女の捜索依頼を取り付ける。そして、番組情報記事を改竄することで、沖縄で亜芽里との接触に成功する。莉子は、玲奈、琴葉が手に入れた「トランプ」には、前代未聞の密輸専用船の情報が掲載されているサイトのURLが示されていた。これで、莉子に迫った危機は回避され、あとは、密輸が明らかになり、獅靭会が潰されるのを待つばかりかと思われたが……全ては、相手の思うつぼだった。密輸船情報は陽動、「トランプ」は莉子自身のことだった。”万能鑑定士Q”に車を飛ばした玲奈だったが、そこには既に莉子の姿はなかった。玲奈は、莉子を救うことが出来るのか?
2016.07.17
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「現代の進化論」について述べた一冊。 「進化論は自然や生き物の不思議を研究する学問で、知性を持つ人間は別だ」 こんな人間中心主義(ヒューマニズム)が政治的に正しい態度とされてきたが、 進化生物学・神化心理学が登場して、状況は変わった。 が、現代の進化論は、良識を踏みにじり、感情を逆なでするものだと著者は言う。 集団にとって不愉快なことを言うものは疎んじられ、排斥されていくとも。 見たいものだけを見て、気分のいいことだけを聞きたい人たちで溢れる社会では、 本著に書かれている内容は、残酷すぎる現実であり、気安く口外出来ないものなのだと。 どれほど努力しても逆上がりのできない子どもはいるし、 訓練によって音痴が強制できないこともある。 それと同じように、どんなに頑張っても勉強できない子どももいる。 だが現在の学校教育はそのような子どもの存在を認めないから、 不登校や学級崩壊などの現象が多発するのは当たり前なのだ。(p.21)この文章に対して、良識を踏みにじられたとか、感情を逆なでするものだとか、ものすごく不愉快だと感じる人がいるのなら、それは何が原因なのだろうか? 多くの最貧困女子を取材した鈴木は、そこには「3つの障害」があるという。 それは精神障害、発達障害、知的障害だ。 これは現代社会の最大タブーのひとつで、 それを真正面から指摘したことは高く評価されるべきだろう。(中略) 私たちはこの「残酷すぎる真実」を直視するのを恐れ、 知能と貧困との明白な関係にずっと気づかないふりをしてきた。 税金を投入して高等教育を無償化したところで、 教育に適性のない最貧困層の困窮にはなにひとつ改善しないだろう。(中略) 教育関係者は「知能の遺伝率はきわめて高い」という行動遺伝学の知見を無視し、 説明責任を放棄したまま、 「教育にもっと税を投入すればみんな幸福になれる」と主張して 巨額の公費を手にしている。(p.69)この文章についてはどうだろう?先ほどに比べれば、心がざわつく人は多いと思う。こんな感じで、頭の良しあし、反社会的人間、美貌格差、男らしさ・女らしさ、夫婦制度について、生物学的に見た後で、子育てや教育の有用性について述べる。子育てについての記述は、特に衝撃的だ。 こうしてハリスは、 「子どもが親に似ているのは遺伝によるもので、 子育てによって子どもに影響を及ぼすことはできない」と主張した。(中略) ヒトは社会的な生き物で、群れから排除されてしまえば生きていく術がない。 古今東西、どんな社会でも「村八分」は死罪や流刑に次ぐ重罰とされた。 これは子どもも同じで、「友だちの世界」から追放されることを極端に恐れる。 勉強だけでなく、遊びでもファッションでも、 子ども集団のルールが家庭でのしつけと衝突した場合、 子どもが親の言うことをきくことはぜったいにない。 どんな親もこのことは苦い経験として知っているのだろうが、 ハリスによってはじめてその理由が明らかになった。 子どもが親に反抗するのは、そうしなければ仲間はずれにされ、 「死んで」しまうからなのだ。(p.226)ハリスの『子育ての大誤解』は、機会があれば読んで見ようと思う。
2016.07.09
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モモノ助の正体が明らかに。 彼は、ワノ国・九里の大名・光月おでんの子息、跡取りだった。 光月家は、代々石工の一族で、 800年前、壊せぬ書物・歴史の本文(ポーネグリフ)を作り上げた。 偉大なる航路(グランドライン)の最終地点・ラフテルは、 4つの赤い石・ロード歴史の本文に記された4点を結んだ場所にある。 赤い石の一つは、今ルフィーたちがいるゾウにあり、一つは所在不明だが、 残りの二つは、四皇・ビッグ・マムとカイドウが、それぞれ持っている。光月おでんは、ゴール・ディー・ロジャーと共にラフテルに辿り着いた人物で、「ワノ国を開国せよ」の言葉を残し、ワノ国将軍とカイドウに処刑されたという。カイドウや彼に繋がるドフラミンゴやシーザーは、「世界の秘密」を聞き出そうと、錦えもんらを追っていたのだったそして、カイドウを倒すべく、忍者・海賊・ミンク・侍の同盟が成立。ジャックの襲撃も、モモノ助の命で象主(ズニーシャ)が返り討ち。ルフィーはサンジを連れ戻すべく、ビッグ・マムのもとへ。ゾロたちはワノ国、ネコマムシは白ひげ海賊団一番隊長・不死鳥マルコの探索へ。途上、皮に猛毒のある魚を食べて苦しむルフィーの前に、ジェルマ66の船が現れる。そこには、サンジの弟・ヨンジと姉・レイジュがいた。そして、ルフィーはレイジュにより命を救われる。さらに、カカオ島・ショコラタウンでは、サンジの結婚相手・プリンに出会う。お茶会は、三日後に迫っていた。ホールケーキアイランドでは、ビッグ・マムがルフィーたちを待ち受けていた。 ***お話が分岐して、少々複雑な展開になっていきそうな予感。ビッグ・マムだけでも大変そうなのに、カイドウのいるワノ国の方は、さらに難敵のはず。そこに、マルコやレイジュらが、どう絡んでいくのでしょうか?
2016.07.09
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地震により、山中に突如出現した人面塚。 そして、磁気逆転が75万年前に起きたことを示す地層の相次ぐ発見。 隣接した村で起こった、二つのビッグニュース。 その裏に隠された真実を、文科省事務官・水鏡瑞希が暴き出す。 前二作に比べると、エンタメ性が向上し、 ヒロインのキャラも随分立ってきた。 もう、STAP細胞もSTEP細胞も登場しない。 エンブレム問題や都知事の問題については、触れているが。 *** 廣瀬はつぶやいた。 「頑張っても報われないとき、どうすればいいでしょう」 しばし沈黙があった。 勇司が静かに切りだした。 「頑張ってるなんて、思わないほうがいいんじゃないのか」 「とおっしゃると?」 「やりたいことをやってるだけ、そう思っときゃいいんじゃないかって話だよ。 頑張ったら報われるって前提があるから、そうならないと頭にくる。 なにか褒美をもらえると期待してちゃ、 もらえなくて虚しい思いをひきずる。 見返りも対価も求めず働くのが、いちばんいい生き方だろうな」(p.276)「やりたいことをやってるだけ」そんな風に思えれば、いいんですけどね。
2016.07.09
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20区CCG支部では、黒いウサギが話題に。 そこで、ヒデは金木が自分の親友であることをカミングアウト。 篠原特等と什造は、あんていくを訪ね、店長・芳村に接触。 そこにトーカが顔を出してしまい、金木について色々と尋ねられる。 ”喰種”の臓器を人間に…? 何のために? ……そして… 移植を受けた人間は 一体”どう”なる? …まさか 馬鹿みたいな話だ 臓器ぐらいで ヒトが悪魔へと姿を変えるなど非現実的… …いや… ”喰種”の臓器で何も影響がない方が不自然か…? …しかし 仮にそうであったとすれば- 我々は その存在をどう裁けばいい? 金木 研という 悲劇の主人公を- -いや… 仮に彼が完全に”喰種”であれば ”喰種”と同じように裁かれるべきだ 悪の芽は摘まれなければ- 永近… ”そう”で会った場合 お前は親友を前に どうするつもりなんだ…?一方、金木は嘉納教授の行方を追うべく、看護師に接近。そこで、喰種収容所に囚われていた6区のリーダー・鯱に遭遇する。そのパワーは圧倒的で、金木にはなす術がない。看護師は、鯱らによって奪い去られてしまった。次なる手がかりはマダムA。彼女と共に、金木たちは嘉納の屋敷にやって来る。出迎えたシロとクロのお相手は、月山が務める。が、そこには、20区CCG支部の捜査官たちまでもがやって来る。一方、一人で嘉納教授の居場所を探す金木は、またしても鯱に遭遇。そして遂に、嘉納教授が登場し、金木に一緒に「アオギリ」に行こうと誘う。さらに、そこには四方まで現れるが、リゼと共に姿を消してしまう。そして、鯱も嘉納教授と共にその場を去る。残された実験体たちを、一人で倒す羽目になった金木。篠原特等がやって来たのは、それからどれくらい後のことだったのだろう? **取り敢えず、10巻まで一気読みしました。この後は、しばらく休憩して、また読み始めます。
2016.07.03
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CCG特別対策班は、11区アジトに残された喰種204体を殲滅。 その際の功績を認められ、亜門は上等捜査官に昇任した。 しかし、23区喰種収容所襲撃では、地下独房第3層まで攻撃されて、 ssレートの喰種を含む、多くの脱走者を許していた。 亜門は、その収容所を、部下となった真戸の娘・暁(アキラ)と共に訪ねる。 そこで面会したのは、ドナート・ボルポラというSSレートのロシア系喰種。 日本ではカトリック系の孤児院を営んでいた、通称「神父」。 亜門は、その孤児院で育ったのだった。一方、20区支部で局員補佐のバイトをしていたヒデは、丸手特等の命で、捜査官補佐として亜門たちと行動を共にすることになる。その頃、金木は6区で鯱(シャチ)を名乗る喰種の行方を追っていた。鯱の姓が、リゼと同じ神代だったからだ。金木らは、マダムAに接触するため、喰種レストランの宴に乗り込む。彼女の飼いビトは、不自然に身体が肥大化したスクラッパー。何らかの人体実験によるものと噂されていた。それは、探し求めている嘉納教授につながる可能性がある。そこで相対したのは、金木と同じ嚇子をもつシロとクロという喰種。さらにバーでは、イトリから、嘉納が元CCGの解剖医だったという情報を得る。 そして、そこに現れたピエロ(ニコ)からは、アオギリに関する情報提供も。二人からの情報には、隻眼の王の正体や、ウサギのマスクをした喰種に関するものもあった。後日、金木は20区に出向き、嘉納の病院を訪ねるが、嘉納は海外出張中とのこと。しかし実際は、嘉納はどこかで、リゼを使って実験を行っていた。そして7月1日、トーカの家に、誕生日を祝ってヒナミが訪ねてくる。さらに、金木からのプレゼントを預かった依子も駆け込んできたのだった。 ***「ベム」や「デスノート」、ついでに「バクマン」の雰囲気が、何となく漂う作品だなぁと思ってましたけど、今巻からは、「エヴァ」っぽくも感じられるようになってきましたね。あくまでも、個人の感想です。
2016.07.03
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10年前、当時19歳だった有馬二等捜査官は、 特等捜査官のクインケをふんだんに使い捨て、 梟の懐へ潜り込んで、致命傷を負わせた。 以後、梟は姿を消し、鳴りを潜めていた。 その梟が、CCGの前に姿を現した。 立ち向かうのは、篠原特等捜査官と黒磐特等捜査官、平子上等捜査官ら。 しかし、特等二人のクインケを以てしても、梟の嚇包に致命傷を与えられない。 梟は、二人に言葉を残し、立ち去ってしまう。 世界は 怒りと哀しみを生み続ける 奪い合い 殺し合い それで当然と言わんばかりに お互いが自身を正当化しようとしている 君たちの装具は その象徴だ 誰かを殺していい理由など存在しない 命を奪う行為は等しく悪だ …魂というものが存在するのだとすれば 「アラタ」は君に力を貸す気はないようだね一方、トーカはアヤトに羽嚇を捥がれてしまう。そして、ここから暫し姉弟の父との幼き日の回想シーンが続く。そんな傷ついたトーカのもとに、金木が現れる。そして、金木とアヤトの戦いが始まるが、金木は余裕の表情。決着がついたその後、金木はアヤトの全身の骨の半分、103本を次々に折っていく。が、そこへCCGとノロ、さらに四方、ウタ、月山までもが現れるが、ノロは倒れているアヤトを肩に担ぎ、その場を立ち去ってしまう。その頃、亜門は真戸から譲り受けたクインケで、瓶兄弟を倒していた。そして、23区の喰種収容所が、11区の喰種集団「本体」により襲撃される。一方、戦いを終えた金木は、あんていくの仲間たちに店を出ていくことを宣言。万丈と月山は、金木と行動を共にすることを申し出て、金木はそれを受け入れる。しかし、トーカの申し出だけは断ったのだった。 ***梟の正体って、ひょっとして……ですか?
2016.07.02
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アオギリの樹に捕らわれた金木救出に、あんていく始動。 そして、CCGと警察は共同して総勢千人を超える体制で 11区の喰種集団の本拠地を包囲し、突入。 膠着状態を打開し、その先陣を切ったのは什造。 その十数日前から、金木はヤモリに甚振られていた。 目的のない拷問が、延々と続いた。 そこで、嘉納教授がリゼで喰種を作る事件を続けていると聞かされた。 そして、ヤモリが金木を喰おうとしたその時……金木の逆襲が始まった。激闘を制し、ヤモリの嚇子を喰った金木。そして、金木が立ち去った後、そこに什造が現れ、ヤモリの身体を手に入れる。一方、アジト内への侵入に成功したあんていく一行は、金木の行方を探す。が、その途上、トーカとニシキはアヤトに出くわし、行く手を阻まれてしまう。そんな中、CCGはアジトを次々に制圧していくが、南棟最後の部屋で、隻眼の梟(フクロウ)に遭遇する。 ***什造が、ヤモリの身体を引きずっていく前に見つけたもの、(什造は、その場で床に投げ捨てちゃったんですが)あれは、一体何だったんでしょうかねぇ。気になります。
2016.07.02
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11区の喰種・万丈数壱がリゼを探して、20区にやって来た。 万丈に指示を出しているのは桐嶋アヤト、何とトーカの弟。 彼に加え、ヤモリとニコも、あんていくに現れる。 彼らは「リゼ本人」か「リゼの匂いがする奴」の捕獲命令を受けていた。 金木は彼らに捕獲され、11区に連れてこられる。 そこは、隻眼の王率いる喰種集団「アオギリの樹」のアジト。 隻眼の王の直属の部下が「タタラ」や「ノロ」で、 11区の幹部は「ノロ」「ヤモリ」「瓶兄弟」に「桐嶋アヤト」だという。だが、彼らに反感を持つ万丈は、自分たちと一緒にアジトを脱出しようと金木に持ち掛ける。しかし、その試みは失敗に終わり、金木はヤモリの部下になることに。その頃、CCGには、本局から丸手特等捜査官率いる「11区特別対策班」の姿が。20区の捜査員たちも、法寺と滝沢を除き、彼らの手助けをすることになったのだった。 ***今巻には、篠原特等捜査官が、鈴屋三等捜査官にレクチャーする場面が描かれており、そこで「嚇子」のタイプや「Rc細胞」について、かなり丁寧な解説がなされています。これを読めば「羽嚇」「甲嚇」「鱗嚇」「尾嚇」の各タイプについて、「嚇包」がある場所や、相性について分かるようになっているので必読です。それと、私がこの作品を読もうと思った直接のきっかけである”ボディステッチ”についても、鈴屋が亜門に説明しています。こんなことを、実際にすることが流行るなんて……どうなってるんだろ。
2016.07.02
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月山は錦の彼女・貴未を人質に、金木を教会に呼び出す。 月山にやられっぱなしの錦と金木。 そこへトーカが現れるが、月山の力は圧倒的。 逆に、トーカも金木も錦も、燃料切れで力が出ない。 喰種の強さは嚇子に大きく依存する いわば捕食器官! 「Re細胞」が体内でうねり… 筋肉増強 回復力強化 機動力推進 あらゆる恩恵がもたらされる そして嚇子が”エンジン”なら ヒトの肉は”燃料” 僕のように良質な食事でメンテナンスしないと すぐに錆びつき機能しない… お粗末な食事では-諸君! 相応の力しか発揮できないものさその言葉に、金木は自分の肩の肉をトーカに食べさせることを思いつく。そして、トーカの嚇子が炸裂。錦の執拗な抵抗も相まって、ついに月山を倒すことに成功。さらに、トーカは事実を知られた貴未の命も奪おうとしたが、踏みとどまる。その後、イトリからリゼの落下事故についてヒントをもらった金木。20区に来る前のリゼについて調べるよう促される。その帰途、金木はぶつかってきた男に免許証などをすられてしまうが、その男の正体は、何と三等捜査官・鈴屋什造だった。 ***今巻は、錦の諸々のエピソードが良いスパイスになっていました。そんな彼も、アンテイクで共に働く仲間になりましたね。しかし、謎なのは鈴屋什造。一体、何者?
2016.07.02
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リゼの臓器を金木の体内に移植した嘉納教授。 彼は何を知り、何を隠しているのか? そしてヒデは、喰種に俄然興味がわいてきたらしい。 いつか、金木たちが喰種だと気付くことになるのだろうか? 一方、ヒナミは店を離れ、トーカと一緒に暮らし始めていた。 その家に、トーカの友人・依子が訪ねてくる。 彼女は、たまたま部屋に来ていた金木を見て、早々に引き上げるが、 彼女が置いて帰った肉じゃがを、トーカは全て食べるのだった。美食家”喰種”月山習は、あんていくで出会った金木に興味を持ち、金木が通う上井大学まで訪ねて来て、また会うことを約束する。さらに、金木は、四方さんからも会いたがってる人がいると言われ、四方さんに連れられてバーに行き、そこでイトリに出会う。その店には、ウタさんの姿もあった。そこで、イトリは金木に、隻眼の”喰種”について話をする。それは、人間と喰種が交わって出来たハーフで、純粋な喰種よりずっと優れ、嚇眼が片側だけに発現するのだという。そして、金木はその隻眼として、喰種の間で話題になっているという。さらに、リゼの頭上から鉄骨が落下してきたのは偶然ではなく、そのことについて知りたいのなら、喰種のレストランについて、美食家から探ってくるように言われたのだった。その帰途、西尾錦が同種喰らいの男たちに絡まれているのを助けた金木は、彼を家まで送り届け、そこで錦の彼女・貴未と出会う。 …きっと 私は 親や友達でも殺されない限り 見て見ぬフリし続けると思う 彼には死体が必要だから そんなもの そう簡単に手に入らないのもわかってるし… …必要なら私がニシキくんの… もし 自分が”喰種”に生まれてたら 私は人を殺していたと思う 私は… たまたま人間に生まれただけで きれいに生きる事が許されてるそして、いよいよ月山と喰種のレストランに足を踏み入れた金木。そこは、まさに”喰種のレストラン”だった。本日のディナーは3人。そのうちの一人に、金木はなっていた。が、金木が抵抗を続ける中、彼が隻眼の喰種だと気付いた月山は、自分一人だけのディナーにするため、金木と共にその場を退散したのだった。
2016.07.02
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トーカと金木は高校生の情報提供者に成りすまし、 喰種対策局支部(CCG)に乗り込んで、敵情視察。 そこで、真戸に出くわし、喰種を発見するRc検査ゲートを通るよう要求される。 金木は真戸に引っ張られ、そこを強引に通過させられるが、反応は出ず命拾い。 後日、捜査官の一人が殺されたことが新聞に出ると、 その記事を見たヒナミは、突然「あんていく」から姿を消してしまう。 トーカは金木と一緒にヒナミを探しに出かけるが、途中ではぐれてしまう。 そして、トーカはヒナミを見つけ出したものの、そこに真戸が現れる。真戸は、クインケと呼ばれる武器を使ってトーカに襲い掛かる。クインケは喰種の嚇子(かくね)から作られたものであり、リョーコを殺した際使ったものは、彼女の夫の嚇子から作ったもの。そして、今日はそれに加え、リョーコの嚇子から作ったものも用意していた。 こ…んな… …んでも… せっかく… 産んでくれたんだ… 育ててくれたんだ… ヒトしか喰えないなら そうするしかねえだろう… こんな身体で… どうやって正しく生きりゃいいんだよッ どうやって…! テメエら 何でも上からモノ言いやがって…… テメエ 自分が”喰種”だったら 同じこと 言えんのかよッ… ”喰種”だって… 私だって… アンタらみたいに行きたいよ…!!一方、トーカとはぐれた金木は、真戸と電話をしている亜門の話を偶然聞いてしまう。そして、亜門がトーカたちのいる場所に行くことを阻止すべく、金木はマスクをかぶって、亜門の前に立ちふさがるのだった。 …あなたの…言う通りです …多くの”喰種”は 道を誤った ラビット… …という、”喰種”も きっとその一人だと思います …僕も あなたの言うことは とてもよく分かる… だけど… 相手のことを本当に知らないまま 間違ってるって決めてしまうなんて… そんなのが正しいなんて 僕には思えない …もっと… 知るべきなんだ… みんな…そして、自分の中から沸き起こる喰種の本能を受け入れながらも、人間の理性を失うことなく亜門と戦い、ついに亜門を追い詰めると、彼にここから逃げるよう促すのだった。「……僕を… 人殺しにしないでくれ…」と。一方、トーカを追い詰めたはずの真戸だったが、その手からクインケが消えてしまっていた。そう、ついにヒナミの能力が覚醒したのだ。それは、両親の優れた部分が見事に引き継がれていた。そして、一瞬の隙をついて、トーカが真戸に止めを刺したのだった。
2016.07.02
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店の手伝いをしながら喰種の生き方を学び始めた金木。 そこへ笛口リョーコと中学生くらいの娘・ヒナミが現れる。 彼女たちは、自分で調達できない食料を、あんていくに受け取りに来たのだった。 そして金木は、マスク作りのウタさんや食料調達のヨモさんにも出会う。 その頃、金木たちが住む20区のCCG(対策局)支部に 一等捜査官・亜門剛太朗と上等捜査官・真戸呉緒がやって来る。 白鳩(ハト)と呼ばれる彼らは、リョーコを追っていたのだが、 亜門がリョーコの夫の墓場を掘り起こし、彼のマスクを見つけ出すことに成功する。亜門と真戸は、そのマスクを持ってリョーコに接触する。追い詰められたリョーコは、ヒナミをその場から逃がすが、戦いには不慣れだった。そんなリョーコを、真戸は攻め立て、彼女の首をはね落とす。ヒナミに偶然出会った金木は、一緒に物陰で身を隠すしかなかった。 仮に 僕にトーカちゃんみたいな強さがあったとして… …じゃあ 僕は あの”喰種捜査官”たちと戦っていたのか…? 彼ら捜査官は ヒトの平和のために”喰種”を退治している… 世間的に排斥されるべきは”喰種”の方なんだ 悪いのは… ヒトを殺して喰らう”喰種”じゃないか… … 彼らは 何一つ間違っていない… 間違ってなんか… ……僕は… ……っ… 僕は 何も 出来なかった…リョーコの仇をとるべく動き出したトーカ。20区の捜査官を倒し、亜門を追い詰めるが、そこへ真戸が現れる。その力は圧倒的で、リョーコの夫を葬ったのも真戸だった。傷ついたトーカは、真戸の止めの一撃を何とかかわし、逃げ延びる。そんなトーカから、金木は嚇子について手ほどきを受けることになったのだった。
2016.07.02
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大学一年生・金木研が出入りするコーヒー屋には、二人の女の子がいた。 一人は、店でバイトをしている桐嶋トーカ。 もう一人は、客として店にやって来る神代利世で、彼は利世にときめいていた。 そして金木は、本をきっかけに利世とのデートに漕ぎ着けたのだった。 しかし、利世の正体は、ヒトを喰う怪物・喰種(グール)。 人気のない夜の暗闇で、金木は利世に襲われ、瀕死の重傷。 絶体絶命のその時、利世は何と頭上から落下してきた鉄骨で即死してしまう。 そして、金木の治療に当たった医師は、彼を救うため、利世の臓器を金木に移植したのだった。それ以来、人の口にするものが不味くなり、全く受け付けなくなった金木。空腹で夜の町の暗闇を彷徨っている時、金木はトーカが男に迫られているところに出くわす。そしてその時、トーカが男の頭部を水平に切り離してしまう瞬間を目撃。そう、彼女も喰種だった。空腹を抑えきれず、トーカに助けを求める金木。すると、コーヒー屋の店長は、店の地下の冷蔵庫から一袋の食料を差し出してくれた。しかし、それを口にすることを強く拒絶する金木。その後出会ったトーカにも、こう言い放つ。 ヒ…ヒトの肉なんか 喰べられるわけないだろ… 喰べられるわけないじゃないか…ッ 僕はッ… 僕は人間だッ!! お前ら化け物と違うんだあッ!!! 人間の肉なんか喰えるかよッ!! お前ら化け物と… 僕を一緒にするなッ!!しかし、トーカに人の肉を口に押し込まれ、喰種でも人間でもなく、どちらにもなりきれず、居場所のない現実を突きつけられる。そんな彼の心の支えが、小学生の頃から親交の深いヒデ。そして、金木はヒデと一緒に、学園祭の資料DVDをもらいに先輩の家を訪ねることになる。が、その先輩・西尾錦は、金木が以前関わりを持った喰種だった。そして、西尾がヒデを手にかけようとした、まさにその時、金木の中に眠っていた利世の能力・ 赫子(かぐね)が覚醒する。そして、ヒデを前に悶絶している金木の前に、またトーカが現れる。 激痛と空腹で理性吹っ飛んで… 死にたいくらい苦しいんじゃない? その苦痛から解放されるためなら 友達の命ですら どうなろうと構わないでしょ? -そして アンタは 彼を喰い散らかした後に 一人で後悔するの 血と臓物の海の上で それが”喰種”の飢え それが私たちの宿命 …ホント うんざりする …今回は 救ってあげるそして金木は、あんていく(コーヒー屋)で、喰種の生き方を学ぶことになったのだった。
2016.07.01
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