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先日のパン屋と違って、さほど全国メディアに取り上げられているわけではなさそうなのだが、いつもお客で満杯のパン屋が、もう一軒オフィスの近くにある。お昼に坦々面を食べた後その店の前を通りかかったのでつい中に入ってみたのだが、店内は界隈で働くOLさんでかなり賑わっていた。そのお店はココ。ワタシが入店した瞬間はまだそうでもなかったのだが、気がつけば続々とOL軍団がさらに押し寄せて来て、店内はあっという間におしくら饅頭のような状態になってしまった。パンの棚に近づこうとするのだが、殺気立つOL軍団にえらい勢いで跳ね退けられ、店内に男ひとりだけのワタシはトレイとトングを持ったままアレーっとくるくるその場で秋の木の葉のように虚しく舞うのみであった。OL陣の勢いが少しおさまるのを待って、ようやく商品に近づくことができたのだが、実はこれがなかなか壮観なのであった。パン屋のラインナップというよりも、見た目はまるでケーキ屋である。野菜を中心に色とりどりの季節の食材を、まるでケーキをデコレーションするようにあしらった様は、なるほど女性に人気の理由も頷ける。何個か買ってオフィスに戻ったのだが、あんまり良い匂いがするので昼飯の直後だというのに試しに一個食べてみたら、これがまためちゃうま。チーズとほうれん草を練りこんだようなパンを食べたのだが、パン生地の深い香りともっちりした柔らかさが絶妙で実に病み付きになりそうな味わい。クロックムッシュなども、表面のチーズに加え、パンの隙間からグラタン状のペーストが溶ろけ出てきて、こちらも相当女性好みの味わいである。パン屋という商売は、品揃えとして種類が豊富に必要な一方で、その反面必ず売れ残りが発生するので、シュークリーム屋とかチーズケーキ屋などの単品勝負の店に比べるとコスト効率が悪くてリスクが高いというのを聞いたことがあるが、これだけ高回転で売り切っていく人気店にはまったくあてはまらないのだなぁとつくづく思った。ところでワタシはこうして結構食べる割にあまり太らないのだが、何故かというと、幸か不幸かもともと胃腸があまり丈夫でないのでこうしてあれこれ食べた後や飲んだ後はてきめん、ゲーリー・クーパーやゲーリー・オールドマンやゲーリー・ムーアなどが激しく襲ってくるからである。
2006年08月01日
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