森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.04.10
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すぐにはどうにもならない課題を前にしたら、それなりの努力やトライをしたあとで、しばらく放置していたほうがよい結果を生むことがあります。
その方が賢明な場合が大部分なのかもしれない。
頭を切り換えることで、何かの拍子に妙案がでてくることもありましょう。
いつしか機会が熟して、ことがうまく運ぶように自然にお膳立てが整うことだってある。
(これは森田では啐啄同時と言います。)

また状況が変化して、課題そのものの意味が違ってくることすらある。
(たとえば、人員削減に応じてプロジェクトの規模が縮小され、その結果として課題が別な形に変化するとか)。あまりにも熱心に課題のことばかりを執拗に考えていると、精神的な視野が狭まり、柔軟性が劣化し、思考がやせ細ってくることが珍しくありません。
(待つ力 春日武彦 扶桑社新書106ページ引用)

森田先生は次のように言われている。

すぐに解決できそうもないようなとき、疑問は疑問としてこれが解決する時節を待つしかない。
すぐに衝動的な行動をしてはならない。態度を保留にすることが大事である。
不安は不安のままにいつまでも執着していられるものではない。
強迫観念も、無理にただ一つのことを解決しようと、もがかずに、素直に境遇に柔順でありさえすれば、苦しい不安でも、水の上の泡のように、水の流れの早いほど早く消えて、跡をとどめぬようになるものである。
(森田正馬全集5巻764ページ)

神経質者は心配性でせっかちです。なんでもその場ですぐに解決しないと承知しません。
心配事、不安、ストレスを抱えたまま本来なすべきことに取り組んでいくことは大変困難です。
そういうことができるようになると一つの大きな能力を獲得したことになります。
森田理論を学習してそういう能力を徐々に高めていくことが大切です。





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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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