森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.04.14
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あるお母さんの話です。子供が幼稚園に入りました。
お母さんは朝早くからお弁当作りをしていました。
お母さんが作る弁当はとても手が込んだものでした。
他の子どもたちのとはちょっと違っていました。
自分の体具合が悪くても、必ず早く起きて弁当を作っていたのです。

そのお母さんが言われるには、「それをしなければいけない」というモードに入ると、それをしないとどうしてもだめ、そうしなければと思うと確信的に考えて行動してしまうのです。
子供が健康でいるためには、三度三度の食事をきちんと完璧にしなければいけないと考えてしまい、死に物狂いで頑張ります。
ところが緊張の糸が切れてしまうと「どうでもいいや」と思い、ごはんとゆで卵だけの日が1週間も続く。
あるいはごはんとウィンナーだけの弁当になってしまう。極端になってしまうのです。

そして自己嫌悪、自己否定、罪悪感でさいなまれるのです。そして落ち込んでしまうのです。

これは完璧主義、完全主義の人が陥りやすい認識の誤りの一つです。
やることは完璧にしなければならないと思ってしまう。
完全にできないと思うと全くしなくなる。0か100、白か黒、極端なのです。
完璧にするために計画は綿密に立てようとします。
しかし計画を立てる段階で気が重くなり、全く行動に移すことができなくなってしまいます。

森田理論学習では、完全主義は「かくあるべし」という認識の誤りからくるといいます。
「かくあるべし」思考から、事実、現実、現状重視の生活態度に変更することが大切であるといいます。
そのためにはまず森田理論学習によって「かくあるべし」の成り立ちをよく学習することです。
「かくあるべし」は、森田先生も言われているように、一つには教育の弊害があります。
もう一つは「生の欲望の発揮」に向かう意志が希薄で途中ですぐにくじけてしまうことにあります。


次に「かくあるべし」という認識の間違いを改めて、現実にどっしりと足をついた生活をするための手法を学習しましょう。
それを現実の生活の中に応用していく。玉ねぎの薄皮をはがすように変化していく。
そのための手法としては、まず事実をよく観察すること。事実に基づいて具体的、赤裸々に話す。
両面観で物事を見ていく。精神拮抗作用の理解と応用。
事実を4つに分けてみる視点を持つ。事実を価値判断しない生き方の習得・応用。

「純な心」の生活への習得・応用。私メッセージの習得・応用などがあります。
その他森田理論活用ノウハウが13項目あります。これらはすでに解説してきました。

ここはとても奥が深いものがあります。森田理論学習の核心部分です。
これは私の「森田理論習得3カ年計画」の2年目、3年目で取り組むべき課題となります。
しんどいところです。でも一旦身につけてしまうと残りの人生が光り輝いてくると思っています。






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Last updated  2015.04.14 06:47:25
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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