森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.03.03
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カテゴリ: 感情の法則
萩原一平さんの話です。

私たちの意思決定や行動の多くは脳の指令によって無意識に行われています。
95%の意思決定は無意識に行われているといいます。

もちろん、すべてが初めから無意識でできるわけではなく、たとえば、自動車の運転方法を習い、教習所で教官に怒られながらも何回もブレーキを踏むタイミングや強さを学習しているから、とっさの場面で迷わず対応をとることができるわけです。もしブレーキを踏むという方法を学習していなければ、脳は的確な判断ができず、身体が動かなくなってしまいます。
実際に、皆さんもとっさに身体が固まって何もできなくなってしまうという体験はありませんか。

それでも、多くのことは、最初は意識しながら行っても、何回も反復しているうちに、無意識に行うことができるようになります。
そして、私たちは生まれてから毎日、いろいろなことを経験し、反復して学習し、その結果、多くのことを無意識に行うことができるようになっているのです。
(ビジネスに活かす脳科学 萩原一平 日経プレミアムシリーズ 36ページ)

私は行動する時は、100%前頭前野で検討していると思っていました。

反復して手順を覚えたものは、前頭前野を経由することなく、記憶中枢から直に指示が出されているということです。つまり私たちの日常生活は無意識に行われているものがほとんどであるということです。

無意識にまかせて日常生活を送っているということをもっと意識した方がよいと思います。たとえば、私は老人慰問活動でアルトサックスを吹いています。
運指はとても複雑です。ところが何10回、何100回と練習を繰り返しているとそれは記憶として定着してきます。
それに任せていると、意識しないで、無意識のうちに指がテンポをとって正確に動いているのです。それは経験するととても不思議な感じがします。
なぜなら、私の頭の中には、前頭前野から指示命令されたことが、行動のもとになっているはずだという先入観や決めつけが頑としてあったからです。
この考えは、脳の機能から見ると完全に間違っています。
もっと無意識の行動を評価してあげることが必要だと思います。

時々本番でうまく演奏できるだろうかと不安が湧き上がってくることがあります。そういう時は、出てこなくてもよい前頭前野がしゃしゃり出てくるのです。
前頭前野がその不安をどうしようかと考え始めるのです。
すると、ここで間違えてはいけない。
なんとか無難に乗り越えたいと思うようになります。


その対策ですが、
・練習段階では120%の成功確率に高める。
・本番前には、「よし、これで大丈夫」と士気を高める。
・そして自分を鼓舞するいつものゼスチャーをとる。
・拍手喝さいを受けてさっそうと退場するイメージを持つ。

この5つを、しっかりと持って臨むようにしております。





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Last updated  2022.03.03 06:28:16
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