森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.04.04
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カテゴリ: 感情の法則
些細なことで、すぐに不安になる。不機嫌になる。
腹が立ってしまうことはありませんか。

たとえば、相手と話をしていた時、少し沈黙した時間が続いた。
自分のことを面白みのない、付き合うに値しない人間だと思われてしまうのではないかと不安になる。

相手にこれくらいのことは暗黙の了解で、自分の気持ちを察して欲しいのに、鈍感な態度で無視された。

あるいは「こうしてほしい」と思っていることをいつも無視される。
その結果、ふてくされて、つい不機嫌な言動をとってしまう。

会社で朝の挨拶をしました。ある同僚は、みんなに笑顔で挨拶しているのに自分にはそっけない態度で挨拶してきたので、急にムカッとして腹が立ってきた。

このような気に障ることは毎日次々に発生します。

特に自分より格下と思っている人にはその傾向が強くなる。

この問題はどう取り扱ったらよいのでしょうか。
・このような不快な感情は、他人からよく思われたいという欲望の裏返しとして湧き上がってくるものです。
森田理論では神経症的な不安には手を付けないでそのままにしておく。
そして、不安の裏返しである生の欲望に焦点を当てて行動することをお勧めしています。人から評価してもらえることを見つけて行動することです。

・感情は一山駆け上れば、つぎに必ず下り坂に向かい鎮静化してきます。
どんなには激しい感情でも、多少時間は長くかかりますが、しだいに収束してきます。冬の田んぼの畔の枯草を燃やす時、燃え尽きてしまえば自然に火は消えてしまいます。私たちは、ほかに燃え広がらないように注意して見守るだけでよいのです。

・相手の言動にとらわれ、些細なことで、感情が高ぶり、不安、不機嫌、怒りで一杯になるという人は、注意や意識が他人が自分をどう取り扱ったかに向いています。
本来、他人の気持ちを忖度する前に、自分の気持ちをはっきりさせる必要があります。 自分は今何を感じているのか、どんな気持ちになっているのか、どうしたいのか、欲望や欲求などを明確にすることが肝心です。
自分は人と仲良くしたいのか、人から高い評価を得たいと思っているのか。
何を手に入れたいと思っているのか。

自分の気持ちが、課題、目的、目標、夢、希望をしっかりとらえているときは、人の思惑に振り回されることが少なくなります。

他人を思いやることはよいことですが、その前に自分を思いやるということが先にこないと、他人の思惑に振り回されてつらい人生を送ることになります。





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Last updated  2022.04.04 06:28:48
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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