森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.05.03
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カテゴリ: 感情の法則
私は森田理論の「感情と行動の法則」がとても役に立っています。
具体的に言うと、生活の発見会が出している「改訂版 森田理論学習の要点」の11ページです。
色々と説明されていますが、ポイントは次の2点だと思っています。



・行動は自分の意志によってコントロールできる。

この考え方をアレンジして次のように言い換えています。
・感情は自然現象で人間の意志の自由が効かないので、そのまま泳がせておく。
・次に感情に引きずられた行動をとるとさまざまな問題が発生するので、感情と行動はきちんと切り分ける。
・そしてその時その場でもっとも適切な行動を選択して実行に移す。


ここで問題になるのはマイナス感情、ネガティブ感情と言われるものです。
不安、恐怖、怒り、悲しみ、嫌悪感などがあります。
例えば自分のことを非難、否定されると激しい怒りが湧き上がってきます。
その感情は自然現象ですので湧き上がるまま泳がせておくのです。
鯉が池のなかを自由に泳いでいるようなイメージです。

森田理論で説明されているように感情は自然現象で制御不能だからです。

マイナス感情を押さえつけるのは問題だと思います。
そのまま受け入れて味わうように心がける。
「あなたの気持はとてもよく分かりますよ」「そう感じるのも無理はありませんよ」と寄り添うのがよいようです。

次に行動ですが、マイナス感情に振り回されるのは何としても避けたいです。
感情と行動は水と油のように全く別物として取り扱うようにする。
感情はどんなに荒れていても、行動は行動と考えるようにする。
これは時化で海面は大波でも、海の底はその影響を受けていない状況と同じです。

怒りや不平不満を態度にだすのは我慢するように心がける。
暴言や嫌がらせなどの実力行使に出ると、人間関係がすぐに悪化します。
一番いいのは、腹を立てているのが傍目には全然分からない。

これは常に意識しているとそのうちできるようになります。

その時その場に応じて、適切な行動がとれるように努力する。
これは言うは易く行うは難しです。この能力が獲得できれば前途洋洋です。
感情に引きずられて後先を考えない行動は子供によく見られます。
私たちはもう子供ではありません。理性のある立派な大人です。


「感情の法則」で説明されていることは、容易に納得できることばかりです。
納得出来たら今度はそれを生活の中に活用していきたいものです。

その中でもネガティブ感情は自由に泳がせておく。
そして感情に振り回されないで、その時その場で適切な行動を選択するというところは、ぜひともものにしたいことの一つです。





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Last updated  2023.05.03 06:20:05
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