森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.05.16
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福島正伸氏のお話です。

あるレストランのシェフとお会いした時次のようなお話をしてくださいました。

一人で、厨房で仕事をしている間は、ずっと集中し続けなければなりません。
一時も気を許すことができない作業が続きます。
でも、毎日それができるのには、はっきりした理由があるんです。
それは、今つくっている料理を召し上がっているお客様の笑顔が見えるからです。
そして、そのお客様が家に帰って、家族に今日の料理の自慢話をしてくださっている姿も見えます。さらに、その話を聞いた家族が「私も連れて行ってほしい」と言っている姿も目に浮かびます。
そして、その家族が友人に電話をして、一緒に私のレストランに来る約束をしている姿も見えます。そして、友達をたくさん連れて、お店にみなさんが笑顔でやってきてくださる姿が見えるのです。
・・・すべて、ただの妄想かもしれませんけどね。

ところが、無意識で仕事をしている時は、そのイメージが消えてしまっています。
そんな時は、仕事に集中し続けることはできません。
どのように1回塩を振るかで、お店の未来、地域の未来、自分の未来が変わる、という感覚が必要なんです。
(どんな仕事も楽しくなる3つの物語 福島正伸 中経文庫 80ページ)

仕事は生活費を獲得するために避けて通れないものという考え方に固執していると、仕事は大変つらいものになります。
このシェフはそれ以外に仕事をする意味があると言われています。
それは仕事で周りの人に感動を与えたいという目標を設定して、その目標を達成するために惜しみない努力を積み重ねるということです。

値段に見合った料理だけでは、また来店してくれるかどうか心もとない。
値段以下のまずい料理を提供しているとリピート客はまず来ないでしょう。
店はどんどん活気がなくなってきます。
おいしい、安い、早い、接客態度がよかった、交通の便がよい場合は、また来店してくれる可能性はあります。

家族も連れて行きたくなります。店は繁盛店になります。

仕事をする目的を給料をもらうためだけに絞ってしまうのは問題だと思います。
それに人を感動させてみたいという目標を付け加えるだけで、仕事はとても面白いものに変わっていきます。

なお仕事を面白くするためには、目的を5つぐらいに広げるとかなり変わります。
興味のある方は、2023年1月5日の投稿記事も併せてご参照ください。





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Last updated  2023.05.16 06:20:07
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