森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.06.16
XML
カテゴリ: 感情の法則
感情は天気と同じ自然現象だと言われています。
天気といっても恵みの雨ばかりではありません。
大型台風がやってくると甚大な被害が起きます。
線状降水帯が発生すると、土砂災害などの被害に遭いやすくなります。

また巨大地震、それにともなう津波、火山の噴火などはなすすべがありません。
どんなに甚大な被害が予想されても、自然と戦って勝つことはできません。
できると思っているとすれば人間の思い上がりです。
自然現象は、基本的に人間は受け入れるしかありません。

それと同じようにどんなに不快な感情も受け入れていくしかありません。


問題は不安、恐れ、怒り、不快な感情が湧き上がってきた場合の対応方法です。

1、すぐに取り去ろうとする。売り言葉に買い言葉的な対応をとる。

2、すぐに逃げる。回避する。逃避する。その時の気分に振り回される。

3、荒れ狂う心を第三者的な立場から観察して時の経過に任せる。

4、感情と行動は別物と考える。その時その場で適切な行動をとる。

1と2の対応は問題あります。3と4の対応とることが大切です。
しかし理論は理解できますが、実際には理論通りにはいきません。
それは1と2の対応が習慣化しているからです。
1と2の習慣を、3と4の習慣に切り替える必要があります。
どうすれば新しい習慣に切り替えることができるのでしょうか。
考えられることを整理してみました。


そのためには、間をとる。時間稼ぎをする。席を立つ。一服入れる。
感情は一山登りきると下降線をたどるという感情の法則1を活用する。

2、感情にレッテルを貼る。
怒りの感情。不安な感情。悲しい感情。嫉妬の感情など。
そして湧き上がってきた感情を第三者の立場から客観的に眺めてみるようにする。


その通りだと思いますが、集談会では多少はグチを吐き出す方がよいと思います。
グチを吐き出すと随分楽になります。先輩はグチを聞いてあげるように心がける。
そのために集談会の場を活用するのは如何でしょうか。
ここでしっかり吐き出して、普段の生活ではできるだけがまんする。

4、感情に対して、良い悪いという価値判断をしない。
選り好みをするよりも、きちんと向き合っているかどうかが問題です。
これは池のなかを悠然と泳ぐ鯉のようなイメージです。

5、つらい感情と向き合ってばかりでは辛いです。
たまにはおいしいものを食べる。
気心の知れた人と飲み会を開催する。カラオケで発散する。
スポーツをする。趣味に打ち込む。気分転換を図るようにする。

6、ペットの世話をする。観葉植物、自家用野菜作りに取り組む。
集談会で世話活動に取り組む。お役立ち行動を心がける。
これらを心がけると不快な感情は和らいでゆきます。

7、規則正しい生活をする。そして生活のリズムを作り上げる。
朝起きる時間、就寝の時間を守る。一日の時間の有効活用を考える。
毎日同じ時間に同じことを繰り返すように意識して実行することで不快な感情が軽減できます。

8、セロトニン神経系を意識して鍛えるようにする。
セロトニンの活性化は怒りや不安などを和らげる効果があります。
興味のある方は2022年2月13日、3月8日の投稿記事を参照願います。

9、食生活の偏りをなくする。脳ではなく、腸が喜ぶ食生活を心がける。
ファーストフード、外食、スナック菓子、清涼飲料水に偏った食事は、精神状態を不安定にします。食生活のバランスを心がける。

これらは一つだけではなく、幾つも組み合わせて取り組むことが大切です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.06.16 06:41:19
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

森田生涯

森田生涯

Calendar

Comments

X youhei00002 フォローしてください@ Re:愛着障害について(03/12) X youhei00002 フォローしてください
森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…

© Rakuten Group, Inc.

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: