森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.01.26
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生活の発見誌2023年12月の巻頭言からの引用です。

元陸上競技選手の為末大さんは次のように言っています。
強さは獲得し維持するものですが、弱さは認め受け容れるものです。
強さは完全な円を目指しますが、弱さはでこぼこのままです。
私達は時に何者かになろうとしますが、自分が自分でいることが最も力が出せる状態であることに気がつきます。
弱さを受け容れたとき、深いところにあった自分の本当の力がやってくるのだと思います。

弱さや欠点を努力することで、強みや長所に変えていくことは尊いことだと思います。
弱さや欠点は裏を返せば、たちまち強みや長所に変わるという話もよく聞きます。
為末さんは、弱さや欠点を受け容れて、自分の元々持っているものを自覚して、さらに鍛えて伸ばしていく方がはるかに大事なことだと言われています。

対人恐怖症の私の例で振り返ってみました。



強みや長所・・・好奇心、感受性、分析力、思考力、文章作成能力、読書力、持続力

私の場合は他人と関わることで結果を求められることは苦手です。
マネージメントのような仕事は、苦手というよりも無理だと思います。
反対に自分の裁量でものごとを突き詰めていくような仕事は性に合っています。

たとえば次のような仕事です。
事故原因を究明する、刑事事件を解決する。裁判官や検事のような仕事。
新薬を開発する。試験場で分析や実験をする。問題行動を解明する。
新聞や雑誌の記者などは魅力を感じます。
専門職や職人さんのような仕事も向いていると思います。

現在若い人に反面教師として参考にしてもらいたいことは、森田理論の神経質の性格特徴を学習して、自分の強みや長所を早く自覚してほしいことです。
そして12000種類もあるといわれる職業の中でこれはと思うものを早く見つけてほしい。

それが一生の仕事になれば、その人の人生は成功したようなものです。

その他、人間関係ではやった方がよいことと、やらない方がよいものがあるように思います。
これが逆になっている人が多い。私もその一人でした。
その結果として人間関係で問題を引き起こして退職に追い込まれた人を数多く見てきました。

この問題については、2022年9月13日の投稿で取り上げています。

人間関係は気心の合う人2割、馬が合わない人2割、どちらでもない人6割という話があります。
ここで気をつけたいことは、どちらでもない人を敵に回してしまうことです。
そのために取り組むべき課題があるように思います。





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Last updated  2024.01.26 06:37:20
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