森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.01.11
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西田文郎氏のお話です。

世の中には大きく分けて二種類の人間しかいません。
どうせ自分なんてこんなもんだよと思って生きている ​「否定的錯覚型」​ と本田宗一郎さんのように、小さな町工場の親父であってもみかん箱の上に乗って、「世界のホンダになる!」と叫んでいるような ​「肯定的錯覚型」​ です。

人生で成功している人は、何回躓いても「次はできる、自分はできる」「自分には運がある、ツイている」と考えることができる人です。
脳に「ツイていない」というソフトが組み込まれていると、過去の体験から「できなかった」「やっぱり無理」といったトラウマばかりが検索され、できない姿ばかりがイメージされる。
だから人生で成功するためには、まず脳を 「自分には運やツキがある」 というソフトに替えないといけないのです。


私たちは過去の成功や失敗などの経験から今後の行動の方針を立てます。
成功体験を持っていると、二匹目のドジョウを狙って積極的に行動します。
失敗体験の場合は、また失敗するのではないかと思ってしり込みしてしまいます。
同じような場面で失敗体験を何度も経験していると手も足も出なくなってしまいます。
思い切って積極的にチャレンジしようと思っても、過去の失敗の経験がトラウマとなって失敗してしまうというイメージがどんどん膨らんでしまうのです。
脳の仕組みでいうとノルアドレナリン主導の防衛系神経回路が頭の中を駆け巡っているような状態です。
本田宗一郎氏の場合は、絶えずドーパミン主導の報酬系神経回路が活性化されているような状態です。

これに対して森田ではどう考えているのか。
神経質者は心配性なので、本田宗一郎氏のような楽観的な考え方をすることは困難です。
観念中心の「かくあるべし」を緩めて、できるだけ事実に寄り添うように心がけることをお勧めしています。

イソップ物語のブドウと狐の逸話があります。

飛び上がって取ろうとしましたが背が低くて手が届かない。
狐は負け惜しみで、あの葡萄はきっとまずくて食べられるような代物ではないだろうと納得させようとした。この方向に行くと自己嫌悪するようになります。

狐の本当の気持ちはぶどうを採って食べたいのです。
でも現在の状況では、手にすることができないという事実を認めることができれば状況は一変します。
脚立を探す。はしごを探す。ぶどうを掴めるような棒を探す。協力してくれる仲間を探す。

つまり事実を正確に掴み、そこを出発点にして課題や目標を達成していくために行動していけば葛藤や苦悩でのたうち回ることはなくなります。





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Last updated  2025.01.11 06:20:08
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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