森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.01.13
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カテゴリ: 物の性を尽くす
松下幸之助氏のお話です。

かつて青カビは、人間にとって害になるものと考えられていました。
しかし今それは、病気を治すペニシリンという薬として大いに役立っています。
また石炭や石油にしても、昔は黒い石、黒い水といった程度の認識しかされていなかったのでしょうが、時代が進むにつれて、まず石炭がエネルギーとして活用され、次いで石油も大量に使われるようになりました。
さらにエネルギー源としてだけではなく、薬やプラスチックなどの化学製品としても幅広く活用されるようになりました。

フグにつても、毒があると恐れて遠ざけてしまっていたならば、冬の味覚を楽しむことはできなかったでしょう。
フグの毒自体も、今は捨てられていても、やがては何かに活用されることになるかもしれません。
現に、医療方面で研究されているとのことですが、その研究が成功すれば、フグはおいしくて貴重だが、その毒はそれ以上に有用だということになるでしょう。

ですから、将来においても、現在は顧みられないようなものが、人間の生活向上のために次々に活用されるようになると思います。

(人生心得帖 松下幸之助 PHP研究所 74~77ページ要旨引用)

私たちは一つでも気に入らないところがあるとその全部を否定するところがあります。
例えば神経質性格は心配性のため、小さなことで不安になります。
他人を見るときでも、一つの欠点を過大視してその人の全人格を否定してしまいます。
マイナス面ばかりに注意や意識を向けて、プラス面を考慮することがありません。

人間は誰でも能力や可能性の面から見ると凸凹があります。
それなのに自分や相手のマイナス面を見つけると目の敵にします。
視野狭窄症に陥り、両面観の見方ができなくなってしまうのです。
性急に先入観、思い込み、決めつけ、早合点で全部を悪と判断してしまう。
仲間外れにしたり、攻撃したり、排除しようとしてしまう。
こうなると松下幸之助氏の指摘されている考え方を採用することはできません。

​寛容な気持ちで、問題点や困ったところは許容する。
そしてこれだけの欠点や問題点を持っているからには、裏を返せばとてつもない長所や強みや可能性を持っているはずだという両面観で判断していく。
​この考え方を採用すると、森田理論の己の性を活かす、他人の性を活かすことになります。​








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Last updated  2025.01.13 06:20:09
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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