森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.04.28
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カテゴリ: 行動のポイント
森田先生のお話です。

便所を見つめていると、いろいろの汚いものが目についてくる。
少し我慢して、逃げずにいれば、手を出すのは苦しいけれども、汚いままに放任して置くのも、気になってしかたがない。
心の内には、さまざまな葛藤があり、種々の思想が浮かんでくるけれども、結局これを実行した時に、初め想像したよりも楽であり、その奇麗になった結果を眺めて、自分の力と・善行とを喜ぶことになる。
この時に初めて、「捨身精進」という結果になっているのである。
それで私からいえば、汚い事をするのが嫌いなのも我であり、清潔にしておきたいと思うのも、両面とも我である。
すなわち我を捨てるのではなく、自我を発揮すると解釈するのである。
(森田正馬全集 第5巻 510ページ)

ここで汚い便所を掃除するのは気がすすまないと思うのは ​主観的事実​​
しかし汚いままにいつまでも放任して置くわけにもいかないと思うのは ​客観的事実​ である。
ここで大事なことは、主観的事実、客観的事実の両方を認めることである。
イヤなことをするのはおっくうである。これは自然に湧き出た感情である。
自然現象をコントロールすることはできない。
でもそのまま放置していると、便所に行くたびに不快な気持ちになる。
何とかして便所を綺麗にしたい。自分でやるか、家内にやってもらうか。
あるいは清掃業者に依頼するか。いずれにしても何とかしなければならない。

主観的事実はそのままにして、客観的事実に基づいて対応した方がうまく収まる。
例えば、心臓麻痺恐怖の人がいたとする。​突然死は怖い。当然のことだ。
早速専門医の診察を受ける。専門医が特段の疾患は見当たらないという。






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Last updated  2025.04.28 06:24:51
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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