森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.06.24
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カテゴリ: 行動のポイント
森田先生のお話です。

僕が医科大学の2年級の時に、真宗の村上専精博士を訪ねて、「どうすれば、信仰心が得られるか」という事を質問したところが、「ただ南無阿弥陀仏といっていればよい」といわれた。
その当時は、そんな事は、なかなかわからないで屁理屈に固まっていたのである。
その後、年を経てから、初めて、神を礼拝する行動はそのまま敬虔の情を養う第一の条件であるという事を知るようになった。
すべての宗教が形式を重んじるという事は、この理由であって、最も大切な事であると思うのであります。

僕の方では、ただ外形を重視する。
心の内には、「自分は病身である、劣等で意志薄弱である」とか、どの様に思っていてもよい。
心の内には、苦しみながら・ビクビクしながら・いやいやながら・どうかこうか・人並の仕事をやっていさえすればよい。極めて簡単である。
(森田全集 第5巻 561ページ)

私は集談会を教えてもらった ​靴が揃うと心が揃う​
心の中で暴風雨が吹荒れていても、起床時間になったら身支度を始める。
朝食をとって、安全を確認して、勤めのある人は家を出る。
主婦の人は食器洗い、洗濯、掃除、片付け、ゴミ出し、ペットの世話、観葉植物の手入れなどに取り組む。
最初はおっくうでも、行動を開始すれば少しずつ弾みがついてくる。
今日は気がすすまないので仮病を使って休むというのは問題だ。
ほっとするのは一時的なもので、自己嫌悪に陥りやすい。
さらに次の日、他の人が調子づいているのに、自分はまだアイドリング状態というのでは周囲と波長が合わなくなってくる。

海遊館などの大きな水族館に行くと、海上で大きな波が立っていても、底のほうにいる魚はほとんど影響を受けないで悠然と泳いでいる。
心の中は暴風雨が吹荒れていても最低限のことは手を出していくのがよい。
そのためには規則正しい生活習慣を作り上げることをお勧めする。
毎日同じ時間に同じことをするように習慣づけるのである。

これを確立すると不快な感情、不快な気分に振り回されることがなくなる。
不快や感情や気分に耐える、我慢しながら生活できるようになる。
忍耐力という能力を獲得できるようになる。





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Last updated  2025.06.24 06:36:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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