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宮本武蔵の五輪書を読んでみた。「五輪」とは宇宙を構成する五大要素のことで、「地」「水」「火」「風」「空」の五つのこと。仏教では大日如来を本質的な姿として表現するのに、五大種子という形で表わす場合があります。これがまさしく「地」「水」「火」「風」「空」であり、「ア」「バ」「ラ」「カ」「キャ」という梵字で表わします。これが五輪塔という形で、時々古いお寺で見かけます。「五輪書」は武蔵が29歳までの間に体験した60数回の真剣勝負で体得した極意を、60歳という歳になってから約二年間で纏めたもの。書き終えて七日後に亡くなっている。 武蔵はすべてを剣のために生きた孤高の剣豪というイメージが有るが、どうもそういう一面的な人物ではなかったようだ。「五輪書」を書いた目的は、一つの事を徹底的に追求しマスターすれば、全ての分野で応用が利くようになるということを言いたかったようだ。兵法の道を極めるという事は、ある原理を獲得するということ。その原理を様々に展開すればさまざまな世界に応用が利く。国を治めるのも人を治める事だというように。 自分が悟った理論を剣法だけでなくあらゆる諸芸諸能で生きる人々に参考になれば、という願いがあったようだ。全てを剣のために生きたというより、晩年は剣で得たものを社会に還元しようと考えていた。「地」の巻 まっすぐな道を極める事で、その道を起点に放射状にあらゆる世界を極める。自分を知り全体を知る。森を知るためには気と対話し木を理解するだけでなく,自分もその木にならなければ駄目だ。「水」の巻 自分の心を水のようにすること。水は方円の容器に従い、一滴となったり海原となったり、緑色になったり融通無碍だ。「火」の巻 火は大きくなったり小さくなったり始終変化する。一人と一人の戦も、万人と万人の戦も同じだ。変化の激しい火を見つめるように、一瞬一瞬を緊張して日々鍛錬し、どんな状況にでも対処できるように。「風」の巻 他の事を良く知らなくては弁え(わきまえ)もなりがたい。本当の道を知るためにも、他を知る必要がある。なになに風という言葉から発想して、自分の兵法の素晴らしさを説く、諧謔の遊び心。「空」の巻 道理を得ては道理を離れ、兵法の道を自由に歩いて力量を得、ときに会っては拍子を知り、自然に打ち自然に当る。これすべて空の道。 武蔵は戦国時代が終わる1584年に生まれ、62歳で死んだ。長い江戸徳川時代の始まりと共に安定した管理社会において、剣術が無用になりつつある社会の変革期に生きた。 武蔵は異端児でも革命家でもなく、徳川新体制の歓迎者でキリシタン一揆の弾圧にも参加している。現実主義者でありすべて現実を受け入れ、そこからスタートする。その中で人間が人間として個性を失うものに対して抵抗した。「五輪書」は「徳川管理社会に挑戦した」一個人宮本武蔵の挑戦の理論と方法の書、とう側面をもった単に兵法・剣術指南の本ではない。そういう意味では、革新的な本と言えるのかも知れない。しかし上手いタイトルを付けたものだと思う。武蔵は絵画彫刻だけでなくことばを操るという面でも、なかなかの才能があったと思える。 今でいえばマルチ人間だね。
2005.08.19
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今年のブドウは立派に育ったと喜んでいたのに、危惧していたことが起こってしまった。袋がはちきれんばかりになったぶどうの一部が腐ってきた。高温多湿の日本ではブドウの栽培は難しい。特に愛知県知多地方は暑い。湿気も相当なもの。湿度60%以上の日が連日続く。マスカット系のぶどうは露地栽培が難しいと聞いてはいたが、案の定被害が出てきてしまった。今年は全てテストケースとして取り組んだつもりなので、想定内の出来事で覚悟はしていた。オルトランあたりで消毒するといいと、先輩からアドバイスを貰った。果穂の剪定や摘果の方法など、やってみないと分らない事も多い。今年はそれを試してみる年と考えている。まあ商品として販売するわけでもないので、半分でも食べられるようになればそれはそれでオンの字なんだけどね。来年の課題が一つ見つかったってとこで、またチャレンジの意欲が湧いてきた。あと2週間ほどで多分甘味も乗ってくるだろう。少しは収穫できそうだし。
2005.08.13
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「サマーWAKUWAKUプレゼント」、期間を20日まで延長しました。フォームメールにスクリプト記述の不備があり、一部に書き込みできないというトラブルがありました。そのため期間延長させていただきました。もし応募しようとして上手く応募できなかった方は、申し訳ありませんが再度書き込みし直して下さい。http://www.e-hygge.com/file-a/tohmonfu.html
2005.08.06
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久し振りの書き込みです。今宇宙ステーションにドッキングして飛行中のディスカバリー。8日(月)には地球に帰還するそうですが、その前日の7日(日曜日)日本から肉眼で宇宙ステーションが見られます。午前5時ごろ日本の上空を通過します。天気がよければハッキリ見えます。まだドッキング中なのか、切り離された後なのかはよく分かりません。二つ並んで飛んでいるところが見られたらラッキーですね。詳しいことは下記のサイトで確認してください。自分のいる位置によって時間や見る角度がが変わります。http://kibo.tksc.nasda.go.jp/index.htmlhttp://kibo.tksc.nasda.go.jp/letsview/visibility1/index.html無事帰還することを皆でお祈りしましょう。
2005.08.05
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