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♪ 真横から 昇る朝日の赤々と 日ごとに高くなりゆくホーム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 昨年の暮れに新装となった常滑線・太田川の駅舎は3階建てで、朝の乗り換え時には2階から3階へ移動させられるはめになった。 その3階のホームからの眺望は広く、7時10分過ぎに階段を上って行くと、ホームに対して真横から昇ってくる朝陽。それを定点観測のように毎朝同じ時刻に眺めていると、日に日にその位置が高くなっていく。 オープンした一か月半ほど前は、ようやく顔を出したばかりの真赤な玉がモノトーンのしじまの中にただ浮かんでいるだけだった。それが、今土曜日の立春を前にして随分高い位置に昇ってきて、ホームの大ガラスを煌々と照らすようになった。 ホームで、その深紅の太陽を背中に感じながら電車を待っている。まっさらな”初めての朝”の始まりを祝福してくれている様でもあり、この偶然のシチュエーションはなかなかのものだ。 しかしまあ、それも今のうちで、真夏ともなるともっと高い位置から、この太陽が「千の剣」となって、朝っぱらからギラリギラリと強烈な攻撃を仕掛けて来るのは目に見えている。 冬の陽は朝も昼も夕も、いかにも愛しい。今が一番いいのかもしれない。 寒いのは辛いけど、少ない楽しみの中に見るささやかな幸福を、しみじみと感じられる冬もそう悪くは無い気もしている。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.31
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♪ 今日もまた無邪気に庭を駆け回る ピピは 去勢の事実を知らず 先日、ようやくその時期が来て去勢手術をしてきたピピ。 12,000円の痛い出費だ。 前回受診した時はまだ少し時期が早いという事で、先延ばしにしていたもの。カミサンが午前中に連れていってそのまま預け、4時過ぎに引き取りに行ってきた。帰ったばかりは麻酔がまだ残っていてヨタヨタしていたが、一寝したら元気になり、夜には何事もなかったように走り回っていた。 雄は家の中でも処構わずマーキングするし、縄張り争いのケンカが絶えない。年に2回のさかりのシーズンになると尚更だ。 生後5カ月ちょっとで体重は4kgほどにもなり、歳の割には成長が早い。どうやら大型猫の血が濃い様で先が思いやられる。去勢した事でその精力は食欲の方に向かい、ますます大きく、デブ猫になって行くのじゃなかろうか。 ♪ 知らぬ間になりて生きらむニューハーフ、恋も知らずに長らえるらむ メス猫と違いオスはあまり狩りをしない。恋も喧嘩もせずに”喰っちゃ寝喰っちゃ寝”していたら一体どうなるか、想像に難くない。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.30
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♪ 不条理は木陰の鴉 ふいに出て 高き声音が胸を震わす ♪ 山蛭の木から落ち来るごとくして吾を襲いぬ理不尽の声 ♪ 水中に浮かぶ氷の見えざるは人の心のごとくなりしも ♪ 身中の虫の知らずに暴れるや炙りだされる心の欠片◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.29
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♪ 深々と紅に沈みて 饒舌の、夜の更けゆけば 魂(たま)の彷徨ふ 冬の日曜日の午後遅く、鋼鉄とガラスで構築された高層ビルの料理店。重役と作家が神妙な顔をして、ある二種類の”もの”を前にたたずんでいる。そしてボーイに、その一つの方をグラスになみなみと注がせた。 『 グラスは変貌していた。瑪瑙の髄部だけで作った果実のようなものがそこにある。いや。それに似ていながら、定着もせず、閉じもせず、深奥を含みながら晴ればれとしたものであある。 太陽は濁って萎び、広い干潟を渡ってくるうちに大半を喪ってしまうが、それでも一条か二条かの光めいたものがまだあるらしく、果実は鮮やかな深紅をキラキラ輝かせた。その赤にはいいようのない深さがたっぷりとあり、暗い核心のあたりに大陸か、密林か、淵かがひそんでいそうである。風のなかを山腹にむかって斜めに、空か谷のほうへかすめ飛ぶ秋の雉子の、首、尾、翼、そのでれかにこれとそっくりの一閃があったように思う。 この時刻に、こういう物を見ると、それだけでくぐもっていたものがほどけ、錯乱が消え、なんのあてもないのに眼が澄んできそうである。』 そうして、それを口に含んで、その正体を確かめようとしている。 『 いい酒だ。よく成熟している。肌理がこまかく、すべすべしていて、くちびるや舌に羽毛のように乗ってくれる。ころがしても、濾しても、砕いても、崩れるところがない。さいごに咽喉へごくりとやるときも、滴が崖をころがりおちろ瞬間に見せるものをすかさず眺めようとするが、のびのびしていて、まったく乱れない。若くて、どこもかしこも張りきっていて、溌剌としているのに、艶やかな豊満がある。円熟しているのに清淡で爽やかである。つつましやかに微笑しつつ、ときどきそれと気づかずに奔放さを閃めかすようでもある。咽喉へ送って消えてしまったあとでふとそれと気がつくような展開もある。』 これは開高健の「ロマネ・コンティ」のワンシーン。6年物と37年物の飲み比べをしているところで、先ずは6年物から試そうという場面。 硬質な筆致にメタファーが利いていて、なかなか読みごたえのある短編だ。ワインでなければこんな小説は生まれない。ワインは饒舌なのだ。そして怪しげでもある。 これを読んで、無性にワインが飲みたくなった。殆ど衝動買いのようにネットでブルゴーニュのAOCの赤ワイン5本セットを買ってしまった。 最低ランクとはいえ一応はブルゴーニュの格付けワイン。一本1000円で、単年度の賞を受賞したものばかりをセットにしたもので、味は申し分ない。 幾らでも飲めてしまう。夜中にちびちびやっていて一本空けてしまった。それでも変な酔い方をせず、ずっとほろ酔いの状態が続く。これは良いワイン、良い酒の特徴だ。 安物のワインをがぶ飲みして、酷い目にあった事がある人は多いと思うが、そんな事はまったくないのが嬉しい。 当分の間、このルビー色の妖艶な友が、夜な夜な相手をしてくれる。そう思うと寒波のことなどすっかり忘れて、ほこほこの気分で一日が過ぎてゆく。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.28
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♪ 夕映えの空に長々 白龍をのたまわしている 高き煙突 北西の風が吹きすさぶ昨日の夕方、茜に染まった空をバックに中部電力火力発電所の高い煙突二本が、真っ白な水蒸気を真横に勢いよく吐き出していた。 時に、強風に煽られてグワァと上下にうねり、その白煙は生きものの様に姿を変えながら長々とのたうっている。 そして、僅かな時間の間にあかね色は消え失せて、ぶ厚い灰色の雲が北の空を覆い始めた。そうして、日中に霰が舞う寒い一日は降雪を含みつつ夜を迎えた。 この分だとかなり降るかと思った雪も今朝はその影もなく、雪による障害に遭わずに済みそうだ。 東京では雪による事故が相次ぎ、日本海側では記録的な大雪で老人ばかりになった地域での雪下ろしが問題になっている。 零下36度を下回る寒気が日本列島に流れこんだ状態が続いている。影響は2月上旬まで続くと見られ、気象庁は雪害や冷え込みへの注意を呼びかけている。 寒気停滞の一因が、日本の北東にできた「ブロッキング高気圧」だ。北半球を蛇行する二つのジェット気流が日本付近で合流した後、今年はすぐ分流。両者の間に高気圧ができた。それに押し出されるかたちで今月中旬、北極周辺の寒気が南下。23日ごろから日本も影響を強く受け始めた。 しかし寒気は南東に押し出された後、日本周辺でブロッキング高気圧に今度は行く手を阻まれ、立ち往生。ブロッキング高気圧が寒気の「押し出し役」と「留め役」を兼ねたため、低温傾向と降雪が続いている。 ◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.27
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♪ 暮れ残る鈴鹿の山は雲と化し 衆妙の前に こぼれゆくもの(衆妙=天地万物の深遠な道理) ♪ 独尊は自負と克己と自己顕示、道(たお)に流るる通奏低音通奏低音=バロック音楽において行われる演奏形態の一つ。低音部の旋律とともに即興的な和音を付け加えて伴奏する演奏形態。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.26
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♪ 本場にも 絶えて無からむ文人画の 墨に挑みて己を知らむ 「げん然の禅」 ---- (げんぜん) 涙がこぼれて止まらない。 (タイトルをクリックしてサイトへ) 先日、HPに縦書きで表示した文章を、漸くアップロードする事が出来ました。文人が、永きにわたって追及して来たもの、その思いを、赤裸々に綴っています。一部を引用してご紹介します。 『墨の線は、一度書いたら、もう二度と書き直す事はできません。 書き直せば書き直すほど、醜く汚い物に成ってしまいます。 だから墨は人生と同じだったのです。 墨とは斯くの如く不思議な物であり、偽りを許さない心の機微を、さらけ出して見せてくれる、もう一人の本当の自分だったのです。 書き直す事が許されない剣が峰を行く一歩は、これが人生であり、引き返し、やり直す事が出来ないからこそ、ここに剣が峰が有り、この剣が峰を行くから人生には生き甲斐が有るのです。この生き甲斐の度合いを教えてくれるのが墨で有り、墨の線だったのです。 中略 この墨で書かれた山水画は、実景を写生した物では有りません。理想境と言う抽象の世界を、具象図として表わした物が、山水画だったのです。 文人達は競って山水画を書こうとしました。 しかし簡単に書ける物では有りませんでした。 何故なら、書き直しが許されない墨の線で、扱いの難しい筆を使って、理想境と言う抽象の世界を具象化して書くのですから、これはもう神業を以ってして、初めて成せる技だったのです。 だから、文人達はこぞって挑戦しました。出来る筈の無い技に、出来ないからこそ文人達は挑戦したのです。何故なら書き上がった仙境図に、自己自身の、人格の度合いを見る事が出来たからです。 中略 文人は、自力で理想を得んとする人達であり、隠遁の生活をしながら、天の意と我が呼吸とが一(いつ)になる鍛錬・試練・練磨に明け暮れたのです。 そして至り就いたのが、無意だったのです。無意とは意が無いと言う事であり、意とは心で有り、心が無ければ即ち無為です。無為と自然に同化して生きる事が文人の理想で有り、やがて、仙境を理想境とする叡智が生まれました。 この無為は、禅の無心でしょうか。何故なら無為自然に暮らす事が、文人の理想であり、山水を書き詩を読み、自己の確立を目指して生きる文人の生き態は、まさに禅の無心に違い有りません。 ところが歴史を振り返り、現代を見直して見ると、禅の無心も、仙境の無意も、もう何処にも見当たりません。生きた禅や、生きた理想境は何処へ行ってしまったのでしょう。残された文献の真を問い、実践を以って禅や文人の本文を問う志士は、もう居無いのでしょうか。 中略 絶無な世界に、絶望の号泣の声、聞こゆるは何か。 嗚呼、これぞ、世の常の、人智のさま成り。 』と、結んでいます。 是非、ゆっくりと、ゆっくりと最後まで精読して頂きたい。* Mozilla Firefox は縦書きには対応していませんので、Internet Explorerでご覧下さい。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.25
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♪ 始末書の提出で済まず 訓戒の申し渡しなる 儀式のありぬ 先般の給油カード紛失に対して、始末書を提出させられた。それだけで終わったかと思っていたら、今度は、訓戒を受けることに。 上司の前へ立たされ、一通の書面を受け取った後、今回の不祥事がどれほどのものかの説明と戒めの言葉を受ける。 普通は始末書と訓戒の両方を科するという事は無いらしいが、ここはこういう儀式が好きと見えてこんな大仰な事をする慣習があるようだ。 因みに、懲戒処分の種類は次の様になっている。 ●免職 - 職員の意に反してその職を失わせる処分をいう。民間では解雇。 ●停職 - 一定期間、職務に従事させない処分をいう。 国家公務員の場合は1日以上1年以下となっている。 ●減給 - 職員に対する制裁として一定期間、職員の給与の一定割合を減額して 支給する処分をいう。 国家公務員の場合は人事院規則で、1年以下の期間、俸給の5分の1以下を 減額することになっている。 ○戒告(譴責:けんせき) - 国家公務員法に規定された、職員の非違行為の責任 を確認し、その将来を戒める処分をいう。 ○訓告(訓諭・訓戒) ○厳重注意(口頭注意) ※上ほど重く、下ほど軽い処分になる。 始末書さえ生れて初めて書いたものだし、刑罰には当たらない軽いものとはいえトップの上司から直接「訓戒」を受けるなんてのも初めて。 何でも経験と思っているので緊張も何も無かったが、同じミスだけは絶対にしてはならないと心に誓う1月23日だった。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.24
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♪ はからずも初優勝の続きたり 涙さるもの 下剋上たり 初優勝が相次いだ。 全日本卓球では、福原愛が第1シードの石川佳純(全農)を4-1で下し、初優勝。女子シングルスに11歳で最年少出場してから13度目の悲願達成となった。相当練習したらしく、本人も最後のチャンスだと優勝をかなり意識して望んだ大会だったらしい。 「夢じゃないかって思う。やっと自分の中の大きな壁を越えられたかな」と、涙。 男子でも18歳の吉村真晴(山口・野田学園高)が6連覇を狙った水谷隼(明大)を4-3で下して初優勝を果たした。男子シングルスで高校生が優勝したのは水谷以来で、2人目。勝った方も負けた方にも涙。 相撲でも、千秋楽を待たずに大関・把瑠都が初優勝。土俵下での優勝インタビューで妻と母への感謝を述べ、思わず涙。「やればできるもんです。うれし涙なので、たまには良いと思います」。入門から8年。幾度となく雑な相撲で取りこぼしてきたからか、稀勢の里戦の変化の余韻か、協会内のムードは盛り上がりに欠ける印象だったというのは残念だ。 ♪ 世にありて栄枯盛衰 下剋上、諸行無常に涙光れり 大津市では22日に市長選の投票があり、新人で弁護士の越(こし)直美氏(36)(無所属=民主・社民推薦)が初当選。3選を目指した現職の目片信(めかたまこと)氏(70)(無所属=自民・公明推薦)を破った。 海外では、オランダ人少女、ラウラ・デッカーさん(16歳4か月)がヨットによる史上最年少の単独世界一周。21日、カリブ海のオランダ領シントマールテン島に到着し、航海を成功させた。これまでの最年少記録は「16歳11か月」。 ただ、ギネス・ワールド・レコーズ社(英国)は、年少者の単独航海は危険だとする立場から、記録を認定していないという。 記録というものは必ず破られるものらしい。連勝記録がストップするというのはある意味仕方がない事だが、最年少記録が更新されていくということに驚く。 機器の発達、練習方法の改善、体力増強技術の発達、基礎的体質の向上、戦略の研究等など、”科学の発達がもたらすもの”と言ってもいいのだろう。 カメルーンやジャマイカなど今まで後進国だったところが、最近どんどん力を付けて来ている。黒人が様々なスポーツで上位で活躍するようになってきたのも、”科学の発達がもたらすもの”と言えるのでしょう。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.23
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♪ この頃は 知らぬ間に過ぎゆけり 誰も言わない吾が誕生日 先日、63回目の誕生日が、何もないまま知らないうちに過ぎていった(カミサンは知っていたが)。 誕生日ごとに一つづつ歳を減らしていくつもりだ、などと言っている私の事だから祝ってほしいとは思っていない。誰も誕生日の話などしないのは当然と言えば当然のこと。けど、少し淋しいのは人情か。 昔は暦が正確ではなく、自分の誕生日もあまり良く分からない人も多かった。「数え年」で毎年1月1日になると国民全員が一斉に一つ歳をとるわけだから、なおさら誕生日のことなどさして問題にもならなかったのだろう。 生まれた年が一歳で、12月31日生れの子が翌日の1月1日には2歳になるというのは如何にも不合理だ。それではいけないと、昭和25年になって今の様な「満年齢」に移行され、それ以降ようやく個々人の誕生日がハッキリするようになった。 そして、戦勝の国・アメリカ文化が洪水のようにやって来て、どんどんアメリカナイズされいく。それから、日本でもクリスマスをやるようになり、同様にバースデイなるものも浸透するようになったのだろう。 ♪ アメリカに倣い従いアメリカを師と仰ぎきて誕生日あり アメリカのホームドラマの影響が一番大きいだろう。「パパ大好き」「うちのママは世界一」「奥さまは魔女」「頑固じいさん孫3人」「大草原の小さな家」「パートリッジ・ファミリー」「ルーシー・ショー」「 「パティ・デューク・ショー」「名犬ラッシー」 などのホームドラマが毎週のように放映され、アメリカの家庭の豊かさをただただ見せつけられ、それに憧れて夢中になって見ていた。 平和のシンボルとして観ていたし、高度成長の波に乗って、自分達もそんな気分に浸れるんだという思いで、貪欲にそれ等の文化を吸収してきた結果だ。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.22
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♪ 管理するホームページに 縦書きで文人の手記 記述してみむ HTML(HyperText Markup Language)を使って、手打ちで書きこむのが、吾がホームページ制作の作法です。ホームページビルダーやドリームウィーバー、ブログdeホームページ等のソフトを一切使わずに作り上げます。 HTMLは「タグ言語」と呼ばれる記号を用い、テキストエディターを使いながらすべての表現を自分の思っているデザインにするべく記述していきます。それにCSS(Cascading Style Sheets)という記述法を併用することで、慣れれば簡単にそこそこのHPを作ることができます。 文人画のHPを制作して管理しているのですが、最近、縦書きの長い文章をワードで書いたので、それをそっくりそのままHPに載せることになった。 HTMLで縦書きで記述するというのは初めてのことだったが、四苦八苦の末にどうにか形にする事が出来た。 あまりに長いのでそのまま同じページで書くと読む側はその気をなくす恐れがある。それで二ページ文ずつを一画面で読む形にし、次のページに続くという形にしたら延々11ページにもなった。 それぞれの末尾に番号の一覧を設け、次のページに飛べるようにリンクタグを埋め込み、また何処のページからでも読めるようにしておく。 哲学的な難しい事が書いてあるので、一般の人が読むことはあまりないかもしれない。文人が何を考えどういう思いでそれをしているのかを知るには絶好のものなので、興味のある方は覗いて見て下さい。 文人画 - 文人画の真を求めて筆を執る - この文章はまだアッププロードしていませんが、数日中にアッププロードする予定です。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.21
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♪ 目を閉じてたたずむ猫に 安寧を思い観ている テレビのニュース ♪ 世の中を知れば知るほどつまらなく なっていく日々ピピのこの頃 ♪ 近頃は生きてることの退屈を 知ってうそ寝の増えし若猫 ♪ あんなにも楽しき日々はもう二度と 訪れはせぬ生れて4月(よつき) 何を見ても、何をしても楽しくてしょうがなかったのが嘘のように、最近は何をしてもそんなに面白く感じなくなってきたピピ。まだ生後4カ月の猫だが、歳をとるってつまらない事なんだと思っているかも知れない。 それにしても、猫が安心して昼寝をしている姿を見ていると、平和で安寧であることの有難さをしみじみ思う。 東海、東南海、南海地震の30年以内に起こる確率が、88%と出ている。何時起こってもおかしくないと言われ続け、今では絶対に起こるものだと太鼓判が押されている。そんなもの起こってほしくないが、起こればあの3.11の悪夢が再演されることになる。 せめて、この飼い猫が1週間前から異常行動でその異変を知らせて欲しいと思う。そのために飼っている訳ではないが、今ではそのために飼っていると思いたい気分だ。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.20
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♪ 関東は 懸かる三カンひりひりと 寒波乾燥感冒の中 大寒を明日に控えて、乾燥注意報が出っぱなしの関東地方。18日で34日連続となった。上州の空っ風は有名で、日本海に大雪を降らしたあとの乾いた風が、太平洋側に流れ込んで一帯を乾燥の空気が包む。 静電気「摩擦電気」がPCの故障の原因になって修理に出す事例が多いという。静電気が帯電した状態でマウスを握ったり、USB機器・メディアを差し込んだ際にも、静電気がPC本体に流れて誤作動が起きることがある。 *スイッチを入れたら静電気が流れ、起動しなくなった。*PCが終了しなくなった。*カーソルがまったく動かなくなった、または消失した。*周辺機器が認識されなくなった。*Windowsが突然フリーズする。(これらの症状がすべて静電気を原因とするとは限りませんが・・・) 火災の発生も心配されていて、先月16日から今月17日までに都内では664件の火事が起きていて、去年の同じ時期と比べると69件多いという。 そして、インフルエンザ。 各地で猛威を振るい始めている。東京・江戸川区の「みやのこどもクリニック」では、16日と17日の昼時点で、インフルエンザと診断された患者が18人いたという。 香川県でも乾燥注意報が今月18日で35日連続になり、インフルエンザが猛威をふるっていて、今月16日に24校・園、17日に20校・園と急増。18日にも7校・園が加わり、昨シーズン(延べ123校・園)を上回るペースで推移しているという。 山梨でも18日までに甲斐市、笛吹市、甲府市、富士吉田市などの計18小中学校で学年・学級閉鎖の措置をとった。 この他にも多くの県で流行し、全国的に流行し始めているようで、注意を呼び掛けている。 寒波、乾燥、風邪 注意報発令中!! 今週末には低気圧や気圧の谷の影響で雲が広がり、広い範囲で雨や雪が降ると予想されていますが、その後は再び冬型の気圧配置となって、太平洋側では空気の乾燥した状態が続く見込み。 そして大寒。一年で一番寒い季節となり、火曜日からは第一級の寒波がやって来て一気に5℃も下がる予報が出ている。 自然世界の断末魔。これが厳しいほど春の喜びが増すというもの。立春までの2週間、せいぜい心引き締めて、「ドーンと居らっしゃい!」の意気込みで乗り越えましょう。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.19
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♪ いま少し この頑迷を通すべし おもねるなんて10年早い 今の世の中、おしなべて下へ阿る風潮がある。親は子供に、先輩は新人に、上司は部下に、TVは大衆に、政治は有権者に・・・・。 孫を前にして相好を崩すぐらいならいいが、精神までも明け渡して受けを意識していては社会が脆弱になっていくしかない。良いものは良いし、悪いものは悪いとハッキリ言った方がいい。 かつての頑固オヤジは何処へ行った?明治の気骨は何処にある? ♪ すべからく下へ下へと降りてゆく頑固オヤジは虚しき玩具 もう少しの間、頑迷と言われようも頑固オヤジを標榜してその鈍った精神を叩き直し、世に蔓延ってやろうじゃないか。高年の開き直りを見せてやれ。歳を喰っているだけの事はあると思わしめ、その存在感を発揮せよ。 自信を失っていてはそれも無理。自信を取り戻すことが先決だ。 全国には「頑固おやじの会」が幾つかあるようだ。愛知の長久手、東京の恵比寿・足立区・・・。 「雷おやじの会」というのも有った。1981(昭和56)年12月12日結成。 発起人は、俳優の菅原文太、元プロボクサー・ガッツ石松、探検家・植村直己、スキーヤー・三浦雄一郎、参議院議員・八代英太、音楽家・山本直純、花籠親方(元横綱輪島)、漫画家・加藤芳郎の各氏。 今はどうなっているのかな?◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.18
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♪ 蝋梅の かすかに匂う宵の口 班長会もあと2回となり 寒さの中に最初に咲く花は黄色と相場が決まっている。寒さに挑むように真っ先に咲くのが水仙の花、山では雪の中から顔を出す福寿草。 そして灌木の葉の無い枝に無造作に可憐な黄色い花を付ける、マンサク(満作)にロウバイ(蝋梅)。やがて咲き出すサンシュユ(山茱?)の花。 それから暖地では蒲公英の開花の声聞こえて初めていて、やがて黄色に野を染める菜の花。そして春まっ盛りになるとレンギョウ(連翹)が咲く。 ♪ 黄色には春の使いの忍びいて咲いて覗かせ春のかんばせマンサク(満作) 先ず咲くからこの名がロウバイ(蝋梅) 蝋のような花びらサンシュユ(山茱?)レンギョウ(連翹) 隣保班の班長としての役割も、最後の区の役員(区長・副区長、区議員、神社の総代など)選出の仕事を残すのみとなった。 2月中に班会を班長の家で開いて候補者を決め、それを提出して予備選が行われる。そこで選ばれた候補者の中から、区民各個人が一票ずつ投票して新役員が決まる。それで今年度のすべての行事が終了だ。 ♪ 金色のページがふわっとめくられて新たなる日の現れるころ◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.17
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♪ 復活へ願いを込めて 羽衣の もすそ麗し飛天を染めむ お寺に依頼されていた廊下の間口に下げる暖簾の図柄を、今年こそは良い年であるようにとの思いを込めて「飛天」にする事にした。 仏像の回りを飛び回る吉祥の意匠に、地震・大津波からの復活の意味も込めて、金色(黄色)を配したやさしい感じに染め上げたいと思っている。 インド仏教では黄色は神聖なる色とし、密教のマンダラでも大日如来のシンボルカラーとして中心に存在しており、また、インドにおける僧侶の着衣が「黄衣」であること。陰陽五行では、「東を青」「西は白」「南は朱」「北は玄」そして「中央を黄」とし、黄は「金」をも意味して黄金(こがね)につながる。 「飛天(ひてん)」とは、仏教で諸仏の周囲を飛行遊泳し、礼賛する天人。仏像の周囲(側壁や天蓋)に描写されることが多い。多くは天衣(はごろも)をまとった女性像として描かれるため「天女」とも呼ばれる。莫高窟の壁画 中国では敦煌や雲崗の石窟寺院においてその優美な姿を数多く見せている。 日本では飛鳥時代になって日本へ渡来し、法隆寺金堂壁画や薬師寺東塔水煙、平等院鳳凰堂後背、法界寺阿弥陀堂壁画などにその作例が見られる。 果たしてどんな「飛天」に仕上がるか。その前に、図案を知人の僧侶に見て頂いてOKを取ってからということになっている。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.16
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♪ 虚ろなるものを抱えて ことごとく悪態をつく 淋しきえびすえびす(戎、夷)・・・田舎者。情趣を解しない荒々しい人。未開人。 事あるごとに他人の悪口を言う人がいる。他人を悪く言う事で自己を正当化するとともに、自己顕示をも満たそうとする。その標的は当然ながら自分と関わりのある身近な人に限られる。 その餌食になった人は気分を害し、いたたまれない疎外感に襲われることになる。そうなることを見込んでの容赦ない悪口雑言の数々。それらの言葉の箸端に、自己否定の言葉が、その言葉とは裏腹な意味で散りばめられる。 結局は自己防衛のためのもので、ドンキホーテの様に自己の内部に巣食っている己の敵と戦っているように見える。本当は愛に飢えているのにそれを口に出せず、反対の行動をとってしまうという複雑な心理。自分でもどうしようもないことに苛立ち、その自己不満を外部へばら撒く事で辛うじて自分を支えている。 ♪ 寂しさの影を消さむと悪口の知らずに闇へ近付けてゆき 客観的に自己を見つめる瞬間はあるのにそれはあまり持続しない。自分の中にある不満や不服、満たされない思いや常にある疎外感から、身を守る手段として別の人格が出てくるような感じ。 それは本人には分かっていないらしく、反抗的な言葉や反対意見を言おうものならそれはもう火に油で、攻撃の手はますます酷くなる。こういう事を続けていれば自ずと人は離れてゆき、自分の深層にある本来の望みとはますます反対の方へと向かってしまう。 子供の頃の心的何か、トラウマとなる様な何かがあって、その様な人格を作り上げてしまったのだろうか。他人の話を聞き入れない意固地なところがあり、それに見栄っ張りとプライドが本来の自分を隠そうとする。第三者が何かしようにも取りつく島がない。 根本的に人は善人であると、私は性善説を硬く信じている。 本来の良い部分が何かの理由で追いやられ、それを穴埋めするように自己防衛本能が働いて反抗的になっているだけ。だとすれば、いずれは本来の自分を取り戻してくれるに違いない。 そう信じていたい。そう信じてあげたい。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.15
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♪ 応対に「癒されました」と再訪の エホバの信者が 息子(こ)を褒めてゆき 寡黙で決して人に悪く当ったりしない長男は、小学校時代のあだ名が「お地蔵さん」だったことを思いだした。 何カ月か前、「エホバの証人(ものみの塔協会)」の信者がわが家へ布教に来た時にたまたま家にいて、彼女に対応したのが長男。その時の態度がとても丁寧だったらしく、昨日もやて来たその人が「心が癒されました」と、感心たように言う。 「ご両親がそのように育てられたのでしょうね」と言うので、別に特別な事はして無いと答えるしかなかった。 「エホバノ証人」と聞くとあまりいいイメージを持たない人が多く、彼らに応対する人の態度もつっけんどんなものでしょう。私も普段なら愛想もくそも無いのですが、この日ばかりは息子が乗り移ったか、何時もと違う慇懃な心持で応対することになった。 「エホバの証人」は、かつて聖書研究者(国際聖書研究者)と呼ばれていた。神エホバとその御子キリストが天と地を支配する「神の王国」(全宇宙的な神の政府)の確立を支持している。成員は全世界(2009年現在236の国や地域)で活動しており、宣教活動を非常に活発に行うことで知られる。 自らを1世紀のクリスチャンの復興(真のクリスチャン)としているが、三位一体説の否認などにより基本信条を告白する主流派キリスト教団体からは異端として扱われ、日本では宗教学上「キリスト教系の新宗教」に分類されている。 日本においては約21万7000人の伝道者が活動しているとされており、キリスト教として扱った場合カトリックに次ぐ規模となる。(アメリカではプロテスタントが圧倒的数を占める) 布教活動と言っても、聖書の一節を読みあげたりキリストの話をする訳でもない。以前はそういう事も有ったがこちらに聴く気がない事が分かってからは、「目ざめよ!」という小冊子を置いていくだけだ。 今回のそれには東日本大震災の「巨大津波の生存者は語る」という記事があり、被災した信者の話が載っている。やはり内容は聖教新聞と同じで、自宗教の自画自賛記事となっていてどうってことないもの。 余程の苦労や苦しみを背負った事もない人間にとって、聖書はあまりにも遠い存在だ。それがエホバノ証人となると余計に疎んじるところがあるのは、「血液に関する見解」というのがあるせいか。 一貫して血は神聖なものであり食べることは禁じられているという旧約聖書の教えに基づき、血液を食することを拒む。そしてそれが輸血拒否につながり、手術や怪我等で出血がひどいなど輸血が不可欠な場合でもその治療を受け入れない。そんなことに対する拒否反応から近寄りがたいイメージを持っていることが多いようだ。 そればかりが独り歩きして、胡散臭い新興宗教というイメージが出来上がってしまっている。彼らにしてみれば当然のことも、部外者からすれば奇異に感じるのは如何ともしがたいものだ。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.14
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♪ 無力感の 忍びこんだる身の重く 夢のつぼみも付けざりしまま 最近の若者は、あの尾崎豊(当時26歳)の「卒業」や「15の夜」の歌を、「自己中心的なだけじゃないか」「何が不満か分からない」と、批判的な感想を持っているらしい。朝日新聞が、成人の日(1月9日)の社説に書いていた。 大人や社会への反発、不信、抵抗。恵まれていないわけじゃないのに「ここではない、どこか」を探し、ぶつかり、傷つく。 その心象が、若者の共感を呼び、その歌が教科書にも採用された。20年前になる、彼が死んだ雨中の追悼式には4万人が長い列を作った。 尾崎豊ならこんな風に詠ったかもしれない。 ♪ 従順な飼い犬となり吠もせず噛みつきもせず老いゆくは罪 精神科医の香山リカさんは毎年、大学の授業で尾崎豊の歌を聞かせ、その感想を問うて来たが、ここ数年は先の様な反応が増えているのだという。 26歳新進気鋭の社会学者・古市憲寿の近著「絶望の国の幸福な若者たち」では、20代の7割が現在の生活に満足している、との調査結果(国民生活に関する世論調査)を示し、過去40年間で最高だという。 そこにはこんな記述があるらしい(私はまだ読んでいない)。「ユニクロとZARAでベーシックなアイテムをそろえ、H&Mで流行を押さえた服を着て、マクドナルドでランチとコーヒー(略)。家ではYouTubeを見ながらSkypeで友達とおしゃべり。家具はニトリとIKEA。夜は友達の家に集まって鍋。お金をあんまりかけなくても、そこそこ楽しい日常を送ることができる・・・。」 色んな現代の固有名詞が出てくるあたり、田中康夫が1980年に発表した小説「なんとなくクリスタル」に似ていないでもない。 物質的にはかなり恵まれている現代の生活環境。負の部分に目をつむり、これ等のアイテムの中に埋没していれば幸せ感は感じることができるというわけだ。 将来の希望が見えないなか、未来を探すより、親しい仲間と「いま、ここ」の身近な幸せをかみしめるという様な価値観が広がっている。就活の道は険しいし、滑り落ちたら這いあがるのも大変だが、「自分にスキルが欠けているから」、格差も貧困も「自己責任さ」と受け入れてしまう。と、新聞の社説は続く。 抵抗することさえ出来ない無力感に包まれ、夢を持つことすら放棄せざるを得ないというのが現状だ。そんな中で、「怒れ」と言っても無理かもしれない。 ♪ 諦めと卑下とが夢を追いやりて謙虚を演ずる他なきものよ◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.13
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♪ 小寒の鳥も啼かざる冬晴れに 小庭のデラの 剪定をせし 去年、剪定を失敗してあまり実の付きが良くなかったデラウェア。今年こそはと思ったものの、去年伸びた枝が良くないので上手く剪定が出来なかった。 狭い棚に無理やり伸ばしている事も問題で、棚を延長したいところだがそのスペースがない。完璧主義でもないが、やるからには真っ当なものを作りたいと思うのは創作意欲の表れか。所詮小さな、条件の悪い庭なのだからあまり欲張っても仕方がない。 今朝、今まで姿を見せなかったヒヨドリが初めて餌台の蜜柑を食べに来た。たとえヒヨドリでも、自然界の生き物が庭に来てくれるというのは嬉しいものだ。 メジロはまだ一向に現れない。 自然界のものが自然の状態にいられないこの文明という社会。文明を追いかけるのが精いっぱい。文明に引きずられていると言った方がいいかもしれない。 ♪ 飛ぶように月日の過ぎて文明の網目を人はこぼれゆきたり ♪ 先を行くテクノロジーを追いかけて蹴躓いてる初老が一人◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.12
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♪ 撫子の ひと際映えて艶やかに FIFAトリプルの受賞となりぬ 国際サッカー連盟(FIFA)の2011年年間表彰式で、日本に3つの栄誉ある賞が与えられた。 澤穂希(33)選手が年間最優秀選手・バロンドールに選ばれた。 昨年のワールドカップ決勝戦での日本のゴールのほぼ半分を決めMVPと得点王を受賞した功績 が認められ、各国代表監督と主将、一部メディアによる今回の投票で最多の約29%を獲得。 2006年以降5年連続で最優秀選手に選出されているブラジルのマルタ選手を抑えての受賞となった。 3年連続の受賞となったのメッシと。こんなツーショット、誰が想像したでしょうか・・・ 佐々木則夫監督が女子の最優秀監督に、日本サッカー協会にフェアプレー賞が贈られた。 サッカー男子日本代表が昨年1月のアジア・カップで優勝を果たし、なでしこジャパンが今夏のロンドン五輪の出場権を獲得したといったフィールド上で成功の1年を収めただけでなく、3月11日の東日本大震災からの復興の焦点として特に若者の間でサッカーを後押しした功績が評価されたようだ。 澤穂希選手は、授賞式に日本代表であることが一目で分かる着物姿で臨み、やや緊張しながらも大和撫子の美しさを如何なく発揮。日本人が又一つ世界に誇りを持った瞬間だった。 それにしてもここ15年程の間に、日本のスポーツは飛躍的に進歩し、力を付けたことを世界は驚嘆して見ている事でしょう。海外遠征はもちろんの事、スポーツ留学も積極的に行い、世界のトップの選手たちと渡り合ってきたことが着実に実績に結び付いている。 ♪ 闘魂を刹那刹那に燃やすときそのエナジーは民に伝播す 不甲斐ない姿を見せつける日本の政治。それらのマイナス点をスポーツが引っ張り上げている。 スポーツがこの国を元気にしているのは確かなことで、明確な結果が出るスポーツだけに強ければ強いほどその効果は大きい。 プレッシャーを撥ね退けて結果を出していく彼等は、やはり国家の誇りであり国民のヒーロー(ヒロイン)だ。 結果の見えにくい政治の世界で政治家のするべきは、捨て石となって身を捧げる事にある。 先生などと呼び合ってふんぞり返っているアブラムシは、全員海外へ政治留学すべきだ。大海を知って初めて国家を知ることができる。 「俺は素人だ」はどと平気でほざく防衛大臣なんて、屁みたいなもの。余りにも小さな世界に生きている。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.11
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♪ 大地震(おおない)の遠く禍(まが)なる日のありて渡りの鳥は姿を見せず 最近、メジロの姿を全く見ない。ヒヨドリの数も非常に少ない。 何時もなら今ごろの季節は、番いでやって来て餌台の蜜柑に代わる代わる乗ってそのかわいらしさを楽しませてくれる。ヒヨドリと餌の取り合いも面白く、冬の風物になっているはずなのに、今シーズン一度も姿を見せていない。 メジロは、留鳥又は漂鳥で平地から山地までの林に生息する。よく茂った常緑広葉樹を最も好む。冬季には本州中部以北で繁殖する個体は暖地に移動する。 ヒヨドリは日本各地で普通に分布し、北海道では夏鳥、本州以南では留鳥である。秋と春に大量の個体が群れで渡り、移動群は本州以南の各地でよく見られる。 国内を移動する鳥たち。飛行ルートはよく知らないが、東北の地震と津波が影響している可能性があるかも知れない。それとも鳥インフルエンザの仕業か。 ♪ 一向にめじろは姿見せざりき餌台にまだ手付かずの蜜柑 東日本大震災は、渡り鳥の飛来地として知られる仙台市宮城野区の蒲生干潟も壊滅させた。約13ヘクタールの潟湖はほぼ砂で覆われ、かつてあった自然豊かな湿地帯は見る影もないという。 三陸沖は、親潮と黒潮がぶつかる餌の多い海域であるため、この地域では繁殖を行わないアホウドリ(絶滅危惧II類)やオオミズナギドリも繁殖期にこの海域を頻繁に訪れるほか、ミズナギドリ類、海ガモ類、カモメ類など、多数の海鳥が非繁殖期に滞在する海域にもなっている。 福島第一原子力発電所の事故により海洋に流出した放射能汚染水の影響がこれら海鳥に及ばないか心配されている。 いずれにせよ、椿などのようにメジロに受粉して貰っている花もあるわけで、これ等の鳥が飛来しないとなると、その辺りでも影響が心配されるところ。 あの可愛いメジロに限らず、以前は色んな鳥がやって来ていたのに最近は殆ど見無くなった。ヒレンジャク、シメ、ウグイス、ジョウビタキ、トラツグミ、コゲラ、ノジコ、モズなどほとんど見かけない。知多半島は圃場整備で山を削って田畑になり、そうでないところも住宅地になったりしているので、野鳥の生息する場所がなくなっている。 ムクドリの喧騒と糞害ばかりが目につく昨今、生態系の崩壊は目に余るものがある。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.10
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♪ 乾坤の間(はざま)に穿つ黎明の光輝ほどなく四方を照らさむ 天地の境目もない闇の空間が静かに明るんできたかと思うと、地平からオレンジ色の帯がゆっくりと現れる。 それからそのホライゾンの照明の下から、世界の始まりの合図のように太陽がゆっくりと顔を出す。真横から射す光が全てのものを朱色に染めながら、急速に明るさを増してゆく。朝焼け(12月8日) 「mippi ママweb」さんの画像をお借りしました これと全く逆の現象が昼と夜の間に起こる。空気が澄んでいるこの時期の夜明けと日没はとても美しい。 しかし、明るんでいく朝と、暗くなっていく夜とは大きく印象を異にする。精神的にも肉体的にも陰と陽の違いは大きい。 陰陽説では、原初、混沌(カオス)の中から光に満ちた明るい澄んだ陽の気が上昇して天となり、重く濁った暗黒の陰の気が下降して地となった。 乾坤すなわち天と地はそのまま陰と陽を意味し、夜と昼もまた陰と陽を意味する。 森羅万象、宇宙のありとあらゆる物は、相反する陰と陽の二気によって消長盛衰し、陰と陽の二気が調和して初めて自然の秩序が保たれるとする。 受動的な性質と能動的な性質に分類し、闇・暗・柔・水・冬・夜・植物・女、光・明・剛・火・夏・昼・動物・男などに分けられる。これらは相反しつつも、一方がなければもう一方も存在し得ない。陰陽太極図(陰陽魚と呼ぶ) 黒色は陰を表し右側で下降する気を意味し、白色は陽を表し左側で上昇する気を意味する。 魚尾から魚頭に向かって領域が広がっていくのは、それぞれの気が生まれ、徐々に盛んになっていく様子を表し、やがて陰は陽を飲み込もうとし、陽は陰を飲み込もうとする。陰が極まれば、陽に変じ、陽が極まれば陰に変ず。 それぞれの丸い点は、陽の中にも陰が含まれ、陰の中にも陽が含まれていることを表している。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.09
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♪ 見返りの保障など無くさい銭は贈与となりて社寺栄えりたり 商売繁盛などを願う人が初詣に大勢訪れる伏見稲荷大社(京都市伏見区)で三が日の後、かます開き(さい銭開き)が行われた。 伏見稲荷によると、三が日の参拝者は約278万人で、昨年より2万人多かった。「昨年は東日本大震災があり、今年こそ良い年と願う人が増えたのではないか」とみている。 三が日分の勘定には5日間ほどもかかるという。これらは帳簿上は神社に対する一般からの「贈与」になるらしい。一体いくらになるのだろうか。 庶民は、何の裏付けも保証もないけれどお賽銭を投げ、様々な願いを込めて新年の参詣をする。御神籤を引き破魔矢を買い、祈祷を受けたりお祓いをしてもらったり・・・。 そうすることで良い年が迎えられると信じ、そうしないと人間的に真っ当ではない様な気持ちすら持って。 形式を重んじる国民性がそうさせるというより、人間の持っている根源的な始祖や神聖なる神を敬う心と、儒教の教えと神道がない交ぜになって習慣化したものなのでしょう。出雲大社の大しめ縄京都府 室尾谷神社第四の鳥居(木造)注連縄も鳥居も聖と俗を分ける結界を意味するもの そんな事を考えている内にあっという間に松の内が明けて寒の入り(小寒)となり、昨日(7日)は五節句の最初の「人日(じんじつ)の節句」だった。 「七草がゆ」を食べた方も多いのでしょうね。 古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、3日を猪(豚)の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、7日目を人の日(人日)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた。 また、この日には7種類の野菜(七草)を入れた羹(あつもの)を食べる習慣があり、これが日本に伝わって七種粥となった。日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般に定着した。江戸幕府の公式行事となり、将軍以下全ての武士が七種粥を食べて人日の節句を祝った。 また、この日は新年になって初めて爪を切る日ともされ、七種を浸した水に爪をつけて、柔かくしてから切ると、その年は風邪をひかないと言われている。 ウィキペディアより◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.08
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♪ 逆光に照れる白波吹き寄せる風は清らに山茶花の花 午後の光りの中で、吹き寄せる風に白波を立てて輝いている正月の海。強く冷たい北西の風も清々しいと思えるのは正月だからこそ。 気分によって同じものも違って感じる人間の不思議。脳の中で起こっている錯覚だったりもする。 そんな視覚的な錯覚を錯視と言い、立命館大学・文学部人文学科心理学専攻教授の北岡明佳さんが様々な錯視の研究をしています。拡大して見える顔を近付けると回転して見える同じものを反転してあるのに、下の方の頭が大きく見える波打って見える上は右下は左回転して見える同じ四角が違って見える 吾々は様々な錯覚の中で暮らしている。最近の手品は余りに巧妙で、そのタネの想像すらできない。 言葉でもたぶらかされたり騙されたり、心理的な部分での錯覚を利用されていることだってありそうだ。 政治家の言葉は特に怪しいものが多いので、錯覚を起こさないようにしていないととんでもないことになる。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.07
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♪ 即製の五月人形店頭に並べ名付けな新党きづな 多くが小沢一郎元民主党代表のグループに属していたメンバーが中心になって民主党を離党して新党を立ち上げた。政党助成金目当てに昨年中に9人をかき集めて立ち上げた新党のその名は「きづな」。 東日本大地震復興の合言葉として使われ、昨年を代表する言葉に選ばれた「絆」を、こんな安っぽい寄り合い所帯の仲良しクラブみたいな連中に使われて、折角の言葉がえらく安っぽいものになってしまった。これはある種の犯罪行為じゃないか。9人ともばつが悪そうな顔をしている 流行便乗、中身なしの観光土産的上げ底政党。こんな政党に助成金を出すシステムそのものが間違っている。 増税の前に政治家自身も身を削るべきだと思っている人は多い。議員定数も減らさず歳費のカットもせず、貰えるものは全部貰い、お題目を唱えて政治ごっこをしているばかりの政治家なんて総辞職せよ!だ。 民主党も酷いが自民党の谷垣総裁も相変わらずのステレオタイプ。この期に及んでも未だに党利党略ばかりで、国のことなんて二の次のままだ。 たちあがれ日本の平沼赳夫代表は、昨年末の記者会見で、石原慎太郎東京都知事らと連携しての次期衆院選前の新党設立に意欲を示している。橋下徹大阪市長(大阪維新の会)との連携にも期待する立場を強調している。 橋下徹大阪市長は、その手腕を発揮して着実に大阪の改革を推し進めている。自身の政治手法をファシズムと名字をかけて「ハシズム」と揶揄(やゆ)され、「チェックするのは議会、選挙、メディア。このバランスの中で政治は独裁しないといけない」と言い、「今の日本の政治に必要なのは独裁」とまで言い切っている。 国政も視野に入れ、そのための若手育成のための勉強会のメンバー募集にも着手している。 烏合の衆をしり目に、遣りたい事を明確な手法で強引にでも押し通していく橋下徹のようなリーダーシップが首長にない。 首相はイギリスのチャーチル首相の言葉を引き、ネバー、ネバー、ネバー、ギブアップと、税と社会保障の一体改革の実現に向けた強い意欲を示しているが、言葉だけが浮遊して空中を彷徨っている。 言いっ放しの街頭演説が幾ら上手くてもリーダーシップがなければ話にならない。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.06
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♪ 耐え忍びでこぼこ道を越え来しの夫婦に違う新年の夢 同心円のつもりで日々を暮らしている夫婦も、お互い相手からすればそうは見えていない事も多い。そんな微妙な夫婦の日常関係。 どちらかが「耐えているんだ」と言えば、「耐えてるのはこっちの方だ」とどっちもどっちの思い込み。勝手つんぼに聞き違い、言い間違いに勘違い。我と我を剥いて張合って、今日も虚しき指相撲。 そんなこんなで30余年。未だに口論そしり合い。言った言わない水掛け論、同じセリフの返し合い。月は満ち欠け陽は巡り、天変地異に慄いてか弱き初老二人連れ。 ♪ 言い違い思い違いに勘違い勝手つんぼの自我の張り合い錯視の同心円 全く違う男女が同じ家の下で生活を始めて、かような諍いを起こしながら夫唱婦随とはいかずとも連れ添って行けるというのは素晴らしい事です。 喧嘩する相手がいるのは良い事で、ある程度のストレスは人を活性化させるし、相手に知らない自分を気付かされることも多い。 人は相手を鏡にして自分を判断する。その鏡の対象がいなければ、ますます自分というものが分からなくなる。 最近の若者(18~34歳)には結婚願望が薄く、2010年の統計で「交際している異性はいない」のが男性61%女性50%いて、5年前に比べて男性で9ポイント女性で5ポイント増えている。この中の半数近くが「特に異性との交際を望んでいない」という。 雇用・年金・環境などが将来への不安要素として横たわり、本来の人間的な異性への関心まで奪ってしまっている。 昨年の結婚数は前年より3万も少ない67万組。大地震のあとの結婚ブームがあったにもかかわらずこんな数字にしかならなかったらしい。 生まれた赤ちゃんの数は105万7千人で統計のある過去100年で最低だった。人口ピラミッドはますます基部が細まり頭でっかちになって、その内ポキッと折れてしまうんじゃないかと心配になって来る。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.05
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♪ 毎日が天国なりし正月のピピ嬉々として天使となりぬ 何時になく家人が家にいる事が多い正月は、各家庭のペットにとっても至福の期間。スキンシップで存分に可愛がってもらっていることでしょう。 わが家のピピも何時になく元気で、外に出れば庭を走り、ふかふかにした1/3畳ほどのプランターを一生懸命掘り返し、隣家の木には駆け登っていく。 部屋の中ではホーッケーかフットサルのごときフットワークで鈴の入った玩具を弄び、追っかけまわして飽く事がない。 炬燵は暖かいし、大方ねだれば餌が貰えるし、人恋しい仔猫にとっては誰かがいるだけで嬉しいというもの。猫好きの家族に囲まれて、チョー猫好きのカミサンに猫可愛がりされて、寝たい時に寝て遊び方題に遊んで・・・。 ♪ 家 炬燵 入出自由 食放題 午睡 遊興 悪戯三昧 まだ生後4カ月程度なのにもう随分若者の顔になって来た。 一年で人間の思春期ぐらいまで成長する猫なのだから、日に日に変わって行くその成長ぶりには目を見張るものがある。 今年の9月18日がわが家へ来て1年の記念日となる。そのころにはもうこっちから声をかけても知らん顔されるのかも知れない。仔猫から雄ネコを飼ったことがないので、どんなふうに変わって行くのかが想像できない。尤も、間もなく去勢手術をする予定なので、その意味ではまともな成猫とは違った感じの大人になるのだろう。 ペットが一匹いるだけで人の心を癒し、家族の間に潤滑油を注ぐような役割をしてくれる。ペットというのは有難いものだ。言ってみれば幸せを運ぶ天使みたいなものだ。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.04
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♪ 余命ではあと20年めでたさも中くらいなり焼き餅三つ 昨日は、九日振りの休みだったが風気味で体調が悪く、疲れもピークで半分は寝て過ぎ、年賀状を書いたりして炬燵でうとうとしてる間にあっさりと過ぎ去った。 ロクに新聞も読んでおらず、TVでは福袋に殺到する人の姿をどのチャンネルでも映しているのを、まるで遠い国の話の様に眺めていた。 全国的に物凄い勢いで人が押し寄せているのを見ていると、世の中景気が良いんだか悪いんだか、裕福なのか貧しいのか分からなくなってくる。 山口県の業者が全国販売した約2万7千セット販売(2万円と1万7千円の2タイプ)のおせちが、注文が殺到し過ぎでさばき切れず、31日に届けられずに約3千セットが遅配になったとか。 正月ぐらいはパーっと行きたいという事でしょうか。 先を考えれば厳しい現実が待っているわけだし、皆が心一つになれる「正月」という一大イベントで取りあえず盛り上がっておこうという意識の表れでしょうか。 私はと言えば、今日も一日仕事に出て、明日明後日にやっとゆっくり正月気分を味わえる。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.03
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♪ 寝ては覚め起きてはうつつ幻の明けて二日や越の雪椿◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.02
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♪ 新しき年を迎えて蒼穹の光に待たむあの船に乗れ ◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
2012.01.01
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