全3件 (3件中 1-3件目)
1

5月16日の戸神山(504.4m)は、頂上周回コースで登山口からの標高差250mほどを4時間40分ぐらいで上り下りした。6月9日の山形神室岳では笹谷峠登山口(906m)から中腹のハマグリ山(1146m)までの標高差240mを3時間40分ほどで上り下りした。同じ程度の標高差を1時間ほど短い時間で歩いたということもあるかもしれないが、神室岳の最初の急登が長いこともあって、戸神山よりはかなり疲労は大きかった。翌日まで筋肉疲労が残っていたが、3日後の筋トレ散歩はいつもよりずっと楽に歩くことができた。 多少、肉体的にきつい山歩きの方が筋トレ散歩よりもよほど良い筋トレになっているようである。少しばかり気をよくして、次は禿(かむろ)岳に行ってみようと決めた。こちらのカムロ岳も鳴子温泉の奥、鬼首地区から最上鬼首線で標高796mの登山口の花立峠まで車で入れて、ずっと以前に2回ほど登ったことがある。13年前の山行では、花立峠と頂上を4時間30分で往復しているが、頂上から別のコースの途中まで往復1時間ほど歩いてみたので、朝食の時間を入れて実質往復3時間30分での上り下りだった。ゆっくり時間をかければ頂上まで行けるかもしれないとちょっとした期待もあった。 しかし、7合目を過ぎたあたりで頂上を諦めた。4合目から5合目にかけての長い急登をなんとか登り終えたときには、頂上まで行けると考えたのだが、5合目からの緩やかな登りを歩いているのに明らかに足がきつくなってきて、7合目付近から頂上直下の急登の道を眺めたとき、あれを頑張って登ることができても下りの歩きが難しくなる。5合目下の急坂を下るのは無理になるだろう。先日の山形神室の急坂を下るときには筋肉のきしみばかりではなく、一度バランスを崩したとき足の踏ん張りがきかなくて転びそうになったことを思い出した。それで完全に諦めたのである。 登山口からは5合目手前の急坂までは、花の写真を撮りながら順調に歩いた。登り始めてすぐ石礫の丘に着く。前に登ったときには一面の雲海に沈んでいた地区である。そこから山形県側の集落の上に薄雲が浮かんでいるのが見える。そこから林の道に入るとすぐに1合目標があり、花の写真を撮りながら歩けば快適な林の道が続く。アザミ、アキグミ、シロバナヘビイチゴ(実)、ユキザサなどをカメラに収めた。5合目の急坂の途中で屈みこんで写真を撮っていると若い登山者が上がってきて挨拶をした。この人は、私が7合目手前でやはり花の写真を撮っているころには頂上から下ってきた。素晴らしい健脚だと感心したが、よく考えてみたら私もこれほどではないにしてもそこそこの時間で上り下りしていたはずである(昔は本当に遠くなってしまった)。 7合目を過ぎて、頂上を眺めて、そして引き返すことに決め、遅い朝食をとった。今日は長時間の歩きになりそう(したい)と考えて、おにぎりを多めに買ってきたのに1個しか食べられなくなった(今になって思えば、疲労で食欲が落ちていたのである)。 下りでは景色を中心に写そうとレンズをマクロから標準ズームに替えて、まずは登れなかった頂上の写真を撮った。栗駒山の前景の写真などを撮ったが、花を見ればマクロレンズに替え、しゃがみこんでそれを撮る。またズームレンズに替えて景色を撮る。そんなふうに、タニギキョウ、サワハコベ、ギンリョウソウ、ミツバツチグリなどを写しながら、時間をかけながらゆっくりと下ってきた。登山口手前の石礫の丘で振り返り禿岳を写して全行程を終えた。 花立峠を6時40分に出発して、帰り着いたのは11時30分だった。戸神山も山形神室岳ではどちらも250mほどの標高差を4時間前後で歩いた。禿岳では標高差300mを5時間ほどで歩いたことになる。明らかに体への負荷は大きくて、疲労は翌日まで、筋肉痛は翌々日まで続いた。とはいえ、3日目にはすっかり回復して、神社の石段や仙台城跡の坂道を上り下りするいつもの筋トレ散歩はかなり楽に歩くことができた。今のところ、足の筋肉、心肺機能についてはいい結果になっている。読書や絵画鑑賞のブログかわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)日々のささやかなことのブログヌードルランチ、ときどき花と犬(小野寺秀也)
2025.06.23
コメント(2)

一昨日の天気予報で今日は晴天になるというので、山形神室岳(1344.2m)に行こうと決めた。この山には5、6回以上は登っているが、今日は頂上まで登るつもりはまったくない。中腹の尾根で見たアズマギクのことを思い出して、その尾根で花の写真を撮ろうと計画したのである。体力に合わせた計画である。 山形神室岳のメリットは、標高906mの笹谷峠に登山口があることである。今は高速山形道の笹谷トンネルで宮城から山形に抜けられるが、旧道の笹谷峠を利用すればアプローチが楽なのが今の私には向いている。 6時10分ころに笹谷峠の駐車場に入った。ヤマツツジとタニウツギがあちこちに咲いている。登り始めの急斜面がしばらく続くが、山道はヤマツツジとタニウツギに彩られていて楽しい。急斜面もゆっくり登ればそこそこ行けるのは、先日の戸神山で確認している。問題は、最後のこの山の登山から10年以上も経っていて、この急登がどれくらい続くのかすっかり忘れていて実感がないことである。足下にはキイチゴ(たぶんカジイチゴ)の白い花や輝くような黄色のミヤマキンポウゲの花などが次々現れて、その写真を撮っている間に疲れが引いて、あまり頑張らなくても高度が稼げる。 ポツん、ポツンとアズマギクが見え出すと最初の峰(大関山 1112m)である。アズマギクのちょっとした群落や、レンゲツツジなどが絶妙に配置されていて、しばらくは花の写真を撮るのに夢中になった。落ち着いて見渡せば、雁戸山の向こうにまだ雪の残っている蔵王連山(熊野岳)が少し青く霞んで見える。遠くに見えるはずの飯豊連山などはカスミの向こうである。 大関山頂ではまだ7時30分くらいだったので、もう一つ先の峰(ハマグリ山 1146m)まで行って朝食にする。そこまではほとんど平坦な尾根道なので歩くのは楽なのだが、登山道の両脇はネマガリザサが密生していて花はそれほど多くない。それでもみごとなサラサドウダンが姿を現わし、足元には草の葉に隠れるようにツマトリソウの小さな白い花も見つけることができた。ハマグリ山到着は8時ちょっと前で、さっそくコンビニおにぎりの朝食である。 目の前にはトンガリ山の急斜面を直登する登山道が見え、その向こうに山形神室岳の頂上とそれから続く頂上台地、さらにその向こうには少し霞んで籠を伏せたような仙台神室岳(1356m)が見える。仙台神室の正式名称は「神室岳」なのだが、山形神室岳との対照で、仙台神室と呼びならわしている。最初の二度ほどの登山は、山形神室岳(頂上は背丈を越える木々で眺望はあまりよくない)から仙台神室岳頂上まで行って引き返して来るコースだったのだが、仙台神室の急登がきつくて、それ以降は山形神室までの登山ばかりになった。 それでも、宮城県人としては仙台神室岳に敬意を表して12年前の6月24日にずっと下の仙人沢から仙台神室と山形神室の鞍部のダンゴ平まで直登して仙台神室山頂へ行くコースを往復したことがある。その登山が私と相棒(イオという名の雑種犬)の最後の登山となった。下り道の最後で相棒が少し後ずさりしたときに腰が砕けるように尻をついたのである。往復8時間の山行は13歳になっていた相棒には大きな負担になっていたということである。 昔登った峰々を眺めながら少し感傷的になりかけていたのだが、目の前にミネカエデの小さな花があることに気づいて、また花の写真を撮り始めた。近くにガクウラジロヨウラク(萼裏白瓔珞)の立派な木もあって、どちらも小さな花なので少しばかり集中してシャッターを押し続けた。眼を上げれば、山々の間に山形市街が見える。カメラのレンズを替えてそんな景色も撮ってみた。 もう十分、そんな気持ちでハマグリ山頂上から引き返すことにする。先ほど出会った二人連れがトンガリ山の直登をどこまで登ったのか、ときどき振り返り確認しながら大関山に向かう。大関山からは蔵王連山の上に見える空を「今日の空」として写した。 大関山から登山口までの急坂は足にこたえた。高い段差の岩を下るとき、太腿の筋肉がきしむような感じがするのである。その急坂で二組の登山者と出会ったが、どちらも親切に私を待っていてくれるので休みなく下るしかないのだった。何度かの戸神山よりも少しばかりきつい行程だったが、足の筋肉にはいい結果をもたらすだろう(と期待している)。読書や絵画鑑賞のブログかわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)日々のささやかなことのブログヌードルランチ、ときどき花と犬(小野寺秀也)
2025.06.09
コメント(2)

小旅行で弘前に出かけ、市内に二泊した。両日とも朝は雨、午後には晴れるという観光旅行だった。二日とも予約していた夕食の時間よりずっと早くホテルを出て、夕方の弘前の街歩きをした。 一日目は、ホテルから弘前城まで歩き、ホテル近くの日本料理店まで引き返して夕食を採るというコースだった。飲食店のある路地が見えれば入って行き、遠くに珍しそうな建物があれば角を曲がり、ゆっくりとした散歩だった。 二日目は、弘前城近くのレストランまで歩き、帰りはすっかり暗くなった弘前の街を戻った。往きはそこそこ距離があったので予約の時間に間に合うようにまっすぐ歩き、帰りは暗くなったのでやはりまっすぐホテルに向かうという散歩(?)だった。歩き出しの初めに、夕焼け空に浮ぶ岩木山がビルの向こうに見えた。暗い夜道の帰り足では、弘南鉄道大鰐線の始発駅「中央弘前」駅を出発する二両編成の列車を撮ることができたのも何よりだった。読書や絵画鑑賞のブログかわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)日々のささやかなことのブログヌードルランチ、ときどき花と犬、そして
2025.06.02
コメント(2)
全3件 (3件中 1-3件目)
1


