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この冬は値上げラッシュですね。 原油や大豆、小麦などの価格上昇による生活必需品の値上げが広まっています。 レギュラーガソリンの店頭価格が、1リットル当たり前週比0・6円値上がりし、155・5円となりました。 痛いですね。 2週連続での最高値更新となり、昭和62年の調査開始から初めて155円を突破しました。 灯油も18リットル1755円と前週から20円値上がりし、6週連続で最高値を更新しました。 原油高の背景は様々ですが、最も端的なのは需要拡大のようです。 中国をはじめとした成長国で原油需要が急増していることが大きいようです。 また、投機筋による先物買いの影響しているようです。 このため、電気料金、飛行機燃料特別付加運賃、クリーニング代、船賃などが値上げされました。 原油高で代替燃料開発に拍車がかかり、トウモロコシ需要が逼迫し、他の作物からの転作が増え、大豆やオレンジなどの価格も高騰したとのこと。 これに関連して、トウモロコシなどをエサとして使う豚肉や鶏肉の価格も高騰し、めぐりめぐってハムもカップラーメンもお菓子までもが実質値上げになってしまったようです。 連鎖現象ですね。 今後も中国の穀物輸入大国化もあり、穀物や食品原料の価格は高止まりしそうです。
2007.12.26
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人間関係は、スムーズにいっているときはいいですが、いったん壊れるとあとがとてもたいへんですね。 ”人間関係”(2001年1月 新読書社刊 高橋 さやか著)を読みました。 人間関係とそのあり様について書かれたものです。 高橋さんは福井市に生れ、兵庫県立第二神戸高女卒、西南保姆学院卒で、さみどり幼稚園保姆、福岡保育専攻学校教師、西南学院大学講師、助教授、教授を経て、西南女学院短期大学教授。 生理・生態学、心理学、教育学はもとより、自然料学・社会科学のすべて、そして芸術も宗教も、人間関係に拠らないものはありません。 人間はさまざまです。 人間は百人百様で、社会ではそういう人達が向き合って暮らしています。 よい人間関係が形成できることもあれば、そうでないこともあります。 人間が人間であること。 そして人間になりつづけることは、人間と人間とがかかわりあいの中で、かかわりあいに於て、を外しては成り立ち得ません。 人間は人間関係の中で、人間関係をもつことに於て、人間であり人間になり成人するものです。 人間を見定めることは、人間関係を見定めることから出発しなければなりません。 そう言っても、人間関係は、際限もなく多岐多様な側面をもち、もつれあい、重層をなしていて、視点の定め方、手のつけどころも俄かには求め難いものです。 そこで、人間関係について、そのあり様を捉え、改めて、人間の、人間としての生命力を更新するために、何を自覚し如何に行動・活動しなければならないか、その追求とり組みのいとぐちを、これまにかなりにまで知られている関連ジャンルごとに視座を定めてときほぐそうとしています。 具体的には、人間関係の心理学、人間(人格)形成と人間関係、人間関係の教育学、社会組織・構造と人間関係、言語コミュニケーション論など、多面的な角度から人間関係のあり様について触れています。 参考になりますね。
2007.12.19
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技術者の語る日本経済。 私たちはこれまで、根拠のない憶測におびえすぎて、いたずらに自信を失いすぎている、といいます。 背景には、日本の子供たちが夢を語らなくなり、若者たちがなぜ夢をなくし、失われた1990年代があったからです。 しかし、現在の日本の状況を客観的にながめると、世界の国々から見てみたらこんなうらやましい国はなく、自信を喪失する理由などどこにも見当たらないとのことです。 ”日本・経済の夢”(2002年12月 丸善出版部刊 北澤 宏一著)を読みました。 日本という国について多数の客観データをもとに考察した書です。 悲観的観測とはまったく違った日本のイメージが浮かび上がってくることに気づいた、といいます。 北澤さんは1943年生まれ、2002年まで東大教授、専門はMIT材料・冶金。 これまで産業空洞化に脅えすぎましたが、海外雇用の拡大は国内失業率と無関係です。 日本のライフラインは輸出と輸入の関係になり、輸出を支えているハイテクと高信頼性から、輸出はむしろ増えているとのこと。 ただ、国際競争力を失った製品と台頭する製品があるわけです。 国際競争力におけるライバルはむしろ国内にあるそうです。 日本のしなければならないことは、20世紀の日本人が頑張って達成した生産性向上の果実をご褒美として収穫することだ、といいます。 果実を第4の価値と呼び、第4次産業を想像せよ、ということです。 それは21世紀日本の生きかたであり、アイデンティティそのものです。 有限な地球を踏まえ、こころの豊かさを求める21世紀型日本人がプロデュースする夢です。 第4の価値の中に夢を設計し、実現に向けた仕組みを作るのです。 その1つとして、超伝導ケーブルを地下に埋め、地球のあちこちをつないでいき、いずれは自然エネルギーで世界のエネルギーのすべてをまかなうことや、リニアモーターカーで地球ネットワークを作ることなどがあります。 夢が持てますね。
2007.12.12
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このところサブプライムローンの話題が頻繁に出ています。 サブプライムローンの背景には、アメリカの景気の後退が存在しているのではないでしょうか。 サブプライムローンは年利10%を超える高利の住宅ローンで、住宅価格が上昇し続けていない限り成立しません。 2006年に米住宅市場の軟化に伴って延滞率が上昇しました。 そして、一部住宅金融専門会社が経営不安に陥りました。 2007年に大手金融機関の決算内容に、サブプライム関連資産が不良債権化していることが分かりました。 そして、サブプライムローンを担保とする低格付けのABS市場が混乱しました。 この時点ではまだ、損害は償却可能な範囲であると楽観的であったそうです。 しかし、ABSファンドでの損失発生に端を発して、クレジット市場全体が急落する事態が起こりました。 ファンドの信用状態が悪化すると、借金を返すために資産の換金売りが行われる懸念が起きました。 融資によって投げ売りそのものは回避されましたが、クレジット市場の動揺は続きました。 そして、大手格付け機関S&PとMoody'sが相次いでAAA格相当のABSの格下げの可能性を公表しました。 投資家からは売り殺到になり、クレジット市場全体でパニック売りが襲いました。 これが原因になって、株式市場に混乱が伝播して行きました。 今回の株式市場の急落は、時代が変わったことを示している気がします。
2007.12.05
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