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映画「プレシャス」、10年前のサンダンス映画祭でグランプリをとり、その後、第82回アカデミー賞で助演女優賞(モニーク)と脚色賞を受賞した作品。原作があるので、実際このようなことがハーレム界隈で行われていたのだろう。直視するととても絶望的な親子関係である。悲観にくれるということはできず、日々、過ごしていくしかない状況は惨憺たるものだ。自らの子供にしても愛情を注げるものなのか。とてもとても厳しい内容の作品である。2009年/アメリカ/109分/R15+監督:リー・ダニエルズ出演:ガボリー・シディベ、モニーク、ポーラ・ハットン、マライア・キャリー、シェリー・シェパード、レニー・クラビッツ原題:Preciousお薦め度 「プレシャス」★★★☆(70%)
2019.02.25
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この作品、現代的なセンスで描いていて秀逸である。話の展開としてはとても映画的な作りで素直に組み立てているのでわかりやすい。サハラ砂漠だったりシチリア島だったり、観光映画のようなシーンもあるけれど、総じて北太西洋、地中海を中心として海の世界、深海の世界を楽しませてくれる。CGがなくては描けない、空前絶後の世界と総力戦の戦闘シーンである。見どころ、見ごたえ満載である。この作品で注目したメラ王女役がアンバー・ハード。調べてみると、モデル出身でジョニー・デップとの結婚歴がある女性だった。ビックリーーーーー!!!チャーミングで人気が出ると思えるが、どうだろう?映画的作りであるために予想通りのクライマックス、結末、には驚きはしないけれど、満足感を与えてくれるから文句の言いようがない。映画館で見るべくスペクタクル作品である。おおいに楽しめた。2018年/アメリカ/143分/G 監督:ジェームズ・ワン出演:ジェイソン・モモア、アンバー・ハード、ウィレム・デフォー、パトリック・ウィルソン、ドルフ・ラングレン、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、ニコール・キッドマン、ルディ・リン、テムエラ・モリソン、マイケル・ビーチ、ランドール・パーク、グレアム・マクタビッシュ、リー・ワネル 原題:Aquamanお薦め度 「アクアマン」★★★★☆(90%)字幕翻訳:アンゼたかし
2019.02.24
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この映画があったことは知っていた。「クロワッサンで朝食を」とは、いかにもフランス的な朝の生活を描いていそうだけれど、これはこの作品のエピソードのわずか一点で、描いているのは原題の”Une Estonienne a Paris”のとおり、パリにいるあるエストニア女性についてである。老女、老婆の生活を引き出し、それにまつわる日常である。であるからして、見てみるとその邦題から想像する内容とは大きく違い驚く。このような人生というか、パリにエストニア人たちがいるんだなぁ、という始末。さて、この老女を演じたジャンヌ・モローも2017年に亡くなっていない。時が過ぎるのは早いものだ。残念ながら彼女の名声は知っているが、代表作は見ていない。エストニアとしては描きたかった内容なのかもしれない。2012年/フランス・エストニア・ベルギー/95分 監督:イルマル・ラーグ出演:ジャンヌ・モロー、ライネ・マギ、パトリック・ピノー、フランソワ・ブークラー、フレデリック・エポー原題:Une Estonianne a Parisお薦め度 「クロワッサンで朝食を」★★★(60%)
2019.02.20
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映画「ダンシング・レディ」はフレッド・アステアが出演しているから見てみたけれど、主演がクラーク・ゲーブルであったのでびっくりした。(笑)もちろん主演の女性はゲーブルであるはずはなくジョーン・クロフォード。目鼻立ちのはっきりした女優さんだ。アステアとのタップダンスは見物でダンシング・レディであることを証明してみせてくれる。1933年の作品なのでまだまだ社交界というかレビューやブロードウェイが白人貴族(?)のもので、豪華絢爛な見世物であったことが白黒画面でありながらうかがい知れる。また、映画での特性を生かし、とうてい舞台では無理な動線、早変わりを見せてくれる。空中に浮く演出も見事で、いまからすると驚くことではないが、当時(85年前)と思えば、ビックリするような出来映えである。恋の行き来は面白いものではないが、昔は皆、紳士だったんだなぁ、なんて思わせてくれたりする。1933年/アメリカ/94分監督:ロバート・Z・レオナード出演:ジョーン・クロフォード、クラーク・ゲーブル、フランチョット・トーン、メイ・ロブソン、ウィニー・タイトナー、フレッド・アステア、ロバート・ベンチリー、テッド・ヒーリー原題:Dancing Ladyお薦め度 「ダンシング・レディ」★★★☆(70%)
2019.02.17
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無敵の男が登場することに慣れてしまったのか、その荒唐無稽さに辟易しているのか、この信じられない展開に主人公同様、目を白黒させながら進展についていく。ジョン・トラボルタがこのようなヒール・ヒーローを演じるとは、あぜんとするしかない。みどころ見ごたえというより誰を信じて誰を疑えばいいのか、その伏線はあったもののスピーディな展開についていくのかやっと。めまぐるしい展開に圧倒されっぱなしだ。ハンパない銃撃戦に、現代を見据える脚本。圧倒的な闘争力にあぜんとするのみ・・・。台風の如く、怒涛のように過ぎ去っていった。2010年/フランス/95分/R15+監督:ピエール・モレル出演:ジョン・トラボルタ、ジョナサン・リース=マイヤーズ、エリック・ゴードン、リチャード・ダーデン、カシア・スムトゥアニク原題:From Paris with Loveお薦め度 「パリより愛をこめて」★★★☆(70%)
2019.02.09
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マスターテープがないのか、ポジフィルムからやいたのか、見ずらい映像が散見される。しかし、作品の内容としてはガーシュインの音楽生活を描いてよく出来ている。出演者も歌える人、演奏できる人。芝居も含めプロと呼べる人たちだけが出演していた昔の映画作品だけにしっかりと作られている。言葉では言い表せない感情表現もあますところなくとらえられており、感性に訴えかける作品である。旧き良き映像作品として見ることができて良かった。画像の粗さ、ひずみも、気にはなっても、それを凌駕するだけの素晴らしさが作品にある。1945年/アメリカ/130分監督:アービング・ラッパー出演:ロバート・アルダ、ジョーン・レスリー、アレクシス・スミス、チャールズ・コバーン、アルバート・バッサーマン、モリス・カルノフスキー、ローズマリー・デ・キャンプ、ハーバート・ラッドレー、ジュリー・ビショップ、アル・ジョルソン、オスカー・レバント、ポール・ホワイトマン、ジョージ・ホワイト、トム・パトリコラ 原題:Rhapsody in Blueお薦め度 「アメリカ交響楽」★★★☆(70%)
2019.02.07
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なんだかな、って感じの作品。なぜ、この作品を見ようと思ったのかわからないけれど、「アサシン」のような作品を思い描いたのかもしれないけれど、さほど面白い展開があるわけでもなく、理解しずらい結末であった、と思う。2011年/フランス/92分/監督:ジェローメ・ル・グリ出演:メラニー・ロラン、クロビス・コルニアック、チェッキー・カリョ、ジャン=クロード・ドレフュス、フィリップ・モリエ=ジュヌー原題:Requiem pour une tueuseお薦め度 「ラスト・アサシン」★★★(60%)
2019.02.04
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んー、んー、んー。何といおうか、楽しい作品であった。楽しい作品ではあったが、退屈なところもあった。いろいろと趣向を凝らした別世界は楽しくきらびやかではあったけれど、メリー・ポピンズ自身が活躍するところがそれほどなく、それゆえ、どうなんだろうと思えることしきり。活躍する(?)ガス灯屋(?)は心躍る青年ではなく小汚い中年オヤジ(?)。洗練されたものが好きな私にはいいと思えなかった。評判を呼んでいるという今作。予告編やTVコマーシャルを見て、見てみたいと思わせるが、それ以上の感激が映画館では感じられなかった、と思える。なんだかなぁ・・・。2018年/アメリカ/131分/G監督:ロブ・マーシャル 出演:エミリー・ブラント 、リン=マニュエル・ミランダ、ベン・ウィショー、エミリー・モーティマー、ジュリー・ウォルターズ、コリン・ファース、メリル・ストリープ、アンジェラ・ランズベリー 、ディック・バン・ダイク 原題:Mary Poppins Returnsお薦め度 「メリー・ポピンズ リターンズ」★★★☆(70%) 字幕翻訳:松浦美奈
2019.02.03
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2012年、第84回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたから選んだのかな?見てみた。カナダ・モントリオール。フランス語圏の小学校で代用教員としてやってきたアルジェリア人の話である。作品の内容は深く重い。小学生学童たちの気持ち、思い、軋轢。アルジェリア人ムッシュ・ラザールの境遇、気持ち、思い。深い深い作品であると感じずにはいられなかった。含蓄ある内容にどれだけ心を寄せられたか。自問自答し感じ入るしかなかった。2011年/カナダ/94分/G監督:フィリップ・ファラルドー出演:フェラグ、ソフィー・ネリッセ、エミリアン・ネロン、ブリジット・プパール、ダニエル・プルール原題:Monsieur Lazharお薦め度 「ぼくたちのムッシュ・ラザール」★★★★(80%)
2019.02.02
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300万円で映画が製作できるなら安いものだ。200万円で本を自費出版したことがあるけれど、あと100万円足して映画を自主製作すればよかった。とは言っても、製作したからといって、公開されるわけではないし、公開されてもヒットするわけでもない。完成した作品がよほど良ければ、この作品のようにとんでもない人気をよんでヒットすることもあるのだろうけれど。その作品をようやく見た。評判はさんざん聞いたけれど、内容についてはいつものごとく、一切聞かず、ただ長回しという情報だけは耳に入っていた。その状態で見た。いきなりゾンビ作品が始まり、映像が暗いというか青みがかっているというか、いかにも自主制作、アマチュアもしくはセミプロが撮っていそうな仕上がりである。チープ感ありありの映像。これを長回し(カットなし)で見せ続ける。あっという間に見終わる。これがヒットするの?見せ場・見せ所はあるかもしれないけれど、疑問に残るところがちらほら。自主制作だから話題をよんだのかな?なんて思う。<ここからはネタバレ!?>終わったと思ったのは前半というか冒頭というか30分の長回しの部分。一か月前にさかのぼって話は展開する。鮮明に綺麗な映像。これこそが映画(笑)。お金を払ってみる価値がある鮮度である。売れない(?)映像監督がテレビ局の記念番組の生中継ドラマの監督に抜擢される。そして始まったゾンビ作品の稽古。そこで繰り広げられる人間模様。個々の性格が描かれていておもしろい。そして、その個性が生中継で生きてくる。長回しで疑問や気になった点の答えがそこにはあった。撮影の舞台裏がうつしだされ、さもありなんと思える理由がありありとあり、楽しめた。いろいろなアクシデントを乗り越えて生中継を視聴者からすれば滞りなく伝えた舞台裏を見られたことは観客としての喜びを増幅し無事放送終了時には出演者・スタッフと一緒になって快哉を叫びたくなる心境になる。見終えてみれば配役も見事で、個性を生かした作品に思えてくる。とてもとても斬新でおもしろい作品であった。女優陣、真魚やしゅはまはるみや秋山ゆずきの演技が素晴らしいと思えた。2017年/日本/96分/G監督:上田慎一郎 出演:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、竹原洋、山崎俊太郎、大澤真一郎、竹原芳子、吉田美紀、合田純奈、浅森咲希奈、秋山ゆずき、山口友和、藤村拓矢、イワゴウサトシ、高橋恭子、生見司織お薦め度 「カメラを止めるな!」★★★★☆(90%)
2019.02.01
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