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2003年01月06日

さて、昨年より恒例となりました今年の干支につきまして少々説明したいと
思います。そもそも干支と言いますと、どうも占いのようなイメージをもち
ますが、元来暦学から来ている経験に基づいた立派な学問で、干は根幹を表す
十種類の意味が有り、支は枝葉を表し御存知の様に十二種類の意味が有ります。
干支はこの組合せで６０通りが順々に巡って来て、６０年で一巡するので還暦
となるわけです。どちらかと言えば干の方が生命の根を表すので重要なんですが、
少々意味が難しく十二支は動物に例えられる様になってから(元来動物を指す
ものでは有りませんが)親しみやすくなって圧倒的にこちらの方が、お馴染みに
なったようです。

「癸未(みずのとひつじ)」 です。この昭和１８年という
響きからして少々「きな臭さ」を感じますが、癸は「水の弟」(ちなみに昨年は
水の兄で壬：みずのえです)で、 「原則、道」 などの意味が有るんですが、逆に
この筋道が立たないと混乱してご破算になってしまうという危険性をはらんで
います。昔、百姓一揆などの 「一揆」 の揆の字もこの辺から来ているらしいです。

また、未は動物の「ひつじ」の意味では無く、この字は短い一と木からなっており
枝葉の繁茂 を意味しています。しかし、これも過ぎると地上は暗くなるから
「くらい」とも読み 「曖昧」 の昧という字に通じてくるわけです。

すると、筋道を立てて物事を処理すれば繁栄に向かうものの、道理を失った
今の現状ではいろいろなものが曖昧になってしまっているので、この際茂った

進展させる年 ではないかと思ったりするわけです。

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