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内閣府から16日に発表されたGDPのQE(速報値)を見てみよう。
・・・
実質季節調整済みのGDP速報値では、
2014年10-12月には0.6となり、
昨年同月期から▲0.4→1.3 →▲1.7→▲0.6→0.6
と、1-3月期の消費税引き上げ前の駆け込み需要から、
一旦大きく落ち込んだ後、回復しつつあるように見える。
しかし、まだ回復という段階にまでは脱してはいないようだ。
昨年の1-3月期の「+1.3」という増加率は、
4月の消費税率引き上げが、
駆け込み需要となったためであろう。
4-6期には反動落ち込みが顕著に見られる。
7-9期以降は、外需については円安での輸出ドライブ、
昨夏からの原油安で輸入が抑制されていることも
ジワジワと改善方向に向かう、大きな要因ではなかろうか。
需要項目別の動向 でみてみる:
・ 民間最終消費需要 は、
▲0.1→2.2→▲5.1→0.3 →0.3
と、GDPと似た動きである。
・ 民間住宅投資 は
2.6 →2.4→ ▲10.3 →▲7.0→▲1.2
と、駆け込み需要以後は、消費増税により生活費の増嵩で、
住宅建設意欲も大きく落ち込み、
また、東北大震災後の資材不足、人手不足などで建築費が増嵩し、
住宅建築意欲は高まらず、低調である。
住宅建築は借入金が資金調達の大勢を占めるが、
このような超低金利時代でも住宅建設の意欲が高まらないのは
建築費の高止まりと、社会環境の不安定化などが原因かも知れない。
・ 民間設備投資 は
1.2→5.9→▲5.0→▲0.1→0.1
と、駆け込み需要後の落ち込みからは戻っているが弱い回復である。
ただ、円安で、国内生産の意欲も再び生まれつつあり、弱いながらも
回復の兆しが見えるようだ。
・ 民間在庫品増加 は
▲0.1→▲0.4→1.3→▲0.7→0.2
これは意図した在庫なのか、残渣なのかが判らない。
消費増税を見越して在庫品は少なくなり、増税後は売れなくなり余っただろう。
在庫調整期間を経て、少しだけ積み増ししているのかも。
・ 公的最終消費支出 は
0.1→▲0.4→0.3→0.2→0.1
とほぼ微増を維持している。
・ 公的資本形成
0.7→▲2.2→1.0→2.1→0.6
増加を意図していても、資材・人材不足などのために
実地においては資本形成が遅れがちである。
・ 輸出 は
▲0.2→6.5→▲0.3→1.5→2.7
円安環境から、輸出には好条件となっている。
・ 輸入 は
3.0→6.8→▲5.3→1.0→ 1.3
国内の駆け込み需要を反映した反動で、4-6月は減少し、
それ以後は原油安で抑制の効果もあり低位に留まったようだ。
以上は、呆け頭の感覚である。
★
以下に、 GDP速報値2014年10-12期 を掲載する。

<内閣府 経済社会総合研究所 国民経済計算部
のホームページから>
http://www.esri.cao.go.jp/jp
/sna/data/data_list/sokuhou/gaiyou/pdf/main_1.pdf
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