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(1) Sep 23, 2016
カテゴリ： 政治・経済(国内統計etc.)
★
財務省の発表した貿易統計を見てみる。
直近8月度の輸出額5兆8802億円（前年同月比▲9.6%）から
輸入額6兆4477億円（前年同月比▲17.3%）を差し引いた
貿易収支は３ヶ月ぶりの赤字▲5675億円（前年同月▲187億円）となった。
「貿易収支額」で
対前年同期額で落ち込んだのは、中東諸国▲3,931億円
（サウジアラビア▲1,574億円、UAE1,101億円など）、
豪州▲1,184億円、西欧▲1,083億円（アイルランド▲620億円、
が主因である。
アジアでは2,980億円のプラスであるが、
プラスであった香港2,578億円、大韓民国1,950億円、台湾1,513億円、
シンガポール911億円、タイ633億円、インド343億円に対して、
マイナスは中国▲3,432億円、インドネシア▲583億円、ベトナム▲526億円、
マレーシア▲458億円と中国の減退が大きい。
「輸出面」を見ると、
為替レートは対前年同月比16.8%円高で1ドル103.24円となって
輸出額を抑圧している。
輸出額は対前年同期比▲9.6%で、
品目的に見ると、減少の寄与度が高いのは原料別製品▲2.2％（鉄鋼▲1.0％）、
輸出を国別品目別に見ると、米国向けは▲14.5%（内▲寄与度で輸送用機器▲4.3%）、
中国向けは▲8.9%（内▲寄与度で化学製品▲2.4%、その他▲2.4%、原料別製品▲2.1%、
一般機械▲1.4%）である。
「輸入面」では、
輸入額の対前年同期比▲17.3%を品目別に見ると、
鉱物性燃料▲8.4%、その他▲1.7%、電機部品▲1.4%、一般機械▲1.2%、
原料品▲1.2%、化学製品▲1.2%、原料別製品▲1.0%などである。
総じて見ると、世界的な需要の減退環境の中で、
貿易面では円高により自動車輸出などが振るわず、
中国の余剰鉄鋼の輸出ドライブによって、日本の鉄鋼輸出も打撃を受けていることなど
が不振の原因であろう。
輸入原油価格の低迷が貿易収支のマイナス幅の拡大を抑えてくれている
のは有り難いことである。
＜貿易統計8月 円高が押し下げ：日本経済新聞2016.9.21＞
★
財務省の発表した貿易統計を見てみる。
直近8月度の輸出額5兆8802億円（前年同月比▲9.6%）から
輸入額6兆4477億円（前年同月比▲17.3%）を差し引いた
貿易収支は３ヶ月ぶりの赤字▲5675億円（前年同月▲187億円）となった。
「貿易収支額」で
対前年同期額で落ち込んだのは、中東諸国▲3,931億円
（サウジアラビア▲1,574億円、UAE1,101億円など）、
豪州▲1,184億円、西欧▲1,083億円（アイルランド▲620億円、
が主因である。
アジアでは2,980億円のプラスであるが、
プラスであった香港2,578億円、大韓民国1,950億円、台湾1,513億円、
シンガポール911億円、タイ633億円、インド343億円に対して、
マイナスは中国▲3,432億円、インドネシア▲583億円、ベトナム▲526億円、
マレーシア▲458億円と中国の減退が大きい。
「輸出面」を見ると、
為替レートは対前年同月比16.8%円高で1ドル103.24円となって
輸出額を抑圧している。
輸出額は対前年同期比▲9.6%で、
品目的に見ると、減少の寄与度が高いのは原料別製品▲2.2％（鉄鋼▲1.0％）、
輸出を国別品目別に見ると、米国向けは▲14.5%（内▲寄与度で輸送用機器▲4.3%）、
中国向けは▲8.9%（内▲寄与度で化学製品▲2.4%、その他▲2.4%、原料別製品▲2.1%、
一般機械▲1.4%）である。
「輸入面」では、
輸入額の対前年同期比▲17.3%を品目別に見ると、
鉱物性燃料▲8.4%、その他▲1.7%、電機部品▲1.4%、一般機械▲1.2%、
原料品▲1.2%、化学製品▲1.2%、原料別製品▲1.0%などである。
総じて見ると、世界的な需要の減退環境の中で、
貿易面では円高により自動車輸出などが振るわず、
中国の余剰鉄鋼の輸出ドライブによって、日本の鉄鋼輸出も打撃を受けていることなど
が不振の原因であろう。
輸入原油価格の低迷が貿易収支のマイナス幅の拡大を抑えてくれている
のは有り難いことである。
＜貿易統計8月 円高が押し下げ：日本経済新聞2016.9.21＞
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