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私は2回、急性膵炎をやっている。本当に突然症状があらわれるので面食らうが、実は序章は少し前から始まっているのだ。振り返ってみてわかる急性膵炎のあれこれを記し、当初は理解不能だったことを解きほぐしていくことで、現在、膵臓について不安に思っている方々の参考になればと思う。【原 因】●ウイルス:若年者の急性膵炎はこれが多い。治療は一刻を争うので、みぞおちが痛くなったら「胃痛」と軽く扱わずすぐに救急車で病院へ。●アルコール:男性に多い。多飲で起こるが、同時に脂質の多い食べ物や刺激の強い物を摂取すると促進されると考えられる。●胆のうの異常:女性に多い。胆石などで胆道が塞がれ、胆汁が膵臓に逆流してしまうことで起こる。●特発性:原因不明。ストレスと考えられるが、どのような状態になると急性膵炎に結びつくかのメカニズムが解明されていない。繰り返す危険性もあるので、最も注意しなければいけない原因。【初期症状】1.みぞおちが痛くなる:大抵「胃痛」だと考えて胃腸薬を摂取するが治らない。そのうち、みぞおちの背中側が痛くなる2.やたら肩が凝る:(私の場合左)肩が痛くなる。これは、心筋梗塞の前兆としても同じような症状を呈するが、急性膵炎の場合、みぞおちが既に痛い、もしくは違和感があるので区別できる。3.おなか全体が痛くなる:みぞおち、背中の次にはおなか全体が痛くなる。これは、膵臓の影響で腸の動きが極端に悪くなるために起こる。ガスや排便も鈍くなる。4.こみ上げる:突然こみ上げてくる。吐き気というより、突然何かが口元に上がってくる感じ。最初は胃の内容物だが、それらを吐き切ると胆汁が出てくる。オレンジ色やモスグリーンの液体が出てくるが、激しく苦い。震えがくるほど苦くて喉が痛む。5.激痛:おなか全体と背中が痛む。最初に異変を感じてから1〜2時間(軽度なら、もう少し時間がかかる)で最高潮に到達する激痛は、脂汗と幻聴を伴うとても苦しいもの。痛みはやむことはない。飲まず食わずでも、ずっと痛い。正座して膝を抱えるようにするのが一番楽だが、数分と同じ姿勢は保てない。市販の鎮痛剤は全く効かない。何をどうしてもとにかく痛い。迷わず救急車を要請されたし。6.下痢:トリガーになったものにもよるが、飲食が原因で症状が顕著になった場合は、下痢を伴うことが多い。7.発熱・幻聴・幻影:私の場合、38℃〜39℃の発熱があった。発熱は人によるので、余り病状の参考にはならないが、炎症を起こしているのだから、発熱して当然。目をつむっているのに映像が見えたり、人の声が聞こえたりといった「幻聴」「幻影」も起こる。【やってはいけないこと】ウイルス性の膵炎を除き、こうした症状が出たときにやってはいけないことは、1.飲食:膵臓を自らの膵液で溶かしているというのが膵炎なので、飲むも食うもご法度。膵液が出ないようにするのが第一義。とはいえ、吐いたり下痢をしたりすれば水分が奪われるので、水分補給は必要。そのときは「ゴクゴク」ではなく、「チビリチビリ」舐めるようにして口に入れるように。咀嚼や嚥下すると膵液が分泌されるので、痛みが増す。点滴が一番よいので、やはり病院に行くのが先決。2.胃薬などの服薬:みぞおちの痛みを胃の痛みと考えて、胃薬を飲む人がよくいる。「胃酸を抑える」ならまだよいが、「消化促進」などという効果のある薬は胃液の分泌を促進するので、同時に膵液の分泌も促進される。膵臓にどう作用するかわからないので、どんな薬も避けた方がいい。3.運動・入浴・仕事・勉強:おなかが痛いのに、運動や入浴しようという人はいないかもしれないが、症状が軽い時は「気を紛らわすため」「習慣なので」と、やってしまうかもしれない。消化器の病気はとにかく安静第一。脳を働かすのも体力を消耗するし、血液を消化器の回復に使えなくなるので×。先にも書いたが、急性膵炎の原因は不明なことが多い。飲酒にしても、肝臓は悪くなっても膵臓は大丈夫という人も多いし、胆石持ちが必ずしも膵炎になるというものでもない。しかも、膵臓は消化器の中でも最も意識されない臓器だ。糖尿病の人でも、「インシュリンを分泌する臓器」くらいの解釈ではないだろうか。膵臓の働きを知っている人は少ないように思う。膵臓は腹膜の外にあるせいで、調べるのに難渋するらしい。私の場合は、神の手を持つ先生が超音波で調べてくれたので、すぐに状態がわかり、治療に入ることができたが、検査で右往左往することも考えられる。おかしいと思ったら、できるだけ早い受診が肝要だ。何せ、急性膵炎のうち、壊死性膵炎(膵臓や周辺組織が壊死するタイプの膵炎。通常は浮腫性で、壊死は起こらない)は10〜20%に発生し、壊死性膵炎の15〜20%が死亡するという恐ろしい病気。みぞおちの痛み、背中の痛みを軽く考えず、おかしいと思ったら、病院で「膵臓関係の血液検査」と「腹部エコー」を依頼してみてほしい。※今後、闘病に関する話題もまとめていきたいと思っています。
2023.07.30
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昨日、退院を祝う、ほどではないが、闘病を労うというくらいの意味でステーキをご馳走していただいた。※実物を撮影するのを忘れたので、店のHPから。合成バリバリだが、雰囲気だけでも。目の前で焼いてもらい、焼きたてを順次いただけるステーキなんて、何年ぶりだろう。連れ合いが、このスタイルが好きでよく連れて行ってくれたが、最後に行ったのはもう4年くらい前になるだろうか。ランチということもあり、量は若干少なめだったが、ロースを選んだため、私にはちょうどよかった。いつもは敬遠するニンニクチップも出されただけいただいたし、最後のガーリックライスもペロリ。梅田の地下をたっぷり歩いて家に戻ったら、少しお腹が空いている感じがする。ここのところお酒を飲まなかったのだが、ステーキと一緒にビールをいただいたので家でその続きとばかりにビールの栓を開けて、アーモンドをポリポリ。「きょうは元気だなぁ」と驚く。連れ合いが亡くなってから、全く食欲というものを感じなかったし、手術をしてからしばらくは、食事の制約があったりしたので、食に興味がなかったのだが、久々に食欲を感じる。日ごろはステーキどころか、牛肉そのものを余り食べないし、こんなに脂たっぷりの食べ物は胃腸に悪いとどこかで思っていたので、年に一度か二度食べればいいところだった。それとニンニク。胃腸の弱い私は、ニンニクを食べ過ぎるとすぐに下す。翌日つらい思いをしたくないので、ニンニクたっぷりの食べ物は量を制限しながら食べていた。が、全部解除してステーキを味わった。おいしかった。人様のお金で食べるということの効果もあったかも。夜はワインとともにさらしくじらと焼き椎茸を堪能し、少し早く床に就くことに。洗顔の時、洗面所で鏡に映った我が顔を見ると、心なしか頰がふっくらし、カサカサだった肌に潤いが。さすがにそんなにすぐに太ったり、肌ツヤがよくなったりはしないだろうが、そう思えるのは、ステーキの持つ魔力なのかもしれない。かくして朝は便意で目覚め、ニンニクの威力(出すパワーと匂い)を実感。よく眠ったせいもあるが、やはり肌ツヤがよくて引き続き食欲もある。肉とニンニクのパワーはすごいと改めて実感した。よく「年寄りは肉食べたら長生きする」というより「年取って肉を食べられる人は長生きする」ということだと言われる。今回は、「肉を食べたら元気になる」は実感。長生きするかどうかはわからない。が、私も年寄りと言えなくもないし、生きる年限もある程度見えているので、肉を食べられたこともありがたいと思わないといけない。退院前の栄養士の食事指導で「ひと月は脂のある牛肉は避けてください」と言われていたのだが、退院して2週間経ったときの外来で、主治医が「牛肉を食べてもいいですよ」と言ってくれたのでちょっといい和牛を買ってすき焼き風に煮て食べたが、別段うれしくもおいしくもなかった。おいしい肉は、人と一緒に食べたいものだと思った。人と食べる。次は誰と食べるか…悩む日々が続きそうだ。
2023.07.29
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この暑さのせいか、マスクをしている人がぐんと減った。外を歩くだけのときは余り気にならないが、電車の中やショップに入るときは着けた方がいいのでは…と思う私は「マスク外せない族」だろうか。私はいまも外を歩くとき以外は着けている。病気をして随分痩せたので自分で自分の顔を見ても見苦しいと思う。すれ違う人の少ない外ではいいとして、ショップの中や電車の中では、マスクをしていた方が他人を不快にさせないかなと。いや、自分のことはいいとして、私の身の回りでコロナに罹患する人がとても多い。ここに来て、という感じがするが、「家族が…」「職場の隣の人が…」という濃厚接触者を含めると、結構な数に上る。主治医さえも、それらしき症状を呈して寝込んだと言う。芸能人やYouTuberといった有名人にも罹患者が見られるし、店のご近所さんも「2回目、罹った」「嫁が2回目」「母が4回ワクチン打って、3回罹った」なんていう話をウイスパーしてくれる。私は一度も罹っていないが、罹らないという確証はないし、いま罹ると厄介だなぁと思う(痩せて血液の状態がよくないので、免疫力等が下がっていると思われる)。という状況なので、まだマスクをしている。すると、『まだしてるんですか?』みたいな目で見てくる人がいる。怖い民族だ。マスクを着けるのが当たり前のときは、着けていない人に対して「なぜかけてないんですか?」と問うたり、そんな目で見てきたが、マスクを外した人が多くなると、着けていない人に『まだしてるんですか?』の目だ。マスコミやSNS上でなかなかマスクを外さない人のことを「マスク依存症」と揶揄し、マスクに過剰にメリットを求めることを「マスク信仰」「リスクゼロ指向」などと決めつける。周囲に感染者がいると、手洗いやうがい、マスクの着用に慎重になるのは当たり前。マスクのみを過剰に意識する必要はないはず。日本人はこれまでも、花粉症でも、PM2.5でも、インフルエンザでもマスクは着用していたではないか。コロナを経たら、意識が大きく変わってしまった。マスクを着けていると暑さ倍増なので、これをきっかけに外すのは、「キリ」としてよいこと。だが、それを他人にも求めるのはちと違う。ファッションと考えればよい。コロナ流行の当初と違って、マスクのデザインや色、素材も豊富にあるし、マスクとメイクが一体化しているというオサレな女性もいる。マスクがあるからキレイに見える、そんなファッションコーディネートを楽しんだっていい。そういう発想で生きていきたい。ま、私の場合、ファッションなどという高尚な意味合いではなく、変装的、隠蔽的仕草で……泣。
2023.07.28
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現在使っているスマホは機種変してもう4年になる。機能が云々というわけではないが(容量がないのでアプリのインストールにはある程度気を使うが)、同時に機種変したポケットWi-Fi(店で使用)のバッテリーがもうダメで、機種変更という形で両方を刷新することを決意、三大キャリアの一つに電話した。窓口は「法人サービス」で、私個人で契約しているのではなく、会社の備品として契約している。「法人サービス」というのだから、個人契約より何か有利なことがあるのではないかとご理解いただけると思う。当初は、通信容量がスマホ(iPhone)7GB、ポケットWi-Fiは無制限というもの。スマホには通話料が1万円ついていて(1万円分の通話はタダ)、機器の割賦を除くと8000円ちょっとというところ。結構お安いと思う。7年経過した現在、通信容量はスマホ4GB、それ以上は課金制、通話料は全くかからず(かけ放題)、ポケットWi-Fiは以前と同様無制限。で、料金が12000円だと。「長くご愛顧いただいているので、サービスプランをつくりました」という営業だったから、採用したのに、さらに長く愛顧したのに、料金が150%になるとは。菅政権がやった政策への恨み晴らしか。しかも、「iPhoneはいつ入るかわかりません」という。そんな回答あるだろうか。入荷のメドも立たないらしい。「家電量販店かAppleの正規店で手に入れられたらどうでしょう」こんな、業務放棄のような話をされてひっくり返りそうになった。半導体の問題などがあったのはわかる。しかし、家電量販店にあるのなら、手に入れる努力をすればいい。需要があるなら供給するのが日本企業のサービス精神というものだろう。「ポケットWi-FiはHUAWEI?」7年前からずっとHUAWEIだったのだが、さすがにこのご時世、せめて選択肢ができていると思っていた。「はい」「日本製品は?」「ありません。HUAWEIのみです」「三大キャリアなのに、未だにHUAWEIなの?通信事業に矜持はないの? 社員さんからもおかしいって声出ない?」「はぁ。。そうですねぇ」ここに就職できたら、十分自慢できる企業だ。でも中身はこんなもん。米国やEU各国から弾かれた製品が全部日本に回ってくる。医薬品しかり、太陽光パネルしかり、中国製IT製品(通信機器、監視カメラ、アプリetc..)しかり。日本は世界の草刈場になっている。そのことに政治も企業も問題意識を持っていない。こんな国に暮らす日本人は、個人情報も何もあったもんじゃない。丸裸である。日本人、そろそろ声を上げないといけないよ。日本が日本でなくなり、某国の自治区になるのはそう遠い未来じゃない。私は後数年でこの世から消える予定だから余り切実に考えないようにしているが、これから未来のある若者、子供を持っている親は、真剣に声を上げないととんでもないことになる。「通信」という時代の最先端に属する企業の現状を見たら、絶望的な気持ちになった。
2023.07.26
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きょうは、荷物(食材)が届くのと、家賃関係の処理をしなければいけないので、朝から店に出ました。営業はなしです。シャッターを開けようとしている私に向かって歩いてくるご婦人が。店の向かいのマンションに住む奥さまです。「再開は?」微笑みながらお聞きになります。「今回は病欠させていただいていますので、少し暑さがおさまって、体力が戻りましたら」「また来ます」「ありがとうございます」たったそれだけの会話でした。以前の私だったら、『ありがたい。できるだけ早く再開しよう』と目を輝かせていたでしょう。開店以来8年間、とにかく休まなかったしどんなことがあっても店を開けていました。台風や雪や大雨でも出勤し、多少の熱や体調不良など完全に無視、寝不足や二日酔いでも何のその、でした。が、いまの私は…。許せる限り(許される限り)休もうと思っています。もちろん、昼の営業です。カレーをつくると、毎日火入れをしないといけない季節です。カレーだけではありません。お肉やピクルスなどもすぐに傷みます。常温保存の生姜や玉ねぎも日に日に状態が悪くなる。追われるように営業する態勢はいまは取れません。体第一です。そう思えるようになるまでに時間がかかりました。一昨年から相当体調が悪かったのに休みませんでした。10周年を迎える今年の2月までは休まないと決めていました。2月を無事終えたら、「一定期間休む」と親しいお客さんには宣言していました。ところが、「スペシャルカレー」と称して2月に始めた新メニューのカレーがよく売れまして、「モツカレー」「牛スジカレー」「豚角カレー」と立て続けに発売し、どれも好評で、気づいたらGWに。。もっと早く休んでおけば、「緊急入院」なんてことはなかったかもしれない。全ては「飲食店は休んではいけない」という考えから。というより、働き続けることが私の生き方で、そうすることが自分の存在意義、と思い込んでいたのかもしれません。このたび、転換点を迎えました。この機会に考え方を変えます。カレーを待ってくださっている方に最もよい形で再度提供できるようにいまは休ませてください。カレーにとって過酷な季節が過ぎ行くころに必ず再開します。きょう声をかけてくださったご婦人は多分カレーそのもののことが聞きたかったのではなく、私の状態をお聞きになりたかったのだと思います。「どうしたんですか?」というストレートな言葉を控え、店やカレーの再開に置き換えて聞いてくださった。ありがたいことです。飲食店の店主が、病気のことを詳しく話すわけにはいきません。生きている間は、店に出ている間は、元気に、明るくしていたい。いつものおいしいカレーを提供していたい。と、きれいごとをつらつら書いていますが……実は暑さに負けているのです。これは弱った体にキツい。キツ過ぎます。ですので、しばらく「病気」という状況に甘えさせていただきますぅ。※お休みにしているのはお昼の営業です。夜は予約対応で営業中。週に2~3日は開店しています。
2023.07.24
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(前回の続き)前日はお決まりの胃痛。営業(小料理屋)があったので、多少気は紛れたのですが、お客さんに相談したほど。「どうしたら主治医を説得できるでしょう」と。「ストレートに言うしかないんちゃう?」という何のアドバイスにもならない言葉をもらい、うなだれるしかない私。予約時間の1時間以上前に到着して必要な検査を済ませ、外来待合室に到着してからも1時間以上待たされ、結局予約時間より15分ほど過ぎて名前を呼ばれました。診察室に入ると、??? いつもと雰囲気が違うと察知しました。「失礼します」と言いながら丸椅子に座った私に返した主治医の言葉が「はぁい」という小さな声でした。顔はPC画面を見たまま。違う!こういう人ではなかったはず!こちらをキッと見据えて眼光鋭く「こんにちは」と言ってくださるはず!姿勢も少し崩れているし、視線も弱い。顔色が冴えない感じもする。「どうですか?」と聞かれ「とてもいいです」とわざと元気に答えました。ふっと口元に笑みを見せながら、顔だけこちらに向け、「何がいいの?」と。勝機が舞い込んで来たかも!と瞬時に感じる。おちょけた表現を嫌がりながらも笑みが漏れるのは、冷たい声で一蹴するいつもと何かが違うからと察知。私も笑顔をつくりながら「傷痕が痛くなくなってきましたし、前回より調子もいいし」と答えると、主治医が好相を崩しました。初めて見ました。主治医の笑顔。私はわざと意味のないことを言いました。「変わりありません」というありきたりの言葉か「下痢が続いています」などの症状を言うのが通常。もし真剣に答えるなら「下痢の頻度が減り、食欲が増して来ました」くらいのことを言っていたはず。でも、ここぞ!と思った私は、自分のペースに主治医をはめようと画策し、次の言葉が続く意味のないことを言いました。思惑通り、主治医は笑いました。「意味のないことを」と嘲笑したのかもしれません。あるいは、私のつまらぬ言葉にいつものような鋭い言葉が思いつかなかったのかもしれない。何れにしても作戦は成功しました。「下痢は続いていますか?」「頻度も回数も減ってきました」「体重は?」「47kgです」(前回外来時と同じ)「そう…」(増えてないんか、と心配気)「減ったりしますが、戻りますので、そのうち増えるかと」という順当なやりとりの後、血液検査の結果と合わせて化学療法の話に。主治医はやはり化学療法をする方向で検査項目を設定していました。「先生、化学療法はやりたくありません」前日、あれだけ胃を痛めていたのに、まったく躊躇なく言えました。やりたくない理由を超簡単に説明しているとき、その話に呼応して、主治医が何というか、感情表現…、割とベタで激情型人間が使いそうな言葉を使ったのです。驚きました。冷静沈着、患者のことを「下々の者」と思っている人が使う言葉では決してありません。ひょっとして、私は主治医の人柄を見間違えているのかもしれないと思ったのですが、容姿や視線、言葉からして間違いとは言い難く…。しかして、このギャップにつけ入る策を巡らせていました。一通り化学療法の話が終わり、パソコンに必要な事項を打ち込む主治医の横顔を見ながら、「先生、お疲れですか?」と聞きました。こんな会話をしたのは初めてです。入院中も外来時も治療関係の会話しかしたことがなかった。主治医はこちらを見ながら「先週、寝込んだ」「えっ! 過労ですか?」「喉ゴロゴロになった」「コロナじゃないです?」「わからん。抗原検査では陰性やったけど」とてもラフな感じで話をしてくれます。終始笑顔。きょうの混み具合もそのことが影響している模様と知り、調子が悪いのに大変だと、早く診察室を出られるよう話を片付けに入る。診察室を出る時には「先生、お大事になさってください」と、患者と医者逆転かのような言葉をかけました。そうか。主治医が弱っていたと察知した私のサバイバーセンサーが五段くらい下にいた自分をぐいんと引き上げ、強気の言葉を吐かせることができたのだな。とりあえず、化学療法の話はクリアできた。これで次からは楽…ではないな。。調子が戻った主治医の「下々の者め」という雰囲気を醸し出す視線と言葉に勝てるわけがない。次は夏休みも終わりのころ。血液検査の結果が悪くて宿題が出ました。まだまだ暑い中、胃痛と戦うのかと気が萎えます。対策は自己肯定。自己肯定ができれば、主治医にも物怖じせずに対峙できるはず。自己肯定できる近道は自信。自信って、何ぞや?わからぬ。うーむ。自信…それを考えて胃腸を壊しそうな予感がしまする。
2023.07.23
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(長いので、2回に分けます)退院2週間後に外来があり、主治医と対峙しました。ここでちょっと主治医の説明を。入院時の主治医は内科の医師(女医)でしたが、手術を経て外科の男性医師にチェンジしました。この主治医、私のこれまでの人生に稀なほどインテリで品があり、クレバーな人。広告というヤクザでいい加減な人間ばかりの集まりの業界でも、たまーに格式のある人がいますが、やはり医業界と比べると一段も二段も低い感じがします。きっと主治医は生まれも育ちもいいのでしょう。無駄な会話がお嫌いです。ちょっとしたおちょけた言い方には鋭い言葉で返されます。こちらはおちょけたつもりがなくても、表情が悪かったのか、声色が気に食わなかったのか、「Sですか?」と疑うくらい抑揚のない静かな声と鋭い視線で打ちのめされます。言っておきますが、私は打たれ強いのです。貧乏人の底力があるし、プランナーという職業柄(10年前までの話)、意地悪な質問や嫌がらせのような言葉に打ち勝つ力があります。若いころから世間を渡り歩いてきた実績があります。伊達に24から会社をやっていない。社長を26期務めた人間は、一般人にはない強さと論理があります。が、インテリには弱い。品のない人間、学のない輩を相手にすると、次から次へと言葉が出てくるし、「打ちのめしてやる」という闘志が湧きます。結果、負けはほとんどない。が、が、が、インテリには極端に弱い。仕事なら、自分の立場を利用してうまく立ち回る術もあるけれど、医者と患者の立場となると、得策も愚策もありません。品がない自分には知り得ない世界にいらっしゃる人と会話するときは無意識に一段か二段、いやもっと低い位置に身を置いているのだと思います。で、主治医と対峙する外来の予約日の前日になると胃が痛くなる。外来が終わって、宿題をいただいた後はもっとひどい症状になる。話は戻って。退院後2週間後の外来のとき、前日は何も食べられないほどの胃痛に苦しみました。このとき、原因が外来だとは思っていませんでした。「この胃痛の相談もしなければ」と呑気に考えていました。が、絶対に聞かれる(進言される)化学療法のことが原因だと後でわかりました。翌日の外来で、やはりその話になりました。私は即座に「化学療法はしたくない」と言いました。が、主治医は「始めるなら2ヵ月以内」と言います。いや、断っているのにぃ。。しかし、この時の私は、再度断る勇気がなかったのです。「わかってくださっているはず」と無理に言い聞かせていました。化学療法を断ることは、手術の前に決めていたのに、それを説明する言葉がなかったのです。「話せば長いことながら…」と説明する勇気も時間も気力もなかったのだと思います。次の外来をひと月後に入れられ、「あ、また化学療法の説得をされるな」と察した私は帰り道でさらに激しい胃腸の痛みに苦しむことに。夜中じゅう苦しみました。「次の外来ではっきり断らなければ」そう思うも、気が重いのが1ヵ月も続くと思うと、毎日そのことばかり考えていました。「そのこと」とは、「化学療法をどうやって断るか」というより、「主治医をどの言葉で説得するか」だったと思います。言葉の世界で生きてきた私が、これほど言葉に窮することになるとは…。かくして外来の日がやってきました。
2023.07.23
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6月から店を休んでいます。正確には5月の下旬からなのですが、5月中は限定的な夜の営業をやっていたり、店で作業をしていたりしたので、それを知っている常連さんも多いし、店の情報を上げているFBやTwitterではそういう告知をしていました。もちろん、店のシャッターにも休業することとFBとTwitterで告知するという張り紙もしています。事の顛末を話しますと、5月15日に病院に行ったところ、即時入院を言い渡されましたが、その病院には入院施設がないため近くの大きな病院に紹介状を書いてもらい次の日に診断と入院をする段取りになりました。もし入院施設があったら、即入院、即手術、という状況でした。翌日、大きな病院での診断で入院が決定し、その日のうちに小さな手術を受けました(大きな手術ができない状態で、緊急回避的に小さな手術をし、落ち着いたら大きい手術、という段取り)。大きな手術はスケジュール待ちで、一週間ほど一時退院できました(5月22日〜月末)。その間に営業したり、店で作業したりしていました。正式に入院したのが5月末。退院したのが2週間後。手術痕の痛みもさることながら、痩せてしまったので、人様の前に出る状態ではなく、また、梅雨と暑さで体力が持たないだろうとしばらく休むことにしました。できたら、7月から本格始動にしたいと思っていましたが、昼は少し置いて置いて、6月23日から、予約をいただいた件に限り夜の営業も再開しています。夜の予約対応は割合頻繁。退院を知った常連さんたちが集まってくれています。FBとTwitterにはそういう告知をしていましたが、強い営業に負けて店舗情報を掲載をしていたGoogleには手が回らず(ログイン情報を持ち歩いていなかったのと、閲覧者がそんなにいるはずないと思っていました)、営業情報を放置していました。きょう、Googleから告知が来まして、利用者から書き込みがあったと。「昼も夜もいつも閉まっている。暑いからもう二度と行きません」というもの。シャッターには状況報告の張り紙をし、FBとTwitterを見て欲しい旨の文言を入れてあります。うむ。。コロナのとき、我々飲食業はどんな気持ちになったか。待てど、暮らせど来ぬお客さんに何を思ったか。でも、お客さんを恨んだり、怒りをぶつけたりしませんでした。毎日毎日、お客さんが来ないことがわかっていながら仕込みをし、店を開けていました。「飲食店って、そんなものよ」と言われ続けました。そんなものじゃない飲食店にならないといけないと思います。毎日16時間働き、休みは日曜だけという生活を8年以上続けました。親が死んだときも店を休みませんでした。そんな無茶なことはもうできません。自分の体に合わせた働き方をし、それでも来てくださるお客さまを大切にしていく。そういうやり方に切り替えていく必要があると、きょう思いました。「もう若くないんだから」と言われます。元気なら、幾つでも無理が効きます。年齢の問題じゃない。でもいまの私は、「命は有限だから」と思います。命を粗末にしないようきちんと考えて生きていかねばと、今回助けてもらった奇跡に感謝し、尽力してくださった人々に報いねばと思います。
2023.07.10
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リサイクル法が施行される前の滑り込みで購入したのが前の冷蔵庫。21年以上働いてくれて、まだまだ働いてくれると思えるのだが、転居先の冷蔵庫設置スペースに入らないと判明。もったいないと思いながらも「いい機会」と思うことにして、新しい冷蔵庫に買い換えた。それが今年1月。半年にして、壊れた!冷蔵庫部分は冷気が出ているようなのだが、それ以外の低温庫はすべて温度が上がっている。常温のものを冷凍庫に入れる前に温度を下げる瞬冷庫、サクッと切れる氷温庫、冷凍庫、製氷庫。。(特有の名称があるので、メーカーがわかりそうだが)真夏のこの時期に…。。販売店に連絡したら、「メーカーに電話せい」と。(取説に「まずは販売店に」と書いてあったので、念のため連絡したら、けんもほろろ)メーカーの「相談室」に連絡したら(0570の有料電話。すごい待たされた)、「修理依頼しろ」と。「修理センター」に電話したら(またしても0570。こちらが悪いのか!)「予約をさせていただきます」とのこと。「エンジニアの方と事前にお話できませんか?」「なぜ?」「昔の冷蔵庫と違って、目や耳で故障を察知するのは難しい。エンジニアの方に聞いたら、簡単に解決するかもしれない」「それは、相談センターの役目」いやいや、相談センターの説明や指示は素人向けだし、こちらはそれに満足できていないからエンジニアと話したいのに。「修理依頼して来ていただいたけれど、ちょっとしたことで改善した(修理の必要がなかった)場合、どうなります?」「出張料や技術料はいただきます」えー!こっちの損(不利)過ぎる!素人にAI制御の家電の状態が判断できるわけがない。修理に来てもらう必要があるかないかもわからないが、とにかく修理依頼をせいと。修理の必要がなくても料金は発生すると。しかも、購入半年で!!!!日本て、こんな国だったっけ?もっと、家電の知識が必要ということ?何にしても、明日は来てくれない。冷凍庫とそれに準ずる庫に入っているものは全滅。仕事もあるのに。「厄」とか「運」とかそういうものじゃない何か「悪」が憑いているように思える。どうしたらよいのか…。。。
2023.07.05
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このたび、入院が必要な病を得た。緊急入院ということもあり、かなり焦った。生命保険の死亡給付金の受取人が8年前に亡くなった実母のままだし、保険金(損害保険分)の代理申請人も実母から変更していなかった。前日に入院施設のない病院で診察を受け、翌日に紹介状を携えて大きな病院に行くという行程を経ていたため、入院に必要な荷物は完璧に用意していたものの、保険関係や店関係のことはほとんど対処できずにいたので(産廃業者さんや配達してくれる八百屋さんなどできるところには前日に連絡したものの、ほんの一部)、入院当日、病院から保険屋さんや親族に連絡しまくりだった。荷物の中には、実家の登記簿藤本、自宅の契約書、店の契約書、銀行口座の一覧表、保険屋の連絡先など万が一そのまま亡くなってしまった時に必要になる書類一式も。幸い、そのまま亡くなるということはなかったけれど、(家族という単位をはずれて)一人で生きているがゆえに非常時には周囲の人に多大な迷惑をかけてしまうことを実感した。病気の治療も一段落し、すぐに亡くなるという危険も回避できたので、入院時に慌てふためいたことどもを処理するための作業を早いうちにしないといけないと思っている。弁護士や公証人役場のお世話にならないといけないこともある。資産(というほどのことはないが、両親が亡くなってからほったらかしにしている実家など)の処分、亡くなった連れ合い絡みの様々な事柄、自分が亡くなった後の荷物の処分や遺骨の処分に関する希望、自分だけではどうにもならないことはしかるべき人や組織に相談し、残った親族が困らないようにしないといけない。一人で生きるのは、周囲に迷惑をかけるということなのか。できるだけ迷惑にならないような「準備」は万端にしないといけない。5年後に私がこの世にいる確率は5割以下。残された時間は限られている。さぁ、今年じゅうにあらかた片付けなければ。入院前に厄除けに行った「石切劔箭神社」。ご利益は…?
2023.07.02
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【いつから日本はこうなった】諸々の必要性があり、ウォーキングをする日が多い。暑いので、5,000歩程度の軽いものだけれど、それゆえ、効率的に歩きたいと思う。自宅の周りには、歩けるルートがあるにはあるが、普通にそのルートを使うビジネスマンや一般のおばはん、もといご婦人や紳士も多い。ウォーキングのペースを乱す信号も多々ある。通常の110〜120%のペースと歩幅を求められるウォーキングなので、普通に歩いている人の後ろにつくと、全くと言っていいほど効果が得られない。ゆえに、信号は先頭で渡りたいし、障害を避けてまっすぐ歩きたい。が、が!信号待ちをしていると、私の前に割り込む輩がいる。「急いでいるのか…、仕方ない」と自分を無理やり納得させるも、そやつはやおらスマホを取り出して画面を見ている。道順を確認しているなど、私の前にいる理由でスマホを操作するなら百歩譲ろう。が、どうもゲームやSNSを見ているような気がする…。不安は的中。信号が変わっても歩き出さない。道を塞がれてこちらも歩き出せない。ようやく歩き出したと思ったら、異様に歩速が遅い。こちらは思うように歩けないので苛立つ。そんなにマイペースを保ちたいなら、人の後ろに並んだらいい。自転車でも、車でも同じ思いをする。そんなに鈍臭いのに、なぜ人の前に出るのだ!!!!「24時間戦えますか」の時代を生きた人は、歩く速度が速いらしい。時間にも神経質。だって、そういう仕事環境だったから、いつも急いでいたし、遅れるなんて滅相もない。少しの遅れが次の仕事に影響するし、相手方の仕事にも悪影響を及ぼす。その焦りが身についている。のそのそ、のろのろ、グダグダが大嫌い。いや、それはそれでいい。私と関係ないところでやってくれるなら、否定はしない。と、病気を治すためのウォーキングにさえイライラし、ストレスを溜めて病気に悪影響を与える。私の生き方を修正すべきか、そんなストレスのない環境を求めるべきか、はたまた病気を治すなどという夢物語は今の日本ではかなわないのか。こんな日本では、病気からのがれられそうにない。。。
2023.07.01
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