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半村良によるSF短編集である。本屋で平積みになっていて、なんとなく購入してしまった。いや、なんとなくではなく、このブログでも何回か書いているように、僕が今住んでいる部屋が半村良が住んでいた部屋であることから、半村良が気になる存在になったというのが本当のところである。2007年10月に出たばかりの単行本だが、実は作品はすべて、1974年から75年にかけてのものである。2002年に亡くなっているのだから当然ですね。新しい小説は、遺稿が見つからない限り出てこないわけです。短編集だが、長さはさまざまで、SFの道具もさまざまだけど、とにかく、SFというより人情話やら妖異譚であったり、ふつうのサイエンスフィクションというものは含まれていない。家族もちの男が主人公なら、かならず妻との夜の生活がちらっと描かれていたりして、人間くさい話がほとんどである。さらっとしていて、スマートな話しが好きな人には好きになれないかもしれない。すごく面白いというわけでもなく、なんとなく心に残る話が好きな方にお勧めします。
October 25, 2007
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日曜日に不動前で(というか五反田ですか?)情報セキュリティアドミニストレータ試験を受けてきました。受ける以上はいつも少しは勉強します。今回は日本経済新聞社から発行されている「1週間でわかる情報セキュリティアドミニストレータ集中ゼミ・基本編」「1週間でわかる情報セキュリティアドミニストレータ集中ゼミ・応用編」の2冊のみを読みました。基本編は通勤の途中の電車内で1週間で完了。応用編は一夜漬けで読了しました。 で、実際の試験ですが、9時半から11時10分までが午前の多肢選択式問題。午後は12時10分から13時40分までが記述式問題のI、14時10分から15時40分までが記述式問題のIIでした。 一夜漬けの身としてはかなりつらかったです。なにより、「基本編」の勉強がまったくでなくて、むしろ去年勉強した初級システムアドミニストレータや今年の春の基本情報処理技術者試験のための知識のおかげで答えることができました。 午後は記述式なのですが、Iは4問中3問選択、IIは2問中1問選択で、けっこう選択に時間をかけたのでぎりぎりだったのですが、解答用紙を全部埋めることはできました。国語みたいな問題なのでたぶん大丈夫でしょう(楽天的?)。 受験者はやはり、男性が8割から9割で、しかも解答用紙を回収している最中なのにおにぎりを食べ始めたり(それも一人や二人ではなかった・・)、ジャージのようなものをきて薄汚い格好の人が多かったりと、やはりこの業界って・・・て思わせる人が多かったです。 僕自身に役に立つ資格かというと、これが情報セキュリティっていうのが関係する分野なので、役に立ちます。しかし、周囲のひとがまったくセキュリティに対する感覚を持ち合わせていないので、ちょっとつらい立場です。 次は何の試験を受けようかな?久しぶりに語学にしようかなとも思っています。
October 21, 2007
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光文社文庫の「下流社会」を読みました。もう、かなり前に流行ったのですが、僕はいつも流行っているときは読まない性質ですので。 まず世代を「団塊世代」「団塊ジュニア世代」「真性団塊ジュニア世代」「新人類世代」「昭和ヒトケタ世代」などと分けて、さらに自分が上流と思うか、中流と思うか、下流と思うかなどという聞き取り調査結果をもとに、それぞれの世代の特徴を知るという内容です。 さらに女性と男性に分けて、その行動傾向・思考/嗜好傾向などを読み取るということですが、なにしろ標本数Nが小さい。これで統計的に有意なことはいえないと思います。著者もその点は何回も認めているのですが、それでいながら「?」を最後につけて、そのパターン化を正当化しようとします。例えば「年収300万円では結婚できない?!」「自分らしさを求めるのは「下流」である?」こんな感じです。「?」をつけていれば言い逃れができるとばかり、非常に規模の小さな調査で導き出した(というか、こじつけた)結論を「正しい」とばかり、言い重ねます。 ま、読み物としてはいいんですが、アカデミックな知識が欲しいものですね。ぜひとも、著者もしくは他の方によるきちんとした統計が欲しいものです。 文句を言っていますが、人の行動を(あくまで)マスとして読み解くという態度は面白いと思います。確かに消費生活の解析に向きますでしょうし、企業活動には直接役立つでしょう。それに選挙とか政治とかにもかかわるでしょうから。 僕自身は年収から言うと、たぶん「上」とするべき集団なんでしょうが、「レクサス」なんて興味ないし、「中」の人が欲しがる「BMW」「ベンツ」なんて金輪際乗らないし、ひとひねりして「ジャガー」が好きなんてところは、「上」失格なんでしょうね。 恋愛や結婚が自分が属する集団の中で行われる傾向があるとする(無難な)仮定には頷けます。たしかに、「ローマ市民に告ぐ」なんてのをパロディして、笑ってくれるなんてのも、シィエクスピアのことについて話したり、京都や奈良の寺院について、その由緒・起原について話したりできるって言うのも大事ですからね。 いつの間にか、保守的になっているのでしょうかね。
October 16, 2007
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医療問題を論ずるときに、少なくとも日本ではいつもアメリカをモデルとしてきました。そんなにすごい医療なのかなっていつも思っていたんです。そりゃあ最先端のレベルはさすがですよ、でも、それが多くの国民にいきわたっているかというとね・・。ERという番組でも、保険にはいっていないからって患者が治療を受けられなかったり、必要な検査ができないことを医師が説明する場面がありましたよね。 ムーアに言わせると、先進国の中で唯一国民皆保険制度のない国がアメリカということらしいです。 もう少しで、日本もそうなりますけど・・。 小泉さんの築いたアメリカ追従促進路線(以前からの追従の速度を速め、程度を大きくしたわけです)を皆さんが支持しているんだから、それはしょうがないと思います。 でも、65歳以上の年齢層が全体の4分の1を超えた時代ですよ、みんな病気になるわけです。 病気になって、はたして保険会社がお金を払ってくれると思っているんですか。今でも、保険会社は未払いのお金が問題になっているのに。 さて、「シッコ」は保険にはいれないアメリカ5000万人の物語ではなく、保険に入っていたのに、保険会社が治療を拒否をした(つまり医師が行おうとしても保険会社がお金を出さないのです)人たちの物語です。何しろ、病気になって治療を受けても保険会社は(たとえば、過去にカンジダ膣炎の既往があるのに申告していなかったとして)支払いを拒否するのです。または「実験的な治療である」として、新しい治療を受けさせないのです。もしくは、自分の会社の管理下にある病院でないと治療を受けさせないとしたり。 こういったアメリカの現状を描写した後、カナダ、イギリス、フランスに向かいます。そこでは、ほとんど治療費がただという、相互扶助をもとにした国民皆保険制度の下での生活が描かれています。 9.11の災難の後の救助にあたったのに、それいよって被った健康被害を助けようとしないアメリカ。ムーアは彼ら、病を負った元救急隊員をつれてキューバのグァンダナモ基地(ここはキューバですがアメリカの基地なんです)に密航します。グァンダナモではアルカイダの「テロリスト」がアメリカ人と同等の医療を受けていると聞いて基地のそばまでボートで近づきますが、サイレンが鳴り響き・・・・。 彼らはキューバに上陸するのですが、するとキューバの医療を受けることとなります。キューバはアフリカなどに医療援助している医療先進国なのですよ。そこでその無料の医療をアメリカ人が受けることになるという皮肉。 このごろ、ヒラリーは再び国民皆保険制度を言い始めました。やはり、ムーアと同じく、アメリカはどこかおかしいと思っている人が多いのでしょうね。翻って、日本では・・・。よしましょう。愚民の国で、何を言ってもしょうがない。 映画のエンドタイトルの中で、カート・ヴォネガットに謝意が記されていました。やはりこの悲しくて、面白いセンスはムーアによるヴォネガットの変奏だったのですね。
October 8, 2007
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