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では、水曜日の白ワイン、シャンパンのリストです。今日は、1979年のエイドシック DRY モノポール、1971年のモエ エ シャンドンに尽きます!。こんなに良いコンディションのものは、めったの飲めません!。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎ミッシェル ゴネ ブラン ド ブラン メニル シュール オジェ 2006年 ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方のレコルタン・マニピュラン(小規模生産者)です。全く期待しないで、開けて味見したのですが、こんなに素晴らしいなんて、想像もしませんでした。メニル・シュール・オジェ村の痺れるようなミネラルの鮮やかさと、奥行きの豊かさが見事に合致した、本当に完成度の高いシャンパンに仕上がっていたからです。これは、ハウスシャンパンにしたいほど素晴らしいもので、立体感と奥行きの丸さのバランスが最高です。◎エイドシック ”ドライ モノポール” ブリュット 1979年 50ミリ¥3400 仏・シャンパーニュ地方です。1979年は、”偉大な”ヴィンテージで、凝縮した小気味よい鮮やかな果実味が特徴で、その鮮やかさの奥から、ジワジワと自然な葡萄の甘さが湧いて出てきています。実はこの蔵の1979年を飲むのは初めてで、どんな味わいになっているか、本当に楽しみです。1979年ものに関しては、クリュッグの”クロ デュ メニル”、”コレクション”など、忘れられないシャンパンがいくつもあって、どういう味わいか、ワクワク期待しています。(月曜日、火曜日と味見しています。コルクが完璧に瓶口と密着していて、まだまだ若々しい完璧なコンディション。1979年らしいカカオのようなニュアンスと、熟成した柔らかいブーケが、ドワーッ!と湧き出しています。これぞ熟成したシャンパンに求める、途方もない広がりと複雑さがある、最高の出来ではないでしょうか)◎モエ エ シャンドン ブリュット ヴィンテージ 1971年 50ミリ¥3500 仏・シャンパーニュ地方の有名な会社です。実は、1971年ものにはいい思い出 がありまして、酸味がピシッ!と鮮やかで、そのおかげで、果実味がフレッシュに保 たれ、おどろくほど若々しい味わいなのが、この1971年ものの特徴ではないで しょうか。(サロン1971年、テタンジェ コント ド シャンパーニュ ロゼ1971年 ドンペリニョン1971年など、忘れられない思い出ばかり) さて、どんな味わいになっているか本当に楽しみです。味見してツイッターで報告 します~。と打っているときに、すでに開けて味見しました!。こんなに若々しくて いいんですか?(「いいんです!」BY ジョン カビラ)やはり、1971年の 颯爽とした若々しさの中に、柔らかい果実味の奥行きが見えて、こういうシャンパン を飲みたかったです。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン キュベ V.2010 (アルフォンス メロ家) ¥1600(¥800) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。本当に清らかで、純度の高い透明感が あります。ロワール地方の、冷涼な気候が目に浮かぶようで、こんなに上品なワイ ンは、なかなかないような気がします。ソーヴィニオン・ブラン種を使っているのです が、全く「青臭く」なく、やはり、新世代のワインはレベルが違います。本当に素晴ら しいので、これからもずっとハウスワインとして、使い続けるでしょう。◎ムルソー カンテサンス ド テロワール 2009 (ヴァンサン ジラルダン家) ¥3000(¥1500) 仏・ブルゴーニュ地方です。ヴァンサン・ジラルダンのワインは、5年ほど前までは、 正直言ってあんまり好きではありませんでした。なぜなら、過剰に抽出したような 歪さばかりが目立って、たしかに凝縮度がありますが、酸味が少なく、少し「下品」 に思えたからです。そして、その時の印象はずっと今まで残っていました(アメリカ 市場向けの甘くて、洗練された部分に欠けるという)。しかし、先日久しぶりに試飲 会に参加し、彼らのワインを味わう機会がありました。そうしたら、なんと印象が180 度変わったのです。酸味がとても綺麗で、上品なミネラルが優しい果実味に寄り添い、 素晴らしかったのです。実際に話を聞いてみると、以前のような「いかつい」スタイル から一線を画し、どんどんフランス的な綺麗な作り方に変わったとのこと。正直言って こんなに美味しいとは思いませんでした。 というわけで、エレヴァージュに仕入れるようになりました。2009年は、本当に偉大な ヴィンテージで、生産者によっては、葡萄の甘さばかり目立ってしまって、「下品な」も のも多いのですが、これはミネラルの美しさ、清涼感が前面に出ていて、本当に素晴ら しいのです。◎ピュリニー モンラッシェ レ ピュセル 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っ ているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感 の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。 実は、2009年物の「クロ ド ラ ムーシェール」を、ずっとハウスワインで使って いまして、輸入業者さんに在庫がいっぱいあったので、すっかり安心していました。 しかし、先日在庫が空になっているのに気づき、代わりにこの「ピュセル畑」ものを 入れました。実際に、「クロ ド ラ ムーシェール」よりも、この「ピュセル」の方が 緊密で、鋭さがあります。◎コルトン シャルルマーニュ2007年 (ルイ ジャド社のほぼ自社畑・ドメーヌもの) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。ジャド社のこの畑のワインは、たっぷりした豊かさと、 内在するミネラルの輝きが、寄り添うように綺麗で、本当に満足感が高いです。 熟成の若い段階のコルトン・シャルルマーニュは、どこか「歪さ」があって、とっつき にくい場合が多いのです。しかし、ジャド社のものは、柔らかくて、すでに美味しく 飲めると同時に、コルトン・シャルルマーニュが持つ立体感を失っていません。まさ にたっぷりした「らしい味わい」に仕上がっています。 (火曜日に味見しました!。やはり安心感のあるたっぷりした柔らかさがあって、 まさにコルトン・シャルマーニュに求める懐の深さがあります)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.31
水曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎相模灘 純米吟醸 槽場詰め 無濾過生原酒、◎獺祭 純米大吟醸 槽場直詰め 無濾過生原酒、 リストに載せました!。特に獺祭は、通常のものとは全く異なり、 濃密で、こんなに豊かなのかと驚きます!。◎南部美人 純米吟醸 ひやおろし 無濾過生酒 H23BY そして、秋鹿 山廃 純米槽搾直汲生原酒 山田錦 H23BY を買いました!。ただし、まだ味わいが堅そうなので、 味見してから、柔らかくなるまで、5度で保存します。◎雁木 純米無濾過生原酒 ひやおろし H23BY、 仕入れましたが、まだまだエグミがあって、強いです。 おそらく、味わいが落ち着くまで3~4か月かかるでしょう。 どうか少しだけ待ってください~。◎昇龍蓬莱 特別純米酒 槽場直詰 限定酒 雄町60 無濾過生原酒が、開けてから1か月、美味しく なってきたので、リストに載せました!。鮮やかで、素晴らしいです!。ところで・・・、エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくり ふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲し、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎酔鯨 純米吟醸 すっぴん 未濾過 生酒(2011 BY) ¥1200(¥600) 高知県産です。いつもしっとりした触感で、なんて飲みやすいのだろうと感じるのが、この酔鯨で、多くの人が好きな理由もわかるような気がします。この生酒は、濾過していないため、酔鯨らしい滑らかさが良く出ていて、本当に素晴らしいと思います。すっぴんという名の通りに、もち肌に直接触れているようなしっとりした感覚は、まさに酔鯨の真骨頂ではないでしょうか。そして、ただ飲みやすいだけではなく、この濾過していないものは、なかなか市場では手に入りにくく、クオリティが格段に高いのです。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰 ”雄町60” 無濾過生原酒 (2011BY) ¥1200(¥600)◎"残草"蓬莱 特別純米 槽場直詰 無濾過生原酒 "美山錦" (2011 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。蓬莱の蔵は、偉大なシュヴァリエ・モンラッシェや、ピュリニー・モンラッシェの優れた畑のものを、さらに強烈にしたような味わいで、こんなに品質の高い日本酒は、なかなかないのではないでしょうか。口に含んだ時の圧倒的なヴォリューム感、ツルンと滑らかに舌を通り抜けていく柔らかい触感。そして、何よりも凄いのは、ブルゴーニュのドーヴネ(ルロワさんの個人所有の畑)に共通するような、鮮烈さが備わっているのです。これほどの鮮やかさと、パノラマのような色彩を持つ日本酒は、めったに見当たりません。それだけ、素晴らしいのです・・・。◎亀齢 純米吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 線状心白米(強力) (2009 BY) ¥1200(¥600) 広島県産です。以前「凱陣」にいた杜氏の西垣さん親子が、この蔵に移籍して作っています。開けてすぐの段階では、あまりにも堅かったので、3か月放置(プレイ)しました。そうすると自然に、奥の方から旨みと、円やかな甘さが出てきてバランスが良くなってきました。この蔵のポテンシャルは、本当に凄いです。余韻の途方もない長さと、味わいの太さは、他に比類するものは少ないのではないでしょうか。今お燗を研究中で、もうすぐお燗で出せるようになると思います。「ぬる燗」にすると、この旨みが幾層も広がり、複雑さが何倍も拡大するでしょう。少しだけ待って下さい。(もちろん、11度で味わっても十分美味しいです)◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎獺祭 純米大吟醸 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2012 BY) ¥1200(¥600) 山口県産です。獺祭というと、ただクリアーで、すっきりした味わいの、個性のないお酒と想像 されるかもしれません。特に、最近どんどん個性的で、複雑な味わいを持った蔵が増えて、お客 さんも、ワインの複雑さに慣れてしまっているため、なおさらそう思うかもしれません。しかし、 この槽場直詰めは、獺祭の真の力が出ていると思います。正直言いまして、感動しました。 とてもクリアーな味わいの中に、ミネラルの細かい粒子が輝き、余韻までとてつもない上品さ で抜けていく・・・。純粋なのに、決して軟弱ではありません。シャンボール・ミュジニー村の、 「アムルーズ畑」のワインのように、その芯の強い輝きは、なかなか出せるものではありません。 獺祭が、ここまでやるのか!と、きっと驚かれるのではないでしょうか。◎相模灘 純米吟醸 美山錦 槽場詰め 無濾過生原酒 限定品(2011 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。今まで、エレヴァージュでは、この蔵のお酒を置くことがありません でした。というのは、どこかエグミがあって、なかなかとっつきにくいイメージがあったから です。しかし、きちんと仕入れて、5度の冷蔵庫の中で3か月ほど熟成させると、その 癖の強い味わいの中から、輝くようなミネラルの強さや、コクのあるパワーがグングン 出てきているではないですか!。これは、本当にパワフルで、美山錦の緑のニュアンス をしっかり伝えている、素晴らしい日本酒だと思います。◎鍋島 中汲み純米吟醸 無濾過生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 佐賀県産です。実は、一年半前に購入して味見した時、あまりにも味わいが堅かった ため、5度の冷蔵庫の保管しておきました。そして、久しぶりに昨日味わった時、 驚くほど旨みと、甘さが出てきて、正直言ってびっくりしました。それで、急遽リストに 載せたということです。こんなに立体的で、ギュっと中心に絞り込んでくるような旨みが、桁外れ で、本当に素晴らしいtと思います。◎王禄 純米吟醸 "渓" 直汲み 無濾過生原酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 島根県産です。以前から仕入れたいと思っていましたが、なかなか機会がなかったの ですが、ようやくリストに載せることができました!。これほど厚みがあり、口の前後左 右の味覚を、立体的に刺激するお酒は、なかなかないと思います。それだけ、酒質が 厚く、コクが桁外れにあるのです。購入して、ずっと若々しすぎて、強すぎて、リストに 載せることができなかったのですが、ようやく美味しくなり始めたので、こうしてリストに 載せています。その圧倒的な存在感を、ぜひ・・・。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無濾過生原酒 生酛仕込み 特別限定酒 ~初号機~ (2011 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵は、鮮烈で、まるでドメーヌ ドーヴネー(ルロワさんの 個人所有の畑)の白ワインのように、ミネラルの光彩が飛び散るように弾けます。 豊かで、溢れんばかりにジューシーなのに、甘ったるくない上品な酸味が本当に 綺麗で、醸造酒として本当に完成度の高いものを作ります。さて、この生酛作り は、この蔵が初めて手掛ける作品で、ここまで深い旨みを表現できるのか!と、 驚くほど複雑で、広がりがあります・・・。さて、開けて2か月が経ち、ようやく美味 しくなり始めて、これから、どんどんうまみが出てくるのが楽しみです。以上です。では、2ページ目に続きます・・・。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2012.10.31
水曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎満寿泉 純米大吟醸 ”PLATINA” H23BY(2011BY) をリストに載せました!。仕入れてから、2か月ほど経ち、 ようやく美味しくなったので、ようやく売ることができます。◎今年も、黒龍の「石田屋」、「二左衛門」 「しずく」、「八十八号」の予約しておきました!。 でも、今年は何本買えるかどうか・・・。 (入手困難で、いつも予約が殺到するため) ちなみに、 磯自慢「純米大吟醸」、梵「超吟」、 〆張鶴 大吟醸 金ラベルも、同時に予約しました。 たくさん買えたら、嬉しいのですが・・・。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり (2010 BY)¥1800(¥900) (2011 BY)¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な 味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがある ので、とても個性が強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒に なると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるよう な気がします。このお酒は、しぼりたてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒 に、豊かさとジューシーさがあり、極めて飲みやすく、余韻の爽快感がたまりません。 そして、なんと今回は、瓶詰めの一年違いのものを置きました!。◎満寿泉 純米大吟醸 "雄町" 生酒 無ろ過(2010 BY) ¥1600(¥800) 富山県産です。この蔵は、日本酒の中で最も立体感があり、そして奥行きの深さ、 さらに、偉大なモンラッシェのような輝きのある酸と、醸造酒としては最高レベルの 完成度の高さがあると思います。この"雄町"は、開けたては少しハーブのような青さ が気になりますが、酸素と触れて、そのポテンシャルが発揮されると、どんどん複雑 な甘さが湧いてきます。この奥行き、立体感こそ雄町の本領発揮で、深い迫力にきっ と感動するに違いありません。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2011年 BY) 特A地区特別栽培米山田錦 ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2011BY) ¥3200(¥1600) 石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして9か月が経ち、7月の末に久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎満寿泉 純米大吟醸 寿 "PLATINA"(2011BY) ¥3600(¥1800)富山県産です。この蔵は、日本酒という範疇を超えて、醸造酒としてとても完成度の高い領域に達していると思います。この満寿泉を飲むと、蔵の人が、どれだけいいワインを飲んできたかを感じるのです。この"PLATINA"は、ラモネのシュヴァリエ・モンラッシェや、ルフレーヴのバタールモンラッシェに似ているような、大きさと、鋭さと、豊かさを兼ね備えているのです。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無濾過(2011 BY) ¥3600(¥1800) 京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎悦凱陣 純米大吟醸 燕石 "しずく酒 斗瓶囲い" 無濾過生酒 (2010 BY) ¥4200(¥2100) 香川県産です。この"燕石"は、日本酒の中で最も複雑な、迫力を秘めたお酒ではないでしょうか。白ワインの世界では、DRC(ロマネコンティ社)の「モンラッシェ」に匹敵するほど、ねっとりとした豊かさと、奥行きと、途方もない複雑さを兼ね備えているのです・・・。このお酒の迫力と深みは、本当にただものではありません。これを一度飲んでしまうと、他の日本酒が物足りなくなるほど、パワフルで、旨みがたっぷり含まれています・・・。◎天狗舞 大吟醸 "杜氏 中三郎" 横浜君嶋屋のために特別瓶詰め、 (2011 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。この日本史は、数多くある中の日本酒の中でも本当に特別な存在で、日本料理が持つ、上品さ、素材の優しさや旨み、様々な要素が、この日本酒の中に見事に表現されているのです。そういう、日本文化を凝縮したような、精神的な意味での旨みがいろんなところから感じられて、そして、見事なバランスを保っているのです。おそらく、日本料理とこの日本酒を飲んで、合わないことはないのではないか?と思えるぐらいに、このお酒の中から、様々なことを感じることができます・・・。◎十四代 極上諸白 純米大吟醸(2011BY) 40ミリ¥2900 山形県産です。数多くあるラインナップの中でも、この極上諸白のものは、とても貴重です。正直言って私は、今回初めて見ました。実際に味わってみると、これはまさに、十四代の究極のお酒ではないでしょうか。ワインに例えれば、コント・ラフォン家の「ムルソー シャルム」に似ていて、ふっくらした触感の中に、旨みが幾層も隠れていて、いつまでも余韻が長いのです・・・。その重層的な柔らかさは、まさに十四代の真骨頂ではないでしょうか。キリッ!としていて、余計なものをそぎ落としたものが黒龍の「石田屋」とすれば、この十四代は、とても対称的で、ふくよかな豊かなボディがさりげなく、心地よい触感を与えてくれます。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.31
では、水曜日の赤ワインのリストです。今日は、事情があり(笑)、なぜかカリフォルニアワインが異常に多いです!。 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2009(サンタ デュック家) ¥2000(¥1000) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (さて、ヴィンテージが変わって、2009年ものを開けています。ローヌで本当に偉大な年 なんだと思わせる濃密な果実味。そして、酸味がしっかりあるので、とてもジューシーで、 今開けても、十二分に美味しいのです)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2009(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000)~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプは、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的すぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。(さて、ヴィンテージが変わって、2009年になりました!。2007年は酸味がとても綺麗で、素直な果汁を感じる年だったのですが、2008年は、果実味の重量感があって、まさに豊かな迫力が、そして、2009年ものは、重厚であると同時に、果汁溢れる柔らかさがありますまるでボルドーの2000年、1982年のような見事なまとまった味わい)◎カベルネソーヴィニオン ナパ ヴァレー 2010年(ダックホーン)¥2800(¥1400)◎ヴォルネイ カイユレ アンシエンヌ キュヴェ カルノ 2007年(ドメーヌ ブシャール:ブシャール社の自社畑) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方の大きい会社(ネゴシアン)のものです。ブシャールというととても大きい会社で、いろんな葡萄を買い付けて、多くのワインを生み出している、凡庸なネゴシアンと思われている節がありますが、このドメーヌものは違います。このワインの2004年ものは、あまりにも素晴らしいので、エレヴァージュで60本ぐらいは買って、ずっとハウスワインとして出していました。さて、今回は、2007年ものを購入し、どんな味わいか、本当に楽しみです。先日試飲会で味見したのですが、これは、エレヴァージュのやり方で保存したら、もっときれいな味わいになるはず、もっと美味しくなるはずと信じています。さて、どうなるでしょうか(実際に味見しました!。やはり、素晴らしいです!。先日試飲会で味見した味わいと、やはり全く違いました。酸味がとても綺麗で、端正で、とても整っているのです。保存方法でここまで変わるとは、やはり、ワインは、温度などの状態が大事だなと思うと同時に、試飲会で飲んだものを、どうやって、自分で管理した場合とのギャップを埋めるかが、本当に厳しい問題だなと・・・)◎ニュイ サン ジョルジュ レ シェイニョ 2009年 (ロベール シュヴィヨン家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。彼が作るワインは、本当に上品で、葡萄の果汁を、 素直に感じるほど滑らかな触感を持っています。特に、ニュイ サン ジョルジュ村 のワインは、どちらかと言えば「角ばっていて」、堅い場合が多いのですが、彼が作る ものは、柔らかさがあるので、その尖った角と、丸さのバランスがとても好ましく仕上がる 傾向にあります。2009年ものは、果汁が豊かすぎて、少し厚ぼったい味わいになる ワインが多いのですが、さて、彼のワインはどんな味わいになっているか、本当に 楽しみです。◎パラダックス 2008年(ダックホーン) ¥3800(¥1900)◎シャトー セント ジーン サンクセパージュ 2006 ¥4200(¥2100) カリフォルニア・ソノマ地区です。最近のカリフォルニアワインは、昔の「ズドーン!」という 力でグイグイ押し捲るものとは異なり、フランス的な上品さが、備わってきているように、 思います。特に、酸味の上品な質の高さは、とても好ましい味わいと、気品があり、 まるで、「ミッション・オーブリオン」のような奥深い魅力が感じられます。ナパよりも若干 冷涼な、ソノマ地区というのも、きっとこの酸味の豊かさに寄与しているものと思います。 カリフォルニアで、こんなにフランス的なワインができるんだと、きっと驚かれるのではない でしょうか。★ラヤス家 ●コート デュ ローヌ "シャトー ド フォンサレット" 1998 ¥4800(¥2400) 仏・ローヌ地方の伝説的な生産者です。エレヴァージュがいつも出している以下の「ハウスワイン」に詳しい説明を載せています。それほど素晴らしいワインで、やはり、フランスでトップ10に入る(ペトリュス、ロマネコンティに並ぶ)ほどの、偉大な生産者だと思います。この「フォンサレット」は、シャトーヌフ デュ パプから少し離れた畑で、グルナッシュ主体のいわば「セカンドラベル」のような存在です。樹齢の深さからもたらす、奥が見えないほどの深み、官能的を言うには、余りある妖しい色気。もうこれは、直接味わうしか感じることができません。◎ヴィアダー メルロ プロプライエティ レッド 2007 ¥4600(¥2300) カリフォルニア・ナパ地区です。ハウエル・マウンテンの畑を多く使っているようで、たっぷりした、コクがありながら奥行きを併せ持つという、まさにナパらしい豊かさを体現したようなワインです。これほど、たっぷりしながらも、深く水っぽくならない滑らかな密度が、ハウエルマウンテンが持つ「充足感」をもたらしてくれているように思います。 ◎メルロー ナパ ヴァレー スリー パーム ヴィニャード 2005年 (ダックホーン社) ¥5800(¥2900) カリフォルニア・ナパ地方です。やはり、ダックホーン社のワインは、豊かな果実味という点ではとても安心感のある味わいです。そして、このフラッグシップ的な畑「スリーパーム ヴィニャード」から、凝縮感と、ガッツ(力)のあるパワーがありながら、丸みがあって、優しい・・・。メルローの良さを、最大限に発揮した逸品です。★フルーロ ラローズ●シャサーニュ モンラッシェ ”アバイエ ド モルジョ” 1973年 (彼らの単独所有畑=モノポール) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャサーニュ村は白ワインで有名ですが、実は 赤ワインもたくさん作っていて、十分に長い年月熟成したものでも、酸味の 鮮やかさが残っていて、熟成するポテンシャルがあるのです。このワインは、 4か月前に一度開けて、味わっています。柔らかくて、シャサーニュらしい しっとりした触感が素敵で、その奥底から、土のようなニュアンスが出てきて、 穏やかな、古典的なブルゴーニュの良さを味わえるのではないでしょうか。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.31
では、水曜日のデザートワイン・食後酒のメニューです。あまりにもアイテムが多いので、メニューを2ページに分けています。(デザートワインその1、その2と)◎エゴン・ミューラーの シャルツホフベルガー アウスレーゼ1999年 ”ゴールドカプセル”、あと1、5杯で売り切れます!。 飲み損ねている方は、ぜひ・・・。◎シャトー ディケム 1995年、 久しぶりに若いディケムをリストに載せました。★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シュネンブール グランクリュ 2008年 (マルセル ダイスさん) 120ミリ¥4800(70ミリ¥2400) 仏・アルザス地方です。これは、本当に柔らかく、いろんな要素が絡み合って、自然な甘さを織りなしています。口に含んだ触感が「丸く」で、甘いのに全く嫌みがなく、喉の奥に滑らかに通り過ぎていく・・・。土壌の養分がたっぷり入っているからこそ、こんなに自然なのだなと、感じます。いわばアルザスの指標とも言うべきワインではないでしょうか。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール グランクリュ ランゲン ド タン”クロ サン テュルバン” セレクション ド グランノーブル1993年(ウンブレヒト家) 60ミリ・・・¥4600(30ミリ¥2300)仏・アルザス地方です。さて、アルザスと言えばやはりこの人は外せません。テロワールの最も深いところを、ワインに体現したと言われるこの人のワインは、人の心を、突き動かすほどの迫力があります。アルザスワインは、単純に上品で、軽やかな味わいではありません。実は、畑のポテンシャルを深く表現した瞬間に、その哲学的とも言える絵画が浮かび上がってくるのです。この火山性土壌といわれる「クロ サン テュルバン」は、余韻に猛々しいほどの迫力、土のパワーを感じ、気持ちが動かずにはいられません。(金曜日に味見しました!。少し赤味を帯びた色合いで、まさに「貴腐ワイン」らしい溶けた複雑さが満開です。奥底に、アルザスらしいキューンという緊密なミネラルが、背景を彩るように綺麗な輝きを与えているのです。これを飲んで、私はドイツのTBA・トロッケンベーレンアウスレーゼを思い出しました。それだけの凄まじい凝縮度を持っています)◎シャトー ディケム 1995 50ミリ・・・¥5800(25ミリ¥2900) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1995年は、ゴツンという厚みのあるコクがあって、まさにディケムらしい迫力、パワ -を思う存分味わえます。ただし、こんなにコクがあるのに、奥行きに綺麗な酸味 が控えていて、やはりこのワインも、何十年も熟成するポテンシャルがあるのだな、 と改めて感じさせてくれます。◎シャルツホフベルガー アウスレーゼ ゴールドカプセル 1989 (競売会用の特別な瓶です) 50ミリ¥8600(25ミリ¥4300) 独・ザール地方です。ドイツ最高峰と言われるワインで、キューンという研ぎ澄まされた酸の鋭さと、奥行きから湧き出す豊かな甘さのメリハリ、つまりふり幅のスケールが桁外れです。そして、このゴールドカプセル(金色のキャップ)は、本当に特別なもので、オークションに出されるための最上級の味わいのものを詰めて、発売しています。味わいは、もう、甘さと酸味が溶けて・・・最高です。これを飲むと、なぜ彼のワインが高い値段で取引されるかがよくわかります。(彼が作るTBAは、ハーフボトルで30万円以上の値段がつけられ、ロマネコンティよりも高額だとして、ギネスブックに載っているほど)(9月1日に開け、味見しました!。や、やはり素晴らしいです!。シャルツホフベルガーが、なぜこんなに高い値段がつけられるか、よくわかるような気がします。この鮮やかな香りと、口に含んだ時の触感が、もう「溶けて」います)(10月24日に味見しました!。やはり、この溶けた滑らかな触感は、もう素晴らしいとしか言いようがありません。このワインが、本当に高値で取引されている理由が、よくわかります)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.31
では、水曜日のデザートワイン、食後酒のメニューです!(その2)(あまりにもアイテムが多いので、2ページに分けています)◎ピエール エルメさんが好きだという、 ムスカ ド カップ コルス 2010年、入荷しました!。 鮮やかな色彩で、キューン!と立ち昇る、 酸味が素晴らしいのです・・・。◎ナント、ジャック・セロスの、「ラタフィア ド シャンパーニュ」が入荷です!。本当に希少で、一度は味わってみたかった・・・。(でも高くてすいません)★ヴァン ド ナチュレル◎ムスカ ド カップ コルス 2010 (アントワンヌ アレーナ家) 60みり¥1300(30ミリ¥700) 仏・コルシカ島産です。全く先入観なく、先日の試飲会で飲んだのですが、あまりに も鮮やかで、印象的な香りなので、びっくりしました。どうやら、ピエール・エルメさんが お気に入りらしく、彼のお菓子に共通する、キューン!という鮮やかな酸味にとても 共鳴する部分があって、あぁそうかと、納得できるものがありました。この透明感のあ る輝きはなかなか味わうことができなくて、これはぜひ体験して欲しいと思い、リスト に載せました。◎ラタフィア ド シャンパーニュ ”イレテ チュン フォワ VDN” (ジャック・セロス) 60ミリ¥6600(30ミリ¥3300) 仏・シャンパーニュ地方です。発酵途中のワインに、ブランデーを加えて造るため、 葡萄の自然な甘さが残ります。本来は、マールを加えるそうなのですが、実は、 ニュートラルなアルコール(ウォッカみたいなもの)とワインの澱を加えるそうです。 実際に味わってみると、マールのエグミ(嫌味とも言う)が少なく、旨みと複雑さが あるので、格好の食後酒と言えるのではないでしょうか。呑兵衛の人にとってよく わかる、食事の後に、物足りなくなった「強い要素」を補ってくれるまさに食後酒で、 ウォッシュタイプ(マンステールなど)にめちゃくちゃ相性が良いと思います。★陰干し葡萄からのワイン●レチョート デラ ヴァルポリッチェラ クラシコ 1995(クインタレッリさん) 60ミリ・・・¥5800(¥2900) 伊・ヴェネト州の巨匠です。もうほとんどワイン作りを止めてしまっていて、彼のワインは、 市場からどんどん減る一方です。これだけ凝縮しているのに、あくまでの瑞々しく、汁気 が口の端から、こぼれてくるような、とてもしっとりした触感です。陰干し葡萄というと、 乾いたような、下品な味わいのも多いように思いますが、これは酸味が非常に豊富なの で、余韻までものすごく気品があって、優雅な満足感を与えてくれます。★ヴァン ド リクール●ヴァン ド リクール 1909(ドメーヌ サン クロワ) 30ミリ¥2300仏・おそらく南仏の地域の酒精強化ワインです。とはいえ、葡萄ジュースにブランデーなどを加えて熟成させるだけなので、ポートワインとはちょっと違うようです。ちなみに、この1909年もの、想像以上に若く、信じられないくらいフレッシュです。実際に以前は、ユーロでも300~400の値段をつけられる本当に希少なものらしいです。すでに味見していますが、これから、酸素を含んでゆっくり熟成し、どのような複雑な味わいに変わっていくか、本当に見ものです。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥1400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。◎オフリー キンタ ド ボア ヴィスタ 1924年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600) ポルトガル産です。これはラベルが全く剥げて無くなっていまして、その代わり、格安で購入することができました。実際に、マイケル・ブロードベントおじいちゃんのコメントを探してみると、この会社の古いものが結構見つかります。そして、1924年というヴィンテージは、私は初体験なのですが、4つ★のめちゃくちゃいい年のようです。(9月18日に、実際に味見してみました!。やはり、これぞ「ザ・ヴィンテージ・ポート」と言えるほど、若々しく、凝縮した果実味の鮮やかさがあって、飲んだ瞬間に、これだ!これこそ、ヴィンテージポートに求めていたものだと思いました。これに対して、トーニーポートは、熟成して溶けた柔らかい複雑さが特徴なのですが、まさに対照的で、ヴィンテージポートを飲むなら、こういう強烈な果実味のを堪能したいと思います)(10月24日に味見しました。やはり、立体感のあるギューン!という香りの中から、どんどん奥行きと、深みが出てくるのが、ヴィンテージポートの真髄かなと・・・。この1924年ものは、まだまだ鮮やかで、イチジクを噛んだ瞬間のような果汁がジュワっ!と弾けて、長い年月かけて丸くなった自然な甘さは、やはり特別だなと・・・。ヴィンテージポートの良さは、まさにここにあるのではないでしょうか)★マディラワイン◎バルベイト社 "ブアル" ヴィンテージ 1958 60ミリ¥6400(30ミリ¥3200)ポルトガル・マディラ島(サッカーのクリスティアーノ ロナウドの出身地)です。1958年は、そこそこ良いヴィンテージで、葡萄の溶けた、透明感のある酸味が、マディラワインらしく、ふくらみを持った「アミノ酸の塊」になっています。この溢れるような熟成したブーケは、まさにマディラワインそのもで、このブーケを嗅ぐだけでも、熟成したマディラを飲む価値があります。◎ジョアン ロメオ テシェイラ "ブアル" 1863年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)ポルトガル、マディラ諸島のワインです。正直言って、ここまで古いマディラワインは、飲んだことがなく、ぜひ飲みたい!と思い、今回購入に踏み切りました。3か月前に、1900年ものを開けたのですが、今回の1863年ものは、さらに熟成を重ねているせいか、果実味が融解して、奥行きが溶けた、途方もない立体感のある果実味です。と書きながら、立体という言葉自体がナンセンスなほど、3次元の果実味が溶け、ゆらゆらとゆらめくほどに柔らかく、そのブーケの巨大なスケールは、軟体動物を思わせるほど、とらえどころのなボディで、これ以上表現することができません。一言で言えば、私はまさにこういう味わいを求めていて、余韻まで溶けて一緒に行ってしまうほど、途方もない怪物だと思います。こういう経験は、初めてです。(あまりにも素晴らしいので、2本目を買いました!)★おすすめモルトウイスキー◎グレンゴイン 1969年 オータム、 2002年に瓶詰、気温が安定している秋に蒸留、蒸留所元詰め 55,3%VOL 30ミリ¥3300(18ミリ¥1700) スコットランド、ハイランド地区です。この蒸留所は、麦芽にピート香をつけないことで有名で、だからこそごまかしの効かない、麦芽のしっかりした豊かさと、力強さが合致して、のびやかな余韻を持っています。モルトウイスキー業界は、いろんな味わいの流行を経て、どういう方向に行くのか、この蒸留所の味わいはその答えを示しているように思います。素材(麦芽)の圧倒的な品質の高さ、そして、丁寧な蒸留、良質な樽、それによって、こんなに上品で、力強い味わいが生まれるというのはまさにモルトウイスキーらしい、良さがここに詰まっています。 以上です。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.31
では、月曜日の白ワインです。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎ミッシェル ゴネ ブラン ド ブラン メニル シュール オジェ 2006年 ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方のレコルタン・マニピュラン(小規模生産者)です。全く期待しないで、開けて味見したのですが、こんなに素晴らしいなんて、想像もしませんでした。メニル・シュール・オジェ村の痺れるようなミネラルの鮮やかさと、奥行きの豊かさが見事に合致した、本当に完成度の高いシャンパンに仕上がっていたからです。これは、ハウスシャンパンにしたいほど素晴らしいもので、立体感と奥行きの丸さのバランスが最高です。◎エイドシック ”ドライ モノポール” ブリュット 1979年 50ミリ¥3400 仏・シャンパーニュ地方です。1979年は、”偉大な”ヴィンテージで、凝縮した小気味よい鮮やかな果実味が特徴で、その鮮やかさの奥から、ジワジワと自然な葡萄の甘さが湧いて出てきています。実はこの蔵の1979年を飲むのは初めてで、どんな味わいになっているか、本当に楽しみです。1979年ものに関しては、クリュッグの”クロ デュ メニル”、”コレクション”など、忘れられないシャンパンがいくつもあって、どういう味わいか、ワクワク期待しています。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン キュベ V.2010 (アルフォンス メロ家) ¥1600(¥800) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。本当に清らかで、純度の高い透明感が あります。ロワール地方の、冷涼な気候が目に浮かぶようで、こんなに上品なワイ ンは、なかなかないような気がします。ソーヴィニオン・ブラン種を使っているのです が、全く「青臭く」なく、やはり、新世代のワインはレベルが違います。本当に素晴ら しいので、これからもずっとハウスワインとして、使い続けるでしょう。◎ムルソー カンテサンス ド テロワール 2009 (ヴァンサン ジラルダン家) ¥3000(¥1500) 仏・ブルゴーニュ地方です。ヴァンサン・ジラルダンのワインは、5年ほど前までは、 正直言ってあんまり好きではありませんでした。なぜなら、過剰に抽出したような 歪さばかりが目立って、たしかに凝縮度がありますが、酸味が少なく、少し「下品」 に思えたからです。そして、その時の印象はずっと今まで残っていました(アメリカ 市場向けの甘くて、洗練された部分に欠けるという)。しかし、先日久しぶりに試飲 会に参加し、彼らのワインを味わう機会がありました。そうしたら、なんと印象が180 度変わったのです。酸味がとても綺麗で、上品なミネラルが優しい果実味に寄り添い、 素晴らしかったのです。実際に話を聞いてみると、以前のような「いかつい」スタイル から一線を画し、どんどんフランス的な綺麗な作り方に変わったとのこと。正直言って こんなに美味しいとは思いませんでした。 というわけで、エレヴァージュに仕入れるようになりました。2009年は、本当に偉大な ヴィンテージで、生産者によっては、葡萄の甘さばかり目立ってしまって、「下品な」も のも多いのですが、これはミネラルの美しさ、清涼感が前面に出ていて、本当に素晴ら しいのです。◎ピュリニー モンラッシェ レ ピュセル 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っ ているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感 の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。 実は、2009年物の「クロ ド ラ ムーシェール」を、ずっとハウスワインで使って いまして、輸入業者さんに在庫がいっぱいあったので、すっかり安心していました。 しかし、先日在庫が空になっているのに気づき、代わりにこの「ピュセル畑」ものを 入れました。実際に、「クロ ド ラ ムーシェール」よりも、この「ピュセル」の方が 緊密で、鋭さがあります。◎コルトン シャルルマーニュ2007年 (ルイ ジャド社のほぼ自社畑・ドメーヌもの) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。ジャド社のこの畑のワインは、たっぷりした豊かさと、 内在するミネラルの輝きが、寄り添うように綺麗で、本当に満足感が高いです。 熟成の若い段階のコルトン・シャルルマーニュは、どこか「歪さ」があって、とっつき にくい場合が多いのです。しかし、ジャド社のものは、柔らかくて、すでに美味しく 飲めると同時に、コルトン・シャルルマーニュが持つ立体感を失っていません。まさ にたっぷりした「らしい味わい」に仕上がっています。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.29
月曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎相模灘 純米吟醸 槽場詰め 無濾過生原酒、◎獺祭 純米大吟醸 槽場直詰め 無濾過生原酒、 リストに載せました!。特に獺祭は、通常のものとは全く異なり、 濃密で、こんなに豊かなのかと驚きます!。◎南部美人 純米吟醸 ひやおろし 無濾過生酒 H23BY そして、秋鹿 山廃 純米槽搾直汲生原酒 山田錦 H23BY を買いました!。ただし、まだ味わいが堅そうなので、 味見してから、柔らかくなるまで、5度で保存します。◎雁木 純米無濾過生原酒 ひやおろし H23BY、 仕入れましたが、まだまだエグミがあって、強いです。 おそらく、味わいが落ち着くまで3~4か月かかるでしょう。 どうか少しだけ待ってください~。◎昇龍蓬莱 特別純米酒 槽場直詰 限定酒 雄町60 無濾過生原酒が、開けてから1か月、美味しく なってきたので、リストに載せました!。鮮やかで、素晴らしいです!。ところで・・・、エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくり ふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲し、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎酔鯨 純米吟醸 すっぴん 未濾過 生酒(2011 BY) ¥1200(¥600) 高知県産です。いつもしっとりした触感で、なんて飲みやすいのだろうと感じるのが、この酔鯨で、多くの人が好きな理由もわかるような気がします。この生酒は、濾過していないため、酔鯨らしい滑らかさが良く出ていて、本当に素晴らしいと思います。すっぴんという名の通りに、もち肌に直接触れているようなしっとりした感覚は、まさに酔鯨の真骨頂ではないでしょうか。そして、ただ飲みやすいだけではなく、この濾過していないものは、なかなか市場では手に入りにくく、クオリティが格段に高いのです。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰 ”雄町60” 無濾過生原酒 (2011BY) ¥1200(¥600)◎"残草"蓬莱 特別純米 槽場直詰 無濾過生原酒 "美山錦" (2011 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。蓬莱の蔵は、偉大なシュヴァリエ・モンラッシェや、ピュリニー・モンラッシェの優れた畑のものを、さらに強烈にしたような味わいで、こんなに品質の高い日本酒は、なかなかないのではないでしょうか。口に含んだ時の圧倒的なヴォリューム感、ツルンと滑らかに舌を通り抜けていく柔らかい触感。そして、何よりも凄いのは、ブルゴーニュのドーヴネ(ルロワさんの個人所有の畑)に共通するような、鮮烈さが備わっているのです。これほどの鮮やかさと、パノラマのような色彩を持つ日本酒は、めったに見当たりません。それだけ、素晴らしいのです・・・。◎亀齢 純米吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 線状心白米(強力) (2009 BY) ¥1200(¥600) 広島県産です。以前「凱陣」にいた杜氏の西垣さん親子が、この蔵に移籍して作っています。開けてすぐの段階では、あまりにも堅かったので、3か月放置(プレイ)しました。そうすると自然に、奥の方から旨みと、円やかな甘さが出てきてバランスが良くなってきました。この蔵のポテンシャルは、本当に凄いです。余韻の途方もない長さと、味わいの太さは、他に比類するものは少ないのではないでしょうか。今お燗を研究中で、もうすぐお燗で出せるようになると思います。「ぬる燗」にすると、この旨みが幾層も広がり、複雑さが何倍も拡大するでしょう。少しだけ待って下さい。(もちろん、11度で味わっても十分美味しいです)◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎獺祭 純米大吟醸 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2012 BY) ¥1200(¥600) 山口県産です。獺祭というと、ただクリアーで、すっきりした味わいの、個性のないお酒と想像 されるかもしれません。特に、最近どんどん個性的で、複雑な味わいを持った蔵が増えて、お客 さんも、ワインの複雑さに慣れてしまっているため、なおさらそう思うかもしれません。しかし、 この槽場直詰めは、獺祭の真の力が出ていると思います。正直言いまして、感動しました。 とてもクリアーな味わいの中に、ミネラルの細かい粒子が輝き、余韻までとてつもない上品さ で抜けていく・・・。純粋なのに、決して軟弱ではありません。シャンボール・ミュジニー村の、 「アムルーズ畑」のワインのように、その芯の強い輝きは、なかなか出せるものではありません。 獺祭が、ここまでやるのか!と、きっと驚かれるのではないでしょうか。◎相模灘 純米吟醸 美山錦 槽場詰め 無濾過生原酒 限定品(2011 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。今まで、エレヴァージュでは、この蔵のお酒を置くことがありません でした。というのは、どこかエグミがあって、なかなかとっつきにくいイメージがあったから です。しかし、きちんと仕入れて、5度の冷蔵庫の中で3か月ほど熟成させると、その 癖の強い味わいの中から、輝くようなミネラルの強さや、コクのあるパワーがグングン 出てきているではないですか!。これは、本当にパワフルで、美山錦の緑のニュアンス をしっかり伝えている、素晴らしい日本酒だと思います。◎鍋島 中汲み純米吟醸 無濾過生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 佐賀県産です。実は、一年半前に購入して味見した時、あまりにも味わいが堅かった ため、5度の冷蔵庫の保管しておきました。そして、久しぶりに昨日味わった時、 驚くほど旨みと、甘さが出てきて、正直言ってびっくりしました。それで、急遽リストに 載せたということです。こんなに立体的で、ギュっと中心に絞り込んでくるような旨みが、桁外れ で、本当に素晴らしいtと思います。◎王禄 純米吟醸 "渓" 直汲み 無濾過生原酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 島根県産です。以前から仕入れたいと思っていましたが、なかなか機会がなかったの ですが、ようやくリストに載せることができました!。これほど厚みがあり、口の前後左 右の味覚を、立体的に刺激するお酒は、なかなかないと思います。それだけ、酒質が 厚く、コクが桁外れにあるのです。購入して、ずっと若々しすぎて、強すぎて、リストに 載せることができなかったのですが、ようやく美味しくなり始めたので、こうしてリストに 載せています。その圧倒的な存在感を、ぜひ・・・。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無濾過生原酒 生酛仕込み 特別限定酒 ~初号機~ (2011 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵は、鮮烈で、まるでドメーヌ ドーヴネー(ルロワさんの 個人所有の畑)の白ワインのように、ミネラルの光彩が飛び散るように弾けます。 豊かで、溢れんばかりにジューシーなのに、甘ったるくない上品な酸味が本当に 綺麗で、醸造酒として本当に完成度の高いものを作ります。さて、この生酛作り は、この蔵が初めて手掛ける作品で、ここまで深い旨みを表現できるのか!と、 驚くほど複雑で、広がりがあります・・・。さて、開けて2か月が経ち、ようやく美味 しくなり始めて、これから、どんどんうまみが出てくるのが楽しみです。以上です。では、2ページ目に続きます・・・。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2012.10.29
月曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎満寿泉 純米大吟醸 ”PLATINA” H23BY(2011BY) をリストに載せました!。仕入れてから、2か月ほど経ち、 ようやく美味しくなったので、ようやく売ることができます。◎今年も、黒龍の「石田屋」、「二左衛門」 「しずく」、「八十八号」の予約しておきました!。 でも、今年は何本買えるかどうか・・・。 (入手困難で、いつも予約が殺到するため) ちなみに、 磯自慢「純米大吟醸」、梵「超吟」、 〆張鶴 大吟醸 金ラベルも、同時に予約しました。 たくさん買えたら、嬉しいのですが・・・。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり (2010 BY)¥1800(¥900) (2011 BY)¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な 味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがある ので、とても個性が強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒に なると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるよう な気がします。このお酒は、しぼりたてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒 に、豊かさとジューシーさがあり、極めて飲みやすく、余韻の爽快感がたまりません。 そして、なんと今回は、瓶詰めの一年違いのものを置きました!。◎満寿泉 純米大吟醸 "雄町" 生酒 無ろ過(2010 BY) ¥1600(¥800) 富山県産です。この蔵は、日本酒の中で最も立体感があり、そして奥行きの深さ、 さらに、偉大なモンラッシェのような輝きのある酸と、醸造酒としては最高レベルの 完成度の高さがあると思います。この"雄町"は、開けたては少しハーブのような青さ が気になりますが、酸素と触れて、そのポテンシャルが発揮されると、どんどん複雑 な甘さが湧いてきます。この奥行き、立体感こそ雄町の本領発揮で、深い迫力にきっ と感動するに違いありません。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2011年 BY) 特A地区特別栽培米山田錦 ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2011BY) ¥3200(¥1600) 石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして9か月が経ち、7月の末に久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎満寿泉 純米大吟醸 寿 "PLATINA"(2011BY) ¥3600(¥1800)富山県産です。この蔵は、日本酒という範疇を超えて、醸造酒としてとても完成度の高い領域に達していると思います。この満寿泉を飲むと、蔵の人が、どれだけいいワインを飲んできたかを感じるのです。この"PLATINA"は、ラモネのシュヴァリエ・モンラッシェや、ルフレーヴのバタールモンラッシェに似ているような、大きさと、鋭さと、豊かさを兼ね備えているのです。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無濾過(2011 BY) ¥3600(¥1800) 京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎悦凱陣 純米大吟醸 燕石 "しずく酒 斗瓶囲い" 無濾過生酒 (2010 BY) ¥4200(¥2100) 香川県産です。この"燕石"は、日本酒の中で最も複雑な、迫力を秘めたお酒ではないでしょうか。白ワインの世界では、DRC(ロマネコンティ社)の「モンラッシェ」に匹敵するほど、ねっとりとした豊かさと、奥行きと、途方もない複雑さを兼ね備えているのです・・・。このお酒の迫力と深みは、本当にただものではありません。これを一度飲んでしまうと、他の日本酒が物足りなくなるほど、パワフルで、旨みがたっぷり含まれています・・・。◎天狗舞 大吟醸 "杜氏 中三郎" 横浜君嶋屋のために特別瓶詰め、 (2011 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。この日本史は、数多くある中の日本酒の中でも本当に特別な存在で、日本料理が持つ、上品さ、素材の優しさや旨み、様々な要素が、この日本酒の中に見事に表現されているのです。そういう、日本文化を凝縮したような、精神的な意味での旨みがいろんなところから感じられて、そして、見事なバランスを保っているのです。おそらく、日本料理とこの日本酒を飲んで、合わないことはないのではないか?と思えるぐらいに、このお酒の中から、様々なことを感じることができます・・・。◎十四代 極上諸白 純米大吟醸(2011BY) 40ミリ¥2900 山形県産です。数多くあるラインナップの中でも、この極上諸白のものは、とても貴重です。正直言って私は、今回初めて見ました。実際に味わってみると、これはまさに、十四代の究極のお酒ではないでしょうか。ワインに例えれば、コント・ラフォン家の「ムルソー シャルム」に似ていて、ふっくらした触感の中に、旨みが幾層も隠れていて、いつまでも余韻が長いのです・・・。その重層的な柔らかさは、まさに十四代の真骨頂ではないでしょうか。キリッ!としていて、余計なものをそぎ落としたものが黒龍の「石田屋」とすれば、この十四代は、とても対称的で、ふくよかな豊かなボディがさりげなく、心地よい触感を与えてくれます。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.29
では、月曜日の赤ワインのリストです。 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2009(サンタ デュック家) ¥2000(¥1000) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (さて、ヴィンテージが変わって、2009年ものを開けています。ローヌで本当に偉大な年 なんだと思わせる濃密な果実味。そして、酸味がしっかりあるので、とてもジューシーで、 今開けても、十二分に美味しいのです)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2009(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000)~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプは、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的すぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。(さて、ヴィンテージが変わって、2009年になりました!。2007年は酸味がとても綺麗で、素直な果汁を感じる年だったのですが、2008年は、果実味の重量感があって、まさに豊かな迫力が、そして、2009年ものは、重厚であると同時に、果汁溢れる柔らかさがありますまるでボルドーの2000年、1982年のような見事なまとまった味わい)◎ヴォルネイ カイユレ アンシエンヌ キュヴェ カルノ 2007年(ドメーヌ ブシャール:ブシャール社の自社畑) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方の大きい会社(ネゴシアン)のものです。ブシャールというととても大きい会社で、いろんな葡萄を買い付けて、多くのワインを生み出している、凡庸なネゴシアンと思われている節がありますが、このドメーヌものは違います。このワインの2004年ものは、あまりにも素晴らしいので、エレヴァージュで60本ぐらいは買って、ずっとハウスワインとして出していました。さて、今回は、2007年ものを購入し、どんな味わいか、本当に楽しみです。先日試飲会で味見したのですが、これは、エレヴァージュのやり方で保存したら、もっときれいな味わいになるはず、もっと美味しくなるはずと信じています。さて、どうなるでしょうか(実際に味見しました!。やはり、素晴らしいです!。先日試飲会で味見した味わいと、やはり全く違いました。酸味がとても綺麗で、端正で、とても整っているのです。保存方法でここまで変わるとは、やはり、ワインは、温度などの状態が大事だなと思うと同時に、試飲会で飲んだものを、どうやって、自分で管理した場合とのギャップを埋めるかが、本当に厳しい問題だなと・・・)◎ニュイ サン ジョルジュ レ シェイニョ 2009年 (ロベール シュヴィヨン家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。彼が作るワインは、本当に上品で、葡萄の果汁を、 素直に感じるほど滑らかな触感を持っています。特に、ニュイ サン ジョルジュ村 のワインは、どちらかと言えば「角ばっていて」、堅い場合が多いのですが、彼が作る ものは、柔らかさがあるので、その尖った角と、丸さのバランスがとても好ましく仕上がる 傾向にあります。2009年ものは、果汁が豊かすぎて、少し厚ぼったい味わいになる ワインが多いのですが、さて、彼のワインはどんな味わいになっているか、本当に 楽しみです。◎シャトー セント ジーン サンクセパージュ 2006 ¥4200(¥2100) カリフォルニア・ソノマ地区です。最近のカリフォルニアワインは、昔の「ズドーン!」という 力でグイグイ押し捲るものとは異なり、フランス的な上品さが、備わってきているように、 思います。特に、酸味の上品な質の高さは、とても好ましい味わいと、気品があり、 まるで、「ミッション・オーブリオン」のような奥深い魅力が感じられます。ナパよりも若干 冷涼な、ソノマ地区というのも、きっとこの酸味の豊かさに寄与しているものと思います。 カリフォルニアで、こんなにフランス的なワインができるんだと、きっと驚かれるのではない でしょうか。◎ジェイソン レッド ワイン 2008年 (パルメイヤー社) ¥4400(¥2200) カリフォルニア・ナパ地方です。パルメイヤーという蔵のセカンドワインで、たっぷり した果実味の中に、ジワジワと、タンニンの熟したギラっとした甘さが相まって、 ナパらしいとろっとした果汁の中に、複雑なニュアンスを与えています。コクのある ナパのワインに、どうやって複雑さが備わっていくか、その答えのひとつが、この パルメイヤーのスタイルではないでしょうか。★ラヤス家 ●コート デュ ローヌ "シャトー ド フォンサレット" 1998 ¥4800(¥2400) 仏・ローヌ地方の伝説的な生産者です。エレヴァージュがいつも出している以下の「ハウスワイン」に詳しい説明を載せています。それほど素晴らしいワインで、やはり、フランスでトップ10に入る(ペトリュス、ロマネコンティに並ぶ)ほどの、偉大な生産者だと思います。この「フォンサレット」は、シャトーヌフ デュ パプから少し離れた畑で、グルナッシュ主体のいわば「セカンドラベル」のような存在です。樹齢の深さからもたらす、奥が見えないほどの深み、官能的を言うには、余りある妖しい色気。もうこれは、直接味わうしか感じることができません。◎ボーヌ クロ デュ ロワ1993年 (トロ・ボー家) ¥5800(¥2900)仏・ブルゴーニュ地方です。これはボーヌ村のまさに典型的なワインで、果実味 の「ギュッ!」と凝縮した姿の中から、土のようなニュアンスが出ていて、複雑な テロワールを感じます。そして、予想以上に熟成していて、甘さと酸味が溶けて、 溢れんばかりに、香気高いブーケが、出ています。熟成したブルゴーニュの鮮やかな 香り、溶けた触感を味わいたい方へ、ぜひおすすめします。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.29
では、月曜日のデザートワイン・食後酒のメニューです。あまりにもアイテムが多いので、メニューを2ページに分けています。(デザートワインその1、その2と)◎エゴン・ミューラーの シャルツホフベルガー アウスレーゼ1999年 ”ゴールドカプセル”、あと1、5杯で売り切れます!。 飲み損ねている方は、ぜひ・・・。◎シャトー ディケム 1995年、 久しぶりに若いディケムをリストに載せました。★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シュネンブール グランクリュ 2008年 (マルセル ダイスさん) 120ミリ¥4800(70ミリ¥2400) 仏・アルザス地方です。これは、本当に柔らかく、いろんな要素が絡み合って、自然な甘さを織りなしています。口に含んだ触感が「丸く」で、甘いのに全く嫌みがなく、喉の奥に滑らかに通り過ぎていく・・・。土壌の養分がたっぷり入っているからこそ、こんなに自然なのだなと、感じます。いわばアルザスの指標とも言うべきワインではないでしょうか。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール グランクリュ ランゲン ド タン”クロ サン テュルバン” セレクション ド グランノーブル1993年(ウンブレヒト家) 60ミリ・・・¥4600(30ミリ¥2300)仏・アルザス地方です。さて、アルザスと言えばやはりこの人は外せません。テロワールの最も深いところを、ワインに体現したと言われるこの人のワインは、人の心を、突き動かすほどの迫力があります。アルザスワインは、単純に上品で、軽やかな味わいではありません。実は、畑のポテンシャルを深く表現した瞬間に、その哲学的とも言える絵画が浮かび上がってくるのです。この火山性土壌といわれる「クロ サン テュルバン」は、余韻に猛々しいほどの迫力、土のパワーを感じ、気持ちが動かずにはいられません。(金曜日に味見しました!。少し赤味を帯びた色合いで、まさに「貴腐ワイン」らしい溶けた複雑さが満開です。奥底に、アルザスらしいキューンという緊密なミネラルが、背景を彩るように綺麗な輝きを与えているのです。これを飲んで、私はドイツのTBA・トロッケンベーレンアウスレーゼを思い出しました。それだけの凄まじい凝縮度を持っています)◎シャトー ディケム 1995 50ミリ・・・¥5800(25ミリ¥2900) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1995年は、ゴツンという厚みのあるコクがあって、まさにディケムらしい迫力、パワ -を思う存分味わえます。ただし、こんなにコクがあるのに、奥行きに綺麗な酸味 が控えていて、やはりこのワインも、何十年も熟成するポテンシャルがあるのだな、 と改めて感じさせてくれます。◎シャルツホフベルガー アウスレーゼ ゴールドカプセル 1999 (競売会用の特別な瓶です) 50ミリ¥8600(25ミリ¥4300) 独・ザール地方です。ドイツ最高峰と言われるワインで、キューンという研ぎ澄まされた酸の鋭さと、奥行きから湧き出す豊かな甘さのメリハリ、つまりふり幅のスケールが桁外れです。そして、このゴールドカプセル(金色のキャップ)は、本当に特別なもので、オークションに出されるための最上級の味わいのものを詰めて、発売しています。味わいは、もう、甘さと酸味が溶けて・・・最高です。これを飲むと、なぜ彼のワインが高い値段で取引されるかがよくわかります。(彼が作るTBAは、ハーフボトルで30万円以上の値段がつけられ、ロマネコンティよりも高額だとして、ギネスブックに載っているほど)(9月1日に開け、味見しました!。や、やはり素晴らしいです!。シャルツホフベルガーが、なぜこんなに高い値段がつけられるか、よくわかるような気がします。この鮮やかな香りと、口に含んだ時の触感が、もう「溶けて」います)(10月24日に味見しました!。やはり、この溶けた滑らかな触感は、もう素晴らしいとしか言いようがありません。このワインが、本当に高値で取引されている理由が、よくわかります)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.29
では、月曜日のデザートワイン、食後酒のメニューです!(その2)(あまりにもアイテムが多いので、2ページに分けています)◎ピエール エルメさんが好きだという、 ムスカ ド カップ コルス 2010年、入荷しました!。 鮮やかな色彩で、キューン!と立ち昇る、 酸味が素晴らしいのです・・・。◎ナント、ジャック・セロスの、「ラタフィア ド シャンパーニュ」が入荷です!。本当に希少で、一度は味わってみたかった・・・。(でも高くてすいません)★ヴァン ド ナチュレル◎ムスカ ド カップ コルス 2010 (アントワンヌ アレーナ家) 60みり¥1300(30ミリ¥700) 仏・コルシカ島産です。全く先入観なく、先日の試飲会で飲んだのですが、あまりに も鮮やかで、印象的な香りなので、びっくりしました。どうやら、ピエール・エルメさんが お気に入りらしく、彼のお菓子に共通する、キューン!という鮮やかな酸味にとても 共鳴する部分があって、あぁそうかと、納得できるものがありました。この透明感のあ る輝きはなかなか味わうことができなくて、これはぜひ体験して欲しいと思い、リスト に載せました。◎ラタフィア ド シャンパーニュ ”イレテ チュン フォワ VDN” (ジャック・セロス) 60ミリ¥6600(30ミリ¥3300) 仏・シャンパーニュ地方です。発酵途中のワインに、ブランデーを加えて造るため、 葡萄の自然な甘さが残ります。本来は、マールを加えるそうなのですが、実は、 ニュートラルなアルコール(ウォッカみたいなもの)とワインの澱を加えるそうです。 実際に味わってみると、マールのエグミ(嫌味とも言う)が少なく、旨みと複雑さが あるので、格好の食後酒と言えるのではないでしょうか。呑兵衛の人にとってよく わかる、食事の後に、物足りなくなった「強い要素」を補ってくれるまさに食後酒で、 ウォッシュタイプ(マンステールなど)にめちゃくちゃ相性が良いと思います。★陰干し葡萄からのワイン●レチョート デラ ヴァルポリッチェラ クラシコ 1995(クインタレッリさん) 60ミリ・・・¥5800(¥2900) 伊・ヴェネト州の巨匠です。もうほとんどワイン作りを止めてしまっていて、彼のワインは、 市場からどんどん減る一方です。これだけ凝縮しているのに、あくまでの瑞々しく、汁気 が口の端から、こぼれてくるような、とてもしっとりした触感です。陰干し葡萄というと、 乾いたような、下品な味わいのも多いように思いますが、これは酸味が非常に豊富なの で、余韻までものすごく気品があって、優雅な満足感を与えてくれます。★ヴァン ド リクール●ヴァン ド リクール 1909(ドメーヌ サン クロワ) 30ミリ¥2300仏・おそらく南仏の地域の酒精強化ワインです。とはいえ、葡萄ジュースにブランデーなどを加えて熟成させるだけなので、ポートワインとはちょっと違うようです。ちなみに、この1909年もの、想像以上に若く、信じられないくらいフレッシュです。実際に以前は、ユーロでも300~400の値段をつけられる本当に希少なものらしいです。すでに味見していますが、これから、酸素を含んでゆっくり熟成し、どのような複雑な味わいに変わっていくか、本当に見ものです。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥1400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。◎オフリー キンタ ド ボア ヴィスタ 1924年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600) ポルトガル産です。これはラベルが全く剥げて無くなっていまして、その代わり、格安で購入することができました。実際に、マイケル・ブロードベントおじいちゃんのコメントを探してみると、この会社の古いものが結構見つかります。そして、1924年というヴィンテージは、私は初体験なのですが、4つ★のめちゃくちゃいい年のようです。(9月18日に、実際に味見してみました!。やはり、これぞ「ザ・ヴィンテージ・ポート」と言えるほど、若々しく、凝縮した果実味の鮮やかさがあって、飲んだ瞬間に、これだ!これこそ、ヴィンテージポートに求めていたものだと思いました。これに対して、トーニーポートは、熟成して溶けた柔らかい複雑さが特徴なのですが、まさに対照的で、ヴィンテージポートを飲むなら、こういう強烈な果実味のを堪能したいと思います)(10月24日に味見しました。やはり、立体感のあるギューン!という香りの中から、どんどん奥行きと、深みが出てくるのが、ヴィンテージポートの真髄かなと・・・。この1924年ものは、まだまだ鮮やかで、イチジクを噛んだ瞬間のような果汁がジュワっ!と弾けて、長い年月かけて丸くなった自然な甘さは、やはり特別だなと・・・。ヴィンテージポートの良さは、まさにここにあるのではないでしょうか)★マディラワイン◎バルベイト社 "ブアル" ヴィンテージ 1958 60ミリ¥6400(30ミリ¥3200)ポルトガル・マディラ島(サッカーのクリスティアーノ ロナウドの出身地)です。1958年は、そこそこ良いヴィンテージで、葡萄の溶けた、透明感のある酸味が、マディラワインらしく、ふくらみを持った「アミノ酸の塊」になっています。この溢れるような熟成したブーケは、まさにマディラワインそのもで、このブーケを嗅ぐだけでも、熟成したマディラを飲む価値があります。◎ジョアン ロメオ テシェイラ "ブアル" 1863年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)ポルトガル、マディラ諸島のワインです。正直言って、ここまで古いマディラワインは、飲んだことがなく、ぜひ飲みたい!と思い、今回購入に踏み切りました。3か月前に、1900年ものを開けたのですが、今回の1863年ものは、さらに熟成を重ねているせいか、果実味が融解して、奥行きが溶けた、途方もない立体感のある果実味です。と書きながら、立体という言葉自体がナンセンスなほど、3次元の果実味が溶け、ゆらゆらとゆらめくほどに柔らかく、そのブーケの巨大なスケールは、軟体動物を思わせるほど、とらえどころのなボディで、これ以上表現することができません。一言で言えば、私はまさにこういう味わいを求めていて、余韻まで溶けて一緒に行ってしまうほど、途方もない怪物だと思います。こういう経験は、初めてです。(あまりにも素晴らしいので、2本目を買いました!)★おすすめモルトウイスキー◎グレンゴイン 1969年 オータム、 2002年に瓶詰、気温が安定している秋に蒸留、蒸留所元詰め 55,3%VOL 30ミリ¥3300(18ミリ¥1700) スコットランド、ハイランド地区です。この蒸留所は、麦芽にピート香をつけないことで有名で、だからこそごまかしの効かない、麦芽のしっかりした豊かさと、力強さが合致して、のびやかな余韻を持っています。モルトウイスキー業界は、いろんな味わいの流行を経て、どういう方向に行くのか、この蒸留所の味わいはその答えを示しているように思います。素材(麦芽)の圧倒的な品質の高さ、そして、丁寧な蒸留、良質な樽、それによって、こんなに上品で、力強い味わいが生まれるというのはまさにモルトウイスキーらしい、良さがここに詰まっています。 以上です。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.29
では、土曜日の白ワインです。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎ミッシェル ゴネ ブラン ド ブラン メニル シュール オジェ 2006年 ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方のレコルタン・マニピュラン(小規模生産者)です。全く期待しないで、開けて味見したのですが、こんなに素晴らしいなんて、想像もしませんでした。メニル・シュール・オジェ村の痺れるようなミネラルの鮮やかさと、奥行きの豊かさが見事に合致した、本当に完成度の高いシャンパンに仕上がっていたからです。これは、ハウスシャンパンにしたいほど素晴らしいもので、立体感と奥行きの丸さのバランスが最高です。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン キュベ V.2010 (アルフォンス メロ家) ¥1600(¥800) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。本当に清らかで、純度の高い透明感が あります。ロワール地方の、冷涼な気候が目に浮かぶようで、こんなに上品なワイ ンは、なかなかないような気がします。ソーヴィニオン・ブラン種を使っているのです が、全く「青臭く」なく、やはり、新世代のワインはレベルが違います。本当に素晴ら しいので、これからもずっとハウスワインとして、使い続けるでしょう。◎ムルソー カンテサンス ド テロワール 2009 (ヴァンサン ジラルダン家) ¥3000(¥1500) 仏・ブルゴーニュ地方です。ヴァンサン・ジラルダンのワインは、5年ほど前までは、 正直言ってあんまり好きではありませんでした。なぜなら、過剰に抽出したような 歪さばかりが目立って、たしかに凝縮度がありますが、酸味が少なく、少し「下品」 に思えたからです。そして、その時の印象はずっと今まで残っていました(アメリカ 市場向けの甘くて、洗練された部分に欠けるという)。しかし、先日久しぶりに試飲 会に参加し、彼らのワインを味わう機会がありました。そうしたら、なんと印象が180 度変わったのです。酸味がとても綺麗で、上品なミネラルが優しい果実味に寄り添い、 素晴らしかったのです。実際に話を聞いてみると、以前のような「いかつい」スタイル から一線を画し、どんどんフランス的な綺麗な作り方に変わったとのこと。正直言って こんなに美味しいとは思いませんでした。 というわけで、エレヴァージュに仕入れるようになりました。2009年は、本当に偉大な ヴィンテージで、生産者によっては、葡萄の甘さばかり目立ってしまって、「下品な」も のも多いのですが、これはミネラルの美しさ、清涼感が前面に出ていて、本当に素晴ら しいのです。◎ピュリニー モンラッシェ レ ピュセル 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っ ているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感 の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。 実は、2009年物の「クロ ド ラ ムーシェール」を、ずっとハウスワインで使って いまして、輸入業者さんに在庫がいっぱいあったので、すっかり安心していました。 しかし、先日在庫が空になっているのに気づき、代わりにこの「ピュセル畑」ものを 入れました。実際に、「クロ ド ラ ムーシェール」よりも、この「ピュセル」の方が 緊密で、鋭さがあります。◎コルトン シャルルマーニュ2007年 (ルイ ジャド社のほぼ自社畑・ドメーヌもの) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。ジャド社のこの畑のワインは、たっぷりした豊かさと、 内在するミネラルの輝きが、寄り添うように綺麗で、本当に満足感が高いです。 熟成の若い段階のコルトン・シャルルマーニュは、どこか「歪さ」があって、とっつき にくい場合が多いのです。しかし、ジャド社のものは、柔らかくて、すでに美味しく 飲めると同時に、コルトン・シャルルマーニュが持つ立体感を失っていません。まさ にたっぷりした「らしい味わい」に仕上がっています。◎シュヴァリエ・モンラッシェ 1996年 (エティエンヌ ソゼ家) 40ミリ¥3600 仏・ブルゴーニュ地方です。ソゼ家のワインは、最も研ぎ澄まされた鋭さがあり、 特にこの「シュヴァリエ・モンラッシェ」はその真骨頂と言えるのではないでしょうか。 さらに、1996年というヴィンテージも、ミネラルの鮮烈さを持っていて、まさに 3拍子揃った偉大なワインとなっています。 実際に金曜日に味見しました。1996年の課題は、その鋭いミネラルの背後 から、どれほど肉付きの豊かさが出てくるのか、バランスが取れるのかというところ にあるような気がします。味わってみると、果実味の奥から、滑らかなコクが出て 来ていて、バランスが良くなっていて、正直言って、感動しました。 土曜日の段階で、あと3杯だけ残っています~。まるで錫や鉄を舐めているか のような強烈なミネラル感。す、すごいです・・・。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.27
土曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎相模灘 純米吟醸 槽場詰め 無濾過生原酒、◎獺祭 純米大吟醸 槽場直詰め 無濾過生原酒、 リストに載せました!。特に獺祭は、通常のものとは全く異なり、 濃密で、こんなに豊かなのかと驚きます!。◎南部美人 純米吟醸 ひやおろし 無濾過生酒 H23BY そして、秋鹿 山廃 純米槽搾直汲生原酒 山田錦 H23BY を買いました!。ただし、まだ味わいが堅そうなので、 味見してから、柔らかくなるまで、5度で保存します。◎雁木 純米無濾過生原酒 ひやおろし H23BY、 仕入れましたが、まだまだエグミがあって、強いです。 おそらく、味わいが落ち着くまで3~4か月かかるでしょう。 どうか少しだけ待ってください~。◎昇龍蓬莱 特別純米酒 槽場直詰 限定酒 雄町60 無濾過生原酒が、開けてから1か月、美味しく なってきたので、リストに載せました!。鮮やかで、素晴らしいです!。ところで・・・、エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくり ふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲し、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎酔鯨 純米吟醸 すっぴん 未濾過 生酒(2011 BY) ¥1200(¥600) 高知県産です。いつもしっとりした触感で、なんて飲みやすいのだろうと感じるのが、この酔鯨で、多くの人が好きな理由もわかるような気がします。この生酒は、濾過していないため、酔鯨らしい滑らかさが良く出ていて、本当に素晴らしいと思います。すっぴんという名の通りに、もち肌に直接触れているようなしっとりした感覚は、まさに酔鯨の真骨頂ではないでしょうか。そして、ただ飲みやすいだけではなく、この濾過していないものは、なかなか市場では手に入りにくく、クオリティが格段に高いのです。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰 ”雄町60” 無濾過生原酒 (2011BY) ¥1200(¥600)◎"残草"蓬莱 特別純米 槽場直詰 無濾過生原酒 "美山錦" (2011 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。蓬莱の蔵は、偉大なシュヴァリエ・モンラッシェや、ピュリニー・モンラッシェの優れた畑のものを、さらに強烈にしたような味わいで、こんなに品質の高い日本酒は、なかなかないのではないでしょうか。口に含んだ時の圧倒的なヴォリューム感、ツルンと滑らかに舌を通り抜けていく柔らかい触感。そして、何よりも凄いのは、ブルゴーニュのドーヴネ(ルロワさんの個人所有の畑)に共通するような、鮮烈さが備わっているのです。これほどの鮮やかさと、パノラマのような色彩を持つ日本酒は、めったに見当たりません。それだけ、素晴らしいのです・・・。◎亀齢 純米吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 線状心白米(強力) (2009 BY) ¥1200(¥600) 広島県産です。以前「凱陣」にいた杜氏の西垣さん親子が、この蔵に移籍して作っています。開けてすぐの段階では、あまりにも堅かったので、3か月放置(プレイ)しました。そうすると自然に、奥の方から旨みと、円やかな甘さが出てきてバランスが良くなってきました。この蔵のポテンシャルは、本当に凄いです。余韻の途方もない長さと、味わいの太さは、他に比類するものは少ないのではないでしょうか。今お燗を研究中で、もうすぐお燗で出せるようになると思います。「ぬる燗」にすると、この旨みが幾層も広がり、複雑さが何倍も拡大するでしょう。少しだけ待って下さい。(もちろん、11度で味わっても十分美味しいです)◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎獺祭 純米大吟醸 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2012 BY) ¥1200(¥600) 山口県産です。獺祭というと、ただクリアーで、すっきりした味わいの、個性のないお酒と想像 されるかもしれません。特に、最近どんどん個性的で、複雑な味わいを持った蔵が増えて、お客 さんも、ワインの複雑さに慣れてしまっているため、なおさらそう思うかもしれません。しかし、 この槽場直詰めは、獺祭の真の力が出ていると思います。正直言いまして、感動しました。 とてもクリアーな味わいの中に、ミネラルの細かい粒子が輝き、余韻までとてつもない上品さ で抜けていく・・・。純粋なのに、決して軟弱ではありません。シャンボール・ミュジニー村の、 「アムルーズ畑」のワインのように、その芯の強い輝きは、なかなか出せるものではありません。 獺祭が、ここまでやるのか!と、きっと驚かれるのではないでしょうか。◎相模灘 純米吟醸 美山錦 槽場詰め 無濾過生原酒 限定品(2011 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。今まで、エレヴァージュでは、この蔵のお酒を置くことがありません でした。というのは、どこかエグミがあって、なかなかとっつきにくいイメージがあったから です。しかし、きちんと仕入れて、5度の冷蔵庫の中で3か月ほど熟成させると、その 癖の強い味わいの中から、輝くようなミネラルの強さや、コクのあるパワーがグングン 出てきているではないですか!。これは、本当にパワフルで、美山錦の緑のニュアンス をしっかり伝えている、素晴らしい日本酒だと思います。◎鍋島 中汲み純米吟醸 無濾過生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 佐賀県産です。実は、一年半前に購入して味見した時、あまりにも味わいが堅かった ため、5度の冷蔵庫の保管しておきました。そして、久しぶりに昨日味わった時、 驚くほど旨みと、甘さが出てきて、正直言ってびっくりしました。それで、急遽リストに 載せたということです。こんなに立体的で、ギュっと中心に絞り込んでくるような旨みが、桁外れ で、本当に素晴らしいtと思います。◎王禄 純米吟醸 "渓" 直汲み 無濾過生原酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 島根県産です。以前から仕入れたいと思っていましたが、なかなか機会がなかったの ですが、ようやくリストに載せることができました!。これほど厚みがあり、口の前後左 右の味覚を、立体的に刺激するお酒は、なかなかないと思います。それだけ、酒質が 厚く、コクが桁外れにあるのです。購入して、ずっと若々しすぎて、強すぎて、リストに 載せることができなかったのですが、ようやく美味しくなり始めたので、こうしてリストに 載せています。その圧倒的な存在感を、ぜひ・・・。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無濾過生原酒 生酛仕込み 特別限定酒 ~初号機~ (2011 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵は、鮮烈で、まるでドメーヌ ドーヴネー(ルロワさんの 個人所有の畑)の白ワインのように、ミネラルの光彩が飛び散るように弾けます。 豊かで、溢れんばかりにジューシーなのに、甘ったるくない上品な酸味が本当に 綺麗で、醸造酒として本当に完成度の高いものを作ります。さて、この生酛作り は、この蔵が初めて手掛ける作品で、ここまで深い旨みを表現できるのか!と、 驚くほど複雑で、広がりがあります・・・。さて、開けて2か月が経ち、ようやく美味 しくなり始めて、これから、どんどんうまみが出てくるのが楽しみです。以上です。では、2ページ目に続きます・・・。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2012.10.27
土曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎満寿泉 純米大吟醸 ”PLATINA” H23BY(2011BY) をリストに載せました!。仕入れてから、2か月ほど経ち、 ようやく美味しくなったので、ようやく売ることができます。◎今年も、黒龍の「石田屋」、「二左衛門」 「しずく」、「八十八号」の予約しておきました!。 でも、今年は何本買えるかどうか・・・。 (入手困難で、いつも予約が殺到するため) ちなみに、 磯自慢「純米大吟醸」、梵「超吟」、 〆張鶴 大吟醸 金ラベルも、同時に予約しました。 たくさん買えたら、嬉しいのですが・・・。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり (2010 BY)¥1800(¥900) (2011 BY)¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な 味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがある ので、とても個性が強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒に なると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるよう な気がします。このお酒は、しぼりたてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒 に、豊かさとジューシーさがあり、極めて飲みやすく、余韻の爽快感がたまりません。 そして、なんと今回は、瓶詰めの一年違いのものを置きました!。◎満寿泉 純米大吟醸 "雄町" 生酒 無ろ過(2010 BY) ¥1600(¥800) 富山県産です。この蔵は、日本酒の中で最も立体感があり、そして奥行きの深さ、 さらに、偉大なモンラッシェのような輝きのある酸と、醸造酒としては最高レベルの 完成度の高さがあると思います。この"雄町"は、開けたては少しハーブのような青さ が気になりますが、酸素と触れて、そのポテンシャルが発揮されると、どんどん複雑 な甘さが湧いてきます。この奥行き、立体感こそ雄町の本領発揮で、深い迫力にきっ と感動するに違いありません。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2011年 BY) 特A地区特別栽培米山田錦 ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2011BY) ¥3200(¥1600) 石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして9か月が経ち、7月の末に久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎満寿泉 純米大吟醸 寿 "PLATINA"(2011BY) ¥3600(¥1800)富山県産です。この蔵は、日本酒という範疇を超えて、醸造酒としてとても完成度の高い領域に達していると思います。この満寿泉を飲むと、蔵の人が、どれだけいいワインを飲んできたかを感じるのです。この"PLATINA"は、ラモネのシュヴァリエ・モンラッシェや、ルフレーヴのバタールモンラッシェに似ているような、大きさと、鋭さと、豊かさを兼ね備えているのです。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無濾過(2011 BY) ¥3600(¥1800) 京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎悦凱陣 純米大吟醸 燕石 "しずく酒 斗瓶囲い" 無濾過生酒 (2010 BY) ¥4200(¥2100) 香川県産です。この"燕石"は、日本酒の中で最も複雑な、迫力を秘めたお酒ではないでしょうか。白ワインの世界では、DRC(ロマネコンティ社)の「モンラッシェ」に匹敵するほど、ねっとりとした豊かさと、奥行きと、途方もない複雑さを兼ね備えているのです・・・。このお酒の迫力と深みは、本当にただものではありません。これを一度飲んでしまうと、他の日本酒が物足りなくなるほど、パワフルで、旨みがたっぷり含まれています・・・。◎天狗舞 大吟醸 "杜氏 中三郎" 横浜君嶋屋のために特別瓶詰め、 (2011 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。この日本史は、数多くある中の日本酒の中でも本当に特別な存在で、日本料理が持つ、上品さ、素材の優しさや旨み、様々な要素が、この日本酒の中に見事に表現されているのです。そういう、日本文化を凝縮したような、精神的な意味での旨みがいろんなところから感じられて、そして、見事なバランスを保っているのです。おそらく、日本料理とこの日本酒を飲んで、合わないことはないのではないか?と思えるぐらいに、このお酒の中から、様々なことを感じることができます・・・。◎十四代 極上諸白 純米大吟醸(2011BY) 40ミリ¥2900 山形県産です。数多くあるラインナップの中でも、この極上諸白のものは、とても貴重です。正直言って私は、今回初めて見ました。実際に味わってみると、これはまさに、十四代の究極のお酒ではないでしょうか。ワインに例えれば、コント・ラフォン家の「ムルソー シャルム」に似ていて、ふっくらした触感の中に、旨みが幾層も隠れていて、いつまでも余韻が長いのです・・・。その重層的な柔らかさは、まさに十四代の真骨頂ではないでしょうか。キリッ!としていて、余計なものをそぎ落としたものが黒龍の「石田屋」とすれば、この十四代は、とても対称的で、ふくよかな豊かなボディがさりげなく、心地よい触感を与えてくれます。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.27
では、土曜日の赤ワインのリストです。 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2009(サンタ デュック家) ¥2000(¥1000) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (さて、ヴィンテージが変わって、2009年ものを開けています。ローヌで本当に偉大な年 なんだと思わせる濃密な果実味。そして、酸味がしっかりあるので、とてもジューシーで、 今開けても、十二分に美味しいのです)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2009(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000)~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプは、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的すぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。(さて、ヴィンテージが変わって、2009年になりました!。2007年は酸味がとても綺麗で、素直な果汁を感じる年だったのですが、2008年は、果実味の重量感があって、まさに豊かな迫力が、そして、2009年ものは、重厚であると同時に、果汁溢れる柔らかさがありますまるでボルドーの2000年、1982年のような見事なまとまった味わい)◎ヴォルネイ カイユレ アンシエンヌ キュヴェ カルノ 2007年(ドメーヌ ブシャール:ブシャール社の自社畑) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方の大きい会社(ネゴシアン)のものです。ブシャールというととても大きい会社で、いろんな葡萄を買い付けて、多くのワインを生み出している、凡庸なネゴシアンと思われている節がありますが、このドメーヌものは違います。このワインの2004年ものは、あまりにも素晴らしいので、エレヴァージュで60本ぐらいは買って、ずっとハウスワインとして出していました。さて、今回は、2007年ものを購入し、どんな味わいか、本当に楽しみです。先日試飲会で味見したのですが、これは、エレヴァージュのやり方で保存したら、もっときれいな味わいになるはず、もっと美味しくなるはずと信じています。さて、どうなるでしょうか(実際に味見しました!。やはり、素晴らしいです!。先日試飲会で味見した味わいと、やはり全く違いました。酸味がとても綺麗で、端正で、とても整っているのです。保存方法でここまで変わるとは、やはり、ワインは、温度などの状態が大事だなと思うと同時に、試飲会で飲んだものを、どうやって、自分で管理した場合とのギャップを埋めるかが、本当に厳しい問題だなと・・・)◎ニュイ サン ジョルジュ レ ヴォクラン2007年 (ロベール シュヴィヨン家) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。彼が作るワインは、本当に上品で、葡萄の果汁を、 素直に感じるほど滑らかな触感を持っています。特に、ニュイ サン ジョルジュ村 のワインは、どちらかと言えば「角ばっていて」、堅い場合が多いのですが、彼が作る ものは、柔らかさがあるので、その尖った角と、丸さのバランスがとても好ましく仕上がる 傾向にあります。2007年ものは、タンニンが若干気になる割に、中身の果実味が 少し薄いというワインが多い中、これは本当に完成度が高く、今飲んで十二分に美味 しさが出ています。◎ジェイソン レッド ワイン 2008年 (パルメイヤー社) ¥4400(¥2200) カリフォルニア・ナパ地方です。パルメイヤーという蔵のセカンドワインで、たっぷり した果実味の中に、ジワジワと、タンニンの熟したギラっとした甘さが相まって、 ナパらしいとろっとした果汁の中に、複雑なニュアンスを与えています。コクのある ナパのワインに、どうやって複雑さが備わっていくか、その答えのひとつが、この パルメイヤーのスタイルではないでしょうか。◎ボーヌ クロ デュ ロワ1993年 (トロ・ボー家) ¥5800(¥2900)仏・ブルゴーニュ地方です。これはボーヌ村のまさに典型的なワインで、果実味 の「ギュッ!」と凝縮した姿の中から、土のようなニュアンスが出ていて、複雑な テロワールを感じます。そして、予想以上に熟成していて、甘さと酸味が溶けて、 溢れんばかりに、香気高いブーケが、出ています。熟成したブルゴーニュの鮮やかな 香り、溶けた触感を味わいたい方へ、ぜひおすすめします。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.27
では、土曜日のデザートワイン・食後酒のメニューです。あまりにもアイテムが多いので、メニューを2ページに分けています。(デザートワインその1、その2と)◎エゴン・ミューラーの シャルツホフベルガー アウスレーゼ1999年 ”ゴールドカプセル”、あと1、5杯で売り切れます!。 飲み損ねている方は、ぜひ・・・。◎シャトー ディケム 1995年、 久しぶりに若いディケムをリストに載せました。★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シュネンブール グランクリュ 2008年 (マルセル ダイスさん) 120ミリ¥4800(70ミリ¥2400) 仏・アルザス地方です。これは、本当に柔らかく、いろんな要素が絡み合って、自然な甘さを織りなしています。口に含んだ触感が「丸く」で、甘いのに全く嫌みがなく、喉の奥に滑らかに通り過ぎていく・・・。土壌の養分がたっぷり入っているからこそ、こんなに自然なのだなと、感じます。いわばアルザスの指標とも言うべきワインではないでしょうか。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール グランクリュ ランゲン ド タン”クロ サン テュルバン” セレクション ド グランノーブル1993年(ウンブレヒト家) 60ミリ・・・¥4600(30ミリ¥2300)仏・アルザス地方です。さて、アルザスと言えばやはりこの人は外せません。テロワールの最も深いところを、ワインに体現したと言われるこの人のワインは、人の心を、突き動かすほどの迫力があります。アルザスワインは、単純に上品で、軽やかな味わいではありません。実は、畑のポテンシャルを深く表現した瞬間に、その哲学的とも言える絵画が浮かび上がってくるのです。この火山性土壌といわれる「クロ サン テュルバン」は、余韻に猛々しいほどの迫力、土のパワーを感じ、気持ちが動かずにはいられません。(金曜日に味見しました!。少し赤味を帯びた色合いで、まさに「貴腐ワイン」らしい溶けた複雑さが満開です。奥底に、アルザスらしいキューンという緊密なミネラルが、背景を彩るように綺麗な輝きを与えているのです。これを飲んで、私はドイツのTBA・トロッケンベーレンアウスレーゼを思い出しました。それだけの凄まじい凝縮度を持っています)◎シャトー ディケム 1995 50ミリ・・・¥5800(25ミリ¥2900) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1995年は、ゴツンという厚みのあるコクがあって、まさにディケムらしい迫力、パワ -を思う存分味わえます。ただし、こんなにコクがあるのに、奥行きに綺麗な酸味 が控えていて、やはりこのワインも、何十年も熟成するポテンシャルがあるのだな、 と改めて感じさせてくれます。◎シャルツホフベルガー アウスレーゼ ゴールドカプセル 1999 (競売会用の特別な瓶です) 50ミリ¥8600(25ミリ¥4300) 独・ザール地方です。ドイツ最高峰と言われるワインで、キューンという研ぎ澄まされた酸の鋭さと、奥行きから湧き出す豊かな甘さのメリハリ、つまりふり幅のスケールが桁外れです。そして、このゴールドカプセル(金色のキャップ)は、本当に特別なもので、オークションに出されるための最上級の味わいのものを詰めて、発売しています。味わいは、もう、甘さと酸味が溶けて・・・最高です。これを飲むと、なぜ彼のワインが高い値段で取引されるかがよくわかります。(彼が作るTBAは、ハーフボトルで30万円以上の値段がつけられ、ロマネコンティよりも高額だとして、ギネスブックに載っているほど)(9月1日に開け、味見しました!。や、やはり素晴らしいです!。シャルツホフベルガーが、なぜこんなに高い値段がつけられるか、よくわかるような気がします。この鮮やかな香りと、口に含んだ時の触感が、もう「溶けて」います)(10月24日に味見しました!。やはり、この溶けた滑らかな触感は、もう素晴らしいとしか言いようがありません。このワインが、本当に高値で取引されている理由が、よくわかります)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.27
では、土曜日のデザートワイン、食後酒のメニューです!(その2)(あまりにもアイテムが多いので、2ページに分けています)◎ピエール エルメさんが好きだという、 ムスカ ド カップ コルス 2010年、入荷しました!。 鮮やかな色彩で、キューン!と立ち昇る、 酸味が素晴らしいのです・・・。◎ナント、ジャック・セロスの、「ラタフィア ド シャンパーニュ」が入荷です!。本当に希少で、一度は味わってみたかった・・・。(でも高くてすいません)★ヴァン ド ナチュレル◎ムスカ ド カップ コルス 2010 (アントワンヌ アレーナ家) 60みり¥1300(30ミリ¥700) 仏・コルシカ島産です。全く先入観なく、先日の試飲会で飲んだのですが、あまりに も鮮やかで、印象的な香りなので、びっくりしました。どうやら、ピエール・エルメさんが お気に入りらしく、彼のお菓子に共通する、キューン!という鮮やかな酸味にとても 共鳴する部分があって、あぁそうかと、納得できるものがありました。この透明感のあ る輝きはなかなか味わうことができなくて、これはぜひ体験して欲しいと思い、リスト に載せました。◎ラタフィア ド シャンパーニュ ”イレテ チュン フォワ VDN” (ジャック・セロス) 60ミリ¥6600(30ミリ¥3300) 仏・シャンパーニュ地方です。発酵途中のワインに、ブランデーを加えて造るため、 葡萄の自然な甘さが残ります。本来は、マールを加えるそうなのですが、実は、 ニュートラルなアルコール(ウォッカみたいなもの)とワインの澱を加えるそうです。 実際に味わってみると、マールのエグミ(嫌味とも言う)が少なく、旨みと複雑さが あるので、格好の食後酒と言えるのではないでしょうか。呑兵衛の人にとってよく わかる、食事の後に、物足りなくなった「強い要素」を補ってくれるまさに食後酒で、 ウォッシュタイプ(マンステールなど)にめちゃくちゃ相性が良いと思います。★陰干し葡萄からのワイン●レチョート デラ ヴァルポリッチェラ クラシコ 1995(クインタレッリさん) 60ミリ・・・¥5800(¥2900) 伊・ヴェネト州の巨匠です。もうほとんどワイン作りを止めてしまっていて、彼のワインは、 市場からどんどん減る一方です。これだけ凝縮しているのに、あくまでの瑞々しく、汁気 が口の端から、こぼれてくるような、とてもしっとりした触感です。陰干し葡萄というと、 乾いたような、下品な味わいのも多いように思いますが、これは酸味が非常に豊富なの で、余韻までものすごく気品があって、優雅な満足感を与えてくれます。★ヴァン ド リクール●ヴァン ド リクール 1909(ドメーヌ サン クロワ) 30ミリ¥2300仏・おそらく南仏の地域の酒精強化ワインです。とはいえ、葡萄ジュースにブランデーなどを加えて熟成させるだけなので、ポートワインとはちょっと違うようです。ちなみに、この1909年もの、想像以上に若く、信じられないくらいフレッシュです。実際に以前は、ユーロでも300~400の値段をつけられる本当に希少なものらしいです。すでに味見していますが、これから、酸素を含んでゆっくり熟成し、どのような複雑な味わいに変わっていくか、本当に見ものです。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥1400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。◎オフリー キンタ ド ボア ヴィスタ 1924年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600) ポルトガル産です。これはラベルが全く剥げて無くなっていまして、その代わり、格安で購入することができました。実際に、マイケル・ブロードベントおじいちゃんのコメントを探してみると、この会社の古いものが結構見つかります。そして、1924年というヴィンテージは、私は初体験なのですが、4つ★のめちゃくちゃいい年のようです。(9月18日に、実際に味見してみました!。やはり、これぞ「ザ・ヴィンテージ・ポート」と言えるほど、若々しく、凝縮した果実味の鮮やかさがあって、飲んだ瞬間に、これだ!これこそ、ヴィンテージポートに求めていたものだと思いました。これに対して、トーニーポートは、熟成して溶けた柔らかい複雑さが特徴なのですが、まさに対照的で、ヴィンテージポートを飲むなら、こういう強烈な果実味のを堪能したいと思います)(10月24日に味見しました。やはり、立体感のあるギューン!という香りの中から、どんどん奥行きと、深みが出てくるのが、ヴィンテージポートの真髄かなと・・・。この1924年ものは、まだまだ鮮やかで、イチジクを噛んだ瞬間のような果汁がジュワっ!と弾けて、長い年月かけて丸くなった自然な甘さは、やはり特別だなと・・・。ヴィンテージポートの良さは、まさにここにあるのではないでしょうか)★マディラワイン◎バルベイト社 "ブアル" ヴィンテージ 1958 60ミリ¥6400(30ミリ¥3200)ポルトガル・マディラ島(サッカーのクリスティアーノ ロナウドの出身地)です。1958年は、そこそこ良いヴィンテージで、葡萄の溶けた、透明感のある酸味が、マディラワインらしく、ふくらみを持った「アミノ酸の塊」になっています。この溢れるような熟成したブーケは、まさにマディラワインそのもで、このブーケを嗅ぐだけでも、熟成したマディラを飲む価値があります。◎ジョアン ロメオ テシェイラ "ブアル" 1863年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)ポルトガル、マディラ諸島のワインです。正直言って、ここまで古いマディラワインは、飲んだことがなく、ぜひ飲みたい!と思い、今回購入に踏み切りました。3か月前に、1900年ものを開けたのですが、今回の1863年ものは、さらに熟成を重ねているせいか、果実味が融解して、奥行きが溶けた、途方もない立体感のある果実味です。と書きながら、立体という言葉自体がナンセンスなほど、3次元の果実味が溶け、ゆらゆらとゆらめくほどに柔らかく、そのブーケの巨大なスケールは、軟体動物を思わせるほど、とらえどころのなボディで、これ以上表現することができません。一言で言えば、私はまさにこういう味わいを求めていて、余韻まで溶けて一緒に行ってしまうほど、途方もない怪物だと思います。こういう経験は、初めてです。(あまりにも素晴らしいので、2本目を買いました!)★おすすめモルトウイスキー◎グレンゴイン 1969年 オータム、 2002年に瓶詰、気温が安定している秋に蒸留、蒸留所元詰め 55,3%VOL 30ミリ¥3300(18ミリ¥1700) スコットランド、ハイランド地区です。この蒸留所は、麦芽にピート香をつけないことで有名で、だからこそごまかしの効かない、麦芽のしっかりした豊かさと、力強さが合致して、のびやかな余韻を持っています。モルトウイスキー業界は、いろんな味わいの流行を経て、どういう方向に行くのか、この蒸留所の味わいはその答えを示しているように思います。素材(麦芽)の圧倒的な品質の高さ、そして、丁寧な蒸留、良質な樽、それによって、こんなに上品で、力強い味わいが生まれるというのはまさにモルトウイスキーらしい、良さがここに詰まっています。 以上です。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.27
では、水曜日のデザートワイン・食後酒のメニューです。あまりにもアイテムが多いので、メニューを2ページに分けています。(デザートワインその1、その2と)◎エゴン・ミューラーの シャルツホフベルガー アウスレーゼ1999年 ”ゴールドカプセル”、あと5杯で売り切れます!。 飲み損ねている方は、ぜひ・・・。◎シャトー ディケム 1995年、 久しぶりに若いディケムをリストに載せました。★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シュネンブール グランクリュ 2008年 (マルセル ダイスさん) 120ミリ¥4800(70ミリ¥2400) 仏・アルザス地方です。これは、本当に柔らかく、いろんな要素が絡み合って、自然な甘さを織りなしています。口に含んだ触感が「丸く」で、甘いのに全く嫌みがなく、喉の奥に滑らかに通り過ぎていく・・・。土壌の養分がたっぷり入っているからこそ、こんなに自然なのだなと、感じます。いわばアルザスの指標とも言うべきワインではないでしょうか。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール グランクリュ ランゲン ド タン”クロ サン テュルバン” セレクション ド グランノーブル1993年(ウンブレヒト家) 60ミリ・・・¥4600(30ミリ¥2300)仏・アルザス地方です。さて、アルザスと言えばやはりこの人は外せません。テロワールの最も深いところを、ワインに体現したと言われるこの人のワインは、人の心を、突き動かすほどの迫力があります。アルザスワインは、単純に上品で、軽やかな味わいではありません。実は、畑のポテンシャルを深く表現した瞬間に、その哲学的とも言える絵画が浮かび上がってくるのです。この火山性土壌といわれる「クロ サン テュルバン」は、余韻に猛々しいほどの迫力、土のパワーを感じ、気持ちが動かずにはいられません。(金曜日に味見しました!。少し赤味を帯びた色合いで、まさに「貴腐ワイン」らしい溶けた複雑さが満開です。奥底に、アルザスらしいキューンという緊密なミネラルが、背景を彩るように綺麗な輝きを与えているのです。これを飲んで、私はドイツのTBA・トロッケンベーレンアウスレーゼを思い出しました。それだけの凄まじい凝縮度を持っています)◎シャトー ディケム 1995 50ミリ・・・¥5800(25ミリ¥2900) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1995年は、ゴツンという厚みのあるコクがあって、まさにディケムらしい迫力、パワ -を思う存分味わえます。ただし、こんなにコクがあるのに、奥行きに綺麗な酸味 が控えていて、やはりこのワインも、何十年も熟成するポテンシャルがあるのだな、 と改めて感じさせてくれます。◎シャルツホフベルガー アウスレーゼ ゴールドカプセル 1989 (競売会用の特別な瓶です) 50ミリ¥8600(25ミリ¥4300) 独・ザール地方です。ドイツ最高峰と言われるワインで、キューンという研ぎ澄まされた酸の鋭さと、奥行きから湧き出す豊かな甘さのメリハリ、つまりふり幅のスケールが桁外れです。そして、このゴールドカプセル(金色のキャップ)は、本当に特別なもので、オークションに出されるための最上級の味わいのものを詰めて、発売しています。味わいは、もう、甘さと酸味が溶けて・・・最高です。これを飲むと、なぜ彼のワインが高い値段で取引されるかがよくわかります。(彼が作るTBAは、ハーフボトルで30万円以上の値段がつけられ、ロマネコンティよりも高額だとして、ギネスブックに載っているほど)(9月1日に開け、味見しました!。や、やはり素晴らしいです!。シャルツホフベルガーが、なぜこんなに高い値段がつけられるか、よくわかるような気がします。この鮮やかな香りと、口に含んだ時の触感が、もう「溶けて」います)(10月24日に味見しました!。やはり、この溶けた滑らかな触感は、もう素晴らしいとしか言いようがありません。このワインが、本当に高値で取引されている理由が、よくわかります)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.24
では、水曜日のデザートワイン、食後酒のメニューです!(その2)(あまりにもアイテムが多いので、2ページに分けています)◎ピエール エルメさんが好きだという、 ムスカ ド カップ コルス 2010年、入荷しました!。 鮮やかな色彩で、キューン!と立ち昇る、 酸味が素晴らしいのです・・・。◎ナント、ジャック・セロスの、「ラタフィア ド シャンパーニュ」が入荷です!。本当に希少で、一度は味わってみたかった・・・。(でも高くてすいません)★ヴァン ド ナチュレル◎ムスカ ド カップ コルス 2010 (アントワンヌ アレーナ家) 60みり¥1300(30ミリ¥700) 仏・コルシカ島産です。全く先入観なく、先日の試飲会で飲んだのですが、あまりに も鮮やかで、印象的な香りなので、びっくりしました。どうやら、ピエール・エルメさんが お気に入りらしく、彼のお菓子に共通する、キューン!という鮮やかな酸味にとても 共鳴する部分があって、あぁそうかと、納得できるものがありました。この透明感のあ る輝きはなかなか味わうことができなくて、これはぜひ体験して欲しいと思い、リスト に載せました。◎ラタフィア ド シャンパーニュ ”イレテ チュン フォワ VDN” (ジャック・セロス) 60ミリ¥6600(30ミリ¥3300) 仏・シャンパーニュ地方です。発酵途中のワインに、ブランデーを加えて造るため、 葡萄の自然な甘さが残ります。本来は、マールを加えるそうなのですが、実は、 ニュートラルなアルコール(ウォッカみたいなもの)とワインの澱を加えるそうです。 実際に味わってみると、マールのエグミ(嫌味とも言う)が少なく、旨みと複雑さが あるので、格好の食後酒と言えるのではないでしょうか。呑兵衛の人にとってよく わかる、食事の後に、物足りなくなった「強い要素」を補ってくれるまさに食後酒で、 ウォッシュタイプ(マンステールなど)にめちゃくちゃ相性が良いと思います。★陰干し葡萄からのワイン●レチョート デラ ヴァルポリッチェラ クラシコ 1995(クインタレッリさん) 60ミリ・・・¥5800(¥2900) 伊・ヴェネト州の巨匠です。もうほとんどワイン作りを止めてしまっていて、彼のワインは、 市場からどんどん減る一方です。これだけ凝縮しているのに、あくまでの瑞々しく、汁気 が口の端から、こぼれてくるような、とてもしっとりした触感です。陰干し葡萄というと、 乾いたような、下品な味わいのも多いように思いますが、これは酸味が非常に豊富なの で、余韻までものすごく気品があって、優雅な満足感を与えてくれます。★ヴァン ド リクール●ヴァン ド リクール 1909(ドメーヌ サン クロワ) 30ミリ¥2300仏・おそらく南仏の地域の酒精強化ワインです。とはいえ、葡萄ジュースにブランデーなどを加えて熟成させるだけなので、ポートワインとはちょっと違うようです。ちなみに、この1909年もの、想像以上に若く、信じられないくらいフレッシュです。実際に以前は、ユーロでも300~400の値段をつけられる本当に希少なものらしいです。すでに味見していますが、これから、酸素を含んでゆっくり熟成し、どのような複雑な味わいに変わっていくか、本当に見ものです。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥1400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。◎オフリー キンタ ド ボア ヴィスタ 1924年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600) ポルトガル産です。これはラベルが全く剥げて無くなっていまして、その代わり、格安で購入することができました。実際に、マイケル・ブロードベントおじいちゃんのコメントを探してみると、この会社の古いものが結構見つかります。そして、1924年というヴィンテージは、私は初体験なのですが、4つ★のめちゃくちゃいい年のようです。(9月18日に、実際に味見してみました!。やはり、これぞ「ザ・ヴィンテージ・ポート」と言えるほど、若々しく、凝縮した果実味の鮮やかさがあって、飲んだ瞬間に、これだ!これこそ、ヴィンテージポートに求めていたものだと思いました。これに対して、トーニーポートは、熟成して溶けた柔らかい複雑さが特徴なのですが、まさに対照的で、ヴィンテージポートを飲むなら、こういう強烈な果実味のを堪能したいと思います)(10月24日に味見しました。やはり、立体感のあるギューン!という香りの中から、どんどん奥行きと、深みが出てくるのが、ヴィンテージポートの真髄かなと・・・。この1924年ものは、まだまだ鮮やかで、イチジクを噛んだ瞬間のような果汁がジュワっ!と弾けて、長い年月かけて丸くなった自然な甘さは、やはり特別だなと・・・。ヴィンテージポートの良さは、まさにここにあるのではないでしょうか)★マディラワイン◎バルベイト社 "ブアル" ヴィンテージ 1958 60ミリ¥6400(30ミリ¥3200)ポルトガル・マディラ島(サッカーのクリスティアーノ ロナウドの出身地)です。1958年は、そこそこ良いヴィンテージで、葡萄の溶けた、透明感のある酸味が、マディラワインらしく、ふくらみを持った「アミノ酸の塊」になっています。この溢れるような熟成したブーケは、まさにマディラワインそのもで、このブーケを嗅ぐだけでも、熟成したマディラを飲む価値があります。◎ジョアン ロメオ テシェイラ "ブアル" 1863年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)ポルトガル、マディラ諸島のワインです。正直言って、ここまで古いマディラワインは、飲んだことがなく、ぜひ飲みたい!と思い、今回購入に踏み切りました。3か月前に、1900年ものを開けたのですが、今回の1863年ものは、さらに熟成を重ねているせいか、果実味が融解して、奥行きが溶けた、途方もない立体感のある果実味です。と書きながら、立体という言葉自体がナンセンスなほど、3次元の果実味が溶け、ゆらゆらとゆらめくほどに柔らかく、そのブーケの巨大なスケールは、軟体動物を思わせるほど、とらえどころのなボディで、これ以上表現することができません。一言で言えば、私はまさにこういう味わいを求めていて、余韻まで溶けて一緒に行ってしまうほど、途方もない怪物だと思います。こういう経験は、初めてです。(あまりにも素晴らしいので、2本目を買いました!)★おすすめモルトウイスキー◎グレンゴイン 1969年 オータム、 2002年に瓶詰、気温が安定している秋に蒸留、蒸留所元詰め 55,3%VOL 30ミリ¥3300(18ミリ¥1700) スコットランド、ハイランド地区です。この蒸留所は、麦芽にピート香をつけないことで有名で、だからこそごまかしの効かない、麦芽のしっかりした豊かさと、力強さが合致して、のびやかな余韻を持っています。モルトウイスキー業界は、いろんな味わいの流行を経て、どういう方向に行くのか、この蒸留所の味わいはその答えを示しているように思います。素材(麦芽)の圧倒的な品質の高さ、そして、丁寧な蒸留、良質な樽、それによって、こんなに上品で、力強い味わいが生まれるというのはまさにモルトウイスキーらしい、良さがここに詰まっています。 以上です。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.24
では、金曜日のデザートワイン・食後酒のメニューです。あまりにもアイテムが多いので、メニューを2ページに分けています。(デザートワインその1、その2と)◎シャトー ディケム 1995年、 久しぶりに若いディケムをリストに載せました。◎そ、そして、出ました!、エゴン・ミューラーのシャルツホフベルガー、ゴールドカプセル、やはり、素晴らしいです・・・。本当に感動的で、飲んだことのない方は、ぜひ飲んでほしい。(本音を言えば、無理やり、何が何でも飲ませたい)★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シュネンブール グランクリュ 2008年 (マルセル ダイスさん) 120ミリ¥4800(70ミリ¥2400) 仏・アルザス地方です。これは、本当に柔らかく、いろんな要素が絡み合って、自然な甘さを織りなしています。口に含んだ触感が「丸く」で、甘いのに全く嫌みがなく、喉の奥に滑らかに通り過ぎていく・・・。土壌の養分がたっぷり入っているからこそ、こんなに自然なのだなと、感じます。いわばアルザスの指標とも言うべきワインではないでしょうか。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール グランクリュ ランゲン ド タン”クロ サン テュルバン” セレクション ド グランノーブル1993年(ウンブレヒト家) 60ミリ・・・¥4600(30ミリ¥2300)仏・アルザス地方です。さて、アルザスと言えばやはりこの人は外せません。テロワールの最も深いところを、ワインに体現したと言われるこの人のワインは、人の心を、突き動かすほどの迫力があります。アルザスワインは、単純に上品で、軽やかな味わいではありません。実は、畑のポテンシャルを深く表現した瞬間に、その哲学的とも言える絵画が浮かび上がってくるのです。この火山性土壌といわれる「クロ サン テュルバン」は、余韻に猛々しいほどの迫力、土のパワーを感じ、気持ちが動かずにはいられません。(金曜日に味見しました!。少し赤味を帯びた色合いで、まさに「貴腐ワイン」らしい溶けた複雑さが満開です。奥底に、アルザスらしいキューンという緊密なミネラルが、背景を彩るように綺麗な輝きを与えているのです。これを飲んで、私はドイツのTBA・トロッケンベーレンアウスレーゼを思い出しました。それだけの凄まじい凝縮度を持っています)◎シャトー ディケム 1995 50ミリ・・・¥5800(25ミリ¥2900) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1995年は、ゴツンという厚みのあるコクがあって、まさにディケムらしい迫力、パワ -を思う存分味わえます。ただし、こんなにコクがあるのに、奥行きに綺麗な酸味 が控えていて、やはりこのワインも、何十年も熟成するポテンシャルがあるのだな、 と改めて感じさせてくれます。◎シャルツホフベルガー アウスレーゼ ゴールドカプセル 1989 (競売会用の特別な瓶です) 50ミリ¥8600(25ミリ¥4300) 独・ザール地方です。ドイツ最高峰と言われるワインで、キューンという研ぎ澄まされた酸の鋭さと、奥行きから湧き出す豊かな甘さのメリハリ、つまりふり幅のスケールが桁外れです。そして、このゴールドカプセル(金色のキャップ)は、本当に特別なもので、オークションに出されるための最上級の味わいのものを詰めて、発売しています。味わいは、もう、甘さと酸味が溶けて・・・最高です。これを飲むと、なぜ彼のワインが高い値段で取引されるかがよくわかります。(彼が作るTBAは、ハーフボトルで30万円以上の値段がつけられ、ロマネコンティよりも高額だとして、ギネスブックに載っているほど)(9月1日に開け、味見しました!。や、やはり素晴らしいです!。シャルツホフベルガーが、なぜこんなに高い値段がつけられるか、よくわかるような気がします。この鮮やかな香りと、口に含んだ時の触感が、もう「溶けて」います)◎バハラッヒャー ヴォルフスホール リースリング トロッケンベーレンアウスレーゼ 2002年(ラッツェンベルガー家) 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)独・ミッテルライン地方です。実は、この生産者のワインを初めて飲んだのですが、こんなに素晴らしいとは思いませんでした。輝くようなミネラルの美しさが、トロっという蜜のような甘さと「完璧に」融合して、まさに理想的な貴腐ワイン(トロッケンベーレンアウスレーゼ)となっています。モーゼル地区の貴腐ワインが、酸味が鮮やかで、メリハリがあるのに比べて、このTBAは、ゆったりした優しい奥行きを感じて、「あぁ~、こういうTBAもあるんだ」と、改めて感動させていただきました。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.19
では、金曜日のデザートワイン、食後酒のメニューです!(その2)(あまりにもアイテムが多いので、2ページに分けています)◎ピエール エルメさんが好きだという、 ムスカ ド カップ コルス 2010年、入荷しました!。 鮮やかな色彩で、キューン!と立ち昇る、 酸味が素晴らしいのです・・・。◎ナント、ジャック・セロスの、「ラタフィア ド シャンパーニュ」が入荷です!。本当に希少で、一度は味わってみたかった・・・。(でも高くてすいません)★ヴァン ド ナチュレル◎ムスカ ド カップ コルス 2010 (アントワンヌ アレーナ家) 60みり¥1300(30ミリ¥700) 仏・コルシカ島産です。全く先入観なく、先日の試飲会で飲んだのですが、あまりに も鮮やかで、印象的な香りなので、びっくりしました。どうやら、ピエール・エルメさんが お気に入りらしく、彼のお菓子に共通する、キューン!という鮮やかな酸味にとても 共鳴する部分があって、あぁそうかと、納得できるものがありました。この透明感のあ る輝きはなかなか味わうことができなくて、これはぜひ体験して欲しいと思い、リスト に載せました。◎ラタフィア ド シャンパーニュ ”イレテ チュン フォワ VDN” (ジャック・セロス) 60ミリ¥6600(30ミリ¥3300) 仏・シャンパーニュ地方です。発酵途中のワインに、ブランデーを加えて造るため、 葡萄の自然な甘さが残ります。本来は、マールを加えるそうなのですが、実は、 ニュートラルなアルコール(ウォッカみたいなもの)とワインの澱を加えるそうです。 実際に味わってみると、マールのエグミ(嫌味とも言う)が少なく、旨みと複雑さが あるので、格好の食後酒と言えるのではないでしょうか。呑兵衛の人にとってよく わかる、食事の後に、物足りなくなった「強い要素」を補ってくれるまさに食後酒で、 ウォッシュタイプ(マンステールなど)にめちゃくちゃ相性が良いと思います。★陰干し葡萄からのワイン●レチョート デラ ヴァルポリッチェラ クラシコ 1995(クインタレッリさん) 60ミリ・・・¥5800(¥2900) 伊・ヴェネト州の巨匠です。もうほとんどワイン作りを止めてしまっていて、彼のワインは、 市場からどんどん減る一方です。これだけ凝縮しているのに、あくまでの瑞々しく、汁気 が口の端から、こぼれてくるような、とてもしっとりした触感です。陰干し葡萄というと、 乾いたような、下品な味わいのも多いように思いますが、これは酸味が非常に豊富なの で、余韻までものすごく気品があって、優雅な満足感を与えてくれます。★ヴァン ド リクール●ヴァン ド リクール 1909(ドメーヌ サン クロワ) 30ミリ¥2300仏・おそらく南仏の地域の酒精強化ワインです。とはいえ、葡萄ジュースにブランデーなどを加えて熟成させるだけなので、ポートワインとはちょっと違うようです。ちなみに、この1909年もの、想像以上に若く、信じられないくらいフレッシュです。実際に以前は、ユーロでも300~400の値段をつけられる本当に希少なものらしいです。すでに味見していますが、これから、酸素を含んでゆっくり熟成し、どのような複雑な味わいに変わっていくか、本当に見ものです。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥1400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。◎オフリー キンタ ド ボア ヴィスタ 1924年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600) ポルトガル産です。これはラベルが全く剥げて無くなっていまして、その代わり、格安で購入することができました。実際に、マイケル・ブロードベントおじいちゃんのコメントを探してみると、この会社の古いものが結構見つかります。そして、1924年というヴィンテージは、私は初体験なのですが、4つ★のめちゃくちゃいい年のようです。(9月18日に、実際に味見してみました!。やはり、これぞ「ザ・ヴィンテージ・ポート」と言えるほど、若々しく、凝縮した果実味の鮮やかさがあって、飲んだ瞬間に、これだ!これこそ、ヴィンテージポートに求めていたものだと思いました。これに対して、トーニーポートは、熟成して溶けた柔らかい複雑さが特徴なのですが、まさに対照的で、ヴィンテージポートを飲むなら、こういう強烈な果実味のを堪能したいと思います)★マディラワイン◎バルベイト社 "ブアル" ヴィンテージ 1958 60ミリ¥6400(30ミリ¥3200)ポルトガル・マディラ島(サッカーのクリスティアーノ ロナウドの出身地)です。1958年は、そこそこ良いヴィンテージで、葡萄の溶けた、透明感のある酸味が、マディラワインらしく、ふくらみを持った「アミノ酸の塊」になっています。この溢れるような熟成したブーケは、まさにマディラワインそのもで、このブーケを嗅ぐだけでも、熟成したマディラを飲む価値があります。◎ジョアン ロメオ テシェイラ "ブアル" 1863年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)ポルトガル、マディラ諸島のワインです。正直言って、ここまで古いマディラワインは、飲んだことがなく、ぜひ飲みたい!と思い、今回購入に踏み切りました。3か月前に、1900年ものを開けたのですが、今回の1863年ものは、さらに熟成を重ねているせいか、果実味が融解して、奥行きが溶けた、途方もない立体感のある果実味です。と書きながら、立体という言葉自体がナンセンスなほど、3次元の果実味が溶け、ゆらゆらとゆらめくほどに柔らかく、そのブーケの巨大なスケールは、軟体動物を思わせるほど、とらえどころのなボディで、これ以上表現することができません。一言で言えば、私はまさにこういう味わいを求めていて、余韻まで溶けて一緒に行ってしまうほど、途方もない怪物だと思います。こういう経験は、初めてです。(あまりにも素晴らしいので、2本目を買いました!)★おすすめモルトウイスキー◎グレンゴイン 1969年 オータム、 2002年に瓶詰、気温が安定している秋に蒸留、蒸留所元詰め 55,3%VOL 30ミリ¥3300(18ミリ¥1700) スコットランド、ハイランド地区です。この蒸留所は、麦芽にピート香をつけないことで有名で、だからこそごまかしの効かない、麦芽のしっかりした豊かさと、力強さが合致して、のびやかな余韻を持っています。モルトウイスキー業界は、いろんな味わいの流行を経て、どういう方向に行くのか、この蒸留所の味わいはその答えを示しているように思います。素材(麦芽)の圧倒的な品質の高さ、そして、丁寧な蒸留、良質な樽、それによって、こんなに上品で、力強い味わいが生まれるというのはまさにモルトウイスキーらしい、良さがここに詰まっています。 以上です。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.19
では、金曜日の白ワインです。今日は、コシュ・ドゥリ家のワイン、 2種類同時に飲めます!。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。120ミリ(70ミリ)★シャンパン〇ピエール モンキュイ グランクリュ ブラン ド ブラン 2004年 ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。実は、この蔵に関しては、そんなにいい印象を持っていませんでした。しかし、この2004年ものを飲んで、あまりに素晴らしいのに、驚きました。2004年らしいミネラルの輝き、透明感のある酸味がとても綺麗で、丸みを帯びているのです。シャンパンのヴィンテージのイメージは、なかなか定着しづらく、画像として浮かび上がるのにとても時間がかかり、苦労するのですが、2004年ものは本当に素晴らしいようです。(シャンパンは、品種を混ぜたり、糖分を加えたりするので、イメージが定着しづらい) こんなに素晴らしいのなら、これからも、どんどん買っていきたいと思います。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン キュベ V.2010 (アルフォンス メロ家) ¥1600(¥800) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。本当に清らかで、純度の高い透明感が あります。ロワール地方の、冷涼な気候が目に浮かぶようで、こんなに上品なワイ ンは、なかなかないような気がします。ソーヴィニオン・ブラン種を使っているのです が、全く「青臭く」なく、やはり、新世代のワインはレベルが違います。本当に素晴ら しいので、これからもずっとハウスワインとして、使い続けるでしょう。◎ブルゴーニュ ”フルール ド ヴィーニュ” NV (ルロワ・ネゴシアンものの白ラベル) ¥1800(¥900) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインは、2009年、2010年、2011年をブレンドするという特殊なもので、それなのに、ルロワ女史は、AOCとして認めさせラベルにきちんとブルゴーニュと謳っています。実際に飲んでみると、なんとまあ、いろんな白い花が混じったブーケ(花束)のようで、清らかないろんな花が混じりあって、特別な香りを発散しています。こういう表現もあるのか~と、驚くとともに、心が安らぐほどの、精神的に満足させてくれるワインだと思います。◎サヴィニエール クロ ド ラ クーレ ド セラン2010年 (ニコラ ジョリー) ¥3300(¥1700)◎ピュリニー モンラッシェ レ ピュセル 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っ ているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感 の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。 実は、2009年物の「クロ ド ラ ムーシェール」を、ずっとハウスワインで使って いまして、輸入業者さんに在庫がいっぱいあったので、すっかり安心していました。 しかし、先日在庫が空になっているのに気づき、代わりにこの「ピュセル畑」ものを 入れました。実際に、「クロ ド ラ ムーシェール」よりも、この「ピュセル」の方が 緊密で、鋭さがあります。★コシュ・ドゥリ〇ムルソー レ ルージョ 2009 50ミリ¥3500 仏・ブルゴーニュ地方の「ムルソーの大御所」です。ラフォンさん並びトップ2といわれる存在です。彼が作るムルソーは、大柄な、たっぷりしたムルソーらしい器の中に、綺麗な、ミネラルの輝きが潜んでいて、例えようのないほど品がいいのです。ムルソーの大胆な豊かさ、そして、酸味の綺麗さ、緻密さという、相反する両面を併せ持っていて、本当に完成度の高いワインを作ります。とごちゃごちゃ言うのもなんですが、一度この鮮やかな香りに触れると、もう忘れられません。その奥行きの深さと、気高さをまとった存在感に、ただただ圧倒されるのみ。★コシュ・ドゥリ〇ピュリニー モンラッシェ レ ゼンセニエール 2009 50ミリ¥3300 今週の目玉のコシュ・ドゥリさんです。水曜日に開けて、あと3杯だけ残っています。ピュリニー村らしい、シャキーン!とした、立体的な構造の中に、彼本来のムルソーらしい、たっぷりした抱擁力、奥行きの深さを感じます。やはり、ピュリニー村と、ムルソー村の畑の個性が明らかに出ていて、とても意味深い作品です。ただし、香りは最高です。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.12
木曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎南部美人 純米吟醸 ひやおろし 無濾過生酒 H23BY そして、秋鹿 山廃 純米槽搾直汲生原酒 山田錦 H23BY を買いました!。ただし、まだ味わいが堅そうなので、 味見してから、柔らかくなるまで、5度で保存します。◎雁木 純米無濾過生原酒 ひやおろし H23BY、 仕入れましたが、まだまだエグミがあって、強いです。 おそらく、味わいが落ち着くまで3~4か月かかるでしょう。 どうか少しだけ待ってください~。◎昇龍蓬莱 特別純米酒 槽場直詰 限定酒 雄町60 無濾過生原酒が、開けてから1か月、美味しく なってきたので、リストに載せました!。鮮やかで、素晴らしいです!。◎相模灘の純米吟醸 の生原酒、 購入して2か月近く、徐々に美味しくなり始めてきたので、 そろそろリストに載せます~。 と思ったのですが、味見したらまだ堅いので、 どうかもう少し待ってください~。ところで・・・、エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくり ふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲し、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎酔鯨 純米吟醸 すっぴん 未濾過 生酒(2011 BY) ¥1200(¥600) 高知県産です。いつもしっとりした触感で、なんて飲みやすいのだろうと感じるのが、この酔鯨で、多くの人が好きな理由もわかるような気がします。この生酒は、濾過していないため、酔鯨らしい滑らかさが良く出ていて、本当に素晴らしいと思います。すっぴんという名の通りに、もち肌に直接触れているようなしっとりした感覚は、まさに酔鯨の真骨頂ではないでしょうか。そして、ただ飲みやすいだけではなく、この濾過していないものは、なかなか市場では手に入りにくく、クオリティが格段に高いのです。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰 ”雄町60” 無濾過生原酒 (2011BY) ¥1200(¥600)◎"残草"蓬莱 特別純米 槽場直詰 無濾過生原酒 "美山錦" (2011 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。蓬莱の蔵は、偉大なシュヴァリエ・モンラッシェや、ピュリニー・モンラッシェの優れた畑のものを、さらに強烈にしたような味わいで、こんなに品質の高い日本酒は、なかなかないのではないでしょうか。口に含んだ時の圧倒的なヴォリューム感、ツルンと滑らかに舌を通り抜けていく柔らかい触感。そして、何よりも凄いのは、ブルゴーニュのドーヴネ(ルロワさんの個人所有の畑)に共通するような、鮮烈さが備わっているのです。これほどの鮮やかさと、パノラマのような色彩を持つ日本酒は、めったに見当たりません。それだけ、素晴らしいのです・・・。◎亀齢 純米吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 線状心白米(強力) (2009 BY) ¥1200(¥600) 広島県産です。以前「凱陣」にいた杜氏の西垣さん親子が、この蔵に移籍して作っています。開けてすぐの段階では、あまりにも堅かったので、3か月放置(プレイ)しました。そうすると自然に、奥の方から旨みと、円やかな甘さが出てきてバランスが良くなってきました。この蔵のポテンシャルは、本当に凄いです。余韻の途方もない長さと、味わいの太さは、他に比類するものは少ないのではないでしょうか。今お燗を研究中で、もうすぐお燗で出せるようになると思います。「ぬる燗」にすると、この旨みが幾層も広がり、複雑さが何倍も拡大するでしょう。少しだけ待って下さい。(もちろん、11度で味わっても十分美味しいです)◎開運 純米吟醸 無濾過生酒 山田穂((2010 BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。この地域の日本酒は、本当に「水が清らかで、綺麗」なんだな~と常々思います。まるで、水のような透明感あって、自然に米のうまみが溶け込んでいるのです。この水の「柔らかさ」から来る清涼感は、他のどの地域にもなかなか真似できません。福井県の黒龍、梵、そして、磯自慢、初亀などを思い浮かべます。それらは皆、「水のように清らか」な、まさに日本人好みの味わいで、昔からの好まれてきた味わいなのではないでしょうか。◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎鍋島 中汲み純米吟醸 無濾過生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 佐賀県産です。実は、一年半前に購入して味見した時、あまりにも味わいが堅かった ため、5度の冷蔵庫の保管しておきました。そして、久しぶりに昨日味わった時、 驚くほど旨みと、甘さが出てきて、正直言ってびっくりしました。それで、急遽リストに 載せたということです。こんなに立体的で、ギュっと中心に絞り込んでくるような旨みが、桁外れ で、本当に素晴らしいtと思います。◎王禄 純米吟醸 "渓" 直汲み 無濾過生原酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 島根県産です。以前から仕入れたいと思っていましたが、なかなか機会がなかったの ですが、ようやくリストに載せることができました!。これほど厚みがあり、口の前後左 右の味覚を、立体的に刺激するお酒は、なかなかないと思います。それだけ、酒質が 厚く、コクが桁外れにあるのです。購入して、ずっと若々しすぎて、強すぎて、リストに 載せることができなかったのですが、ようやく美味しくなり始めたので、こうしてリストに 載せています。その圧倒的な存在感を、ぜひ・・・。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無濾過生原酒 生酛仕込み 特別限定酒 ~初号機~ (2011 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵は、鮮烈で、まるでドメーヌ ドーヴネー(ルロワさんの 個人所有の畑)の白ワインのように、ミネラルの光彩が飛び散るように弾けます。 豊かで、溢れんばかりにジューシーなのに、甘ったるくない上品な酸味が本当に 綺麗で、醸造酒として本当に完成度の高いものを作ります。さて、この生酛作り は、この蔵が初めて手掛ける作品で、ここまで深い旨みを表現できるのか!と、 驚くほど複雑で、広がりがあります・・・。さて、開けて2か月が経ち、ようやく美味 しくなり始めて、これから、どんどんうまみが出てくるのが楽しみです。以上です。では、2ページ目に続きます・・・。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2012.10.12
では、木曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎今年も、黒龍の「石田屋」、「二左衛門」 「しずく」、「八十八号」の予約しておきました!。 でも、今年は何本買えるかどうか・・・。 (入手困難で、いつも予約が殺到するため) ちなみに、 磯自慢「純米大吟醸」、梵「超吟」、 〆張鶴 大吟醸 金ラベルも、同時に予約しました。 たくさん買えたら、嬉しいのですが・・・。◎満寿泉 純米大吟醸 無濾過生酒 ”寿”PLATINAが、入荷しました!。なかなか手に入らない、満寿泉の最高峰です。ただし、開けてから、美味しくなるまで、時間がかかるので、どうか少しだけ待ってください。(1~2か月ほど、かかりそうです)◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり (2010 BY)¥1800(¥900) (2011 BY)¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な 味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがある ので、とても個性が強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒に なると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるよう な気がします。このお酒は、しぼりたてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒 に、豊かさとジューシーさがあり、極めて飲みやすく、余韻の爽快感がたまりません。 そして、なんと今回は、瓶詰めの一年違いのものを置きました!。◎満寿泉 純米大吟醸 "雄町" 生酒 無ろ過(2010 BY) ¥1600(¥800) 富山県産です。この蔵は、日本酒の中で最も立体感があり、そして奥行きの深さ、 さらに、偉大なモンラッシェのような輝きのある酸と、醸造酒としては最高レベルの 完成度の高さがあると思います。この"雄町"は、開けたては少しハーブのような青さ が気になりますが、酸素と触れて、そのポテンシャルが発揮されると、どんどん複雑 な甘さが湧いてきます。この奥行き、立体感こそ雄町の本領発揮で、深い迫力にきっ と感動するに違いありません。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2011年 BY) 特A地区特別栽培米山田錦 ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2011BY) ¥3200(¥1600) 石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして9か月が経ち、7月の末に久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎満寿泉 純米大吟醸 寿 "PLATINA"(2010BY) 無濾過 生酒 ¥3600(¥1800) 富山県産です。この蔵は、日本酒という範疇を超えて、醸造酒としてとても完成度の高い領域に達していると思います。この満寿泉を飲むと、蔵の人が、どれだけいいワインを飲んできたかを感じるのです。この"PLATINA"は、ラモネのシュヴァリエ・モンラッシェや、ルフレーヴのバタールモンラッシェに似ているような、大きさと、鋭さと、豊かさを兼ね備えているのです。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無濾過(2011 BY) ¥3600(¥1800) 京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎悦凱陣 純米大吟醸 燕石 "しずく酒 斗瓶囲い" 無濾過生酒 (2010 BY) ¥4200(¥2100) 香川県産です。この"燕石"は、日本酒の中で最も複雑な、迫力を秘めたお酒ではないでしょうか。白ワインの世界では、DRC(ロマネコンティ社)の「モンラッシェ」に匹敵するほど、ねっとりとした豊かさと、奥行きと、途方もない複雑さを兼ね備えているのです・・・。このお酒の迫力と深みは、本当にただものではありません。これを一度飲んでしまうと、他の日本酒が物足りなくなるほど、パワフルで、旨みがたっぷり含まれています・・・。◎天狗舞 大吟醸 "杜氏 中三郎" 横浜君嶋屋のために特別瓶詰め、 (2011 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。この日本史は、数多くある中の日本酒の中でも本当に特別な存在で、日本料理が持つ、上品さ、素材の優しさや旨み、様々な要素が、この日本酒の中に見事に表現されているのです。そういう、日本文化を凝縮したような、精神的な意味での旨みがいろんなところから感じられて、そして、見事なバランスを保っているのです。おそらく、日本料理とこの日本酒を飲んで、合わないことはないのではないか?と思えるぐらいに、このお酒の中から、様々なことを感じることができます・・・。◎十四代 極上諸白 純米大吟醸(2011BY) 40ミリ¥2900 山形県産です。数多くあるラインナップの中でも、この極上諸白のものは、とても貴重です。正直言って私は、今回初めて見ました。実際に味わってみると、これはまさに、十四代の究極のお酒ではないでしょうか。ワインに例えれば、コント・ラフォン家の「ムルソー シャルム」に似ていて、ふっくらした触感の中に、旨みが幾層も隠れていて、いつまでも余韻が長いのです・・・。その重層的な柔らかさは、まさに十四代の真骨頂ではないでしょうか。キリッ!としていて、余計なものをそぎ落としたものが黒龍の「石田屋」とすれば、この十四代は、とても対称的で、ふくよかな豊かなボディがさりげなく、心地よい触感を与えてくれます。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
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では、金曜日の赤ワインのリストです。 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2009(サンタ デュック家) ¥2000(¥1000) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (さて、ヴィンテージが変わって、2009年ものを開けています。ローヌで本当に偉大な年 なんだと思わせる濃密な果実味。そして、酸味がしっかりあるので、とてもジューシーで、 今開けても、十二分に美味しいのです)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2009(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000)~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプは、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的すぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。(さて、ヴィンテージが変わって、2009年になりました!。2007年は酸味がとても綺麗で、素直な果汁を感じる年だったのですが、2008年は、果実味の重量感があって、まさに豊かな迫力が、そして、2009年ものは、重厚であると同時に、果汁溢れる柔らかさがありますまるでボルドーの2000年、1982年のような見事なまとまった味わい)◎デコイ 2009 カベルネソーヴィニオン(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、 やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味 のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ヴォルネイ カイユレ アンシエンヌ キュヴェ カルノ 2007年(ドメーヌ ブシャール:ブシャール社の自社畑) ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方の大きい会社(ネゴシアン)のものです。ブシャールというととても大きい会社で、いろんな葡萄を買い付けて、多くのワインを生み出している、凡庸なネゴシアンと思われている節がありますが、このドメーヌものは違います。このワインの2004年ものは、あまりにも素晴らしいので、エレヴァージュで60本ぐらいは買って、ずっとハウスワインとして出していました。さて、今回は、2007年ものを購入し、どんな味わいか、本当に楽しみです。先日試飲会で味見したのですが、これは、エレヴァージュのやり方で保存したら、もっときれいな味わいになるはず、もっと美味しくなるはずと信じています。さて、どうなるでしょうか(実際に味見しました!。やはり、素晴らしいです!。先日試飲会で味見した味わいと、やはり全く違いました。酸味がとても綺麗で、端正で、とても整っているのです。保存方法でここまで変わるとは、やはり、ワインは、温度などの状態が大事だなと思うと同時に、試飲会で飲んだものを、どうやって、自分で管理した場合とのギャップを埋めるかが、本当に厳しい問題だなと・・・)★ペルナン・ロサン家●モレ サン ドニ レ モン リュイザン1995年 ¥5800(¥2900) 仏・ブルゴーニュ地方です。この畑は、ペロ・ミノ家に買収されることになった「あれ」です。ちなみに、私はこの時代の彼のワインが大好きで、果汁溢れる葡萄の自然な甘さと酸味が、とても心地よいのです。素直に、葡萄を噛んでいるかのように、抵抗なく喉の奥に滑り込んでくるこの感覚、ぜひ経験してほしいと思います(無理矢理 ★ジョセフ ロティ●ジュブレイ・シャンベルタン シャン シェニ 1990 ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。ジョセフ・ロティ家は、ジュブレイ・シャンベルタンという特性を、最大限に発揮しているのではないでしょうか。鮮烈で、飛び散るようなミネラルの鋭さ、そして、その内部に、重厚で、豊かなコクが隠れている・・・。熟成の若い段階では、そのミネラル、酸味の鋭さが強すぎて、その本質を理解することができません。しかし、十分に熟成を重ねると、隠された豊かさが出てきて、鋭さと豊かさが両立して、本当に見事はジュブレイ村のワインとなるのです。 1995年ものは、果実味のコク、丸さが前面に出ていて、極めてわかりやすいジュヴレイ・シャンベルタンになるでしょう。実際に、尖った要素が少なく、甘さを感じるために、そのテロワールの”コク”の部分をしっかり堪能できます。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889
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では、木曜日のデザートワイン・食後酒のメニューです。あまりにもアイテムが多いので、メニューを2ページに分けています。(デザートワインその1、その2と)◎シュタインベルガー カビネット2002年 ”ゴールドカプセル”(競売会用の特別なもの)が、 売り切れました・・・。◎マルセル・ダイスの”シュネンブール”、 開けてみたら、ほのかに甘く、デザートワインという範疇の 方がふさわしいので、このページに入れています。◎そ、そして、出ました!、エゴン・ミューラーのシャルツホフベルガー、ゴールドカプセル、やはり、素晴らしいです・・・。本当に感動的で、飲んだことのない方は、ぜひ飲んでほしい。(本音を言えば、無理やり、何が何でも飲ませたい)★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シュネンブール グランクリュ 2008年 (マルセル ダイスさん) 120ミリ¥4800(70ミリ¥2400) 仏・アルザス地方です。これは、本当に柔らかく、いろんな要素が絡み合って、自然な甘さを織りなしています。口に含んだ触感が「丸く」で、甘いのに全く嫌みがなく、喉の奥に滑らかに通り過ぎていく・・・。土壌の養分がたっぷり入っているからこそ、こんなに自然なのだなと、感じます。いわばアルザスの指標とも言うべきワインではないでしょうか。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール グランクリュ ランゲン ド タン”クロ サン テュルバン” セレクション ド グランノーブル1993年(ウンブレヒト家) 60ミリ・・・¥4600(30ミリ¥2300)仏・アルザス地方です。さて、アルザスと言えばやはりこの人は外せません。テロワールの最も深いところを、ワインに体現したと言われるこの人のワインは、人の心を、突き動かすほどの迫力があります。アルザスワインは、単純に上品で、軽やかな味わいではありません。実は、畑のポテンシャルを深く表現した瞬間に、その哲学的とも言える絵画が浮かび上がってくるのです。この火山性土壌といわれる「クロ サン テュルバン」は、余韻に猛々しいほどの迫力、土のパワーを感じ、気持ちが動かずにはいられません。(金曜日に味見しました!。少し赤味を帯びた色合いで、まさに「貴腐ワイン」らしい溶けた複雑さが満開です。奥底に、アルザスらしいキューンという緊密なミネラルが、背景を彩るように綺麗な輝きを与えているのです。これを飲んで、私はドイツのTBA・トロッケンベーレンアウスレーゼを思い出しました。それだけの凄まじい凝縮度を持っています)◎シャトー ディケム 1986 50ミリ・・・¥6800(¥3400) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1986年は、酸味のフレッシュさがあるために、まだまだ若々しい、とても上品な 蜜の上澄みを、掬って飲んでいるような感覚になります。ふわっとした柔らかさと、 パシっとした小気味良さが組み合わさった、まさにフランス的な味わい。◎シャルツホフベルガー アウスレーゼ ゴールドカプセル 1989 (競売会用の特別な瓶です) 50ミリ¥8600(25ミリ¥4300) 独・ザール地方です。ドイツ最高峰と言われるワインで、キューンという研ぎ澄まされた酸の鋭さと、奥行きから湧き出す豊かな甘さのメリハリ、つまりふり幅のスケールが桁外れです。そして、このゴールドカプセル(金色のキャップ)は、本当に特別なもので、オークションに出されるための最上級の味わいのものを詰めて、発売しています。味わいは、もう、甘さと酸味が溶けて・・・最高です。これを飲むと、なぜ彼のワインが高い値段で取引されるかがよくわかります。(彼が作るTBAは、ハーフボトルで30万円以上の値段がつけられ、ロマネコンティよりも高額だとして、ギネスブックに載っているほど)(9月1日に開け、味見しました!。や、やはり素晴らしいです!。シャルツホフベルガーが、なぜこんなに高い値段がつけられるか、よくわかるような気がします。この鮮やかな香りと、口に含んだ時の触感が、もう「溶けて」います)◎バハラッヒャー ヴォルフスホール リースリング トロッケンベーレンアウスレーゼ 2002年(ラッツェンベルガー家) 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)独・ミッテルライン地方です。実は、この生産者のワインを初めて飲んだのですが、こんなに素晴らしいとは思いませんでした。輝くようなミネラルの美しさが、トロっという蜜のような甘さと「完璧に」融合して、まさに理想的な貴腐ワイン(トロッケンベーレンアウスレーゼ)となっています。モーゼル地区の貴腐ワインが、酸味が鮮やかで、メリハリがあるのに比べて、このTBAは、ゆったりした優しい奥行きを感じて、「あぁ~、こういうTBAもあるんだ」と、改めて感動させていただきました。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.12
では、金曜日のデザートワイン、食後酒のメニューです!(その2)(あまりにもアイテムが多いので、2ページに分けています)◎ピエール エルメさんが好きだという、 ムスカ ド カップ コルス 2010年、入荷しました!。 鮮やかな色彩で、キューン!と立ち昇る、 酸味が素晴らしいのです・・・。◎ナント、ジャック・セロスの、「ラタフィア ド シャンパーニュ」が入荷です!。本当に希少で、一度は味わってみたかった・・・。(でも高くてすいません)◎グラハムのトーニーポート40年、メニューに載せました!。◎1924年のポートワイン、リストに載りました!。ラベルが全くないのですが、輸入業者さんを信頼して買っています。まさに素晴らしい状態で、若々しく、鮮やかな果実味は、まさに、「ヴィンテージポート」の醍醐味ではないでしょうか。★ヴァン ド ナチュレル◎ムスカ ド カップ コルス 2010 (アントワンヌ アレーナ家) 60みり¥1300(30ミリ¥700)◎ラタフィア ド シャンパーニュ ”イレテ チュン フォワ VDN” (ジャック・セロス) 60ミリ¥6600(30ミリ¥3300) 仏・シャンパーニュ地方です。発酵途中のワインに、ブランデーを加えて造るため、 葡萄の自然な甘さが残ります。本来は、マールを加えるそうなのですが、実は、 ニュートラルなアルコール(ウォッカみたいなもの)とワインの澱を加えるそうです。 実際に味わってみると、マールのエグミ(嫌味とも言う)が少なく、旨みと複雑さが あるので、格好の食後酒と言えるのではないでしょうか。呑兵衛の人にとってよく わかる、食事の後に、物足りなくなった「強い要素」を補ってくれるまさに食後酒で、 ウォッシュタイプ(マンステールなど)にめちゃくちゃ相性が良いと思います。★陰干し葡萄からのワイン●レチョート デラ ヴァルポリッチェラ クラシコ 1995(クインタレッリさん) 60ミリ・・・¥5800(¥2900) 伊・ヴェネト州の巨匠です。もうほとんどワイン作りを止めてしまっていて、彼のワインは、 市場からどんどん減る一方です。これだけ凝縮しているのに、あくまでの瑞々しく、汁気 が口の端から、こぼれてくるような、とてもしっとりした触感です。陰干し葡萄というと、 乾いたような、下品な味わいのも多いように思いますが、これは酸味が非常に豊富なの で、余韻までものすごく気品があって、優雅な満足感を与えてくれます。★ヴァン ド リクール●ヴァン ド リクール 1909(ドメーヌ サン クロワ) 30ミリ¥2300仏・おそらく南仏の地域の酒精強化ワインです。とはいえ、葡萄ジュースにブランデーなどを加えて熟成させるだけなので、ポートワインとはちょっと違うようです。ちなみに、この1909年もの、想像以上に若く、信じられないくらいフレッシュです。実際に以前は、ユーロでも300~400の値段をつけられる本当に希少なものらしいです。すでに味見していますが、これから、酸素を含んでゆっくり熟成し、どのような複雑な味わいに変わっていくか、本当に見ものです。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥1400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。◎オフリー キンタ ド ボア ヴィスタ 1924年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600) ポルトガル産です。これはラベルが全く剥げて無くなっていまして、その代わり、格安で購入することができました。実際に、マイケル・ブロードベントおじいちゃんのコメントを探してみると、この会社の古いものが結構見つかります。そして、1924年というヴィンテージは、私は初体験なのですが、4つ★のめちゃくちゃいい年のようです。(9月18日に、実際に味見してみました!。やはり、これぞ「ザ・ヴィンテージ・ポート」と言えるほど、若々しく、凝縮した果実味の鮮やかさがあって、飲んだ瞬間に、これだ!これこそ、ヴィンテージポートに求めていたものだと思いました。これに対して、トーニーポートは、熟成して溶けた柔らかい複雑さが特徴なのですが、まさに対照的で、ヴィンテージポートを飲むなら、こういう強烈な果実味のを堪能したいと思います)★マディラワイン◎バルベイト社 "ブアル" ヴィンテージ 1958 60ミリ¥6400(30ミリ¥3200)ポルトガル・マディラ島(サッカーのクリスティアーノ ロナウドの出身地)です。1958年は、そこそこ良いヴィンテージで、葡萄の溶けた、透明感のある酸味が、マディラワインらしく、ふくらみを持った「アミノ酸の塊」になっています。この溢れるような熟成したブーケは、まさにマディラワインそのもで、このブーケを嗅ぐだけでも、熟成したマディラを飲む価値があります。◎ジョアン ロメオ テシェイラ "ブアル" 1863年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)ポルトガル、マディラ諸島のワインです。正直言って、ここまで古いマディラワインは、飲んだことがなく、ぜひ飲みたい!と思い、今回購入に踏み切りました。3か月前に、1900年ものを開けたのですが、今回の1863年ものは、さらに熟成を重ねているせいか、果実味が融解して、奥行きが溶けた、途方もない立体感のある果実味です。と書きながら、立体という言葉自体がナンセンスなほど、3次元の果実味が溶け、ゆらゆらとゆらめくほどに柔らかく、そのブーケの巨大なスケールは、軟体動物を思わせるほど、とらえどころのなボディで、これ以上表現することができません。一言で言えば、私はまさにこういう味わいを求めていて、余韻まで溶けて一緒に行ってしまうほど、途方もない怪物だと思います。こういう経験は、初めてです。(あまりにも素晴らしいので、2本目を買いました!)★おすすめモルトウイスキー◎グレン グラント 1970年・ピアレス社 2002年に瓶詰め 46.1%VOL 230本限定 30ミリ¥3200(18ミリ¥1600) スコットランド地方です。グレン・グラント蒸留所の原酒は、熟成の若い段階では、とても角ばっていて、ゴツゴツしたアクのようなものを感じて、正直言って飲みにくいのです。しかし、十分に熟成を重ねると、隠されたスターチの甘さや、シェリーの樽のよる豊かな甘さ、コクが出てきて、本当に完成度の高いウイスキーとなるのです。そういう意味では、スプリングバンクと似ている部分があると思います。この1970年のピアレス社の瓶詰めは、今では手に入れるのが難しくなりました。10年前に瓶詰めされ、濃厚なシェリー樽で熟成された、まさにグレン・グラントならではの重厚感を、十二分に堪能できるのではないでしょうか。以上です。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.12
では、火曜日の白ワインです。ニコラ・ジョリー、「クーレ ド セラン」2010年、リストに載せました!。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。120ミリ(70ミリ)★シャンパン〇ピエール モンキュイ グランクリュ ブラン ド ブラン 2004年 ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。実は、この蔵に関しては、そんなにいい印象を持っていませんでした。しかし、この2004年ものを飲んで、あまりに素晴らしいのに、驚きました。2004年らしいミネラルの輝き、透明感のある酸味がとても綺麗で、丸みを帯びているのです。シャンパンのヴィンテージのイメージは、なかなか定着しづらく、画像として浮かび上がるのにとても時間がかかり、苦労するのですが、2004年ものは本当に素晴らしいようです。(シャンパンは、品種を混ぜたり、糖分を加えたりするので、イメージが定着しづらい) こんなに素晴らしいのなら、これからも、どんどん買っていきたいと思います。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン キュベ V.2010 (アルフォンス メロ家) ¥1600(¥800) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。本当に清らかで、純度の高い透明感が あります。ロワール地方の、冷涼な気候が目に浮かぶようで、こんなに上品なワイ ンは、なかなかないような気がします。ソーヴィニオン・ブラン種を使っているのです が、全く「青臭く」なく、やはり、新世代のワインはレベルが違います。本当に素晴ら しいので、これからもずっとハウスワインとして、使い続けるでしょう。◎ブルゴーニュ ”フルール ド ヴィーニュ” NV (ルロワ・ネゴシアンものの白ラベル) ¥1800(¥900) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインは、2009年、2010年、2011年をブレンドするという特殊なもので、それなのに、ルロワ女史は、AOCとして認めさせラベルにきちんとブルゴーニュと謳っています。実際に飲んでみると、なんとまあ、いろんな白い花が混じったブーケ(花束)のようで、清らかないろんな花が混じりあって、特別な香りを発散しています。こういう表現もあるのか~と、驚くとともに、心が安らぐほどの、精神的に満足させてくれるワインだと思います。◎ムルソー カンテッサンス ド テロワール 2009 (ヴァンサン ジラルダン家) ¥2600(¥1300) 仏・ブルゴーニュ地方です。ヴァンサン・ジラルダンのワインは、5年ほど前までは、 正直言ってあんまり好きではありませんでした。なぜなら、過剰に抽出したような 歪さばかりが目立って、たしかに凝縮度がありますが、酸味が少なく、少し「下品」 に思えたからです。そして、その時の印象はずっと今まで残っていました(アメリカ 市場向けの甘くて、洗練された部分に欠けるという)。しかし、先日久しぶりに試飲 会に参加し、彼らのワインを味わう機会がありました。そうしたら、なんと印象が180 度変わったのです。酸味がとても綺麗で、上品なミネラルが優しい果実味に寄り添い、 素晴らしかったのです。実際に話を聞いてみると、以前のような「いかつい」スタイル から一線を画し、どんどんフランス的な綺麗な作り方に変わったとのこと。正直言って こんなに美味しいとは思いませんでした。 というわけで、エレヴァージュに仕入れるようになりました。2009年は、本当に偉大な ヴィンテージで、生産者によっては、葡萄の甘さばかり目立ってしまって、「下品な」も のも多いのですが、これはミネラルの美しさ、清涼感が前面に出ていて、本当に素晴ら しいのです。◎サヴィニエール クロ ド ラ クーレ ド セラン2010年 (ニコラ ジョリー) ¥3300(¥1700)◎ピュリニー モンラッシェ レ ピュセル 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っ ているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感 の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。 実は、2009年物の「クロ ド ラ ムーシェール」を、ずっとハウスワインで使って いまして、輸入業者さんに在庫がいっぱいあったので、すっかり安心していました。 しかし、先日在庫が空になっているのに気づき、代わりにこの「ピュセル畑」ものを 入れました。実際に、「クロ ド ラ ムーシェール」よりも、この「ピュセル」の方が 緊密で、鋭さがあります。◎ピュリニー モンラッシェ シャンカネ 2005 (ラモネ家) ¥6600(¥3300) 仏・ブルゴーニュ地方の白ワインの「大御所」(常に5つ★生産者)です。豊かで、しっとりした触感は、まさにシャサーニュ村の柔らかさそのもので、充実した果実味に、きっと誰もが満足感を覚えるでしょう。特に2005年ものは偉大なヴィンテージで、葡萄の隅々まで「熟して」いて、これ以上ないほど厚みがあります。そして、発売当初よりも、隠されていた綺麗な酸味、ミネラルの上品な鮮やかさが出ていて、ほんの少し熟成することによって、完成度を増しています。(金曜日に味見しました!。以前は厚ぼったかった2005年ものが、どんどん上品になって綺麗な酸味が出始めています。素晴らしい状態)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.09
火曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎南部美人 純米吟醸 ひやおろし 無濾過生酒 H23BY そして、秋鹿 山廃 純米槽搾直汲生原酒 山田錦 H23BY を買いました!。ただし、まだ味わいが堅そうなので、 味見してから、柔らかくなるまで、5度で保存します。◎雁木 純米無濾過生原酒 ひやおろし H23BY、 仕入れましたが、まだまだエグミがあって、強いです。 おそらく、味わいが落ち着くまで3~4か月かかるでしょう。 どうか少しだけ待ってください~。◎昇龍蓬莱 特別純米酒 槽場直詰 限定酒 雄町60 無濾過生原酒が、開けてから1か月、美味しく なってきたので、リストに載せました!。鮮やかで、素晴らしいです!。◎相模灘の純米吟醸 の生原酒、 購入して2か月近く、徐々に美味しくなり始めてきたので、 そろそろリストに載せます~。 と思ったのですが、味見したらまだ堅いので、 どうかもう少し待ってください~。ところで・・・、エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくり ふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲し、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎酔鯨 純米吟醸 すっぴん 未濾過 生酒(2011 BY) ¥1200(¥600) 高知県産です。いつもしっとりした触感で、なんて飲みやすいのだろうと感じるのが、この酔鯨で、多くの人が好きな理由もわかるような気がします。この生酒は、濾過していないため、酔鯨らしい滑らかさが良く出ていて、本当に素晴らしいと思います。すっぴんという名の通りに、もち肌に直接触れているようなしっとりした感覚は、まさに酔鯨の真骨頂ではないでしょうか。そして、ただ飲みやすいだけではなく、この濾過していないものは、なかなか市場では手に入りにくく、クオリティが格段に高いのです。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰 ”雄町60” 無濾過生原酒 (2011BY) ¥1200(¥600)◎"残草"蓬莱 特別純米 槽場直詰 無濾過生原酒 "美山錦" (2011 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。蓬莱の蔵は、偉大なシュヴァリエ・モンラッシェや、ピュリニー・モンラッシェの優れた畑のものを、さらに強烈にしたような味わいで、こんなに品質の高い日本酒は、なかなかないのではないでしょうか。口に含んだ時の圧倒的なヴォリューム感、ツルンと滑らかに舌を通り抜けていく柔らかい触感。そして、何よりも凄いのは、ブルゴーニュのドーヴネ(ルロワさんの個人所有の畑)に共通するような、鮮烈さが備わっているのです。これほどの鮮やかさと、パノラマのような色彩を持つ日本酒は、めったに見当たりません。それだけ、素晴らしいのです・・・。◎亀齢 純米吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 線状心白米(強力) (2009 BY) ¥1200(¥600) 広島県産です。以前「凱陣」にいた杜氏の西垣さん親子が、この蔵に移籍して作っています。開けてすぐの段階では、あまりにも堅かったので、3か月放置(プレイ)しました。そうすると自然に、奥の方から旨みと、円やかな甘さが出てきてバランスが良くなってきました。この蔵のポテンシャルは、本当に凄いです。余韻の途方もない長さと、味わいの太さは、他に比類するものは少ないのではないでしょうか。今お燗を研究中で、もうすぐお燗で出せるようになると思います。「ぬる燗」にすると、この旨みが幾層も広がり、複雑さが何倍も拡大するでしょう。少しだけ待って下さい。(もちろん、11度で味わっても十分美味しいです)◎開運 純米吟醸 無濾過生酒 山田穂((2010 BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。この地域の日本酒は、本当に「水が清らかで、綺麗」なんだな~と常々思います。まるで、水のような透明感あって、自然に米のうまみが溶け込んでいるのです。この水の「柔らかさ」から来る清涼感は、他のどの地域にもなかなか真似できません。福井県の黒龍、梵、そして、磯自慢、初亀などを思い浮かべます。それらは皆、「水のように清らか」な、まさに日本人好みの味わいで、昔からの好まれてきた味わいなのではないでしょうか。◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎鍋島 中汲み純米吟醸 無濾過生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 佐賀県産です。実は、一年半前に購入して味見した時、あまりにも味わいが堅かった ため、5度の冷蔵庫の保管しておきました。そして、久しぶりに昨日味わった時、 驚くほど旨みと、甘さが出てきて、正直言ってびっくりしました。それで、急遽リストに 載せたということです。こんなに立体的で、ギュっと中心に絞り込んでくるような旨みが、桁外れ で、本当に素晴らしいtと思います。◎王禄 純米吟醸 "渓" 直汲み 無濾過生原酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 島根県産です。以前から仕入れたいと思っていましたが、なかなか機会がなかったの ですが、ようやくリストに載せることができました!。これほど厚みがあり、口の前後左 右の味覚を、立体的に刺激するお酒は、なかなかないと思います。それだけ、酒質が 厚く、コクが桁外れにあるのです。購入して、ずっと若々しすぎて、強すぎて、リストに 載せることができなかったのですが、ようやく美味しくなり始めたので、こうしてリストに 載せています。その圧倒的な存在感を、ぜひ・・・。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無濾過生原酒 生酛仕込み 特別限定酒 ~初号機~ (2011 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵は、鮮烈で、まるでドメーヌ ドーヴネー(ルロワさんの 個人所有の畑)の白ワインのように、ミネラルの光彩が飛び散るように弾けます。 豊かで、溢れんばかりにジューシーなのに、甘ったるくない上品な酸味が本当に 綺麗で、醸造酒として本当に完成度の高いものを作ります。さて、この生酛作り は、この蔵が初めて手掛ける作品で、ここまで深い旨みを表現できるのか!と、 驚くほど複雑で、広がりがあります・・・。さて、開けて2か月が経ち、ようやく美味 しくなり始めて、これから、どんどんうまみが出てくるのが楽しみです。以上です。では、2ページ目に続きます・・・。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2012.10.09
では、火曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎今年も、黒龍の「石田屋」、「二左衛門」 「しずく」、「八十八号」の予約しておきました!。 でも、今年は何本買えるかどうか・・・。 (入手困難で、いつも予約が殺到するため) ちなみに、 磯自慢「純米大吟醸」、梵「超吟」、 〆張鶴 大吟醸 金ラベルも、同時に予約しました。 たくさん買えたら、嬉しいのですが・・・。◎満寿泉 純米大吟醸 無濾過生酒 ”寿”PLATINAが、入荷しました!。なかなか手に入らない、満寿泉の最高峰です。ただし、開けてから、美味しくなるまで、時間がかかるので、どうか少しだけ待ってください。(1~2か月ほど、かかりそうです)◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり (2010 BY)¥1800(¥900) (2011 BY)¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な 味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがある ので、とても個性が強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒に なると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるよう な気がします。このお酒は、しぼりたてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒 に、豊かさとジューシーさがあり、極めて飲みやすく、余韻の爽快感がたまりません。 そして、なんと今回は、瓶詰めの一年違いのものを置きました!。◎満寿泉 純米大吟醸 "雄町" 生酒 無ろ過(2010 BY) ¥1600(¥800) 富山県産です。この蔵は、日本酒の中で最も立体感があり、そして奥行きの深さ、 さらに、偉大なモンラッシェのような輝きのある酸と、醸造酒としては最高レベルの 完成度の高さがあると思います。この"雄町"は、開けたては少しハーブのような青さ が気になりますが、酸素と触れて、そのポテンシャルが発揮されると、どんどん複雑 な甘さが湧いてきます。この奥行き、立体感こそ雄町の本領発揮で、深い迫力にきっ と感動するに違いありません。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2011年 BY) 特A地区特別栽培米山田錦 ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2011BY) ¥3200(¥1600) 石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして9か月が経ち、7月の末に久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎満寿泉 純米大吟醸 寿 "PLATINA"(2010BY) 無濾過 生酒 ¥3600(¥1800) 富山県産です。この蔵は、日本酒という範疇を超えて、醸造酒としてとても完成度の高い領域に達していると思います。この満寿泉を飲むと、蔵の人が、どれだけいいワインを飲んできたかを感じるのです。この"PLATINA"は、ラモネのシュヴァリエ・モンラッシェや、ルフレーヴのバタールモンラッシェに似ているような、大きさと、鋭さと、豊かさを兼ね備えているのです。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無濾過(2011 BY) ¥3600(¥1800) 京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎悦凱陣 純米大吟醸 燕石 "しずく酒 斗瓶囲い" 無濾過生酒 (2010 BY) ¥4200(¥2100) 香川県産です。この"燕石"は、日本酒の中で最も複雑な、迫力を秘めたお酒ではないでしょうか。白ワインの世界では、DRC(ロマネコンティ社)の「モンラッシェ」に匹敵するほど、ねっとりとした豊かさと、奥行きと、途方もない複雑さを兼ね備えているのです・・・。このお酒の迫力と深みは、本当にただものではありません。これを一度飲んでしまうと、他の日本酒が物足りなくなるほど、パワフルで、旨みがたっぷり含まれています・・・。◎天狗舞 大吟醸 "杜氏 中三郎" 横浜君嶋屋のために特別瓶詰め、 (2011 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。この日本史は、数多くある中の日本酒の中でも本当に特別な存在で、日本料理が持つ、上品さ、素材の優しさや旨み、様々な要素が、この日本酒の中に見事に表現されているのです。そういう、日本文化を凝縮したような、精神的な意味での旨みがいろんなところから感じられて、そして、見事なバランスを保っているのです。おそらく、日本料理とこの日本酒を飲んで、合わないことはないのではないか?と思えるぐらいに、このお酒の中から、様々なことを感じることができます・・・。◎十四代 極上諸白 純米大吟醸(2011BY) 40ミリ¥2900 山形県産です。数多くあるラインナップの中でも、この極上諸白のものは、とても貴重です。正直言って私は、今回初めて見ました。実際に味わってみると、これはまさに、十四代の究極のお酒ではないでしょうか。ワインに例えれば、コント・ラフォン家の「ムルソー シャルム」に似ていて、ふっくらした触感の中に、旨みが幾層も隠れていて、いつまでも余韻が長いのです・・・。その重層的な柔らかさは、まさに十四代の真骨頂ではないでしょうか。キリッ!としていて、余計なものをそぎ落としたものが黒龍の「石田屋」とすれば、この十四代は、とても対称的で、ふくよかな豊かなボディがさりげなく、心地よい触感を与えてくれます。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.09
では、火曜日の赤ワインのリストです。 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2009(サンタ デュック家) ¥2000(¥1000) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (さて、ヴィンテージが変わって、2009年ものを開けています。ローヌで本当に偉大な年 なんだと思わせる濃密な果実味。そして、酸味がしっかりあるので、とてもジューシーで、 今開けても、十二分に美味しいのです)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2009(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000)~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプは、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的すぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。(さて、ヴィンテージが変わって、2009年になりました!。2007年は酸味がとても綺麗で、素直な果汁を感じる年だったのですが、2008年は、果実味の重量感があって、まさに豊かな迫力が、そして、2009年ものは、重厚であると同時に、果汁溢れる柔らかさがありますまるでボルドーの2000年、1982年のような見事なまとまった味わい)★クリスチャン クレルジェ●ヴージョ プルミエクリュ プティ ヴージョ 2009年 ¥3300(¥1700) 仏・ブルゴーニュ地方です。彼の2004年ものを、エレヴァージュではずっとハウスワインとしておいていました。酸味とミネラルの質が素晴らしく、豊かさと上品さのバランスが見事だからです。さて、今回は2009年を買ってみました!。2009年の課題は、果実味が豊かすぎるために、上品さを失い、下品になっているワインも多いということです。さて、今回の彼のワインは、どうでしょうか。一昨日の日曜日に開けましたが、今のところ、酸味が綺麗て、品が良かったです。さて、開けて3日目の火曜日、どうなっているか楽しみです。本当に品のいいワインは、開けてずっと上品さを保つのですが、下品なワインは、開けて時間が経てばたつほど、バランスを失って、どんどんもったり、野蛮な甘さになってしまいます。★シェヴィヨン・シェゾー家●ニュイ サン ジョルジュ レ サン ジョルジュ2005年 ¥4000(¥2000) 仏・ブルゴーニュ地方です。この作り手は、ニュイサンジョルジュらしい「小気味良さ」が存在していて、果実味がキュッ!と締まって、飲むと爽快感があり、本当に心地よいのです。ニュイ・サン・ジョルジュは、球体というよりも、どちらかと言えば四角形の、カクカクした堅さがあって、飲みづらい場合もあるのですが、これは違います。葡萄のコクと柔らかさが背後にあるので、とてもバランスが取れていて、2005年という豊かな年の恩恵を、たっぷり受けています。◎プランプジャック社 メルロー 2008年 ¥4800(¥2400) カリフォルニア地方です。最近、どんどん新しい生産者が出てきて、もうついていけませ ん・・・。でも、このワインは、昔から「いいな」と思っていました。ナパらしい重厚な甘さ コクがありながら、酸味が綺麗なので、厚ぼったくならず、とても上品なのです。豊か で、トロっとした自然な甘さが、余韻まで自然に残る・・・。やはり、ナパらしい強さと、 フレンチワインに憧れた上品さが融合した、まさに典型的なカリフォルニアワインだと 私は思います。★ルイ ジャド社●ボーヌ グレーヴ 1989年 ¥6200(¥3100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ジャド社のワインは、熟成の初期は、ゴツゴツしていて、花弁のようなエグミがあって、正直言って飲みにくい場合があります。しかし、十二分に熟成させたものは、隠されていたテロワールの強さと、滑らかさが出ていて、やはり果実味の強さだけではない、本当にブルゴーニュワインの良さがあるな・・・と。このボーヌ村の畑は、グレーヴ(砂地)の意味のごとく、熟成すると、スベスベのしっとりした柔らかい触感を持つように変化します。その奥ゆかしい優しさをぜひ・・・。(金曜日に味見しました!。まさにしっとりした「平面的」なグレーヴらしい触感で、奥行きがしっとり、喉に滑り込んでくるように上品です。こういう優しいブルゴーニュワインは、経験したことのない方には、ぜひ味わってもらいたいと思います)。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.09
では、火曜日のデザートワイン・食後酒のメニューです。あまりにもアイテムが多いので、メニューを2ページに分けています。(デザートワインその1、その2と)◎シュタインベルガー カビネット2002年 ”ゴールドカプセル”(競売会用の特別なもの)が、 売り切れました・・・。◎マルセル・ダイスの”シュネンブール”、 開けてみたら、ほのかに甘く、デザートワインという範疇の 方がふさわしいので、このページに入れています。◎そ、そして、出ました!、エゴン・ミューラーのシャルツホフベルガー、ゴールドカプセル、やはり、素晴らしいです・・・。本当に感動的で、飲んだことのない方は、ぜひ飲んでほしい。(本音を言えば、無理やり、何が何でも飲ませたい)★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シュネンブール グランクリュ 2008年 (マルセル ダイスさん) 120ミリ¥4800(70ミリ¥2400) 仏・アルザス地方です。これは、本当に柔らかく、いろんな要素が絡み合って、自然な甘さを織りなしています。口に含んだ触感が「丸く」で、甘いのに全く嫌みがなく、喉の奥に滑らかに通り過ぎていく・・・。土壌の養分がたっぷり入っているからこそ、こんなに自然なのだなと、感じます。いわばアルザスの指標とも言うべきワインではないでしょうか。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール グランクリュ ランゲン ド タン”クロ サン テュルバン” セレクション ド グランノーブル1993年(ウンブレヒト家) 60ミリ・・・¥4600(30ミリ¥2300)仏・アルザス地方です。さて、アルザスと言えばやはりこの人は外せません。テロワールの最も深いところを、ワインに体現したと言われるこの人のワインは、人の心を、突き動かすほどの迫力があります。アルザスワインは、単純に上品で、軽やかな味わいではありません。実は、畑のポテンシャルを深く表現した瞬間に、その哲学的とも言える絵画が浮かび上がってくるのです。この火山性土壌といわれる「クロ サン テュルバン」は、余韻に猛々しいほどの迫力、土のパワーを感じ、気持ちが動かずにはいられません。(金曜日に味見しました!。少し赤味を帯びた色合いで、まさに「貴腐ワイン」らしい溶けた複雑さが満開です。奥底に、アルザスらしいキューンという緊密なミネラルが、背景を彩るように綺麗な輝きを与えているのです。これを飲んで、私はドイツのTBA・トロッケンベーレンアウスレーゼを思い出しました。それだけの凄まじい凝縮度を持っています)◎シャトー ディケム 1986 50ミリ・・・¥6800(¥3400) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1986年は、酸味のフレッシュさがあるために、まだまだ若々しい、とても上品な 蜜の上澄みを、掬って飲んでいるような感覚になります。ふわっとした柔らかさと、 パシっとした小気味良さが組み合わさった、まさにフランス的な味わい。◎シャルツホフベルガー アウスレーゼ ゴールドカプセル 1989 (競売会用の特別な瓶です) 50ミリ¥8600(25ミリ¥4300) 独・ザール地方です。ドイツ最高峰と言われるワインで、キューンという研ぎ澄まされた酸の鋭さと、奥行きから湧き出す豊かな甘さのメリハリ、つまりふり幅のスケールが桁外れです。そして、このゴールドカプセル(金色のキャップ)は、本当に特別なもので、オークションに出されるための最上級の味わいのものを詰めて、発売しています。味わいは、もう、甘さと酸味が溶けて・・・最高です。これを飲むと、なぜ彼のワインが高い値段で取引されるかがよくわかります。(彼が作るTBAは、ハーフボトルで30万円以上の値段がつけられ、ロマネコンティよりも高額だとして、ギネスブックに載っているほど)(9月1日に開け、味見しました!。や、やはり素晴らしいです!。シャルツホフベルガーが、なぜこんなに高い値段がつけられるか、よくわかるような気がします。この鮮やかな香りと、口に含んだ時の触感が、もう「溶けて」います)◎バハラッヒャー ヴォルフスホール リースリング トロッケンベーレンアウスレーゼ 2002年(ラッツェンベルガー家) 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)独・ミッテルライン地方です。実は、この生産者のワインを初めて飲んだのですが、こんなに素晴らしいとは思いませんでした。輝くようなミネラルの美しさが、トロっという蜜のような甘さと「完璧に」融合して、まさに理想的な貴腐ワイン(トロッケンベーレンアウスレーゼ)となっています。モーゼル地区の貴腐ワインが、酸味が鮮やかで、メリハリがあるのに比べて、このTBAは、ゆったりした優しい奥行きを感じて、「あぁ~、こういうTBAもあるんだ」と、改めて感動させていただきました。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.09
では、火曜日のデザートワイン、食後酒のメニューです!(その2)(あまりにもアイテムが多いので、2ページに分けています)◎ピエール エルメさんが好きだという、 ムスカ ド カップ コルス 2010年、入荷しました!。 鮮やかな色彩で、キューン!と立ち昇る、 酸味が素晴らしいのです・・・。◎ナント、ジャック・セロスの、「ラタフィア ド シャンパーニュ」が入荷です!。本当に希少で、一度は味わってみたかった・・・。(でも高くてすいません)◎グラハムのトーニーポート40年、メニューに載せました!。◎1924年のポートワイン、リストに載りました!。ラベルが全くないのですが、輸入業者さんを信頼して買っています。まさに素晴らしい状態で、若々しく、鮮やかな果実味は、まさに、「ヴィンテージポート」の醍醐味ではないでしょうか。★ヴァン ド ナチュレル◎ムスカ ド カップ コルス 2010 (アントワンヌ アレーナ家) 60みり¥1300(30ミリ¥700)◎ラタフィア ド シャンパーニュ ”イレテ チュン フォワ VDN” (ジャック・セロス) 60ミリ¥6600(30ミリ¥3300) 仏・シャンパーニュ地方です。発酵途中のワインに、ブランデーを加えて造るため、 葡萄の自然な甘さが残ります。本来は、マールを加えるそうなのですが、実は、 ニュートラルなアルコール(ウォッカみたいなもの)とワインの澱を加えるそうです。 実際に味わってみると、マールのエグミ(嫌味とも言う)が少なく、旨みと複雑さが あるので、格好の食後酒と言えるのではないでしょうか。呑兵衛の人にとってよく わかる、食事の後に、物足りなくなった「強い要素」を補ってくれるまさに食後酒で、 ウォッシュタイプ(マンステールなど)にめちゃくちゃ相性が良いと思います。★陰干し葡萄からのワイン●レチョート デラ ヴァルポリッチェラ クラシコ 1995(クインタレッリさん) 60ミリ・・・¥5800(¥2900) 伊・ヴェネト州の巨匠です。もうほとんどワイン作りを止めてしまっていて、彼のワインは、 市場からどんどん減る一方です。これだけ凝縮しているのに、あくまでの瑞々しく、汁気 が口の端から、こぼれてくるような、とてもしっとりした触感です。陰干し葡萄というと、 乾いたような、下品な味わいのも多いように思いますが、これは酸味が非常に豊富なの で、余韻までものすごく気品があって、優雅な満足感を与えてくれます。★ヴァン ド リクール●ヴァン ド リクール 1909(ドメーヌ サン クロワ) 30ミリ¥2300仏・おそらく南仏の地域の酒精強化ワインです。とはいえ、葡萄ジュースにブランデーなどを加えて熟成させるだけなので、ポートワインとはちょっと違うようです。ちなみに、この1909年もの、想像以上に若く、信じられないくらいフレッシュです。実際に以前は、ユーロでも300~400の値段をつけられる本当に希少なものらしいです。すでに味見していますが、これから、酸素を含んでゆっくり熟成し、どのような複雑な味わいに変わっていくか、本当に見ものです。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥1400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。◎オフリー キンタ ド ボア ヴィスタ 1924年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600) ポルトガル産です。これはラベルが全く剥げて無くなっていまして、その代わり、格安で購入することができました。実際に、マイケル・ブロードベントおじいちゃんのコメントを探してみると、この会社の古いものが結構見つかります。そして、1924年というヴィンテージは、私は初体験なのですが、4つ★のめちゃくちゃいい年のようです。(9月18日に、実際に味見してみました!。やはり、これぞ「ザ・ヴィンテージ・ポート」と言えるほど、若々しく、凝縮した果実味の鮮やかさがあって、飲んだ瞬間に、これだ!これこそ、ヴィンテージポートに求めていたものだと思いました。これに対して、トーニーポートは、熟成して溶けた柔らかい複雑さが特徴なのですが、まさに対照的で、ヴィンテージポートを飲むなら、こういう強烈な果実味のを堪能したいと思います)★マディラワイン◎バルベイト社 "ブアル" ヴィンテージ 1958 60ミリ¥6400(30ミリ¥3200)ポルトガル・マディラ島(サッカーのクリスティアーノ ロナウドの出身地)です。1958年は、そこそこ良いヴィンテージで、葡萄の溶けた、透明感のある酸味が、マディラワインらしく、ふくらみを持った「アミノ酸の塊」になっています。この溢れるような熟成したブーケは、まさにマディラワインそのもで、このブーケを嗅ぐだけでも、熟成したマディラを飲む価値があります。◎ジョアン ロメオ テシェイラ "ブアル" 1863年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)ポルトガル、マディラ諸島のワインです。正直言って、ここまで古いマディラワインは、飲んだことがなく、ぜひ飲みたい!と思い、今回購入に踏み切りました。3か月前に、1900年ものを開けたのですが、今回の1863年ものは、さらに熟成を重ねているせいか、果実味が融解して、奥行きが溶けた、途方もない立体感のある果実味です。と書きながら、立体という言葉自体がナンセンスなほど、3次元の果実味が溶け、ゆらゆらとゆらめくほどに柔らかく、そのブーケの巨大なスケールは、軟体動物を思わせるほど、とらえどころのなボディで、これ以上表現することができません。一言で言えば、私はまさにこういう味わいを求めていて、余韻まで溶けて一緒に行ってしまうほど、途方もない怪物だと思います。こういう経験は、初めてです。(あまりにも素晴らしいので、2本目を買いました!)★おすすめモルトウイスキー◎グレン グラント 1970年・ピアレス社 2002年に瓶詰め 46.1%VOL 230本限定 30ミリ¥3200(18ミリ¥1600) スコットランド地方です。グレン・グラント蒸留所の原酒は、熟成の若い段階では、とても角ばっていて、ゴツゴツしたアクのようなものを感じて、正直言って飲みにくいのです。しかし、十分に熟成を重ねると、隠されたスターチの甘さや、シェリーの樽のよる豊かな甘さ、コクが出てきて、本当に完成度の高いウイスキーとなるのです。そういう意味では、スプリングバンクと似ている部分があると思います。この1970年のピアレス社の瓶詰めは、今では手に入れるのが難しくなりました。10年前に瓶詰めされ、濃厚なシェリー樽で熟成された、まさにグレン・グラントならではの重厚感を、十二分に堪能できるのではないでしょうか。以上です。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.09
厚い雲の隙間から、柔らかい太陽が顔を覗かせ、夏の終わりと、秋の訪れが、交互に訪れているような、そんな雰囲気を感じます。そういう土曜日の昼間に、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、昨日開けた目玉のワイン、DRC(ロマネコンティ社)のロマネサンヴィヴァン 1986年はあと5杯、ジャック・セロス ”キャレル”は、あと8杯残っています。「行きたいんだけど、無くなっているかな?」と、考えてらっしゃる方は、ぜひ・・・。また、明日の日曜日は、祝日ですが、 営業させていただきます。その代わり、月曜日は、休ませていただきます・・・すいません。では今週の目玉のワインのお知らせです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5日(金)から、★DRC(ロマネコンティ社)●ロマネ・サンヴィヴァン 1986年 40ミリ¥7800 仏・ブルゴーニュ地方です。DRCの熟成したワインを出すのは、本当に久しぶりです。3~4年前は、しょっちゅう開けていましたが、今ではワインの値段が高くなり、数も少なくなってほとんど手に入らなくなってしまいました。実際に、10万円以下で買うのは至難の技で、今回ようやく手に入れることができました!。 1986年もののブルゴーニュは、今が本当に飲み頃で、果実味が宙に浮いたかのように、「フワッ!」と柔らかいのです。極論を言えば、どのブルゴーニュのワインを飲んでも、優しく、丸い球体のように滑らかで、飲み頃でしょう。そして、DRCも例外ではありません。 実際に、DRCの真髄は、こういう熟成したものにあると思います。熟成初期の、凝縮した酸味のおかげで、「酸っぱい」と認識され、美味しいとは到底思えないと、哀しいかな、理解されてしまいます。しかし、ここまで熟成したものは、全く違います。 透明感のある薄いピンク色の背景から、ジワジワと、その優しさ、葡萄の甘さが自然に湧いてくる・・・。そして、その複雑さの自然なバランス、色彩感はもう素晴らしいとしか言いようがありません。このDRCの香りは、一度嗅いだら、忘れられないほど印象的で、そういう熟成した「DRCらしいブーケ」に出会うことは、生きていて、ほとんど経験することができません。(土曜日の段階で、あと5杯ほど残っています!。ただし、柔らかくなっていて、味わいの輪郭がぼやけてしまう可能性もあります。1986年ものは開けてすぐに飲みごろの場合が多く、1988年や、1978年などとは違います。ですから、味見して、どんな 感じか、ツイッターで報告します。おそらく、値下げして売る可能性が高いような気がします)◎ジャック セロス グランクリュ メニル シュール オジェ ”キャレル” ブラン ド ブラン NV 40ミリ¥4400 仏・シャンパーニュ地方です。セロスさんが発売している畑名入りシリーズの中で、この”キャレル”は、飲んだことがありませんでした。しかも入手困難で、これをリストで見た瞬間に、すかさず買ってしまいました・・・。まだまだ実験的な部分も大きい彼ですが、全開の”ブー デュ クロ”や、”コートファロン”のように、どこまでそのテロワールを見せてくれるか、本当に楽しみです。飲む側も、このポテンシャルをどのように開かせ、引き出すか、その方法に関しては、真剣に考えなくてはいけません。ただ開けて「たいしたことなかった」とか、「堅くてダメだ」とか、そういう風に単純な判断を下すのはもったいないし、もっと深く突き詰めていく価値が、彼のワインにはあるのだから。(金曜日に味見しました。細密画や、点描のようにミネラルの粒子が細かくて、ああ、これは本当に良いワインだなと、思いました。この輝きのある粒の一つ一つが、熟成を重ねるとどういう味わいになるのか、楽しみです。ちなみに、あと8杯ほど残っているので、まだまだあります!)7日(日)は、祝日ですが営業します~。8日(月)は、休ませていただきます・・・すいません。来週は、コシュ・デュリ祭り?、再来週は、ヴォギュエ祭り?を、開催いたします!(攻めの姿勢)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また、リアルタイムな情報は、 ツイッターでご確認下さい~。 (「ElevageAzabu」で検索できます) 11月3日(祝日)に、「テタンジェ・コレクションを飲みまくる会」を開きます!。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★日時~11月3日(土曜日・祝日) 18時~4時まで、好きな時間に自由に来て下さって構いません。★気になるアイテム ◎テタンジェ コレクション 1981年、1982年、1988年、1990年、1992年 計5本 ◎テタンジェ コント ド シャンパーニュ 2000年、1970年 計2本 合計7本で、1杯40ミリずつです・・・少なくてすいません。★気になる参加費 ~お一人様 ¥20000 (ただし、一つのグラスを、二人で分け合って下さった場合は、 一組・2名様として¥22000で承ります。おすすめです)★おつまみは、シャンパンに合うようなリエットなど、 盛り合わせて、そこそこの量を出します。 (空腹で、来られても大丈夫です)申し込みは、私のアドレスに送って下さい~。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◎アンリ・ジャイエの、 「ヴォーヌ ロマネ クロ パラントゥー 1993年」を海外発注しました!。 おそらく、12月初めあたり?のワイン会で開けます。 このワイン会では、DRCのエシェゾー 1976年も開ける予定です。◎「最近、メールマガジンがずっと来ていません・・・」 という声を、多くのお客さんから聞きます。 実は、2100人ほどの読者にメルマガを送っているのですが、 300通ほどは、サーバーにブロックされているようなのです。 (迷惑メールと判断されてしまい、お客さんのメールアドレスに届く 前で、サーバーの段階でブロックされてしまう) それで、 気になる方は、サーバーに問い合わせてみて下さい~。 (ヤフー、GーMAILなどでも、ブロックしてしまっている場合が多いです)◎お店の予約に関して、ややこしいですが説明します。 ○21時までは、あらかじめ予約できます。~ゆっくり、お食事とともに、時間を過ごしてほしいですから・・・。 ○21時以降は、直前の予約のみ承ります。 ~いらっしゃる、20~30分前にお電話を下さい。 席が空いていれば、席を確保することができます。せっかく来て下さったのに、 満席だと申し訳ないので・・・。○あらかじめ、「このワインがどうしても飲みたい!」、と、ボトルのワイン を指定 して下さった場合は、時間帯に関わりなく、予約を承ります。(前日または、何 時間前に抜栓し、状態を整えてから出します)持ち込んで、どうしても飲みたい 場合は、せめて1カ月前に、エレヴァージュに持ってきて下さい。ワインを静か に立てて安置させ、状態を落ち着かせる時間が必要だからです。ゆっくり、細 かい澱や苦味の成分が沈み、上澄みの美味しいジューシーな部分だけが残 ります。そのいい状態のワインを飲むと、「やはり、生きてて良かった」と思うに 違いありません。 以上です・・・。 では、よい金曜日をお過ごし下さい。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.06
土曜日の、お料理のメニューです!。◎しばらく入荷のなかった、 「サン ダニエーレ産」のハムが入りました!。 このもっちりした、柔らかい触感は、 一度味わうと、くせになります・・・。◎「ブリー ド ムーラン」が入荷しました!。 いつも、「ブリー ド モー」という、 上品な白カビを入れていますが、これは、 濃厚で、凝縮したコクがすごいです・・・。 これを食べると、ブリーが「チーズの王様」だと、 言われる理由が、なんとなくわかるような気がします。◎ラタトゥイユをメニューに載せた後、 次の料理の研究に入っています。 まずは、 チコリとロックフォールのサラダを研究中です!。 (同時に、仔羊のコンフィも検討中・・・。 フォラグラのコンフィ、鯛のカルパッチョもやりたいし) どうか少しだけ待ってください~。 ◎新鮮なトマトを使った、すっかりメニューに載せています!4~5時間かけて、トマトを煮込んで、水分を飛ばし、トマトピューレを作ってから、野菜を仕込んでいます。トマトの「ツルン」という綺麗な酸味が、ピノノワールや、ミネラルのキラキラしたシャルドネにめちゃくちゃ合うのです。(特に、エレヴァージュのワインは、状態が良く 生命力が活き活きしているので、なおさら)◎オリーヴ ¥700 (ハーフサイズ・お1人様用)¥400 ~シチリア産の添加物を全く使わない自然な味わい。ソルビン酸など保存料 が入っていないため、「豆を食している」とても素朴な触感です。こういうものこそ、 素材の良さが出ます。◎グリーンサラダ ¥700 (ハーフサイズ・お一人様用)¥400 ~「普通の」グリーンサラダですが、ドレッシングに、オリーヴオイルと、ホワイト バルサミコヴィネガー、コルトン・シャルルマーニュを使っていて、ふんわりした 柔らかい味わいとなっています。◎ラタトゥイユ ¥900 (少な目・お一人様用)¥600★珍しい生ハム、いろいろあります。◎シュヴァルツヴァルダー シンケン ¥1200 (ハーフサイズ・お一人様用)¥600 ~ドイツの古典的な燻製ハムです。燻製された中から出てくるジワっとした 旨みは、やはりドイツらしいハムの懐かしい味わい。◎パンチェッタ アンヴォルティーニ(パンチェッタ・アロトロタ) ¥1200 (ハーフサイズ ¥600)~ブタのバラ肉を使ったイタリアの生ハムで、塩と香辛料をまぶして、クルクル と巻いてあります。豚の脂身の旨みがどんどん出てきて、塩が控え目なので すいすいと、自然に食べられます。◎クラテッロ ディ ジベッロ ¥1800 (ハーフサイズ ¥900)~イタリアの「ハムの中の王様」と呼ばれます。豚の膀胱に詰めて熟成される味わいは、本当に複雑で、ハムがこんなに旨みがあったのかと驚かされるほど、深みのある味わいです。豚肉の美味しい部分だけを使った、「最高峰の生ハム」と言われるのも、なんだかわかるような気がします。◎ハモン イベリコ ベジョータのチョリソー ¥900 ~なんと、ベジョータからのチョリソーです!。旨みの広がり方が尋常ではありま せん。チョリソーというと、辛いものを想像されるかもしれませんが、これは全く 辛くありません。肉の複雑な旨みがしっかり凝縮して、おつまみとして最高です。◎プロシュート ディ パルマ ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~肉厚の、トロっとしたコクのある旨みは、もうたまりません・・・。ハーフサイズ ではなく、フルサイズで召し上がることをお勧めします。その大きさと、肉厚の 迫力に、きっとびっくりされることでしょう。◎プロシュート ディ サン・ダニエーレ ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~15か月熟成です。「パルマ産」よりも上質とされ、ふわふわの、綿のような柔らかい触感は、もう一度味わうと病み付きになります。◎ハモン セラーノ アルティザン ¥1300 (ハーフサイズ)¥700 ~黒豚と白豚のあいの子です。旨みの厚みと、柔らかい脂身の組み合わせ が見事に溶け合っていて、寄り添うように美しいのです。14か月熟成。◎ハモン セラーノ トレヴェレズ ¥1300 (ハーフサイズ)¥700 ~スペイン・グラナダ近郊のトレヴェレス地区産です。標高1500メートルで、 かなり乾燥している村のようです。そのため、ハムの名産地として有名で、 綺麗に筋が入った脂身は、まるで松坂牛のように滑らかで、上品・・・。 23ヵ月熟成。◎ハモン イベリコ レセボ ¥2500 (ハーフサイズ)¥1300 ~サラマンカ地方、ギフエロ地区のものです。ドングリを食べて、大きくなりきれ なかったものは、飼料を食べて体重が増えたものになり、「レセボ」と分類され ます。ベジョータのものとは異なり、ドングリのナッツ系のコクと、脂身のしっかり した豊かさが混じり合って、非常に食べ応えのある、完成度の高い味わいに 仕上がっています。24か月熟成。 ◎ハモン イベリコ ベジョータ ¥2800 (ハーフサイズ)¥1400~サラマンサ地方、ギフエロ地区のものです。ドングリだけを食べて、丸丸太った イベリコハムの最高峰です。38か月熟成という、極めて長い時間をかけて、 この上ない複雑さを身に着けます。上記の生ハムは、真空パックではなく、発注してから切り分けられるために、塩気がきつくなく、とても自然な肉の旨みが感じられます。マグロと一緒で、購入してから、少し時間が経った方が、どんどん複雑になってきて、味わいの立体感と奥行きが出るようです。★パテ・サラミなど・・・。◎豚肉のリエット(パンがついています) ¥800 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500◎パテ ド カンパーニュ(豚のパテ)パンがついています。 ¥1000 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500 ◎パテ ド フォア(レバー ペースト) ~これも、パンがついています。塩加減と、レバーの柔らかさが 絶妙に絡み合っています。 ¥1000 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500◎生ハム・サラミ等盛り合わせ ¥2400 (お一人様用) ¥1200 ~その日の熟成状態のいいものを、優先的に揃えて、組み合わせています。 量が多く、いろいろ楽しめるので、かなりお得です。◎シャルキュトリ盛り合わせ ¥2200 パテ・レバーペースト、サラミ、生ハムにパンが付きます。以前よりもグレードが あがって、かなり食べごたえのある内容となっています。★温かいお肉料理◎リヨン(豚肉のグリエ、白トリュフ塩を一緒に) ¥2000 (お一人様用) ¥1600 ~豚肉に、コリアンダー、フェンネルシードなどを挽いたものをまぶして、 オーブンでゆっくり焼いています。最後に白トリュフ塩と、チコリのサラダ を添えて。★チーズなど・・・。◎チーズ盛り合わせ ¥1600以上です。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.06
土曜日のデザート的なメニューです!。◎ダージリンの”タルボ農園” セカンドフラッシュ 2012、 ”ムーンドロップ” が入荷しました!。 どこかにチャイナ風でもあり、 ワインの「ラフィット」に例えられるところもある、 複雑な土や森を感じさせる幻想的な味わい。 私が最も好きな農園でもあります。◎ピエール マルコリーニの、 「産地特定の板チョコ」は、貴重な品種や、 特別の農園と契約しているもので、ここまで鮮やかに、 チョコレートの本質を抉り出したものはほとんどないと思います。 私は、昔はチョコレートに興味がなかったのですが、 マルコリーニの「限定版」を食べて、 「こういう世界があるのか」と驚き、今では、 多種類をお店に置くようになりました。 もし食べたことのない方は、 一度でも味わってほしいと思います。 (人生が、変わるぐらい衝撃的な味わいです) 普通に店頭で売っている、甘さがしっかり あるチョコレートだけ食べて、彼の本質を理解した 気持ちになってはいけないと思います。★デザート的なもの◎ガトー シトロン ¥800 レモンの鮮やかさと、豊かな酸味がとても綺麗です。エレヴァージュで 出している、1970年代のリースリングや、貴腐ワインにめちゃくちゃ 合います。この輝くような酸味が、ツルンと滑らかで、素晴らしいです。◎フィナンシェ 1個¥400 発酵バターの柔らかく、ふくらみのある豊かさがまさに「フィナンシェ」 に求める理想的な味わいではないでしょうか。ダージリンの鮮やかな 香りと、コクが(上記の2つは、自由ヶ丘のパリ・セヴェイユさんから取り寄せています)◎ミッシェル ブランのチョコレート 1個¥500 ~チョコレートの中で、ファブリスジロット、ピエールマルコリーニ(の限定版)、 そして、もう一つ、どうしても手に入れたかったのがこのミッシェル・ブラン さんの作品です。暗闇の中から、「そのもの」の存在が、レンブラントの絵画 のように、じんわりと浮かび上がってくる・・・。その存在感とオーラは、経験 しなければ、感じることができません。余韻まで圧倒的に残る「そのもの」の 残像と匂いは、一度経験してしまうと、もう止められません。◎ファブリス・ジロットの"クルール ド ブルゴーニュ" 1個¥600◎ファブリス・ジロットのパート ド フリュイ ¥600 ~フルーツのエキスを凝縮したパテです。ドライフルーツを上品に強烈にした よう。そして、なんて瑞々しいのでしょう!。果汁がこぼれそうなほど、新鮮 さを感じます。はっきり言って、感動しました。 ◎ピエール マルコリーニのチョコレート ★ALTA Piura, Perou;Plantacion Las Pampas, ¥900 (ペルーのピウラ高地から、パンパス農園のもの。ペルーらしい赤砂のような、 土の香りをふんだんに感じ、霧のようなきめ細かい余韻が。クリオロブランコ というとても貴重な品種より) ★Oriente Cuba,Grand Cru Propriete;Terruno de Baracoa, ¥900 (キューバ東部の偉大な畑より。バラコア地区。小気味良い軽さの中の、 上品なバランスが最高です。トリニタリオ種) ★Equateur Ros Rios Grand Cru de Propriete ¥800 Hacienda Puerto Romero(ナショナル種) ~最も精妙で、細やかな味わいは、絶滅品種から作られる貴重な味わい。 ★Java Kemdem Lembu Grand Cru de Propriete Plantation d'Etat(クリオロ種) ¥800 ~ジャワらしい小気味良いスパイスのニュアンスと、ピシッ!とした求心的 な強い香りが。 ★Bresil Bahia Grand Cru de Propriete Fazenda Sao Pedro(フォラステロ種) ¥800 ~ブラジルの畑は、同じブラジルコーヒーの味わいに似ていて、渋みの質が 高く、バランスの良さが見事。 ★Mexique Tabasco Grand Cru de Propriete Finca de Joya(クリオロ ポルセラーナ種) ¥800 ~このカカオは本当に特別で、メキシコらしい乾いた白い土のニュアンスと、アロマ に富んだ豊かな香りが際立っています。 ★Puerto Cabello Venezeula Grand Cru Propriete "Village de Occumare"(クリオロ種) ¥900 ~ヴェネズエラの有名な"オクマーレ村"です。チュアオ村の隣で、まるでリッシュ ブールのように強烈で、豊かな味わいは本当に特別です。 ★Aragua, Venezuela;Grand Cru de Propriete;Hacienda Chuao, ¥900 (ヴェネズエラの「チュアオ谷」からの究極の逸品。おそらく最高峰の輝き を持つチョコレートではないでしょうか。「チョコレートのロマネコンティ」と 言われます。全ての要素が、さりげなく、自然なバランスで寄り添う。クリオロ プリミティヴという、原始クリオロ種を使っています。とてつもなく貴重) ☆食後の飲み物★エスプレッソ ¥500★カプチーノ ¥800 ~コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。普通のコーヒー屋 さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、苦味の奥に、立体感のある構造と、 奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、隠されていたコーヒーの複雑さが、 一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。★ダージリン セカンドフラッシュ 2011年 マーガレッツ ホープ農園 "オリエンタル ドロップ"★ダージリン オータムナル 2011年 タルボ農園 "シャイニー" ★ダージリン ファーストフラッシュ 2012年 セリムヒル農園 "シルヴァー サンダー" ★ダージリン セカンドフラッシュ 2012年 ギッダパール農園 ”チャイナ ムスク” ★ダージリン セカンドフラッシュ 2012年 タルボ農園 ”ムーンドロップ” DJ-178★アッサム セカンドフラッシュ 2011年 アムグーリー農園 "スペシャル ティッピー リーフ"★大紅袍(ダイコウホウ) ¥1600 以上です。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2012.10.06
では、土曜日の白ワインのリストです。ジャック・セロス、こんなに良いとは・・・。まだまだ8杯残っています。ポテンシャルがあるので、ゆっくり売ります。(明日でも十二分に美味しいです)★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。120ミリ(70ミリ)★シャンパン〇ピエール モンキュイ グランクリュ ブラン ド ブラン 2004年 ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。実は、この蔵に関しては、そんなにいい印象を持っていませんでした。しかし、この2004年ものを飲んで、あまりに素晴らしいのに、驚きました。2004年らしいミネラルの輝き、透明感のある酸味がとても綺麗で、丸みを帯びているのです。シャンパンのヴィンテージのイメージは、なかなか定着しづらく、画像として浮かび上がるのにとても時間がかかり、苦労するのですが、2004年ものは本当に素晴らしいようです。(シャンパンは、品種を混ぜたり、糖分を加えたりするので、イメージが定着しづらい) こんなに素晴らしいのなら、これからも、どんどん買っていきたいと思います。〇ジャック セロス グランクリュ ブラン ド ブラン メニル シュール オジェ リューディ ”キャレル” NV 40ミリ¥4400 仏・シャンパーニュ地方です。セロスさんが発売している畑名入りシリーズの中で、この”キャレル”は、飲んだことがありませんでした。しかも入手困難で、これをリストで見た瞬間に、すかさず買ってしまいました・・・。まだまだ実験的な部分も大きい彼ですが、全開の”ブー デュ クロ”や、”コートファロン”のように、どこまでそのテロワールを見せてくれるか、本当に楽しみです。飲む側も、このポテンシャルをどのように開かせ、引き出すか、その方法に関しては、真剣に考えなくてはいけません。ただ開けて「たいしたことなかった」とか、「堅くてダメだ」とか、そういう風に単純な判断を下すのはもったいないし、もっと深く突き詰めていく価値が、彼のワインにはあるのだから。(金曜日に味見しました。細密画や、点描のようにミネラルの粒子が細かくて、ああ、これは本当に良いワインだなと、思いました。この輝きのある粒の一つ一つが、熟成を重ねるとどういう味わいになるのか、楽しみです。ちなみに、あと8杯ほど残っているので、まだまだあります!)★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン キュベ V.2010 (アルフォンス メロ家) ¥1600(¥800) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。本当に清らかで、純度の高い透明感が あります。ロワール地方の、冷涼な気候が目に浮かぶようで、こんなに上品なワイ ンは、なかなかないような気がします。ソーヴィニオン・ブラン種を使っているのです が、全く「青臭く」なく、やはり、新世代のワインはレベルが違います。本当に素晴ら しいので、これからもずっとハウスワインとして、使い続けるでしょう。◎ブルゴーニュ ”フルール ド ヴィーニュ” NV (ルロワ・ネゴシアンものの白ラベル) ¥1800(¥900) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインは、2009年、2010年、2011年をブレンドするという特殊なもので、それなのに、ルロワ女史は、AOCとして認めさせラベルにきちんとブルゴーニュと謳っています。実際に飲んでみると、なんとまあ、いろんな白い花が混じったブーケ(花束)のようで、清らかないろんな花が混じりあって、特別な香りを発散しています。こういう表現もあるのか~と、驚くとともに、心が安らぐほどの、精神的に満足させてくれるワインだと思います。◎ムルソー カンテッサンス ド テロワール 2009 (ヴァンサン ジラルダン家) ¥2600(¥1300) 仏・ブルゴーニュ地方です。ヴァンサン・ジラルダンのワインは、5年ほど前までは、 正直言ってあんまり好きではありませんでした。なぜなら、過剰に抽出したような 歪さばかりが目立って、たしかに凝縮度がありますが、酸味が少なく、少し「下品」 に思えたからです。そして、その時の印象はずっと今まで残っていました(アメリカ 市場向けの甘くて、洗練された部分に欠けるという)。しかし、先日久しぶりに試飲 会に参加し、彼らのワインを味わう機会がありました。そうしたら、なんと印象が180 度変わったのです。酸味がとても綺麗で、上品なミネラルが優しい果実味に寄り添い、 素晴らしかったのです。実際に話を聞いてみると、以前のような「いかつい」スタイル から一線を画し、どんどんフランス的な綺麗な作り方に変わったとのこと。正直言って こんなに美味しいとは思いませんでした。 というわけで、エレヴァージュに仕入れるようになりました。2009年は、本当に偉大な ヴィンテージで、生産者によっては、葡萄の甘さばかり目立ってしまって、「下品な」も のも多いのですが、これはミネラルの美しさ、清涼感が前面に出ていて、本当に素晴ら しいのです。◎ピュリニー モンラッシェ レ ピュセル 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っ ているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感 の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。 実は、2009年物の「クロ ド ラ ムーシェール」を、ずっとハウスワインで使って いまして、輸入業者さんに在庫がいっぱいあったので、すっかり安心していました。 しかし、先日在庫が空になっているのに気づき、代わりにこの「ピュセル畑」ものを 入れました。実際に、「クロ ド ラ ムーシェール」よりも、この「ピュセル」の方が 緊密で、鋭さがあります。◎ピュリニー モンラッシェ シャンカネ 2005 (ラモネ家) ¥6600(¥3300) 仏・ブルゴーニュ地方の白ワインの「大御所」(常に5つ★生産者)です。豊かで、しっとりした触感は、まさにシャサーニュ村の柔らかさそのもので、充実した果実味に、きっと誰もが満足感を覚えるでしょう。特に2005年ものは偉大なヴィンテージで、葡萄の隅々まで「熟して」いて、これ以上ないほど厚みがあります。そして、発売当初よりも、隠されていた綺麗な酸味、ミネラルの上品な鮮やかさが出ていて、ほんの少し熟成することによって、完成度を増しています。(金曜日に味見しました!。以前は厚ぼったかった2005年ものが、どんどん上品になって綺麗な酸味が出始めています。素晴らしい状態)ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.06
土曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎南部美人 純米吟醸 ひやおろし 無濾過生酒 H23BY そして、秋鹿 山廃 純米槽搾直汲生原酒 山田錦 H23BY を買いました!。ただし、まだ味わいが堅そうなので、 味見してから、柔らかくなるまで、5度で保存します。◎雁木 純米無濾過生原酒 ひやおろし H23BY、 仕入れましたが、まだまだエグミがあって、強いです。 おそらく、味わいが落ち着くまで3~4か月かかるでしょう。 どうか少しだけ待ってください~。◎昇龍蓬莱 特別純米酒 槽場直詰 限定酒 雄町60 無濾過生原酒が、開けてから1か月、美味しく なってきたので、リストに載せました!。鮮やかで、素晴らしいです!。◎相模灘の純米吟醸 の生原酒、 購入して2か月近く、徐々に美味しくなり始めてきたので、 そろそろリストに載せます~。 と思ったのですが、味見したらまだ堅いので、 どうかもう少し待ってください~。ところで・・・、エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくり ふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲し、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎酔鯨 純米吟醸 すっぴん 未濾過 生酒(2011 BY) ¥1200(¥600) 高知県産です。いつもしっとりした触感で、なんて飲みやすいのだろうと感じるのが、この酔鯨で、多くの人が好きな理由もわかるような気がします。この生酒は、濾過していないため、酔鯨らしい滑らかさが良く出ていて、本当に素晴らしいと思います。すっぴんという名の通りに、もち肌に直接触れているようなしっとりした感覚は、まさに酔鯨の真骨頂ではないでしょうか。そして、ただ飲みやすいだけではなく、この濾過していないものは、なかなか市場では手に入りにくく、クオリティが格段に高いのです。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰 ”雄町60” 無濾過生原酒 (2011BY) ¥1200(¥600)◎"残草"蓬莱 特別純米 槽場直詰 無濾過生原酒 "美山錦" (2011 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。蓬莱の蔵は、偉大なシュヴァリエ・モンラッシェや、ピュリニー・モンラッシェの優れた畑のものを、さらに強烈にしたような味わいで、こんなに品質の高い日本酒は、なかなかないのではないでしょうか。口に含んだ時の圧倒的なヴォリューム感、ツルンと滑らかに舌を通り抜けていく柔らかい触感。そして、何よりも凄いのは、ブルゴーニュのドーヴネ(ルロワさんの個人所有の畑)に共通するような、鮮烈さが備わっているのです。これほどの鮮やかさと、パノラマのような色彩を持つ日本酒は、めったに見当たりません。それだけ、素晴らしいのです・・・。◎亀齢 純米吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 線状心白米(強力) (2009 BY) ¥1200(¥600) 広島県産です。以前「凱陣」にいた杜氏の西垣さん親子が、この蔵に移籍して作っています。開けてすぐの段階では、あまりにも堅かったので、3か月放置(プレイ)しました。そうすると自然に、奥の方から旨みと、円やかな甘さが出てきてバランスが良くなってきました。この蔵のポテンシャルは、本当に凄いです。余韻の途方もない長さと、味わいの太さは、他に比類するものは少ないのではないでしょうか。今お燗を研究中で、もうすぐお燗で出せるようになると思います。「ぬる燗」にすると、この旨みが幾層も広がり、複雑さが何倍も拡大するでしょう。少しだけ待って下さい。(もちろん、11度で味わっても十分美味しいです)◎開運 純米吟醸 無濾過生酒 山田穂((2010 BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。この地域の日本酒は、本当に「水が清らかで、綺麗」なんだな~と常々思います。まるで、水のような透明感あって、自然に米のうまみが溶け込んでいるのです。この水の「柔らかさ」から来る清涼感は、他のどの地域にもなかなか真似できません。福井県の黒龍、梵、そして、磯自慢、初亀などを思い浮かべます。それらは皆、「水のように清らか」な、まさに日本人好みの味わいで、昔からの好まれてきた味わいなのではないでしょうか。◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎鍋島 中汲み純米吟醸 無濾過生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 佐賀県産です。実は、一年半前に購入して味見した時、あまりにも味わいが堅かった ため、5度の冷蔵庫の保管しておきました。そして、久しぶりに昨日味わった時、 驚くほど旨みと、甘さが出てきて、正直言ってびっくりしました。それで、急遽リストに 載せたということです。こんなに立体的で、ギュっと中心に絞り込んでくるような旨みが、桁外れ で、本当に素晴らしいtと思います。◎王禄 純米吟醸 "渓" 直汲み 無濾過生原酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 島根県産です。以前から仕入れたいと思っていましたが、なかなか機会がなかったの ですが、ようやくリストに載せることができました!。これほど厚みがあり、口の前後左 右の味覚を、立体的に刺激するお酒は、なかなかないと思います。それだけ、酒質が 厚く、コクが桁外れにあるのです。購入して、ずっと若々しすぎて、強すぎて、リストに 載せることができなかったのですが、ようやく美味しくなり始めたので、こうしてリストに 載せています。その圧倒的な存在感を、ぜひ・・・。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無濾過生原酒 生酛仕込み 特別限定酒 ~初号機~ (2011 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵は、鮮烈で、まるでドメーヌ ドーヴネー(ルロワさんの 個人所有の畑)の白ワインのように、ミネラルの光彩が飛び散るように弾けます。 豊かで、溢れんばかりにジューシーなのに、甘ったるくない上品な酸味が本当に 綺麗で、醸造酒として本当に完成度の高いものを作ります。さて、この生酛作り は、この蔵が初めて手掛ける作品で、ここまで深い旨みを表現できるのか!と、 驚くほど複雑で、広がりがあります・・・。さて、開けて2か月が経ち、ようやく美味 しくなり始めて、これから、どんどんうまみが出てくるのが楽しみです。以上です。では、2ページ目に続きます・・・。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2012.10.06
では、土曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎今年も、黒龍の「石田屋」、「二左衛門」 「しずく」、「八十八号」の予約しておきました!。 でも、今年は何本買えるかどうか・・・。 (入手困難で、いつも予約が殺到するため) ちなみに、 磯自慢「純米大吟醸」、梵「超吟」、 〆張鶴 大吟醸 金ラベルも、同時に予約しました。 たくさん買えたら、嬉しいのですが・・・。◎満寿泉 純米大吟醸 無濾過生酒 ”寿”PLATINAが、入荷しました!。なかなか手に入らない、満寿泉の最高峰です。ただし、開けてから、美味しくなるまで、時間がかかるので、どうか少しだけ待ってください。(1~2か月ほど、かかりそうです)◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり (2010 BY)¥1800(¥900) (2011 BY)¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な 味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがある ので、とても個性が強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒に なると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるよう な気がします。このお酒は、しぼりたてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒 に、豊かさとジューシーさがあり、極めて飲みやすく、余韻の爽快感がたまりません。 そして、なんと今回は、瓶詰めの一年違いのものを置きました!。◎満寿泉 純米大吟醸 "雄町" 生酒 無ろ過(2010 BY) ¥1600(¥800) 富山県産です。この蔵は、日本酒の中で最も立体感があり、そして奥行きの深さ、 さらに、偉大なモンラッシェのような輝きのある酸と、醸造酒としては最高レベルの 完成度の高さがあると思います。この"雄町"は、開けたては少しハーブのような青さ が気になりますが、酸素と触れて、そのポテンシャルが発揮されると、どんどん複雑 な甘さが湧いてきます。この奥行き、立体感こそ雄町の本領発揮で、深い迫力にきっ と感動するに違いありません。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2011年 BY) 特A地区特別栽培米山田錦 ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2011BY) ¥3200(¥1600) 石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして9か月が経ち、7月の末に久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎満寿泉 純米大吟醸 寿 "PLATINA"(2010BY) 無濾過 生酒 ¥3600(¥1800) 富山県産です。この蔵は、日本酒という範疇を超えて、醸造酒としてとても完成度の高い領域に達していると思います。この満寿泉を飲むと、蔵の人が、どれだけいいワインを飲んできたかを感じるのです。この"PLATINA"は、ラモネのシュヴァリエ・モンラッシェや、ルフレーヴのバタールモンラッシェに似ているような、大きさと、鋭さと、豊かさを兼ね備えているのです。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無濾過(2011 BY) ¥3600(¥1800) 京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎悦凱陣 純米大吟醸 燕石 "しずく酒 斗瓶囲い" 無濾過生酒 (2010 BY) ¥4200(¥2100) 香川県産です。この"燕石"は、日本酒の中で最も複雑な、迫力を秘めたお酒ではないでしょうか。白ワインの世界では、DRC(ロマネコンティ社)の「モンラッシェ」に匹敵するほど、ねっとりとした豊かさと、奥行きと、途方もない複雑さを兼ね備えているのです・・・。このお酒の迫力と深みは、本当にただものではありません。これを一度飲んでしまうと、他の日本酒が物足りなくなるほど、パワフルで、旨みがたっぷり含まれています・・・。◎天狗舞 大吟醸 "杜氏 中三郎" 横浜君嶋屋のために特別瓶詰め、 (2011 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。この日本史は、数多くある中の日本酒の中でも本当に特別な存在で、日本料理が持つ、上品さ、素材の優しさや旨み、様々な要素が、この日本酒の中に見事に表現されているのです。そういう、日本文化を凝縮したような、精神的な意味での旨みがいろんなところから感じられて、そして、見事なバランスを保っているのです。おそらく、日本料理とこの日本酒を飲んで、合わないことはないのではないか?と思えるぐらいに、このお酒の中から、様々なことを感じることができます・・・。◎十四代 極上諸白 純米大吟醸(2011BY) 40ミリ¥2900 山形県産です。数多くあるラインナップの中でも、この極上諸白のものは、とても貴重です。正直言って私は、今回初めて見ました。実際に味わってみると、これはまさに、十四代の究極のお酒ではないでしょうか。ワインに例えれば、コント・ラフォン家の「ムルソー シャルム」に似ていて、ふっくらした触感の中に、旨みが幾層も隠れていて、いつまでも余韻が長いのです・・・。その重層的な柔らかさは、まさに十四代の真骨頂ではないでしょうか。キリッ!としていて、余計なものをそぎ落としたものが黒龍の「石田屋」とすれば、この十四代は、とても対称的で、ふくよかな豊かなボディがさりげなく、心地よい触感を与えてくれます。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.06
では、土曜日の赤ワインのリストです。今日の目玉は、DRC(ロマネコンティ社)ロマネ・サンヴィヴァン1986年です!。昨日開けて、ひょっとして、香りが弱くなっているかもしれません、特に1986年は、飲みごろなので、開けた時の果実味の強さが、そのままぼんやり、輪郭を失い、溶けてしまう方向性にあるからです。いずれにしても、味見して、どうするか決めます。(値下げする可能性もあります) 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2009(サンタ デュック家) ¥2000(¥1000) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (さて、ヴィンテージが変わって、2009年ものを開けています。ローヌで本当に偉大な年 なんだと思わせる濃密な果実味。そして、酸味がしっかりあるので、とてもジューシーで、 今開けても、十二分に美味しいのです)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2009(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000)~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプは、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的すぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。(さて、ヴィンテージが変わって、2009年になりました!。2007年は酸味がとても綺麗で、素直な果汁を感じる年だったのですが、2008年は、果実味の重量感があって、まさに豊かな迫力が、そして、2009年ものは、重厚であると同時に、果汁溢れる柔らかさがありますまるでボルドーの2000年、1982年のような見事なまとまった味わい)★ドメーヌ ブシャール(ブシャール社の自社畑)●ヴォルネイ カイユレ アンシエンヌ キュベ カルノ 2007 ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。正直に本音を言えば、ブシャール社のワインは、今まであんまり好きではありませんでした。(おそらく)樽の熟成期間が長すぎて、葡萄の生命力、そのものが持つパワーが若干失われているように思え、ちょっと物足りなかったからです。しかし、このドメーヌものの、この畑のものは全く違いました。ヴォルネイらしいピシっとした輪郭の鮮やかさと、葡萄が持つエネルギーが、どんどんグラスから湧きだしてきて、まさにフランス人が好きな弾けるような味わいだったのです。こんなに素晴らしいなんて、正直言って思いませんでした (さて、2004年、2005年ものと仕入れてきた後は、この2007年をリストに載せました!。実際に、2007年ものは酸味が綺麗で、控えめなタンニンと見事に融合した、バランスの良い味わいで、私好みの、「美しく、豊かな」ブルゴーニュとなっています。あまりにも素晴らしいので、まだこれから購入していきたいと思います)★シェヴィヨン・シェゾー家●ニュイ サン ジョルジュ レ サン ジョルジュ2005年 ¥4000(¥2000) 仏・ブルゴーニュ地方です。この作り手は、ニュイサンジョルジュらしい「小気味良さ」が存在していて、果実味がキュッ!と締まって、飲むと爽快感があり、本当に心地よいのです。ニュイ・サン・ジョルジュは、球体というよりも、どちらかと言えば四角形の、カクカクした堅さがあって、飲みづらい場合もあるのですが、これは違います。葡萄のコクと柔らかさが背後にあるので、とてもバランスが取れていて、2005年という豊かな年の恩恵を、たっぷり受けています。◎プランプジャック社 メルロー 2008年 ¥4800(¥2400) カリフォルニア地方です。最近、どんどん新しい生産者が出てきて、もうついていけませ ん・・・。でも、このワインは、昔から「いいな」と思っていました。ナパらしい重厚な甘さ コクがありながら、酸味が綺麗なので、厚ぼったくならず、とても上品なのです。豊か で、トロっとした自然な甘さが、余韻まで自然に残る・・・。やはり、ナパらしい強さと、 フレンチワインに憧れた上品さが融合した、まさに典型的なカリフォルニアワインだと 私は思います。★ルイ ジャド社●ボーヌ グレーヴ 1989年 ¥6200(¥3100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ジャド社のワインは、熟成の初期は、ゴツゴツしていて、花弁のようなエグミがあって、正直言って飲みにくい場合があります。しかし、十二分に熟成させたものは、隠されていたテロワールの強さと、滑らかさが出ていて、やはり果実味の強さだけではない、本当にブルゴーニュワインの良さがあるな・・・と。このボーヌ村の畑は、グレーヴ(砂地)の意味のごとく、熟成すると、スベスベのしっとりした柔らかい触感を持つように変化します。その奥ゆかしい優しさをぜひ・・・。(金曜日に味見しました!。まさにしっとりした「平面的」なグレーヴらしい触感で、奥行きがしっとり、喉に滑り込んでくるように上品です。こういう優しいブルゴーニュワインは、経験したことのない方には、ぜひ味わってもらいたいと思います)。★DRC(ロマネ・コンティ社)●ロマネ サンヴィヴァン 1986年 40ミリ¥7800 仏・ブルゴーニュ地方です。DRCの熟成したワインを出すのは、本当に久しぶりです。3~4年前は、しょっちゅう開けていましたが、今ではワインの値段が高くなり、数も少なくなってほとんど手に入らなくなってしまいました。実際に、10万円以下で買うのは至難の技で、今回ようやく手に入れることができました!。 1986年もののブルゴーニュは、今が本当に飲み頃で、果実味が宙に浮いたかのように、「フワッ!」と柔らかいのです。極論を言えば、どのブルゴーニュのワインを飲んでも、優しく、丸い球体のように滑らかで、飲み頃でしょう。そして、DRCも例外ではありません。 実際に、DRCの真髄は、こういう熟成したものにあると思います。熟成初期の、凝縮した酸味のおかげで、「酸っぱい」と認識され、美味しいとは到底思えないと、哀しいかな、理解されてしまいます。しかし、ここまで熟成したものは、全く違います。 透明感のある薄いピンク色の背景から、ジワジワと、その優しさ、葡萄の甘さが自然に湧いてくる・・・。そして、その複雑さの自然なバランス、色彩感はもう素晴らしいとしか言いようがありません。このDRCの香りは、一度嗅いだら、忘れられないほど印象的で、そういう熟成した「DRCらしいブーケ」に出会うことは、生きていて、ほとんど経験することができません。(土曜日の段階で、あと5杯ほど残っています!。ただし、柔らかくなっていて、味わいの輪郭がぼやけてしまう可能性もあります。1986年ものは開けてすぐに飲みごろの場合が多く、1988年や、1978年などとは違います。ですから、味見して、どんな感じか、ツイッターで報告します。おそらく、値下げして売る可能性が高いような気がします) ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.06
では、土曜日のデザートワイン・食後酒のメニューです。あまりにもアイテムが多いので、メニューを2ページに分けています。(デザートワインその1、その2と)◎シュタインベルガー カビネット2002年 ”ゴールドカプセル”(競売会用の特別なもの)が、 売り切れました・・・。◎マルセル・ダイスの”シュネンブール”、 開けてみたら、ほのかに甘く、デザートワインという範疇の 方がふさわしいので、このページに入れています。◎そ、そして、出ました!、エゴン・ミューラーのシャルツホフベルガー、ゴールドカプセル、やはり、素晴らしいです・・・。本当に感動的で、飲んだことのない方は、ぜひ飲んでほしい。(本音を言えば、無理やり、何が何でも飲ませたい)★ほのかな甘口◎ヴェーレナー ゾンネンウアー カビネット 2007年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シュネンブール グランクリュ 2008年 (マルセル ダイスさん) 120ミリ¥4800(70ミリ¥2400) 仏・アルザス地方です。これは、本当に柔らかく、いろんな要素が絡み合って、自然な甘さを織りなしています。口に含んだ触感が「丸く」で、甘いのに全く嫌みがなく、喉の奥に滑らかに通り過ぎていく・・・。土壌の養分がたっぷり入っているからこそ、こんなに自然なのだなと、感じます。いわばアルザスの指標とも言うべきワインではないでしょうか。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール グランクリュ ランゲン ド タン”クロ サン テュルバン” セレクション ド グランノーブル1993年(ウンブレヒト家) 60ミリ・・・¥4600(30ミリ¥2300)仏・アルザス地方です。さて、アルザスと言えばやはりこの人は外せません。テロワールの最も深いところを、ワインに体現したと言われるこの人のワインは、人の心を、突き動かすほどの迫力があります。アルザスワインは、単純に上品で、軽やかな味わいではありません。実は、畑のポテンシャルを深く表現した瞬間に、その哲学的とも言える絵画が浮かび上がってくるのです。この火山性土壌といわれる「クロ サン テュルバン」は、余韻に猛々しいほどの迫力、土のパワーを感じ、気持ちが動かずにはいられません。(金曜日に味見しました!。少し赤味を帯びた色合いで、まさに「貴腐ワイン」らしい溶けた複雑さが満開です。奥底に、アルザスらしいキューンという緊密なミネラルが、背景を彩るように綺麗な輝きを与えているのです。これを飲んで、私はドイツのTBA・トロッケンベーレンアウスレーゼを思い出しました。それだけの凄まじい凝縮度を持っています)◎シャトー ディケム 1986 50ミリ・・・¥6800(¥3400) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1986年は、酸味のフレッシュさがあるために、まだまだ若々しい、とても上品な 蜜の上澄みを、掬って飲んでいるような感覚になります。ふわっとした柔らかさと、 パシっとした小気味良さが組み合わさった、まさにフランス的な味わい。◎シャルツホフベルガー アウスレーゼ ゴールドカプセル 1989 (競売会用の特別な瓶です) 50ミリ¥8600(25ミリ¥4300) 独・ザール地方です。ドイツ最高峰と言われるワインで、キューンという研ぎ澄まされた酸の鋭さと、奥行きから湧き出す豊かな甘さのメリハリ、つまりふり幅のスケールが桁外れです。そして、このゴールドカプセル(金色のキャップ)は、本当に特別なもので、オークションに出されるための最上級の味わいのものを詰めて、発売しています。味わいは、もう、甘さと酸味が溶けて・・・最高です。これを飲むと、なぜ彼のワインが高い値段で取引されるかがよくわかります。(彼が作るTBAは、ハーフボトルで30万円以上の値段がつけられ、ロマネコンティよりも高額だとして、ギネスブックに載っているほど)(9月1日に開け、味見しました!。や、やはり素晴らしいです!。シャルツホフベルガーが、なぜこんなに高い値段がつけられるか、よくわかるような気がします。この鮮やかな香りと、口に含んだ時の触感が、もう「溶けて」います)◎バハラッヒャー ヴォルフスホール リースリング トロッケンベーレンアウスレーゼ 2002年(ラッツェンベルガー家) 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)独・ミッテルライン地方です。実は、この生産者のワインを初めて飲んだのですが、こんなに素晴らしいとは思いませんでした。輝くようなミネラルの美しさが、トロっという蜜のような甘さと「完璧に」融合して、まさに理想的な貴腐ワイン(トロッケンベーレンアウスレーゼ)となっています。モーゼル地区の貴腐ワインが、酸味が鮮やかで、メリハリがあるのに比べて、このTBAは、ゆったりした優しい奥行きを感じて、「あぁ~、こういうTBAもあるんだ」と、改めて感動させていただきました。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.06
では、土曜日のデザートワイン、食後酒のメニューです!(その2)(あまりにもアイテムが多いので、2ページに分けています)◎ピエール エルメさんが好きだという、 ムスカ ド カップ コルス 2010年、入荷しました!。 鮮やかな色彩で、キューン!と立ち昇る、 酸味が素晴らしいのです・・・。◎ナント、ジャック・セロスの、「ラタフィア ド シャンパーニュ」が入荷です!。本当に希少で、一度は味わってみたかった・・・。(でも高くてすいません)◎グラハムのトーニーポート40年、メニューに載せました!。◎1924年のポートワイン、リストに載りました!。ラベルが全くないのですが、輸入業者さんを信頼して買っています。まさに素晴らしい状態で、若々しく、鮮やかな果実味は、まさに、「ヴィンテージポート」の醍醐味ではないでしょうか。★ヴァン ド ナチュレル◎ムスカ ド カップ コルス 2010 (アントワンヌ アレーナ家) 60みり¥1300(30ミリ¥700)◎ラタフィア ド シャンパーニュ ”イレテ チュン フォワ VDN” (ジャック・セロス) 60ミリ¥6600(30ミリ¥3300) 仏・シャンパーニュ地方です。発酵途中のワインに、ブランデーを加えて造るため、 葡萄の自然な甘さが残ります。本来は、マールを加えるそうなのですが、実は、 ニュートラルなアルコール(ウォッカみたいなもの)とワインの澱を加えるそうです。 実際に味わってみると、マールのエグミ(嫌味とも言う)が少なく、旨みと複雑さが あるので、格好の食後酒と言えるのではないでしょうか。呑兵衛の人にとってよく わかる、食事の後に、物足りなくなった「強い要素」を補ってくれるまさに食後酒で、 ウォッシュタイプ(マンステールなど)にめちゃくちゃ相性が良いと思います。★陰干し葡萄からのワイン●レチョート デラ ヴァルポリッチェラ クラシコ 1995(クインタレッリさん) 60ミリ・・・¥5800(¥2900) 伊・ヴェネト州の巨匠です。もうほとんどワイン作りを止めてしまっていて、彼のワインは、 市場からどんどん減る一方です。これだけ凝縮しているのに、あくまでの瑞々しく、汁気 が口の端から、こぼれてくるような、とてもしっとりした触感です。陰干し葡萄というと、 乾いたような、下品な味わいのも多いように思いますが、これは酸味が非常に豊富なの で、余韻までものすごく気品があって、優雅な満足感を与えてくれます。★ヴァン ド リクール●ヴァン ド リクール 1909(ドメーヌ サン クロワ) 30ミリ¥2300仏・おそらく南仏の地域の酒精強化ワインです。とはいえ、葡萄ジュースにブランデーなどを加えて熟成させるだけなので、ポートワインとはちょっと違うようです。ちなみに、この1909年もの、想像以上に若く、信じられないくらいフレッシュです。実際に以前は、ユーロでも300~400の値段をつけられる本当に希少なものらしいです。すでに味見していますが、これから、酸素を含んでゆっくり熟成し、どのような複雑な味わいに変わっていくか、本当に見ものです。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥1400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。◎オフリー キンタ ド ボア ヴィスタ 1924年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600) ポルトガル産です。これはラベルが全く剥げて無くなっていまして、その代わり、格安で購入することができました。実際に、マイケル・ブロードベントおじいちゃんのコメントを探してみると、この会社の古いものが結構見つかります。そして、1924年というヴィンテージは、私は初体験なのですが、4つ★のめちゃくちゃいい年のようです。(9月18日に、実際に味見してみました!。やはり、これぞ「ザ・ヴィンテージ・ポート」と言えるほど、若々しく、凝縮した果実味の鮮やかさがあって、飲んだ瞬間に、これだ!これこそ、ヴィンテージポートに求めていたものだと思いました。これに対して、トーニーポートは、熟成して溶けた柔らかい複雑さが特徴なのですが、まさに対照的で、ヴィンテージポートを飲むなら、こういう強烈な果実味のを堪能したいと思います)★マディラワイン◎バルベイト社 "ブアル" ヴィンテージ 1958 60ミリ¥6400(30ミリ¥3200)ポルトガル・マディラ島(サッカーのクリスティアーノ ロナウドの出身地)です。1958年は、そこそこ良いヴィンテージで、葡萄の溶けた、透明感のある酸味が、マディラワインらしく、ふくらみを持った「アミノ酸の塊」になっています。この溢れるような熟成したブーケは、まさにマディラワインそのもで、このブーケを嗅ぐだけでも、熟成したマディラを飲む価値があります。◎ジョアン ロメオ テシェイラ "ブアル" 1863年 40ミリ¥9200(20ミリ¥4600)ポルトガル、マディラ諸島のワインです。正直言って、ここまで古いマディラワインは、飲んだことがなく、ぜひ飲みたい!と思い、今回購入に踏み切りました。3か月前に、1900年ものを開けたのですが、今回の1863年ものは、さらに熟成を重ねているせいか、果実味が融解して、奥行きが溶けた、途方もない立体感のある果実味です。と書きながら、立体という言葉自体がナンセンスなほど、3次元の果実味が溶け、ゆらゆらとゆらめくほどに柔らかく、そのブーケの巨大なスケールは、軟体動物を思わせるほど、とらえどころのなボディで、これ以上表現することができません。一言で言えば、私はまさにこういう味わいを求めていて、余韻まで溶けて一緒に行ってしまうほど、途方もない怪物だと思います。こういう経験は、初めてです。(あまりにも素晴らしいので、2本目を買いました!)★おすすめモルトウイスキー◎グレン グラント 1970年・ピアレス社 2002年に瓶詰め 46.1%VOL 230本限定 30ミリ¥3200(18ミリ¥1600) スコットランド地方です。グレン・グラント蒸留所の原酒は、熟成の若い段階では、とても角ばっていて、ゴツゴツしたアクのようなものを感じて、正直言って飲みにくいのです。しかし、十分に熟成を重ねると、隠されたスターチの甘さや、シェリーの樽のよる豊かな甘さ、コクが出てきて、本当に完成度の高いウイスキーとなるのです。そういう意味では、スプリングバンクと似ている部分があると思います。この1970年のピアレス社の瓶詰めは、今では手に入れるのが難しくなりました。10年前に瓶詰めされ、濃厚なシェリー樽で熟成された、まさにグレン・グラントならではの重厚感を、十二分に堪能できるのではないでしょうか。以上です。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.06
まるでお盆が明けたばかりのような、そんな暑さが戻ってきて、夜になって、ようやく涼しい風が、お店の中に、入り込んできています・・・。そんな金曜日の夜に、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、今日は、すごい日です。いや、凄まじい日と言ってもいいと思います。なんと、DRC(ロマネ・コンティ社)ロマネサンヴィヴァン1986年、そして、ジャック・セロス ”キャレル”NV,さらに、ドメーヌ ルロワ ジュヴレイ・シャンベルタン オー コンボット 1994年、この3つが同時に飲めるという、信じられない状態・・・。 (ラモネもあるで)では早速、今週の目玉のワインのお知らせです。(来週は、コシュ・デュリ祭り、そして、ヴォギュエ祭り、 と続きます~)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10月3日(水)から、★ドメーヌ ルロワ●ジュヴレイ・シャンベルタン オー コンボット 1994年 40ミリ¥4400 仏・ブルゴーニュ地方です。1994年もののルロワさんのワインは、今までの経験から言えば、開けてすぐに美味しかったのです。エレヴァージュで良く出していたのは、ポマールレ ヴィーニョ1994年、ニュイ サン ジョルジュ オー ブド1994年ものでした。しかし、予想に反して、このワインは、開けたての昨日は若干堅かったです・・・(すいません)。ただし、堅いということは、ワインに立体感があるということなので、ワイン自体のポテンシャル、または完成度が高いのです。ですから、私の感覚では、今日の方が堅さがほぐれて、徐々に美味しくなってくると想像しています。ルロワさんのワインは、17年前初めて飲んで、ワインを好きになるきっかけになった、忘れられないものでした(1988年ロマネ・サンヴィヴァン ドメーヌ ルロワ)。多くのブルゴーニュワインがありますが、これだけ「滲み出る色気」に溢れているワインは、他にないような気がします。何か、欲望を絡め取られるような、艶やかさが、彼女のワインにはあって、やはり、特別な存在だと感じます。(ルネ・アンジェルさんのワインは、たしかに色気はありますが、もっと爽やかな色気で、いやらしい部分があまりないのです。そして、ジャイエさんのワインは、色気とは言ってもどこかに気高さが漂う、人を寄せ付けない気配があります。DRCは、十分に熟成させて初めて、記憶の彼方から本能をくすぐるような存在ではありますが、ルロワさんとは全く違います。ルロワさんのワインは、ねちっこい、絡み付くようなほど剥き出しの欲望を感じる独特の色気で、やはりそこには、作り手本人の性格も反映されているのかなと)(金曜日の段階で、ようやく、タンニンが解れて、甘みが出てきました!。開くのが遅くて、すいません・・・。この奥底から滲み出てくる色気こそ、彼女らしいな・・・と) 5日(金)から、★DRC(ロマネコンティ社)●ロマネ・サンヴィヴァン 1986年 40ミリ¥7800 仏・ブルゴーニュ地方です。DRCの熟成したワインを出すのは、本当に久しぶりです。3~4年前は、しょっちゅう開けていましたが、今ではワインの値段が高くなり、数も少なくなってほとんど手に入らなくなってしまいました。実際に、10万円以下で買うのは至難の技で、今回ようやく手に入れることができました!。 1986年もののブルゴーニュは、今が本当に飲み頃で、果実味が宙に浮いたかのように、「フワッ!」と柔らかいのです。極論を言えば、どのブルゴーニュのワインを飲んでも、優しく、丸い球体のように滑らかで、飲み頃でしょう。そして、DRCも例外ではありません。 実際に、DRCの真髄は、こういう熟成したものにあると思います。熟成初期の、凝縮した酸味のおかげで、「酸っぱい」と認識され、美味しいとは到底思えないと、哀しいかな、理解されてしまいます。しかし、ここまで熟成したものは、全く違います。 透明感のある薄いピンク色の背景から、ジワジワと、その優しさ、葡萄の甘さが自然に湧いてくる・・・。そして、その複雑さの自然なバランス、色彩感はもう素晴らしいとしか言いようがありません。このDRCの香りは、一度嗅いだら、忘れられないほど印象的で、そういう熟成した「DRCらしいブーケ」に出会うことは、生きていて、ほとんど経験することができません。◎ジャック セロス グランクリュ メニル シュール オジェ ”キャレル” ブラン ド ブラン NV 40ミリ¥4400 仏・シャンパーニュ地方です。セロスさんが発売している畑名入りシリーズの中で、この”キャレル”は、飲んだことがありませんでした。しかも入手困難で、これをリストで見た瞬間に、すかさず買ってしまいました・・・。まだまだ実験的な部分も大きい彼ですが、全開の”ブー デュ クロ”や、”コートファロン”のように、どこまでそのテロワールを見せてくれるか、本当に楽しみです。飲む側も、このポテンシャルをどのように開かせ、引き出すか、その方法に関しては、真剣に考えなくてはいけません。ただ開けて「たいしたことなかった」とか、「堅くてダメだ」とか、そういう風に単純な判断を下すのはもったいないし、もっと深く突き詰めていく価値が、彼のワインにはあるのだから。7日(日)は、祝日ですが営業します~。8日(月)は、休ませていただきます・・・すいません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また、リアルタイムな情報は、 ツイッターでご確認下さい~。 (「ElevageAzabu」で検索できます) 11月3日(祝日)に、「テタンジェ・コレクションを飲みまくる会」を開きます!。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★日時~11月3日(土曜日・祝日) 18時~4時まで、好きな時間に自由に来て下さって構いません。★気になるアイテム ◎テタンジェ コレクション 1981年、1982年、1988年、1990年、1992年 計5本 ◎テタンジェ コント ド シャンパーニュ 2000年、1970年 計2本 合計7本で、1杯40ミリずつです・・・少なくてすいません。★気になる参加費 ~お一人様 ¥20000 (ただし、一つのグラスを、二人で分け合って下さった場合は、 一組・2名様として¥22000で承ります。おすすめです)★おつまみは、シャンパンに合うようなリエットなど、 盛り合わせて、そこそこの量を出します。 (空腹で、来られても大丈夫です)申し込みは、私のアドレスに送って下さい~。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◎アンリ・ジャイエの、 「ヴォーヌ ロマネ クロ パラントゥー 1993年」を海外発注しました!。 おそらく、12月初めあたり?のワイン会で開けます。 このワイン会では、DRCのエシェゾー 1976年も開ける予定です。◎「最近、メールマガジンがずっと来ていません・・・」 という声を、多くのお客さんから聞きます。 実は、2100人ほどの読者にメルマガを送っているのですが、 300通ほどは、サーバーにブロックされているようなのです。 (迷惑メールと判断されてしまい、お客さんのメールアドレスに届く 前で、サーバーの段階でブロックされてしまう) それで、 気になる方は、サーバーに問い合わせてみて下さい~。 (ヤフー、GーMAILなどでも、ブロックしてしまっている場合が多いです)◎お店の予約に関して、ややこしいですが説明します。 ○21時までは、あらかじめ予約できます。~ゆっくり、お食事とともに、時間を過ごしてほしいですから・・・。 ○21時以降は、直前の予約のみ承ります。 ~いらっしゃる、20~30分前にお電話を下さい。 席が空いていれば、席を確保することができます。せっかく来て下さったのに、 満席だと申し訳ないので・・・。○あらかじめ、「このワインがどうしても飲みたい!」、と、ボトルのワイン を指定 して下さった場合は、時間帯に関わりなく、予約を承ります。(前日または、何 時間前に抜栓し、状態を整えてから出します)持ち込んで、どうしても飲みたい 場合は、せめて1カ月前に、エレヴァージュに持ってきて下さい。ワインを静か に立てて安置させ、状態を落ち着かせる時間が必要だからです。ゆっくり、細 かい澱や苦味の成分が沈み、上澄みの美味しいジューシーな部分だけが残 ります。そのいい状態のワインを飲むと、「やはり、生きてて良かった」と思うに 違いありません。 以上です・・・。 では、よい金曜日をお過ごし下さい。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.05
金曜日の、お料理のメニューです!。◎しばらく入荷のなかった、 「サン ダニエーレ産」のハムが入りました!。 このもっちりした、柔らかい触感は、 一度味わうと、くせになります・・・。◎「ブリー ド ムーラン」が入荷しました!。 いつも、「ブリー ド モー」という、 上品な白カビを入れていますが、これは、 濃厚で、凝縮したコクがすごいです・・・。 これを食べると、ブリーが「チーズの王様」だと、 言われる理由が、なんとなくわかるような気がします。◎ラタトゥイユをメニューに載せた後、 次の料理の研究に入っています。 まずは、 チコリとロックフォールのサラダを研究中です!。 (同時に、仔羊のコンフィも検討中・・・。 フォラグラのコンフィ、鯛のカルパッチョもやりたいし) どうか少しだけ待ってください~。 ◎新鮮なトマトを使った、すっかりメニューに載せています!4~5時間かけて、トマトを煮込んで、水分を飛ばし、トマトピューレを作ってから、野菜を仕込んでいます。トマトの「ツルン」という綺麗な酸味が、ピノノワールや、ミネラルのキラキラしたシャルドネにめちゃくちゃ合うのです。(特に、エレヴァージュのワインは、状態が良く 生命力が活き活きしているので、なおさら)◎オリーヴ ¥700 (ハーフサイズ・お1人様用)¥400 ~シチリア産の添加物を全く使わない自然な味わい。ソルビン酸など保存料 が入っていないため、「豆を食している」とても素朴な触感です。こういうものこそ、 素材の良さが出ます。◎グリーンサラダ ¥700 (ハーフサイズ・お一人様用)¥400 ~「普通の」グリーンサラダですが、ドレッシングに、オリーヴオイルと、ホワイト バルサミコヴィネガー、コルトン・シャルルマーニュを使っていて、ふんわりした 柔らかい味わいとなっています。◎ラタトゥイユ ¥900 (少な目・お一人様用)¥600★珍しい生ハム、いろいろあります。◎シュヴァルツヴァルダー シンケン ¥1200 (ハーフサイズ・お一人様用)¥600 ~ドイツの古典的な燻製ハムです。燻製された中から出てくるジワっとした 旨みは、やはりドイツらしいハムの懐かしい味わい。◎パンチェッタ アンヴォルティーニ(パンチェッタ・アロトロタ) ¥1200 (ハーフサイズ ¥600)~ブタのバラ肉を使ったイタリアの生ハムで、塩と香辛料をまぶして、クルクル と巻いてあります。豚の脂身の旨みがどんどん出てきて、塩が控え目なので すいすいと、自然に食べられます。◎クラテッロ ディ ジベッロ ¥1800 (ハーフサイズ ¥900)~イタリアの「ハムの中の王様」と呼ばれます。豚の膀胱に詰めて熟成される味わいは、本当に複雑で、ハムがこんなに旨みがあったのかと驚かされるほど、深みのある味わいです。豚肉の美味しい部分だけを使った、「最高峰の生ハム」と言われるのも、なんだかわかるような気がします。◎ハモン イベリコ ベジョータのチョリソー ¥900 ~なんと、ベジョータからのチョリソーです!。旨みの広がり方が尋常ではありま せん。チョリソーというと、辛いものを想像されるかもしれませんが、これは全く 辛くありません。肉の複雑な旨みがしっかり凝縮して、おつまみとして最高です。◎プロシュート ディ パルマ ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~肉厚の、トロっとしたコクのある旨みは、もうたまりません・・・。ハーフサイズ ではなく、フルサイズで召し上がることをお勧めします。その大きさと、肉厚の 迫力に、きっとびっくりされることでしょう。◎プロシュート ディ サン・ダニエーレ ¥1300 (ハーフサイズ) ¥700 ~15か月熟成です。「パルマ産」よりも上質とされ、ふわふわの、綿のような柔らかい触感は、もう一度味わうと病み付きになります。◎ハモン セラーノ アルティザン ¥1300 (ハーフサイズ)¥700 ~黒豚と白豚のあいの子です。旨みの厚みと、柔らかい脂身の組み合わせ が見事に溶け合っていて、寄り添うように美しいのです。14か月熟成。◎ハモン セラーノ トレヴェレズ ¥1300 (ハーフサイズ)¥700 ~スペイン・グラナダ近郊のトレヴェレス地区産です。標高1500メートルで、 かなり乾燥している村のようです。そのため、ハムの名産地として有名で、 綺麗に筋が入った脂身は、まるで松坂牛のように滑らかで、上品・・・。 23ヵ月熟成。◎ハモン イベリコ レセボ ¥2500 (ハーフサイズ)¥1300 ~サラマンカ地方、ギフエロ地区のものです。ドングリを食べて、大きくなりきれ なかったものは、飼料を食べて体重が増えたものになり、「レセボ」と分類され ます。ベジョータのものとは異なり、ドングリのナッツ系のコクと、脂身のしっかり した豊かさが混じり合って、非常に食べ応えのある、完成度の高い味わいに 仕上がっています。24か月熟成。 ◎ハモン イベリコ ベジョータ ¥2800 (ハーフサイズ)¥1400~サラマンサ地方、ギフエロ地区のものです。ドングリだけを食べて、丸丸太った イベリコハムの最高峰です。38か月熟成という、極めて長い時間をかけて、 この上ない複雑さを身に着けます。上記の生ハムは、真空パックではなく、発注してから切り分けられるために、塩気がきつくなく、とても自然な肉の旨みが感じられます。マグロと一緒で、購入してから、少し時間が経った方が、どんどん複雑になってきて、味わいの立体感と奥行きが出るようです。★パテ・サラミなど・・・。◎豚肉のリエット(パンがついています) ¥800 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500◎パテ ド カンパーニュ(豚のパテ)パンがついています。 ¥1000 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500 ◎パテ ド フォア(レバー ペースト) ~これも、パンがついています。塩加減と、レバーの柔らかさが 絶妙に絡み合っています。 ¥1000 (ハーフサイズ・お一人様用) ¥500◎生ハム・サラミ等盛り合わせ ¥2400 (お一人様用) ¥1200 ~その日の熟成状態のいいものを、優先的に揃えて、組み合わせています。 量が多く、いろいろ楽しめるので、かなりお得です。◎シャルキュトリ盛り合わせ ¥2200 パテ・レバーペースト、サラミ、生ハムにパンが付きます。以前よりもグレードが あがって、かなり食べごたえのある内容となっています。★温かいお肉料理◎リヨン(豚肉のグリエ、白トリュフ塩を一緒に) ¥2000 (お一人様用) ¥1600 ~豚肉に、コリアンダー、フェンネルシードなどを挽いたものをまぶして、 オーブンでゆっくり焼いています。最後に白トリュフ塩と、チコリのサラダ を添えて。★チーズなど・・・。◎チーズ盛り合わせ ¥1600以上です。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2012.10.05
金曜日のデザート的なメニューです!。◎ダージリンの”タルボ農園” セカンドフラッシュ 2012、 ”ムーンドロップ” が入荷しました!。 どこかにチャイナ風でもあり、 ワインの「ラフィット」に例えられるところもある、 複雑な土や森を感じさせる幻想的な味わい。 私が最も好きな農園でもあります。◎ピエール マルコリーニの、 「産地特定の板チョコ」は、貴重な品種や、 特別の農園と契約しているもので、ここまで鮮やかに、 チョコレートの本質を抉り出したものはほとんどないと思います。 私は、昔はチョコレートに興味がなかったのですが、 マルコリーニの「限定版」を食べて、 「こういう世界があるのか」と驚き、今では、 多種類をお店に置くようになりました。 もし食べたことのない方は、 一度でも味わってほしいと思います。 (人生が、変わるぐらい衝撃的な味わいです) 普通に店頭で売っている、甘さがしっかり あるチョコレートだけ食べて、彼の本質を理解した 気持ちになってはいけないと思います。★デザート的なもの◎ガトー シトロン ¥800 レモンの鮮やかさと、豊かな酸味がとても綺麗です。エレヴァージュで 出している、1970年代のリースリングや、貴腐ワインにめちゃくちゃ 合います。この輝くような酸味が、ツルンと滑らかで、素晴らしいです。◎フィナンシェ 1個¥400 発酵バターの柔らかく、ふくらみのある豊かさがまさに「フィナンシェ」 に求める理想的な味わいではないでしょうか。ダージリンの鮮やかな 香りと、コクが(上記の2つは、自由ヶ丘のパリ・セヴェイユさんから取り寄せています)◎ミッシェル ブランのチョコレート 1個¥500 ~チョコレートの中で、ファブリスジロット、ピエールマルコリーニ(の限定版)、 そして、もう一つ、どうしても手に入れたかったのがこのミッシェル・ブラン さんの作品です。暗闇の中から、「そのもの」の存在が、レンブラントの絵画 のように、じんわりと浮かび上がってくる・・・。その存在感とオーラは、経験 しなければ、感じることができません。余韻まで圧倒的に残る「そのもの」の 残像と匂いは、一度経験してしまうと、もう止められません。◎ファブリス・ジロットの"クルール ド ブルゴーニュ" 1個¥600◎ファブリス・ジロットのパート ド フリュイ ¥600 ~フルーツのエキスを凝縮したパテです。ドライフルーツを上品に強烈にした よう。そして、なんて瑞々しいのでしょう!。果汁がこぼれそうなほど、新鮮 さを感じます。はっきり言って、感動しました。 ◎ピエール マルコリーニのチョコレート ★ALTA Piura, Perou;Plantacion Las Pampas, ¥900 (ペルーのピウラ高地から、パンパス農園のもの。ペルーらしい赤砂のような、 土の香りをふんだんに感じ、霧のようなきめ細かい余韻が。クリオロブランコ というとても貴重な品種より) ★Oriente Cuba,Grand Cru Propriete;Terruno de Baracoa, ¥900 (キューバ東部の偉大な畑より。バラコア地区。小気味良い軽さの中の、 上品なバランスが最高です。トリニタリオ種) ★Equateur Ros Rios Grand Cru de Propriete ¥800 Hacienda Puerto Romero(ナショナル種) ~最も精妙で、細やかな味わいは、絶滅品種から作られる貴重な味わい。 ★Java Kemdem Lembu Grand Cru de Propriete Plantation d'Etat(クリオロ種) ¥800 ~ジャワらしい小気味良いスパイスのニュアンスと、ピシッ!とした求心的 な強い香りが。 ★Bresil Bahia Grand Cru de Propriete Fazenda Sao Pedro(フォラステロ種) ¥800 ~ブラジルの畑は、同じブラジルコーヒーの味わいに似ていて、渋みの質が 高く、バランスの良さが見事。 ★Mexique Tabasco Grand Cru de Propriete Finca de Joya(クリオロ ポルセラーナ種) ¥800 ~このカカオは本当に特別で、メキシコらしい乾いた白い土のニュアンスと、アロマ に富んだ豊かな香りが際立っています。 ★Puerto Cabello Venezeula Grand Cru Propriete "Village de Occumare"(クリオロ種) ¥900 ~ヴェネズエラの有名な"オクマーレ村"です。チュアオ村の隣で、まるでリッシュ ブールのように強烈で、豊かな味わいは本当に特別です。 ★Aragua, Venezuela;Grand Cru de Propriete;Hacienda Chuao, ¥900 (ヴェネズエラの「チュアオ谷」からの究極の逸品。おそらく最高峰の輝き を持つチョコレートではないでしょうか。「チョコレートのロマネコンティ」と 言われます。全ての要素が、さりげなく、自然なバランスで寄り添う。クリオロ プリミティヴという、原始クリオロ種を使っています。とてつもなく貴重) ☆食後の飲み物★エスプレッソ ¥500★カプチーノ ¥800 ~コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。普通のコーヒー屋 さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、苦味の奥に、立体感のある構造と、 奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、隠されていたコーヒーの複雑さが、 一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。★ダージリン セカンドフラッシュ 2011年 マーガレッツ ホープ農園 "オリエンタル ドロップ"★ダージリン オータムナル 2011年 タルボ農園 "シャイニー" ★ダージリン ファーストフラッシュ 2012年 セリムヒル農園 "シルヴァー サンダー" ★ダージリン セカンドフラッシュ 2012年 ギッダパール農園 ”チャイナ ムスク” ★ダージリン セカンドフラッシュ 2012年 タルボ農園 ”ムーンドロップ” DJ-178★アッサム セカンドフラッシュ 2011年 アムグーリー農園 "スペシャル ティッピー リーフ"★大紅袍(ダイコウホウ) ¥1600 以上です。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2012.10.05
では、金曜日の白ワインのリストです。★ビール◎ホフブロイ ヘーフェ ヴァイツェン 1本(330ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。小麦50%、大麦50%ずつ使っていて、キメが細かく、そして、大麦のざっくりした香ばしさとあいまって本当に上品な味わいで、まさに一杯目にふさわしいビールだと思います。「ふわふわ」の触感の中にもどこかドイツらしい、古典的な落ち着きが感じられ、試してみる価値が十分にあります。◎フランツィスカーナー ヘーフェ ヴァイスビア 1本(355ML)¥900 独・ミュンヘン地方です。これも、小麦50%、大麦50%を使っています。酵母の香りが強くて、まるで、上品なトロピカルフルーツのような鮮やかな香りがあります。そして、触感は、やはりふんわり滑らかで、一つ一つの粒子が細かくて、とても上品です。まさに、現代的なビールの結晶ではないでしょうか。120ミリ(70ミリ)★シャンパン〇ピエール モンキュイ グランクリュ ブラン ド ブラン 2004年 ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。実は、この蔵に関しては、そんなにいい印象を持っていませんでした。しかし、この2004年ものを飲んで、あまりに素晴らしいのに、驚きました。2004年らしいミネラルの輝き、透明感のある酸味がとても綺麗で、丸みを帯びているのです。シャンパンのヴィンテージのイメージは、なかなか定着しづらく、画像として浮かび上がるのにとても時間がかかり、苦労するのですが、2004年ものは本当に素晴らしいようです。(シャンパンは、品種を混ぜたり、糖分を加えたりするので、イメージが定着しづらい) こんなに素晴らしいのなら、これからも、どんどん買っていきたいと思います。〇ジャック セロス グランクリュ ブラン ド ブラン メニル シュール オジェ リューディ ”キャレル” NV 40ミリ¥4400 仏・シャンパーニュ地方です。セロスさんが発売している畑名入りシリーズの中で、この”キャレル”は、飲んだことがありませんでした。しかも入手困難で、これをリストで見た瞬間に、すかさず買ってしまいました・・・。まだまだ実験的な部分も大きい彼ですが、全開の”ブー デュ クロ”や、”コートファロン”のように、どこまでそのテロワールを見せてくれるか、本当に楽しみです。飲む側も、このポテンシャルをどのように開かせ、引き出すか、その方法に関しては、真剣に考えなくてはいけません。ただ開けて「たいしたことなかった」とか、「堅くてダメだ」とか、そういう風に単純な判断を下すのはもったいないし、もっと深く突き詰めていく価値が、彼のワインにはあるのだから。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン キュベ V.2010 (アルフォンス メロ家) ¥1600(¥800) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。本当に清らかで、純度の高い透明感が あります。ロワール地方の、冷涼な気候が目に浮かぶようで、こんなに上品なワイ ンは、なかなかないような気がします。ソーヴィニオン・ブラン種を使っているのです が、全く「青臭く」なく、やはり、新世代のワインはレベルが違います。本当に素晴ら しいので、これからもずっとハウスワインとして、使い続けるでしょう。◎ブルゴーニュ ”フルール ド ヴィーニュ” NV (ルロワ・ネゴシアンものの白ラベル) ¥1800(¥900) 仏・ブルゴーニュ地方です。このワインは、2009年、2010年、2011年をブレンドするという特殊なもので、それなのに、ルロワ女史は、AOCとして認めさせラベルにきちんとブルゴーニュと謳っています。実際に飲んでみると、なんとまあ、いろんな白い花が混じったブーケ(花束)のようで、清らかないろんな花が混じりあって、特別な香りを発散しています。こういう表現もあるのか~と、驚くとともに、心が安らぐほどの、精神的に満足させてくれるワインだと思います。◎ムルソー カンテッサンス ド テロワール 2009 (ヴァンサン ジラルダン家) ¥2600(¥1300) 仏・ブルゴーニュ地方です。ヴァンサン・ジラルダンのワインは、5年ほど前までは、 正直言ってあんまり好きではありませんでした。なぜなら、過剰に抽出したような 歪さばかりが目立って、たしかに凝縮度がありますが、酸味が少なく、少し「下品」 に思えたからです。そして、その時の印象はずっと今まで残っていました(アメリカ 市場向けの甘くて、洗練された部分に欠けるという)。しかし、先日久しぶりに試飲 会に参加し、彼らのワインを味わう機会がありました。そうしたら、なんと印象が180 度変わったのです。酸味がとても綺麗で、上品なミネラルが優しい果実味に寄り添い、 素晴らしかったのです。実際に話を聞いてみると、以前のような「いかつい」スタイル から一線を画し、どんどんフランス的な綺麗な作り方に変わったとのこと。正直言って こんなに美味しいとは思いませんでした。 というわけで、エレヴァージュに仕入れるようになりました。2009年は、本当に偉大な ヴィンテージで、生産者によっては、葡萄の甘さばかり目立ってしまって、「下品な」も のも多いのですが、これはミネラルの美しさ、清涼感が前面に出ていて、本当に素晴ら しいのです。◎ピュリニー モンラッシェ レ ピュセル 2009 (アンリ ボワイヨ社の独占所有の自社畑) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っ ているのは理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感 の中から、畑の個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。 実は、2009年物の「クロ ド ラ ムーシェール」を、ずっとハウスワインで使って いまして、輸入業者さんに在庫がいっぱいあったので、すっかり安心していました。 しかし、先日在庫が空になっているのに気づき、代わりにこの「ピュセル畑」ものを 入れました。実際に、「クロ ド ラ ムーシェール」よりも、この「ピュセル」の方が 緊密で、鋭さがあります。◎シャサーニュ モンラッシェ シャンカネ 2005 (ラモネ家) ¥6600(¥3300) 仏・ブルゴーニュ地方の白ワインの「大御所」(常に5つ★生産者)です。豊かで、しっとりした触感は、まさにシャサーニュ村の柔らかさそのもので、充実した果実味に、きっと誰もが満足感を覚えるでしょう。特に2005年ものは偉大なヴィンテージで、葡萄の隅々まで「熟して」いて、これ以上ないほど厚みがあります。そして、発売当初よりも、隠されていた綺麗な酸味、ミネラルの上品な鮮やかさが出ていて、ほんの少し熟成することによって、完成度を増しています。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.05
金曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎南部美人 純米吟醸 ひやおろし 無濾過生酒 H23BY そして、秋鹿 山廃 純米槽搾直汲生原酒 山田錦 H23BY を買いました!。ただし、まだ味わいが堅そうなので、 味見してから、柔らかくなるまで、5度で保存します。◎雁木 純米無濾過生原酒 ひやおろし H23BY、 仕入れましたが、まだまだエグミがあって、強いです。 おそらく、味わいが落ち着くまで3~4か月かかるでしょう。 どうか少しだけ待ってください~。◎昇龍蓬莱 特別純米酒 槽場直詰 限定酒 雄町60 無濾過生原酒が、開けてから1か月、美味しく なってきたので、リストに載せました!。鮮やかで、素晴らしいです!。◎相模灘の純米吟醸 の生原酒、 購入して2か月近く、徐々に美味しくなり始めてきたので、 そろそろリストに載せます~。 と思ったのですが、味見したらまだ堅いので、 どうかもう少し待ってください~。ところで・・・、エレヴァージュの日本酒は、開けて味見をしたら、ワインのコルクに替えて、5度の冷蔵庫に入れて保存しています。(日本酒のコルクは、スカスカで、空気が簡単に入ってしまうので、 気密性の高いワインのコルクに替え、瓶の中に残った酸素とゆっくり ふれあい、どんどんお酒のポテンシャルが引き出されます)そして、何度も何度も試飲し、日本酒が「美味しくなった」と感じたら、メニューに載せるようにしています。 やはり、開けたては、アルコールの香りしかしない場合が多く、時間をかけることで、ゆっくり、その複雑さと、甘さがグングン湧いてくるのです。日本酒をたくさん飲んでいる方でも、エレヴァージュのように保存したものを飲んだ経験がないので、ここで飲む日本酒の状態に、驚かされる場合が多いです。 120ミリ(70ミリ)◎酔鯨 純米吟醸 すっぴん 未濾過 生酒(2011 BY) ¥1200(¥600) 高知県産です。いつもしっとりした触感で、なんて飲みやすいのだろうと感じるのが、この酔鯨で、多くの人が好きな理由もわかるような気がします。この生酒は、濾過していないため、酔鯨らしい滑らかさが良く出ていて、本当に素晴らしいと思います。すっぴんという名の通りに、もち肌に直接触れているようなしっとりした感覚は、まさに酔鯨の真骨頂ではないでしょうか。そして、ただ飲みやすいだけではなく、この濾過していないものは、なかなか市場では手に入りにくく、クオリティが格段に高いのです。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰 ”雄町60” 無濾過生原酒 (2011BY) ¥1200(¥600)◎"残草"蓬莱 特別純米 槽場直詰 無濾過生原酒 "美山錦" (2011 BY) ¥1200(¥600) 神奈川県産です。蓬莱の蔵は、偉大なシュヴァリエ・モンラッシェや、ピュリニー・モンラッシェの優れた畑のものを、さらに強烈にしたような味わいで、こんなに品質の高い日本酒は、なかなかないのではないでしょうか。口に含んだ時の圧倒的なヴォリューム感、ツルンと滑らかに舌を通り抜けていく柔らかい触感。そして、何よりも凄いのは、ブルゴーニュのドーヴネ(ルロワさんの個人所有の畑)に共通するような、鮮烈さが備わっているのです。これほどの鮮やかさと、パノラマのような色彩を持つ日本酒は、めったに見当たりません。それだけ、素晴らしいのです・・・。◎亀齢 純米吟醸 無濾過生原酒 おりがらみ 線状心白米(強力) (2009 BY) ¥1200(¥600) 広島県産です。以前「凱陣」にいた杜氏の西垣さん親子が、この蔵に移籍して作っています。開けてすぐの段階では、あまりにも堅かったので、3か月放置(プレイ)しました。そうすると自然に、奥の方から旨みと、円やかな甘さが出てきてバランスが良くなってきました。この蔵のポテンシャルは、本当に凄いです。余韻の途方もない長さと、味わいの太さは、他に比類するものは少ないのではないでしょうか。今お燗を研究中で、もうすぐお燗で出せるようになると思います。「ぬる燗」にすると、この旨みが幾層も広がり、複雑さが何倍も拡大するでしょう。少しだけ待って下さい。(もちろん、11度で味わっても十分美味しいです)◎開運 純米吟醸 無濾過生酒 山田穂((2010 BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。この地域の日本酒は、本当に「水が清らかで、綺麗」なんだな~と常々思います。まるで、水のような透明感あって、自然に米のうまみが溶け込んでいるのです。この水の「柔らかさ」から来る清涼感は、他のどの地域にもなかなか真似できません。福井県の黒龍、梵、そして、磯自慢、初亀などを思い浮かべます。それらは皆、「水のように清らか」な、まさに日本人好みの味わいで、昔からの好まれてきた味わいなのではないでしょうか。◎初亀 純米吟醸 "亀丸" 生酒(2010BY) ¥1200(¥600) 静岡県産です。いつも思うのですが、この地域の日本酒は透明感に溢れ、心の底 から清らかさを感じます。この個性を引き出すために、エレヴァージュでは、静岡県 酸の日本酒は、7~8度の温度帯で提供しています。ただし、他の地域の日本酒は 基本的に10~11度の温度で出しています。冷やすことによって、よりこの透明感が くっきりしてきて、酸味が持つ立体的な輪郭が、迫力を与えるからです。◎鍋島 中汲み純米吟醸 無濾過生酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 佐賀県産です。実は、一年半前に購入して味見した時、あまりにも味わいが堅かった ため、5度の冷蔵庫の保管しておきました。そして、久しぶりに昨日味わった時、 驚くほど旨みと、甘さが出てきて、正直言ってびっくりしました。それで、急遽リストに 載せたということです。こんなに立体的で、ギュっと中心に絞り込んでくるような旨みが、桁外れ で、本当に素晴らしいtと思います。◎王禄 純米吟醸 "渓" 直汲み 無濾過生原酒(2010 BY) ¥1300(¥700) 島根県産です。以前から仕入れたいと思っていましたが、なかなか機会がなかったの ですが、ようやくリストに載せることができました!。これほど厚みがあり、口の前後左 右の味覚を、立体的に刺激するお酒は、なかなかないと思います。それだけ、酒質が 厚く、コクが桁外れにあるのです。購入して、ずっと若々しすぎて、強すぎて、リストに 載せることができなかったのですが、ようやく美味しくなり始めたので、こうしてリストに 載せています。その圧倒的な存在感を、ぜひ・・・。◎昇龍蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無濾過生原酒 生酛仕込み 特別限定酒 ~初号機~ (2011 BY) ¥1300(¥700) 神奈川県産です。この蔵は、鮮烈で、まるでドメーヌ ドーヴネー(ルロワさんの 個人所有の畑)の白ワインのように、ミネラルの光彩が飛び散るように弾けます。 豊かで、溢れんばかりにジューシーなのに、甘ったるくない上品な酸味が本当に 綺麗で、醸造酒として本当に完成度の高いものを作ります。さて、この生酛作り は、この蔵が初めて手掛ける作品で、ここまで深い旨みを表現できるのか!と、 驚くほど複雑で、広がりがあります・・・。さて、開けて2か月が経ち、ようやく美味 しくなり始めて、これから、どんどんうまみが出てくるのが楽しみです。以上です。では、2ページ目に続きます・・・。ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です。21時までは予約を承ります)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2012.10.05
では、金曜日の日本酒のリストです。(種類が多いので、2ページに分けています!)◎今年も、黒龍の「石田屋」、「二左衛門」 「しずく」、「八十八号」の予約しておきました!。 でも、今年は何本買えるかどうか・・・。 (入手困難で、いつも予約が殺到するため) ちなみに、 磯自慢「純米大吟醸」、梵「超吟」、 〆張鶴 大吟醸 金ラベルも、同時に予約しました。 たくさん買えたら、嬉しいのですが・・・。◎満寿泉 純米大吟醸 無濾過生酒 ”寿”PLATINAが、入荷しました!。なかなか手に入らない、満寿泉の最高峰です。ただし、開けてから、美味しくなるまで、時間がかかるので、どうか少しだけ待ってください。(1~2か月ほど、かかりそうです)◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり (2010 BY)¥1800(¥900) (2011 BY)¥1500(¥800) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な 味わいを醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがある ので、とても個性が強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒に なると思います。アルザスのリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるよう な気がします。このお酒は、しぼりたてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒 に、豊かさとジューシーさがあり、極めて飲みやすく、余韻の爽快感がたまりません。 そして、なんと今回は、瓶詰めの一年違いのものを置きました!。◎満寿泉 純米大吟醸 "雄町" 生酒 無ろ過(2010 BY) ¥1600(¥800) 富山県産です。この蔵は、日本酒の中で最も立体感があり、そして奥行きの深さ、 さらに、偉大なモンラッシェのような輝きのある酸と、醸造酒としては最高レベルの 完成度の高さがあると思います。この"雄町"は、開けたては少しハーブのような青さ が気になりますが、酸素と触れて、そのポテンシャルが発揮されると、どんどん複雑 な甘さが湧いてきます。この奥行き、立体感こそ雄町の本領発揮で、深い迫力にきっ と感動するに違いありません。◎義侠 純米吟醸 精米歩合50% 生原酒(2011年 BY) 特A地区特別栽培米山田錦 ¥3500(¥1800) 愛知県産です。私の感想では、愛知のお酒には、「錫や、銅のようなリーンとしたミネラル感」が あるように思います。「蓬莱泉」しかり、この「義侠」しかり・・・。この「義侠」は、辛いというイメージ があるのですが、精米歩合を低くし、生原酒のものなので、「硬質な」ミネラル感の下から、奥ゆ かしい甘さが出ていて、醸造酒として、本当に素晴らしい仕上がりだと思います。ソゼ家の「シュヴ ァリエ・モンラッシェ」のような、迫力と、控えめなニュアンスが。◎秋鹿 純米大吟醸 7号酵母 生原酒(2009 BY) ¥2200(¥1100) 大阪府産です。今までこの蔵のお酒を飲んで、「美味しくなりそうなんだけど・・・、何か ある」と感じていました。この「何か」とは、熟成すれば、きっとうまみがどんどん出てきて すごい複雑になるのではないか?、という想いがありました。実際に、抜栓して、5度の 冷蔵庫にずっと保管しておくと、な、なんと、こんなに複雑で、柔らかい味わいになるので はないですか!。この広がりのある柔らかさと、7号酵母の独特な魅力は、他の蔵では 決して創り上げることができないのではないでしょうか。これはやはり、秋鹿さんならで はの味なのでしょう。素晴らしいです。◎菊姫 大吟醸 生原酒"荒走り" (2011BY) ¥3200(¥1600) 石川県産です。いつも加賀のお酒を飲んで思うのは、キラキラした多彩な色合いが、日本酒にも織り込まれているということです。それは、加賀友禅のように、きらびやかで、派手で、でもすごく上品な色彩なのです。これはおそらく、京都の影響を文化的に受けていることから、きているのでしょう。特にこの菊姫は、最も華やかで、私が最初に好きになった日本酒の一つです。やはり、この蔵は、特別な存在だと思います。飲んだ瞬間の、煌きが違います。◎田酒 純米大吟醸 "山廃"(2010 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、なかなか本来のポテンシャルを味わうことが難しいのです。抜栓して、最初の段階では、苦味が強くて、なかなか好ましい味わいではありませんでした。そして、5度の冷蔵庫に入れて、ずっと放置(プレイ!)しておきました。そうして9か月が経ち、7月の末に久しぶりに飲んだところ、美味しくなっているではありませんか。味わいが、とても重層的で、虹のように多彩な表情が織り込まれて、本当に素晴らしいのです。ぜひ、騙された と思って。山廃から想像する野暮ったさは、全然感じられません。◎満寿泉 純米大吟醸 寿 "PLATINA"(2010BY) 無濾過 生酒 ¥3600(¥1800) 富山県産です。この蔵は、日本酒という範疇を超えて、醸造酒としてとても完成度の高い領域に達していると思います。この満寿泉を飲むと、蔵の人が、どれだけいいワインを飲んできたかを感じるのです。この"PLATINA"は、ラモネのシュヴァリエ・モンラッシェや、ルフレーヴのバタールモンラッシェに似ているような、大きさと、鋭さと、豊かさを兼ね備えているのです。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無濾過(2011 BY) ¥3600(¥1800) 京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎悦凱陣 純米大吟醸 燕石 "しずく酒 斗瓶囲い" 無濾過生酒 (2010 BY) ¥4200(¥2100) 香川県産です。この"燕石"は、日本酒の中で最も複雑な、迫力を秘めたお酒ではないでしょうか。白ワインの世界では、DRC(ロマネコンティ社)の「モンラッシェ」に匹敵するほど、ねっとりとした豊かさと、奥行きと、途方もない複雑さを兼ね備えているのです・・・。このお酒の迫力と深みは、本当にただものではありません。これを一度飲んでしまうと、他の日本酒が物足りなくなるほど、パワフルで、旨みがたっぷり含まれています・・・。◎天狗舞 大吟醸 "杜氏 中三郎" 横浜君嶋屋のために特別瓶詰め、 (2011 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。この日本史は、数多くある中の日本酒の中でも本当に特別な存在で、日本料理が持つ、上品さ、素材の優しさや旨み、様々な要素が、この日本酒の中に見事に表現されているのです。そういう、日本文化を凝縮したような、精神的な意味での旨みがいろんなところから感じられて、そして、見事なバランスを保っているのです。おそらく、日本料理とこの日本酒を飲んで、合わないことはないのではないか?と思えるぐらいに、このお酒の中から、様々なことを感じることができます・・・。◎十四代 極上諸白 純米大吟醸(2011BY) 40ミリ¥2900 山形県産です。数多くあるラインナップの中でも、この極上諸白のものは、とても貴重です。正直言って私は、今回初めて見ました。実際に味わってみると、これはまさに、十四代の究極のお酒ではないでしょうか。ワインに例えれば、コント・ラフォン家の「ムルソー シャルム」に似ていて、ふっくらした触感の中に、旨みが幾層も隠れていて、いつまでも余韻が長いのです・・・。その重層的な柔らかさは、まさに十四代の真骨頂ではないでしょうか。キリッ!としていて、余計なものをそぎ落としたものが黒龍の「石田屋」とすれば、この十四代は、とても対称的で、ふくよかな豊かなボディがさりげなく、心地よい触感を与えてくれます。ワインバー エレヴァージュ 吉田 岳史
2012.10.05
では、金曜日の赤ワインのリストです。今日の目玉は、ドメーヌ ルロワジュヴレイ・シャンベルタン オー コンボット1994年です!。そして、な、なんと、DRC(ロマネ・コンティ社) ロマネ・サンヴィヴァン 1986年です!。 120ミリ(70ミリ)◎ジゴンダス 2009(サンタ デュック家) ¥2000(¥1000) 仏・ローヌ地方です。ジゴンダスというと、野生的で、荒々しい個性があり、苦手な方も 多いかもしれません。しかし、このサンタ・デュック家のものは違います。豊かな酸味の質 が高く、求心力があって強い甘さと、厚みのある苦味とのバランスが取れています。です から、決して下品にならず、伸びやかな余韻の綺麗さは、ジゴンダスというのを忘れ、ジュ ブレイシャンベルタン村の、マジ・シャンベルタンを彷彿させます。 (さて、ヴィンテージが変わって、2009年ものを開けています。ローヌで本当に偉大な年 なんだと思わせる濃密な果実味。そして、酸味がしっかりあるので、とてもジューシーで、 今開けても、十二分に美味しいのです)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2009(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000)~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプは、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的すぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。(さて、ヴィンテージが変わって、2009年になりました!。2007年は酸味がとても綺麗で、素直な果汁を感じる年だったのですが、2008年は、果実味の重量感があって、まさに豊かな迫力が、そして、2009年ものは、重厚であると同時に、果汁溢れる柔らかさがありますまるでボルドーの2000年、1982年のような見事なまとまった味わい)◎デコイ 2009 カベルネソーヴィニオン(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、 やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味 のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎シャンボール ミュジニー 2009年(クリスチャン クレルジュ家) ¥3300(¥1700) 仏・ブルゴーニュ地方です。エレヴァージュでは、今まで彼の2004年ものを出してきました。ミネラルが美しく、酸味が寄り添うように余韻まで抜けていく・・・。それほど素晴らしかったので、もう50本以上は買ったのではないでしょうか。しかしそれも売り切れ、新たに2009年ものを入手しました。味わいは予想通り自然で、2009年らしい豊かな甘さと、柔らかい酸味がほどほどに溶け合って、まさにブルゴーニュらしい自然体の味わいです。★ドメーヌ ブシャール(ブシャール社の自社畑)●ヴォルネイ カイユレ アンシエンヌ キュベ カルノ 2007 ¥3800(¥1900) 仏・ブルゴーニュ地方です。正直に本音を言えば、ブシャール社のワインは、今まであんまり好きではありませんでした。(おそらく)樽の熟成期間が長すぎて、葡萄の生命力、そのものが持つパワーが若干失われているように思え、ちょっと物足りなかったからです。しかし、このドメーヌものの、この畑のものは全く違いました。ヴォルネイらしいピシっとした輪郭の鮮やかさと、葡萄が持つエネルギーが、どんどんグラスから湧きだしてきて、まさにフランス人が好きな弾けるような味わいだったのです。こんなに素晴らしいなんて、正直言って思いませんでした (さて、2004年、2005年ものと仕入れてきた後は、この2007年をリストに載せました!。実際に、2007年ものは酸味が綺麗で、控えめなタンニンと見事に融合した、バランスの良い味わいで、私好みの、「美しく、豊かな」ブルゴーニュとなっています。あまりにも素晴らしいので、まだこれから購入していきたいと思います)★ルイ ジャド社●ボーヌ グレーヴ 1989年 ¥6200(¥3100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ジャド社のワインは、熟成の初期は、ゴツゴツしていて、花弁のようなエグミがあって、正直言って飲みにくい場合があります。しかし、十二分に熟成させたものは、隠されていたテロワールの強さと、滑らかさが出ていて、やはり果実味の強さだけではない、本当にブルゴーニュワインの良さがあるな・・・と。このボーヌ村の畑は、グレーヴ(砂地)の意味のごとく、熟成すると、スベスベのしっとりした柔らかい触感を持つように変化します。その奥ゆかしい優しさをぜひ・・・。★ドメーヌ ルロワ●ジュヴレイ・シャンベルタン オー コンボット 1994年 40ミリ¥4400 仏・ブルゴーニュ地方です。1994年もののルロワさんのワインは、今までの経験から言えば、開けてすぐに美味しかったのです。エレヴァージュで良く出していたのは、ポマールレ ヴィーニョ1994年、ニュイ サン ジョルジュ オー ブド1994年ものでした。しかし、予想に反して、このワインは、開けたての昨日は若干堅かったです・・・(すいません)。ただし、堅いということは、ワインに立体感があるということなので、ワイン自体のポテンシャル、または完成度が高いのです。ですから、私の感覚では、今日の方が堅さがほぐれて、徐々に美味しくなってくると想像しています。ルロワさんのワインは、17年前初めて飲んで、ワインを好きになるきっかけになった、忘れられないものでした(1988年ロマネ・サンヴィヴァン ドメーヌ ルロワ)。多くのブルゴーニュワインがありますが、これだけ「滲み出る色気」に溢れているワインは、他にないような気がします。何か、欲望を絡め取られるような、艶やかさが、彼女のワインにはあって、やはり、特別な存在だと感じます。(ルネ・アンジェルさんのワインは、たしかに色気はありますが、もっと爽やかな色気で、いやらしい部分があまりないのです。そして、ジャイエさんのワインは、色気とは言ってもどこかに気高さが漂う、人を寄せ付けない気配があります。DRCは、十分に熟成させて初めて、記憶の彼方から本能をくすぐるような存在ではありますが、ルロワさんとは全く違います。ルロワさんのワインは、ねちっこい、絡み付くようなほど剥き出しの欲望を感じる独特の色気で、やはりそこには、作り手本人の性格も反映されているのかなと)(金曜日の段階で、ようやく、タンニンが解れて、甘みが出てきました!。開くのが遅くて、すいません・・・。この奥底から滲み出てくる色気こそ、彼女らしいな・・・と)★DRC(ロマネ・コンティ社)●ロマネ サンヴィヴァン 1986年 40ミリ¥7800 仏・ブルゴーニュ地方です。DRCの熟成したワインを出すのは、本当に久しぶりです。3~4年前は、しょっちゅう開けていましたが、今ではワインの値段が高くなり、数も少なくなってほとんど手に入らなくなってしまいました。実際に、10万円以下で買うのは至難の技で、今回ようやく手に入れることができました!。 1986年もののブルゴーニュは、今が本当に飲み頃で、果実味が宙に浮いたかのように、「フワッ!」と柔らかいのです。極論を言えば、どのブルゴーニュのワインを飲んでも、優しく、丸い球体のように滑らかで、飲み頃でしょう。そして、DRCも例外ではありません。 実際に、DRCの真髄は、こういう熟成したものにあると思います。熟成初期の、凝縮した酸味のおかげで、「酸っぱい」と認識され、美味しいとは到底思えないと、哀しいかな、理解されてしまいます。しかし、ここまで熟成したものは、全く違います。 透明感のある薄いピンク色の背景から、ジワジワと、その優しさ、葡萄の甘さが自然に湧いてくる・・・。そして、その複雑さの自然なバランス、色彩感はもう素晴らしいとしか言いようがありません。このDRCの香りは、一度嗅いだら、忘れられないほど印象的で、そういう熟成した「DRCらしいブーケ」に出会うことは、生きていて、ほとんど経験することができません。 ワインバー エレヴァージュ吉田 岳史東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889
2012.10.05
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