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今日は気温が27℃に上昇した。暑かった! 半袖です!もちろん木陰は、ちょっと肌寒いくらい!今日のお昼のメインは、ウサギの肉だった。ウサギは、フランス語で LAPIN(ラパン)。セント・セシル(St.Cecile)村の肉屋Gで買った。もう1軒のCの方でいつも買うのだけれどGで買ったら、ちょっとパサパサしている。肉屋Gのハムの塩ゆでは、すごく美味しいけど、ウサギの肉とソシース(ソーセージ)は、Cの方が断然美味しい。ママンは肉によって、店を使い分けている。このウサギ料理、ソースがなかなか美味しい。ウサギの肉を鶏肉に変えて作ってみてもOK!【材料】4人分ウサギ(骨付き)か 鶏肉骨付き 4人分ベーコン4枚+1枚(ソース用)玉ねぎ中2個、ニンニク2,3カケラ、タイム少々、ニラ2本、生クリーム1カップマスタード(からし)大さじ2杯←ディジョンマスタードがお薦め↑好みで、玉ねぎを多くしたり、少なくしたり、ニラなしにしたり、ご自由に! 【作り方】1.肉に、フォークを突き刺して、タイム、ニンニクのかけらをつめる2.塩コショウ少々をふりかける3.ベーコンを巻く(鶏肉皮付きの場合、なくてもいい)4.耐熱容器にオリーブオイルを塗って、肉を入れ、オーブンで軽く焼く≪ソースをフライパンで作る≫5.刻んだベーコン、玉ねぎ、ニンニク、ニラをオリーブオイルでよく炒める6.生クリームとマスタードを入れたら火を止めてかき混ぜる←ソース7.オーブンで軽く焼いた肉にソースをかける8.240℃でさらに20分くらい焼いて 200℃でさらに20分焼いてできあがり食べる時は、ソースをよくかけて、召し上がれ!ここをクリック→人気Blogランキング↑UPよろしく!追伸:実は、土曜日に引っ越すことになりました。行き先は、コート・ダジュールです。ここから車で2時間半くらい。わ~~~、うれしい!と、言いたいところだけど・・・あんまり行きたくない!ここで、Mの両親と暮らすのって居心地いい。。ふたりとも異国の嫁によくしてくれると思う!とっても感謝!あ~あ、ママンの美味しい料理食べられなくなっちゃう。。それに、猫ちゃんたちともお別れ(+_+)向うで、いいことは、海が近いし、これから夏だから、泳げるということ。そして、ダイヤルアップしかないこの村とはちがって、あちらは、すべて、ADSLだとフランステレコムが言っていたからインターネットがスイスイできる~~~!ということで、しばらく、日記書けないかもしれません。こんどは、プロヴァンスの家庭料理はめったに登場しなくなるかも(^^ゞ食材や、ワイン、お菓子中心になるかもしれません・・・ではまた。みなさん、お元気で!あ~あ、荷造りしなくちゃ!
Apr 28, 2005
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最近、わが家の食後のデザートは、イチゴ!このイチゴは、市販の生クリームをかけていただいた。ちょっとまだ甘味が足らないかも。もうすぐ露地もののイチゴが出回る。南仏の太陽をいっぱい受けて実ったイチゴはおいしい!この辺に出回っているイチゴは、カヴァイヨンCAVAILLONで栽培されたもの。カヴァイヨンは、アヴィニョンから20キロくらい、リュベロン山の西端に位置する人口25000くらいの小さなまち。ここにも、オランジュと同じように、紀元1世紀のローマ時代の凱旋門がある。カヴァイヨンといえば=「メロン」というくらいカヴァイヨンのメロンは、有名。小ぶりだが、熟したのが出回る。世界的なプロヴァンスブームの火付け役となったイギリス人ピーター・メイルが書いた「南仏プロヴァンスの12か月」という本はこのカヴァイヨン周辺を描いている。この本のお陰で、プロヴァンスの不動産はものすごく値上がりして地元のひとは大迷惑!プロヴァンスは、イギリス人、スイス人、ベルギー人の別荘だらけ。この話は別の機会にしましょう。ここをクリック→人気Blog Ranking↑UPよろしく!
Apr 26, 2005
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フランス語でリラ(Lilas)、英語でライラック(Lilac)。ジャスミンと同じモクセイ科の花なので、香りがとてもいい。16世紀にはパリでリラの香水が流行ったそうだ。原産地はイラン北部の山地。十字軍により欧州にもたらされたといわれている。フランスでよくいわれる「リラの花咲く頃」とは、今ごろから、5月、6月ころまでの1番良い気候のころをいう。葉っぱは、なんとハート型!花の色は、紫、白、赤など いろいろ。わたしは、紫と白が好き。ヨーロッパには、今ではたくさん自生している。冷涼地を好むのだ。札幌市の花になっている。「花冷え」ならぬ「リラ冷え」という言葉は、札幌出身の作家、渡辺淳一氏が書いた『リラ冷えの街』から広がった。花ことばは「初恋、謙遜、若者の無邪気さ」とか。19世紀には、フランスで改良され、花色が増え、フレンチ・ライラックと呼ばれる、八重咲きが作られた。フランス文学では、プルーストの『失われた時を求めて』に登場する。写真のリラは、パパがママンのために摘んで来た。。ステキよねぇ。。いくつになっても仲むつまじいパパとママンだねえ。「リラ冷え」なんて、全く関係ないお熱いふたりであった(笑)。ここをポチッとクリックお願いします!→人気Blog Ranking↑UP
Apr 26, 2005
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Morillesモリーユ(編笠茸・アミガサダケ)というキノコ穴がぽつぽつ空いて、まるで蜂の巣のようなキノコ。ちょっと、不気味な形かも・・・キノコといえば、秋だけど、このキノコは、春のキノコ。春には、春用キノコがあるところが、さすがフランス!といいたいところだけど、どうも日本にもあるよう。でも、自然破壊が進んでいる日本で天然ものを見つけるのは、むずかしいらしいです。フランス料理の高級食材として使われているそうだ。乾燥したものも売っているが、高い。乾燥したものは、乾し椎茸と生椎茸の違いのように、味も香りも強いという話。味も香りも強い乾燥モリーユは、冬のジビエのソースとしてすばらしい香りと味わいを発揮する・・・そういえば、何度か食べたような(笑)。レストランで、です。それがなんと、うちの庭に! パパが発見。大声でママンに、「オ~イ、ナイフとサラダボールを持って来て!」その一声にママンはピンと来たそうな(笑)。「モリーユね!嬉しいわ~!」てなことで、この庭のモリーユさん、せっかく地上にお出ましになったのに、うちの食卓に上ることになった。パパの希望で、オムレツになって!オムレツの卵は、隣村のひとが庭で放し飼いにしているニワトリの新鮮な卵だし、キノコは庭で採れたばかり。いやあ、モリーユ、シイタケほど味は濃くはなかったけど、独特な味わいと歯ごたえがあって、おいしかったです。【モリーユを料理するときの注意点】なにせ、穴ぼこキノコなので、その中に土が入っていることが多い。刷毛で取り除いて、短時間で水洗いする。長く水で洗うと、キノコの味が落ちるので、気をつけて。それ以来、庭を横切る時は、モリーユを探ししているわたしであった(笑)。残念ながら、まだ見つけることができません!人気Blog Rankingに参加しています→ここをクリック!よろしくお願いします
Apr 25, 2005
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これは前菜に出たスモークサーモン。スモークサーモンは、アラスカ産だった。【プロヴァンス的食べ方】生ニンニクのスライスをのせて、オリーブオイルを少し垂らす。なかなか美味しい!さかな臭さといったようなものが不思議と全くなくなっていた!とにかく、口の中でとろけるような、サーモンでした!ニンニクとオリーブオイルの威力か!!!★プロヴァンス人がよく食べるニンニクの効用★・強壮、強精・カゼや結核・解毒・食欲増進・不眠症・冷え性・寄生虫・痔・便秘(便通をよくし、患部の血行をよくして治りを早める)・疲労回復・神経痛、筋肉痛・動物実験では、高血圧や動脈硬化、ガン予防などにも*生ニンニクは、強いので、たくさん食べると胃をやられるかもしれません。食べる時は、少量にしてください。空腹時も避けてください。人気ブログRankingに参加しています←UPクリックお願いします
Apr 25, 2005
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今日は、金曜日なので、カトリック国のお昼は魚料理。メイン料理は、小ぶりのスズキをオーブンで焼いたおいしい料理。塩だけのさっぱりした味付けに、ほんのりフユイユ(ハーブ)とレモンのさわやかな味。スズキ本来の上品なおいしさが際立っていて、本当に美味だった。ジャガイモと玉ねぎがとろけるようで、魚のうまみが溶け込んでいてかなりおいしかった。この料理に合うワインは、やっぱりよく冷えたシャブリがいいかも!地中海風スズキのオーブン焼き【材料】1.スズキ丸ごと(ハラワタなどきれいに取ったもの)2.ジャガイモ、玉ねぎ 適当3.ニンニク、フヌイユ(英語でフェンネル)、レモンの輪切り(好みでタイム)少々 (フヌイユは、庭の生の茎を使ったが、市販の種でもよい)4.白ワイン1カップか水1カップ【作り方】1.耐熱容器全体に、オリーブオイルを塗り、適度に切ったジャガイモ、玉ねぎを敷く。2.ススギを載せて、ハラワタを取ったお腹に、レモンの輪切りとフユイユを詰める。3.上からニンニクのみじん切りと塩コショウ、オリーブオイル少々をパラパラっとかける。(刷毛があれば、オリーブオイルを魚に塗る)白ワインか水1カップを加える4.アルミ箔をかぶせて、オーブンに入れて焼く、200度くらい。途中で、アルミ箔を取って、焼く。時間は30分から40分。*注意*ジャガイモは、なるべく甘味が強くてトロンとしたものがよい。メイクイーンという品種かな、日本では。フヌイユ(fenouil 仏)セリ科の植物で、甘い香り。英語ではフェネル(fennel)、日本語では、ウイキョウと呼ばれる人気ブログRankingに参加しています←UPクリックお願いします
Apr 22, 2005
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ニョッキ、これは前菜!ニョッキって主にジャガイモからできている。ジャガイモと小麦粉の割合が3対1か、4対1くらい。卵が少しと、塩辛い羊のチーズが隠し味に入っているとか。カボチャのニョッキもあるんだってね。まだ食べたことないけど。とにかく、ニョッキ、北青山のサバティーニというイタリアンレストランで昔、初めて食べて、歯ごたえと味に感動して以来、わたしの大好きな食べ物のひとつ。ニョッキのもちもちっとした弾力のある歯ごたえ!たまりません!これは、トマトソース味。オリーブオイルでプチサレ(ベーコンの小さいカタマリ)、玉ねぎ、パセリを炒めて、トマトピューレを入れて、湯がいたニョッキと混ぜ合わせるだけ。簡単でおいしい!食べる時に、好みだけど、すりおろしたパルメザンチーズをかけたり、刻んだバジリック(バジリコ)をのせるとかなり美味しい。ニョッキはスーパーで湯がくだけのものを買った。もし、自家製ニョッキだったら、サラダボール一杯分のニョッキを食べられるくらい美味しいかもしれない(^_-)うちはイタリア系だからか、ニョッキだの、ラビオリだの、パスタだのも(パスタだの「を」じゃなくて、「も」です)よく食べる。イタリア系といっても、ママンの曽祖父、パパの曽祖父がイタリアから来たというわけ。南仏は地理的に近いからか、イタリア系のひとやスペイン系のひとが多い。パパママンがとっても仲良くしている近所の老夫婦のダンナは、元々イタリア人。子どもの時に(第二次大戦中かな)一家でフランスに移民して来た。セント・セシル(St. Cecile)という、ママンがやたら気に入っている近くの村に小さな写真屋がある。ここのご主人もイタリア人。40代かな。背が高くて(185センチくらい)、ソフトな感じ。わりとかっこいい(笑)。実はママン、ご主人がイタリア人だということを知らなかった。フランス語に訛りがないからかな・・・もちろん、プロヴァンス訛りのフランス語だけど(笑)。わたしが証明写真を撮ってもらっていた時、話のはずみで、「僕は、父も母もイタリア人、100%イタリア人なんだよ!」と、とても自慢気に言うので知ったのだ。このご主人は、この辺では珍しく少し英語を話すのだ。で、わたしたちの会話は英語。何の話をしていたかというと、音楽の話だった。わたしが写真屋に行った数日前、彼は奥さんとパリに遊びに行って、シャンゼリゼの楽器屋で見たことがない楽器に出合った。不思議な美しい音色だったので、その実演をずっと聴いていた、という。それは、日本の楽器で、弦が3本の楽器で・・・と。で、その楽器の名前を知りたいということだった。三味線。Shamisen と漢字とローマ字で紙に書いてあげた。どうも、津軽三味線のような・・・ご主人はクラシックギターとスパニッシュギターを弾くのだそう。弦楽器にとても興味をもっている。それで、それぞれの音がどれだけ美しいか!ということを話してくれていた時、スペイン、イタリア、それぞれの音楽の音の特徴の話になって・・・う~ん、イタリア人とわざわざいわれなくても、わかるよ(笑)!すごく喋るし、そのオペラ歌手のような?ジェスチャーから!なあんてね。 Mがわたしを迎えに来たら、今度は、Mにフランス語で同じことをぺ~らぺらぺら~ららら~~とソフトで低いお声でまくしたてていた。Mは、急いでいるのに、話の切れ目がなくて、どこで、切り出して店を出たものか、困ったと後で言っていた(笑)。ニョッキの話が、イタリア人の話に飛んでしまった・・・(苦笑)。スーパーに、ニョッキ、ラビオリ、パスタなどいっぱい置いてあるということは、みんな食べているということでしょう、うちのように、イタリア系じゃなくても(笑)。ということで、本日のニョッキの話はおしまい。今日の日記おもしろかったよ~!と思ったあなた~↓↓↓↓↓↓↓↓↓人気ブログRanking!食品・料理部門励ましの1票よろしくお願いします!かなり下降(泣) 80位あたりにいます!m(__)m
Apr 19, 2005
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日曜日のお昼のメイン、サングリエ(イノシシ)モモ肉のローストフランス語でイノシシをサングリエ(SANGLIER)と言う。このサングリエは、村のパパのお友だちR氏からもらった野生のサングリエ。R氏が狩猟で射止めたイノシシの肉。野生動物の肉をジビエ(GIBIER)とフランス語ではいう。これはジビエなのだ。R氏の家業は、ブドウ栽培農家。秋から春先にかけて、となりのアルデッシュ(県)にチームで狩猟に行く。この村の裏の雑木林にも イノシシはいるのだが、アルデッシュの方が自然が豊かで イノシシも多いらしい。冷凍しておいたサングリエを土曜日からママンが台所で解凍。日曜日の朝は7時半から12時まで、じっくりオーブンで焼いた。味付けには、プチサレ(ベーコンの塊を小さく切ったもの)、玉ねぎ、マロン(栗)、タイム、トマト、塩コショウ、ニンニクが使ってある。ニンニクは肉にも ところどころ詰めてある。ローズマリー(ハーブ)を入れればいいんだが、パパが嫌いなので、パス。切った肉を皿に取って、肉汁やマロンを上からかけていただいた。あ~、おいしい!肉がパサパサしていなくて、マロンが甘くって・・・肉の臭みというのは、全くない!野山をかけまわって、自然のものをいっぱい食べて育った野生の味!今日の日記よかったよお~!と思ったあなた~↓↓↓↓↓↓↓↓↓人気ブログRanking!食品・料理ランキング 励ましの1票よろしくお願いします!60位あたりに下落してしまいました^^;!クリックはこちら!m(__)m
Apr 18, 2005
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デザートは、イチゴ・ケーキだった。今日は、日曜日なので、フランスでは、お昼はごちそうを食べる。近くのセント・セシル(St.Cecile)という村には、パン屋兼ケーキ屋が3軒ある。そのうちの1軒Jのイチゴ・ケーキ。すごくたっぷり、厚切りのイチゴがのっかっていて、底は、パイ生地。アーモンドが回りにまぶしてある。甘味が控え目だったので、けっこう食べられた(笑)。でも・・・やっぱり、お隣のFのケーキの方が美味しいなあ・・・ペロペロ!この苺ケーキに1票! ←クリックはこちら! ただ今 ↓ 60位に下落(泣) クリックよろしくです! メルシ~♪
Apr 17, 2005
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ご飯をよそうシャモジのような形の野菜は、マチェという。↑ グリーンサラダの写真はこちらをクリック!フランスでは、サラダによく使われる。軟らかくてクセがなく、おいしい。サラダドレッシングは、オリーブオイル、すりおろしたニンニク、塩コショウ、ディジョン・マスタード(辛くないやつ)が入っている。生野菜は、肉を食べるひとにとっては、冬でも欠かせない。というのは、酵素を身体が必要としているからだ。酵素は、肉で酸性になった身体を弱アルカリ性に戻してくれる。熱すると酵素は死んでしまうのだ。ビタミンをいくらたくさん取っても、酵素がなければ、ビタミンは働かない。ビタミンは、酵素と結びついて初めて、作用するという性質があるからだ。酵素は果物にもいっぱいあるので、生野菜や果物を適度に食べれば、身体は健康。【追加】日本人にとって1番簡単で手っ取り早い生野菜を取る方法は・・・誰でも知ってる、きっと毎日食べている!!!!!そう、お漬物です! ≪ヌカ漬け≫です!!!冬に生野菜を食べると身体を冷やすとも言われているので、自分の身体の声をよ~く聞いて食べてくださいね。人気ブログRanking!食品・料理部門 UP ←クリックはこちら
Apr 17, 2005
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ソーセージ・ポーク・トマトの炊き込みご飯!粗挽きポークソーセージと骨付きポークから、おいしいダシが出ている。これは、ママンのお得意料理!きのうから、こっちは、大雨。今日も雨。モン・ヴァントゥは、雪。寒いです。食べたてみたい!と思ったあなた!↓↓↓↓↓↓↓↓↓人気ブログRanking!食品・料理ランキング クリックはこちら!m(__)m
Apr 16, 2005
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うちの庭のローズマリー。薄い青紫の花をつけた。羊や山羊などのクセの強い肉料理に合う。語源はラテン語で ros marinus 海のしずく というのだそう。海のしずく ステキな語源ではないか。理由は、やせた土地を好むので、海に向かった崖などに育つからとか、花の色や形が波しぶきのように見えるから、とか言われている。ローズマリーの効用は、細胞の活性化、血行をよくする、若さを保つ、記憶力を高める。殺菌作用、酸化防止作用が強い。へぇ~、なかなか大したハーブではないの。やっぱり、ハーブといわれるだけあるねぇ。ローズマリーに熱湯を注いで、しばらく置いて、冷めたものを漉して、ローションとして、使うと、若さを保つのにいいらしい。昔、ハンガリーの女王が、手足のしびれや痛みをローズマリーで治して、いつまでも若さを保ったという話があるくらい。このローションを髪の毛にリンスとして使うと髪がつやつやになるという。この話は、実際、イギリスにいた時、フランス人のアロマセラピストから聞いた。彼女のお祖母さんは、ジプシーで、ハーブのことをよく知っていた。お祖母さんは、長い髪の毛で、ほとんど白髪がなく、つやつやだったそうだ。その秘密は、このローズマリーのローション。わたしも髪の毛が長い。最近、白髪が増えちゃって困るの!という話をしたら、彼女がこの話をしてくれて、ぜひ、ローズマリーのローションを試してみて!と言われた。彼女の話では、ローズマリーのアロマオイルを一滴垂らして、リンスしてもいいんだと。。あ~あ、聞いただけで、実行しなかったわたし・・・でも、今は、市販のシャンプーや、リンスの恐ろしさを知ってしまったので、やります!!!(笑)。あっ、もちろん、全部ではないようですよ・・・でも、いちいち、買う時、表示を見て、チェックするの面倒なので、天然、自然モノを使うのだ。どう危険かというと、シャンプーやリンスに入っている、合成保存料だのの化学物質が、皮膚から吸収され、人間の体内、女性は特に、子宮に毒として蓄積され、やがて、それが、さまざまな病気を引き起こすのだそう。パーマ液もとても危険だそう。わたしは、10年前から、パーマをかけるのをやめている。薄々、危険じゃないかなと実は思っていた。ある時、60代で、髪の毛が真っ黒で、長く、量的にもふさふさ、の女性にあった(日本人)。その人は、生まれてこのかた、パーマをかけたことがない、という。その時、わたしは、ピンと来たのよね、パーマ液って、ひりひりしみるでしょう、毒じゃないかなって・・・やっぱりね、と思ったの。実は、母が、50代くらいから、髪の毛が薄くなったのだ。もともと、あまりボリュームがあるわけじゃなかった。髪の毛が、とても細いひとだったから。母は、何十年も、それこそ、パーマをかけている。もちろん、更年期ということも重なったかもしれない。パーマ液で髪の毛が薄くならないひともいるだろう。ひとによって、害が体のどこに出るか、違うと思う。幸いに母の子宮は今だに元気だからいい(笑)。話がとってもそれてしまった(苦笑)。すみません。プロヴァンスのハーブの質は世界一のよう。だって、プロのアロマセラピスト(イギリス)の話だと(2人)、市販の有名アロマオイルはどれもダメで、プロ用のは、純度が違う、フランスのなんてら(プロじゃないので、忘れた。すみません)というのが、最高!といっていたから。その国の会社名で製品化して売られていても、原材料のアロマオイルは、ほとんどフランスのものだそう。イギリスの会社の有名アロマオイル、NY社とCP社(どちらも日本に店舗がある)のアロマオイルをわたしは、良質なものと思っていたけど、プロにいわせると、純度のいいものを純度の落ちるオイルでブレンドしてある(原価を下げるためか)ので、伸びは悪いし、香も落ちると言っていた。因みに、NY者のローズのローション・サンプルをわたしは、お店で(イギリス)試してみたのだが、まず香がぜんぜん違う。わたしは、その頃、フランスのアロマオイルで純度が非常に高いものでつくったあるローズのローションをアロマセラピストの友人から勧められて使っていた。そして、ローション自体がなんというか、弱々しかった。わたしのは、強く、気品に満ちているというか・・・また、横道にそれてしまった。プロヴァンスのハーブがすごいのは、わたしの観察(?)によると、自然環境のたま物!という気がする。どういうことかというと、プロヴァンスは、ご存知のように?冬は、何日もミストラルが吹き荒れる。ミストラルは、アルプスの山から吹き降ろして来る風。こいつが来ると、気温がガ~と下がる。風がすごいので、歩いて、外出どころではない。すごい時は、走っている車が揺れるのだよ! 去年、今年、2回も17日間吹き荒れたのだ。さすがに、初体験のわたしは、発狂しそうになった(*_*) うちから一歩でも出ようものなら、ミストラル野郎が、わたしめがけて、攻めてくる。体当たりだ!息が時々できないくらい、吹くすさぶ。うちの中にいても音がゴォ~ゴォ~と地鳴りのよう!!!安眠もさまたげられる(苦笑)。・・・・なのに、あ~ら、不思議! あたりの木々も、ハーブたちも、しっかり大地に根をはっているではないか。この突風でこのくらい???というくらい、ちょっとだけ、木々の葉っぱが引きちぎられている程度。2月には、氷点下の日が続いた。1度は、氷点下15度にまで下がった朝があった。それなのに、3月の中旬には、庭のローズマリーは、うす青紫のきれいな花をいっぱいつけているではないか。3ヶ月くらいは、雨らしいものもろくに降っていない。夏、プロヴァンスの夏は半端じゃないよ。メッチャ、暑い!と言っても、湿度が低いのが、幸い!炎天下は45度くらい。家の中でも昼間は30度くらい。湿度が低いので、家の中は涼しく感じる。雨はずっと降らない。こんな過酷な自然の中で、プロヴァンスの木々やハーブはしっかりと生きている。なんて、強い、なんて、たくましい!と、わたしは感嘆してしまうのだ。そして、これが、プロヴァンスのハーブが最高級品である、由縁なのだ。あ~らら、今日は、なんだか、長くなってしまった。。。ここまで、読んでくれた、あなた!ありがとう(~o~)今日の日記よかったよお~!と思ったあなた~↓↓↓↓↓↓↓↓↓人気ブログRanking!食品・料理ランキング 励ましの1票よろしくお願いします!40位あたりを上下しております!クリックはこちら!m(__)m
Apr 13, 2005
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今日のお昼は、前菜がこの「完熟トマトとハーブのオーブン焼き」だった。まだ露地もののトマトのシーズンではないので、ハウス栽培の完熟トマトを使っている。トマトの上には、プロヴァンスハーブのタイムとニンニクとパセリのみじん切り。生のトマトと焼いたトマトは、味がぜんぜん違う。焼くと、甘味だけが残るよう。このオーブン焼きのトマトに、目玉焼きという組み合せで、お昼をいただいた。目玉焼きの卵は、放し飼いのニワトリの卵なので、味が濃厚でこの上なく、おいしい。目玉焼きは、黄身がトロトロ・・・それを、バゲットですくって食べる・・・トロトロの黄身とトロトロの甘いトマトの味が混じり合って、気分もトロトロ・・・人気ブログ・ランキング39位に上昇!!!みなさまのご声援のおかげです! ありがとう(~o~)↓↓↓↓↓↓↓↓↓人気ブログRanking!食品・料理ランキング清き1票よろしくお願いします!クリックはこちら!m(__)m
Apr 12, 2005
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昨日、土曜日のお昼は、フォアグラのフライパン焼き。これがメイン。焼きリンゴとパンに挟まれている。ソースには、リンゴと生クリーム、フォアグラ少々、ハチミツ、ポルト酒が入っている。Foie gras poêlé aux pommesフォアグラ・ポアレ・オ・ポム ←フランス語でこういう。↑写真はこちらこれは、Mが作った。得意料理なのだ。フォアグラが口の中でトロリと溶けた。あ~、おいしい。リンゴの甘味とクリームソースが混じって、おいしいかった(~o~)フランスは、日曜日のお昼がごちそうの日。だけど、日曜日、パパとママンは、村の昼食会に行くことになっているので、土曜日に、ごちそうのフォアグラを食べることとなった次第。ワインは、マスカットから作った白ワイン。地元 Côtes du Rhône のワイン。Muscat de Beaume's de Venise 2002 AOCムスカ・ド・ボーム・ヴニースちょっと甘ったるくて、フルーティーで、バラの香がする気品のあるワインだ。このフォアグラ料理に合っていた。このワインは、デザートワインとして有名だけど、フォアグラ料理や、メロンとロックフォー(青カビチーズ)の前菜に合う。こちら、地元のひとは、このワインをアペリティフ(食前酒)として飲んでいる。このワイン、東京・赤坂の某フレンチレストランでハーブボトルで、5、500円。ワインショップで買えば、1本2000円くらいなのかな。今日の日記よかったよお~!と思ったあなた~↓↓↓↓↓↓↓↓↓人気ブログRanking!食品・料理ランキング清き1票よろしくお願いします!クリックはこちら!m(__)m
Apr 10, 2005
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金曜日のお昼のメイン料理は、完熟トマトとマグロのオーブン焼きだった。人気ブログRanking!食品・料理ランキング清き1票よろしくお願いします!クリックはこちら!m(__)mただ今50位くらいを浮揚しております(笑) 今、見たら UP UP ↑ して、44位になってましたよ~ヤッホ~!うれしい、うれしい! なにせ、はまってますから(笑)クリックしてくれたあなたへ、心からありがとう! 金曜日、カトリックのひとは、肉食を控えて、魚を食べる。フランスは、カトリックの国。うちもカトリック。で、うちでも、きのう、金曜日のお昼は、魚だった。ママンは、セント・セシルという近くの村に魚を買いに行った。車で移動している魚屋が、金曜日は、この村に来るのだ。うちの村の食料品店でも、金曜日には、新鮮な魚を買える。でも、魚屋から仕入れてくるので高い。当たり前だけど・・・(笑)。直接魚屋で買った方が、少しは安くなるのだ。このマグロ、キロ当たり26.95ユーロ。購入したのは、1.13キロ、30.45ユーロなので、約4200円。ヒョー、高い! これが、輪切り3枚のお値段。料理すると、量としては、8人分はあるから、1人530円。ということは、安い???それに、わが家のお猫さまに魚のアラをたくさんもらったし・・・このマグロは地中海のマグロだということ。パパに言わせれば、魚は地中海が最高さ!トマトとマグロのオーブン焼き、調理法は簡単。耐熱容器にマグロを並べ、塩コショウを振り、ハーブ(タイム、ローズマリー、セージ、パセリ、ローリエなど)を載せ、(ハーブ・ドゥ・プロヴァンスという、これらがミックスされたものか、この中から、自分が好きなハーブだけを入れるのもよい)玉ねぎとニンニクのみじん切りと完熟トマト(缶詰)を載せ、オリーブオイルをクルクルっとかけて、オーブンで焼くだけ。パパが、ローズマリーがなぜか嫌いなので、ローリエ(月桂樹の葉)だけ入っていた。(パパも夫も好き嫌いが多いよ!) おいしかったですよ~。魚は活きがいいし、トマトの味と相性が良くて!デザートは、トリュフという名のアイスクリーム。これは、買いました。これがおいしかった。トリュフが入っているわけではなくて、形がトリュフに似ているから。今日の日記よかったよお~!と思ったあなた~↓↓↓↓↓↓↓↓↓人気ブログRanking!食品・料理ランキング清き1票よろしくお願いします!クリックはこちら!m(__)m今日は、きのうの雨がちな お天気と うって変わってミストラルが吹く、寒いお天気(゚゚)ミストラルは雨雲を追い払ってくれるからいいけど。乾いたプロヴァンスの大地には、きのうの雨では足らなかったよう。あれだけざあざあ降ったのに、水たまりというものができていない。
Apr 9, 2005
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ヨハネ・パウロ2世の葬儀が、フランス時間午前10時からあった。フランスでは、この模様をテレビで観られたのだ。なのにわたしは、すっかり忘れて・・・・・ネットにはまっていたのでした(苦笑)。世紀のイベントだったのに・・・残念。レーニエ公の葬儀は、TV中継するのかしらん。その時は、絶対観るぞ!ママンの話では、10時に教会の鐘が鳴ったので、ママンは、立ち止まって十字を切ったそう。ママンは、この時間、隣村に買い物に行っていた。10時には、フランス中の教会の鐘が鳴ったよう。わたしには、何も聞こえなかったよう(苦笑)。
Apr 8, 2005
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「スカロールとアンショワ(アンチョビ)のパイ」夕べの前菜。スカロール(Scarle)という緑の野菜(肉厚のサラダ)とアンショワ、黒オリーブが入っている。フランスでは、こういう菓子風のパイをショーソン(Chaussons)という。菓子だったら、中身は、ジャムとかリンゴとか入れて焼く。スカロールは、隣村のパパ・ママンのお友だちからもらった。家庭菜園の野菜。他にも、サラダ用のレタスを山ほど!これで、1週間はレタスを買わなくていい(笑)。わたしは、ウサギかもしれない(笑)。えっ、どうしてって???グリーンサラダが大好きなのだ。うちで、一番たくさんサラダを食べるのはわたし(笑)。(今度、サラダの写真アップします)だって、ママンの作るサラダ!メッチャ、おいしいんだもん!!!これを読んでくれて、おいしそうと思ったあなたを全員招待したいくらいだよ~!↑上のショーソンは、熱々でおいしかったので、一家4人で食べて、あっという間になくなった(゚゚)このショーソン、思わず食べた~い!と思ったあなた~↓↓↓↓↓↓↓↓↓人気ブログRanking!食品・料理ランキング清き1票よろしくお願いします!クリックはこちら!m(__)mところで、今日は珍しく朝から、雨ザアザア。いったい何ヶ月雨が降らなかったのか・・・ただ今、乾いた大地が潤っているよお。でくの坊のような葡萄の木も、雨が降って喜んでいるかも。
Apr 8, 2005
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アンショワ(アンチョビ)のピザ。これは、よく食べる。といっても前菜として!ママンはピザまで手作りしないから、たいがい、村の親戚のブランジェリー(パン屋)で買って来る。すごくおいしい!というわけじゃないくて、まあまあの味(笑)。わたしは、アンショワが大好きなのだ!!!だから、ピザはいつもアンショワ!緊急報告!!!なんと 別館French Omelette のブログが、日本時間午後10時現在63位⇒60位にUP UP!!!なんと、なんと、すばらしい!!!クリックしてくださった方ありがとう(~o~)⇒人気ブログRanking!食品・料理ランキングクリックはこちら!投票よろしくお願いしますm(__)m≪ブログ・ランキング、はまるとマジで危険です(笑)!≫↑いったい誰に言っとるんじゃい???(もうはまっておるがな~。はへぇ~。よたよた)きのうからリンク友だちになったレミパンさんの「イケメンの弁当生活24時」は、なんと15位、15位ですよ!レミパンさんは、ジョニー・ディップに似ている!とよく言われるんだって!わ~~~、会いたい! キャ~~(~o~)あっ、ここで、レミパンさんからコメント入っていることに気付きました。なんと改名されたそうです(笑)新しい名前は、DINING★Dai「レミパン」は、平野レミさん発売のパンの商標名。ということで、改名されたのでした・・・やめるのは、なんかもったいないような!⇒今日のこの日記楽しめたあなた~人気ブログRanking!食品・料理ランキングクリックはこちら!投票よろしくお願いしますm(__)m
Apr 7, 2005
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このパンは、刻んだオレンジの皮が入っていて、甘味は、ほんのり程度。とても素朴で気に入った。パック(キリストの復活祭)の頃だけに出回るそうだ。Mとパパは、甘味が少ないので、おいしくないと言って食べなかった。ママンとわたしだけ、もぐもぐ食べました!軟らかいというわけではないので、コーヒーに浸して食べてもおいしかった。まあ、ちょっとした朝食。村に一軒だけあるブランジェリー(パン屋)で買った。ここは、うちの親戚、実は(笑)。売れ残ったクロワッサンとかブリオッシュとか、時々もらう。ラッキー!その日に売れなかったら、翌日は、店に出さないよう。オレンジの皮が入ったパンの写真ともっと長い続き話はここをクリックしてください。お急ぎでなければ(笑)⇒緊急速報!!!なんと、「南仏・プロヴァンスの食卓から」が、ブログランキング食品・料理部門で70位にUP!!!クリックしてくれたあなた、ありがとう(~o~)それでは、また、ここをポチッとクリック!投票よろしくお願いしますm(__)m
Apr 6, 2005
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前菜で出たタペナードの上に小さく切ったホタテ(生)がぎっしりのっていて+スモークサーモンとグリーンアスパラガスが添えられてあった1品はう~ん、と うなるくらいおいしかった。盛り付けは四角いガラスの器。ホタテの写真はこちらお隣さんの友人夫婦が、マダムに、レストラン開けるんじゃない!と言っていたがわたしも同感だった。
Apr 5, 2005
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きのうの続き。お隣さんのご夫婦は、60代の美男美女カップル。マダムはとても60代には見えない。昔は、バービー人形のようにきれいだった!とママンが言っていた。今はふたりとも退職されて、悠悠自適生活。明日から、10日間カンヌに行くと言う話。カンヌでフェスティバルがあるらしい。もう1つのブログby French Omelette はこちら。写真掲載
Apr 4, 2005
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ずっとお休みしていましたが、再開します。楽天の機能がいつの間にか増えて、写真の掲載が簡単になりましたね!クリスマスプレゼントにデジタルカメラをもらったので、クリスマスのごちそうの写真を掲載しようとしたのですが、なかなかうまく行かず断念。なにせ、ダイヤルアップ接続だし、もう時間がかかって・・・****************************お隣にお昼に招かれました。すごく長いランチで終わったのは6時!プロヴァンスのなが~い昼食会の写真↑ 新しく別のブログを作りました。写真のアップロードが簡単(わたしにとって)!機能は楽天日記の方が格段にいいですけど!*わたしの新しいブログはライブドアです。いろいろアフィリエイトができるみたいでおもしろそうだから・・・わずかながら経費がかかりますけど。楽天日記は、他のブログのひとが来て書き込みしてもリンクされないから、そのひとのところに飛ぶのが面倒ですよね。それがちょっと閉鎖的なような気がする・・戦略なのかもしれないけど・・あっ、つまらないことを書きました!ではまた。
Apr 3, 2005
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ママンはきのう、セント・セシルの農家に近所のお友だちとCHAPONシャポンを買いに行った。CHAPONというのは、去勢されて育てられた雄鶏(おんどり)で、クリスマスの時だけ食卓にのるのだ。去勢すると、肉がやわらかくなり、肥えてうまみが増す。この農家のCHAPONは放し飼いなので、味がいいのだ。おまけに、その場で首をしめて羽根などむしって、内臓などもすべて処理してくれる(笑)。CHAPONは丸焼きにする。5キロのCHAPONで50ユーロ(6500円くらい)。見せてもらったけど、大きくてりっぱな雄鶏だった。明日はクリスマス・イブ。明日からごちそうのオンパレード。楽しみだ!実は、クリスマスのごちそうに備えて、わが家では2週間前からみんなダイエットを始めた。量を減らしたことと、甘いものを控えたことなど。今日のお昼は、Ragoût de Lentilles Vertes du Puy en Veley ラグー・ド・ランティーユ・ヴェールト・ドゥ・ピュイ・アン・ヴェリ ヴェリのピュイ産、緑のレンズ豆煮込みをいただいた。レンズ豆はとっても小さな豆。丸くて平べったく薄い。これはプロヴァンスの産物ではないのだ。だけど、パパもMもレンズ豆が大好き。レンズ豆には緑色のと白色と2種類ある。緑のものはこのピュイ産のものが有名なのだ。Carré d’agneau 子羊の肋間肉骨付きとソーセージで煮込む。作り方は、深鍋にオイルをひいて、肉とソーセージをニンニクのかたまりと一緒にざっと炒める。玉ねぎ・パセリ・ニンニクをすりおろしたものを入れてさらによく炒める。水を加えて、煮立ったら、クローブ、月桂樹の葉を入れる。豆を入れてよく煮込む。塩コショウをしてできあがり。レンズ豆は皮もやわらかく、肉とソーセージの味がよく染み込んでいて、おいしかった。Ragoût ラグーというのは、[肉か魚+野菜]の煮込み料理のこと。
Dec 23, 2004
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Blanquette de Veau aux Champignons de Paris という長ったらしい料理をお昼に食べた(笑)。ブランケット・ド・ヴォ-・オ・シャンピニオン・ド・パリと読む(汗)。 ブランケットというのは、肉のクリーム煮こみ。ヴォ-とは、仔牛の肉。シャンピニオン・ド・パリとは、よくある白いマッシュルームのこと。肉の部位はDECOUVERTデクーベル、肩の上あたり。今日のように、日中の気温が2度という寒さにぴったりな料理。煮た米に、仔牛のクリーム煮をかけて食べたけど、熱々で、肉はやわらかく、クリームがなめらかでとってもおいしかった。作り方は、簡単だった。仔牛でなくても、鶏肉でも羊肉、牛肉でもいい。深鍋にヒマワリ油とバターを入れて熱する。大きめに切った肉を入れて、よく炒める。特に、仔牛は水分が多いので、水を出すためによく炒める。マッシュルームを入れる(ママンは缶詰のカットされたシャンピニオン・ド・パリを使用)。ニンニク、パセリを挽いたもの(細かく刻んだもの)を入れる。小麦粉を少し、万遍なく振りかけて、混ぜる。水を材料が隠れるくらい入れて、煮立ったら、塩コショウ少々を加え、肉がやわらかくなるまで、煮込む。火からはずして少し冷ます。生クリームと卵の黄身を入れてよくかき混ぜる。*この時、熱過ぎると卵の黄身が固まってしまうので注意。再び火にかけて、熱くなったら食べる。バター、小麦粉、卵黄は、ソースに「とろみ」をつけるために使われる。とろみをつけることや、とろみをつける材料をフランス語では、リエゾンLIAISONという。
Dec 22, 2004
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この町は大好きな町のひとつ。人口3万くらいの小さな町。とってもおいしいパティスリー(菓子屋)が2軒もある。それが主な理由ではないけど(^^ゞ 帝政ローマ時代の凱旋門と古代劇場があるのだ。2つとも世界遺産に登録されていたと思う。凱旋門はリヨンとアルルを結んでいる。紀元前10年に着工。前25年に完成。ほぼ完全な形で残っている。初めて見た時は、夜中、車の中からだった。あたりは真っ暗。この凱旋門がライトアップされて白く浮き出していた。その威風に圧倒された。古代劇場の方も同じころにアウグストゥスという帝政ローマ初代皇帝が建造。在位前27年から後14年。このひとは、ジュリアス・シーザーの姉の孫にあたる。古代劇場は保存状態がいいので、今でも使われている。舞台で話す声が一番上の客席ではっきり聞こえる。ローマ人の技術というのはすごいなあと感嘆。不思議な話をしたい。初めて、古代劇場の外側に立った時、わたしはあまりの懐かしさに泣いてしまったのだ。この古代劇場を知っていると思った。遠い昔、もしかして、わたしは、古代劇場の建設に携わったのかもしれない、などと考えてしまった。オランジュの名前は、ケルト人の村「アラウシオ」に由来するという。オランジュとアラウシオじゃあ、全然違うじゃない!と思ってしまうが・・どういう経由で「アラウシオ」→ 「オランジュ」という音になったのだろうか。前35年、オランジュは、ローマの植民市になる。4世紀、司教座がおかれる。411年、529年に宗教会議が開かれる。12世紀半ば、独立公国となる。16世紀、ドイツのナッサウ伯の家系をひくレ・ボー家所有となる。以後、オランジュ公(オラニエ公)という称号が生まれる。宗教戦争では新教徒側に付き、町は破壊される。とっても残念なのは、サン・テュートローブの丘に建てられた壮大な城と城壁が破壊されて見られないこと。1622年、オラニエ公(オランジュ公)ナッサウ伯マウリッツというひとが築いた。1673年、フランス王、ルイ14世がオランジュ公国を奪い、破壊する。その背景には、イギリス・オランダ戦争がある。当時のオランダ総督は、オラニエ公ウィレム(後のイングランド王ウィリアム3世)。ルイ14世はオランダ侵略を企てていた。1713年、ユトレヒト条約でオランジュはフランスの領土となった。オランジュには、その他にもおもしろいものがある。空軍基地と外人部隊支部。特に外人部隊がおもしろい? フランス語では、レジオン・エトランジェールLégion Étrangère という。外人部隊そのものの創設は1831年。オランジュに支部ができたのは・・いつなんだろう。外人部隊は、法律でフランス国籍者は入隊できない。18歳から40歳までの健康な男女なら、フランス語が話せなくても入れる。入隊後、フランス語の特訓があるようだ。身分を証明する書類は不要で、出身や経歴の調査もうけない。入隊後の職種は、看護師、ミュージシャン、フォトグラファー、コック、エンジニア、ITスペシャリスト、会計士など、色々もある。戦闘用兵士だけではないのだ。入隊できないひととして、フランス友好国軍の脱走者、戦争犯罪人ないしは殺人犯。入隊時にわからなくても、判明したときは除籍される。志願入隊して5年間の任務がおわればフランスの市民権が取得でき、必要な教育水準に達していれば将校になる資格がみとめられる。日本人も何人かいるよう。オランジュの駅にはTGVが何本か停まるけど、時々、鍛えぬかれた身体の日本人らしきお兄さんを駅で見かける。外人部隊のひとかなぁ・・なんてジロジロ見たりするのだ。失礼なわたし(笑)。外人部隊は精鋭部隊として有名。でも不思議よね。母国ではないフランスという国の兵士として戦闘に狩り出されて戦うんだから。訳ありのひとが多いのかしらん。政治犯として亡命したいひととか・・母国にいられない何らかの理由があるひと。フランス人以外なら、国籍も過去も問われないという奇抜なフランス人の考えにしびれたひと、外人部隊の歴史と実績にあこがれたひとなどが志願するのだろうか。日本の自衛隊は、戦場に行くということは最近までなかったから、日本人で志願する人は、きっと、実戦で戦いたいひとなのだろうか。外人部隊を考え出したひともすごいと思う。またこれが認められたフランスという国。本部は120年間アルジェリアにあったそうだから、人手不足で外人を雇うようになったのだろうか。おもしろい存在!村に、外人部隊にいたというスペイン人のおっさんがいる。初めて会ったのは、村のバー。入って行くと、いかにもスペイン人という容貌のりっぱな真っ黒な口髭、黒髪、少し浅黒い小太りのおっさんが、ライフルを持って座っていた。狩猟から帰って来たところで、一杯やっていたのだ。眼光、鋭し。何者ぞ、と思った。Mの解説によると、おっさんは若いころ、スペインでどういう理由か知らないが、ひとを殺め(あやめ)、フランスに逃げて来て、外人部隊に入ったということだ。フランコ政権下だったから、政治的な理由かもしれない。在職中は殺人犯だったということが判明しなかったのだろう。今はEUになって、EU国のひとはEU圏内どこに住もうが許可も届け出も要らない時代になっているが、おっさんの時代は、フランス国籍を取得することは大きな意味を持っていたはずだ。ケルト人の村の時代から綿々と続いているオランジュという町。懐かしさで泣いてしまったローマの古代劇場まである町は、わたしにとって特別なのだ。
Dec 21, 2004
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アヴィニョンに流れ込むローヌ川。水源は南アルプスのローヌ氷河だという。フランスで一番大きな川。レマン湖に流れ込み、ジュネーブ~リヨン~オランジュ近郊~アビニョン~アルルを通り、マルセイユ近くの地中海に流れ込んでいる。アヴィニョンに行って教皇庁そばを流れる美しいローヌ川を見るたびに、なぜかいつも言いようのない懐かしい気持ちがこみあげて来て、涙してしまうのだ。ローヌ川の河岸は自然のまま。おそらく太古の昔の姿をとどめていると思われる。護岸工事というものがされていないので、川の両岸にコンクリートの堤防などというものはない。かわりに草や低木が覆っている。今、わたしが見ている同じ川の景色を14世紀にここに移って来た、教皇クレメンス5世も見たはずだ。それよりずっと昔、地中海からローヌ川をさかのぼって攻めてきたノルマン人も見たはずだ。この地に攻め込んできたイスラム教徒、ローマ人、もっと前にはケルト人たちが同じ景色を見て暮らしたのだろう。日本の川はほとんどコンクリートで固められている。台風が来て集中豪雨のある日本では、川の氾濫から人、建物、田畑を守るためにされたこと。でも、自然の美しさを失っているのはとても残念。
Dec 20, 2004
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Mの具合が土曜日の午後から悪くなって寝込んでしまった。高熱があって、少し咳がある。どうも気管支炎のようだ。それでも食欲はあるので、ママンの作ったとってもおいしいドーブとパスタを寝室まで運んだ。そう、今日のお昼は、ドーブDAUBE。牛肉の赤ワイン煮込み。これはブーギニォンのプロヴァンス版。違いは使う香辛料。クローヴが入っている。ワインはブルゴーニュの赤ではなくてコートドゥローヌの赤、のはずなんだけど、ママンはワインを入れなかった。替わりにトマトを入れた。入れないほうが胃に優しく、おいしいというのだ。牛肉のトマトソース煮込みと言った方がいいかもしれない。ハーブはタイムとクローブ。生トマトと濃縮トマトペーストも入っている。このソースを蝶ネクタイ形パスタにからめて食べる。おいしかった。牛肉もものすごくやわらかくて、味わいがあった。
Dec 19, 2004
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アヴィニヨンにMと買い物に行って、お昼をレストランで食べた。オーシャンが入っているショッピングセンターの入り口にある、シーフードレストラン。 おいしいと評判の店だ。AMARINE アマリン。わたしたちが選んだのは、前菜(または)デザート、メイン、飲み物の2コースで、12.9ユーロ(1700円くらい)の定食。2人ともデザートは取らないで、前菜にした。Mはツナサラダ。わたしはスモークサーモン・スカンジナヴィアン。ソースが変わっていて、生クリームの中に真っ二つに切ったゆで卵入っていた。黄身はすべてとろとろ。サーモンがものすごく新鮮でおいしかった。メイン。Mもわたしも、サーモンのカルパッチョ・バジリックソース。バジリックの香りがぷんぷん。サーモンも新鮮でとってもおいしかった。別皿に、グリーンサラダかフレンチフライが付いて来る。Mはフレンチフライ、わたしはグリーンサラダを選んだ。前菜もメインもサーモンでかつ冷たい料理だったので、わたしの選択は夏ならいいけど、冬は寒いから、ちょっと失敗だったかなと思ったが、おいしかったからいい。パンもついていた。黒っぽい、クルミなどが入ったパン。これがおいしかった。飲み物は、Mはビール、わたしは、白ワインをカラフで。これも料金に含まれている。2コースだったけど、量が日本の平均より20%~30%は多いので、お腹いっぱい。デザート付きの3コースにしなくて正解。でもデザート、おいしそうなものばかりだった。テーブルクロスはブルターニュの海の写真が印刷してある紙だったけど、ナプキンはちゃんとした布だった。12時頃この店に行ったら、予約なしだと30分待ちだと言われる。すでに4人並んでいた。Mはじゃあ、またの機会にといって去ろうとしたのだ。それをわたしが30分だったら、すぐだから待ちます、と言ったら、突然、喫煙席が空いた、と言われた。Mは吸うが、わたしは吸わないし、タバコの煙はいやなので、待とうといったけど、Mはお腹が空いていたので、行こうといってずんずん入って行ってしまった(・・;) Mはタバコ大好き人間なんだけど、わたしと一緒の時、レストランでは禁煙席にいつもは座るのだ。お陰でタバコの煙(そんなにひどくなかったが)に巻かれて気分を害したわたし。かなりむかついた。でもおいしかったので、機嫌はすぐに直った(笑)。食後のデザートもカフェも頼まなかったから、2人で、12.90ユーロx2=25.80ユーロ(3400円くらい)。お得なランチ。サービスもよかったので、Mは2ユーロでいいといったけど、3ユーロ置いて来た。 次回はもっとお腹を空かせて、デザート付きの3コースにしたいと思った。
Dec 18, 2004
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フランス人と中国人は四足のものは、椅子以外何でも食べるといわれている(笑)。今日のお昼は、↑ 仔牛の脳みそ衣揚げ Beignets de Cervelle ベニエ・ドゥ・セルヴェルと イカの衣揚げ。天ぷらのようなものかな。イカの方は、Beignets de Calmers ベニエ・ドゥ・カルマールという。仔牛の脳みそは、Mの大好物。イカの揚げ物は食べないで、仔牛の方だけ食べていた。イカの揚げ物は冷凍食品だったから、揚げるだけの簡単なもの。レモン汁をかけて食べた。仔牛の脳みそはとってもやわらかくてクセのない味。栄養ありそう。付け合せにグリーンサラダを食べた。油で揚げたものは、そんなにたくさん食べられない。スペインの南、アンダルシアのコスタ・デル・ソルにいた時、イカの揚げたのをよく食べた。ニンニクとパセリが振ってあって、レモン汁をかけて食べる。でもやっぱりオイリーなので、そんなに食べられなかった。コスタ・デル・ソルではやたらに衣揚げがメニューにあった。簡単でお腹いっぱいになるからか。それとも調理法を他に知らないから?昔、バリ島に初めて行った時、勧められるままに、羊の脳みそとは、知らずに食べた。チーズかとおもうような味だった。とってもおいしくて気にいった。現地ガイドから、今のは羊の脳みそだと聞かされた時も、気持ち悪いとは思わなかった。へぇ~、羊の脳みそっておいしいのね!と思った。そのガイドは驚き恐れる顔が見たかったようだった。残念でした。わたしはおいしければ何でもござれなのさ!とは言わなかったけど(笑)。基本的にわたしは現地のひとがおいしいと言って、普段食べているものは、すべておいしいと感じられる舌を持っている。世界一周食べ歩き旅行ができるよ(笑)。ところで日本人では、動物の脳みそを食べないようだが、どうしてだろう。脳みそはどこに行っているんだろう。捨てているのか。もったいない。フランスでも狂牛病があってからは、牛の脳みそや骨髄などは法律で禁止されて、食べられなくなったよう。晴れた!と喜んでいたら、午後から雲行きが怪しくなって来た。また雨か。火曜日から雨だった。湿気が充満しているので、雨はもういいよ。
Dec 17, 2004
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今日のお昼の前菜は、米のサラダ。米、トマト、ゆで卵、玉ねぎ、塩漬けの黒オリーブ、缶詰のツナのサラダ。玉ねぎはスライスしたもの。米は粘り気のない米。材料に、オリーブオイルを垂らして混ぜたもの。塩気はツナとオリーブの実にあるので不要。黒コショウを少々。すご~くおいしかった。お米を野菜感覚で食べるのだ。日本の粘り気のある米でつくるとべちゃべちゃして失敗すると思う。安い外米買ってください。メインは七面鳥(しちめんちょう)、ターキー。DINDEダンドゥという。七面鳥のモモ肉に皮ごとのニンニクとオニオンを入れて、塩コショウ少々してオーブンで焼いたもの。七面鳥はセント・セシルの肉屋Gで購入。たこ糸で肉を縛ってあった。付け合せは、ニョッキ。ジャガイモと小麦粉で作ったパスタ?の一種。ニョッキのソースは七面鳥の肉汁。ニョッキは、弾力があって、とってもおいしかった。やっぱり、ニョッキも大好き。ママンはトマトソースにしたかったらしいが、時間がなくて作れず、急遽、肉汁と混ぜたという次第。でも、とってもおいしかったので、時間の節約にもなってよかったのだ。七面鳥はやわらかくて、肉がジューシーでおいしかた。久しぶりに七面鳥を食べた。昔、アメリカに初めて行って時、初めて七面鳥を食べた。ターキーサンドイッチ。たっぷりターキーが入っていて、とってもおいしかったので感動したことを思い出した。ブルーチーズを少し食べた。この時、今日、初めてバゲットをひと口だが食べた。デザートはミカン。これがわたし以外には不評。酸っぱ過ぎるという理由で。わたしにしてみたら、甘味も強く、酸味はそんなになくておいしいと思ったのだ。どうも、パパ、ママン、Mの好みは、わたしにしてみれば、気の抜けたような味がおいしいみたい。3人は、コルシカ島のマンダリンがおいしいといって、何個も食べていた。味見をしたら、やっぱり、ちょっと気が抜けたような味(笑)。
Dec 16, 2004
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今日のお昼の前菜が ↑ カリフラワーとジャガイモのサラダ。とってもおいしいし、さっぱりしている。作り方も簡単。カリフラワー、ジャガイモをよく湯がいて、セレスというマイルドなスペインの酢とオリーブオイル、すり潰したニンニク少々、塩・コショウを加えてよく混ぜる。パセリのみじん切りをパラパラと振って出来上り。メインは鳥の丸焼き。セント・セシルのわが家御用達(ごようたし)肉屋Gで買った。放し飼いのニワトリ。付け合せは、煮た米。仕上にバターを少し入れて混ぜてある。炊いた米といえないところが、日本ではない(笑)。鴨も鶏も、実は、皮が一番好き。皮だけ食べたいくらい(笑)。次は、グリーンサラダ。うさぎじゃないけど、毎日食べている。おいしい。ドレッシングには、バルサミコ酢がとろりと甘くていい。わたしは、米、鳥、サラダと3つを皿に取って、混ぜて食べた。この方が、口の中で混ざってもっとおいしくなる。わたしだけの好みだけど。パパは絶対混ぜない。ひとつひとつ、皿を片づける(笑)。胃の中では結局、混ざってしまうんだよね(笑)。ロックフォーを少し食べて、ココナッツのヨーグルトをデザートに食べて、今日のお昼はおしまい。食べ物の好き嫌いについて考えた。わたしはほとんど何でも好きなので、嫌いなものがあるひとは、ちょっと我がままね!と思っていたが・・・ふっと、思ったのだ。嫌いなものというのは、身体が自然に拒絶しているもの。取れば、たぶん、その人の身体にとって毒となるものなのではないか。だから、嫌い!不味い!ダメ!食べられない!という反応が起きるのではないか。生体反応なのだ。だからそれに素直に従った方がいい。子供に嫌いなものを無理やり食べさせてはいけないのだ。ということは、わたしの身体は、地球上の自然界の産物に極めて寛容だということだ(笑)。ちょっと、むずかしい言い方ね・・わたしの身体は(生体は)どんな食べ物でも抵抗がないということかな(笑)。
Dec 15, 2004
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フィットチーネより少し薄いパスタがまず前菜に出た。フィットチーネというのは、きし麺のイタリアン・パスタ版。これがとってもとってもおいしかった。その秘密は・・・ママンはパスタを普通に湯がいたあと、取って置いたきのうのコート・ドゥ・ポークの肉汁、少しの生クリームを入れて混ぜ合わせていたからだ。メインは牛肉のアントレコート(あばらロース)のステーキ。ばかでかい肉が2枚。1枚800gくらい。ひとり400gは食べた。焼き具合は、セニョン=レア。塩コショウをいっぱい振って食べた。おいしかった。グリーンサラダ。ドレッシングはわたしが作った。バルサミコ酢とパパの作った酢を使った。ニンニク半片をすりおろして、マヨネーズ、ディジョンマスタード、オリーブオイルと酢を加えて混ぜ、食べる直前にレタスと混ぜ合わせた。バルサミコが入っていると甘くてマイルドでいい。チーズは、ロックフォー(青かびチーズ)とブリ、シェ-ブルを食べた。パパは、毎日毎食ロックフォーを食べている。ゴルゴンゾーラもあったので、食べ比べたが、ロックフォーの味の方がおいしいかった。デザートは、ココナッツのヨーグルト。これはけっこうおいしい。
Dec 14, 2004
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パパの小さな庭で取れたカボチャ。冷凍してあったものを解凍。ママンはスープにしようと思っていたが、量が少なかったので、急遽、クロジェット(ズッキーニ)と合わせて、グラタンにすることにした。カボチャはニンニク、玉ねぎと一緒に煮てやわらかくする。クロジェット、ニンニク、パセリ、グリエールというチーズ、小麦粉少々を加えて、ミキサーにかける。生クリーム、塩・コショウ少々して、オーブンに入れ、焦げ目が少しつくくらい、15分くらい焼く。カボチャ嫌いなパパのために、もうひとつ用意した。カルドンCARDONとアンショワ(アンチョビ)のグラタン。カルドンというのは、アーティチョークの仲間の野菜。葉脈を食べる。繊維がいっぱい。煮てある瓶詰めを使った。見た目はセロリの茎のよう。味は少しア-ティチョークのような苦味がある。蕗(ふき)の味のようでもあった。耐熱容器にバターをしっかり塗る。カルドンを底に敷いて、上にアンショワと黒オリーブの塩漬けを並べる。ニンニク、パセリ、小麦粉少々、牛乳、生クリーム、オリーブオイル少々をミキサーにかけてものを注ぎ、オーブンに入れて、焦げ目が少しつくくらい、15分くらい焼く。Mとママンはアンショワが嫌いなので、カボチャク+クロジェットのグラタンだけ。わたしはどちらも好きなので両方食べた。どちらもおいしかった。カボチャの方は、クロジェットの味はほとんどしないで、カボチャの甘い味が口中に広がる。カルドンの方は、アンショワの味と塩気が効いていて、かつ、カルドンの苦味と合っていて、こくがあった。メインは、コート・ドゥ・ポーク(骨付き背肉)のフライパン焼き。皮付きのニンニクと玉ねぎを油でよく炒めて、コート・ドゥ・ポークを入れて焼く。ニンニクと玉ねぎの味と香りが肉に染み込んでいておいしかった。夜は、オニオンスープ。玉ねぎを10個くらい切って、バターでよく炒めて、水とローリエ(月桂樹の葉)を加え、煮る。最後に、塩・コショウする。ママンは、ブイヨンキューブ(固形スープの素)は入れなかった。なぜかというと、玉ねぎだけの味を楽しみたいから。玉ねぎ、バター、水、ローリエ、塩、コショウだけなのにおいしかった。バゲットを薄く切ってトーストしたものを、スープに浮かべて、その上におろしチーズを載せて食べる。パパは、チーズは載せなかった。載せない方が正解だったかもしれない。チーズが溶けて、スプーンにくっついて食べにくかった。ゆうべは凍てつくような寒さだったので、熱々のオニオンスープがぴったりだった。
Dec 13, 2004
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お昼は、クスクス。もともとは、北アフリカの料理で、18世紀から19世紀にかけてフランスに伝わったという。今ではすっかりフランスに定着した人気料理。ママンの作ったクスクスは、鶏肉骨付きと羊肉の骨付きを使ったもの。玉ねぎ、ニンニクをみじん切りにして、オリーブオイルで炒め、それに肉を入れて、よく炒める。水を加えて、缶詰のトマトの水煮を入れてよく煮る。お肉を取り出して、野菜(カブ、クロジェット=ズッキーニ、ニンジン、ポワシシ=豆、アンティチョーク)を入れてよく煮る。塩・コショウを少々。肉を鍋に戻す。メルゲーズというスパイシーなソーセージを別途フライパンで炒める。蒸したクスクス、肉、野菜、ソース、メルゲーズ、別々に器に盛ってテーブルへ。各自、好きなものを好きなだけ取ってソースをかける。スパイシーな味が好みのひとは、ソースに別途カイエン・ペッパーか、赤唐辛子のペーストを入れる。好みで、ソースにクミンというスパイスを入れてもいい。メルゲーズは脂肪がすごいので、肉といっしょに鍋に入れると味がしつこくなるので、別途フライパンで熱して、出た脂は捨てた方がいい。わたしはスパイシーな味が好きなので、赤唐辛子のペーストをソースに入れたが、あまり辛くなかったので、乾燥させた赤唐辛子を指先で砕いて、ソースに振ってみた。辛くて、味が引き立った。野菜はよく煮込んであるので、噛まなくてもいいくらい。クスクスはいくらでもソースを吸って膨張するので、急いで食べると、後でお腹が苦しくなるので注意。クスクスの後は、ケーキのデザートを食べた。トラペジアンだったけど。今日は、朝、霜が降りていたくらい寒かったけど、クスクスのお陰でホッカホカになりました。それではこれから、お昼寝(笑)か?!
Dec 12, 2004
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Baron d’agneau poêlè バロン・ダニョーのフライパン焼き。バロンは子羊や羊のモモ肉。オイルをひいて焼いただけの簡単な料理。軽く、塩・コショウする。 付け合せは、フリット。フライドポテト。ジャガイモのフレンチフライ。他にグリーンサラダ。一番おいしかったのは、フリット。揚げ物専用の電気鍋で揚げたもの。熱々のフリットは、ジャガイモがねっとり甘く、かなりこくがあった。油はひまわり油。グース・ダイ・アン・シュミーズ(皮ごとのニンニク片)2個を油に入れて、ジャガイモを揚げるのだ。フリットだけで充分!それほどおいしかった。今朝はいつものように、セント・セシルのマルシェにMと行った。寒かったけど、快晴のよい天気。店もひとも多くてにぎわっていた。10時頃行ったのに、運良く駐車できた。ちょうど帰るひとがいたからだ。ひとが並んでいる露店のパン屋があった。BIOビオと書いてある。有機栽培の小麦粉を使っているのだ。毎週その前を通っているのに、気付かなかった。今日だけひとが並んでいたからだ。来週買ってみよう。今日は卵12個2.5ユーロ(300円くらい)とサラダ菜3つ、2ユーロ(240円くらい)、バケット2本1.4ユーロ(168円くらい)を買っただけ。あとはぶらぶらお店を見て歩く。セントセシルのカーブ(ワイン醸造所)にもお店が入っていて、色々売っていた。お菓子、蜂蜜、ハム、陶器、ビーズ、アクセサリー、絵。クリスマスの飾り付けがきれいだった。
Dec 11, 2004
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Mの友人2人がきのう帰ったので、今日からお昼がメインの食事に戻る。フ~、よかった。夜も早く眠られるし。胃のもたれも解消。塩たらは「モリュ」と言われる。MORUEと書く。モリュは地中海の魚ではない。寒~い北海の魚なのだ。どでかい魚で、大量に捕れ、長持ちさせるため塩漬けにされて売られる。安いので、広く出回っている。英語では、COD コッド。イギリスでは、これをフィッシュアンドチップスと呼ばれる店で売っている。イギリス人の常食。分厚い衣(ころも)に包まれたコッドのドデカイ天ぷら+揚げたジャガイモがセットになっていると思えばいい。これに酢をいっぱいかけて食べる。わたしは2回食べたが、それ以降食べていない(笑)。衣が分厚すぎて、肝心なコッドに行き着くまでに胸焼けを起こしてしまった(苦笑)。まわりの衣を捨てるべきだったかも。それだと、中のコッドは小さいので、損した気分になるのだ。たまたま買った店が悪かったのかもしれない。ジャガイモはおいしくなくもなかったが、油ギトギトだったのでやっぱり胸焼け(笑)。イギリスでおいしいものにありつくのは、なかなかむずかしいのだ(苦笑)。ママンが作ったのは、プロヴァンス式モリュの煮込み。モリュは水に漬けて塩抜きをする。丸1日くらい。途中で水を何回かかえる。玉ねぎ、ニンニクをオリーブオイルで炒める。水を入れて煮立ったら、大きめに切ったジャガイモを入れる。玉ねぎ、ニンニク、パセリ、生のトマト1個をすり潰したものを入れる。トマトピューレ、ローリエ(月桂樹の葉)を加える。ジャガイモが煮えたら、モリュを入れてさらに煮る。最後に黒オリーブを好きなだけ加える。塩はいれない。モリュ、黒オリーブから出る塩分で充分だから。モリュは肉厚で白身の魚。さっぱりしている。トマトソースとあっていて、とってもおいしかった。
Dec 10, 2004
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ゆうべは、大きな肉だんご入りスパゲッティ・トマトソース。ママンの得意料理のひとつ。ただし、これはフランス料理ではない。イタリア料理なのだ。実はママンの父方はイタリア系。曽祖父(ひいじいさん)の代にイタリアのジェノバから渡って来た。ママンはマルセイユのイタリア人街で生まれ育った。おまけに、パパの父方の曽祖父も、母方の曽祖父もイタリア人。ナポリからマルセイユにやって来た。イタリア人の血が濃いファミリーなのだ(笑)。だから、イタリア料理も大好き。イタリアも大好き。イタリアびいきなのだ。スパゲッティが大好きなわたしには、すごくラッキーな巡り合わせ!昔、あるイタリア映画を観て、イタリア語の「音」の美しさにすっかり魅せられてしまったわたし。どの映画だったかは、全く思い出せない。たぶん、ヴィスコンティだったかも。早速、リンガフォンのテープを買って、イタリア語の勉強をひとりで始めた。イタリア人の駐在夫人から友人2人と個人レッスンを数ヶ月、受けたこともある。独学だったので、中断することが何度もあったが、惚れてしまったイタリア語、亀歩きながらもずっと続いた。イタリア旅行したとき、英語は、ほとんど通じなかったから、ちょっとだけたくわえていたイタリア語が役に立った。Mに出会ってイタリア語の勉強はしなくなったので、今ではすっかり忘れてしまった(--;)フランス人のMに出会ってしまって、フランス語を勉強しなくちゃいけなくなった。渋々、始めたフランス語。フランスに行ったこともなければ、あこがれたこともなかった。ブランド物にもともと興味がなかったので、フランスのスカーフ、バッグなどの高級品に特に惹かれたこともなかった。フランス映画を観て、フランス語の「音」に魅せられちゃった!なんてことは、残念ながらなかったのさ(苦笑)。フランス映画のだいたいの印象としては、理屈っぽい、むずかしくてよくわからん!暗い! 観た映画が悪かったとしかいいようがない(苦笑)。悪い印象しかないフランス映画のお陰で、フランス人って理屈っぽい!暗い! わたしには合わない! 興味なし! → → → やる気ないから、何年経ってもまるで身につかないフランス語(^^ゞ トホホ!フランス料理? 高くって、小難しい名前がいっぱいついていて、カロリーも高い。不健康! 日本にいるんだから、わたしは、和食がいいの! 日本にいて、わざわざ高いバゲット買って、食べるなんてバカバカしい。わたしゃ、ご飯、米がいいの! なあんて、思っていて、Mに出会うまでに、フランス料理のレストランに行ったのは2回くらい(笑)。Mに興味を持ったのは、フランス人とはいっても、プロヴァンス出身だと聞いたからだった。もしそうじゃなければ、出会っただけで、「そう、フランス人ですか・・・では、さようなら!」 だったと思う(笑)。プロヴァンスのことは、ずっと昔、世界的ベストセラーとなった、英国人ピーター・メイルが書いた『南仏・プロヴァンスの12か月』を読んでいて、行ってみたいと思っていたのだ。その後、イタリア微熱が続いていたある時、香港に買い物ツアーに行った。安かったので、イタリアのアリタリア航空を使った。イタリア人のスチュワードがかっこいいと聞いていたので期待していた(^^ゞ 残念ながら、わたしたちの便ははずれで(笑)、替わりにスチュワーデスが美女ぞろい!イタリア美人に圧倒されてしまった。おまけに、ピチッとした皮の黒手袋をかっこよく目の前で、はめちゃって!何をするのかと思ったら、なんと、新聞を配ったのだ! 活字で手が汚れないように、黒の皮手袋をシャキッとセクシーにはめて配る! ワォー、さすがイタリア!としびれてしまったわたし(笑)。これですっかりイタリアファンになったのであるよ! でも幸か不幸か、その後、かっこいいイタリア♂との出会いはまったくなかった(苦笑)。 運命の赤い糸は、フランス人Mにつながっていたというわけ(笑)。Mは、黒髪、栗色の目で、まるでイタリア顔なのだ。イタリア語の美しい響きを聞けないのは残念だけど、イタリア系フランス人、いえ、イタリア系プロヴァンス人という、わたしが好きな部分を併せ持っているひと。だから、ラッキー。前置きが長くなったが(笑)、ママンのスパゲッティは、もうとってもとってもおいしかった。 ブレット(肉団子)は、牛肉、豚肉、パセリ、玉ねぎ、ニンニク、卵1個、小麦粉少々、オリーブオイル少々、塩・コショウを入れて、ミキサーにかける。ゴルフボールくらいの大きさの団子を作って、小麦粉をまぶして油で揚げる。プチ・サレ(ベーコン)、玉ねぎ、ニンニクをオリーブオイルで炒めて、水を加え、生トマトとトマトピューレ、タイム、塩・コショウを入れて煮込む。最後に肉団子を加えて煮込む。スパゲッティをゆがく。皿に盛る前に、スパゲッティを肉団子のソース少々垂らして、よくからめておく。スパゲッティを載せて、肉団子とソースをかけて、摩り下ろした粉チーズをかけて、熱々をいただく。 Mの友人2人は生粋(きっすい)のフランス人だった。なぜなら、皿に盛られたスパゲッティを見たふたりが顔を見合わせて、「最後にスパゲッティを食べたのはいつだったっけな? 覚えていないくらい前だったような・・・」とボソッと言ったからだ。それに、前日のサングリエの時の、犬のような食欲はなかった(笑)。フランス人はスパゲッティを食べないのだ(笑)。これで納得。あ~あ、よかった、生粋フランス人と結婚しなくて(笑)。それでも2人はブレットが美味い!と肉団子は痛く気に入っていたよう(苦笑)。ザルのような2人もさすがにゆうべは、アルコールの方も進まなかった。疲れていたのだ。だから、食欲もなかったのね(笑)。おいしくいただいたのは、わたしだけだった。Mも疲れていた。わたしは、スパゲッティだけおかわりしたくらい!Mの友人のひとりはパリ近郊のひと。もうひとりは、グルメのディジョンのひと。180センチのMよりも2人ともデカくて、目も青い。生粋の北のフランス人なのだ。ところで、月曜日の夕食~10時半、火曜日の夕食~9時半、水曜日の夕食~9時と毎晩遅かったので、わたしの胃も疲れた。火、水、木と3日間、お昼を抜いた。これで何とか胃薬を飲まずに済んでいる。メインはやっぱりお昼に食べるのが身体にやさしい!と痛感したのであった。それにアルコールも控えなくちゃね(笑)。
Dec 9, 2004
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ゆうべは、9時半に夕食が始まった。イギリスから来たMの友人2人とわたしたちの4人。2人は、ワインの買い付けに来たのだ。ママンが月曜日に仕込みにかかったイノシシのモモ肉。ジビエ GIBIER(野生動物の肉)なのだ。イノシシの肉をフランス語では、サングリエ SANGRIER という。隣村のパパの友だちがアルデシュ近くで仕留めたイノシシの肉。先週、モモ1本をわざわざ届けに来てくれた。うれしい贈り物。パパは、狩猟はしないけど、するお友達から時々もらう。食べきれない時は、冷凍する(笑)。ママンはこのサングリエのモモ肉をジゴー(羊のモモ肉)の時と同じように調理した。違いは、よく焼いたことと、マロン(栗)を甘味と香りづけに入れたこと。よく焼いたのは、寄生虫などを心配してのこと。やっぱり野生の肉は要注意なのだとさ。骨付きのモモ肉にニンニクを埋め込んで、オーブンで焼く。その肉汁に玉ねぎ、生トマト1個、グース・ダイ・アン・シュミーズ~皮付きニンニク、プチ・サレ~ベーコン(といっても固まりを角切りにした)とタイムを入れて煮込む。別にマロンを生クリームと白ワイン少々で煮込んだものをあとで加える。食べる時は、ナイフでMが肉を切り分け、肉汁をたっぷりかけていただいた。付け合せに、ジャガイモのピューレ(マッシュドポテト)。マロンが肉になんともいえない香ばしさを添えていたと思う。肉はやっぱり少し強い味だったが、さっぱりしていて、おいしかった。友人2人は、骨ごともらって、犬のように肉にかぶりついて、おいしそうに食べていた(笑)。その後、グリーンサラダを食べて、チーズを食べた。デザートは、セント・セシルの例のパン屋兼菓子屋で買ったトロペジアンとタルト・ポム(アップルパイ)。どちらもかなりおいしかった。トロペジアンのレモンクリームがふんわりしていたし、そのまわりのスポンジの部分もふわふわでかつシロップがかけてあって、しっとりしていた。タルト・ポムの方は、とろとろのリンゴがどっさりのっていて、口の中で溶けた! 幸せ!パティシエが変わるとこんなにも味が違うのか! うちの村のブランジェリー(パン屋)のトロペジアンは・・・これに比べると小学生が作った味だよ~。実はここ、うちの親戚。お恥ずかしい!今日はこのブランジェリーにめでたいことがあった。早朝、男の子が生まれたのだ。2人目。上が女の子なので、後継ぎができて、お父さんは大喜びだそう。
Dec 8, 2004
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ゆうべは、パエーラ(パエリア)を食べ始めたのが10時半だった。スペイン時間の夕食になってしまった。ひとり仕事で遅くなったからだ。総勢7人。Mのお友だちばかり。アペリティフ(食前酒)は、7時からとっくに始まっていた。Mの友人のフランス人2人♂♂は、やっぱり(笑)お酒に強いので、パスティス、シャンパン、パパの作った甘いお酒などを飲んでいた。パスティスPASTISというのは、プロヴァンス名物のアペリティフ。アニス(ウイキョウ)で香りがつけてあるお酒で、アルコール度45%。水で割って飲む。水を入れるとうっすらと黄色っぽい乳白色になる。夏はこれにミントのシロップを入れて飲んだりする。きれいな緑色なる。ぺロケと呼ばれる。オオムのことだけど、関連性はなぞ。オオムの鮮やかな緑色のようだから、という説もある。おつまみは、タペナード、リエットをそれぞれカナッペ(薄く切ったバゲット)に塗ったものと黒オリーブの塩漬け。タペナードというのは、黒オリーブをすり潰してペーストにしたもの。リエットは豚肉と野菜を脂身で煮込んで、すり潰した保存食。2つとも瓶詰めで売っているので、それを買って来て、おつまみは作った。簡単なのだ(笑)。もちろん、おつまみはすべてきれいになくなった(笑)。パエーラは9時にMが車で取りに行った。1番小さいサイズを頼んだが、7人にはあり余る量だった(笑)。15人分くらいあった(笑)。お値段は60ユーロ(7,200円)。15人だったら、ひとり4ユーロ(480円)、だから安いかも。中身は、殻つきムール貝、大きなエビ丸ごと、骨付きの鶏肉、骨付きのウサギの肉、インゲン、パプリカ(赤、黄のピーマン)、サフランでまっ黄色に染まった米。 色がきれい。ムール貝は、全部の殻がまっすぐに立っていて見事だった。浅い鉄?の鍋に入っていて、10時半に食べた時、まだかなり温かかった。ここのパエーラは薪で炊いて作るのでおいしいのだ。塩気もよく効いていた。このパエーラ屋さんは、もともとシャトーヌフ(高級ワインで有名な村)でやっていたんだけど、うちの村に20年くらい前に移って来たという話。スペイン人一家がやっている。前菜は、フォアグラ入り鴨の首のコンフィとグリーンサラダ。 コンフィは、その肉の脂肪で密封した保存食。瓶詰めを買って、切っただけの手抜きアンロレだ(笑)。それでもおいしかった。次はパエーラ。鶏肉だけじゃなくて、ウサギの肉が入っている。それも骨付き。骨からおいしいダシが出るのだ。おいしいのでわたしは米だけお代わりした。米の部分は肉とエビと貝と野菜のおいしいダシを吸っているから。パエーラが終わると、チーズ。シェ-ブル2種類。口直しってとこか。デザートは、タルト・シトロン。レモンタルト。メレンゲ(卵白をよくあわ立てたもの)をのせて焼いてあった。セント・セシルのパン屋兼お菓子屋で買ったもの。最近、パティシエ(菓子職人)を変えたのでおいしくなったと聞いた。以前は、この隣の店がおいしかったのだ。でも経営者が変わったら、味が落ちたと聞いたので、買っていない(笑)。タルト・シトロン、レモンのクリームがフレッシュでやわらかくてとってもおいしかった。最後にカフェ。濃いのでわたしは飲まなかった。替わりにハーブティ。アペリティフの時、わたしは、セルドンCERDONという地元のスパークリングワインを飲んだ。色がピンクでわりと甘くてとってもおいしかった。シャンパンもあったので、飲み比べたけど、CERDONのほうがずっとおいしかった。値段はシャンパンよりずっと安いのだ。わたしは、安上がりにできているのか(笑)。ラストー RASTEAUという世界に知られた甘い赤ワインも飲んだ。RASTEAU村はここから近い。モンバジラックMONBAZILLACという有名な甘い白ワインも飲んだ。なんだか色々飲んでしまってちょっと酔っ払ったわたし(笑)。食事中は、シャンテコートの赤 CHANTECÔTES 1994。セント・セシルのワイン。1995もあったので飲み比べたけど、1994の方がフルーティでなめらか、わりと軽くておいしかった。パエーラによく合っていたと思う。デザートの時は、シャンパンを飲んだ。シャンパンは Boussard-Delagneauという銘柄。まあ、おいしかったかな。甘いお菓子にシャンパンというのはちょっと~!なんだか、気持ち悪くなるのだ、甘すぎて!だから、ほんのちょっとだけ飲んだ。ブラック・コーヒー飲みながらならいいんだけど・・・フランス人はシャンパンとデザートの組み合せ、たいていの人は平気なのよね(苦笑)。わたしにしては、酒びたりな夜だった。お開きは、1時で、寝たのは1時半だった(笑)。爆睡だった(笑)。
Dec 7, 2004
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きのうは忙しくて日記が書けなかった。きのうのお昼は、ベルギー人夫婦に招待されて、我が家4人は、ウショーという村のコートスードというレストランに行った。40席もない小さなレストラン。夏はテラス席もオープンする。平日は、料理人のダンナとサービスのマダムが2人でやっているそう。前はマルセイユに大きなレストランを出していて、ミシュランの星にも輝いたが、その後、経営が思わしくなくなり、店を売って、この田舎で、夫婦2人だけで切り盛りするレストランを始めたと言う話。だから、ここはガイドブックに載るのを拒否している店なんだそう。載るとひとがいっぱい来て、忙しくなって、ひとを雇わなければいけなくなるし、経営上、色々規制が付くからだ。Mの話では、フランスには、ミシュランの星の実力があっても、経営者の都合で載せないレストランというのもあるそうだ。ミシュランに載ると、経営的に規制が多くなって、逆に儲からなくなるという理由から。そういう隠れ星?レストランがフランスにはいくつもあるそう。フランスって奥が深い(笑)。私たちが選んだのは、43ユーロ(5100円くらい)のコース料理。これがメニューの中で一番高かったから選んだのではなくて、前菜にフォアグラがあったから。席についたら、アペリティフを頼む。アペリティフ・ド・メゾンがモモのシロップが入ったシャンパンだったので、全員それにした。私は、シャンパンは特に好きではないので、ああ、シャンパンね!くらいの感想。ハハハ!みんなで乾杯した時は、楽しくて盛り上がった。シャンパンが出てくる前に、メニューに書かれていないおつまみが出て来た。乾しプルーンに、焼いた、かなり薄いベーコンが巻いてあるものがあってこれがすごくおいしかった。この組み合せは初めて食べた。あとは、グリーンオリーブの塩漬けが小さな皿に山盛。それから、薄く切った何種類かの薄いパン。それぞれ、中身が違う。おつまみを食べながら、シャンパンを飲んで、前菜を待つ。待っている間に、付き出しのようなものが出て来た。なんだったか忘れてしまった。すみません(苦笑)。前菜のフォアグラは変わっていた。ポトフの煮込んだ牛肉にフォアグラが乗っかっていた。野菜はよく煮込んだのではなくて、少しシャキシャキするくらい。だから野菜の色が鮮やかだった。野菜は、さやえんどう、ニンジンなど。フォアグラは生を煮込んであったので、フォアグラの汁とポトフの汁が混ざりあっていて、さっぱりしていておいしかった。ワインはパパがコート・ド・ローヌの白を選んだ。軽くて、甘味がほんのりでさっぱりしておいしいワインだった。料理にぴったりだった。メインは、私は、ロット(アンコウ)とオマール(ロブスター)が大粒の米の上にのって、オマールのソースがかかったもの。なんと、アルファルファがほんの少し飾りも兼ねて?パラパラとかかっていた。あんな大きな米つぶ食べたの初めて。オマールの身がプリプリとしておいしかった。その後は、デザート。チョコレートのスポンジの上にチョコレートがのって、ソースがかかっていて、クルミが散らしてあった。次は、チーズ。チョイスは3つ。フレッシュチーズに生クリームをかけて食べるか、山羊のチーズを焼いたものか、チーズの盛合わせ。わたしは、チーズの盛合わせ。ワゴンで来て自分で選ぶのかと思ったが、ひとりひとり皿に盛って運ばれて来た。ほんとうにちょっとずつのチーズが5種類皿にのっていた。この時は、赤ワインを飲んだ。やっぱりパパが選んだ。名前聞いておきます。おいしかったよ。アルコールに弱いわたしだけど、料理に釣られて、結局、白2杯、赤2杯もワインを飲んだのであった。少し酔っ払ったかな。赤くならないからいいけど。ディジェスティブ(食後酒)はどう?と聞かれたが、そんな強い酒飲んだら、わたしは倒れます!てなことで、パス(笑)。パパとベルギー人のダンナはコニャックを頼んだ。コニャックが来たら、こうやるとおいしいんだ、とパパが言って、角砂糖をコニャックにつけて食べてみなさいと言われる。あ~、これ知っている、昔、食べたことあるよ~。でも強いし、甘すぎるから、けっこうです!とお断り!ベルギー人のマダムの方は食べていた。その後、カフェ。その時、すでに3時過ぎだったけど、わたしも飲みました。カフェには、勝手におつまみのお菓子が5種類ついて来た。プチガトー。ママンが、あそこのレストランの料理はどれも「ちょっと!」「プチ!」なんていうから、日本の高級フレンチレストランの「プチ」を想像していたら、大違い! ハハハ! 日本の「プチ」の倍はあったよ。それにパンが自家製でとってもおいしくて、普段、パンはあまり食べないわたしが、小さかったので、6個くらい食べてしまったので、カフェの時にはもうお腹がパンパン。でもせっかくだから、どんな味かなぁ、とプチガトーも5種類すべて味見。アーモンドのセンベイのようなのが1番おいしかった。香ばしくて。なんと4時にお食事会終了。12時半にレストランで待ち合わせて、レストランを出たのが4時過ぎ。料理が運ばれるのがゆっくりだったし・・会話もはずんだし。ベルギー夫人は英語も達者なので、わたしとは英語。ダンナの方はもともとあまり喋らない静かなひとのようだったが、フランス語はあまりできないので、奥さんが時々フレミッシュに訳して伝えていた。この2人は、隣の隣の家のひと。といっても本宅はベルギー。年に数回休暇で来るのだ。気さくなひとたち。今回は、ベルギーからスイスのジュネーブまで飛行機、そこからレンタカーして、3時間半でこの村に来たという。木曜日に来て、月曜日には帰る!という短い休暇。金曜日にはアルル、土曜日にはアルデシュに行ったという。短い休暇だと、日本人だけじゃなくて、誰でも精力的に動き回るものだ(笑)。50代の元気なひとたち。と言っても、ベルギー夫人は、わたしが4年余り前に初めてあってからの間に、離婚、乳がんで両乳房切除という試練。大変な思いをされたらしい。ベルギー夫人とママンは、わたし達は、姉妹!とお互い言っているくらいの親しさ。ママンはベルギー夫人を、ベルギーの妹、夫人は、ママンをプロヴァンスの姉!と呼んでいる。ママンもずいぶん心配して、お互い、ベルギーとプロヴァンスと離れているので、電話で何度も励ましたそう・・そんなことがあったんだけど、その後、出会いがあり、娘が結婚し、孫も生まれ、おばあちゃんになった。こうしてまた一緒に楽しく食事ができるようになった。4年前に比べて、若返ってきれいになったベルギー夫人を見て、ああ、よかったねぇ、と、しみじみ思ったのは、わたしだけではないだろう。夕食は、全員パス(苦笑)。パパはうちに着いたら、早速ベッドにもぐりこんだ。テレビを観ながらウトウト。コニャックが効いたようだ。ママンは日曜日、料理からいっさい解放された。やっぱりさすがにうれしそうだった。で、この後、イギリスから、Mの友人2人が予定より何時間も早く着いたので、わたしは忙しくなった。イギリスから来たといっても、イギリス人ではなくて、イギリスに住むフランス人(笑)。今夜は、パパやママンとは別に、わたし達は、パエリア。村にスペイン人がやっているおいしいパエリア屋さんがあるのだ。そこは、お持ち帰り専門。何日か前に頼んで、指定した時間に取りに行く。薪で炊いて作るので味が違う。ということで、今日の日記はこれでおしまい。ここまで読んでくださった方、ありがとう。また、明日。
Dec 6, 2004
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TELETHON 「テレトン」というのが、金曜日からフランス全土で始まった。日曜の夜に終わる。大々的なチャリティーなのだ。テレビ番組でもやっているし、町や村でも色々な形でやっている。集めたお金は、難病の研究に使われるという話。今日は土曜日なので、セント・セシルの村のマルシェに行った。歩いていると小学生の女の子2人連れから、TELETHONのお菓子を買わない?と言われた。見ると、カゴに手作りお菓子を満載して募金箱のようなものを持っている。すると、Mが、あっ、TELETHONなら、きのう買ったからもう要らない!などと冷たいことを言った。2人は、あぁ、そうですか。あっさり去ってしまった。Mがいうには、ママンもパパもそれぞれ色んなところでTELETHONのお菓子を買ったし、自分も買ったからいいんだよ!とのこと。ふ~ん、そのものなのかぁ・・小学生の子からも買ってあげればいいのに!ちょっと不満に思ったわたし。高いものでもないのにさ!今日のマルシェは、12月に入ったからか、数が増えていて、見たことのない店も出ていた。黄色い色のプロヴァンス柄の皿を売っている店とか、プロヴァンス柄の陶器のふた付きチーズ皿や、プロヴァンス柄のテーブルクロスの店、プロヴァンス手芸品の店など、色々。急いでいたので、全部の露店を見られなかった。マンダリンを少し買って、グリーンリーフ(レタス)が3つで2ユーロ(240円くらい)だったので買っただけ。今日のお昼は、前菜が、きのう買ったコングル Congreという名前の、地中海の白身魚のスープ。辞書には「あなご」とあるが、見た目は、なまずのようだったし、味もあなごとは全く違う。マルセイユでは、フィエラスFielas と呼ばれているとマルセイエ(マルセイユ人)のパパが言っていた。輪切りで買ったコングルを、フヌイユ(フェンネル)とニンニク、玉ねぎ少々入れてたっぷりの水で煮たもの。これは、パパとわたしだけ食べた。Mもママンも好みではないから。パパに見習って、マルセイユ式にオリーブオイルを垂らして、レモンをギュ-と手で搾っていただいた。コクがあって、さっぱりしていておいしかった。次は、山盛りのグリーンサラダ。ドレッシングもわたしが作った。生野菜は身体が冷えるからよくないと言われるが、生野菜には酵素があるからか、食べたくなるのよね・・わたしは冷え性ではないので、生野菜を食べたくなるのかも。メインは、カレ・ド・ポーク。カレ Carré というのは、豚の背中の最上部肉だそう。Carré というのは、英語でいえば Square、正方形という意味。この部位の肉が四角いからそういうのだろう。四角のスカーフにも使う。カレは、ニンニクとタイムを肉の中に数箇所、突っ込んで、プチサレ(ベーコン)を加え、塩コショウしてオーブンで焼いたもの。付け合せに、プチポワ(えんどう豆)とニンジン、厚切りの玉ねぎ、皮ごとのニンニクをこの肉汁で煮込んだもの。味付けには、プチサレ(ベーコン)と濃縮トマトのペーストを少々。この皮付きニンニクのひとかけらのことを、グース・ダイ・アン・シュミーズ!というんだそうだ。Gousse d’ail en chemise! 可笑しい。だって、シャツを来たニンニク!なかなかユーモラスではないの!コングルのスープとサラダで満足してしまったわたしは、カレはあまり食べず、付け合せのプチポワとニンジンの方をたくさんいただいた。肉汁で煮込んであるから、野菜の味が濃厚でおいしい。その後は、みんなで、マルシェで買ったマンダリンを食べた。まるで日本のミカン。パパと私はおいしいと思ったが、ママンには酸っぱいようで顔をゆがめていた(笑)。ママンはほんとうに酸っぱいものがダメなひと。ふつう女のひとって酸っぱいもの好きなのに。それを引き継いだのがM。Mも酸っぱいのはダメ!不思議ねぇ。その後は、濃いコーヒー飲みながら、TELETHONで買った南仏センベイのような、甘くて、アーモンドやへーゼルナッツなどのナッツがいっぱい入ったお菓子をバリバリ?食べた。お菓子のお陰で、カフェ・ノワール(砂糖を入れないブラック・コーヒー)、今日は全部飲めた(笑)。今日の夕飯は、お昼の残り。カレ・ド・ポークとプチポワ。お昼に食べた時よりも味がよくなっていた。味が染み込んでしっとりしていた。お昼は食べなかったが、カレ・ド・ポークに入っていた玉ねぎがとろっとしていて、1番おいしかった。肉のうまみが染み込んでいたかなぁ。明日のお昼は、パパ・ママのベルギー人のお友だち夫婦から、我が家はレストランに招待されているので、そこで何を食べたか、書くことになると思う。お楽しみに。今日も日記を最後まで読んでくださった方、どうもありがとう。それではまた明日。おやすみなさい。
Dec 5, 2004
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金曜日なので、魚を食べる日。フランスでいったいどのくらいのひとが、金曜日に魚を食べるという宗教的習慣をおこなっているのだろうか。イタリアやスペインでも金曜日には魚を食べるのか。プロテスタントの国、ドイツやオランダは、どうなのか。イギリスは?今日のお昼は、すずきの丸焼き。朝、ママンとセント・セシルの村まで魚を買いに行った。車で売りに来る人がいるのだ。わが村には来ないが、村に一軒だけある食料品店でも、金曜日の朝、魚を仕入れてくるけど、魚の種類が少なく、割高だから、ママンはわざわざセント・セシルまで行くのだ。すずきは安い方で、キロあたり18ユーロ。だから、2,200円くらいなのか。一匹丸ごと買う。1.5キロくらいだったので、27ユーロ。3,300円。高い! 4人分。ひとり800円ちょっとということ。フランスでは、安いすずきでこんな値段というのは高い。東京湾のすずきというのもそういえば、高かったような。だんだん捕れなくなって、値段があがったのだろう。高級魚といわれるのも、魚の数が減ったからか。魚屋でアラももらった。猫たちにやるのだ。といっても私が煮て、大きな骨はとってやる。ここの猫たちは、魚はあんまり食べなれていないらしく、骨をつまらせて大騒ぎになるからだ(笑)。すずきはフランス語では、BAR(バール) あるいは LOUP(ルー)、英語で SEA BASS(シー・バス)というのだ。地中海では今でもたくさん捕れる魚らしい。すずきは、買う時、魚屋がひれとアラを取ってくれたので、丸ごとを耐熱ガラスに入れ、ジャガイモをたくさん、玉ねぎ、ニンニク少々を魚の上にのせ、腹の部分に、レモンの輪切りとフヌイユ(フェンネル)、水1カップを加え、オーブンに入れ、強火で45分焼く。ふつうは、白ワインを加えるのだけど、ママンは、あとで、胃がもたれるから、水にすると言っていた。前菜は、アンショワ(小イワシ)のスパゲッティー。といってもパパとわたし。アンショワが嫌いなMとママンは、ロックフォーと生クリームのスパゲッティー。これはゆうべの残り。すずきは、テーブルでMが切り分けた。わたしは片面の下半分、腹の部分。脂肪があっておいしい。パパはその上半分、背のほう。肉厚でさっぱりしている。ジャガイモが、とろりとしていて、レモン、フヌイユの味と香りがなじんで、美味じゃ~~~という感歎のため息!!! これは全員から! 特にMとわたし(笑)。 結局、魚大好き!なわたしが、頭(かしら)の部分の身も平らげて(あきれて見ているママンを尻目に)、今日のお昼のすずきとジャガイモのオーブン焼きは、すべてなくなった。猫たちには、頭(かしら)の残骸と背骨しか残らなかった(苦笑)。日本では、猫には、魚の骨!という連想が成り立つが、我が家では、猫に魚の骨をやっても食べないか、つまらせて大騒ぎ。身の部分をやれば、もちろん大喜びで食べる。すずきのあとは、チーズ。デザートは、ヨーグルトと、きのう、村のブランジェリー(パン屋)で買ったトロペジアン。村のは、おいしくないんだけど、きのうはセント・セシルまで行けなかったのでしかたがない。トロペジアンというのは、丸いお菓子というか、ケーキなのかも。中に、レモンの味がする生クリームが入っていて、表面は砂糖がかかっている。店によって、砂糖の粉だったり、ザラメだったりするが、村のは、ザラメ。サン・トロペというコートダジュールの有名な村で昔、作り出されたのでこの名になったと聞いた。カンヌに近い、サントロペは、何でもない漁村だったが、ココ・シャネルに気に入られ、そのうち、パリの芸能人や金持ちが増えて、今では、パパラッチィたちが年中うろつき回って、シャッターチャンスをねらっているような海辺のまち。2回ほど行ったが、場所によっては、フェラーリやポルシェ、ベンツ、ジャガーなどの高級車がずらずら停まっている、ちょっとギラギラしたところ。夜の六本木のような雰囲気がある(笑)。でも、このお菓子、トロペジアンは、サン・トロペが素朴で健康的な漁村だった頃を彷彿とさせる味。真っ青な地中海の開放的な香りと、風にまじるレモンの香りがする、というのは大げさか。ゆうべは、色々な野菜で作った熱々のスープだった。ブイヨン(だし)は、ソシス・ド・メナジェ(大きいソーセージ)と豚のすね肉骨付き(足首から上、ヒザから下) Jarret de Porc ジャレ・ド・ポーク、で作った。野菜は、キャベツ、ジャガイモ、ニンジン、赤インゲン豆、セロリ、ポアロ(長ネギ)、ニンニク少々。野菜はミキサーで潰さないでそのまま。塩味。ママンに聞いたら、ポークのジャレは400gで6ユーロ(720円くらい)。1番高いジャレは仔牛のだそう。材料はすべてまとめて、塩・コショウを足して、ココット(圧力鍋)に入れて、50分煮込む。簡単料理。初めに、野菜スープをいただく。熱々。フランス人は猫舌なはずなのに、我が家ではけっこう熱いものを食べる。わたしは日本では猫舌に属す。こちら、フランスのひとは、もっと猫舌。だから、レストランで、このスープぬるいぞ!と思うことがある。次に、Mとわたしは山盛りのグリーンサラダをいただいた。これはわたしが作った。ニンニクをひとかけら、ミニおろし金で摩り下ろして、セレXERESというスペインのマイルドなワインビネガーとオリーブオイルとマヨネーズ、塩・コショウ少々をいれてよく混ぜ、食べる直前にレタスと混ぜた。マヨネーズの替わりに、ディジョン・マスタードの時もある。それから、M以外は、皿に盛った、↑ ジャレ(豚のすね肉)とソシスをいただく。ジャレは皮の部分も厚く、たっぷりあるけど、煮込んであるので、とろりとやわらかくなっている。脂身はほとんどない。コラーゲンがいっぱいでお肌によさそう(笑)。パパはこれにディジョンマスタードをつけて食べた。わたしはちょっと塩・コショウを振ってそのままいただく。ソシスはそのまま。どちらもおいしい!特に、ジャレの皮はとろとろでおいしい。Mは、アントレコート(肩の上の背中部分)のビフテキ。焼き具合はブルー。血が滴っていた(笑)。チーズを食べて、デザート。なんとゆうべは、ママンが作ったリンゴの丸焼き。リンゴの芯をくりぬいて、カネル(シナモン)の粉を振って、オーブンに入れて、焼くだけの簡単なもの。まだあったかくて、カネルとリンゴの香りが、香ばしい。リンゴは甘くてやわらかくおいしかった。パパとわたしは、皮まで食べてしまった。やっぱり手作りデザートはおいしいなあ、と思った。これで今日の日記はおしまい。最後まで読んでくださった方、ありがとう。ではまた、明日。ごきげんよう!
Dec 3, 2004
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11時過ぎ、村に、新聞とパンを買いに行こうとしていたら、急に、どしゃぶりになってしまった。10分くらいであがったので、買い物かごをさげて、傘ももっていつものようにでかけた。途中で虹がかかっているのが見えたが半分だけ。残りの半分は雲に隠れて見えなかった。気温は低くない。15度くらいか。今日のお昼は、前菜にスパゲッティ-。ママンとわたしは、きのうのマグレ・ド・カナルのソースの残りをからめたもの。パパはロックフォーと生クリームソースのパスタは嫌いなので、ニンニクとオリーブオイルのスパゲッティ-。Mもこっちを食べた。次は、ブロッコリーのグラタン。茹でたブロッコリーをつぶして、生クリームとグルゥイエールというチーズを入れてオーブンで焼いたもの。簡単なのに、おいしい。チーズから適度に塩気が出ていて、なめらかで、それでいて、こってりしていなくて、おいしかった。今日のメインは、コロッケ。といってもパン粉のついた、日本で言うコロッケではなくて、小麦粉をまぶして油で揚げたコロッケ。中身は、ポトフの牛肉、ハム、ピューレ-(マッシュドポテト)など、冷蔵庫の中の残りものをかき集めて、卵1個、にんにく、塩、コショウを加えて、ミキサーにかけ、コロッケの形にして、小麦粉をつけて油で揚げたのだ。残り物とは思えないおいしさ。冷蔵庫もすっきりしていい(笑)。あとは、チーズを食べて、デザートにヨーグルト、その後、濃いカフェ。今日は、わたしも、3口くらいカフェを飲んだ。みんなと違って、甘い砂糖味のカフェは嫌いなのだ。カフェ・ノワール(ブラックコーヒー)が好きなんだけど、フランスのコーヒーは濃すぎる(苦笑)。イギリスでは、たいていの人は、冷たいミルクと砂糖をいれて飲んでいた。この冷たいミルクを少々いれて食後に飲む、薄いイギリス式コーヒーをフランス人は変だと思っているから、可笑しい。カフェオレはミルクが入っているけど、温めたミルク。イギリスにあるイタリアンやフレンチのカフェのコーヒーならいいが、イギリスのふつうのコーヒーはまずかった、というのを思い出した。でも、イギリス人にとってはそれがおいしいんだから・・・イギリス人の味覚もだんだん変わりつつあるこの頃。限りなく、イタリアンやフレンチに近づきつつあるというだけの話か(笑)!
Dec 2, 2004
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今日も朝から雨だった。お昼にちらっと太陽が顔を出した。ママンがソレイユ・ソレイユと大喜びをしていたが、雲の陰に隠れてしまった(・・;) お昼のメインは、鴨(かも)。マグレ・ド・カナル(鴨の胸肉)のグリル。有名なオレンジソースのではなく、ロックフォー(青かびチーズ)と生クリームのソースを好みでかけていただいた。まずはフライパンで両面よく焼いて、オーブンに入れて焼く。Mは、ロゼといわれる焼き具合が好きなので、焼き時間に注意。取り出して切ったら、焼けていたのは、周り1センチだけで中はまだ、血の滴るような赤い肉。これが、Mの好み。彼は、これで、ロックフォーのソースをかけて、うまいうまいといいながら食べたが、ママンとわたしは、顔を見合わせた(笑)。あまりにも生々しいので、食べる気になれない。それで、オーブンに戻す。周囲2センチ弱焼けたところでいただいた。まずはソースをかけないで、塩・胡椒だけふって食べてみた。う~ん、表面の、皮の下の脂肪がほどよく溶けていて、肉がやわらかくておいしい。 マグレ・ド・カナルは、久しぶり。鴨肉はもう飽きた、なんて思っていたが、食べてみると、改めておいしさに感動。ロックフォーのソースをかけてみた。これもおいしい。ロックフォーが強くなくて、ほどよい。ところで、パパは、鴨は食べたくないと言って、ビフテキ。Entrecôtes アントレコートと呼ばれる、背中あたりの肉だ。焼きあがったら、パパは、塩をパラパラ、胡椒をいっぱいかけて食べた。焼き具合は、セニョンといって、レアのこと。わたしもビフテキの時はセニョン。Mはブルー。ブルーというのは、両面をさっと焼くだけだから、ほんとうに血がしたたるような焼き具合。日本の牛肉のたたきというのはセニョンなのかな。ところで、きのうポトフのことを書いたが、まちがいがあった。アイオリというプロヴァンス式マヨネーズのこと。ポトフにはアイオリは使わないのだった。水煮か蒸したかした魚にアイオリをつけて食べるのだった。すみません。Mとママンがマヨネーズをつけてポトフを食べたものだから、混乱してしまったm(__)m今日は、これでおしまい。また明日。
Dec 1, 2004
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10時頃から雨が降り出した。昨日1日で雨はおしまいかと思っていたが、そうではなかった。風はまったくなく、昼間の今の気温は、10度くらい。寒い。こういう日にぴったりだった今日のお昼。それはポトフ。POT-AU-FEUとつづる。POTは「ポ」で、Tは発音しない。後ろの、場所を示すAU「オ」といっしょになって、Tが復活。「オ」とつながって、「ポト」となる。POTとは、元々、煮込み用深鍋。FEU「フ」とは、火。火にかかった鍋。暖炉の火にかかった鍋だろう。寒い冬に、家の中の暖炉で、ゆっくり煮える、牛肉と野菜。そういうイメージか。ママンは Cocotte-minute ココット・ミヌットと呼ばれる圧力鍋を使用。牛の骨付きすね肉と野菜に、ニンニク、セロリ、タイム、グローブと塩・コショウを加えて煮込む。野菜は、ニンジン、長ネギ、かぶ、ジャガイモ。「かぶ」ってフランス語では、ナヴェという。つづりは Navet。最初に、ポトフのブイヨン(だし汁)で作ったスープ。作ったといっても、ブイヨンに米を入れて、煮ただけのスープ。このスープ、さっぱりしていて、それでいて、味わい深く、米がどろんとしていなくて、おいしかった。熱々をいただいた。好みでおろしチーズを入れて食べる。熱いスープの中でチーズが溶けて、チーズの塩気が加わってよりおいしいのだ。 今日は入れるのを忘れてしまった。チーズなしでも相当おいしかったから、必要なかったのかも。次に、汁気を切った肉と野菜が別々の皿に盛られえて出てくる。肉は骨からはずしてあったが、大きいかたまりが4,5個なので、ひとつの皿に載らない。それを各人好きなだけ自分の皿に取る。Mとママンはマヨネーズで食べた。パパとわたしはプロヴァンス式食べ方。11月26日(金)の日記 ラビオールのスープ で書いたが、塩漬けの黒オリーブの実をいくつか取って、生タマネギをその場で好きなだけスライス、酢漬けの生ナスを取って、オリーブオイルをかけ、肉、野菜とよく混ぜていただく。生タマネギのスライスと煮込んでやわらかくなった牛肉と合って、おいしい。生タマネギは、強烈ではなく、マイルドな味なので、少々分厚く切っても大丈夫。若鶏で同じようなものを先週、木曜日に食べたけど、鳥の時は、だしを取ったあとの鳥は、味気なくておいしいと思わなかったので、ほとんど食べなかったけど、ポトフの牛肉は、まだまだうまみが残っていて、食べてもおいしい。ダシガラというわけではなかった。ママンは、そういうことをよく見ていて、ローヌのほとりは、ブイヨンに使った鳥は食べないけど、牛肉は食べるのね!と言われてしまった(苦笑)。別に意地悪で言ったわけじゃない。ママンにしてみれば、若鶏のダシガラもおいしいのに、どうしてこのひとは食べないのだろう?と思っているのだろう。本当にあれはダシガラで、おいしくないよ~、とは、言えなかった(笑)。きっと、鳥の質が悪かったのだろう。ふつうは、きっとダシガラでもおいしいのかもしれない(笑)。ところで、ゆうべは、えんどう豆のスープだった。もちろん、昼間の残りも。夜は、スープがいい。特に冬は。温かいし、軽いので消化にいい。野菜をミキサーでつぶして、とろりとさせたもの。えんどう豆(グリーンピース)といっても、シーズンではないから、乾燥したものを買って来る。乾燥えんどうは固くて煮えるのに時間がかかるから、固い殻を割って潰したものを売っている。ポワ・カセというのだ。カセというのが、割るという意味。ポワはもちろんえんどう豆。作り方をママンに聞いたが、簡単だった。鍋に水を入れ、沸騰したら、ポワ・カセを入れる。煮えたらニンニクをいれ、もう少し煮て、ハンドミキサー(プロセッサーというのか)で、粒がなくなりまで、混ぜる。塩・コショウを少々加えてできあがり。ブイヨンとかハーブも入っていないのに、とってもおいしかった。スープを食べる時は、クルートを浮かべて、オリーブオイルをかけるのだが、わたしは、オリーブオイルはかけなかった。クルートは、ママンが余りもののバゲットを薄く切って、オーブンで焼いて自分で作った。いつも書かないが、メイン料理のあとは、必ずチーズが出て、そのあと、デザートなのだ。わたしはたいがい、チーズも食べている。デザートはヨーグルト。ケーキの時もあるが、そういう時は、前菜、メイン、チーズもそれぞれ量を控えないと食べられない(笑)。
Nov 30, 2004
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今日のお昼は、ムール貝のスープ・パスタ入り、ズッキーニのオムレツだった。ズッキーニは、アメリカ英語になったイタリア語。フランス語では、クロジェットという。イギリスでもクロジェットという。イギリス英語はたくさんのフランス語から成る。ムール貝は、土曜日にセント・セシルのマルシェで買ったもの。身が小さかったので、スープにしたのだ。クロジェットのオムレツの卵も土曜日マルシェで買ったもの。黄みが2つの双子卵が2個もあったとかで、ママンはとっても喜んでいた。なぜかというと、卵の黄みが2個というのは、珍しいので、幸運が舞込む印なんだそう(笑)。オムレツには6個の卵を入れたとか。クロジェットがやわらかくて、自然の甘味があって、とってもおいしかった。昨日の日曜日のお昼は、やっぱりごちそうだった。メインは、ジゴー。羊のモモ肉のオーブン焼き。ニンニクを肉の中に埋め込ませて焼いただけのシンプルなものだったけど、肉の質がよかったので、とってもおいしかった。肉の質がいい時は、ハーブなんかは使わないのだそう。せっかくの肉のいい味を消してしまうからということ。今日のお昼にも、昨日のジゴーの残りがいっぱいあったので、わたしはついついいっぱい食べてしまった。不思議、先週は、肉より野菜だったんだけど、昨日から、肉がうまい!になって、肉をいっぱい食べている。きのうは、お昼にも濃いカフェを飲んでしまったので、夜、なかなか寝つけなくて、今朝は早起きできなかった。カフェインに敏感になっているので、注意しているんだけど、きのうは、肉をいっぱい食べたからか、カフェのいい香りに抵抗できなくて飲んでしまった。で、5時には起きられなくて、7時起き。早起きは三文の得、といわれているけど、朝の2時間の差は大きい。午前中があっという間に終わってしまった今日だった。ところで、今日は朝から雨。風がないので、ざあざあ、まっすぐに降っている。といっても12時前には止んでしまった。遠くに見える、モン・ヴァントゥ、ヴァントゥという名の山では、雪だったそう。この山、プロヴァンスでは1番高い山だそう。といっても、確か、2000メートルなかったと思う。冬はスキーができるところ。11時前、雨の中、大きな傘を差して小走りに村に向かうひとあり。それは、わたしだった! 村のバーに新聞を買いに行ったのだ。初めは、早足で歩いていた。ところがどうしたわけだか、走りたくなって、走り出す。傘と買い物かごを持ってジョギング。すれ違った車の中のひとは驚いていたに違いない!だいたい、歩いているひとなんて、天気がよくてもそういないのに、雨が降っている時に、大きな傘と買い物かごを持った、東洋人が、白い息を吐きながら、走っているのだ。いったい、何事ぞ!と怪しまれたかもしれない(笑)。ジゴーの肉パワーが噴出したのか(笑)。わたしには、ジョギングはもう無理だ!と思っていたけど、これはいけるかもしれない。これからもっと寒くなるにつれて、またまた、色々おいしい料理が食卓に登場する。特に、ジビエを使った冬の煮込み料理なぞを堪能できるというもの。おいしいものを楽しむには、運動と健康がやっぱり大事よね、と思ったのであった。ジビエというのは、家畜ではなくて、狩猟して捕る、イノシシ、野ウサギ、鹿などのこと。今日の日記はこれでおしまい。最後まで読んでくださった方、ありがとう。ではまた明日。
Nov 29, 2004
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昨日は、Ste. Cecile セント・セシルという村のマルシェにMと行った。 土曜日の午前中立つ露天市だ。10時前だったので、駐車場がいっぱいで、停めるところがないのでは、と心配したが、運良く、ちょうど、出て行く車があって、難なく停められた。近所に住んでいて、歩いて行けるならいいが、わたし達のように車で行く場合は、9時には行かないと駐車場がない。夏は、もっと早く行かなければ。夏のマルシェの人手はすごい。バカンス客も大勢来るから。この辺の村々の駐車場はどこも無料。ママンから頼まれたものを買いに行った。ムール貝、レタス3個、スパゲッティ-5番(細い)、バゲット、卵。バゲットは、いつものパン屋、スパゲッティ-もCasinoというチェーンの商店で、それぞれ調達。マルシェにパン屋も出店しているけど、どんな味か知らないし、いつものパン屋は、うちの村のパン屋よりずっとおいしいので、ここで調達。バゲットとコンプレ(全粒粉)を買った。1.8ユーロ(200円くらい)。ここのコンプレは、表面にゴマがまぶしてあって、とてもおいしかった。バゲットは、うちの村のよりも0.1ユーロ高くて0.8ユーロだけど、コンプレは、1ユーロで0.2ユーロ安い。八百屋が4店も出ていて、いつも買う駐車場近くの若いひとがやっているところには、いいのがなかったので、パン屋の近くの八百屋で、アボカドとレタスを買った。Mが、アボカドが大好きなのだ。ここは、アボカドも大きくていいのがあった。なんといっても、この店は客が多い。一番人気の八百屋。客が多い分、自分の番が回って来るまで時間がかかる。大きいアボカド6個と葉の先が縮れた黄緑色の大きなレタス3つで、5.4ユーロ(640円くらい)。ちゃんとレシートもくれる。これは安いのか高いのか。日本に比べれば安いだろうが、通貨がフランだった時に比べたら、高くなっている。卵は、卵だけを売っているところが2箇所あったけど、ママンの指定で、バーの前あたりに出店している小父さんのを、ということで、そのひとから買った。大きい卵1ダース、12個で3ユーロ(360円くらい)。もちろんこの卵は小父さんのうちの、ニワトリの卵で、放し飼いの卵。これは日本に比べて高いのか・・・日本の卵の値段っていくらだったか、忘れてしまった。スーパーの特売の卵に比べたら高いだろうけど、飼料にこった卵は高かったような・・・ムール貝は、2軒ある魚屋のうち、マルセイユの魚市場まで行って仕入れてくるという夫婦がやっている方でいつも買う。新鮮で種類が多いから。ここで2.5キロ買った。9ユーロくらい(1,000円くらい)。これは安いかもしれない。ムール貝は今が旬。パパが大好きで、生でも食べる。Mとママンは、生は全くダメ。パパとわたしで、貝殻をナイフでこじ開けて、パパが作ったワインヴィネガーをかけて、20個は食べた。残りはクリーム煮にするのだ。マルシェに出ている店は、食べ物では、リンゴ屋、ハチミツ屋、パエリア屋、パスタ屋(自家製パスタ各種を売る)、肉屋、ローストチキン屋(その場で焼きながら売る)、チーズ屋、魚屋、貝屋(ムール貝、牡蠣KAKIだけ売る店)、ピザ屋、塩漬けたら屋、菓子屋。その他には、手書きのおしゃれな看板屋、カバン屋、ナイフ屋、花屋、服屋、ズボン屋、帽子屋、プロヴァンスのエプロン屋、マルセイユ石鹸屋、プロヴァンスのハーブ屋、素焼きのつぼ屋、プロヴァンスの風景画屋など・・食べ物屋は、ほとんど製造直売。日本から観光で来たら、お土産がここでそろってしまいそう。きのう1番おもしろいと思った店はナイフ屋。キノコを取る時専門のナイフがあった。キノコの図鑑のようなものの上においてあったので、目を引いた。キノコも今がシーズン。キノコ取りに行きたいけど、我が家のひとは自分で取りに行くことに興味がないので・・・ダメ。おまけに、パパやママンからは、ひとりで雑木林に入っては危ないからダメよ!と念を押された(苦笑)。 理由はふたつ。今は狩猟のシーズンで、裏の雑木林にはイノシシや野ウサギを追う猟師がいる。猟師といっても、村のおじさんたちだが・・まちがって撃たれることもあるのだ。2つ目は、女ひとりだと、オオカミにねらわれることがあるからだ。フランスには、野生のオオカミが棲息している。先日、猟師がオオカミに襲われそうになって、撃ち殺したというニュースがあった。空腹だったんだろうね。鉄砲がない時代には、オオカミの餌食になる人間が少なからずいたという話だ。裏の雑木林でオオカミに襲われる話は冗談! プロヴァンスにはオオカミはいない。いるのは、ピレネーのある地方。オオカミといっても、パパとママンが心配するのは、人間のオオカミのこと!ミッシング(行方不明)の子供や若い♀(女性)が、こんな田舎にもいるから。恐~い話だけど、本当のこと。わたしは若い♀部類には入らないけど、一応♀だから注意しなくちゃいけない(苦笑)。今の世の中、オオカミよりも人間の方が恐いのだ(苦笑)。ということで、散歩の供に、人間オオカミを撃退してくれる、大きくて勇ましく、優しい犬がますます欲しくなったわたし・・大型犬といっしょだったら、ひとりでキノコ狩りにも行けるというものだ。その時は、マルシェのナイフ屋でキノコ用ナイフを買おう(笑)。今日の日記はこれでおしまい。最後まで読んでくれた方、ありがとう。ではまた、明日。
Nov 28, 2004
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カトリックの習慣なのか、昨日、金曜日のお昼は魚、魚、魚。もう、とっても幸せなデジョネ(ランチ)だった。ママンは、朝、セント・セシルの村まで魚を買いに行った。車で魚屋が売りに来ているのだ。私たちの村には来ない。村に一軒だけある商店でも、金曜日の朝、魚を仕入れて、売っているが、種類が少ないのと、高いので買わないのだ。魚料理は3種類。Mとパパの好みが違うのでママンは大変。パパ用にMERLANメルラン(たらの一種)の水煮のようなもの。地中海の魚だそう。丸ごと、といっても内臓は取ってある。水に、ニンニクひとかけらとフヌイユというハーブを入れて、だしがでるまで煮る。それを熱いうちに皿に盛り、ブイヨンもたっぷり注いで、オリーブオイルとレモンのしぼり汁をかけていただく。 わたしは、オリーブオイルは入れなくて、レモン汁だけにしたが、あまりのおいしさにびっくり。ブイヨンはまるで日本で食べる魚の澄まし汁である。ニンニクとフユイユの味はほとんどしなかった。メルランの澄まし汁は、パパとわたしであっという間になくなった(笑)。Mとママン用にベシャメル・ソースBECHAMELのシーフードグラタン。中身は、川カマスのクネルがいっぱい、スモークサーモン、小エビ。ベシャメル・ソースというのは、バター、小麦粉、牛乳で作る。オーブンで焼くと、高さ15センチくらいまでふくらんだ。でも冷めると、ペシャンコ(笑)。このソースは、ベシャメル侯爵というひとの作。1630年から1703年の、大昔のひと。カマスという魚で作ったクネルQUENELLES DE BROCHETとは、太いソーセージのような形をしていて、スーパーでできあいのものを買える。色は白っぽい。バター、小麦粉かパン、牛乳、卵を混ぜて、塩ゆでにしたもの。トレ・ボン!だった。3つめは、モリュエットMORUETTE。小たらのことで、北の方で取れる。切り身にパン粉をつけて油で揚げたフライ。白身魚のフライ。パン粉は市販のものだけど、ママンがパン粉をつけて揚げた。熱いうちに、レモンのしぼり汁をたっぷりかけていただいた。パン粉の粒が細かいので、衣が薄くて、おいしかった。これは、Mもパパも食べた。Mは、魚より肉!のひとなんだけど、今日のお昼があまりにもおいしかったので、「魚っておいしいんだね。今日は魚のおいしさに初めて気がついたよ」とうれしい事を言ってくれた。今日の日記はこれでおしまい。最後まで読んでくれてありがとう。また明日。
Nov 27, 2004
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昨日のお昼は、ラビオールのスープ、レタスだけのグリーンサラダ、若鶏のブイヨンでゆでた野菜、丸ごとゆでた若鶏だった。レタスは、きのうの朝、バゲットと新聞を買いに村に行ったら、農家のひとが野菜を並べていたので、そこで買った。日本でいうサラダ菜のようなレタスで。通り過ぎようとしたら、あまりにも新鮮な緑の色が目に飛び込んで来て、買わずにいられなかった、という次第(笑)。2つで1.8ユーロ(200円くらい)。ちょっと高いかな。でも新鮮だからいい。レタスは洗って、サラダの水切り器で水を切る。遠心力を利用して水を飛ばすやり方。取っ手をもって、ぐるぐる廻す。いつまでも水が出てくる。ドレッシングは、サラダボールに、ニンニクをすりおろして、ディジョンマスタードを加えて、塩、コショウ少々をいれ、オリーブオイルとセレスというスペインの酢(酸味がマイルド)を加えてよく混ぜる。食べる直前に、レタスを加えて、ドレッシングを混ぜ合わせる。グリーンサラダはわたしが作った。野菜を買って来て、洗って、ドレッシングを作って、食べる直前に混ぜ合わせたのだ。ママンはどうも野菜を洗って、水切りをするのが面倒くさいようで、サラダが食卓にあまりのぼらないということに最近気付いたからだ(笑)。フランスでは、サラダ菜を洗って、プラスチックの遠心分離器で水切りをするのが一般的。こういうことに、ズボラなわたしは、サラダ菜を洗ったあと、いつも、手でぎゅっとしぼって、水切りをしていた。野菜のおひたしの要領かな。でも、フランス人の感覚では、野菜の原形を損なわないでそのままいただく、というのがいいんだろうな。でもねぇ、毎日サラダ菜を洗って水切りする主婦の身になったら、ぎゅっとしぼる水切りでいいと思う。大変だもの!洗って、水切りした野菜のパックをスーパーで売ってはいるが・・自分で買って洗った方が、安いし、鮮度もいいのだ。ゆで野菜は、若鶏を煮込んで作ったブイヨンに、若鶏は取り出して、野菜を入れて、煮込んだもの。野菜は、ニンジン、ジャガイモ、かぶ、ネギ、コルジェット(ズッキーニ)、セロリ。やわらかくて、おいしかった。プロヴァンス式食べ方というのがあってパパが実演。皿に取ったゆで野菜に生タマネギをナイフでスライス、黒オリーブの塩漬けを好きなだけのせ、オリーブオイルをかけ、混ぜて食べる、というもの。精力つきますよ、この食べ方は(笑)。ラビオールというのはラビオリの小型版で中に肉とか入っていない。初めて食べた。若鶏と野菜のブイヨンに、ラビオールを入れたスープは、ラビオールがとろけるようで、おいしかった。ところで、きのうは、ミストラル3日目のはずだったのに、止んでいた(笑)。ミストラルは3の倍数日吹くといわれている、昔からの言い伝えどおりには行かなかった(笑)。今回のミストラルは、割と穏やかな風でよかった。きのうは、全くの無風。快晴。東京の真冬の快晴日、のようだった。こういう日もいいけど、風が丸一日、全く吹かないというのも、ちょっと不気味な気がしたわたし。今日も無風だけど、どんより曇っている。湿気も上昇。これで今日の日記はおしまい。読んでくださってありがとう。また、明日。
Nov 26, 2004
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きのうのお昼はVEAU(ヴォ-)仔牛のトマトソース煮だった。英語ではVEAL(ヴィール)。仔牛肉は大きな角切りで、よく煮込んであって、やわらかく、とってもおいしかった。ライスをそえて、↑ ソースをたっぷりかけていただいた。ライスと言っても日本のお米のようではなくて、粘り気がないお米。形は日本米よりもちょっと大きくて長めだったかな。先日、何かの料理の時に、日本米ほどではないが、ちょっと粘り気がある米が出た。Mもわたしも気にせずに食べたし、わたしはおいしいと思ったんだけど、パパからクレームが出た(笑)。パパは粘り気がある米が嫌いなんだとさ(笑)。何を食べてもおいしく感じてしまうわたしにはこんなにちょっぴりの粘り気のどこがいけないの?と、理解不能なんだけど・・・日本米なんてもっと粘っているから、食べられないだろうな、パパ。と思ったのであった。パパとわたしの食の好みは似ている、と前々回書いたが、パパはフランス料理、それもほとんど南仏料理しか食べない!というのがわかった。生クリームを使った北の方の料理は好みではないらしい。とにかく、トマトソースがベースの料理が好きなのだ。ヨーグルトも食べない。これも北の方のものなのだ。反対にMとママンはトマトソースも好きだけど、生クリームいっぱいの料理が好き。わたしはどっちも好き(笑)。パパは肉より実は魚が好き。Mとママンは肉の方が好き。わたしもパパと同じで、肉より魚の方が好きなんだけど、毎日、魚!というのも困る(笑)。パパもママンもMも、魚の好みが激しい!特にママンは魚はほとんど嫌いなよう。すべての魚が好きでおいしく食べられてしまうわたしには、これも理解不能。だから魚を買うときも大変! みんなが嫌いな魚がサバ! これは、私の大好物。この家にいたら、生涯サバは食べられない(・・;) どうしてもサバが食べたくなったら、そんなことがあるかはちょっと???だけど、そういう時は、こっそり自分で調理して食べるっきゃない(苦笑)。イギリスにいた時は、サバの切り身の燻製(くんせい)をスーパーで手軽に買うことができた。で、よく買っては、ご飯を炊いて、サバの燻製をフライパンに少しの油を垂らして、ふたをして、とろ火で熱して、熱々にしょう油をちょっと垂らして食べたものだ。Mは嫌いだから、もちろん食べない。匂いも嫌だったようで、私が、サバの燻製を食べている時は、居心地悪そうな顔をしていた(苦笑)。すみませんねぇ、臭くて! でもなにさ!こんなおいしいものの味がわからないなんて、かわいそうと内心ニンマリしながら、もくもくとサバを口に運ぶローヌのほとりであった(笑)。フランスのスーパーでは、このサバの切り身の燻製、売っていないのよね・・・ママンはパパとMの好みを考えながら、明日はなににしようか!といつも献立を考えている。Aを作れば、パパは満足だけど、Mは嫌いだから、Bも作らなくちゃ!Cだったら、パパとMのどちらも好きだから、Cにするか!とか。肉屋でもいつも考えながら選んでいる。わたしには、「ローヌのほとりは、本当に何でもおいしく食べられていい! ああ、うちの男どもはむずかしいよ~!」と時々嘆いている(笑)。今日の日記はこれでおしまい。読んでくださってありがとう。Merci beaucoup!
Nov 25, 2004
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