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今日はすみだトリフォニーホールまでフラメンコギター奏者「トマティート」とフラメンコピアノ「ドランテス」の豪華2本立てコンサートに行ってきました1部はドランテスのグループピアノ ベース パーカッション カンテの4人編成ちなみにカンテは以前パコ・デ・ルシアのグループにもいたラファエル・ウトレーラである。ドランテスの音楽を初めてライブで聞いたのは約5年前のセビージャ在住時の事だったと思う当時フラメンコピアノの世界の知識など皆無だった僕だが彼の演奏、音の根底にフラメンコが見えてきたことだけははっきりと覚えているそして彼の音楽をしているときの佇まいや、独特の空気感に何かしら魅了されたと記憶している。そして 今日のコンサート。漂う空気と時間を感じながら奏でられる音メンバーの信頼関係もさることながらアンサンブルの精度、調和の高さ。そして 演奏しているドランテスはまさに何かを捜し求めやまない思索している人間独特の目をしていた・・・そういう人の音楽は間違いなく伝わってくる何とも心地の良い時間。さて2部はトマティートのグループギター二人、カンテ一人、踊り一人、パーカッション一人の5人編成プログラムに記載されていた女性の歌い手「ラ・タナ」は欠席であった、(彼女もパコのグループで2年前来日している)残念であるが何かしらの事情があったのだろう、フラメンコのコンサートでは良くあることと言ってしまえばそれまでだが・・・・彼のコンサートには日本スペイン含めてたぶん4,5回はライブに行っていると思う彼に対するエピソードや個人的な思い入れはたくさんあるのだがそれを書き出すとややこしい長文になりそうなのでここでは触れないことにする。トマテの登場と同時に場内から大きな歓声があがるそれはまさに千両役者的な人気である、その宴はアレグリアスから始まった!僕は彼のアレグリアスが大好きなのだ。(もちろんタランタ、ブレリアも)だがオーケストラ用のホールということもあってかステージ内の音響のセッティングも上手く行ってないらしく微妙な空気のままその演奏は進む、その音響のせいなのかアウェィでの演奏のせいなのか、はたまた午後5時というフラメンコの気持ちに向かうには早すぎるであろう時間のせいなのかは僕の知る由もないがトマテも調子が上がっていないようだだがソロのタランタ、ブレリア、タンゴと続き彼もいつもの調子に戻ってくる徹底的にドライブしまくるコンパス、ひたすら黒くそして乾いた音色泣く子も黙ってしまうようなラスゲアードとレマーテ(決め)の爆発音更に聴衆の拍手に応える彼の佇まいは健在であった。音楽の構成美よりも、フラメンコとしての瞬間美を愚かしいぐらいありのまま、そして徹底的に出してくる彼のあり様にまたしても僕はノックアウトされてしまった。音楽の感じ方はそれぞれであろう、その時の聞き手の調子や関心の方向性等様々な事象に左右される場合も多い。ある部分を良いものと解釈する人もいればよろしくないものととらえる人もいるであろう僕はと言えば、その愚かしいまでの彼の純粋性と無邪気さに最高の敬意と賛美を贈りたい「トマティートよ 永遠に!」
2008.02.17
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詰まっていた仕事が一段落。いくつかの本を読みそして音楽を聴くそして友人達との会話。適度に静かで適度な微笑がある調和の世界。もし これらが失われてしまったら僕の心の平安を保つのは容易ではない事になるであろう今日、久しぶりにグラナダに住んでいた頃に師事していたギターの先生のクラス録音を聴いてみた。当時もどぎもを抜かれたが、やはり今聴いても「ドキっ!」とするそう 「ああ かっこいい!」とか「何てきれいなメロディ」とかではなくただ「ドキン」と心が揺さぶられるのだ。その「ドキン」とさせてしまう彼の音の根源と「ドキン」と感じてしまう僕の心の根源ここに僕が探しているものがある・・
2008.02.04
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