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最後に、スペインギターの様々な名工たちの名を書こうかな・・とも思っていたのですが、多く書きすぎて混乱させてしまったり、逆に絞り込むことで余計な先入観を与えてもいけませんので、今回は控える事にしますねただ、何かしらの「起点」や「ものさし」がないと価格も含め比較検討が出来ないではないか!という方のために、スペインギターの老舗であり世界的に有名な「ラミレス」と「コンデ・エルマノス」の名前のみを記しておきます、さて、これまで つらつら書いてきましたが、皆さんの中では、既に生涯使えるギターをお持ちの方もおりますし、今後 ステップアップしていくだろう方、そろそろ買った方が良いかな・・という方、初めての一本として探している方、様々かと思います。いつ、どれを選ぶかは各々が決めることになるわけですが、その中で大事なのは やはり「自分が好きな音かどうか・・」というのは重要な判断材料かもしれません 自身で手間をかけて選んだ好みのギターを弾いていると自然と練習の内容も濃くなり、また飽きなく続けていけるというのがメリットがありますし、更にギターが自分を成長させてくれるケースは間違いなく存在します。ギター人生の中で素敵な相棒となるギターとの出会いは決して簡単ではありませんがなかなか豊かなことのように思えます(人間との出逢いとかなり相似してくるかとも思います)良き伴侶(相棒)との出会いを願って!※ また機会があれば続編を書きます
2022.01.31
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こんばんはその3では白・黒ギターのお話をしましたが、つづいて表面板の話になります!こちらも主に2種類と考えてよいかと思いますがひとつが「松」、そしてもうひとつは「杉」の木材です。「松」に関してはバイオリンなんかもそうですが、これはクラシックギターもフラメンコギター共に主流と考えて差支えないかと思います。また 皆さんがお持ちの手工品の楽器もほとんどがそうかもしれませんあともう1種類は「杉」ですね。歴史的には比較的新しく、導入されたのが1960年代、スペインの「ラミレス」という老舗工房からスタートし、その後、世に受け入れられることで定着してきたものです、ある職人に言わせると、「これから杉がメインになる」と発言している人もいるぐらいですが 逆に「ギターの伝統は松」であるという意見も耳にしますが、さて どうなるのでしょうか?実際 時代と共に、木材の減少など様々な要因で楽器は様々変化していくものです、そして、これからも新しい木の楽器がでてくる可能性は十分あると思えます前回のその3から考えていくと白黒と松杉があるということは 4種類のパターンが考えられますね。① 松&白 ②松&黒③ 杉&白 ④杉&黒とはいえ、4本所有するのは、なかなか現実的ではないですよね・・・笑木材はあくまで参考程度で 自分の好みの音で選ぶしかないというのが正直な意見ですが、もし最初の一本としてならば、①の松&白が最もスタンダードであり、妥当で選択しやすいかとも思います!ちなみに 杉といってもギターで使われている「ヒマラヤスギ」は学名上マツ科なんです!また 白ギターの裏、横木のシープレスは糸杉というものですがこれ学名上は「ヒノキ科」なんです! そう考えると 何だか木の種類の予備知識なんてあまり意味なんてないのかもしれませんね・・・苦笑※ 写真左が松のギター、右が杉のギターです
2022.01.29
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今回は「フラメンコギター」の横裏板の木材(材質)による種別について簡単に書いておきますフラメンコギターは大きく分けて白ギター(横・裏板がシープレスという木材)黒ギター(横・裏板がローズウッド・昔はハカランダ)主に、この2種類と考えて良いかと思います(他にもバイオリン等に使用されるメイプルなどもありますがかなり希少ですので、今回は割愛します)白のシープレスは スペインに多くある糸杉の木です。その土地で育まれた木がギターに使用され、それがフラメンコに用いられ、定着したものとも言われています。価格も比較的に安価だったというのもあるかもしれませんね・・黒は主にクラシック用で使われていましたが、20世紀に入り フラメンコギターがソロ楽器として大きなホールや舞台に上がり始めた時代から徐々に用いられたとされています(ちなみに最初に導入したのはパコデルシアともよく耳にしますが、知名度の問題もあり 実際のところは断言できません・・・・。)響き重視の黒と 歯切れ・立ち上がり重視の白と良く言われますが、今ではその垣根も少なくなってきているのが実情かもしれません、どちらが好みかはまさに人それぞれです!ここで、音の特徴を書いてしまうと余計な先入観に成りかねないので最小限に留めておきますねちなみに昔、グラナダのある工房で同一製作家の 白・黒それぞれのギターを試奏したときのこと。僕が マエストロに「この黒の低音の響きが好きだそして白の高音の立ち上がりが好きだ これを兼ね備えた楽器が欲しい!」と言ったところ、「うーん・・・ 皆がそれを欲しいし わしもそれを作りたいのだが・・・」と苦笑いされてしまいました・・・製作家に対しあまりに敬意のない無知で生意気な発言を少々恥ずかしくも思いつつ、工房から眺めた、夕暮れ時のグラナダの景色を思い出してしまいます※ 写真 左が黒(ネグラ)ギター、右が白(ブランカ)ギターです!
2022.01.27
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補足として前回の続きです!例えば「クラシックギター」にゴルペ板を貼ればフラメンコギターとして使用できるのか?率直に言うと「使用は出来ます」但し「奨励しますか?」と質問されたら、「家にある古いクラシックギターで始めてみたい!」というコスト的な面も含めた事情や「どうしてもその音でなければならない!」といった音的な理由がないならば推薦はしていません。これは技術の習得にも関わることかと思うのですが、元々、鋭い音が鳴らない安値のクラシックギターで「ラスゲアード」等のかき鳴らしを練習しても、音が返ってこない分だけ、逆に力んでしまい、技術の習得に妨げになる可能性があるということです。また 弦高が高すぎて「左手がきつい」というのもよく見かけるシーンですね。ただ「クラシックギター」も「フラメンコギター」も源流を遡るならば それは「スペインギター」という地点に辿り着くかと思います。それが時代の流れと共にそれぞれの音楽に特化し、その過程では「カテゴライズ」そのものが曖昧な時代もありましたし、フラメンコギターが、伴奏楽器のみではなくソロ楽器となりコンサートホールで使用されはじめた時代は、音量豊かなクラシックギターも使用されていました、ただ、これは相当な技術を持つ弾き手たちが自らの内なる音への欲求と対話しながら使用していくわけですので、なかなか単純には比較は出来ないですよね!
2022.01.20
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「フラメンコギターとクラシックギターの違いについて」これは、必ずと言ってよいほど受ける質問かもしれませんねまず外観上の違いで言うならばフラメンコギターには、表面板に「ゴルペ板」と呼ばれる透明の保護板が貼ってあります。これは、フラメンコギターには「ゴルペ」と呼ばれる打撃奏法が含めれていることから木材を保護する役割を果たしています。(写真参照)正直なところ、外観から判断するにはこの一点のみと考えて良いかと思います!(フラメンコギターという名で店頭に出ているものはよほどの特殊事情がない限り必ず標準装備されています)あとは、少々専門的になってしまいますが、それぞれの音楽に、より特化していくために、木材の選別や厚さ、内部構造(例えば力木の配置)等が異なってきます。例えば 大きなコンサートホールでギター一本の生音の響きを聞かせる「クラシックギター」と踊りや歌の伴奏から育まれ、またリズムの歯切れが求められる「フラメンコギター」では、当然「音」の志向性が変わってくるわけですが、これは、ギター製作家の方々の考え方も反映されてくるため、ひとつの傾向として認識しておくと良いかと思います。続きは次回に!
2022.01.19
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楽器(ギター)については実に質問を受ける機会が多いのですが、正直なところ「どの楽器が良いですか?」という質問には、いつも苦慮するというのが僕の本音です。好みや、求める音は人それぞれ、本人にしか判らない性質のものですし、安易にブランド名や価格のみで判断できない部分があるからです(もちろん 一定の目安にはなるとは思います)ただ、工場で作られた量産型ギターしか弾いた事がないのであれば、どこかの機会、条件が許す範囲で職人さんが手作業で製作する「手工品ギター」を一度触れてみるのは悪くないことだと思います!もちろん量産型ギターでも充分に鳴ってくれるかもしれませんし、問題なく楽しめるかとも思いますが、手工品ギターは同じものが二つとない基本的には「世界で一本」のギターですので、自然とギターと自分自身の関係性も変化し音に対してより繊細、敏感になってくるように感じますただ実際に選ぶとなると若干の基本知識がないと大変ですよね・・・次回から、参考までに、少しづつ書いていければと思います!
2022.01.12
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1月のアウラ音楽院フラメンコギタークラス及びオンラインリモートクラスは1月6日(木)よりスタートとなります!今年、最初のクラスですのでテクニカ(基礎技術)の確認、復習からゆっくり始めていきますね今年もよろしくお願い致します!木曜日 上野入谷教室 1月6日より金曜日 秋葉原教室 1月7日より土曜日 秋葉原&渋谷教室 1月8日より月曜日 秋葉原教室 1月10日より(新規開講)詳細は下記リンクをご確認くださいhttps://www.guitarschool.co.jp/fuchizaki※ 写真はスペインの港町「アルヘシラース」で撮影したものですパコの出身地ですね!
2022.01.05
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