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ピンポーン♪実家から荷物が届きました。久しぶりに届いたと思ったら、小さめのダンボール4つ。通常×1冷蔵×2冷凍×1実家に帰ったときに、言っておいたんです。野菜を少し送っておいて。って。「少し」って言いましたよ。私。通常の箱には、昆布や海苔、乾燥蕎麦、、などなどで、冷蔵の箱の一つは、トマト、キャベツ、ナス、しし唐、エンドウ、ピーマン、キュウリ、トウモロコシ。。。キュウリとトウモロコシとトマトは、実家で作ったものらしい。っつうか、キュウリが「瓜」のようにでかい。”収穫するの忘れて、放置してたら大きくなっちゃって。手作りっぽくていいでしょ?”なーんて、母親がのん気に言っていた。で、冷凍の箱には、痛いです。トゲトゲです。このカニはそうでもないのですが、毛ガニだったら、もし、カニ食べ選手権があったら、(そんな選手権ないってば)かなりイイ線まで行く自信あり。(いやいや、だから、ないし、あっても出ないって。)で、負傷しながら、取り出したります「み」取り出しながら、少し味見したので、減っています。今日は、この「み」と新鮮な野菜でトマトパスタを作ろ。夏以外に、このパスタが食べたくなったら、仕方なく、スーパーでトマトを買って作っていたが、久しぶりに、産地直送トマトで作るパスタ。出来上がったパスタ。味は、おっと。ちょっと甘い。カニの塩分で相殺されると思ったけど、しまった。トマトの甘さをあなどった。スーパーで買ってくるトマトの味と、実家から送ってくるトマトの味。こんなに違うものかと、久しぶりに思い出した。ちょっと甘かったけど、美味しかったですよ。自画自賛。で、最後は、デザートでも食べましょう。ボール。じゃないですよ。ダチョウの卵。でもないです。これで、殴られたらかなり痛そうですが。メロンです。北海道といっても、有名な「夕張メロン」とかじゃないですよ。地元のメロンです。で、もう一度言いますが、私は一人暮らしです。メロン送ってとも、確かに言いました。確かに言いましたが、かぁさん。やりすぎですよ。相変わらず。ちなみに、メロンの間にあるのは、新聞紙に包まった「ナシ」・・・かぁさん。ナシは、緩衝材(かんしょうざい)ではなかとデス。で、一人暮らしで、メロンが大量にある。かつ、一人暮らし用の冷蔵庫に他の野菜だって入れられる自信ないのに、メロンまで入られるスペースは残っていません。ということで、冷たいうちに、まずは、おおぉ!!ジュクジュク度が、「食べごろ」表示。ってことで、準備完了。一人暮らしで、これだけメロンがあると、細かく切って食べてなんていられません、一度に半づつ。これ、当たり前。ってことで、食べます。親戚のおじさんに聞いたのですが、のんべぇは、メロンを半分に切って、そこに、「ブランデー」や「ウィスキー」を注いで、食べるそうです。『ブランデーメロン割り。』さすが、北海道です。なんでも豪快。で、当然、私も残り半分は、ブランデー割りで食べます。(笑)これから、しばらく、この野菜たちと「勝負」が繰り広げられます。食べきるのが先か、鮮度が落ちていくのが先か。野菜三昧。負け越さないように、頑張ります。追伸ちなみに、メロンは、こんなにあっても、しかたがないので、お世話になってる人に配りました。全部食べたわけじゃないのであしからず!
August 28, 2005
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東京で町おこしのイベントがありました。北海道の田舎町。観光地も兼ねているので、毎年行っているイベントです。今日は、休日出勤だったのですが、出勤途中でそのイベントもやっていることもあって、顔を出してきました。おぉぉぉ。道路を挟んだ反対側でやっているイベント。ここからでも、町の名前が見える。東京で見る、地元の名前に、ちょっと恥ずかしいやら、嬉しいやら。イベント会場に着くと、入り口に、隣のおじさんがいる。「こんにちは~」「おぉぉぉ、みち。来たのか。元気だったか?」「元気ですよ~。」「なんだ、お前、また一人で来て。そろそろ彼氏連れてこいや。親が心配するぞ。」会った第一声で、それかよ。(≧ε≦)ノ隣のおじさんだし、彼の娘が1歳上でよく遊びにいったし。だから、何を言っても許される。「そうだ、お前。ワインやるか?」「え?いいの?もらうもらう。」そう言って、イベントの本部があるテントに向かう。「おい、そこのワインとって!」と、おじさんの声。「これ、●●のとこの娘さ。わかるか?」おじさんが、他の地元の人に声をかける。「おぉぉ、こんなにか~」おじさんが驚きながら受け取った袋。他の人が、せっかく来たんだから持たせてやれ。と、ワインだけじゃなくってイモとか酒とか沢山入った袋を渡される。・・・ずっしり重い。たっぷり7-8kgはある気が・・これから、仕事行くんですケド。。でも、嬉しい。その後、町おこしのイベントに参加する団体を発見。「ひさしぶり~」「おぉぉぉ。みち。元気だったか~。おめー、彼氏は?」・・・。この町の人は、挨拶のついでにこの話題かよ。(≧ε≦)ノ彼は、幼馴染というか、小さい頃、よく遊んだお兄ちゃん。だから、何を言っても許される。「何?今から仕事?何時に終わる?俺ら終わったら、仲間で飲むからさー、お前もこいや。いいべや。せっかくなんだから、付き合え。」かくして、夜、彼らの宴会に参加することになりました。そして夜。東京にいるのに、着いた場所は「白木屋」。大丈夫、この人たちに、オシャレなところも、高級なところも似合わない。一人がワインを一本頼む。ワイングラスではなく、空きジョッキを頼む。ボトル半分のワインをなみなみと注ぐ。ほら。この人たちに、オシャレなところは似合わない。食べ物をオーダーする。初めてかな。これだけの人数の地元の人間と東京でご飯を食べるのは。「焼き鳥!!軟骨!!!刺身は、、いいよね。ここで食べる必要なないべ」おぉぉ!やはり、そうだよね!私も、いわゆるチェーン店の「居酒屋」で「刺身」は頼まない。無茶苦茶旨いとも思わないし、別にここで食べる必要がないので、敢えて自ら頼むことはない。同郷の人が同じ感覚だったことに、なんとなくニヤケル。暫く、飲んで、食べてしていると、どこからか、「イカ」の話になった。「イカといえば、塩辛だべ。」「そうそう、2杯あったら、1杯は絶対塩辛だねー」そこで、東京出身で北海道に居ついてしまった子が「えー、イカのワタなんて捨てるよー」そうすると、地元民。「ばかこの!ワタ捨ててどーすんのよ!!」・・・どうやら、この国の人たちは、男も女も「イカの塩辛」が作れるらしい。こういう会話、関東ではないよなー。顔がニヤケテしまう。地元の人といると、自然と言葉が「なまる」私の地元は、北海道でも「なまり」は、ほとんどないところに居るのに、語尾が「だべさ」「だべや」「しょ」「しょや」となる。別に普段意識しているわけではないけれど、東京で、地元の言葉が出てくる嬉しさ。地元が恋しいわけではない。帰りたいわけではない。でも、こうしたちょっとしたことを新鮮に、そして嬉しいと思う。それは、やはり、私が、ここにいるからだろうな。ここで暮らしているから、感じるシアワセなんだろうな。そうして、終電ギリギリまで、ジョッキでワインを飲み続けるのであった。(笑)
August 27, 2005
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北海道へ降り立って、私は「汽車」に乗る。札幌を通り過ぎ、都会を過ぎると、あっという間に「単線」だ。単線とは意味通り、線路が1本。列車がすれ違うことができるのは、駅のホームだけ。田舎に近づいた山中、無人駅で列車が停車する。辺りは、もう真っ暗だ。「列車待合いのため、15分停車します。」車内アナウンスに、乗客は各々、時計をチラリと確認して、あとは、何事もなかったかのように、静かに待つ。これが、当たり前。東京に出てきたばかりの時、電車の車内アナウンスに、驚いたことがある。「お急ぎの皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、時間調節のため、1分ほど停車いたします。」・・・なんで、1分の停車でアナウンスがあるんだろう?1分なんて、乗り降りしてたら、終わりじゃん。止まっているうちに入んないだろう。それでも、時計を何度も確認している乗客たち。この人たちは、何を急いでいるんだろう。何を気にしているんだろう。そう、思っていたのに、今では、1分の停車というアナウンスも、3分や5分おきにくる電車も当たり前になってしまった。実家へ向かう「汽車」の中。列車待合で停車する「汽車」の中。「15分」の待合で、私は、こっちの時間の流れに切り替わる。窓の外を見る。真っ暗な駅のホームに1本だけある街燈。虫が、何匹も街燈の周りを舞い、懲りもせず、命をさらして、灯りに激突している虫たち。それを見て、私は愕然とした。学生以来「夏」に帰ったことがなかったからかもしれない。いや、でも、まさか。暗い街燈に虫が寄る。という当たり前を忘れていたことに愕然とした。東京の、少なくとも私の住んでいる近辺では、いつから「虫」を見ていないんだろう。毎晩、仕事だったり、飲んだりして帰ってくるけど、街燈には、虫一匹寄っているのを見た記憶がない。虫を好き好んでいるわけではないので、いないに越したことはない。でも、いることが「当たり前」だということを忘れていたことは、ショックだった。忙しくなると、テンションが高くなる。デットラインから逆算して、どのタイミングで、何をどうやるか計算し、私の敷いたレールに、関係者を一気に巻き込み、勢いで目標をやり遂げる。ずっと、そういう仕事の仕方をしてきた。人を巻き込むには、勢いがいる。勢いをつけるためにはテンションがあがる。今の仕事は、それにしても、やることが多くて、だから同じチームの人とシェアして任せているのに、結局、事を難しくするばかりで、だったら、私がやるからいいよ!とやっぱり「勢い」で全て引き受けざる得なくて、やらなければならない量が日を追うごとに増えている。テンション高く「勢い」でみんなを巻き込む。今までは、それでよかった。それで、評価もされてきた。でも、最近は、その「勢い」の質が変わってきたことを感じる。今も、それで評価されているのだから、変える必要はなかもしれない。でも、やらなければいけない。という気持ちが先行しすぎて「バリバリ・ギスギス」しているのがわかる。頑張って、頑張って、ヘトヘトになっている自分。「勢い」が自己中にカラまわる。実家に帰ると、一日がとにかくあっという間に過ぎる。でも、別に急いでいるわけでも、焦っているわけでもない。今日やろうかな。と漠然と思っていることを、やったら一日が終わっていた。それくらいの感じ。やれることを、やれるだけやっていたら、一日が終わる。「やらなければいけない」プレッシャーなんて、どこにもない。大勢の人を巻き込むことも、「勢い」も必要ない。当たり前のこと。忘れちゃいけないもの。身体は覚えているもんだよ。忘れちゃいけない「リズム」を。
August 26, 2005
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沈黙1週間。ご無沙汰しております。友人の結婚式のため金曜日の夕方、北海道に飛び、21:00実家着。土曜日、墓参り+祖母孝行。日曜日、結婚式に出席し、最終便で東京へ、1:00帰宅。月曜日、昼間は通常通り仕事をし、夕方から京都出張。火曜日、岐阜、名古屋をたっぷり巡り23:00帰宅。と飛び回わり、水、木、金は、仕事で、うぉぉぉぉぉーーーー。となっていました。すみません。次回は、月曜日、ロンドンに飛んで、火曜日、フランスで、アムステルダム一泊水曜日、ドイツで木曜日、ロンドンに戻り、金曜日、帰国。くらいの飛び回りっぷりをご報告できることを祈りつつ。今週もおわったーーーーーーーーーーーーーー。(お粗末)
August 24, 2005
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電話が鳴って着信を見ると、昔好きだった人からだった。そして、フラれた人からだった。電話してくるなんて、珍しい。たまーに、メールのやりとりはあったとしても、電話で話したのは1年以上ない。いや、もっとかな。そう思って、電話に出たら、やけにニコやかに話す彼。この人、こんな風に話す人だったんだーと、あれから3年経って初めて気がついた。外出先だったので、そんなに長話もできず電話を切って、電車の中でふと思い出した。そういえば、今日ぐらいが、あの人の誕生日じゃなかったっけ?その人には、彼女が出来たと噂に聞いた。なのに、なんで、彼は、自分の誕生日に私に電話してきたんだろう。家について、PCを立ち上げた。メールを一件受信した。バイト先で知り合った彼女から。バイト先で知り合ってから、年に3-4回会う飲み友達。どうしよう。6年間付き合ってた人と、別れた。疑いもしなかった根本的なことで裏切られて、今、恐ろしいほど人間不信になってる。メールにはそうあった。6年かー。私にはない経験。どうやって、返信していいかわからなくって、でも、ようやっと返信した。日が変わって、そろそろ寝ようかなと思っていたら、携帯が鳴った。メール受信。相手は、地元の友達だった。日付が変わって、今日は彼女の誕生日だ。毎年地味に思い出す。元気でいてほしい。そうか、今日は、彼女の誕生日か。彼女とは、中学のとき私が仲良かった子で、彼は彼女のことが大好きだった。でも、彼は、フラレテしまい、彼女は転校してしまった。私も、既に彼女とは連絡が途絶えている。あれから、何年だろう。15年くらいになるのかな。15年間、毎年、この日になると、彼女の面影を思い出す彼。自分の人生の半分以上。そして、これからも。3年前の強い想い6年間の長い想い15年前からの深い想い過去と現在と。想いの強さと長さと深さ。私たちの想いの未来はどこへ向かうのだろう。1日で3つの想いが交差した不思議な一日でした。
August 18, 2005
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コーヒーブレイク第二弾です。お食事中の方は、お食事終わられてからお読みください。■トイレ事情■屈辱でトイレネタが出たついでに、この国のトイレ事情について。(まぁ、私が行ったところが、そういうところばかりだったので、本来の実情とは違った偏った見方かもしれませんが、)トイレに行く。日本では、当たり前のように、公共施設のトイレを自由に使いますが、ここでは、トイレに行くのには大抵、お金がかかります。前回、リラだったときは、もっと安かった気がするのですが、ユーロになって、いろんなものが高くなって、このトイレ使用料もっ。一回、通常 50セント。(1ユーロ=130円くらいだとすると、一回65円くらい。)65円と聞くと、大した金額ではないかもしれないが、トイレに行くのにお金がかかるという習慣にない人は、やっぱり、ちょっと抵抗があり、貧乏性の私なんぞは、一回いくと、損しないようにって思ってしまう。(何が?)トイレの入り口には、おばちゃんや、おばぁちゃんや、おっちゃんが座っていて、それぞれ、勝手に、彼らの目の前にある皿に50セントを投げ入れる。(ただ、よく、観察していると、必ず入れなければいけないわけでもなく、知らないふりをして素通りする人もいる)で、まぁ、10歩譲って、トイレに金がかかるのは良しとしよう。でも、だからと言って、そのトイレがキレイかというと、それは皆無である。まず、確率として、100%だったのは、トイレのフタ。ホテル以外で、フタ付きトイレは見たことがなかった。次に、そんなトイレは、便座がある/ない 確率50%。日本で、稀に大酔っ払いで、確認せずに、便器に直接腰掛けてしまったことはあったとしても(?!)確認しなくても、便座ないんだもん。で、お次は、鍵のない(もしくは壊れている)トイレ確率 20%。並んで、待って、ようやく入ったはいいが、平気で鍵がない。みんな入ったところを確認しているだろうから、空けられる心配はないかもしれないが、でも、やっぱり落ちつかない。そして、トイレの水が流れない(流れにくいor詰まっている)確率 10%。今回は、大抵、大丈夫だったけど、でも、流れないところは、金を払おうと何しようと流れない。。最後に、ウォシュレット普及率 0%私が行ったところ限定ですよ。まぁ、これだけのトイレ事情の中で、ウォシュレットって発想自体ないと思うが、日本では、最近、トイレがかなり衛生的になり、特別なところでなくとも、ウォシュレット付きのトイレが普通になりつつあるのに、、、結局、ウォシュレットというものは、これって日本だけのものなのかな?今まで、外国旅行して一度も遭遇したことがない。でも、これだけ遭遇しないってことは、逆に言うと、外国人が日本に来たときは、その清潔さに驚くかもしれない。
August 17, 2005
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旅日記も、かろうじて、続いていますが、ここで、コーヒーブレイクです。■屈辱■日本では、ほぼ平均身長の私。でも、こと西洋人と比べると、小人になった気分になるときがある。オランダに行ったときほどではないけど、やはりイタリアでも同じ。そんな国での、屈辱ベスト3!□第3位□ トイレで便座に座ってみる。・・なんで、床に爪先立ちなんだよ□第2位□狭いトイレで、トイレットペーパーがトイレと人の高さを避けるように上に設置してあった。・・・なんで、座りながらトイレットペーパーに手が届かないの?□第1位□レストランで席に着く。・・・ちょっと待て。なんで、テーブルが胸の位置にあるんだ?悔しがってもいいよね?
August 17, 2005
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・・日記行程が前後します。まぁ、思い出した順に書いているので、ご容赦を。■ハーモニー■さて問題です。これは何でしょう?ってか、どこでしょう?ちょっと、ひいて見ると一目瞭然です。【正解】誰もが知っている、ピサの斜塔。いやー、やっぱり斜めってますねー。前回、ここに来たときは、斜塔修復中のためワイヤーで支えられており、当然のことながら、登れませんでした。時間もなく、斜塔を見つけてお決まりの写真(手で支えるポーズ)を撮って撤収。だったのですが、今回はちょっと自由時間がある。とーぜん。登るでしょ。さすが、世界遺産。さすが、世界中から観光客ひしめく観光地のメッカ。登るだけ、しかも階段で、なのに、別の場所で塔を登った時の3倍の値段。。でも、こんな機会もないので、登りたい。こういう思いの人が、この高騰した値段を正当化しているんだろうな。が、しかし。斜塔は斜塔であるがゆえに、登る人数を制限しており、予約制。予約しようと思ったら、集合時間にかぶってる。残念。断念。ということで、予定を変更して、別のところを周ることにした。だいたい、ピサというと「斜塔」オンリーの写真しか見ないと思いますが、まわりには、こうやって、建物がある。この左奥にも建物があり、右側は土産屋が軒を並べている。ここは、最初にどこに行きたいかを決めて、その箇所数によって金額の異なるチケットを買う。私は、残り時間を考え、2ヶ所チケットを購入。まずは、写真中央に見える「ドゥオモ」。イタリアに来ると、街の中心には「ドゥオモ」があるため、とりあえず「ドゥオモ」を目指すことにしている私。ここのドゥオモは奥行きがあって、やはり荘厳だった。(実のところ、あまり印象に残ってない私。)で、私の注目は、写真手前の「洗礼堂」。ガイドブックには、こう書いてある。12世紀から数百年かけて建設された円形の洗礼堂。内部は音響効果に優れ、時折、チケット係りが歌を歌って、響き渡る効果を確かめさせてくれる。なんか、上に登れるのかな~。外観を見て、漠然と思う。登れるところがあれば、とことん登る。虫みたいだな・・まだ、開いてなくって、開店待ち。ゴメンナサイ。ドゥオモは時間つぶしでした。で、時間になって、団体観光客に混じって、入る。ドキドキ。え?こんだけ?そこは、登る場所もなく、単なるドーム型の洗礼堂。今まで行った教会系だと、天井には、絵なんかビッチリ描いてあったりするんだけど、ここは、本当に何もない。ありゃりゃ、期待はずれ。団体観光客が、思い思いに話す声が、雑音となって反響している。音響効果に優れたっていっても、なんだか、単に反響してるだけじゃん。くるっと一周すると、もう、することがなくなった。くそー、もういいさ。時間までまだ、あるし。外は暑いから、ここで少し涼んでからいこ。と、思ったとき。チケット係のおっちゃんが、「シーッ!!」と声を上げる。団体観光客のザワメキが収まり、辺りが静かになるのを確認し、彼が、コソコソ話をするように、口を手で覆い、そして天井に向かって、声を出す。歌ではない。若干の音階をつけて「ラー」とか「ルー」の言葉を延ばしているだけだ。鳥肌がたった。彼一人の声が、反響する。反響した声が反響して、ハーモニーとなる。声ひとつで、その場から、動けなくなった。たった1分間の出来事。ここに来れたシアワセ。この音を聞けたシアワセ。突然の事に、心構えがなかっただけに、ココロしてどうしてももう一度聞きたかった。一緒に入った団体が、出て、次の団体がくる。たぶん、もう一回やってくれるはずだ。根拠のない、思い込みを決め込み、その場に座って、その時を待つ。同じように、団体観光客は、ザワメキながら中を周る。ある程度、見終えたとき、同じように、チケット係りが現れた。よし、来るぞ。今度は、チケット係りの近くにより、彼を観察し、そして耳をこらす。やっぱり鳥肌がたって、今度は、泣きそうになった。なんだよ、この音。一人の声が、どんな楽器よりも精巧で繊細で、この音の中に包まれるだけで、動けなくなる。もっと、もっと、この音を聞いていたい。でも、やはり、正味1分ほどで、終わってしまった。そして時間切れ、だった。もっと時間があったら、たぶん、私はここから動かなかっただろう。でも、もう行かないと。ピサは、斜塔で有名だけど、みんな、斜塔を目指すけど、私は、次に来ることがもしあるとすれば、この他に装飾も何もない、この場所を目指すと思う。
August 14, 2005
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今日、先日武道で知り合った異人と代々木公園行って来ました。彼が行ってみたいといい、私も行ったことがなかったので行き当たりばったりで。彼の日本語は、私の英語よりも、出来ない。ってことで、英会話の実践もかねて、行って来ました。代々木公園って、体育館の存在しか知りませんでしたが、ネットで調べてみると広大な公園じゃありませんか!渋谷や原宿からすぐなのに、訪れたそこは、車の音も街の喧騒もない、自然溢れる公園。新宿の近くにある「新宿御苑」という公園に行ったときも驚きましたが、ここも驚き。うぁー、こんな場所があったんだー。お互いたどたどしい会話しか出来ない私たちは、その自然の中でしばし、ボーっとするのでした。知らないで、代々木公園に行ったら、本日はなんと、「レズビアン・ゲイパレード」があるという。パレード参加者が、集合場所の近くで着替えまくっている。普通の格好の人から、過激な格好の人まで様々。ちょうどよかったと、私たちはそのパレードを見ることに。いろんな人がいるなー。それが、単純な感想。私が、自分の恋愛バランスの悪さを悩み、想いが通じないことを悩んでいたとしても、この人たちは、きっともっと制限された中にいるんだって。日本も、こういうパレードが行われるほど、理解を得てきてはいるけど、現実社会の中では、まだまだ、諸外国ほど受け入れられている実感はない。でも、パレードに参加している人はみんな、楽しそうだった。それが、一番!私たちが、理解しなければならない。いろんなことを。自分たちが「普通」だと信じている世界だけが、「普通」なのではないということを。「ノーマル」とか「健常」だとか、そのカテゴリーがあること自体、他を認めるのではなく、排除した言葉のような気がしてならない。今日の夜は、このまま流れた人で新宿2丁目は大盛り上がりかもっ。と思ってそこを後にするのでした。その人と、ご飯を食べて、渋谷駅まで歩き、じゃ、って分かれた。彼はJRに乗り、私は地下鉄乗り場に向かおうとして、そうだ、本屋に寄ろうと、マークシティーの方に歩き出したとき、え?外は、バケツをひっくり返したような大雨。私たちは、街を歩いて、駅に着いて、その矢先に降りだしたみたい。昨日に引き続き、また、待っててくれてのかな? 雨。そのうち雷がなりだして、私は、雨に濡れず建物づたえの本屋さんに行き、そして地下鉄に乗る。で、漠然と感じた予想どおり、自分の最寄駅に着いたときは、やんでいた。ありがとう。 雨。へんなの。
August 13, 2005
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金曜日の夜。予定を入れ忘れるとミジメな気持ちになる。そうわかっていつつ、予定をいれる気力がなく、結局、予定なく帰宅する。今日は、午後から雨という予報だった。帰るときはまだ降っておらず、最寄り駅に着いたら雷が鳴って、家に着いたら雨が降り出した。その後、どんどん雨は強くなり、あー、寄り道して飲みに行かなくて良かった。なんて、思う。なんだか、最近、雨が待っていてくれている気がする。早く帰れ。と、家に着くのを見届けて、降りだしているそういう気持ちになる。へんなの。■キオク■ヴェローナを経て、ヴェニスの近くに着く。ヴェニスの中へは、バスでは行けないので、近くに泊り、翌朝、船で行く。21:00頃ホテルに着き、ヴェローナで食事をしていない人は、みんなで近所のピザ屋に行った。私は、既に、食べていたので、ホテルのバーで1~2杯飲んで、そんで、今日はリラックスタイムとして、さっさと寝ようと思っていた。ガイドのサビーネが居たのでバーの場所を尋ねると、一緒に行こうと言い、一緒に飲んだ。初めての女性ガイド。いくつ?と聞いたら、同じ歳だということが判明し、一気に距離が縮まった気がした。彼女は、とても良い人で、とてもはっきりしていて、誰もいなかったバーで2人で飲んでたときは、楽しげだったけど、その後、別のツアーのガイドが飲みに来て、ガイド同士で話している時は、明らかにつまらなげで、早く部屋に戻ろうとしているのが伝わってきた。彼女が席を立ったので、私も席を立った。彼女は部屋に戻ったけれど、私はもう一杯飲んでこうと、ワインをグラスで頼んで、バーではなく、大きなテレビのあるラウンジで、一人飲みながら日記を書いていた。途中、バーテンが来て、テレビをつけていいか?と聞くので、いいよ。と答えると、彼は、サッカー中継をつけた。彼は、試合の行方が気になるようだ。その後、つけっぱなしで仕事に戻り、また、行方を確認しに来る。そうしていると、ご飯から戻った部隊が、サッカーがついているのに気づき、やってきた。私は、飲みながら、明日のヴェニスでの予定を立てていた。ゴンドラツアーとオプションディナーがあったけど、前に来たときにゴンドラには乗ったことがあるし、せっかく水の街ヴェニスにいるのだから、みんなで「肉」を食べるより、シーフードを食べたかったので、キャンセルした。ということで、一日フリータイムだ。ワインが無くなったので、グラスをバーに戻し、早々に部屋に戻ろうと思い、席を立った。バーの手前は、レストランになっていて、そこで、バーテンがもう一人の人とご飯を食べていた。グラスを置こうと行ったら、彼は私に気づき言った。「もう一杯どうだい?」「もういらない。部屋に戻るわ。」そう答えた私に、彼は、続けた。「僕らは今、ご飯を食べているんだ。もし、君がここで僕らと飲んでくれるなら、今飲んだワインよりも、もっと良いワインをタダで飲めるよ。」!卑しい私は、「もっと良いワイン」と「タダ」という言葉に惹かれ、「OK。ここで飲む。」と、即答してしまった。彼は、ボトルでワインを持ってきて、今飲んでいたグラスとは比べものにならない、きちんとしたワイングラスを持ってきて、そして、乾杯をした。もう一人の人が、ワインに合うパンを持ってきてくれ、その後、5-6種類のチーズが運ばれてきた。( ̄m ̄*)ウププッ。タダだよ。生粋のイタリア人の彼。残念ながら、カッコいい!とよだれがでるような人ではなかったが、普通の、中肉中背。陽気なイタリア人って感じな人。彼の片言の英語と私の片言の英語。私が、イタリア語会話集を持っていたので、それを媒介に、片言で話す。彼は言う。「このツアーで日本人を見たのは初めてだ。」「え?そうなの?」「英語を話す国の人は、英語しか話さない。旅行者の彼らがイタリア語を話そうとするのではなく、僕達が英語を話さなければならないから、そういう国の人たちは僕らはあまり好きではない。」「あー。それは、なんとなくわかるなー。」そう。私なんかは、イタリアに来たからには、わからないけど話す努力はする。日本に来た外国人に、『日本にいるんだから、日本語しゃべろ!!』という思いが少なからずあるからだ。でも、一緒に旅をする英語圏の人たちは、ビックリするくらい、英語しか使わない。道を聞くでも、堂々と英語で聞きまくる姿を見て、この旅に来て初めて『あー。英語圏の人たちに、日本にいて日本語話せ!ということは不可能だ。』と発見した直後だったので、よけい。彼は続ける。「でも、君みたいに、英語圏以外の人は、少なからず、この本があるように、イタリア語を話そうという努力をしてくれる。だから、君をこの席に誘ったんだ」ほう、そうなのか、イタリアンガイ。彼は、当然、バーテンなので、そして当然、バーは開いていて、夕食から帰ってきた人、他のツアーの人を含めて混んでいた。彼が席を立っている間は、もう一人の従業員とコミュニケーションをとるのだが、この人は、もう、全くイタリア語しかわからない。本を中心に、指差しコミュニケーション。途中、同じツアーの人が通り、「みち、何してるの?」「そんなとこで飲んでるの?」「こっちでも飲んでるから終わったら来なよ。」なんて言われたりしたけど、ここには、良いワインとチーズがタダであるからねー。このビンを空けるまでは席は立てないな~。あくまでも卑しい私。いやー、でも、チーズ、無茶苦茶旨いんです。知ってます?イタリア。私は、異国に来ると、スーパーマーケットが大好きで欠かさず行くのですが、日本で言うと、グラムで買える「肉」や「鮮魚」のスペースがあるとして、この国では、肉や魚よりも「チーズ」に割いている場所が圧倒的に多いんです。なのに、なのに、イタリアに来たってさ、一緒のツアーの人と飲んだって、つまみなんてあるわけもなく、ひたすら飲むことしかしてなかったから、そんな中で、この国で、この国のチーズを初めて堪能した。それも、この種類。v(≧∇≦)v うれしぃーー。シアワセだな~。そりゃ、ワインもすすみます。そのうち、一緒に食事をしていたもう一人が、彼女からの電話を受け、帰っていく。彼が戻ってきた。気づくと、バーはもう閉店して、辺りには誰もいなくなっていた。今思い出すと、何をどうやって、どれだけ話していたかわからないけど、でも、ちゃんと意思疎通できてきた。いろいろ話していると、「君は、とてもオリエンタルだ。」いい感じに酔っ払ってきて、見つめられて言われた。キター (゚∀゚) !!!!じゃなくって、・・・キター ( ̄. ̄;)さすが、イタリアンガイ。体験的に、ラテン系の「オリエンタル」という言葉は、危険信号。口説く時の、ファーストコンタクト。まぁ、でも、ここは、ホテルだから、帰り道を気にしなくていいし、相手は、どこから来たかわかない人ではなく、いちよホテルのバーテンだし。タダで飲ませてもらっているんだし。ありがとう。と言って、飲んでいると、セカンドステップ。「さっき、僕が居ないとき、ここに男が来て、話をしていただろう?彼は君のことが好きだよ。それをみて、僕はとってもジェラシーを感じたんだ。」と、手にチュー。チュー。チュー。オイ。3回もするなよ。(;^_^Aなんだか、前にも同じ展開になったことがある気がする。(笑)この流れは、いたって、通常の流れなんだろうな~。日本だと、この流れで、既に、ドギマギしてしまうのに、なぜか、外国だと、平静になってることに気づく。だって、ハグとか、チューが当たり前の人たちと旅をして、国にいて、いちいち、ハグごときに過敏反応していたら、コミュニケーションできないじゃん。ただ、挨拶のチューは、当然やりなれないから、どうしていいかわからず、相手にあわして、ホホを寄せるくらいしかできないんですが。。まぁ、手にチューくらいは、いいだろう。みたいな。ってか、さっき、君が居ない間、ツアー仲間の一人がここに来て話をしていたの、君見てたのね。みたいな。たぶん、だいぶ酔っていた。何でだろう。ワインボトルに入る前に飲んでいたのも加えたとしても、通常、人と飲んでいるときの私なら、まだ許容範囲なはずなのに。ワインを空けたし、よし、そろそろ、部屋に戻ろう。時間は、何だかんだいって1:00AMだ。明日も起きるのは6:00だってば。じゃぁね。ありがとう。と席を立とうとしたら、彼が言った。「最後に一杯、スペシャルカクテルを作るから待ってて。」なんでだろう。結構、酔ってる私。でも、そういわれると断れないので、それを待つ。オレンジベースの味のカクテル。「イタリアだと、グラッパという酒もあるけど、それは強すぎるから、これにした。」そりゃそうだ。グラッパ(蒸留酒)なんて、たぶん40度くらいあるだろうに。と、そのカクテルを飲む。・・・。気づくと、朝。自分の部屋のベットの上。いつも、自力で起きていたのに、この旅初めて、ルームメイトに起こされた。で、酒が身体に残ってるし。くそーー。・・・で、私、あのカクテルのあと、何したろう?どうやって、部屋に戻ってきたろう?( ̄∇ ̄;エッッ…?なに?なんで、覚えてないの??いや、なんとなく、断片的に思い出せる。でも、線がつながらない。|||||/( ̄ロ ̄;)\||||||| まじ~~? なんで、覚えてないのぉぉぉぉぉぉ?ちょっと待て、私は日本で、さんざん飲んできたけど、人と飲んでて、記憶なくしたことないのに!それも、ここは日本以上にいつでも若干の緊張感を持ち続けなければならない異国。私が、記憶をなくすなんて、なおさら、ありえない。考えられること。1 最後の酒が、オレンジ系の味だと調子に乗ってたけど実はものすごい強い酒だった。2 ・・・・・・最後の酒に、何か入れられた?旅の思い出つくっちゃいました。テヘッ。(*^▽^*)ゞ
August 12, 2005
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■その先は■コモ湖の朝。噛み締めるような朝を過ごし、荷物を持ち、もう一泊したいよーーーーーーーーーーー!!!!!と後ろ髪引かれる想いで、部屋を後にする。荷物をバスに積み、私たちはこれから、コモ湖クルーズ。今日も、超快晴。風を受けて進むクルーズが、心地よい。途中、カヌーのおじいちゃんとすれ違う。どの、おじいちゃんも、私たちが手を振ると、投げキッスで返してくれる(笑)クルーザーは、BELLAGIOという中心地へたどりつき、そこで自由行動。この街は、石畳の続く階段の街。路地に入って、階段を上っていくと、その途中にいろんなお店が並ぶ、一見、キレイそうに見えないお店も、日の光を浴びて写真を撮るとコントラストがはっきりでて、ステキなカフェに見えてくる。階段を上りきって、途中、ジェラード屋に寄る。夏のこの国で、ジェラードは欠かせない。そして、大抵、旨い!観光地によって、値段はさまざまだけれど、天邪鬼な私は、大抵、観光客相手に大々的にやっているのとは別の、たまに地元の人も顔を出すような、そういう店で買ってみる。ちなみに、この旅でのジェラードベスト3!1 サン・ジミニャーノで食べたベリーベリージェラード2 ヴェローナで食べたヨーグルトソフト(プルーベリーソース添え)3 この街で食べた、ブルーベリーヨーグルトこれでお分かりのことと思うが、私は「ベリー」好き。ブルベリー、ラズベリー、グスベリー・・・ベリーと聞くととりあえず惹かれてしまうので、通常2種類選べるジェラードの1種類は必ずこの種のものがのっかってた。階段を上って、標高が上がった分、湖を見下ろす形になる。よし、もっと、上に登ってやろう!地図も持たず、予定を決めていないこの場所にあって、単細胞発想。とはいえ、どっちに行けば、高いところかわからない。とりあえず歩く。なんか、看板があって、なんか、展望台マークっぽい。よし、そこだ!時間も限られているなかで、一人でいるときの、決断は早い。でも。どっちを指しているんだ?この看板?で、決断した瞬間、道に迷う。途中、なんだか、怪しい横道があって、なんだか、上に続いている。よし!ここかもっ☆時間も限られているなかで、一人でいるときの、思い込みは大切。登ってみる。おっ、登ってるから、なんとなく、それっぽい。登ってみる。登ってみる。右手に建物を発見。そして、下る。ん?なんで、下るんだ?下る。下る。展望台に向かう確率は、限りなくゼロ。下る。まだ、下る。ヾ( ̄o ̄;) おいおい、下ったら、また帰り、登らなきゃならんのだぞー。(*`ε´*)ノ だったら、引き返しなさいよぉー!ヽ('Д`;)丿 えーでも、ここまで来たんだし、どうせ、戻ったって、もう展望台を見つけて、それから登る時間はないし。ヽ(ー_ー )ノ じゃ、とりあえず、この道がどこに続いているか見届けるか。。時間も限られているなかで、一人でいるときの、独り葛藤は必然。そう考えを巡らせながら角を曲がると、あ、湖だ!!どうやら、地形があまりちゃんと把握できてないが、島の反対側っぽいところに辿り着く模様。よし、こうなりゃ、湖を拝んで帰るぞ!おー!!時間も限られているなかで、一人でいるときの、短期目標の設定は当然。階段を下りる。下りる。下りる。もうすぐ湖という手前で、不吉な看板を発見する。・・たぶん。「プライベートビーチ」って書いてある。・・・たぶん。一般人は来るな。みたいな。あはっ。ヾ(´▽`;)ゝよしっ。見なかったことにしよう。時間も限られているなかで、一人でいるときの、ファイナルアンサー。いや、でも、ここまで来たんだから、行くよねー。イタリア語読めないしー。ちょっと、そっち側を見るだけだから。おおぉぉ。プライベートっぽい。以上、終了。さて、戻ろっ。小心者の私は、滞在時間3分。来た道を登る。登る。登る。暑さの中、どこに向かうかわからない道に不安を持ちつつ、登ることで精一杯となり、下しか見てなかったけど、顔をあげると、せっかくここにいることを感謝しないと。しっかり、顔を上げて、見れるものみんな見ておきたい。そして、下り。下り。振り出しに戻る。結局、時間切れで、この街で行ったところは「プライベートビーチのみ」となってしまったけど、このプライベートビーチを見つけたのは私だけだろうなっ。どこに行かなければならないってのはないんだしさ、おいしいジェラードも食べれたし、まぁ、そういう思い出でも、ありだよね。そして、集合場所に戻り、再びボートでホテルのあるところに戻り、そして、今日はこれから、ロミオとジュリエットの舞台となった「ヴェローナ」を通って、ヴェニスを目指す。一日、一日シアワセを積み重ねる。次はどんなシアワセに出会えるのか。そんな思いを抱え、次の目的地に向けバスに乗り込むのでした。
August 11, 2005
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今日、イタリアで買ったパスタソースを使って、パスタを作りました♪いつも、荷物にならないものしか買わないわたし。異国に行くと、缶ジュースとか、カップラーメンとか・・・ネタになるかなと、安くて、でも、重くて、かさばる物を買って、結局みんなに大不人気。でも!!今回は、大ヒット!こんなことなら、もっと、買ってくるんだった。。。■いつかまた■今回の旅では、どうしても行ってみたいところが2箇所あった。一つは、青の洞窟(カプリ島)、そして、もう一つが、ここだった。「オーシャンズ12」で知る人も多かっただろう、この地。私は、なんで、ここを知ったんだろう。とにかく、「誰か」か「何か」によってもたらされたここの情報に、どーしても行きたかった場所。通常の日本のツアーでは、やっぱり、ローマやフィレンツェやミラノ、ヴェニスが主流なだけに、日本のツアーでは見つけられなかった場所。実のところ、通常ならば、「行ったことのない国」に行くことが優先される私の判断基準にあて、既に行ったことのあるイタリアに、この現地発着ツアーに決めた最終判断は、どうしても行きたい2箇所が含まれていたからだ。コモ湖ジョージクルーニーは、ここに別荘を持っているらしい。バスの窓から見えたそこは、その瞬間、”あー、ようやくここに来れた。”そんな思いでいっぱいだった。初めて見る光景なのに、どこか懐かしく、どこか鮮明で、単なる湖なのに、ここに来れたことで、シアワセを噛み締めた。すごいラッキーが起こった。ホテルに着く前、ガイドのサビーネが言っていた。「今日のホテルは湖のすぐ側にある。でも、ごめんなさい、人によっては、湖側の部屋ではないこともある。これだけ人がいる中で、全員をその部屋にするのは無理だったのよ。」後で、チェックしたところ、全部で何部屋あるかわからない、このホテルにあって、バルコニー付きの部屋は、15部屋。そのうち、44人の私たちのツアーメンバーで、バルコニー付きの部屋が当たったのは3組。そのうちの1組に当たった。湖が目の前なの!バルコニーからくつろいでその光景が見れるの!!!どうしても来たかったこの場所で、一番いい部屋に当たった、このシアワセ。どうしよう。こんなラッキーでいいのかしら。夜ご飯は、バイキング。みんなで、好きなだけ、食べて、その後は思い思いに、湖沿いを散歩したり、泳ぎに行ったり。私も、みんなで散歩をすることに。ちょっと歩いたところにプライベートプール付きのセレブなホテルがあった。いつか、リッチな人に、連れてきてもらって、ここに泊りたいね~。なんて、言いながら、散歩する。どうしてだろう。ここに居られるだけで、シアワセだった。夜は、バルコニーのある部屋にあったた者の義務(?)あっと間に、私たちのバルコニーが宴会会場となった。みんなで、どこで買ってきたんだか、酒を持ち合って集まる。車座になって、思い思いに話しをしたり、みんなでゲームをやったり。ゲームは、日本で言う「山手線ゲーム」のようなもの。クリアーできないと、酒を飲む。どこの国でもやることは一緒だ。で、そのうち、酔っ払ってくると暴露系の話が始る。じゃ、みんなのファーストキスはいつ?イェィ!!みたいに、一人ずつ言って、周る。両親とでも、チュッチュする、西洋文化にあって、「ファーストキス」っていう、くくりはちゃんとあるんだー。どうしよう、みんな一桁の歳を言ってきたら^^;と、一抹の不安を覚えつつ、スタート。とりあえず、私の番になって、言ってみる。「私、英語がわかんないしー」「わかっているでしょー」と突っ込まれる。まぁ、そりゃ、わかるよね。いちよ、ご報告まで。14-5人集まった西洋人にあって、平均ファーストキス年齢は、13-4歳でした。翌朝。ルームメイトを残して、朝食前に散歩する。昨日、下見した、湖の真正面であって、大きな木がある場所で、旅の日記を書きながら、その景色を焼き付ける。眼下には、透明な湖。湖底がハッキリと見える。その後、予定の時間より早く部屋に戻った私は、バルコニーのチェアーで寝そべる。湖からの風と、明け方のやさしい日の光を浴びながら、睡魔が襲う。何もしなくていい。この景色を見ながら、何もせず、ただ、ここで寝そべっていたい。そういう気持ちにしてくれる場所。朝食の時間になり、その後はボートクルーズだ。いつかまた、ここに来たい。何もスペシャルなことはなくてもいい。ここで、この景色を眺めて、ただ、いたい。今日もまた、シアワセな一日が始る。そんな思いを、身体いっぱいで感じていた。
August 9, 2005
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■染み入る音■「美しき塔の街」サン・ジミニャーノは、こう呼ばれているらしい。この国は、世界遺産の宝庫。行くところ、行くところ、世界遺産。そんな中、この旅で始めて訪れたのがこの街だった。門をくぐると、そこは、石畳の街。広場には、マーケットが立ち並び、賑やかな喧騒があるのに、一本、横道に入ると、驚くほどの静寂がある。石畳に、音楽が染み渡る。この国で聞く、路上の音楽は、みんなそうだ。自分勝手な音楽ではなく、この景色に交わる音楽。木陰に座って、じっと耳を傾ける。そうすると、私も、この景色に溶け込めるような、そんな気がする。シアワセだなー。その後、時間があったので、暑さしのぎもあって、教会に入ってみることにしたそこは、圧倒的な静寂があった。無意識の中で、今まさに、TVの「世界遺産」の音楽が響く。スゴイ場所だ。薄暗い教会なだけなのに。でも、圧倒される場所。この静寂の中に、いつまでも、いたかった。
August 8, 2005
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■フィレンツェの夜■フィレンツェには2泊した。1日目の夜は、include dinner。2日目の夜は、optional dinner。この旅の自由なところ。カップルや新婚さん、夫婦もいるこのツアー。全ての食事がついてくるのではなく、旅の3分の1は、ディナーはオプションで自分の好きなものだけ付けるスタイルだ。だから、時間に捕らわれず、自由時間を過ごした後は、自分たちの気に合ったディナーを楽しみたいカップルや、お金がなくって、オプションは取らないという人や、別の友達がそこにいて、その人と勝手にご飯を食べるのよという人、そして、・・・フィレンツェはいいけどさー、海沿いに行ったら、シーフードが食べたいんです。という、わがままな日本人(私)まで。ニーズに合った、楽しみ方ができる。1日目は、ツアーに含まれているので、みんなでご飯を食べに行く。ご飯を食べ終わって、残ったワインを飲んでいると、ツアーガイドのサビーネが言った。「これから、バーに行くけど行く?」もちろん、みんな行く。ご飯の終わった人から、順に2次会場所に流れる。そこは、うーん。バーってか、飲み屋ってか、カラオキ(ケ)ってか、まぁ、賑やかな飲み屋。良いだけ飲んで、酔っ払って、生演奏にあわせてカラオケして、隣ではそれにあわせて、踊って。日本人同士のツアーでは決して来ないようなとこ。時間が経つつれ、混んでくる。みんな好き勝手に、飲んだり踊ったり、帰る人は帰っている。私も、12時くらいまで飲んで、で、ちょうど帰るという人たち見つけて、一緒にタクる。この旅では、こういう生活が当たり前。2日目は、オプションディナー。ちょっと小高い、景色のよいところのテラスで、食事をする。今日のディナーは、なんと、ワイン飲み放題。テーブル選択誤って、ハネムーンのカップルのところに同席してしまった私。彼女は、飲まないとかいって、彼氏の方と私で、ボトルを空ける。うっぷ。ちょっと飲みすぎた。彼女が言う。私はお酒は嫌いよ。彼ったら、結婚式の前に友達と飲んで、大変なことになったのよ。・・・そうそう、異国では、結婚式の前に、独身最後ということで、男なら男友達とハジケルらしいというのを、英会話のクラスで聞いたな~。そんなこと、思い浮かべながら、話を聞く。彼氏が、言い訳をしている。2人酔っ払いの中、シラフの彼女がつまらなそうにしている。すかさず、彼は、彼女に、チュー攻撃。この旅では、こういう光景はいたってノーマル。その後移動して、これまた、オプションで、クラブに行く。このクラブは、かなり、大掛かりなクラブで、2-3階はディスコスペース。地下1階はカラオケスペース。道中。いいだけ酔っ払っているみんなは、バスの中でも大はしゃぎ。BGMにダンスミュージックがかかると、みんな、バスの通路がお立ち台。この旅では、こういうノリが当たり前。クラブに着くと、すごい人の中、掻き分けて入店する。ダンスフロアーには人が溢れている。・・・実は、日本では「クラブ」って行った事ない私。(お姉ちゃんのいる「クラブ」は何度もあるけど。)私の人生の「クラブ」経験は全部異国。。。飲んで。踊って。でも、ちょっと柄が悪い人も多くって、変な人に引っかからないよう、一緒にいったメンバーから離れないようにしてみる。今ここに日本人って、私と同じツアーのもう一人しかいないんだろうなー。と、いっても、姉さん。ちょっと疲れたよ。と、帰る人みつけて、便乗する。やっぱり、タクシー。この国に来る前、この国のタクシーはボッタクリが多いからと、ガイドブックの注意書きをよく読んだけど、大抵、店で呼んでもらったタクシーは問題なく、しかも、このクラブでは、ツアーと提携していて、ホテルまでのタクシー代がFixされていて、全く安全に帰ることができる。こういう行き届きがあるから、好き勝手に遊んで帰れるんだろうな。こんな感じで、この旅は、しばし、夜のお出かけが普通に行われる。日本人同士では、決して、行かない。行けない。経験できない経験。だから、ここでは、このノリに乗っていく勢いはとても大切(笑)まぁ、私は、タクシー乗ってまでどっかいくなら、ホテルのバーで飲んでたほうが、楽なので、そっちの方が多かったんですけどね。ちなみに、1日目の夜。私のルームメイトは、朝4時に帰ってきて、「もう、私は、フィレンツェの観光をしたから、明日は、寝てる」ですって。ん?と、疑問に思っていたら、なんてことない。現地で調達した、イタリアンの男に車で夜の街をいいだけ連れまわってもらって送ってもらったらしい。彼女の武勇伝はこれだけに留まらず。さすがのバイタリティーに暫しこの私ですら辟易するのでした。
August 7, 2005
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今日は、大学の友達と酒盛り。一人が、転職決まって、一人が、子供生まれて、一人がもうすぐ誕生日。なにが、メインかわからない中、みんなまとめてお祝い!!ということで、飲んできました。って、私以外は、全員男。で、既に、私以外は、全員既婚者^^;。学部で男と女の比率が10:1ですからね。1軒目。ちょっとコジャレテイル焼き鳥屋。 座敷の通され、宴会開始。隣で飲んでた団体は、偶然にも半分がイタリア人で、ちょっと聞き耳を立ててみる(笑)2軒目に流れ、いわゆる「大衆居酒屋」。 キレイさのかけらもない。コキタナイ居酒屋が、逆に私たちには、しっくりくる。飲んでいて、一人が提案した。「じゃぁさ、酒のつまみに、みんなの良い所を言い合うってやつやらない?」ん?どっかで聞いたことがある。あ、そうか、この前読んだ、田口ランディさんの『オラ!メヒコ』の中で書いてあったやつだ。やろうやろう。ジャンケンで順番を決めて、時計回りにスタート。みんなには、言うことはあるけど、私は何を言われるんだろう。。ちょと、ドキドキしていると、私の番。じゃ、ミチのいいところ!イェイ!「ミチはねー。男から見て、カッコいいよ。カッコいい生き方をしていると思う。」「ミチはねー。ミチと話していると勉強になることが多くて。そして、言っていることとやっていることが合っているから説得力があるっていうのかなー。今までいろんな人に会ってきたけど、ミチほど努力をしている人はいなくて。」(*´_`;)ゞ褒めなれないので、恐縮です。全然カッコよくないし、言われるほどの努力はしてないんですけど、でも、ちょっぴり嬉しいですよね。自分が、そういう生き方をしたいと思っていて、結局、そうはなってないけど、でも、全くの他人が、そういう印象を持ってくれている。私は、これから、どういう生き方をしたいんだろう。でも、いつもちゃんと努力して、周りに認められる生き方をしたい。たまに、疲れきったりするけど。息が切れて、どうしようもなくなって、感情が乱れて、どこにも逃げ場がなくって、ボロボロになることもあるけど。女であることを、ちゃんと持って。男にも、認められる生き方をしたいんだろうな。彼らに「勝ちたい」という意識はない。「勝てる」とも思わない。私は、私の味を持って、一緒に進めたら、それでいいと思っている。昇進したいとも思わない。人を蹴落としてまで、稼ぎたいとも思わない。逆に、欲がない分、何でもできるのかな。カッコいい生き方。が、何かわからないけど、カッコいい生き方ができたらいいな。そのためには、私は「恋」というバランスが保てないのが、自分でも認識している欠点なのですが。。もうちょっと、がんばろっと。
August 6, 2005
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■フィレンツェ■ドゥオモはフィレンツェの街の真ん中に聳えており、大抵どこからでも見ることができる。天才建築家ブルネッレスキによって掛けられた半球状態の円蓋クーポラは、スカートを膨らませた中世の貴婦人を見るようで微笑ましい。-(中略)-花の聖母教会とも呼ばれるこの大聖堂の、白と緑とピンク色の大理石で装飾された外観は、敬意と優雅さに溢れ、見上げる者を圧倒する。あのね、約束してくれる?どんな?私の30歳の誕生日に、フィレンツェのドゥオモのね、クーポラの上で待ち合わせするの、どお?ミラノのは世界で一番綺麗なドゥオモ。フィレンツェのは世界で一番素敵なドゥオモ。6年前の冬。私が論文の追い込みで、家に篭っていた頃。その頃、明らかに私は論文に切羽詰っていて、人との交流もほとんどなく、気持ちが病んでいながらも、近所の本屋に行き、参考資料を探していた。1ページ、1行使えるかどうかわからないけど、論文のために\3000も\5000もする本を買わなければいけない。『冷静と情熱のあいだ』という、新刊された青い表紙と赤い表紙の本が目に留まる。男と女それぞれの視点で書いた一つの物語。論文書かなきゃいけないのに、小説なんて読んでいる暇はない。でも、\5000する参考文献は買えても、なんで、\1400程度の本が買えないんだろう。。突然、そんな自分が切なくなって、衝動買いしてし、そして、ハマった。論文どころではなく、一気に読んでしまった本。その時は、その後、こんなにこの本が人気になり、映画にまでなるなんて思っていなかった頃、翌年が始って、論文を提出して、私は旅に出た。卒業旅行。その時、私は初めて、現地発着ツアーに参加することを決め、就職したら長い休みは取れないだろうと、ヨーロッパを回るコースを選び、そして、偶然、そのツアーに含まれていたフィレンツェに辿り着いたとき、真っ先にドゥオモを目指し、そして登った。順正が待っていた場所。あおいが約束した場所。本で読んだ印象とは少し違ったけど、次に来るときは、好きな人とここに来れたら、すごくシアワセだろうなと思った。あれから、5年。あおいは、30歳の誕生日にそこで会おうと約束した。皮肉なことに、私も、同じような歳になって、再び来ることになった、フィレンツェ。今も変わらずある、教会はやっぱり圧倒させる。教会の隣には鐘楼があって、その奥にドゥオモがある。登るということに関しては、ドゥオモと鐘楼両方に登ることができるのだが、5年ぶりに、ドゥオモに登ってみよう。そう思った。結局、好きな人と来ることはできなかったけど、もう一度。だけれども、私の記憶が確かではなく、ドゥオモへ登る入り口を2度間違えた。確かな場所がわかって、そこに向かおうと思ったとき、目の前に鐘楼への入り口があった。2度間違えたこと。目の前に登ったことはない鐘楼への入り口がること。たぶん、私は、今、もう一度ドゥオモに登る資格がない。鐘楼から、ドゥオモを見なさい。なんだか、そう、何かに導かれている気がして、鐘楼へ登ることにした。階段で登る。この国の大体の棟と呼ばれるところは、階段で登らなければいけない。息を切らせて登る。着いた。と思っても、まだ上があり、着いた。と思っても、まだ上があり、ようやく、鐘楼のテッペンに着いて、5年ぶりのフィレンツェの街を見下ろすことが出来た。フィレンツェの町並みは赤い。夏の日の光を浴びて、ますます赤みを帯びて感じる。そして、私は、隣の鐘楼から、恋人達のドゥオモを眺める。もう、何度もこの街に来て、もう、二度とこの街に来ることはないかもしれない。結局、好きな人とここを訪れることは出来なかったけど、でも、しっかりその光景を焼き付けよう。しばらく、この風景を眺め、そして私は鐘楼を後にした。昼少し前。私は、行きたいところがあった。市場。日本で読んだイタリアの食紀行の本。とある、市場にある、食堂に私はどうしても行きたかった。トスカーナ地方の料理、本場のトリッパ(牛の胃袋)を食べてみたかった。日本で知った料理。臓物ということもあって処理が難しいと聞く。本場の味を確かめてみたかった。地図を片手に、フィレンツェの道を進む。観光客は来ないだろうという道を入ると、そこに市場があった。そして、目指す食堂はそこにあった。昼を過ぎると混むため待たなければいけないと、その本には書いてあったが、その時間前に着けたので、すんなり入ることができた。そこには、すごく可愛らしいというと失礼に当たるかもしれないけど、スキップしながら、料理を運ぶ、名物おじぃちゃんがいて、イタリア語もわからず、明らかに緊張しているであろう、私にもニコニコしながら挨拶をしてくれた。この国の食事の仕方は、前菜に始まり、パスタ等の2皿目、メイン料理の3皿目、そしてデザート(ドルチェ)という順があるらしいが、そんなに食べられない私は、前菜と2皿目を併せて、軽そうなサラダを頼もうと思っていた。まず、飲み物のオーダーを取りに来る。赤ワイン。いきなりボトルでワインが出される。ここは、飲んだ分だけ最後に清算される。と本に書いてあったとおりなので、驚かずにすんだ^^;次に、オーダー。あの、おじぃちゃんが来て、どうするか聞いたので、何サラダかわからないけど、とりあえず「サラダ」と読めたところを指してみると、彼が、何か言っている。その料理は、ない。と言っているのか、こっちにしろ。と言っているのか、とにかく、そういうやり取りがあって、じゃ、それを下さいと言ったら、彼は、また、スキップしながら、去っていって、そして、サラダを持ってきた。それは、本に書いてあった、サラダで、芯のある小麦みたいなものが入っていて、トマトやキュウリなどの野菜が入っていて、本を読んだときは、別に、それには惹かれなかったけど、食べてみると、それが、うまい!!!!!!!今まで食べた、この国で、一番おいしい食べ物だった。メインに行くまでに、満腹になっては困ると思いつつ、ついつい、食が進む。そうしていると、私のテーブルの目の前に、別のお客さんが座る。こっちも、すごく愛くるしいおじいちゃんで、とてもマニアックに例えるならば、英語の勉強のために買った『バグズ・ライフ』というアニメのDVDの中に映像特典で入っていた、「ゲーリーじいさんのチェス」に出てくるゲーリーじいさんの髪を黒くした感じのおじいちゃん。彼は、水を頼み。パスタを頼み食べる。私も、ワインを飲み、サラダを食べる。会話はないけど、お互いがお互いの存在を感じている。おじぃちゃんは、次にローストビーフを頼み、私は、念願だったトリッパを頼む。歳をとると、肉より魚。というのがお決まりの日本に住む私にとって、70歳くらいのおじぃちゃんが、パスタや肉をモシャモシャ食べる光景に、やはり、食生活も国柄が出るんだなーと単純に思う。そして、いよいよ、テーブルにトリッパが運ばれる。ちょっとショッパかったけど、味気のないトスカーナパンとよくあい、美味しい。なんだか、暖かい光景のなかで、美味しいものを食べて、もう、すごくシアワセを感じる。結局、サラダを完食し、おなかがいっぱいになっていた私は、トリッパを少し残してしまった。向かいのおじいちゃんは、エスプレッソを頼む。私も、エスプレッソを頼む。彼の方が、少し、早く飲み終わり、そして、勘定を済ます。私が、デザートを取ろうか迷っていたとき、彼が席を立つ。その瞬間、目が合い、おじぃちゃんは、私に、軽くウィンクをして微笑みながら去っていった。もう、なんて、すばらしい街なんだろう。ほんの少しのことなのに、こんなにシアワセになれる。シアワセついでに、ドルチェをとることにした。イタリアのプリン。プリンは、ちょっと蒸しすぎていて、美味しい!!というものではなかったけど、昼からワインを飲みながら、前菜を食べて、メインを食べて、ドルチェを食べて、エスプレッソを飲む。その一連の流れがシアワセだった。これだけ楽しんで1000円ちょっと。お財布もシアワセだった(笑)私は、何度か行った街で一通り観光をしたり、あまりいい思い出がないと、もう、来なくてもいいよなという街があるのだけれど、そういう街に限って、一つだけ、惹かれるものがある。たとえば、ローマ。あまりいい思い出がないのだけれど、どうしても欲しいコーヒー豆の店がある。たとえば、タイのバンコク。いいだけ街中は歩いたので、もういいかなと思っているのに、もう一度行きたい、腕のいい仕立て屋さんがある。(私のウェディングドレスを作ってくれるって約束したんですよ(笑))フィレンツェはとても好きな街だけど、もう、来ることはないかもなと漠然と思ったばかりなのに、この食堂にはもう一度来たい。このおじいちゃんの笑顔を見ながら、この料理をもう一度食べたい。些細なシアワセをくれる、この街に、想いをまた一つ残してしまうのでした。
August 6, 2005
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■名前■帰国して一週間。今日、ようやっと、みんなにお礼メール送った。このツアー。旅の終わりに、シートを回して、連絡先を書いて、みんなにコピーでくれる。とてもありがたいのだが、これで簡単にメールでもできると思いきや、・・・。字が汚くて、読めない!!と、悪戦苦闘して数日。ようやく、送りました。今回のメンバーは、何が、大変って、名前を覚えるのが大変でした。日本人だって、タダでさえ、名前を覚えられない私。それが、今回のメンバーたるや、ジャネット、ジェニファー、ジェシカ、ジャニス、ジェーン、シェーン・・・という似てる名前から、ミッシェルが2人、ディビットが2人、神経衰弱か。。ルービンにロビン。 ティナにターラ。こんなの発音聞いただけじゃ、わからんて。あとは、聞いても発音できない名前達。日本人が日本人の名前を覚えるとき、たとえば、前にも同じ名前の知り合いがいたり、芸能人の名前と同じだったり、あと「漢字」という文字のニュアンスでだったら、覚えられるけど、日本人ですら、覚えにくい名前。外人は、よく、名前をつけて会話する。「Hi! Michi 元気?」「Michi 大丈夫?」よく、名前覚えられるなー。なんて思っていたんだけど、やっぱり、彼女達も、別に一回で覚えているわけじゃないってことがわかった。では、どうやって覚えるか・・・「女の子会議」夜の行動は大きく2パターンに分かれる。バーに行くか、部屋飲みするか。去年のNZは、大体、「バー集合」が普通だったんだけど、今回は、私のルームメイトを筆頭に、部屋飲みするグループも見られた。金がないので、部屋飲み。どの国でも、同じ発想。夜、女の子が一つの部屋に集まって、女の子会議が始まる。あの子の名前って何だっけ? あのカップルの男の方って・・。名前がわからない人は、ここで、お互いに教えあってクリアーにしていく。確かに、こういうのがないと、40人以上の名前覚えれないよね。。初めて、部屋飲みに参加したとき、ある一人が話題の中心だった。そりゃ、44人もいるんですもの。変な人が1人くらいいてもおかしくない。そいつが、そんな変な奴だって知らなかった。彼は、一度も私に話しかけてこない。だから、全然知らなかった。こういう情報交換も必要なのね。ちょっと学習した。
August 1, 2005
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■理由■いろんな国からメンバーが集まる現地発着ツアー。現地発着というからには、行きも、帰りも、集合場所のホテルまでも一人。個人で参加すると、部屋は、どこの国の人ともわからない子とシェア。なんで、こんなツアーに好んで参加するのか。理由は、日本人のツアーが好きじゃないから。いろいろ考え方があると思うんですけどね。日本人ではない人たちが集まるツアーと決定的に違うのは、日本人のツアーは、「みんなで楽しみましょう」という意識が強く。外国人のツアーは、「自分自身が楽しいかどうか」が重要。そういう気がします。彼らと旅をしていると、たまに聞かれます。「自分自身の旅を、楽しんでるかい?」全員で何かをやらなきゃいけないということはなくって、個人がとても尊重される。個人個人が楽しければ、全体として楽しかったね。という発想のような気がする。その代わり、何があっても自己責任。大体、安いツアーなので、ホテルは郊外にあって、街中で自由行動し何時に集合し、バスでホテルまで戻ってこれるのだけれど、遊び足りない人は、集合時間に集合しなくてもいい。自分で、好きなように戻って来い。ってことだ。日本のツアーなら、一人、自由行動から戻ってこなければ、団体責任(?)で全員で待ったりする。そんなことはしない。寝坊したら、平気で置いて行くし、不必要なDFSやお土産やに強制的に連れて行かれることもない。後、この旅で気に入っているのは、年齢制限があるということ。日本のツアーって、私の知っている限りでは、年齢制限ってあまりみたことがない。ただ、卒業旅行シーズンは、学生が多くなるとか、そういう季節性があったり、「卒業旅行用」のツアーだと、当然歳が同じくらいになるのだけれど、私の好むツアーは、全てがある範囲内の年齢に限定されている。年齢制限があって、何がいいか。オプションに、クラブ(もちろん踊る方よ)があったり、NZに行ったときは、バンジーやスカイダイビング、スキー、カヌー、ジェットボート。なんでもある。年齢に制限があるから、個人個人でみんなが楽しめる。誰かに気追うことはない。酒が入った日なんぞは、バスの中で、バスの狭い通路が、お立ち台と化すノリなんだけど、日本人がそんなことやっているのは見たことがない。だって、「バスの中で立つと危険です」って教わってきたんだもん。ローマでの最終日。オプションでディナーに行った。カンツォーネを聴けるお店で、いきなり音楽がなり、歌い手が客とからみながら歌う。そこに、日本人観光客の集団がいた。私たちの集団は、歌い手がやってくると、調子に乗って、一緒になって、歌ってみたり、絡まれて、みんなで大爆笑したりしているのに、日本人の集団に歌い手が近づいても、誰も乗らないし、「こっちへ来るな。私へ絡むな」オーラが出ている。否定しつつ、私もわかるんですよ。もし、私が、その集団にしたら、私もそういうオーラ出してる。って。だからこそ、みんなでおとなしく食事をするよりは、こうやってワイワイやれる仲間と一緒にいたいな。って思うわけです。基本的に団体行動が苦手なので。個人を尊重してくれる、このツアーが楽なのかな。
August 1, 2005
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