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私はアマである。碁は単に趣味にすぎない。だからネット碁で負けても構わないのだ。真剣にやっているつもりでも大ポカを無意識のうちにやっている。嗤うしかない。でも、これでいいのだ。一生懸命バカをやっている。錯覚の山を歩いているのも人生そっくりだ。間違いのプロセスも学習の過程であると強弁しよう。囲碁は難しい。わかったようなフリをするよりも思った事を書いてしまおう。すぐに間違いを指摘されたり、自分で気付いたりする。でも気が付かないよりいいのだ。開き直ってしまおう。これでいいのだ!天才バカボンの境地である。真剣にバカになるぞ!
2008.07.31
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また負けた、といっても朝の碁とは全然違う。相手が強かった。私も気合いが入っていた。白中押し負け棋譜だけ貼っておく。こう打てば勝ちだった?の図白1(138)でキリとサガリが見合いになっている。4までは実戦の進行。だから白5と守っておけば優勢だったはずである。ずっと辛抱してやっと勝ちが見えた瞬間に、勝ち急いで墓穴を掘る。よくあるパターンだ。だが勝負どころでは両者秒読みだから、ありがちな事であると言えよう。対asutoron戦を考えると、敵も力戦家であるから棋力もさりながら気力が勝負になりそうだ。こういうキツイ相手と打つと学生の試合みたいな充足感がある。結果を気にせずに良い相手と打つ事で往年の気力を召喚したいものである。
2008.07.31
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米長邦雄会長、将棋連盟改革断行へ“不退転の一手”連盟の下部組織の女流棋士会の位置付けも微妙になる。昨年、女流棋士会から改革派が日本女子プロ将棋協会(LPSA)として独立したばかり。あらためてあの騒動は何だったのか。残った女流も、今回の法人改革で連盟から独立せざるを得ない状況にある。らしい・・いったいどうなることやら
2008.07.31
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タイゲムで朝一局打つ。実に不愉快な黒0.5負けである。この碁140手あたりで盤面25目以上勝っていた。そこで相手が回線切断し5分近く経過した。これは没収試合で勝ちかぁ・・と思っていたら、敵さん戻ってきた。トイレに行っていたのか。作戦だったのかは知らぬ。「えー、まだ終わってなかったのぉ」と気合が抜けて対局再開。するとポカがでた。ポカ1、黒1は2からキメればよかった。白4と打たれてギャァ・・先手で白4子を逃げられた。ポカ2、黒213ではこう打てばオワっていた。なんでこんな簡単なのを見落としたのか。頭が冷静でなかった事だけは確かである。ポカ3、実戦の進行白2はいかにもスジが悪い。黒3で4と打っても数目のヨセで得する事は簡単にわかった。しかしダメヅマリの関係で後手のヨセになる。そこで図の進行を選んだ。白8で9と打ってくると勝手読みしていた。一手負けの持ち込みになってしまった。5目以上損をしただろう。さらに頭に来て小ヨセでもミスをしてきっちり半目負けである。不利になったら、回線切断するのも心理作戦として有効らしい。ようく覚えておこう。
2008.07.31
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superlineさんの 切られてきれてという記事を拝見しました。白時間切れ勝ち(総譜)したものの「布石の難しさを痛感した一局になった」と書いておられます。「SGFを張ります。特に布石へのツッコミをお待しています。」と書かれていますんで、私の感想図を貼らせていただきます。実戦白16が苦戦の始まりと私は見ました。まず自分の弱い石を逃げる時は、相手の強い石にもたれる(参考図1)のが良いと思います。参考図1はカケと逃げだしが見合いになっています。実戦白24でも相手の強い石にもたれて様子を訊いてみてはどうでしょうか。(変化図1)(変化図2)2)実戦、白36以下は自分の強い石から動いています。石の効率が悪い感じです。攻めたい時ほど穏やかに(参考図2)打って、相手を油断させるんです。この黒は取れないのであまりしつこくいかない方が良さそうですね。でもこの時点で地合不利は明らかです。相手の強い石を凝らせる、自分の強い石の近くにはなるべく打たないようにしたら良いと思いました。
2008.07.30
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今日はまだ碁を打っていない。録画したTV番組を真剣に見てしまったからだ。その一つNHKがPM7:30~8:45に放送した「ちょっと変だぞ日本の自然3 風が吹けば○○が・・・」という長たらしい名前の番組である。この番組では日本の周辺で起きている下記の現象が間接的に日本の気象・水産資源に大きな影響を与えていると報じた。1)チベット高原でウサギが増えると日本は猛暑になる2)黄海沿岸で海藻が繁茂するとエチゼンクラゲが日本海で大発生する3)シベリア内部が温暖化するとオホーツク海の流氷が減り、日本近海の魚が減少するこれらの仮説を補足するデータ・現象を番組で紹介していた。私の見るところ基本的に全て正しいと思う。しかし確証はない。番組全体の印象は、地球温暖化のデメリットのみを報じていて、メリットもあるんじゃないのという疑問も感じた。温暖化という状況を逆手に取ったビジネスチャンスやエネルギー資源供給が可能じゃないのかと思った(長くなるのでその話は書かない)。2)の内容の一部と私の両親の故郷、淡路島南西部の漁村で30年前におきた事実が異なる印象があるので書く事にする。中国の青島でアオサが大発生している。オリンピックのヨット競技会場に予定されていたがアオサだらけで懸命に駆除してなんとか競技が行われるようになったらしい。わが両親の故郷は兵庫県南あわじ市阿那賀という漁村である。鳴門海峡に面していて鳴門大橋が開通するまでは、阿那賀港から鳴門港行きのフェリーが出ていた。私と弟は小学生の頃毎年8月になると父の実家に5~10日位滞在して、毎日海で泳いでいた。海水浴場はフェリー港から近い所にあったので、船が沖を通るたびに波が来た。その海水浴場にはアオサがかなり繁茂していた。ワカメやテングサ(寒天の材料)は商品価値があるので採っていたが、アオサを採る人はいなかった。しかし昭和50年代に入るとアオサは化粧品の材料として商品価値があるという事になり、たちまちお婆や子供たちが海でアオサを採りまくった。すると3年ほどでアオサはなくなってしまったらしい。アオサがなくなってから阿那賀の海は荒れていった。藻場がなくなった事で、魚の産卵場所がなくなり、小さな甲殻類が消え、それらをエサとする蛸や鯛もいなくなってしまった。また海岸の砂がどんどん流されてゆき砂浜は消えて、海水浴場でもなくなってしまった。NHKの番組は、アオサやエチゼンクラゲが増えているのは生活排水・工業廃水の垂れ流しによる富栄養化が原因だと報じている。しかしアオサとエチゼンクラゲを一緒にしては困る。アオサには商品価値があるがエチゼンクラゲには商品価値はない。アオサは水産資源を増やす重要な役割がある。エチゼンクラゲにはその逆の効果がある。この番組は視聴者に間違った印象を与えると私は思った。
2008.07.30
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誤解を招きやすい話なので要旨をまず書くことにします。○2chには今も「日本の碁界における外国籍棋士の存在について」というスレが存続している。○この議題は、かつて「みんみん掲示板」を炎上させてしまった。故に私はこのブログにおいてこの話を今まで封印してきた。○cadeauという奇矯な御方が碁界評論という掲示板をやっていた。今もやってるかも知れないけれど、それはどうでも良いと私は思う。○cadeau氏の主張をコピペしてまとめました。見たい方は見て下さい。○cadeau氏の主張は暴論であり、とても賛同はできない○しかしcadeau氏と真っ向から対決したqin氏やhidew氏は、「棋士はその棋譜や普及活動によってのみ評価されるべきであって、国籍は全く考慮する必要はない」と主張した。○qin氏やhidew氏の主張は基本的に正しいと私も思う。しかし日本の囲碁界を完全にオープン化してしまっていいのだろうか・・と私は疑問を感じた。2001年当時、私は以下の事を主張した。○日本の囲碁界を完全にオープン化してしまったら、全てのタイトル戦が中国人・韓国人によって争われてしまう危険がある。さすれば日本の囲碁ファンは減少するのではなかろうか?○しかし今の原則鎖国状態では競争から保護されているのだから、日本のプロのレベルは相対的に弱体化し続けるであろう。○現実的には、鎖国攘夷も完全オープン化も日本の囲碁界の発展に有害であろう。故にその中間に「有意の解」があるはずだ。具体的には、○棋戦の多様化(ファン投票で出場棋士を選ぶ棋戦・日本人しかでられない棋戦・トッププロに出場資格を与えない中規模の棋戦などを創設する)○部分的門戸開放(7大タイトルのうち3つ位を海外の棋士にもオープン参加を認める)のが良い、と主張しました。この問題は、All or Nothing でガミガミ言い合っても話は前に進まないし、日本の囲碁界のためにもならない。と私は書きましたが、私がcadeau氏を擁護していると誤解されて、みんみん掲示板は炎上したのでした。「日本の碁界における外国籍棋士の存在について」議論する事は無意味であります。「棋戦オープン化の是非」を考えると置き換えて冷静に議論をしたいものだと私は思っています。
2008.07.30
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KGSで2dに復帰してやろうとしたがSwitzlandの少年に狩られてしまった。白が私。少年はダメヅマリをおそれず切ってきた。これ、次の一手の問題にしたい。私の次の一手は敗着となってしまった。実戦の進行黒の頑強な抵抗を読めていなかった。私の棋力ではこれが正解だと思う。問題図の時点でどう変化しても隅の攻め合いは勝ちである事を少年は読み切っていたのだろうか?20手以上読み切っていた少年に脱帽するよりない。
2008.07.29
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まだ2日前の記事なのに、下に隠れてしまった 囲碁ボケ記念対局第11局の記事の末尾とコメントの一部をここに転載します。:みんみんasutoronさんの棋風は私とは150度くらい違うようです。特に置き碁の下手の打ち方という点では・・ぜひ、10番碁でも打ってお互いの良い所を吸収できれば・・と思いました。:asutoronさん十番碁ですか。面白そうですね。ただ私の方が分が悪そうですねえ。:みんみんいえいえ、打ってみないとわかりません。私はポカと時間切れ負けが多いので、それを自虐ネタにしている有様です。タイゼムで打つと相手は9割以上、韓国・中国の方ですんで局後の検討なんてないんですね。そこで知っている方と打ってみたいなぁと思っただけです。:asutoronさん ご提案いただいていた十番碁、やってみましょうか。nipparatさんからも「面白いと思う」というコメントをいただいておりますし。:みんみんわーい。うれしいな。ではいつが宜しいでしょうか?とりあえず互先で白黒1番ずつ打ってみたいですね。:asutoronさん今度の土曜日の夜9時はいかがですか。場所はどこがいいでしょう。タイゼムにしますか?ここからが本文です。asutoronさんへ私は、タイゼム正会員ではありませんので、自分で部屋を作る事ができません。そこをクリアできれば囲碁ボケ記念対局と同じく、土曜日の夜9時、場所:タイゼム日本部屋2でお願いします。ただ両対局者の棋力が低いため懸賞対局にはなりません(笑)。現時点では4D同士なので、昇降級戦でも構わないのですが親善対局で持ち時間を40分(もっと長くても可)を希望します。sgfファイルが残るという点ではKGSもありかと思います。ただKGSは私対局数が少ないために棋力に?がついてしまい、その後1dになっちゃっています(笑)
2008.07.29
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東洋囲碁で一局打った。IDは「みんみん」で対局した。ふだんは別のIDを使っていた。なぜかというと他人の碁をとやかく書いているのがこんな碁を打っているのか・・と思われたくなかったからだ。誠に狭量と言うよりない。しかしasutronさんとまだ決まってはいないものの十番碁を打ちましょうか・・と自分から言ってしまったからには潔く正体を明かして打つべきだ、と思ったのだ。asutronさんはパンダの正会員になりプロの指導碁を受け、囲碁学校にも通い、週刊碁も購読しているらしい。日本棋院(東京本院?)でも指導碁をしばしば打ってもらっているという。まったく日本棋院にとっては福の神のような方である。それに比べてこの私、日本棋院に金を払ったのは書籍を数十冊購入した事がある位だ。免状も大会でタダでもらった。その後1年間だけ会員だった事があるだけである。asutronさんの十分の一も日本棋院の財政に貢献していないくせに、日本棋院のあり方を云々するとはおこがましいにも程がある。ま、しかし当方の財政事情もあるのでその話はさておく。私がこのブログの前身であるホームページ「みんみんのざる碁図鑑」を作ったのは、ネットで3~5Dである私の自戦記を書いて、いろんな棋力の方に笑いや棋力向上のヒントを提供できれば・・と思ったのがそもそもの始まりだった。プロの碁だけが碁じゃない。地方紙にはアマ3~5段の碁を6段が観戦記を書いてコンテンツにしていたりする。ならば自分もやってみようと思ったのだった。ヘボ碁を見せて笑ってっもらうという初心に帰ろうと思った。な、訳でこれからなるべく毎日一局、真剣に打って、棋譜を公開しようと思う。黒中押し勝ちが総譜だ。125手までで事実上オワっているので以下は省略した。まず痛恨の大ポカを見て下さい。図1(参考図)白1(実戦34)に対してノータームで外からオサエてしまって「やってしまった」下図の通りかみ取る一手。これなら早くオワっていただろう。図2(実戦の進行、7~25手)(略記号)疑問手→?、悪手→×、やや疑問→△白8△、私は14のトビを予想していた。白10△、重い感じだ。黒11△、普通は22のコスミだろう。ソソアキを囲う意味があるので11と打ったが攻めよりもヨセを考えてしまう私の癖なのだ。黒15は×かもしれない。21にノビておく方が自然だったようだ。この内容ではいかん。明日はもっとマシな碁を打ちたい。
2008.07.29
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第35回近鉄将棋まつりは日本将棋連盟関西総本部が作成したスケジュールが公表されています。近鉄百貨店阿倍野店・7F・9F 催事情報の末尾に「8月13日(水)→17日(日) 第35回 囲碁まつり」とだけ記されています。決して経費削減のために廃止されたのではありません。ただ将棋に比べて、囲碁は真剣にPRしろ! ファンをどう思っているんだ!と思わざるを得ません。
2008.07.29
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近鉄・阿倍野で毎年ある近鉄囲碁まつり、今年は8月13~17日にある事はわかっているが、スケジュール情報が検索しても出てこないのだ?不可解である。
2008.07.28
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神戸市の都賀川で26人が洪水で流され24人が救助された、とNHKのテロップが出ました。都賀川をグーグル地図で見ると阪神大石駅の横を流れている川だとわかりました。って事は上流の神戸大学と阪急六甲周辺が大雨だという事です。たぬきねいり先輩の周辺はどうなんでしょうか?追記わが大阪府枚方市も「土砂災害警戒情報」が発令中だそうだ。他人事ではない。ただわが家は高台にあり、背後に崖もないので浸水の心配はない。わが家のガレージは浸水していない事を確認しました。小降りになったので外出しようかと思いましたが・・幹線道路の状態を見て引き返しました。
2008.07.28
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ちょうど一年前、ブルドックソース事件(Wikipedia)があった。アメリカの投資ファンドスティール・パートナーズが2007年5月18日、ブルドックの発行済株式の全ての取得を目的として、公開買付けを公告し、買付け期間を6月28日まで、買付け価格を1株1584円とした。1)スティールが買い占めるまでは400~500円で株価は推移していた2)6月24日の株主総会で新株予約権無償割当てに関する会社側の提案は議決権総数の約83.4%の賛成により可決された。3)現在、ブルドックソースの株価は250円前後に低迷している以下の疑問がある。2)の株主総会の時点で議決権を行使し得たのは誰か・・という事である。3月31日時点での持株名義人であろう。するとスティールに対して、高値で買い取らせた賢い投資家とスティール・パートナーズ自身も議決権を行使している訳だ。スティール・パートナーズは1株1584円にさらに本件新株予約権1個につき396円を上乗せした金額で、ブルドックソースに株を買い取らせる事に成功した。スティールはブルドックソース社の経営権が欲しかったのではなくて、ブルドックソースに株をバカ高値で買い取らせる事が目的だった。大株主である経営陣は、「どうぞ、あなた方で経営して下さい。ゴールデンパラシュートを用意していただき感謝に堪えません」と全株を1株1584円で譲渡すべきだった。では、大株主である経営陣はなぜ合理的な判断ができなかったのか。以下は私の推測である。社長は創業一族の女性である。彼女は大株主であろう。彼女は株を売れば万々歳だったはずだ。スティールに経営権が渡った時に損をする人物が反対したに相違あるまい。それは古参の役員であまり株を持っていなかった連中と多額の報酬を受け取った顧問弁護士であろう。
2008.07.28
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1時間前わが家の外気温は36度だった。雷雨が通り過ぎて、今は25度になった。毎晩8時頃に降ってくれたら、クーラーもいらんで庭に撒水せずにすむのだが・・
2008.07.28
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久しぶりにヤフー碁を打つ。私の白、20分切れ負け。コミも入れれば30目は勝っているのだが30秒で打つ癖が付いているらしい。それにしても投げてくれる人はいないものだ。
2008.07.28
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まず両対局者の終局直後の記事を紹介します。nipparat総裁asutoronさん両者大熱戦の末、疲労困憊し記事を書く元気が残っていない様子です。石葉に入力しながら観戦していた私が、棋譜を貼らせていただきます。大熱戦で大いに楽しませていただきました。特にasutoronさんの闘志あふれる打ち方には、感心させられました。私は大学囲碁部の後輩(元院生トップクラス)に3子の下手でいやというほど痛い目にあいました。このため白の石を本気で取りに行くのは返り討ちに遭う、という刷り込み&トラウマがあるのです。故に観戦中何度も、私には打てない・・と思いました。3子局333手完白15目勝ち手所がめちゃ多い碁でした。局後、nipparat総裁が指摘した「こううてば黒中押し勝ちだったの図」を一枚貼っておきます。実戦黒160で、下図黒1とツグと目アリ目ナシで白が潰れていたらしい、との事でした。次に観戦中に私が黒ならこう打ったという図をいくつかリンク貼りします。黒1とアテコみます。白2の頑張りは黒3~5で打てると高木祥一九段の本で見たことがあります。私なら絶対に受けます。眼がなくなるのが怖いからです。参考図黒1(実戦黒80)~93の打ち回しはasutoronさんの接近戦での強さを示しています。白1(実戦93)に対し、黒2とキル手をasutoronさんは読まれていたようです。私には全く気が付きませんでした。ただこの時点で黒の持ち時間が5分を切ってしまい、勝つことは困難だと予想しました。私は学生の頃、代表級を投了寸前に追い込みながら、自分の時間が切れそうになって逆転された事が何度もあります。強い人は時計を叩きながら、時間・盤面両方で迫ってくるのです。序盤は簡明を期し、時間を残しておくのが勝ちやすいと思っています。私は逃げることしかかんがえませんでした。私は攻めようとは思わず、取られない事しか考えませんでした。asutoronさんの棋風は私とは150度くらい違うようです。特に置き碁の下手の打ち方という点では・・ぜひ、10番碁でも打ってお互いの良い所を吸収できれば・・と思いました。末筆になりましたが、対局者でもないのに記事にしてしまい恐縮です。
2008.07.27
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「スーパー早打ち囲碁」21年前に私が開発に参加したゲームソフトを今も遊んでくれている人がいる。覚えてくれていた人がいた。私は大感激しました。ただニコニコ動画を見て愕然! 終局手続のバグチェックが出来ていなかった(爆)このゲームの開発については2つ記事を書いていますが、泥臭い人間ドラマ・開発秘話等については書いておりません。実は、それを囲碁マンガ原作コンテストのネタに・・ 囲碁ソフト開発の昔話 ソフトを開発するという事
2008.07.27
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新公益法人制度への移行にあたっての社団・財団の関係者の方のためのチェックリスト自民党行政改革推進本部が作った資料ですので、将来について役所の資料にない事が書いてあります。そこが要チェックかと思いました。
2008.07.27
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WTOの農業交渉で、例外的な重要品目については高率の関税を掛ける事が認められている。その例外品目を減らすことが議題になっている。日本の立場は鉱工業製品を輸出したいので関税を撤廃せよと主張する一方で、農産物には高額関税を課して農業を保護したいとしている。これ矛盾している。鉱工業生産は設備投資や試験研究費などの莫大な先行投資を必要としたり、マーケティング的にブランドイメンージが大きな影響力を持つ。つまり先進国有利な分野である。そこでは関税を5%にしろと要求する一方で、農産物への課税率は驚くほど高い。コンニャク芋 1750%コメ 785%バター 482%などである。国内でバターが不足したって、国際価格が急上昇しているバターに482%も課税したらインフレ抑制にならないではないか。世界の農産物貿易に関する基本的な取り決めは1994年のウルグアイラウンド協議で出来たものだ。当時の状況は日本の円は当時最強の通貨だった。また農産物の価格低迷に生産国は苦しんでいた。第一次イラク戦争が終わった後で原油価格は1バレル10ドル台だった。つまり世界的なデフレ時代に出来た枠組みである。今では枠組の前提条件が根本的に逆転している。90年代にはコメの国内価格は1キロ300円、国際価格は1キロ30円だった。これなら700%の関税を課す理由もあったろう。だが今、国内のコメ価格は卸売りで1キロ230円、国際価格は1キロ70~80円である。両者の品質差を比べるなら関税率は200%位でいいんじゃないだろうか。今、農水省はまた原油・穀物価格の上昇は一時的投機資金によるものであり、中期的には10年前の水準に回帰すると主張し、ベラボーな高額関税を維持するために全力を尽くしているらしい。現代の原油・穀物価格の上昇は一時的投機資金によるものであり、中期的には10年前の水準に回帰する、という主張に自信があるのなら、WTI原油の先物を売りまくって巨額の利益を出していただきたいものである。井の中の蛙に付ける薬はない。
2008.07.25
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「ごまかし手辞典」(韓国棋院編)を読みました。私がタイゼムで打たれた怪しい手も2~3例示されていました。「敵さんはこれを読んで試したのか・・」と読み進めると、実戦で私は相手の注文を外していました。本を読むと相手の注文の図が示されていて、その丸ハマリの図は私の想定外のものでした。私はただ怪しい手を打たれた時には「ウラがあるぞ」と直感し、定石に近い形に還元するような穏やかな手を打ちました。すると相手はさらに乱暴な手を打ってきて自滅したのでした。つまり本で断片的知識を吸収しても理解したことにならない、という事です。本に書いていない局面になったら100%自分で考えないといけません。まっとうな定石については丁寧な解説が付いた本がありますが、ハメ手くさい手を紹介した本は、ハマリの図を2~3例示し、ハマらないためのポイントを2~3図示してあるだけです。紛らわしい手を打ったら、紛らわしい変化が派生するのが常であります。本はその枝葉まで解説されていません。私は大学に入ってから碁の勉強をしました。1年の冬から2年の夏にかけて定石やハメ手の本を読みまくりました。だけど本を読んだだけでは疑問だらけで図示されている手順を見ても、ちっとも必然性がないぞぉ・・と思いました。その疑問を囲碁部の先輩にぶつけてみると・・「そんな本を読んでも強くなれない。基本的な詰碁を繰り返して解きなさい」と一蹴されました。自分が4年生になると後輩たちに同じような質問をしました。「そんな手があるんですか」という事で練習対局でハメ手を試しまくったのです。ハメ手は自分に近い棋力の相手に試すことでしか勉強できないと知りました。気心の知れた後輩たちとなら検討もしやすい。対外試合では、相手も知っているだろうと考えて、身内の研究でこれはいけるという感触のある手をたまに打つだけでした。検討したハメ手の95%はお蔵入りになりました。この体験がすごく役だっています。怪しい手に対する感覚を養う事ができたからです。
2008.07.25
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先崎学氏の本を読んで、その読みやすさに感嘆しました。それに比べて、わがブログは金魚のフンみたいにだらだらとした悪文だらけだぁ・・と思いました。囲碁に関しては、盤面の画像ファイルを貼って見やすくすることは容易です。経理や法律に関する話を不特定多数の読者にわかりやすく説明するweb上の手筋はないのか、と考えさせられました。役所のweb上のpdfファイルにリンクを貼るのではなくて、その中から自分の話に必要な部分だけを転載し、私が補足説明したテキストファイルを作る。それを碁盤の画像と同様にFTPサーバーに転送してリンクを貼る。さすれば本文が冗長にならずにテクニカルな部分にまで関心のある方だけがそれを読む事ができると気が付きました。将棋・囲碁と法律関係の情報はweb上にただで転がっています。将棋・囲碁の棋譜は読み手に棋力がなければ理解不能ですし、法律の条文もその読み方や関連法規を知らない人が見ても理解不能です。つまり一般人には理解不能な一次情報が転がっているという点で両者は共通しています。その難読な一次情報をどう読むのか、という事ですが棋力や関連法規の知識よりも大切な事があります。それは当事者意識を持って、条文や局面を見るという事です。読み違えた例として 本因坊戦第7局(2日目午前)の記事があります。チラッっと見ただけで下の局面、高尾十段の打った白1の意味がわからずに「白74は捨て石か?」などと書いてしまっていました。第1図実戦は下図の進行になりました(74~84手)。白1を見た時点で、この展開を私は予想できませんでした。白3のノビを見たなら30秒以内で後を読めたはずです。黒2のハネに対して白3とノビる手に気がつきませんでした。白黒2・4は「ケイマの突き出し」という形で、白1・3は裂かれ形という悪形です。白は先に自らを切らしてから白5・7と切って行きました。まさに肉を斬らせて骨を断ちに行った乾坤一擲の勝負手だったわけです。第2図1図の時点で地合の悪い白は中央の戦いによって自らの厚みを活かすしかない状況にありました。「何とかせねば」と考えて絞り出したのがこの勝負手だった。これに本因坊位を賭けたのでした。一観戦者である私は、当事者意識つまり対局者のつもりになって局面を見たら気が付いたかも知れません。というのは手のヨミ自体は難しいのではなくて、筋の悪い手をトッププロは打たないだろうという先入観が私の目を曇らせていたからです。戦いは右辺に移り、黒が深く侵入し白に取られそうになりました。そこで黒3~5のコウを仕掛けたのが勝着でした。この手を読んでいたからこそ黒は右辺への侵略を決行したのでしょう。これは到底われらが読んで打てる手ではありません。検討していたプロの皆さんも感嘆した事でしょう。まさに本因坊位をもぎ取ったKOパンチでした。第3図やっぱプロは凄いわ・・と思います。しかしプロの碁も当事者意識を持って見ないと、ただの評論家になってしまう訳で勉強になりません。同様に法律の条文も、条文を書いた官僚の気持ちになって、何を意図して書かれたのだろうか・・と「気」を入れて読まないと、その意味する所が見えてこないのは同じだ、と思うのです。
2008.07.24
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今年12月からA)日本棋院 財団法人 → 特例民法法人B)関西棋院 財団法人 → 特例民法法人C)日本将棋連盟 社団法人 → 特例民法法人D)LPSA 有限責任中間法人 → 一般社団法人になります。上記の団体A)B)は、公益財団法人へ、C)D)は公益社団法人への認定申請をします。これが認められるか否かを調べてみます。新公益法人、移行手続の実務(羽生正宗著)の第3章「公益社団法人及び公益財団法人への移行の手続」(p.217-p.356)を見まするに、まずA)B)C)の既に旧法によって公益法人の認可を受けている法人が、公益法人格を維持・更新するには、以下の3つの設定要件をクリアしなければならない。(p.225-226)1)「公益事業を行っているかどうか」2)「公益認定の基準」に合致しているかどうか3)6項目の欠格事由に該当していないか1)でいう「公益目的事業」とは、学術、技芸、慈善その他公益に関する別表に掲げる23種類の事業であって、不特定かつ多数の者の利益に増進に寄与するものをいう(公益認定法第2条4)。で、別表を見ますと囲碁・将棋は2番目の「文化及び芸術の振興を目的とする事業」に該当するかもと思われます。他に7番目の「児童又は青少年の健全な育成を目的とする事業」9番目の「教育、スポーツ等を通じて国民の心身に健全な発達に寄与し(以下略)」に該当する面もあるけれど、国全体の状況を見ますと2番目しか通らないと私は思います。でも2番目の「文化及び芸術の振興を目的とする事業」として例示されている事業は以下の3つです。○美術館・博物館等で美術芸術品の保管・公開をする事業○歴史的町並みを保存する事業○音楽を行う学生への奨学金の提供事業とありまして、どうも囲碁・将棋の棋士の団体とはイメージが随分ずれているなぁ・・との印象を受けます。ここでの論点は2つあります。まず囲碁・将棋が文化及び芸術に該当するのか、という点です。これは内閣府も認めてくれるか・・とは思いますが、その文化及び芸術の振興を目的とする事業、を行っているのかという点に疑義があると思います。日本棋院も日本将棋連盟も棋士の互助組織として、棋士の既得権を守る業界団体という一面があるのではないか・・と私の目には映るからです。さらに「不特定かつ多数の者の利益に増進に寄与」している実態がある事を認めてもらわれば「公益事業を行っている」とは言えないのです。この点、無料の対局サイト将棋倶楽部24を日本将棋連盟が運営している事は大きな意味があると思います。上記の条件をクリアして「公益事業を行っている」団体であるとの前提で現行公益法人は、行政庁の認可を受ける事ができる。(公益認定法第5条)「公益認定の基準」(公益認定法第2章第1節第5条)転記できないので、pdfファイルのリンクを貼ります。http://www.gyoukaku.go.jp/siryou/koueki/ikou/dai2/siryou1.pdfこのpdf資料は18項目に分かれております。官僚の作文を全部読むのはしんどいのやけど要チェックポイントを拾いますと1)「公益目的事業を主たる目的とするものであること」この1番目が最大の難関だ、と解説書(p.235)にあります。※認定基準において、その法人が「公益目的事業を主たる目的とするものであること」が最大の難関である。具体的な事業の例示はされているが、実際にはいかなる事業も、営利を目的とした事業・私益を目的とした事業・公益を目的とした事業が混然して行われているもので、それらを峻別する事は不可能である。総体としてその法人が公益目的事業を主たる目的として運営されているかは、公益認定委員会が個々の事業を具体的な事実関係に即し、丁寧に議論を尽くす事になる。※この著者は税理士で医療法人マネージメントコンサルタントを主たる仕事にしている。出版社は財務省系列の財団法人である。従って、これは財務省を代弁した記述と私は思う。つまり、認めるも認めないも役人の腹一つ。これぞ裁量行政と言えよう。公益法人である事のメリットは課税の優遇である。って事は財務省・国税庁OBの天下りの理事を置いておかないと危ない・・と私には読めてしまう。2)公益目的事業を行うに必要な経理的基礎及び技術的能力を有するものであること私は学校法人の経理に従事した経験がありますが、一般法人とは異なる経理処理がいろいろあります。特に平成16年以降の法改正により公益法人の財務諸表は、多岐に渡る書類を作らないといけなくなっていて、ある程度税務とコンピュータの専門知識がないと務まらないと思います。その書類が審査の対象となる訳ですから、棋士が担当者になるのは無理であると思います。3)その事業を行うにあたり、社員、評議員、理事、監事、使用人その他政令で定める当該法人の関係者に対し、特別の利益を与えないものであることこれほど現実と離れた建前はありません。公益法人の理事は普通法人の役員に等しい経営者なのです。彼らが自らの権力を私益に用いないはずがありません。ぶっちゃけた話をしますと、上場企業ならば役員の報酬や賞与は株主に知らしめねばなりませんし、非上場企業でも役員報酬・賞与が過大な場合は商法・税法違反として罰則があります。ところが公益法人の経理は、今まで普通法人よりもノーチェックで来てしまっていました。しかし、事業の公益性に鑑みて課税を優遇されている公益法人にこそ、経理の透明性が求められねばならない、と私は思います。また国税当局もそれによって徴税の公平を実現したいと考えているのが今回の公益法人改革の狙いであります。だから、段々と今までの「常識」が通用しなくなると覚悟しなければなりません。
2008.07.23
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下記の書籍を借りて来ました。新公益法人会計の実務詳解・第2版(監査法人トーマツ・・略・編)中央経済社新公益法人、移行手続の実務(羽生正宗著)財団法人大蔵財務協会公益法人の会計処理と税務(岩村穣一著)税務研究会出版局と大部の3冊・・目次を見るだけで眠いぞ。ごまかし手辞典(韓国棋院編)棋苑図書大森泰志の自分流のススメ(NHK出版)中国文明の歴史(岡田英弘著)講談社現代新書プロ棋士の思考術(依田紀基)PHP新書あと先崎学氏の本3冊読みにくい本を借りると息抜きの本も借りたくなってしまうのです。依田先生の本をあっと言う間に読了しました。さぁて公益法人を読むとするか・・
2008.07.23
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黒・羽根直樹、白・本因坊秀紳123~135手まで。黒中押し勝ち。(蛇足の参考図)投了後の説明。白1と眼を取るよりないが・・スルスルと脱出可能BS2の中継を見て、羽根新本因坊のインタビューを聞くと、「ずっと悪いと思っていた・・」と第7局を振り返っていたのが意外だった。私はずと黒が良いんだと思っていたのだが・・
2008.07.23
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黒・羽根直樹、白・本因坊秀紳74~123手まで。中央の黒をしのげば、本因坊奪取が決まります。白が大石を撲殺すれば防衛です。観戦雀たちは、新本因坊誕生か・・と言っていますが、運命は神かプロにしか見えないところかな。私のヤマ勘では黒121のブチ抜きが先手だった時点で、羽根さんやったか!・・と思ったのです。
2008.07.23
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黒・羽根直樹、白・本因坊秀紳50~74手まで。黒好調の流れに変化ない、と思います。白74は捨て石か?
2008.07.23
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米長邦雄の家のコンテンツを引用して、長文の書き込みをしてしまいました。「当ホームページ上の全ての内容の無断使用は固くお断りします」とトップページに書いてあります。当然、わが方も無断使用したくは、ありません」できる事ならば、公益法人改革について意見を交換したい、というかわが拙い文書を見ていただきたい。その上で「消してくれ」と言われたら、書き方を変えてアップし直します。ところが米長氏のサイトには、メールも掲示板へのコメントも付けられない形であるので、どうしたら、読んでもらえるでしょうか。今のままでは「当ホームページ上の一部の内容を無断使用せざる」を得ない事になってしまっています。残念至極であります。
2008.07.23
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「公益法人改革と囲碁・将棋」シリーズの第3弾です。最初は、「米長会長の妄言を嗤う」というタイトルにするつもりでした。しかし貶してばっかりではいかんと思い直して「発言を検証する」に改めました。思い直した理由は、1)私自身も公益法人改革をよく理解できていない2)米長氏は頭脳明晰な人である。が不用意な発言で誤解を招いたり、いらぬ騒動の種を蒔いたりする。3)米長氏の発言の中には有益な情報提供も多い。まじめな私というコーナーに「女流棋士と経理」「囲碁界と将棋界」の2つの書き込みがある。この2つは、日本将棋連盟が公益認定を受けるためにはどうしたら良いか、という問題意識から出たものである。まず「囲碁界と将棋界」は、日本棋院理事長の岡部弘氏からレクチャーを受けた話です。。米長会長と岡部理事長は、財政運営・新聞などの活字とインターネット事業についての将来の見通しについては意見が一致したそうです。しかし公益法人改革については、岡部氏は日本将棋連盟は危機感が足らないと指摘しています。-------------引用 開始------------米長:公益法人改革について岡部:2年前から進めています。一人専門の人を置かないと無理でしょう。米長さん、公益法人に認定されるためにはもっと熱心にやらないと将棋界は認定されない恐れがあります。心配です。米長:私は内閣府の方は楽観していますが、棋士の理解と協力に全力をあげるつもりです。岡部:おっしゃる通り。しかし棋士の皆さんへの浸透は法律を前面に出すべきです。社団法人とプロ棋士との関係、位置付けを明確にして説明してゆくのです。今まで通りだと将棋連盟の名前も財産も無くなってしまう。どうしても公益を認定してもらわないとプロ棋士そのものが成立しなくなる。その点をしっかりと説明です。もう一点。米長さんのやり方では公益認定は難しいようで心配です。もっと勉強する必要があるように思う。------------引用 終了-------------岡部氏が具体的にどういうアドバイスをしたのかは、書かれていません。私が想像するに「公益認定を受けるためには、○○○が必要なので、もっと○○○に努力する必要がある」と言うたのであろう・・と思うのです。その流れで次の「女流棋士と経理」の話が出てきたのではなかろうか・・と想像する訳です。「女流棋士と経理」を単独に読むと、○連盟内の女流棋士を虐めているのか?○LPSAに財政負担を強いて潰そうとしているのか?と受け取られても仕方がない不用意な書き方になっています。米長発言の前に、岡部発言の意味する所を検証してみましょう。経営のプロである岡部氏が「どうしても公益を認定してもらわないとプロ棋士そのものが成立しなくなる。」と本当に言うたと米長氏を信じて話を進めます。2chに以下の書き込みがありました。経理を知らない人の発言を代表して例示します。「公益社団法人になれるかどうかはとりあえずおいといて、一般社団法人か株式会社でもやっていけるんじゃないの?要は連盟が寄生している新聞社が今後も金を出すかどうかでしょう。別に公益性なんていう大義名分が無くても、従来通り金は出すと思うけど。それに税金にしたって赤字運営しているのだから、どうせ儲けもないから問題無さそうに思うが」○企業(法人)は赤字が続けば、解散・清算せざるを得なくなる○公益認定を受ければ、利益が出ても公益事業拡大のために留保すれば、課税を繰り延べる事ができる○公益増進法人として認めてもらえれば、企業から寄付を集めた場合、相手企業は一定限度額を損金経理できる。 → つまり企業からの寄付金集めが容易になるこの3点の重要性を理解しないといけません。公益法人の経理に関しては参考資料が少ないし、財務諸表が公開されていないので、実務経験のある人にしか解らないと思います。「どうしても公益を認定してもらわないとプロ棋士そのものが成立しなくなる。」をご理解して頂けたと仮定して話を進めます。公益を認定してもらうには何が必要だと岡部氏は進言したのか、を推理してみましょう。そもそも公益法人改革は何のために行われているのか。シリーズ1の後半に私は3つの理由をあげました。その3番目、公益法人は今まで課税優遇されてきた上に、税務調査のチェックが甘かったと私は書きました。そのため乱脈経理をしてきた法人が多いという事実を指摘しておきます。特に宗教法人・学校法人・社会福祉法人(ついでに医療法人・・これは公益法人じゃないけど非営利法人なので、公益法人税制改革の対象になる?)には巨額の隠し資産があると見てよろしい。それをあぶり出して埋蔵金を発掘したいってのが財務省の腹だ・・と私は思います。って事は公益認定を受けるために最も必要な事は、財務情報の開示、使途不明金・裏金があるか否か。それと公益事業と収益事業が明確に区別されて経理されているか。この二点をクリアしないと公益認定を受けられない危険がある。だから事業区分を明確にし、事業区分毎の損益を公正妥当な会計処理しないといけないと岡部氏はアドバイスしたのではないか・・と私は推測します。その文脈で「女流棋士と経理」を読むと印象が全然違ってきます。女流棋士の棋戦の契約金合計が年間7千万円という噂が事実ならば、女流棋戦運営だけで考えると、女流棋士事業部が独立採算にしたら赤字は確かでしょう。しかし将棋連盟は公益法人であり、公益とは「不特定多数の人々の利益に資する事業」って事は「普及活動」に他ならない。普及活動の手段として女流棋士を働かしている以上赤字だからと言って切ってしまったら、公益認定が怪しくなってきます。連盟女流棋士の普及活動の効果を数字で表し、対費用効果を分析しないとこれまた公益認定が怪しくなってきます。結局、女流棋士の活動をどう評価したらいいのかジレンマがある・・と読んであげましょう。そうでないと「女流棋士と経理」は妄言に他ならないからです。
2008.07.23
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黒・羽根直樹、白・本因坊秀紳49手まで。黒が走った布石で挑戦者有利の流れと私は思います。両軍、重い眼のない石ができています。あんまり美しい姿ではありませんね。大勝負に名局なし、ただ両者の必死の思いがどんな棋譜を作るのか、明日が楽しみです。
2008.07.22
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表記の新税制については、私もよくわかんないのです。国税庁は税理士が顧客に説明するための資料として下記の物を公表しています。「新たな公益法人関係税制の手引」の掲載について10.7メガもあるファイルですんで、私も頑張ってこれから読みます。ですけど、後期高齢者医療保険制度と同様に、一般国民は施行されてはじめてその重大な意味を知る事になるんだと思います。追記上記資料を読むと、以下の事がわかった。○現在の財団法人・社団法人は平成20年12月1日より、「特例民法法人」となります。(p.5)○その後5年以内に行政庁から公益認定を受けた場合は、公益財団法人・公益社団法人となります。この場合、現行法制の公益法人と同じ扱いを受けます。(p.6)○「公益法人等」(p.7)行政庁から公益認定を受けれなかった場合は、一般財団法人・一般社団法人となります。そのうち以下の要件を満たすものは「非営利法人」として法人税法上、「公益法人等」として扱われます非営利法人としての認定条件は、(p.8およびp.34)に列記されています。旧民法34条法人 → 特例民法法人 → 公益法人等公益認定法人 → 公益法人等一般社団・財団法人(非営利法人) → 公益法人等一般社団・財団法人(非営利法人に該当しない) → 普通法人と分類されるそうです。(p.9-10)つまり日本棋院も日本将棋連盟も当面は、公益法人として扱われます。公益認定審査が完了するまでは、経過措置として特例民法法人となります。5年以内に公益認定を受けた場合は、特定公益増進法人となり、普通法人から寄付を受けやすくなる税制上の特典を得ます。つまり金集めしやすくなるんですね。公益認定を受けられなかった場合は、非営利法人と認可される可能性は低いので、普通法人になりそうです。すると甘い汁はぶっ飛んでしまう訳ですね。ついでに有限責任中間法人であるLPSAは現行法制では、普通法人扱いだそうです。非営利法人の認可を受けた場合のみ公益法人等として扱われますが、非営利法人の認可が通らなければ、普通法人扱いのままになります。公益認定を新法施行後に申請するのですが、経過措置はないので、当分普通法人扱いです。独立した時には、既に新法が通った後だったので不利な立場になったと言えます。(p.13-14)この資料は国税庁の物ですので、公益認定の判断基準は示されていません。詳しくは公益認定等委員会の公益認定の判断基準をお読み下さい。
2008.07.22
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要旨○公益法人改革とは、行政改革・税制改革の一部である。○公益法人とは、公益を増進する事を目的とした法人をいう。具体的には、宗教法人・学校法人・財団法人・社団法人などである。○財団法人である日本棋院、社団法人である日本将棋連盟が公益法人として新たに認定されうるかは、実のところよくわからない。○日本棋院や日本将棋連盟としてが公益法人として新たに認定されなかったら、どんなデメリットがあるのか、を説明する。(1)公益法人改革ってなぁに?「公益法人改革」と「日本棋院」でグーグル検索しても「日本棋院改革」の話ばっかり出てきてしまう。以下はその例日本棋院改革(朝日新聞観戦記者による)日本棋院改革〈1〉財政難 揺らぐ屋台骨「精魂の譜」第4章{日本棋院改革」(読売新聞九州本社による加藤正夫氏の伝記)で、政府のHPを見る。内閣府・公益認定等委員会公益法人制度が抜本的に変わります!(まずこれを読まねばなりません。重要部分を以下にコピペします)--------引用 開始------○ 公益法人制度が、明治29年の民法制定以来続いてきた主務官庁制を廃止し、内閣府に置かれる民間有識者からなる公益認定等委員会(※)が中心となって一元的に公益性の判断、監督を行う制度に抜本的に変わります。 ※ 都道府県においても国と同様に民間有識者からなる合議制の機関が設置されます。 ○ これまでは、法人の設立と公益性の判断が一体であったために法人の設立は容易ではありませんでしたが、これを分離し、登記のみで法人が設立できる制度(一般社団法人・一般財団法人制度)を創設します。 そのうちの公益目的事業を行うことを主たる目的とする法人については、民間有識者による委員会の意見に基づいて公益認定を受けることができます。 ○ 新制度の施行は平成20年12月1日です。--------引用 終了------改革の概要概要を補足しますと・・宗教法人の認可は、都道府県が、学校法人の許認可は文部科学省が・・という具合に、公益法人の認可がばらばらに行われているのはマズイという事なんですね。この公益法人改革が何のために行われるのか・・について本当の理由を政府は書いておりません。列挙しますと○オウム真理教の裁判を通じ、宗教法人を隠れ蓑にして組織犯罪が行われていたのに、公益法人を縛る法律がなかったために、初動捜査が遅れた事が明白になった。このため、一度、全ての公益法人の公益性を審査する必要があると政府は痛感した。○今、行財政改革を断行するにあたり、どうしても特殊法人改革をしなければならない。ところが、公益法人設立の許認可を各省庁が縄張りとして持っていると、天下りのための抜け穴法人が出来てしまう。これを絞る必要がある。○公益法人には、今まで課税を減免してきました。具体的には、1)「事業内容を収益事業部門と公益事業部門に分けて、あたかもそれぞれ別個独立した法人のごとく擬制して、前者が後者のために支出した金額を税法上寄付金とみなして計算する」(法人税法第37条第4項)2)公益事業部門による利益は原則非課税(厳密に言えば、利益が出ても将来公益事業拡大の計画を申告し、そのための積立金として繰り入れたならば、課税を免除すると定められている。つまり非課税という事)3)収益事業部門による利益は、軽減税率が適用される。(一般法人は30%、軽減税率は22%)3)の収益事業と公益事業の線引きは難しいのですが、1)の抜け道があるために、公益法人はほとんど非課税といってもよいのです。公益法人の経理内容は全く公開されていませんし、税務調査もユルユルなのです。一般法人のうち、株式を公開している法人(企業)は、有価証券報告書を公表開示する義務があります。株式を公開していない法人(企業)は、金融機関や株主・社員・取引先に任意で情報開示するのが常であります。ですが非上場企業の経理に対してチェック機能を持つのは実際には、国税当局です。3~5年に一度、税務調査をするのですが、公益法人の場合、上記課税の特例があるので、経理内容をチェックしても追徴課税は難しいのです。このため国税の査察は取りやすい所から攻める傾向がありますんで、今までほとんどノーチェックの甘い汁を吸ってきたのです。しかし、これからは、もう甘い汁は許しませんよ・・というのが「公益法人改革」の本当の意味なのです。長くなりましたので、続きはまた。
2008.07.22
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尹選手が2度目の優勝 朝日アマ囲碁、名人挑戦へとなった。残念であるが、順当な結果と思う。このアマ日本一を競うはずのこの大会、洪マルグンセムと尹春浩(ユン・チュンホ)の対決が続いている。この二人は韓国棋院の元研究生(日本でいう元院生)で、韓国では18才までに入段できずにアマになった経歴がある。韓国の初段はめちゃ強い。入段して1年目で世界戦の代表になった人が何人かいる。研究生のトップクラスはトッププロに定先で打てる?!ほど強いらしい。ゆえにプロより強いアマがなんぼでもいる事になる。特に日本のプロより強い韓国の若いアマはなんぼでもいる。その代表が洪さんと尹さんなのだ。日本の将棋界にも同じ問題がある。日本将棋連盟はプロ棋士だけで運営されている棋士の互助組織である。故に、棋士の既得権を保護するためにプロ入りの参入障壁を高くしている。1988年から三段リーグを作り、半年に2人ずつしか新棋士が誕生しないようにした。そのために三段リーグに長く在籍してプロになれずに退会する人が増えた。プロより強い奨励会員がたくさんいるようになった。そのためオープン戦をするとアマに負ける事も少なくない。囲碁の場合、中国や韓国のプロの卵のレベルはめちゃ層が厚い。日本棋院の外来の入段試験を開放したら、日本棋院の新棋士は全員、中国人・朝鮮人になる事間違いなしである。現実には、日本棋院・関西棋院は原則として門戸開放していない。洪さんと尹さんは坂井秀至のような例外的なプロ入りのチャンスを望んでいる。私は坂井秀至がプロ入りする時に、3年以内にリーグ入りすると予想した。当時のホームページ「みんみんのざる碁図鑑」の「みんみん掲示板」に書いた。そしてその予想は当たった。私は洪さんと尹さんにチャンスを与えたら、坂井秀至プロと同じ位の結果を出すだろうと想像する。しかしそんな前例を作ったら、中国や韓国から雲霞の如く強い若手がやってきて・・・そのシワヨセがアマの大会で上が韓国の人に占められるという事になってしまっている訳だ。
2008.07.21
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決勝は、諸留康博選手とユン・チュンホ選手になったらしい。諸留さんとは学生の団体戦に一緒に出た間柄なので是非勝って欲しいと思う。ひよこさんのブログを見ると、ユン・チュンホは結城九段と互先の手合とか書いてあったので・・敵さんの方が厚いのだろう。だが、諸留選手は相手が強いほど燃えるタイプで、大矢浩一九段や山田拓自七段をオープン戦で負かした事がある。ここはぜひ一発を入れて頂きたい。西村先輩も70才を過ぎてベスト4に残るというのは凄いと感心する。
2008.07.21
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211手完、黒中押し勝ちに終わりました。121手の時点ではオワってるやん、と思いましたがそこから白が粘って「どうなるの」と目が離せない展開になりました。プロ的には121手の時点でオワに近かったらしいのですが、われらのレベルでは逆転の余地はなんぼでもあったと思います。BS2の石田芳夫解説の一部を紹介します。まず白118がポカで、下図白1を利かしてからコスムとむしろ黒が難しいかったのでは・・(参考図1)黒101では、中央を打って、白に活きを催促した方が良かった。実戦は白に逆転のチャンスを与えた。(参考図2)黒159は決め損じた。下図黒1と打てば白2とか手を入れねばならず、攻め合いにならないので、碁は終わっていた。(参考図3)上の変化図、白2で手を抜くと・・こうなる。(参考図4)
2008.07.17
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81手~121手。挑戦者は意を決して決めにでた局面です。高尾本因坊の投了は近い・・と思われます。白110が私には無謀だった、と思います。黒111のノゾキが見えているのだから、その右にケイマすれば普通かと・・、でもそれじゃ負けだからってんで攻めを呼び込んだのでしょうね。結果的に「投げ場を求めた」という感じでしょうか。
2008.07.17
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56~80手。封じ手は57のツケだった。好手だったような気がします。なんか黒がよくなった、との評判です。黒71(59)白72(67)
2008.07.17
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一日目、56手まで。両者手堅い進行ですね。カド番の挑戦者が奔放に打った第5局とは随分感じが違います。一つだけ疑問があります。下図1~3は実戦の進行、黒4で羽根九段は三々に受けましたが、なんでツメないんだろうか・・と思いました。幽玄で一局打ちました。向二子で白4目勝ちでした。タイゼム(東洋囲碁)も無料会員は今月から自分の棋譜を観る事ができなくなりました。な、訳で久しぶりにKGSで打ったりしています。
2008.07.16
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本因坊戦第5局は白番羽根挑戦者の中押し勝ち(180手完)に終わりました。棋譜を見ただけでようわからんですが、序盤から白が奔放な手を放っている印象があります。カド番の挑戦者が悔いの残らぬよう、思いっきり行った気合が本因坊を上回っていたのではないか・・、と想像します。今日は疲れたので明日並べます。おやすみなさい。
2008.07.02
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今日、棋譜を見て思った事を書きます。的ハズレな事を書いているかもしれませんのでツッコミを期待します。まず実戦譜44手までを見て思いましたのは、1)黒11~13のデギリは疑問だ。2)白18と20は9の左に取りきっておくべきではなかったか3)黒27は38と受けるのが自然ではなかったか。4)白42のカケツギではサガリが筋である(参考図2)。その理由は、こんなヨセが残っている(参考図3)からだ。5)白44では43の上にツケたい(検討図3)。故に黒43では高くにカカリたい(参考図4)検討図1実戦は黒3でデギっていったけれど、下図のように受けておいた方が自然だと思う。白6と手入れしないといけないので黒は7~9に先着できてよさそう。検討図2黒1や右上隅に一着あると5の動きだしが可能になる。故に白は5の地点に備えておくべきだったのではなかろうか。
2008.07.01
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図1(実戦譜1)私の白です。黒19のノゾキ、悪手ではないと私は思いますが強い人が打っているのを見ない手ですね。このノゾキについて考えてみましょう。図2(実戦譜2)白3~5のツケハネがノゾキを咎めに行った手です。黒6のツギが白の注文にハマった悪手でした。図3(参考図1)なぜ上図が白良しなのか、を説明します。もしノゾキのない状態で白がツケハネたなら、黒1が白の眼を奪う急所になります。この図が白大いに悪いという事は明白であります。実戦はこの図の黒1を反対からノゾいて白に眼形を与えた事になってしまっているのです。図4(参考図2)しかし黒のノゾキが悪手であったとは言えないのです。黒は△の顔を立てるために切るべきだったのです。結論:ノゾキは悪手と断言できない。問題は後の打ち方である。前に打った石の顔を立てるように打たなければ、前に打った石が悪手化する。
2008.07.01
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