ちょっと本を作っています

ちょっと本を作っています

Sep 1, 2007
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カテゴリ: 隠居暮らし
いつも通りの朝


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ちょっぴり二日酔い

昨晩は秦野市街地の焼き鳥屋でセトハル君やセトママさんと12時過ぎまで呑んでいました。

団地まで4キロちょっと、呑み終えてフラフラとご帰還です。もちろん(?)歩いてね。

ちょっと欠けはじめた月が、雲間に煌々と輝いていました。

だからさらに遠回りです。月明かりに照らされた田圃の畦道をあっちこっち。

田圃の中だから痴漢と間違えられる心配も無いしね。

今朝も5時には起きたけど、睡眠不足だからベッドでゴロゴロです。

8時になってようやく朝食。いつも通りのメニューです。

いつもと違うのは、鶴巻温泉のパン屋さんの丸いパン。おいしいんだよ。

そのパン屋さんがセトハル君とサキちゃんのコラボ作品『メロンパンの一日』の舞台です。

『メロンパンの一日』への入口

昨日、ひなたまさみさんとサキちゃんが持ってきてくれました。

『ベーカリー パン屋』って名前だよ。パン屋、パン屋でおかしいけど、本当にその名前なんだ。

鶴巻温泉駅近くまで行ったら探して見てください。すぐに売り切れちゃうパン屋さんだよ。

木々を渡り、部屋を通り抜ける風が冷たい。今日は仕事が捗りそうです。




84年前の今日

9月1日、関東大震災。多くの人が亡くなった。

今から6年ほど前、関東大震災の80周年へ向けて私は回想録の取材で歩き回っていました。

そのとき訪れたのが両国、陸軍被服廠跡でした。現横網公園、東京都の慰霊堂があります。


44,000人の避難者を紅蓮の炎が襲い、骨さえも焼き尽くした史上最大の悲劇の場所です。

警察の誘導で陸軍被服廠後へ避難して来た人を炎の竜巻が襲いました。

その熱は2,000度に達し、後には人の背丈よりもうず高い人骨の山が出来たそうです。


吉原の弁天池の惨事も知られています。小さな池だったそうです。



逃げ場を失った女郎は次々と弁天池へ飛び込みました。

火が収まった後、弁天池には無数の屍骸が重なっていました。

池は人の油と血でドロドロになり、下のほうの死体は水死、上のほうの死体は焼死。

みんな丸裸で蛙のように腹が膨らみ両手両足を広げていたそうです。

引き上げても引き上げても、次々と遺体が浮かび上がってきたそうです。




当時の陸軍が「朝鮮人暴動は風評でそのような事実はない」とあちこちにビラを貼ったそうです。

それでも風評に怯えた人たちは自警団を作り多くの朝鮮人の人たちを虐殺しています。


そんな取材活動を続けているうちに私は両国に住み着きました。

両国の隠居の名前の由来です。


備え

経験した人でないと理解出来ないのが天災のようです。

神戸の大震災のとき「なすすべも無かった」と多くの人から聞かされました。

取材を通じて知りました。生半可な備えで助かることは無いに等しいのが地震です。


私の備えは単純です。部屋に余分なものを置かない、水は常に確保する。

それと幸いにして1次災害を逃れたときの準備です。

私の場合は、入院セットと称して外泊に必要なものはボストンバッグ1つに纏めています。


関東大震災や地震を追いかけているドキュメンタリー映画監督に小川さんという人がいます。

「ベッドの下に革靴。それと呼子笛。これしかないよね」と言っていました。

革靴はガラスの散乱したところでの避難の必需品、呼子笛は閉じ込められたときの準備だそうです。

小川監督、いつも呼子笛を首に架けていました。


2.jpg

我が家のベランダにはいつも水が。飲料用の水は冷蔵庫に。

神戸の震災のとき水洗トイレが流せなくて、それが一番困ったと多くの人に聞きました。


関東大震災は必ずやって来ます。過去の文献は、まさしく周期的に大震災を記録しています。

すでに周期は大震災期を迎えています。


2次被害

先に書いた陸軍被服廠跡の大惨事。実はこれ、江戸時代では起きるはずのない人災です。

江戸時代、地震や大火のときは大八車などを使った家財の運搬は固く禁じられていました。

映画などの大八車に荷物を載せ火事の中を右往左往などあり得ません。犯せば重罪です。


明治維新以降、多くの伝統や定めが忘れられていました。

被服廠跡の惨事の後、僅かばかり残された写真を見ると大八車がひしめいていました。

熱風が大八車に火を付け、さらに猛火になったというのが実態です。


吉原の弁天池の惨事も同じです。江戸時代、大火のときは罪人も解き放ちと決められていました。

大門を閉めて閉じ込めるなど言語道断、人のなせる業ではありません。

甘粕大尉による大杉栄の虐殺など官憲による弾圧も多くあり、歴史の汚点として残っています。


ただ、多くの警官はそうでなかったようです。殉職した警官や消防団の数も多数に及びます。

博物館に、陸軍や警察の風評を押し止める、震災当時のポスターやチラシが残っていました。

朝鮮人暴動の風評を陸軍や警察が必死になって押さえようとした事実は、ちょっと感激です。


1次被害は避けられないが、2次被害のほとんどが人災です。

そして過去の例を引くまでもなく、2次被害のほうが1次被害よりも遥かに大きいのです。





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Last updated  Sep 2, 2007 08:11:29 AM
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