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ところで、特に男の人で「俺の仕事はハードだから、朝から肉を食ってバリバリ働かなくっちゃあ」などと言ってる人もいるようです。肉=体力というのは、イメージとして確かに結びつきやすいのですが、まるで間違った公式です。体力とは、体に充分なエネルギーがあることをいうのです。とすれば、効率のよいエネルギー源である炭水化物こそが、体力の源です。ですから、スポーツ選手たちが、パワーの源だと思って肉を多食するのは、たいへんに危険なことです。たしかに、スポーツ選手が体内で消費するエネルギーの量というのは大変なものですから、充分に食べなければなりません。といって、肉ばかり食べていても、みなエネルギー源として、燃焼にまわってしまいます。燃焼されるともうタンパク質でもなんでもないのは、何度も説明しているとおり。結局、筋肉にも何にもなりはしないばかりか、タンパク質から窒素を取り除くために、当然、肝臓が酷使されることになります。せっかくステーキをふんだんに食べても、それが筋肉やパワーアップにつながらないばかりか、内臓までをも傷めつけてしまうのですから、まったくつまらない話です。スポーツ選手のパワーアップのポイントは、肉ではなく、ご飯を主とする炭水化物の摂取こそあるのです。鈴木その子がスポーツ選手の肉食の過剰な摂取をいさめると、必ず反論がもどってきたそうです。「では、肉を食べずにどうやって筋肉をつけるのか」と…。肉を食べずとも筋肉はちゃんとつくのです。筋肉が発達してくる仕組みというのはこうです。スポーツをするためには、その運動量に応じてグリコーゲン(エネルギー代謝に必要な炭水化物の一種)を体内のすみずみの細胞にまで送りこまなければなりません。その輸送路として、あらたな血管が必要となります。したがって、スポーツを続けていると毛細血管の数が増えてくる。しかし、血管だけヒョロヒョロと出しておくわけにはいかないので、そこに一緒に肉がつく、これが筋肉の成立ちです。そして、毛細血管が隅々まで行きわたり、グリコーゲンの供給が素早くスムーズにできるようになると、運動能力もアップするわけです。スポーツトレーニングとは、グリコーゲンの供給をスムーズにさせることで、運動能力をアップさせるものです。その結果、筋肉も自ずとつくるのであって、筋肉がつけば運動能力がアップするというものではありません。ましてや、筋肉をつけようとして、肉を多食しようという発想は、あまりにも短絡的というしかありません。しかも、グリコーゲンの成分とは炭水化物なのですから、運動能力をアップさせ、筋肉もつけるのに、炭水化物、すなわちご飯を食べることがいかに重要かということが、ご理解いただけるのではないでしょうか。写真は足首~かかとらへんを写しました。別に運動らしき運動はしてませんが(通勤で1日計30分位歩く程度)ご飯食にしてから全身の血管(毛細血管)が増えて特に足が目立ちますが血の質も変わったのか蚊によく刺されましたが、おかげで冷え性が治ってきました
2008年08月31日
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92キロから50キロへ―あるご婦人の場合以前、鈴木その子の健康食講演会に1人の婦人がやってきたそうです。といっても1人で見えたわけではなく、甥が自動車で連れてきて、娘の友だちの保母さんが付き添っていました。ところが椅子に座ろうにも、あまりの太りようで、お尻がひじかけにつかえてはいらないという騒ぎ。なんと彼女、当時体重が92キロありました。(身長146センチ)しかも、講演会の話を始めても、付き添いの保母さんにもたれて居眠りしてしまうありさま。聞いてみると、あまりの肥満体のために家の中でも身動きすらできず、ついには、テレビを見ることさえできなくなり、1日中うつらうつらと、ただひたすら寝ているばかりとのこと。脳軟化の気味もあって、食べているアイスクリームを下に落っことしても、また平気で拾って食べてしまうのです。医師に診てもらい、いろいろ検査をするのですが、これといった手だてもなく、無気力状態でただ生きているというだけの方だったそうです。他に有効な手段もなく、とにかく鈴木式(現SONOKO式)をやってみようということになったようです。鈴木その子が指示したメニューは、朝、海藻の味噌汁1杯とご飯120グラム(お茶碗で軽く1杯)、お茶を1杯。昼は120グラムのご飯を2個分に分け、中に魚とか昆布を入れたおにぎり、緑茶1杯。夜はほうれん草のおひたし(ゴマ和えにしたり、しょう油をだし汁と同じ量で割ってかけたり変化をつける)と魚の切り身(25グラム)とわかめの酢みそ和えをお茶碗1杯、そしてご飯120グラム。夜食として寝る前に、羊かん1切れ、または和まんじゅうとお茶1杯、というものでした。さてこの結果、彼女は1週間もすると、寝起きもひとりでできなかったのが、自分で起きて歩けるようになり、2ヶ月後に、鈴木その子に葛餅を食べさせたいと言って、思い葛餅をかつぎ、運動靴をはいて川崎から電車に乗ってやってきたのには、本当に驚いたそうです。結局、彼女は1年目で20キロ、2年目には、さらに20キロも減量し元気に鈴木その子のもとで働きだしました。それだけやせても、やつれている、しわがれてる、という印象がまったくなく、血色のある肌艶、顔色、しかも、バスト、ヒップはしっかり肉がつき、ウエストはキュっとしまったなかなかのプロポーションに。あなたの健康度をチェックこのご婦人の例でみるように、鈴木式は、ただやせるというだけではなく、人間を内側から活き活きとさせ、本当の健康体を作るというのが目的であり、この点、とくに強調しておきたいのです。ちょっと、あなた自身の健康度をチェックしてみましょう。・よく頭痛がする。・肩がたびたび凝って困る・いつも疲れやすい・何となく体がだるいことが多い・ちょっと何かしようとしても根が続かない。・仕事をするにもてきぱきと処理できない。さぁ、思いあたる症状はありませんか。これらのうち2つ以上該当する場合、病気でなくても、健康体とは言えないのです。いわば半病人です。健康とは、体の内側の新陳代謝の活動が自在で活発、血液も心臓から毛細血管のすみずみまで勢いよく流れ、各器官が順調に活動している状態と思えばいいのです。いわば、体の内部が常に、適度のジョギングをしている状態。このジョギングのペースがおかしくなり、代謝が鈍ってくると、前に挙げた症状となって現われてくるのです。健康でないということは、体力不足と置き換えてもいいのですが、特に、頭痛と肩凝りがそのバロメーターと考えていいでしょう。この2つを頻繁に訴えるようになったら、これは要注意です。肥満も体力の衰えの現われです。体力の衰えをカバーする、人間の体の保護作用とも言えるのです。たとえば20代のときは、1日1600カロリーを摂取しても、充分、吸収できたものが、30代にはいって代謝機能、すなわち体力が衰えてくると、1200カロリー分しか消化できなくなります。すると残りの400カロリー分は皮下脂肪として、体内に蓄えられることになる。これが肥満の原因です。ですから、太りはじめたからといって、いきなり慌てることはないのです。それを自分の体の危険信号ととらえて、じっくり代謝機能の回復や維持に努めればいいのです。それをおかしなダイエットに走ると、代謝はますます悪くなり、内臓が順調に働かず、脳神経の働きにも支障をきたすことになります。とくに、従来のように、炭水化物を肥満の原因とみなし、脂肪、タンパク質を多く摂る食事をしたらどうなるでしょう。脂肪とタンパク質が体内でエネルギー源となって燃えた場合、その燃えカスが、内臓の諸器官に大変な影響を及ぼします。内臓に負担のかからない炭水化物をエネルギー源として充分に摂ることで、体内の活性化をはかり、副食(おかず)には、充分注意するというのが、採るべき対策なのです。
2008年08月31日
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