まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2018.12.06
XML
怒涛の第9話。

まだ最終話が残ってるけど、
この時点で早くも 名作 認定させてもらいます!



第1話を見たときも、
「このドラマ責めてるな~」と思いましたけど、

ここにきて、あらためて責めなおすところに、
このドラマの本気度がうかがえます。


またしても頭からカチ割ってくれました。

そして今回は、相沢淳の演出も素晴らしかった。



序盤。
目覚めの朝から2人のコーヒーまでの美しい時間。
そして千春と朱里と京谷によるドタバタが展開される猛烈な面白さ。

中盤。
職場の同僚として晶に近しくなって、
ようやく希望や安らぎの見えてきた朱里が、
もういちど死の淵のどん底にまで叩き落とされる。

終盤。

大熊が、呉羽が、タクラマカンが、
つぎつぎと社会の「獣」たちの前に敗北。
そして晶と恒星も敗北し、ついにたがいを慰め合った夜。

テンポもよく、
バランスもとれていて、


これまでは水田演出の回が抜きんでてると思ってたけど、
この第9話が、最大の「神回」になったかもしれない。

わたしはここまで、
「ヤワな視聴者は早く脱落したほうがいいよ」
と何度も呼びかけてきたけれど、

せめて、この第9話は、
配信ででも見ておいたほうがいいんじゃないかなあ。

そのぐらい、後世に語り継がれるような回になったと思います。



すべての登場人物が、「獣」の前に敗北してしまいました。

完膚なきまでに叩き潰された朱里も、
世間の好奇の目に晒されてスタッフに幽閉された呉羽も、
喧騒に嫌気をさして店を閉じてしまったタクラマカンも、
不正の告発に失敗した大熊も、
社長に楯突いて切り捨てられた晶も、
不正の連鎖を断ち切ろうとした恒星も、

みんな「獣」の前に敗北してしまった第9話なのでした。



晶と恒星は、
たがいを慰めあう夜を衝動的に過ごしたけど、
翌朝の晶は、
まるで銭湯から出てきた時のような顔で、
「間違ったかな?」なんて呟いていました。

この恋愛は、
間違いなのでしょうか?真実なのでしょうか?

朱里との会話でも、京谷との会話でも、
2人の関係は男女の恋愛じゃなく、
あくまでも「人間的な関係」だと示唆されました。

しかし、一方で、
晶と恒星は、
教会の鐘を聴きにいった美しい瞬間のことを、
また思い出していました。

やはり最終回の見どころは、
この2人の「鐘」が鳴るのかどうかです。

そして、
橘カイジの「new world」が、夢を見せてくれるのかどうか。
ナインテイルドキャッツは、どんな味がするのか。

考えてみると、
毎回オープニングのタイトルバックに流れる音楽は、
まるでクリスマスの鐘が鳴るような音楽なのですね。

そんなところに答えは出ているのかもしれません。

2人が一夜を共にしたとき、外は雨が降っていましたが、
雨粒の滴る木が窓灯りに照らされて、
金色のクリスマスツリーのように見える瞬間もありました。

そんなところにも、ちょっと淡い期待を抱いてしまいます。

そして個人的には、
最終回にビッケブランカの曲をフルコーラスで聴きたい…。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018.12.06 21:58:05


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: