2013年10月の記事
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「検察側の罪人」 雫井脩介
どよ～ん、と暗い気持ちのままで物語が終わってしまいました。一体誰が救われたのだろうか？正義とは、法とは何ぞや！最後は主人公のように吠えることしかないのでしょうか？ここまで救われない気持ちになったのは貫井徳郎さんの「灰色の虹」以来ですね。これもそういえば冤罪絡みの話ですねぇ～【送料無料】検察側の罪人 ［ 雫井脩介 ］
2013.10.27
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「とっぴんぱらりの風太郎」 万城目学
ふうたろう ではありません。プーたろうなんです。どちらかというとニートなんですがね。さて、近畿地方の府県ごとに現代の和風ファンタジーを書いてきた万城目学さんの新作は時代小説でした。伊賀の忍者が主人公なので三重県？でも活躍の場は主に京都や大阪です。時代は江戸時代のはじめ、大阪夏の陣がラストシーンとなりまする、忍者にとって時代の終わり頃の話です。主人公は落ちこぼれ忍者、風太郎。万城目学さんらしく、不思議な物の怪に見込まれて死地へ向かうことになります。でも、そこに至るまでがなんともプーな展開で楽しめます。いや楽しんではいかんのか？そんなニートっぽいお話から最後は力技でホロリとさせられてしまいました。なんともちゃんとした歴史小説っぽくなってます。えー本を手に取るとわかるんですが、無茶苦茶重いんです。でもそんな重い本を持って通勤電車で少しずつ読むのが少しも苦にならなかった、それどころか楽しい時間が長くて幸せでしたね～【送料無料】とっぴんぱらりの風太郎 ［ 万城目学 ］
2013.10.26
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「人生画力対決6」 西原理恵子
ネタぎれ、といいますか。共演者（？）に避けられているようでこの巻ではボブ・サップが出てますね。なんとも言えぬ風情の絵を書いていらっしゃいます。しかし、この対決のあとで羽海野チカ先生が休載という話ですが・・・ますます存続が危ぶまれる、企画本です。とても漫画とは言えません。でも面白いのでつい買ってしまいました。【送料無料】西原理恵子の人生画力対決（6） ［ 西原理恵子 ］
2013.10.25
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「海と月の迷路」 大沢在昌
大沢在昌さんの作品でありがちな展開が炸裂します。最初の犯人推理のところで読み違えて見当はずれの捜査、そこがまた面白いんですがね。今回は犯人を取り押さえ損なうというオチ付きでした。主人公が想いを寄せる少女が！ってのは書くとネタバレになるな。【送料無料】海と月の迷路 ［ 大沢在昌 ］
2013.10.20
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「光秀の定理」 垣根涼介
突然ですね、歴史小説を書いたのは・・・いや、これがなかなかに意外と面白い。司馬遼太郎隆慶一郎この二人を超える作家は出てこないだろうなぁ、と漠然と思っていましたが垣根涼介さんはいけるかもしれません。明智光秀が本能寺の変を起こした理由、すっきりとします。その光秀さんを輝かせるために作り出された二人のはぐれ者もえぇ感じが出てます。こりゃ～これからも歴史小説を書いてくださいな。とお願いしたくなりますね。【送料無料】光秀の定理 ［ 垣根涼介 ］
2013.10.19
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「毎日かあさん10 わんこギャル編」 西原理恵子
わんこ＝犬を飼いました。ギャル＝妹さんがギャル化しました。そして、なんと西原姐さんがベストマザー賞に選ばれました。あーワシも犬飼いたいなぁ～ 【1000円以上送料無料】毎日かあさん 10／西原理恵子
2013.10.18
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「代書屋ミクラ」 松崎有理
さあ、一体自分はドコでこの作家さんのことを知ったのか？全く不明ですが、結構面白かったです。まぁファンタジーなんですがね、基本構造が。主人公は代書屋なる、忙しい研究者に代わって論文を書く商売を始めたばかりで脳内で恋愛したり神様を作ったり、ちょっと見イタイキャラなんですが憎めません。男ですがお前は”恋に恋する女子高生か”と突っ込みたくなるようなフワフワぶりなんです。こんな男を男性が書いているとなんか気持ち悪くなりそうですが、女性作家が書いてるところが、ゆる～い味を出しています。ユルユルですね。たまにはいいんじゃないの、ユルくったって・・・【送料無料】代書屋ミクラ ［ 松崎有理 ］
2013.10.12
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「SF JACK」 オムニバス
新井素子さんだけじゃなくて色んなヒトが書いたオムニバス本です。冲方丁さんの漢字を主体にした話は是非続きが読みたいです。夢枕獏さんの探偵(傀儡師)はほかの話も読みたくなりました。宮部みゆきさんと山本弘さんの話は救いがない内向的なオハナシ、って一緒くたにすると怒られそうですね。今野敏さんのだけがおちゃらけ風で明るい話だった気がします。そう、全体的に内向的なクライ話が続いていきます。【送料無料】SF JACK ［ 新井素子 ］
2013.10.05
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「黒警」 月村了衛
読み始めはドロドロ、ゲンナリ、ダサダサ、でどうなるんだろう、と心配になるのですが、後半一気に面白くなります。偉そうにふんぞり返っている警察官僚が主人公の罠にまんまとはまって晒し者になるあたりは痛快です。勧善懲悪はやっぱり気持ちいいね。ちょっと本書の主題からはずれた楽しみ方かもしれませんが・・・しかし値段の割には本が薄いですな。あ、でも内容的にはこれくらいがベストかもしれません。これ以上話を膨らませても冗長になるだけでしょうね。【送料無料】黒警 ［ 月村了衛 ］
2013.10.01
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