2013年03月の記事
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「三日間の相棒」 永瀬隼介
ありがちなミステリ、警官絡み。伏線と思わせぶりな登場人物が一気にラストに向かって収束していく、ウンよくある推理小説ですね。で、主人公の相棒となる、この探偵さんがいい人なのか悪い人なのか、さっぱりわからんトコが魅力といえば魅力なのかもしれませんが、かっこよすぎですね。【送料無料】三日間の相棒 ［ 永瀬隼介 ］
2013.03.24
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「やがて、警官は微睡る」 日明恩
日明恩さんの”武本＆潮崎”シリーズ３作目です。全二作同様、武本さんは不器用に、潮崎さんはヲタッキーに活躍されています。そして、単なる警察組織への批判だけでなく未来への向けての提言とも言いましょうか、作者の熱いメッセージがこもっています。なんせ潮崎さんはバリバリのキャリアですからね。ボトムアップではなくトップダウンで警察を作り直すために試験を受け直したって設定です。しかし今回の犯人はちょっと”トンデモ”系ですね。サイコがかってるしやることなすこと無茶苦茶だし、最後はトンズラしちゃってラスボスはわからないままだし・・・武本さんはアメリカ映画そこのけで活躍しちゃう（二発も銃撃を受けながら職務を全うします！）しねぇ。そのお見合い相手のはるかさんもカッコつけ過ぎのセリフを決めてくれます。なんかこうアンバランスでミスマッチなんですねぇ。でもグイグイ読まされちゃいますヨ。【送料無料】やがて、警官は微睡る ［ 日明恩 ］
2013.03.23
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「生存者ゼロ」 安生正
このミス大賞作品です、11回目ですって。パンデミック・パニック・サスペンス・ミステリ、と見せかけておいて実は！というトンデモ本でした。途中で散りばめられている黙示録の件からもＢ級の香りがそこはかとなく漂ってきます。パンデミックに対応する政府首脳たちの無能無策無責任ぶりな描写は東日本大震災後の今となっては”興ざめ”だと思います。今更そんな実際にあったことの焼き直しの姿を読まされても腹立つだけじゃないの？一番面白いのは巻末にある選者の選評ですかね。【送料無料】生存者ゼロ ［ 安生正 ］
2013.03.20
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「ドンナ ビアンカ」 誉田哲也
誉田哲也さんの軽めの警察ミステリシリーズ、魚住久江シリーズの長編です。今回は誘拐事件に臨みます。もちろんただの誘拐事件じゃなくてひとひねりしてあるんですがね。なんとも人情話といいますか、中年男の純情物語みたいな話に仕上がっています。犯人に立ち向かうとか、謎を解くとか言った感じのミステリではないんですが結構面白かったです。で、題名の”ドンナ ビアンカ”って意味があるんでしょうね。”ビアンカ”といえばドラクエ５のヒロインでしたっけ？”ドンナ”ってまさか日本語の”どんな？”じゃないですよね～【送料無料】ドンナビアンカ ［ 誉田哲也 ］
2013.03.17
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「天冥の標 6 宿怨 PART3 」 小川一水
なんですとーーー太陽系が終わってしまいました！圧巻とも言える宇宙戦争の描写、すごいんだかすごくないんだかよくわからないが熱はこもってます、の後には・・・この調子で一巻のメニーメニーシープまでたどり着けるのでしょうか？小川一水先生、頑張って書き続けてくださいね～【送料無料】天冥の標（6 〔part3〕） ［ 小川一水 ］
2013.03.16
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「輝天炎上」 海堂尊
「ケルベロスの肖像」を天馬くん視点で書いたものですね。種も筋もわかっているんですが、グイグイ引き込まれてしまいます。海堂尊さんの不思議な魅力ですよね。これでこのシリーズも打ち止めの感もありますが、外伝とかも期待してますよ～【送料無料】輝天炎上 ［ 海堂尊 ］
2013.03.10
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「いちばん長い夜に」 乃南アサ
「いつか陽のあたる場所で」の芭子と綾香のシリーズ、奇跡の最終回ですね。作者の乃南アサさんが仙台取材中に大震災に出会ったこと、それが見事に綾香が自分の罪と向き合うことにぴったり重なりました。芭子にも縁ができました。希望の光が灯る最終回です。過ぎ去ったことは元には戻らないかもしれない、でもうつむいて生きていくだけが全てではない、全ての人へのエールになってます。実際の被災者の方が読まれてどう思うか、そこまではわかりませんが震災のことを忘れずに生きていく、イヤ、ただ生きていくことの尊さがにじみ出てくるようなシリーズになったと思います。ＮＨＫのドラマはどんな風になってるのかな？ちょっと気になりますね。もうすぐ最終回ですよ～（おっちゃんは一度も見てませんが・・・）【送料無料選択可！】いちばん長い夜に (単行本・ムック) / 乃南アサ/著
2013.03.03
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「冬芽の人」 大沢在昌
大沢在昌さんの作品ですねぇ。どんな黒幕が犯人なんだろう、ってワクワクしながらページをめくってめくってラストは一気に！ちょっとご都合主義的にまとめています。今回の新味は女性が主人公、三十半ばの、で二十そこそこの男子学生とホンワカいいムードになります。歳の差カップルですね～最後のセリフがかっこよくまとめています。なんか応援したくなりますよねぇ～【送料無料】冬芽の人 ［ 大沢在昌 ］
2013.03.02
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「沈黙の町で」 奥田英朗
少年が死んだ、事故か、自殺か・・・はたまた殺人か！なにやら大津の事件を思い出してしまいますが、単純にいじめてた方が悪い。で話が終われば何てことはないんですがね。実に根深い問題があるんではないでしょうか。だからといっていじめられていた方が悪いかというと決してそんなはずはありません。人が人として生きていくのは難しい。う～ん、なんともすっきりしない物が残る作品です。でも中学生が死んでしまう、なんてことにすっきりとした回答がある分けないのが当然といえば当然なわけで。う～んとうなる時間を持たせてくれる一冊ですね。【送料無料】沈黙の町で ［ 奥田英朗 ］
2013.03.02
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