MM2022のブログ

PR

プロフィール

MW2022

MW2022

カレンダー

コメント新着

天国にいるおじいちゃん@ Re:打席に入る前に、バットを天にかざして、天国にいるおじいちゃんに『力を貸してくれ』(08/24) 天国にいるおじいちゃんについては、 089…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2022.12.30
XML
カテゴリ: 報徳
【四〇〇】 かは たみ すゐ がい かゝ るを うれひ うん ばい せざる もの り、 えん りよ ごと し。 すゐ がい かゝ るを しつ て、 うん ばい つとむ もの り。 はなは つたな ごと し。 しか えん りよ ごと もの かなら ひん おちい り、 はなは つたな ごと もの かなら とみ いた る。 なん となれば すなは つたな ごと もの つたな きに あら ず。 あつ のう つとむ るなり。 これ あるひ ろん かん しよう がつ す。 じん だう いた りなり。 えん りよ ごと もの これ はん す。 いさめ れざると して いさ めざる ごと き、 あに ひと のこ みち ならんや。



川べりの百姓が水害にかかることを憂いて、草取りや肥しかけをしない者がある。これは遠い慮りがあるようにみえる。水害にかかると知りながらも草取りや肥しかけに努める者がある。これははなはだ愚かなようにみえる。しかし遠い慮りがあるようにみえる者は必ず貧に陥り、はなはだ愚かにみえる者は必ず富に至る。なぜならば愚かにみえる者は愚かではない。篤実に農業を努めているからだ。これは論語の「親に間違いがあれば、にこやかな顔をして言葉を和らげて繰り返して諫め、それが聞き入れられなければ親の言葉に従い、思う通りにいかなくても決して親を怨まない」に合致する。人道の至りだ。遠い慮りのあるようにみえる者は、これに反する。父母が諫めをいれるまいといって諫めないようなもので、どうして人の子の道であろうか。


二宮先生語録巻の5 【401】

【四〇一】 てん くわ すゐ もつ り、 くわ すゐ もつ たも つ。 ゆゑ くわ かい きざれば、 すなは たい よう づ。 たい よう いづ れば、 すなは さう もく しやう ず。 くわ かい つき れば、 すなは たい よう でず。 たい よう いで ざれば、 すなは さう もく しやう ぜず、 てん めつ す。 じん たい また くわ すゐ もつ り、 くわ すゐ もつ たも つ。 くわ すゐ さん ずれば すなは す。



天地は火と水の力で生じ、火と水の力で保つ。だから川や海に水が尽ることがなければ太陽が出る。太陽が出れば草木が生じる。川や海に水が尽れば太陽が出ない。太陽が出なければ、草木は生じない、天地は滅する。人体もまた火と水の力で生じ、火と水の力で保つ。火と水が散ずれば死ぬ。

二宮先生語録巻の5 【402】

【四〇二】 こう ゑん およ ぶべからず。 いん へき るべからず。 ひと これ おこなひ て、十 にん これ おこな あた はざる もの だい だう あらざ るなり。 なは なひ はふ ごと き、 さい いへど も、 だい だう ふべし。 なん となれば すなは ぢよ いへど も、 やす おこな やす く、 てん ばん せい たつ して、 しゆ (しばらく)も はな るべからざるの みち なればなり。


二宮先生語録巻の5 【402】
高遠なものは及ばない。隠微なものは知ることはできない。一人で行えるが、十人で行うことのできないものは、大道ではない。私の縄ない法は、細事ではあるが大道というべきだ。なぜならば女性や子供でも知りやすく行いやすく、天下万世に達してしばらくも離れてはならない大道だからだ。

二宮先生語録巻の5 【403】
【四〇三】 てん かい すべからざる もの し。 天地 てんち いつ なり。 日月 にちげつ いつ なり。 陰陽 いんよう いつ なり。 寒暑 かんしよ いつ なり。 昼夜 ちゆうや いつ なり。 にん げん ばん みな しか らざる し。 万事 ばんじ 畢竟 ひつきよう いち なるのみ。 いち ばん り、 ばん 一元 いちげん す。 一元 いちげん すなは くう くう じやく じやく これ だう ふ。

二宮先生語録巻の5 【403】
天下に理解できないものはない。天下は一つ、陰陽は一つ、寒暑は一つ、昼夜は一つじゃ。人間はすべて皆そうでないものはない。万事の理は結局一理で、一理は万理となり、万理は一元に帰する。一元は空々寂々であり、これを悟道という。




【四〇四】 しや (とばくするもの)の はい は、 かた んと ほつ するの へん なり。 しやう (商人)の は、 きよ むさぼ るの へん なり。 ぜい けつ (のがれる)は、 しゆう れん (厳しく租税を取り立てる)の へん なり。 たい にん し、 しや つね ぜに らば、 すなは なん はい これ あら ん。 しやう きよ むさぼ らず、 買主 かいぬし せば、 すなは なん 不利 ふり これ あら ん。 ほう くん しゆう れん きう にせずして、 けい せい かば、 すなは なん けつ これ あら ん。


二宮先生語録巻の5 【404】
賭博をする者の負けは勝とうと欲することの転化だ。商人の損は巨利を貪ろうとすることの転化だ。租税を逃れようとするのは、厳しく租税を取り立てることの転化だ。
この理をよくわきまえて、賭博をする者が常に銭をかけすてにするならば何の負けがあろう。商人が巨利を貪らないで、買主の利益をはかるならば、何の損があろう。国君が厳しく租税を取り立てることを急がず、恵み施す政治をすれば、どうして租税を逃れようとする者があろうか。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.12.30 10:35:44


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: