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2021年12月21日
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カテゴリ: 自動車メカ、部品

 技術力があっても、市場が小さすぎて、生産地は海外主体となりつつある。
 EVの要の一つである蓄電池の革新も、そのような状況にある。
     ​

日本の電池開発は「崖っぷち」 ​ 
ノーベル賞受賞者の吉野氏の叫び
土屋 丈太 日経クロステック/日経エレクトロニクス
2021.12.03  日経クロステック

「日本の電池産業は今、崖っぷちに立たされている」——。
 リチウム(Li)イオン2次電池(LIB)を開発した功績で2019年にノーベル化学賞を受賞した旭化成名誉フェローの吉野彰氏が、日本の電池産業を危惧している。同氏は自由民主党主催の「未来社会を創出する、バッテリー等の基盤産業振興議員連盟(バッテリー議連)」の設立総会における講演で冒頭のように発言し、出席した政府関係者や国会議員に向けて電池産業への政策支援を提言した。同氏が日本の電池産業をここまで心配しているのはなぜか。
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 それは、「日本に十分な(規模の)電気自動車(EV)市場がないから」(吉野氏)だ。
 LIBの用途は19年以降、電動車(xEV)がIT端末を抜いてトップに立っている。ところが、日本のxEV市場は電池積載量が少ないハイブリッド車(HEV)が主流。そのため、「日本の自動車メーカーの購入量が極めて少ない」(同氏)というのだ。そこで日本の電池メーカーは、「海外のEVメーカーを顧客とすることで何とか糊口(ここう)をしのいでいる。国内に(十分な規模の)EV市場が形成されなければ、非常に危機的な状況に陥る」というのが、吉野氏が抱く危機感の“正体”だ。
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「日本の需要が少な過ぎる」
 LIBの最大用途がxEVにシフトしたことは、統計を見れば明らかである。電池市場の調査会社B3(東京・千代田)の調査によると、20年時点で全世界におけるLIBの用途別出荷容量のトップはxEVであり、その総量は約123GWhに上る。スマートフォンやノートパソコン(PC)などのIT端末で使われている電池容量は約80GWhだから、1.5倍以上だ。今後、この傾向は加速し、30年にはxEV用途に20年時点の約10倍に当たる年間約1.2TWhが必要になるという。これはLIBの総出荷容量の75%以上を占める。
  ―  引用終り  ―
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最終更新日  2021年12月21日 16時00分07秒
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