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2022年07月09日
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カテゴリ: 「食」
 ロシアによるウクライナ侵略戦争で各地で食糧危機が生じている。
 インドでは食用油不足が起こり、単価の高い米ぬか油の需要が高まっているという。
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アングル:
インドでコメ油の需要急増
食用油不足で乗り換えも
Rajendra Jadhav
2022年7月2日8:06 REUTERS
 世界最大の植物油輸入国であるインドでは、世界的な供給網の混乱により生じた食用油不足を乗り切るため、原材料の「米ぬか」に注目が集まっている。
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 精米過程の副産物として生じる米ぬかは、これまで畜産や養鶏用の飼料として使われてきた。近年では製油工場でも、健康志向の強い消費者が支持するコメ油の抽出が行われるようになったが、従来は競合する食用油に比べて割高だった。
 現在でも、インドにおける植物油消費全体に占めるコメ油の比率は小さい。だが、業界関係者によれば食用油の間で最も急速に伸びており、需要に応じるために生産・輸入の拡大が始まっているという。
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 インドネシアによるパーム油輸出の規制とウクライナからのひまわり油出荷が途絶したことで、このところ世界的に食用油価格が高騰しており、競合製品に対するコメ油の割高感はすっかり消えてしまった。これを機に、風味の特徴がひまわり油に似ているコメ油への需要は急増している。
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 国際米油協会(IARBO)のB・V・メータ事務総長は、ウクライナ産ひまわり油の輸入が急減する中で、消費者の間でコメ油への乗り換えが始まっている、と話す。インドは通常、国内のひまわり油需要の3分の2以上をウクライナからの輸入に頼っている。
 ムンバイで暮らす主婦のアディティ・シャルマさんは、「コロナ禍を機に、健康的な食材を求めるようになった。身体に良いというコメ油を初めて使ったのは6カ月前で、それ以来、ずっと使っている」と話す。
 シャルマさんは、コメ油にはコレステロール値を下げ、抗酸化作用もあるとして、「風味も良いし、健康にも良い」と話す。
 現在、インドでのコメ油の価格は1トン当たり14万7000ルピー(約25万円)。これに対し、ひまわり油は17万ルピーだ。
  ―  引用終り  ―
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 コメ油とは米ぬか油のこと。米ぬかは玄米を精米した際に出てくる副産物。
 米ぬかの中には、玄米の外側の部分と胚芽が入っている。精米した米にはほとんど油が入っていないが、米ぬかの中には約20%ほど油が含まれており、これを抽出して米ぬか油を作る。
 米ぬか油はリノール酸とオレイン酸をそれぞれ30%ほど含んでいる。また、トコフェロールやオリザノールなどの抗酸化作用を持つ成分も多く含まれているため、熱や酸化に強い。コクのある風味をもっている。





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最終更新日  2022年07月09日 06時00分11秒
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