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2024年04月04日
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テーマ: 中国&台湾(3293)
カテゴリ: 地震、原子力
 内政の不安から人民の目を逸らすべく、中国政府は福島第1原発の処理水は溶け落ちた炉心に触れており、危険だと大々的に宣伝。2023年7月ごろから日本の水産物に対する全面的な放射性物質検査を始め、事実上の輸入規制を課す対抗措置を開始した。
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 2023年8月8日、中国の原発から2021年に放出された排水に含まれる放射性物質トリチウムの量が計17カ所の観測地点のうち、7割を上回る13カ所で東京電力福島第1原発処理水の年間放出予定量の上限を超えていたことが中国の公式資料で判明したことが府おじられた。福島第1の処理水の最大10倍相当を排出した原発もあった。
 2024年3月4日、国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が始まった。グロッシ事務局長は冒頭、IAEAは東京電力福島第1原発の処理水海洋放出の監視で「必要不可欠な仕事」を継続すると指摘し、引き続き関与する姿勢を示した。
 トリチウム(記号: T)は、質量数が3である水素の同位体。半減期12.32年で3Heへとβ崩壊する放射性同位体。
 三重水素は、宇宙線と大気との反応により、地球全体で生成されている。
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福島第1処理水の最大9倍
2024年3月9日 東京新聞
 中国の原発が2022年に放出した排水に含まれる放射性物質トリチウムの量が、東京電力福島第1原発処理水の年間放出計画量の上限と比べて最大9倍に上ることが9日、中国の公式資料で明らかになった。処理水を「核汚染水」と呼んで海洋放出を非難する中国が相当量のトリチウムを放出してきたことが改めて浮き彫りになった。
 中国は処理水には他の放射性物質も含まれるとして海洋放出に反対する立場を崩さず、日本と主張が平行線をたどっている。中国による日本産水産物の禁輸といった問題解決は困難な情勢だ。
 公式資料は23年版の原子力専門書「中国核能年鑑」。22年の原発の運用状況や安全性のデータが記録されている。13原発計19カ所の観測地点で放射性物質を調べたところ7割以上に当たる15カ所の排水に含まれるトリチウムの量が、福島第1原発から放出が計画されるトリチウムの年間上限量の22兆ベクレルを超えていた。
 浙江省に立地する秦山原発が22年に放出したトリチウム量は202兆ベクレルと、処理水上限の9.1倍だった。
  ―  引用終わり  ―
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 3月13日、在日本中国大使館は中国の原発の排水に含まれる放射性物質トリチウムの量が東京電力福島第1原発処理水の年間放出計画量の上限を超えていたとの報道に反論する報道官談話を発表した。中国の原発の放出量は規定値を下回っているとし「溶融した炉心に触れた福島核汚染水とは本質的に異なる」と主張した。
 習主席の政策なので、中国政府家計者は、何がどう違うのか科学的な説明はできないのだろう。中国共産党の誤りを認めたなら失職することは間違いない。
 大国をまとめるには「白いものを黒と言い張る」ような能力が必要なのだろうか。
 民衆に巷間にない「大義」を説くような政治屋に嘘つきが多いのは、政府・自民党に限った話ではない。普通選挙が実施されていない中国やロシアでその国の長が嘘をつくのは当人の責任。日本においては、「選良」の名にとうてい値しない者、普通でもない者を普通選挙で選ぶ大衆にも責任ありと考えられる。
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 放射能汚染水の処理水を「処理水」とだけ呼び、高レベル放射性廃棄物の最終処分場を「最終処分場」とだけ呼ばせるのも、中国の態度と似たようなに思える。
 ちなみに放射能の空間線量は、花崗岩が多い中国、韓国の方が福島よりも高い。ウランを掘削。精錬しているチベットの核汚染は有名。重金属と放射能などで汚染された黄砂が吹き付ける先に、韓国、日本がある。
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──中国を抑止できない核サミット
楊海英(本誌コラムニスト)
2016年3月31日 Newsweek
 国営221工場で製造した原子爆弾は崑崙(こんろん)山脈を越えて新疆ウイグル自治区東部のロプノール砂漠に運ばれ、64年10月16日に爆発した。
 研究によると、ロプノールで核実験は40数回にも達した。その結果、この地のウイグル人は核汚染に侵され、十数万に上る死者が出たとの報告もある。ロプノールは紀元前からシルクロードの要衝として栄えた楼蘭王国で有名な地だが、中国の核実験により名実ともに「死の砂漠」と化した。
 中国がチベット自治区で核実験を繰り返してきた事実も、チベット仏教の指導者ダライ・ラマ14世率いるインドの亡命政権によって度々指摘されてきた。ノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマは「世界の屋根」であるチベット高原の非核化を提案したものの、中国に無視されたままだ。
  ―  引用終わり  ―
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 中国政府によるウイグルの人権弾圧、強制移住は、核汚染拡散の意味もあるのだろう。

 2021年4月8日、 中国核工業集団有限公司(CNNC)傘下の核工业北京地质研究院(BRIUG)は甘粛省北山地域の地下560mの花崗岩層に高レベル放射性廃棄物処分技術にかかる大規模研究施設の建設を進めていることを公表した。
 地下施設の総構造容積は51万4,200m3、総長13.4kmのトンネルが具えられる。
50年間使うことが予定されている同研究施設の建設工期は7年間で、総工費は27億2,000万元(約450億円)を超える。完成までの間の高レベル放射性廃棄物は、どこでどうしているのだろう。
 2021年9月11日、四川省で、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)を「ガラス固化体」に封じ込める国内初の施設が稼働した。「ガラス固化体」は 地中深くに埋める地層処分の前段階。
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だから中国人はウイグル自治区に近寄らない
「ここにいたら白血病になる」
于田 ケリム 日本ウイグル協会会長
楊 海英 静岡大学教授/文化人類学者
2021/10/28 PRESIDENT Online
 中国政府は、東トルキスタンに建設した核実験場で46回の核爆発実験を行っている。静岡大学教授の楊海英さんは「これからの核実験はいずれも周辺住民に予告せずに行われており、住民たちは核実験の事実を知らないまま生活している。漢民族は核実験の事実を知っているため、近づきたがらない」という――。(第1回)
  ―  引用終わり  ―
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 中国の奥地、チベット自治区と新疆ウイグル自治区は隣り合わせており、どちらも中国の核開発の犠牲となった。その地域を豊かになった中国が、地域の宗教とともに民族を抹殺しようとしている。
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中国の核開発の地「中国原子城」行き観光列車
鉄輪で行く中国・アジア
更新日:2018.10.02 公開日:2018.08.29
 時刻表にない駅「中国原子城」まで、観光列車に乗って出かけた。
 「原子城」とは「核の町」を意味する中国語である。ほんとうの地名は、西海鎮と言う。青海省海北チベット族自治州の高原にある。中国が1950年代から原爆と水爆をひそかに研究、開発し、製造した「国営221工場」の跡地に、90年代半ばにつくられた。人口1万数千人の小さな町だ。海抜3000メートルを超える高原にあり、9月には雪がちらつく。中国最大の塩水湖、青海湖にも近い。
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 かつては軍事機密基地として完全に封鎖され、地図にも記されていなかった。
 1964年10月16日、日本が東京五輪にわいていた秋のこと。中国は新疆ウイグル自治区で核実験に成功する。その爆弾が、この工場で造られた。ソ連との関係も悪化し、国際的に孤立していた中国が存在感を示す狙いもあった。毛沢東の指揮のもと、「自力更生」をうたって開発は進められた。
 国連に加盟していたのは台湾(中華民国)。中華人民共和国ではなかった。米国や日本と国交もない時代だった。
  ―  引用終わり  ―







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最終更新日  2024年04月04日 06時00分12秒
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