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2003.03.07

迷い道、くねくね・・・。

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姫路で会うのは、やめよう。

姫路は、大きな駅だから、分らないと思う、お互いに・・・。
だって、30年ぶりだもん・・・。

そうね、と私。

予定は、11時ね。途中で電話して、迎えに行くから・・・と彼女。

電車の中から、彼女のケイタイに電話すると懐かしい声が聞こえた。

「予定より30分早く着いてしまったから、駅で、約束の11時まで待つわ。」と私

「もう、駅に向ってるよ。」と30年ぶりの声は言う。

電話を聞いてから家を出ても、間に合うのに、早く家を出た彼女の気持ちが嬉しかった。

小さな駅に着くと、タクシーや車が止まっていた。

「すぐ、分ったわ。これだったら、姫路で待ち合わせしてもよかったかもね」と彼女が言う。

目立たない程度の、シミと、小さなシワ・・・。
けれども、愛嬌のあるエクボも、すらりとした、スタイルも・・・。

彼女は変わっていなかった。

シンプルなセーターと、クリーム色のパンツ、セーターと同系色のマフラーがアクセサリーを兼ねる。

奇をてらった、おしゃれでもなく、若作りでもなく、自分を素直に出したファッション。
それは、自分のスタイルと生き方に、自信を持っているからだろう。

はつらつとした笑顔を見て、彼女が、いい人生を送っていることが分った。

私は、どう見えただろう。

彼女の車で、山の中にある温泉に行く。

途中、何度か道に迷った。
二人で、ああだ、こうだ、言いながら行く。

脱輪して、階段から落ちた。
二人で、何とか、車を引きずりあげる。

私たちの30年も、こんなだったのかもと思う。

迷い道をくねくねと、それでも、前に進んだ30年・・・。

その証拠に、彼女のくれる年賀状は、旧姓に戻っていた。

～迷いつつ時は過ぎゆく　悔やみつつ　また過ぎていく　えび茶色して～

*****テレビしびれて3/6*****
★恋は戦い

★美女と野獣

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