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北島康介選手はまことに残念な結果だった。 私は北島選手のコーチがインタビューに応えて言ったことが興味深かった。北島選手が金メダルは獲れないと、コーチは本人の思惑とは違ってあらかじめ予想していたようだ。世界の泳法が変わってしまったからだという。すなわち亡きダーレンオーエンは一時北島に教えを請うたが、北島泳法をマスターして北島の記録を抜いたときから、世界が注目したのは、前半から速い泳ぎをしてそのまま後半以降につなげるということだった。北島の泳法は、前半の体力を温存して後半でスピード・アップするというもの。コーチが言うには、もうそのような泳法の時代ではなくなった、と。北島が、時代が要請する泳法に切り替えることができるかどうか。今後の選手活動にとって、その点が鍵になるらしい。 北島選手にはまだ200mが残っている。そしてそれは北島選手の特異種目。軽々には言えないはずのことを、コーチはコーチとしての立場から言ったのであろう。・・・私は人間の限界に挑戦しつつあるトップ・アスリートの宿命を非常に興味深く想ったのである。
Jul 31, 2012
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男子サッカー、モロッコを1-0で敗りベスト8、決勝Tに進出! 後半38分、永井が走り込んでやや長めのシュート。止めようと前に出て来たモロッコのゴールキーパーの頭上を越え、ゴール前でワン・バウンド、ゴールを割った。先制の1点。 アディッショナル・タイム3分。モロッコの必死の攻撃を守りきって、勝利をつかんだ。 累積勝ち点6、残り1試合あるがD組1位で、12年ぶりに決勝Tに進出した。 すこし経過を見てみよう。前半 立上がりからモロッコのボール保持が優勢。日本、相手の攻守システムを様子見か。 5分、モロッコ9番、シュート。GK権田、倒れこんでボールを抱え込む。 マイ・ボールとした日本、永井強烈なシュートを繰り出すが失敗。 18分、モロッコCK(コーナーキック)を得、このセットプレー日本ピンチ、ゴール前でもみあうが、日本デフェンス守り抜く。 34分、モロッコのロングシュートをGK権田良くはね返す。 38分、モロッコCKからのボール、ゴールを割るかと見えた瞬間、鈴木ライン上で押さえる。見事なプレー。 42分、日本CK(コーナーキック)を得るが、レシーブ&シュートはわずかに逸れてチャンスをいかせず。 43分、再び日本、CKからのチャンスをいかせず。 0-0で前半を終了。後半 17分、清武鋭い左足シュート。ボールはゴール・バーに当り、GKに止められる。 24分、東シュート、おしくも外れる。 日本の動きが良くなっている。 32分、大津アウト、替わって斎藤イン。 33分、山口のシュート失敗。 35分、日本CKを得るが、チャンスいかせず。 38分、清武からのアシスト・パスを永井走り込んでシュート。モロッコGK前に出て来るが、ボールはその頭上を越して(ループシュート)ゴール前でワン・バウンド。そのままゴールに飛び込む。先制の1点! 観衆の歓声に永井両手をひろげて「もっと、もっと」と喜びをあおる。 モロッコはここで敗れると決勝進出の可能性が消えるので、死にものぐるいの猛攻開始。日本もここで勝てば決勝T進出が決まるので、やはり必死の攻防。 42分、モロッコ選手、扇原に張り付き、前に出て扇原の顎下を肘で強く押し、イエローカード。 アデッショナル・タイム3分。 46分、清武アウト、替わって杉本イン。 47分、モロッコ選手、永井を押し倒してイエローカード。 48分、日本のファールでモロッコのフリーキック、GK権田パンチングで防ぐ。 試合終了。
Jul 29, 2012
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オリンピックの花形競技のひとつ男子体操団体・個人・種目別を兼ねた予選。日本、団体は5位で決勝進出。キャプテン田中和仁選手、内村航平選手、山村光史選手、田中佑典選手、加藤凌平選手。個人総合、内村航平選手(18位)、山村光史選手(22位)が決勝進出。種目別、床:内村航平選手(2位)、平行棒:田中佑典選手(1位)、田中和仁選手(2位)でそれぞれ決勝進出。 金メダルの期待がかかる一番の競技。どうしたことか、キャプテン田中やエース内村、田中(祐)にミスが連発した。決勝に向けて、各選手どのように立ち直ってくるか。 団体は2大会ぶりの金メダルを狙う。個人総合の内村は、28年ぶり(ロスアンゼルス大会の具志堅幸司さん以来)の金メダルを狙う。 世界が注目する内村選手の鉄棒の最高難度 F 難度(後方伸身2回宙返り3回ひねり降り)の成功、そして床運動の最高難度 G 難度(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)あるいはさらに難易度が高い三回転半ひねり、その見事な着地。そして山村選手の美しい吊り輪の力技の成功を期待しよう。田中(祐)選手の平行棒の確実な技量に、団体では先輩たちのミスを補った18歳の加藤選手のタフなメンタルに注目。 体操がはらはらドキドキの決勝進出だったが、男子水泳100m平泳ぎ準決勝の北島康介選手の結果も意外だった。6位で決勝進出したものの、もしも0秒21遅かったなら、準決勝敗退となる危うさ。北島選手はダーレオーエン選手亡きあとライバルは彼自身だと言われるほどだったので、この準決勝の結果に驚いたのは私ばかりではないはず。北島選手も決勝までにどのように立ち直ってくるか。金メダルへの期待が萎んでしまったわけではない。 そんな番狂わせのなかで、男子競泳400m個人メドレーに出場した高校3年生(作新学院)荻野公介選手がみごと銅メダルを獲得した。拍手、拍手。 以下に、これまでの日本メダリストを拍手で。 第一号は、柔道男子60キロ級、平岡拓晃選手が銀メダル。 女子第一号は、重量挙げ48キロ級、三宅宏美選手が銀メダル。
Jul 29, 2012
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オリンピック 柔道 女子48キロ級 福見友子選手準決勝に 男子60キロ級 平岡拓晃選手準決勝に 水泳 男子100m平泳ぎ 北島康介選手準決勝へ 女子サッカーF組第2戦 なでしこ対スエーデンは引き分け。 勝ち点 4 / 4 得失点 +1 / +3 今夜10時30分から 男子体操予選
Jul 28, 2012
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オリンピック女子バレー、予選リーグ戦、日本の初戦相手はアルジェリア。危なげなく各セット大差をつけてストレート勝ち。 贅沢な言い方だが、こうも容易に勝ち点をあげる試合は観客としては物足りない。もちろんこの調子で決勝戦まで進んでほしいのだが。・・・体力温存して、この後もどかどか行ってくれ! 柔道女子48キロ級、福見、一回戦順当に勝ち、準々決勝へ。 さて、今夜は北島選手が出場する男子100m平泳ぎもある。男子体操もある。 7時30分から女子サッカーの予選リーグ、なでしこ第2戦。ウ~~、どの競技も観たいし、応援するほうも武者震いがしてくる。
Jul 28, 2012
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録画したロンドン・オリンピック開会式を観た。 北京のそれは伝統芸能に根ざした高度にアクロバティックな技術とハイテクノロジーの結合した演出でおおいに面白かった。今回のロンドンは歴史絵巻ということではアテネと共通するが、やはり演劇的教養が一般国民にも浸透している国だけあって、一見素朴とも見えるそこかしこに良く考えられた演劇的効果を私は楽しんだ。 もちろん大会場におけるパフォーマンスに必要なスペクタクル性も十分であった。牧歌的光景から産業革命を経て、オリンピックの象徴である五輪を鋳造して空高く浮かべるまでの場面転換も、演劇とダンスの融合のうちにスムーズに歴史が流れて行った。このような大きな時間の変化を、北京ではビデオ映像を駆使して魅力的だったが、ロンドンのアナログによる発想もまた祝祭的で魅力的だ。 この歴史絵巻にはまた、自国のありかたとしての単に手放しに自賛するのではないある苦さを読み取ることも可能だったかもしれない。 産業革命時代の場面で、林立する巨大煙突が噴煙をあげた。その煙は視界を曇らせるほど会場を白く埋めた。実際、イギリスは産業革命時は煤煙におおわれ、自然はみるかげもなく破壊された。現在見られるイギリスの緑豊かな風景は、その破壊しつくされた自然を、これではいけないと気づいて人工的に長い年月をかけて復活させたものだ。ナショナル・トラスト制度がそれである。ガーデニング好きというイギリスの国民性も、じつは産業革命以後に芽生え、涵養された自然愛である。(私はこの事実に言及しながら、ついさきごろ東京高裁が下した、東京・高尾山の一部を破壊して道路を建設することを法的に認める判決に、唖然としながら思いをいたしている。) 開会式のパフォーマンスに話をもどす。 子供の病院制度が実際の病院勤務者たちのダンスによって演じられていた。これもまた、19世紀半ばころまでのイギリスの子供観についての変革に起因している。 極端に聞えるかもしれないが、19世紀半ばころまでのイギリス社会には「子供」という存在はほとんど無きにひとしかった。特に労働者階級においては子供は動物なみだったと言えないこともない。ディケンズの『オリバー・トゥイスト』にはそれが表わされている。ウィリアム・ブレークの詩も、背景にはそのような状況があったのだと理解しなければならない。 他言語の真の理解はなかなか難しいものだが、農耕を意味する名詞・動詞である“farm" "farming" には、「子供を養う」という意味がある。”farmer" は農場経営者だが、託児所経営者という意味もある。といって、19世紀以前のイギリスの託児所を現在のような施設と想像するのは間違いで、ほとんど捨て子同然なのを安い金で引き取って(買い取って)farmingして転売するとか労働者として使用した。ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)付属の犯罪博物館には、そのような託児所経営者の女が子供をつぎからつぎへと殺し、乳母車に詰め込んで、深夜、おどろくべき距離を押して捨てていたという希代の犯罪の資料が展示されている。 イギリスが今回のパフォーマンスで誇らかに子供病院をとりあげたについては、上記のような歴史的な背景があること、「子供観」がまったく変革したということを謳っているのだ。 とにもかくにも、楽しいパフォーマンに昇華しながら、ロンドン五輪開会式の演出プランは、オバマ大統領ではないが「変革;We Can Chenge」と私は見た。オリンピック・スタジアムを同地区に集中して建設したのも、それまではこの地区はいわゆる貧困地区。それをオリンピックを機に一気に変えて、この地区で生まれ育った人たちが生まれ変わった故郷として誇れるようにしようという目論みだ。選手宣誓、審判員宣誓、コーチ宣誓がなされ、そのときに審判員宣誓をしたボクシングの審判員について、この地区で生まれ育ったと紹介していたが、それは単なる紹介ではなかったであろう。ロンドン子には、その紹介が何を意味しているか良く分かったはずだ。 というわけで、ロンドン開会式は、言わず語らずながら深い意義を楽しく具体化したすばらしい演出だった。3時間という長丁場だったが、私はおおいに楽しみました。
Jul 28, 2012
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東京は連日の猛暑。茹だるような暑さのなかで、熱中症対策のために水を飲み、無糖のコーヒーを飲んでいる。 昨年までは、寝たきりの老母の熱中症対策に背中の下に電動の空調布団を入れ、原発爆発以後の計画停電のために用意した蓄電式の送風機を足許に置き、こまめな水分補給はもちろん、心音や肺音を聴診器で聞き、体温を計測して記録するなど、とにかく注意を怠らなかったものだ。おかげで主治医は連日のように他の患者の緊急出動に走りまわっていたが、老母は一度もそのような事態にならずにすんだ。我が家が探し出し準備する諸機器を見て、他の患者にも勧めていたようだ。 母が亡くなったいまでは、真夏のそんな日常が遠い夢のようだ。不思議なもので、4年間の苦労を思い出しもしない。そんなことがあったな、という程度である。人間というのは、何事も乗り越えられるのだ。 昔、三島由紀夫が自決する直前に自分の生涯を回顧する展覧会を開いた。「あれ? 奇妙だぞ」と私は思ったのだが、そのことについては今話すのはよそう。展覧会のパンフレットのなかで、小説を書きつづける日常について、その苦しい記憶を保ちつづけていたら狂気になってしまっただろうが、人間は苦しかったことを忘れてしまうものだ、というような意味のことを書いていた。 三島由紀夫は、いまから思えば若くして愚かしい死に方をしたのだが、年を重ねてみるとまさに人生は「喉元すぎれば熱さを忘れる」ようなところがある。私にもそれが分かるようになった。私は映画を見るように昔のことを記憶している人間だが、じつは普段は何事によらず過去のことなど、てんで思い出しはしないのだ。 私の絵は、みかけによらず私個人の記憶が源泉にある。しかし描く衝動が起ったときには、その記憶はすっかりこなれてしまっていて、形さへちがったものになっている。もともとは苦しい記憶でも、描くころには描いていて楽しいものに変っている。 いま、学校内での残酷ないじめが報道され、また親による我が子への殺人にさへいたる虐待がひきもきらない。いじめられている人は、その理不尽な仕打ちに逃げ場を失うのだから、他人が想像を絶する辛く苦しいことだ。子供だから、キャパシティが小さいので心身がその苦痛でいっぱいになってしまうだろう。大人とはちがうのだ。生活の幅はごく狭いのだから。 私は、いじめられたことが無いのだが(あれはいじめだったと、思い返せば気がつく程度)、しかし、まったくなかったわけではない。 小学2年生のときだった。中学生が私の右手の指のあいだに鉛筆を挟み、万力のように締め上げた。子供の頃の私は痩せてひょろひょろしていたので、いじめがいがあったのかもしれない。体格のよい中学生には抵抗しようもなかった。 いや、そうではない。私はその点ちょっと変った子だったかもしれない。泣きもせずに、「やるならやりなさい。指を折りたいなら折りなさい。自分がどんなことをしているか、分からないのなら、分かるまでやりなさい」と心に思いながら(子供なのに本当にそんなふうに思ったのです)、中学生の顔を平然とみつめていた。指は変色し、骨折寸前だったろう。すると中学生の顔がみるみる青ざめて、恐怖の表情になった。そうして脱兎のごとく逃げて行った。私をいじめる者はもう誰もいなかった。・・・私は、しかしその中学生の顔をすっかり記憶してしまい、いまこうして回想していると、はっきり面影が甦ってくる。 私には、どこでどのように精神化されたのか分からないが、天性の楽天性の基盤に捨て身の凶暴さがある。だから私は、自分の経験を他の事例に適用するつもりはまったくない。しかし、精神の幅をひろげると、視点は遠いところに移ってゆくものだとは言える。 問題は、子供たちに、そこをどのように教えるかということだ。学校の先生にはちょっと期待できそうもない。学校の先生にはまず自分自身を教育してもらわなければ。 この社会は一朝一夕には良い方向に変化しはしない。しかし、苦しいことは、やがて忘れる。人生を長くやっていれば、ね。
Jul 27, 2012
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男子サッカー、後半。 前半で点をとった大津祐樹がケガをしたらしく、齋藤学に交替して後半開始。その齋藤に対し15分にイエロー。しかしスペインのセットプレーは不成功。 日本、つぎつぎにビッグ・チャンスをつくりだすが、ゴールを割ることができない。一人少ないスペインは猛攻をしかける。21分、日本のゴール前での攻防でスペインのシュートを吉田麻也スライディングでよく防ぎ、スペインはコーナーキック。不成功。 さらに23分、再びスペインのコーナーキック。これも不成功。 25分、酒井宏樹ピッチに倒れ込む。タンカが運び込まれるがそれを拒否して試合再開。しかし、すぐにスペイン選手と接触し、自ら続行不可能のサインを出す。退場。酒井高徳に交替。 34分、スペインがコーナーキックを得る。不成功。 スペインのボール保持が長くなり、日本はほとんどボール回しができない。デフェンス・ラインがどんどん下がってしまう。しかしながら、スペインの猛攻に対し、果敢に身体を寄せてピンチをしのぐ。みごとなプレー。 41分、扇原貴宏に代わって山村和也が投入される。 44分、スペインにイエローカード。 ここまでに日本のビッグ・チャンスは6、7回。しかしいずれも非常に惜しいところでゴールを割れない。 アデッショナル・タイム4分。長い。ここをしのげば、勝ち点3をもぎとることができる。 もぎとった! スペインを1-0で降した! いやー、すばらしいプレーだった。
Jul 26, 2012
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オリンピック男子サッカーU23。日本の初戦相手は強豪スペイン。日本時間22時40分にキック・オフ。前半 34分 扇原貴宏のコーナーキックを大津祐樹がゴールに押し込んで1点先取。 39分 清武弘嗣に対するファールでスペインにイエローカード。 43分 永井謙佑に対する危険プレーでスペインのマルチネスにレッド・カード、即刻退場。日本、フリーキックを得て扇原がキックするが、ボールはやや沈みきれずにゴールバーを越える。 アデッショナル・タイム1分、日本凌いで前半を終了。 いよいよ応援に熱が入るぞ!
Jul 26, 2012
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深夜のなでしこの活躍で気分が盛り上がっているが、今夜は男子サッカーU23の初戦だ。相手はヨーロッパ最強豪のスペイン。TV放映は22時。応援しなくちゃ! と、その前に昨日の勉強のつづき。 日本語訳は私。その責任は私にある。“Tribal nationalism [patriotism] always insists that its own people are surrounded by ‘a world of enemies’ - ‘one against all’ - and that a fundamental difference exists between this people and all others. It claims its people to be unique, individual, incompatible with all others, and denies theoretically the very possibility of a common mankind long before it is used to destroy the humanity of man.” - Hannah Arendt, The Origins Of Totalitarianism 「部族的な国粋主義(愛国主義)は常に自国民が敵が一つになった世界・・・1対すべて・・・に包囲されていると主張する。そして自国民と他国民とは根本的に異なった存在だと主張する。それは自国民が特異であり、別個であり、他国民とは共存しえないという断言である。理論的な一般人類のおおいなる可能性の否定であり、国粋主義(愛国主義)が人類の人間性を破壊するために使用されている、とするまでには長い時間がかかる。」 ハンナ・アレント『全体主義の起源』 “Seas of blood have been shed for the sake of patriotism. One would expect the harm and irrationality of patriotism to be self-evident to everyone. But the surprising fact is that cultured and learned people not only do not notice the harm and stupidity of patriotism, they resist every unveiling of it with the greatest obstinacy and passion (with no rational grounds) and continue to praise it as beneficent and elevating. In its simplest, clearest and most indubitable signification, patriotism is nothing else but a means of obtaining for the rulers their ambitions and covetous desires, and for the ruled the abdication of human dignity, reason, conscience and a slavish enthrallment to those in power.” - Leo Tolstoy 「血の海は愛国主義のために流されてきた。人は自己証明としての愛国主義の害と不合理性を万人にむかって期待できたはずだ。しかし驚くべき事実は、教養があり学問がある人たちがそうしなかったばかりか、愛国主義の愚劣さや害に気がつきもしなかったことだ。彼らは大いなる頑固さと情熱で(理性的な根拠無く)愛国主義のあらゆる化けの皮をはがすことに抵抗し、愛国主義を善行として讃美しつづけて高みに押し上げた。その単純さ、明快さ、そして最も明白な表明のなかで、愛国主義は何事もないばかりか、支配者としての彼らの野望と貪欲な欲望のための獲得手段でありつづけている。また、人間の尊厳、理性、良心を貶めるために、そしてそれらを権力に従属する奴隷のような卑屈さに貶めるための手段でありつづけている。」 レオ・トルストイ“A patriot sets himself apart in his own country under his own flag, sneers at other nations and keeps an army of uniformed assassins (‘troops’/terrorists) on hand at heavy expense to grab slices of other people's countries and keep them from grabbing slices of his. In the intervals between campaigns he washes the blood off his hands and works for ‘the universal brotherhood of man’ with his mouth.” - Mark Twain, The Lowest Animal 「愛国者というものは自分自身の旗の下に自分自身の国のなかで自分自身を分離して位置づけている。他国をあざ笑い、多大の犠牲を元手に他の人々の国々を薄切りにして鷲掴みにし、自分の 薄切りを掴まれないように他国民を遠ざけつつ、制服を着た暗殺者(軍隊/テロリスト)として自らを位置づける。戦闘の合間合間に自らの血まみれの手を洗い、口では”全世界の人類の兄弟愛のために働いている”と公言するのだ。」 マーク・トゥエイン『最下等動物』
Jul 26, 2012
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後半 5分 大儀見のシュートがゴールを割る寸前、セッセルマンが見事なスライディングで阻止。 10分 カナダ、右サイドからウィッセルマンのロングパスを受けたタンクレディがゴールに押し込み、なでしこ1点を返される。 その後、なでしこの素晴らしいプレーがつづいたが、結局、2-1のまま試合終了。なでしこ初戦を制して勝ち点3を獲得した。 次の試合は中2日置いて、スエーデンと。(なお、スエーデンは今日、この後、初戦を南アフリカと戦う。)
Jul 25, 2012
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オリンピックが開会式を前にして女子サッカー試合から開幕した。 初戦なでしこジャパン対カナダ。日本時間午前1時、キックオフ。前半 33分 澤から大野へパス。大野、左サイドへ川澄があがって来るのを待ち構え、見極めて背後に踵でパス。そのボールを川澄がシュート。ゴールを割って先制の1点。 44分 ゴール前でもつれながら宮間ヘッドで、ゴールへ押し込む。2点目。 アデッショナル・タイム無く、前半終了。
Jul 25, 2012
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きょうは終日お勉強。諸賢人が愛国主義について如何なる考えをしているか調べてみた。以下に原文(あるいは英語訳)の抜き書きと日本語訳ならべて掲載してみよう。なお、日本語訳は私がおこなった。責任は私にある。 ここでの愛国主義とは、これから始まる「なでしこジャパン」を応援することとは異なるものだ。あるいは、異なるかもしれないし、何か本質的には同根なのかもしれない。あるいは、同根だとしたら、その根っこから如何なる考えが加えられて醜悪化してゆくのか・・・そういうことを私はつきつめてゆきたい。その参考資料である。“Blind patriotism has been kept intact by rewriting history to provide people with moral consolation and a psychological basis for denial.” -William H. Boyer 「盲目的愛国主義は、否認のための道徳的慰めと精神的な根拠を人々に与える歴史の書き換えによって、手つかずのまま保たれてきた。」 ウィリアム・H・ボイアー“One of the great attractions to patriotism, it fulfills our worst wishes. In the person of a nation we are able, vicariously, to bully and cheat while feeling [and proudly proclaiming] we are profoundly virtuous.” - Aldous Huxley 「愛国主義の大きな魅力のひとつは、われわれの最も悪い望みを満たしていることだ。一国の人間として心から高潔であると感じている間(そして誇らかに宣言している間)、われわれは国の代理人となって弱い者を脅し、欺くことができる。」 オルダス・ハックスリー“Patriotism means advocating plunder in the interests of the privileged [elite/ruling] class of your country.” - Ernest B. Bax 「愛国主義は国の特権階級(エリート、支配階級)の利益を目的に略奪を弁護することを意味している。」 アーネスト・B・バクス“The time will soon come when calling someone a patriot will be the deepest insult.” - Ernest B. Bax「誰かを愛国者と呼ぶとき、それが最も深い軽蔑になるであろう時代が、まもなくやってくるだろう。」 アーネスト・B・バックス “Patriotism is the belief that your country is superior to all others because you were born in it.” - George Bernard Shaw 「愛国主義は自国が他国に優れているという信仰である。自分がそこに生まれたからに他ならない。」 ジョージ・バーナード・ショウ“Patriotism is a pernicious, psychopathic form of idiocy.” - George Bernard Shaw 「愛国主義は破滅をもたらすもの、痴愚の精神病形態である。」 ジョージ・バーナード・ショウ“Nationalism is a silly cock crowing on his own dunghill.” - R. Aldington 「国粋主義は自分の糞の山を這いずりまわる愚かな雄鶏(ちんぽ)である。」 R・アルディントン“Patriotism is flag-cheering national self-assertion with no constructive duties.” - H.G. Wells 「愛国主義は建設的な義務もない自己主張を国に鼓舞しているのである。」 H・G・ウェルズ“A nation is a society united by a delusion about its ancestry and a common fear of its neighbors.” - W.R. Inge 「国家とは祖先について、また隣人に対するありふれた恐れについての錯覚によって結合した社会である。」 W.R.インゲ“To me, it seems a dreadful indignity to have a soul controlled by geography.” - George Santayana「私にとってそれ(国粋主義)は、魂を地理によって管理させる恐ろしく軽蔑的な行為に思える。」 ジョージ・サンタヤナ“Patriotism is a religion, the egg from which wars are hatched.” - Guy de Maupassant 「愛国主義は宗教だ。戦争が孵化される卵である。」 ギー・ド・モーパッサン“Patriotism is the principle that justifies wholesale murder.” - Leo Tolstoy 「愛国主義は大量殺戮を正当化する原理である。」 レオ・トルストイ“Patriotism is a survival from barbarous times which must not only be evoked and educated but which must be eradicated by all means ? by preaching, persuasion, contempt and ridicule.” - Leo Tolstoy 「愛国主義は、幽霊のように呼び起こされて教育されなければならなかっただけではなく、伝導、説得、軽蔑、嘲笑、あらゆる手段によって根絶されねばならなかった野蛮な時代からの生き残りである。」 レオ・トルストイ“What produces war is the desire for the exclusive good for one’s own nation - what is called patriotism. To abolish war it is necessary to abolish patriotism, and to abolish patriotism it is necessary first to understand that patriotism is an evil. Tell people that patriotism is bad and most of them will laugh and say: ‘Yes, bad patriotism is bad, but my patriotism is good!’ ” - Leo Tolstoy 「何が戦争を引き起こしているかというと、自国にとっての排他的利益のための欲望です。愛国主義と呼ばれるものです。戦争をやめるために、愛国主義をやめることが必要だ。愛国主義をやめるために、まず愛国主義が悪であることを理解することが必要だ。人々に言ってごらんなさい、愛国主義は悪いものだ、と。すると彼らの多くは笑いながら言いいますよ、『そのとおり、悪い愛国主義は悪い。しかし私の愛国主義は良いものだ!』とね。」 レオ・トルストイ“Patriotism - the virtue of the vicious.” - Oscar Wilde 「愛国主義 - 悪徳の美術品」 オスカー・ワイルド “Patriotism is the willingness to kill and be killed for trivial reasons.” - Bertrand Russell 「愛国主義は些細な理由によって喜んで殺し殺されることである。」 バートランド・ラッセル “Born in iniquity and conceived in sin, nationalism has never ceased to bring humanity dissension and distress.” - Thorstein Veblin 「不正のなかに生まれ、罪のなかで思いついた国粋主義は、紛争と苦しみを人類にもたらすことを決してやめることはなかった。」 トーシュタイン・ヴェブリン“Patriotism is a menace to liberty.” - Emma Goldman 「愛国主義は自由を脅かすものである。」 エンマ・ゴールドマン“Patriotism is a superstition artificially created and maintained through a web of lies and falsehoods, robbing us of our dignity and increasing our arrogance and conceit.” - Emma Goldman 「愛国主義は、嘘と誤った信念の網を張ってわれわれの尊厳を強奪し、われわれの傲慢とうぬぼれを増大させながら、人為的につくられ維持されてきた迷信である。」 エンマ・ゴールドマン“Patriotism is the last refuge of a scoundrel.” - Samuel Johnson「愛国主義は悪党の最後の逃げ場である。」 サミュエル・ジョンソン“I submit that patriotism is the first refuge of a scoundrel.” - Ambrose Bierce 「愛国主義は悪党の最初の逃げ場だと、私は主張する。」 アンブローズ・ビアース“Patriotism is fierce as a fever, pitiless as the grave, blind as a stone and as irrational as a headless hen.” - Ambrose Bierce 「愛国主義は熱病のように猛々しく、墓のように無慈悲、石のように盲目、頭のない雌鳥のように理性に欠けている。」 アンブローズ・ビアース“It is even worse - I submit patriotism is the first, last and middle range of fools.” - H. L. Menken 「それはもっと悪いのだ。愛国主義は愚か者たちの最初で最後、そして中ほどの放牧地であると、私は主張する。」 H・L・メンケン“This disgrace should be done away with at once. Heroism on command senseless brutality, deplorable love-of-country stance and all the loathsome nonsense that goes by the name of patriotism.” - Albert Einstein 「この恥辱はただちに廃止されるべきだ。愛国主義の名によって進み行く無分別な野蛮な行為を命ずる英雄気取り、みじめな国家を愛する態度、あらゆるむかつくようなばかげた考え。」 アルバート・アインシュタイン “Nationalism is an infantile disease.” - Albert Einstein 「国粋主義は幼児の病気である。」 アルバート・アインシュタイン“Patriotism is a superstition, one far more injurious, brutal and inhumane than religion.” - Gustave Herve 「愛国主義は迷信である。宗教より一層有害で、野蛮で、冷酷である。」 ギュスタヴ・ハーヴ“Fundamentalism is the last refuge of a patriot.” - Subir Ghosh「(歴史的真実を信じない)根本主義は愛国者の最後の逃げ場だ。」 シュバー・ガーシュ
Jul 25, 2012
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いよいよ今夜(26日、)日本時間午前0:20分、オリンピックの最初の試合、女子サッカー、なでしこジャパン対カナダ戦がキックオフとなる。 直前の練習で、佐々木監督は選手たちの調子に快い手応えを感じているようだ。アメリカの雑誌『スポーツ・イラステッド』は事前の調査結果からメダル予想を発表した。それによれば、なでしこジャパンは銀メダル。金メダルはアメリカ、ということだ。しかし、予想は予想、アメリカ雑誌の自国チームに対する判官贔屓、と私は見ておこう。 それにしても、TV放映時間が午前0時20分からというのは、私にはちとキツイ。20代の若い頃からつい4,5年前まで、完全に昼夜逆転の生活。夜中、みなが寝静まったころに、本格的に制作仕事を開始するという具合だった。ところが老母の看護をするようになって、生活時間が一転した。早朝から看護スケジュールは始まり、夜、午前1時頃に終る。しかも深夜にも、様子を注意して観察しなければならなかったので、3年半の間に、40年間にできあがっていた体内時計は、すっかり壊れて(?)、まるで昼型人間になってしまった。つまり、夜12時を回るころは、睡魔が押し寄せて来るというわけ。 というわけで、なでしこの初戦、録画して観るか、眠さをこらえてライヴで観るか、いま、お~~~いに悩んでいるところだ。
Jul 25, 2012
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ちょっとびっくりしたニュースだ。メジャーリーグ、マリナーズのイチローさんが突然ヤンキースにトレードされた。11年間在籍したマリナーズを去るにあたり、目をうるませ万感の思いでインタビューに応えていた。 日本時間の今日、午前11時からのヤンキーズの試合にさっそく出場するかもしれない。 かつてイチローさんがTV取材クルーにマリナーズの選手ロッカールームを案内していたことがあった。そとき、各選手のロッカーがあまりにもきれいに整頓されている点について、メジャーではトレードが決まると即刻退去しなければならないので、いつその時が来てもよいように普段から準備しているのだ、と説明していた。もし、今日にもヤンキースの試合に出場したなら、まさにイチローさんの説明通りメジャーならではの厳格さだ。 それにしても、おどろきのニュースではある。 ニュース後追い 自ら希望して若手二人の投手とトレードされヤンキースに電撃移籍したイチロー選手が、ところもマリナーズのホーム・グラウンドでさっそくヤンキース対マリナーズ戦にヤンキースの8番・右翼で出場。初打席ヒット、盗塁を成功させた。さすがにスター選手! ヤンキースはこのトレード成功じゃないかしらね。
Jul 24, 2012
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新たに小品を描き始める。
Jul 23, 2012
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「顔相」という言葉があるかどうか。今日、まったく見知らぬお婆さんから突然声をかけられた。「おいくつですか?」と。私はびっくりしたが、善良そうではあるしお年寄りなので邪険に扱うこともできず、「67」ですと応えた。すると「あなたは芸術家でしょう?」と言う。これには驚いた。「あなたのお顔を拝見して、すぐに分かりました」 占いではないようだ。直感らしい。何かピンとひらめいたので、見知ったのでもないのに、気持ちの中にとどめておくことができなかったようだ。 それで思い出した。 昔、まだ30歳にならない頃、私を気に入っていたらしい「会長」さんが、ときどき飲みに連れていってくれた。新宿のキャバレー(当時、新宿コマ劇場の近くに大きなキャバレーがあった)に連れられ、ホステスを二人私につけてくれたことがあった。2、3度行ったのだが、その最初のとき、ホステスのひとりがつくづくと私の顔を見て、「芸術家じゃないかしら? しかも私がいままで出逢ったことがないタイプだわ・・・」と言った。 その頃の私は、まだようやく2、3の雑誌に挿画を描かしてもらったばかりで、原稿の描き方さへおぼつかず、異様な熱意だけで生きていた。芸術家どころではなかった。しかも私の服装は、いつも糊のきいたワイシャツにネクタイ、スーツという具合。いまだにジーンズなど着たことがないのだから、画家らしい芸術家らしいという一般的なイメージからはほど遠かった。 私の目を見て、「卒倒しそうになった」と言った男性編集者がいた。 家にいるときは顔も洗わないし髯も剃らない。きょうはちょっと外出するので、髯を当たりながら鏡を見て、年をとって悪相になったなと思ったばかりだった。それで外出先で、冒頭に述べたお婆さんの言葉だ。 10年ぶりにまた自画像日記をはじめようかと思い始めている。
Jul 22, 2012
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オリンピック直前の男子サッカー壮行試合、対メキシコ戦をTV観戦。日本2-1で強豪メキシコを降した。 前半 試合開始早々の1分、東慶悟のシュートがゴールを割った。 39分、メキシコのファビアンがみごとなシュートで同点に追いつく。 日本チーム、ボール保持が少ない。また、メキシコが攻撃に出ると、日本チームのデフェンス・ラインがどんどん下がって来てしまう。戦いは五分五分のように見えるが、やはりメキシコに強さがある。しかし、日本も、前回の対ベラルーシ戦に見受けた落ち着きのなさは、克服されたように思える。 後半 42分、膠着状態の戦いに、大津が穴を開けて2-1とする。そのまま試合は終了した。 この勝利が、オリンピック開会式前日(26日)に本番試合開始となる初戦のスペインに対して、良い勢いとなることを願う。 ちなみに、「なでしこ」は、フランスとの最終壮行試合に、0-2で完敗している。運動量が少なく、なんだか身体が疲れているのではないかと思えた。オリンピック本番試合が始まると、初戦から決勝戦まで全試合が中2日あきの日程である。「なでしこ」の体力が心配だ。なでしこの初戦相手はカナダ(25日)。
Jul 21, 2012
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It's in scorching summer heatBaby green persimmons fell one after anotherAnd dry up no retreat落ち柿が干涸びてゆく炎暑かなSnail has self-conclusion as hermaphroditeglittering erotic to be covered with mucusin the dark without spiteまいまいが自己完結す木下闇粘液にエロス光りて蝸牛
Jul 18, 2012
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猛暑である。さすがに絵筆を執る気にもならない。 朝、庭木の葉叢に蝸牛(カタツムリ)を見つけた。湿った涼しい場所をさがしていたのかもしれない。それにしても大きかった。殻の直径が6cmほどもあった。ゆっくりゆっくり這っているようで、じつは意外に早い。10分ばかり玄関先を掃いているうちに、もう姿をくらましていた。 點滴にうたれて籠る蝸牛 蕪村 まいまいが自己完結す木下闇 青穹 カタツムリは雌雄同体である。目は見えない。明暗を感じるだけだ。これぞプラトニック・ラブ。 粘液にエロス光りて蝸牛 青穹 落ち柿が干涸びてゆく炎暑かな
Jul 17, 2012
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きょう、月初めに決まっていたある会合に出席するスケジュールをすっかり忘れて、すっぽかしてしまった。16日、月曜日、とだけ覚えていて、しかしその今日、月曜日が、休日だとは思わなかった。日曜日と勘違いしていた。気がついたときは、会合時間を4時間も過ぎていた。あわてて電話して、他日に再びスケジュールを入れてもらった。大チョンボ! こんなこと、初めてだ!
Jul 16, 2012
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昨日、アメリカ在住のネイティブ・アメリカンが、Haikuを書いたので私に読んでほしいと送って来た。さっそく感想を述べ、芸術的な注意点を書いて返事した。 そのあとで、ふと気がついて、「季語」について少し述べておくべきだったと思った。というのは、そのアメリカ人は、英語俳句を私が提唱している方法で創作を試みているからだった。つまり英語としては非常に困難な5.7.5メターにより、季節感のなかに情感を詠込むという方法である。 このブログでも何度か書いて来たが、世界中でたくさんのHaiku writerがいるが、私が知る限り、多くの作品は短い3行詩というに過ぎない。それはそれで、内容的に優れた作品にお目にかかることもある。しかし、私は俳句を知る日本人として、何となく不満なのだ。自分で書いてみると、たしかに日本語による俳句の意外に厳しい規則を英語に適用することは、まったくといってよいほど不可能である。 かくいう私も、今では一歩引き下がって、5語・7語・5語という規則を勝手にあみだしてHaikuとしている。そんなとき、私の提唱することを納得して、自らの創作に生かしはじめているネイティブ・イングリッシュ・スピーカーがいることは嬉しい。私自身の励みにもなる。 というわけで、少しばかり「季語」について、アメリカ人に対するサジェスチョンになればと考え、次のように書いてメールで送った。その一部を引き写してみる。 As you know, but let me say about the "season word" of haiku. The season word is not necessarily to be word "spring", or "summer"----. It's good everybody feels the season to the word as their commonsense, or as feelings of consensus of a cultural area. For example, in America, it is Independence Day, or Major League Baseball(MLB) in July. Like this, a national holiday, an annual event, an entrance ceremony, the commencement day, etc.,----of course only word "swimming" or "skiing" , or name of flower in the season, and also word "a season wind", I think they are OK. In Japan, for hundreds years a large number of these season words have been amassed for making Haiku and Tanka(short poem in 31 letters) as the book called "Saijiki". "Saijiki" means a literary calendar, It's a book of seasonal themes of Haiku. And season words have changed as times. Because life style has changed. There are many words which young people don't know in Saijiki. But those words have almost not deleted from Saijiki. I am interesting that obsolete season words are still alive in Saijiki. I suggest you to make note of season word in America(or other country). Taking the note is the easiest way to make a Haiku.
Jul 15, 2012
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しばらくぶりの英語俳句。Last July Buddhist Soul's DayI worshipped the ancestor with my motherUnder the grave she's today Grave stone gathers no moss yetI celebrate my mother's first Soul's DayDahlia, Daisy, Gladiolus and Lily
Jul 14, 2012
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北九州の大雨の被害はすさまじい。東京も今朝方まで降っていたが、すでにすっかり晴れ上がって、午後一時になる今は、ひどく蒸し暑い。我が家も節電態勢で、エアコンデショナーを止め、窓を開け放っている。といっても、原発再稼動に賛成しているわけではない。東電をはじめとして電力各社に対する不信は決して拭いきれるものではないし、原発が再稼動された以上、われわれは地雷の上に座り込んで、自らの破滅・消滅を無気力に待っているようなものかもしれない。その地雷の威力は、10万年後まで効果が持続する。海外資本が日本の国土を購入していることが問題になっているが、日本人もまた、自らの手で自らの国土を汚そうとしている。日本人は沢山の美点そなえている。が、ただひとつ、経験を智慧として見えない将来に生かす能力に欠ける。個人個人としてはともかく、社会制度として経験が機能することは稀と言ってよいほどだ。それがなぜかを問う分析は、いまのところ学問として手つかずである(自己分析が不得意なのだから当然であるが)。この国の政治家も企業家も、事が大きな問題になると、目先の利益を離れた長いスパンの将来圖を描く能力が俄然低くなる。これは党派の能力の問題ではない。他党の失敗をあげつらうことはできても、それに代わる緻密な設計図が描けるわけではない。政治とは目先の問題処理だと言ってしまえばそれまでだが、どうやら政治家のみならず、彼らを政治家たらしめている我々国民の気質のなかに、それはあるかもしれない。ともあれ、この夏を元気にのりきりましょう。暑中お見舞い申し上げます。山田維史《貝の塔》油彩 22×16cm 2012年7月Tdami Yamada "A Tower of a Shell" Oil on canvas, 2012
Jul 14, 2012
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去年(こぞ)の盆つれて詣でし母も墓 青穹
Jul 13, 2012
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世界のすばらしい図書館。きょうは、イタリアはシエナのシエナ大聖堂内にあるピッコロミーニ図書館である。周囲の壁および天井が、ピンチュリッキオ(c.1534-1513)による見事なフレスコ画で装飾されている。現在は稀覯本が展示されている。
Jul 12, 2012
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五輪前の男女サッカー国内最後のテスト・マッチ、キリン・チャレンジ・カップが東京・国立競技場で行われた。 なでしこジャパン対オーストラリア。なでしこ3-0で快勝。 前半25分、宮間PKを決める。前半終了間際、右サイドからの近賀のクロスを大儀見(旧姓永里)が決める。 後半13分、コーナー・キックからゴール前に出たボールを澤が決める。 男子、U23ジャパン対U23ニュージーランド。1-1で引き分け。 ゲームは終始日本チームの優位で展開。シュート数において圧倒するものの、しかしまったくゴールを割ることができない。なぜだろう? シュートが浮き気味になる。やや落ち着きがない(試合終了時、日本のシュート19回。ニュージーランドのシュートはわずかに2回)。・・・と、私は見た。 後半戦で、最年少の杉本にメンバーチェンジして、彼が徳永からのアシストを決めて、ようやく1点先制。4分のアデッショナルタイムに入り、残り1分ほどとなってこのまま試合終了かと思った矢先、なんと自陣ゴール前でパスレシーブをミス。その受け損なったボールをニュージーランドが奪いすばやく押し込んで1点を挽回。呆然とするGK権田。そして試合終了。 なんということか。油断だろうか? 19年前のドーハの悲劇を思い出すような一幕。U23(23歳以下の意。五輪男子サッカーには年齢制限がある)の彼等は、ドーハの悲劇は知るまいが・・・杉本選手が生まれた年のはず・・・。この五輪日本チーム、国際試合経験者は一人もいないけれど、試合が完全に終了するまで、たとえ数秒であろうとも何が起るかわからない、良い教訓になったかもしれない。 オリンピックでの初戦の相手は、先日ヨーロッパ選手権の覇者となったスペイン。オリンピック開会式前日の対戦である。気を引き締めて勝ちに行け!
Jul 11, 2012
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また掛替えのない女優を失った。山田五十鈴さんが昨日7月9日、東京都内の病院で亡くなった。享年95。 映画に舞台に、そしてTVに、まさに日本の大女優であった。私は子供のころからその出演作品をどれほど観たであろう。初期の出演作で後年になって観たものもあるが、年表を参考にリスト・アップしてみれば・・・ 祇園の姉妹(1936) 溝口健二監督 浪華悲歌(1936) 溝口健二監督 鶴八鶴次郎(1938) 成瀬巳喜男監督 歌行燈(1943) 成瀬巳喜男監督 鞍馬天狗・角兵衛獅子(1951) 大曾根辰夫監督 縮図(1953) 新藤兼人監督 雲ながるる果てに(1953) 家城巳代治監督 路傍の石(1955) 原研吉監督 猫と庄造と二人の女(1956) 豊田四郎監督 流れる(1956) 成瀬巳喜男監督 蜘蛛巣城(1957) 黒澤明監督 東京暮色(1957) 小津安二郎監督 どん底(1957) 黒澤明監督 暖簾(1958) 川島雄三監督 ぼんち(1960) 市川崑監督 大阪城物語(1961) 稲垣浩監督 用心棒(1961) 黒澤明監督 柳生一族の陰謀(1978) 深作欣二監督 疑惑(1982) 野村芳太郎監督 記憶している作品だけで19本である。『猫と庄造と二人の女』以降はリアル・タイムで観ている。映画への関心をいっきに深めたのは、なんといっても『蜘蛛巣城』から。私は12歳。まず、父が原作はシェイクスピアの『マクベス』だと言ったのに驚いた。バーナムの森が動き、そこから無数の矢が三船敏郎に向かって降り注ぐシーンに、撮影技法への目を開かれた。洗っても洗っても落ちない血まみれの手を見やる山田五十鈴の演技に度肝を抜かれた。その目が記憶に焼き付いた。・・・そして4年後、私は両親から離れて会津若松の中学に入学し、ひとりで映画館に観にいった『用心棒』。司葉子の髪の毛をひっつかんで引きずり回す山田五十鈴の演技に驚嘆した。私は上級生たちを周りにあつめて、逐一、シーンを語った。「目に見えるようだ」とAさんが言ってくれたことが、映画館通いに拍車をかけた。・・・懐かしいなー! 山田五十鈴さんのご冥福を祈ります。
Jul 10, 2012
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山田維史《閉ざされた唇》コラージュ 2012年7月9日Tadami Yamada "Iron-barred Lips" collage, 2012
Jul 9, 2012
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ウィンブルトン・テニス選手権、男子シングルス決勝をTV観戦した。ロジャー・フェデラー(スイス)対アンディー・マレー(イギリス)。 フェデラーが勝てば、3年ぶり7度目の優勝ということになる。かたやマレーは、イギリス選手として74年ぶりの決勝進出、勝てば76年ぶりの地元イギリス選手の優勝。いずれにしろウィンブルトン史上、歴史的な試合ということだ。 センター・コートには、キャサリン妃とその妹君、キャメロン首相、ロンドン市長、過去の優勝者たち、あるいはサッカーのベッカム氏等、たくさんのVIPの姿。またチケットが入手できず、コートに入れなかった大勢の人たちが、場外の芝を敷きつめた低い丘のようになった「テラス」に陣取り、設置された大型スクリーンで観戦。地元出身のアンディー・マレー選手を応援する人たちで立錐の余地無いその芝テラスは、「マレー・マウント(マレーの山)」と呼ばれ、たいへんな盛り上がりである。ちなみに、ウエルズ地方のある小学校では、6月6日に、ウィンブルトン・テニス決勝戦を祝う特別メニュー給食が出されている。 11歳の少女のコイン・トスによりフェデラーのサービスゲームで開始された試合は、立上がり第1ゲームをマレーが取って、観客はいよいよ盛り上がる。第8ゲーム、熱戦となりデュースになること5回、マレーがキープ。そして観客の応援にこたえるかのようにマレー、第1セットを6-4で奪う。57分間という長いセットだった。 つづく第2セット、フェデラーが7-5で取る。 第3セット。第3ゲーム、フェデラーが40-0に持ち込んだところで雨が降り始めた。主審は試合中断を宣言し、コートはすばやく防水シートで覆われた。 ・・・雨によって中断された場合、規則は、12分間待ち、15分間を超えた場合は開始時に選手がコート上で3分間のウォーミングアップをする、と定めている。 雨は激しさを増し、傘を開いた観客も屋内に退避した。30分後、センター・コートの屋根が閉じられた(2009年に、ドーム球場のように可動式屋根が設置された)。ウィンブルドン・マッチでは初めてとのこと。いったん屋根が閉じられると、その後、試合が終了するまで開かれることはない(これも規則)。屋根が閉じられると選手の感覚がちがってくると言われる。ボールの音がより反響すること。無風状態になること。エア・コンデショニングされることによる微妙な影響等々である。たしかにTV中継のマイクロフォンが屋根にたたきつける激しい雨音をひろっていた。観客が入場すると、その歓声が以前とちがった響きとなってTVから聞えてきた。 40分ほど中断して試合再開。 その第6ゲームが再び大熱戦となった。デュース10回。ブレイク・ポイント6回。そしてフェデラー、このセットも6-3で取った。このセットも50分以上の長い試合。 第4セット。 マレーにとっては大事なセット。 しかしマレーに疲労の色がにじむ。ファースト・サーブ・フォルト(ミス)が連続する。かたやフェデラーは30歳、まもなく31歳(優勝すると、ウィンブルトン史上、2番目の高齢)だが、年の功というかテニス歴の一日の長というか、技術や駆け引きがマレーよりはやや優れているように、私には思える。 マレー、前の第3セット中に、雨で芝が濡れていたのかもしれない、左足が滑っていた。足首を軽くひねったかもしれない。第4セットでもボールをリターンしようとして足が滑り、勢いあまってでんぐり返しをした。ミスをしたときに感情が表情や仕草にあらわに出て来る。コーチに精神面でのトレーニングを受けたそうだが、・・・どうなんだろう、このようなあからさまな感情の表出は・・・。 観客からは大音声でマレー・コールがわき起こる。私の観察では、ウィンブルトンの観客は、たとえばサッカーの観客とは少しばかり質がちがうように見受けるのだが、今回ばかりはさすがに地元選手に対する期待から、フェデラーには気の毒なほどのマレー・コールだ。マレーも、マスコミのインタビューで、観客の声援が自分をここまで押し上げた、と言っている。まんざらリップ・サービスでもないであろう。 しかし、フェデラーにはいわば逆境を自分のものにしてしまう落ち着きと強さがあった。6-4でこのセットを取り、結局、3時間以上におよんだ戦いを3-1で制し、優勝をした。 すでに述べたが、ロジャー・フェデラーはウィンブルドン選手権、3年ぶり7度目の優勝。ウィンブルドン史上、2番目の高齢。この優勝によって世界ランキング1位に返り咲いた。 フェデラー選手といい、女子の単・複W優勝者セリーナ・ウィリアムズ選手も、奇しくも共に30歳。世界的なトップ・アスリートがそろそろ肉体的な限界に達し、競技の一線からの引退を考えはじめる年齢と言ってよいだろう。しかし、このお二人、ブランク等を乗り越えて、まさに返り咲いた。すばらしいですねー。 おもしろかった! しばらくぶりの夜更かし。私は、母が亡くなるまで看護スケジュールを性格に履行するため、また、沢山の薬を過ちなく与えるため等々があって、毎日午前1時までには仮眠ながら就寝し、朝5時、ないし6時には一日が始まるというふうだった。そのため一昨夜と昨夜は、数年ぶりに午前2時半ころまでTVを観ていたのだ。今朝は7時に起床したので、睡眠時間4時間である。先日、医者に、「良く眠ってくださいよ」と、言われたばかりなのに・・・
Jul 9, 2012
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昨夜、ウィンブルドン・テニス選手権、女子シングルス決勝のTVライブ中継を観た。 過去4回の優勝者ながら肺の病気とかで長く休養し、世界ランキングも160位以下(詳しくは忘れたが)まで落ちていたアメリカのセリーナ・ウィリアムズと、4大大会で初めて決勝に進んだポーランドのアグニエシュカ・ラドワンスカとの対決。 第1セットはウィリアムズが圧倒的に強く、6-1で奪った。第2セット、ウィリアムズにファースト・サーブ・フォルトが多くなる。ラドワンスカがこのセットを7-5で制した。ファイナル・セットも競り合いがつづくが、ラドワンスカはウィリアムズの巧みなスマッシングに食い付いてゆけず諦める場面も出て来て、結局、6-2でウィリアムズが取って、2年ぶり5回目の優勝をした。 セリーナ・ウィリアムズはこの日、姉ビーナスと組んだダブルスでも3年ぶり5度目の優勝し、2冠達成である。 これでセリーナは4大大会、通算14回の制覇。今回のウィンブルドン優勝は、30歳の女性選手としては、90年のマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)以来なのだそうだ。激しいスポーツ競技だけに、年齢が話題になるのもむべなるかなだ。すばらしい。
Jul 8, 2012
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きょうは私の住んでいる町がおこなっている特定健康検診の日。昨年、老母の主治医に勧められて初めて受診し、今回は2回目。前夜9時以降の食事を禁止されていたので、朝8時半の予約に朝食抜きで出かけた。早朝までどしゃぶりの雨だったのだが、でかけるときには止んでいた。念のためショルダーバックにレインコートを詰めた。 結果。・・・生活習慣が良くコントロールされていて、特に問題無しとのこと。血圧120-74。身長167cm。体重65kg。腹周り77cm。肺、異常なし。心臓、異常なし。肥大傾向なし。・・・その他、大腸ガン等の検査結果は後日。 ついでに、この特定検診とは別に、動脈硬化傾向が無いかどうかを精査してもらう超音波検査を、8月末にやってもらうことにした。 胸部X線写真、美しかった。「内蔵ナルシズム」という言葉が思い浮かんだ。ハハハ。
Jul 6, 2012
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蒸し暑い一日だった。午前0時を過ぎた今も、暑気はおさまらない。長い手紙を書いて、さきほど投函してきた。夜気が湿っていた。 老母の遺品のなかに、母の高等女学校一年生のときの歴史教科書がみつかった。大正13年に改訂版が執筆され、昭和5年(1930年)に文部省検定済となっている。82年前の教科書だ。裏表紙に、ペンで、一年一組として母の名前が記されていた。 「女子用国史」とあるから、別に「男子用」があったのだろう。教育の主旨が異なっていたようだ。著者の識辞に、「婦徳の修養に資せしめんことを期した」とある。歴史学が科学よりはいささか恣意的なものであったことが窺える。 もっとも、現代の文部科学省の方針も、こと日本史に関するかぎり、あまり科学的とは言えない。誰のために為すことか知らぬが、ご都合主義であることを恥じる様子も無い。大学の史学科の学生が、あきれるような見解を得々と話すのを聞いたことがある。我国に科学的な史学が育つのはいつのことやら・・・と、私は思ったことだ。
Jul 4, 2012
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19世紀以後の絵画のなかに、ぽつりぽつりとではあるが、「読書する人」とジャンル分けできる作品がある。17世紀にはフェルメールの作品で知られるように、「手紙を読む女性像」が好んで描かれた。「読書する人」も、じつは女性像が圧倒的に多い。しかし、「手紙を読む女性像」と「読書する女性像」とは、似ているようでいて喚起される物語とでもいうようなことが全くことなる、と私は見ている。画家の描こうという動機が、異なるということだ。詳しくここに述べはしないが、19世紀の画家は、読書する女性に新しい女性美を発見した、と言えるのではあるまいか。 前世紀、すなわち18世紀、特にイギリスのヴィクトリア朝においては、女性は心身ともに抑圧されていた。身体をコルセットでまるで拷問のように締め上げ、ソフィステケイトの名のもとに極端なほどに自他からの性的抑圧をこうむっていた。ジグムント・フロイトの精神分析学は、ヴィクトリア朝の女性のヒステリーの研究に始まる。「読書する女性像」はその後に台頭してきた絵画上のテーマなのである。 我国の明治期の油彩画史に大きな位置をしめる黒田清輝の『読書』は、1890年、留学先のパリで描かれ、同地のサロン展で賞賛された。私はこの『読書』を上述のように図像学的見地から鑑賞することができると、述べておこうと思う。 というわけで、以下に、少しばかり図像を掲載してご覧にいれる。Dean Cornwell (1892-1960, American) "Portrait of a Young Woman Reading"Delphin Enjolras (1857-1945,French) "Reading by the Lamp"Sara Hayden (Unknown)"Girl in Green" 1899, Collection of Sheldon Memorial Art Gallery, USAThomas Wilmer Dewong (1851-1938, American)"Portrait in a Brown Dress" c.1908Ulisse Caputo (1872-1946, Italian) "Reading"Unknown artist "Reading"Agnes Goodsir (1864-1939, Australian) "Reading"Alfred Lambart (1902-1970, English)"Juliet, Daughter of Richard H. Fox of Surrey" 1931黒田清輝(1866-1924) "読書" 1890, 東京国立博物館蔵
Jul 3, 2012
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半夏生(はんげしょう)。夏至から11日目の今日がそれにあたる。 また、水辺に咲くドクダミ科の植物の名でもある。緑色のなめらかな葉が、ちょうど今頃、茎の上部の葉2,3枚だけが半面だけ白くなり、白い穂状の小さな花が咲く。和名は、上述の夏至から11日ころに咲くからとも、半分化粧をしたようだからとも、説は分かれる。いずれも正しいのであろう。 私はこの「半夏生」という言葉が好きだ。なんとなく色気がある。 露一顆しろくひかりて半夏生 青穹
Jul 2, 2012
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