2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全30件 (30件中 1-30件目)
1
![]()
私:「新帝国主義論」からロシアの動きに知的興味が沸いたので、ロシア街道として「ロシア世界を読む」に行ったが、そうしているうちに、新聞のテレビ欄でクローズアップ現代でとりあげているので、早速見たよ。 すでに、この知的街道である程度の予備知識を得ていたので分かりやすかったね。A氏:俺も見たよ。 2日後にロシアに下院選挙があるんだね。 450の議席を争うのだが、プーチンが党首である統一ロシアが圧倒的な勝利をおさめるのではないかということだね。私:今、450議席のうち、統一ロシアが297議席だというから、これより議席を増やすと一党独裁国家みたいになるね。 それにしても、大統領になって2期8年で、ゴルバショフ、エリツイン時代の混乱のロシアを、今、豊かな大国として復活させたのは、たいしたものだね。 プーチン大統領は現在の憲法の規定で来年5月で退任が決っている。 普通、政権末期はアメリカのブッシュ大統領のように、人気は低下していくもんだが、プーチンの国民の支持率は、現在でも81パーセントだという。A氏:ロシア経済が立ち直ったのは市場主義の導入効果というより、天然資源の高騰のおかげだね。私:エリツインは徹底的な市場導入主義者だったが、それはロシア経済を大混乱に陥れた。 だから、ロシアは安易な民主主義には警戒しているね。 それに、ウクライナやグルジョアのようにかってのソ連にいた国が欧米の民主化で、ロシアとはなれる動きがある。 プーチンは欧米の「押し付け民主主義」を批判している。 ロシアの民主主義は「主権民主主義」でなければいけないとしているね。 すなわち、無政府的なグローバル主義を否定して、ロシア国家としての主権をもった民主主義でなくてはならないとしているね。 それには、カリスマ的な指導者が必要だという。 「皇帝」だね。A氏:まさにプーチンはそれに最適な人物だということになるね。 だから、プーチンの英雄的な宣伝はものすごいね。 北朝鮮の将軍様並みだね。私:ロシア経済は市場経済のメリットで成長していないので、まだ、後進国的な存在だというね。 それが豊富な天然資源のおかげで、資源大国として世界的な発言権も強くなってきたね。A氏:その力を背景にプーチン外交もしたたかだね。私:2000年にプーチン大統領が故小渕首相に「私は、柔道を20年以上やったので日本の伝統、文化の深さを知る者として日本を愛している」と言ったという。 ところがアメリカのオルブライト国務長官に対しては「柔道などはエキゾチックな魅力を持つものに過ぎなく、ヨーロッパ人であるわれわれのメンタリティーではありません」と言ったという。 ヨーロッパに対しては、ロシアのヨーロッパ性を強調する。 ところが、2000年の北京訪問では「ロシアはヨーロッパであると同時にアジアの国です」と言い、インドでは「ロシアは、インドとどこかでいつも精神的につながっています」と言っているという。 駆け引きは外交の常套手段だが、見え見えだね。A氏:そういえば、プーチン大統領が、直接、民衆とテレビ対話をしているシーンが、このクローズアップ現代であったが、そこである青年が「今、極東に住んでいるが、ここを離れたくないが、職がない」と言っていたね。 プーチンは「極東に雇用できる仕事を計画する」と言っていたね。私:実はロシアも少子化で悩んでいるんだね。 人口減少が進んでいて、21世紀半ばには日本より人口が少ない国になるという。 平均寿命も短い。 人口減少が特に顕著なのはシベリヤや極東地域で、流出が進んでいるという。 2006年のこの地域の人口は659万人で、対岸の中国東北三省の合計は約1億人。 だから、放置しておくと同地域は廃墟と化すか、中国の勢力圏に取り込まれるかもしれないという。 大都市と地方や農村との格差は大きいという。A氏:そこで欧米や日本からの新しい産業の誘致が必要なんだが、外国資本の支配を受けたくないしね。 とにかく、資源大国とはいえ、多くの問題を抱えているね。 2日後のロシア下院選挙の結果が待たれるね。
2007.11.30
コメント(2)
![]()
私:ビートたけしの主演ということでデカデカ前宣伝があったTVドラマだったが、長いので録画しておいて、チョコチョコ見で、今日、一挙に見終えたよ。 朝日テレビ開局50周年記念のドラマ番組だという。 A氏:俺は土、日続けて見たよ。 昭和30年代の時代風俗や町の風景などこったシーンが多いね。私:俺は、たくさんあった古いビデオの山から、昭和33年に東映で製作した映画を探し出してまた見たね。 これは、日本名画劇場とかいうテレビで放映したのを録画したものだよ。 ベータのビデオだよ。A氏:君はベータのビデオデッキをまだ持っていたの?私:俺はソニーのウオークマン第一号を買ったことがあり、若いときはソニーファンだったから、ビデオもベータにしたんだ。 当時、出張が多かったら、留守録をしておいたが、出張から帰って見るつもりが、全部見切れないで、そのまま、「積読」でなく「積視聴」となって大分たまっているんだね。 結構、ベータでとったいい映画やドキュメンタリーなんかのビデオがあるので、デッキもベータは残してあるんだよ。A氏:でも、ベータのデッキもそう長く持たないだろうよ。私:だから、今、少しづつ残しておきたいものはDVDに落としているところなんだよ。 この「点と線」は昭和32年から33年にかけて松本清張が雑誌に連載した小説なんで、すぐに映画になった感じだね。 古いビデオだから画面は粗いね。 それにコマーシャルカットをしていないから、なつかしいコマーシャルも入っている。 山本海苔で女優の山本陽子が出ているね。 桃屋の「ご飯ですよ」というのもある。 丸大ハムもあるね。A氏:ところで、今度のTVドラマの「点と線」は大分原作と違うストーリーではないかね。私:「点と線」を読んだのは四十数年前だから、細かい点は覚えていないが、これを現代劇に置き換えるには、相当工夫せざるを得なかっただろうね。 この小説の中核となっている「東京駅の13番線ホームから15番線ホームが見通せる4分間」自体が、その後、東海道線と横須賀線が専用になったり、新幹線ができたり、横須賀線が地下に入ったりで全く、意味がなくなったからね。A氏:今、そのイメージは品川駅だろうね。 ここは、全部、7つあるホームが全部、フラットだ。 1、2番線ホームから、13、14番線ホームが見通せそうだね。 新幹線ホームも、壁みたいのがないと、9つのホームが同じ平面にあるので見通せるチャンスが考えられるかもね。私:ビデオを見たが映画「点と線」では、主人公は東京の若い警部補の三原だね。 これを当時の新人で南広という俳優がやっていた。 TVドラマ「点と線」で同じ三原役の高橋克典とちょっと似ているがね。 TVドラマ「点と線」は、主人公は博多の鳥飼刑事だね。 映画のほうでは当時のベテラン俳優の加藤嘉がやっていて、TVのほうはビートたけしだね。 主人公が大きく違うね。 やはり、加藤嘉のほうが演技はうまいね。 映画製作は小説が出たすぐ後だから原作に忠実だろうから、今度のテレビの「点と線」は相当、原作と違っているね。A氏:TVドラマではいきなり、現在の東京駅が出てくる。 鳥飼刑事の娘はもう70才台だろう。 70才台の娘役で池内淳子の顔が出てきて、駅員に聞いているところから始まるね。 そして、これも70才台の年老いたかっての三原刑事が登場して二人は合う。私:その役が宇津井健だね。 そして、最後もこの2人の鵜飼刑事をしのぶ話で終わる。 宇津井健が最後に大きく嗚咽するシーンは感動的だね。 汚職捜査で、ついに、巨悪を逮捕できなかったくやしさかね。 折から、テレビニュースでは、前防衛省事務次官守屋氏の逮捕が報道されている。 巨悪まで逮捕できるのかね。 これから50年後、思い返して悔しくて、嗚咽する検察官が出ないといいがね。
2007.11.29
コメント(0)
![]()
私:「新帝国主義論」で世界経済の動きでロシアが登場していたので、その知的街道のつながりで図書館で借りたね。 この本はやたらに日本経済新聞の引用が多いね。 そのせいか、新書版なのに、あちこち話題がとんで分かりにくいね。 大体の流れは分かるがね。A氏:来年、3月にロシアで大統領選挙があるんだね。私:現行憲法では、プーチン大統領は退陣しなくてはならない。 プーチン大統領の動きが問題になっているが、彼が権力の座を降りないためにいろいろな手を打っていることは大体新聞が報じているので分かるね。 それより、驚いたことが2つある。 1つは、石油や天然ガスがロシアに豊富で、これで国として繁栄を回復して維持しているのは分かるが、これが「ガスプロム」という巨大な独占企業に握られていることだね。 プーチンは、大統領を辞めたら、「ガスプロム」の会長になるのではないかとも言われているくらいだ。A氏:ロシアは大分国際資本が入ったんだが、石油や天然ガスはできるだけ独占化しておきたいんだね。私:2つめに驚いたのは、ロシアを囲む東欧やバルカン諸国など、十数カ国が群がっていて、ソ連崩壊以降、独立し、市場経済をめぐってそれぞれ複雑な動きをしていることだね。 西側寄り、になるのか、ロシア側になるのか、そして、ロシアも最近、大国化というか、帝国化した動きを示すようになっている。 俺たちが世界史や地理をきちんと習ったのは高校だが、そのときは、ソ連は大国で一国だという印象だった。 その後のソ連崩壊後のことは正式に勉強していないから弱いね。 もう一度、高校の教科書を読まないといけないと感じたよ。A氏:いや、それは中学の問題かもしれないよ。 君のブログの「頭のよい子が育つ家」では、筑波大付属駒場中学に入学したF君が居間のテーブルの地球儀を引き寄せ、父親に「昔のソ連は今いくつの国に分かれたか」と質問しているシーンの記事がある。 父親は正確に答えられない。 子どもは国の名前をあげ15だと正解を言うということが紹介されていたよ。私:中学校で優秀な子はもう知っているのかね。 これらの15の国のソ連時代からの関係と、ソ連崩壊後のロシアとの市場経済をめぐる関係は複雑だね。 この本の「ロシア世界」という言い方は分かる気がするね。 その関係はソ連時代だけでなく、もっと、歴史的にさかのぼるかもしれないね。A氏:これらの分散した国が、EUに加盟するかが大きな問題となっているね。 EUへの加盟はロシア離れだね。私:NATOへの参加もあるね。 今、イランからのミサイル防衛で、アメリカはこれらの諸国の一部にミサイルを配置しようとしているね。 これがロシアを刺激しているようだね。A氏:ロシアは港が少ないので石油や天然ガスをパイプラインで送っているが、これが周辺諸国を通過することが多いね。私:その点でも隣接する国との関係は深いね。 そして、インド、中国という大国との関係も微妙だね。 しかし、かなりの武器がこの両大国にロシアから輸出されている。 ロシアは、今、「ガスプロム」を先頭とする資源産業に過度に依存しており、そのインフラ、人材不足が指摘されている。A氏:「新帝国主義論」で「KGBの伝統を色濃く残すロシア」と言われているが、今後、プーチンはどうロシアを運営していくのだろうかね。私:ロシアと西側の対立は「冷戦」にもどるほどのことはないが、「冷たい平和」と言われているという。 最近、プーチンを「国家の父」としようという動きで、ロシアの世論調査があったが、半数近くは反対だそうだ。 ロシアも一種の独裁的な国家だから、不安定要素が多いね。 これも「地球帝国」の不安定要素の一つだね。
2007.11.28
コメント(0)
私:録画したのを見た。 昨日のブログの榊原氏が登場していたね。 この「中央公論」も同氏の寄稿を読んでいたので、話は分かりやすかったね。 それに金融担当大臣の渡辺善美氏と司会の田原総一郎氏との鼎談となったね。A氏:俺は当日見たね。 渡辺担当大臣は今回のサブプライムローンによる日本株価の暴落の説明をしていたね。 日本株の6割は外人投資家が買っているので、今度のニューヨークでの株暴落の影響を受けやすいと言っていたね。私:俺はこの鼎談で面白いと思ったのは2点あるね。 1つ目は田原総一郎氏が渡辺大臣に聞いた次の質問だね。 「30年前くらいに日米関係に貿易摩擦があったが、今、何故、米中に貿易摩擦がないのか?」 そして田原氏は、その理由は、この十数年で中国は物の生産、アメリカは金融商品の生産に「棲み分け」をしたからではないか、だから衝突が起きていないのではと、今度はそれを榊原氏にふっているね。 この「棲み分け」は「地球帝国」の国際分業として、「新帝国主義論」でも指摘しているね。A氏:榊原氏は、アメリカの金融重視の政策転換が十年位前から起きていることを説明していたね。私:すなわち、アメリカは金融工学などを使って、債券など新しい「金融商品」を生産し、これで世界中からドルを集め出したんだね。 「金融商品」の生産はハーバート大学を出たような秀才が金融工学とIT技術を使って売り出す。 「金融商品」のメリットは、銀行に預金するよりも高い金利を貰えることだね。 だから、良い「金融商品」は銀行なども買う。 今回の金利の高いサブプライムローンを織り込んだ債券は、実に複雑なテクニックを使って作り出した「金融商品」らしいね。A氏:2つ目に君が興味が持ったのはなんだい?私:渡辺大臣が実に分かりやすく、今回のサブプライムローン問題を、うまい比喩で説明したことだよ。A氏:あぁ、ハンバーグの例だね。 今回、ビーフ100パーセントのハンバーグということで安心だ思っていた債券が、そこに豚肉が混入されていたことが発覚し、売れに売れなくなって、不良在庫を多量に抱えたという説明だね。 豚肉とは、いわゆるアメリカの低所得者などに対する利子が高いサブプライムローンのことだね。 利子は高いが、リスクは大きいから、他の安定したものと混ぜるんだな。 このサブプライムローンが焦げ付き出したが、どこにどのように混入したのか複雑な混入「金融商品」なんで、トレースがすぐにできない。私:「金融商品」の偽装問題だというわけだね。 ただし、ミートホープのハンバーグ偽装問題と違って、悪意のある意図的な混合ではないんだろうね。 設計者は、最初は、いい「金融商品」を作り出したという自信はあったんだろうね。 格付け機関まで優良債券だとしていたからね。 だから、銀行などはバンバン買った。 今、格付け機関の責任問題まで出ているという。A氏:ハンバーグだけでなくいろいろなところにこの豚肉が使われているらしい。 問題は、この売れもしないハンバーグなどの不良在庫処分だね。 これがもろに金融機関の損失となるんだが、今のところ、欧米銀行で何十兆円になるらしい。私:日本の銀行も被害はあるが、一桁下の総額1.3兆円の損失で済む予想だという。 日本の銀行の予想利益が6兆円なのでこれが少し減るくらいで済みそうだという。 問題は、これにより、アメリカのドルの信用が低下して円高になったことだが、100円を割る予想も出ている。 しかし、これはアメリカの実体経済の悪化でなくて、金融危機なので、大きな問題にはならないだろうと言うのが、大体の一致した意見だね。 ただ、不安材料が増えたので渡辺大臣のいうように、油断大敵、要注意であることは確かだね。 これで余ったマネーは、原油、金の地金、穀物などの商品や国債などに動いている。A氏:北海道ではすでに今年の冬の灯油は1リットル17円値上がりだという。私:怖いのは、サブプライムローンでこりたマネーが、アメリカだけでなく、日本、中国、インドなどの経済好調の国の実体経済に悪影響を与えることだね。 特に「地球帝国」の繁栄の基礎になっている、中国、インドからの膨大な超過利潤が大きく減るとマネーの元が減っていくので、帝国崩壊のきっかけとなるかもしれない。 アジアの実体経済への影響がないといいがね。
2007.11.27
コメント(0)
![]()
私:「中央公論」のこの寄稿文は「新帝国主義論」がらみで読んだね。 サブタイトルは「サブプライムローン問題が暗示する世界経済の不安定化・世界経済の重心はアメリカから離れ続けていて現在の市場はその一端にすぎない」と長いね。A氏:榊原英資氏はかって財務省で活躍した人だね。 アジアに「円通貨圏」を考えてアメリカに潰された人ではないの?私:氏は1998年のタイを発端に、インドネシア、韓国、ロシア、ブラジルなどを襲った経済危機は、それ以前のものと性格が違ってきたという。 実体経済の貿易収支や経常収支の不均衡が引き金となっておらず、資本の動きそのものが経済危機の引き金となって来たという。 氏は「サイバー資本主義」と言っているね。A氏:「新帝国主義論」のいう「地球帝国」の金融資本の支配的な動きだね。私:水野和夫氏の「人はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」という本を引用している。 この本ではグローバル化時代は「金融という尻尾が世界をふりまわす時代」だという。 そして、グローバル化の3つの特徴として「帝国化」「金融化」「二極化」をあげているという。 この本をすぐ図書館のインターネットで検索したが、50人待ちだね。 入手に2,3ヶ月はかかりそうだ。A氏:サブプライムローン問題もこの「サイバー資本主義」が原因かね。私:その一連の問題だね。 ただ、1998年との違いは、今度は危機はアメリカが発端でヨーロッパの被害が大きかったことだね。 日本も影響を受けている。 中国、インドは内需拡大で影響が少なかったらしいね。A氏:カネは一瞬にして世界をかけめぐるが、実体の人や物の動きはそうはいかないから、無理があるのではないの。私:榊原氏は「帝国」という言葉は問題だと言っているね。 別に明確な権力体が支配しているわけでないからだ。A氏:それは「新帝国主義論」でも、無政府状態で動く点で指摘しているね。 旧「帝国主義」時代でも、世界的には無政府状態だった。 その点、「帝国」という言葉を使ってもいいのではないの。私:今、金融資本はドルを基準通貨としているので、アメリカが強力な力を持っているが、榊原氏は世界的にドルからの離脱の動きが起きているという。 アラブ諸国のカネはかなりユーロに移っているという。A氏:「新帝国主義論」ではまだ、ドルの繁栄は続くとしているがね。 「地球帝国」は無政府状態で動いているので、予測がつかないだろうね。私:榊原氏も米ドルの暴落はまだ先だろうという。 しかし、アメリカ中心の金融資本の崩壊は次第に始まっていると予測しているね。 どこで、どのように膨大なカネが動いているのか、分からないね。 先週のサンディーモーニングをちらと見たが、コメンテーターの田中秀政氏が、「これらのカネには檻が必要だ」と言っていた。 まさにそうだね。A氏:だから、帝国主義的なんだね。私:今後、ますます、加速していく世界的なマネーの動きは、われわれの日常生活と直結しきているだけに要注意だね。
2007.11.26
コメント(2)
![]()
私:例の沖縄の集団自決問題では、朝日新聞と産経新聞は対立しているね。 「正論」は産経新聞社の発行だから、朝日新聞批判だね。 藤岡氏は「新しい歴史教科書をつくる会」設立者だから、自虐史観には批判的だね。 たまたま、図書館に行って雑誌コーナーで取り出して読んだよ。 曽根綾子氏の2007.10.18「沖縄戦・渡嘉敷島・集団自決の真実・日本軍の住民自決命令はなかった!」を読んでいたので、この「正論」12月号の藤岡氏の記事に興味を持って読んだね。 副題は「抗議集会11万人を作り上げたマスコミ・翼賛体制こそ、"いつか来た道"ではないか」とあるね。A氏:11万人という数字が出ると、根拠が問題になるね。 東京ドームが約5万人を収容するから、その倍以上だね。 沖縄県民集会ではどのくらいの広さの広場に集まったのかね。私:藤岡氏によると1平方メートルに6人になる数字だという。A氏:それが本当ならギネスブック入りではないの。私:琉球新報がこの集会を強調するために、県民集会の全景写真を新聞に掲載した。 それが裏目に出た。A氏:何故?私:写真が大きいため、熊本大学の学生グループが1週間かけて全員を数えたという。 結果は1万3千37人だという。 警備会社の携帯で別のカラーの航空写真で数えたら、1万8千178人だという。 まぁ、ざっと2万人くらいということだね。A氏:なるほどね。 これではちょっと、11万人は問題で、大本営発表と同じになってしまう。 警察の発表はないの?私:警察は4万人程度としていたらしいが、この11万人ムードで発表を控えているという。A氏:たしか、教科書改訂前の記事は「日本軍は、日本軍の配った手榴弾で集団自殺と殺し合いをさせた」とあったのを「日本軍の配った手榴弾で集団自決と殺し合いがおこった」と改訂したのがけしからんとなったらしいね。 改訂前は「軍の命令」が明確だが、改訂後は「命令」はあいまいだね。 改訂は曽野綾子氏の渡嘉敷島の現地取材などで、「命令」はなかったということをふまえたのかね。私:日本軍が配った手榴弾というのも、日本軍でなく現地で緊急に採用した「防衛隊」が配った手榴弾だという。 当時、沖縄は、日本軍、防衛隊、一般市民と3つに区分されていたという。A氏:たしか、曽野綾子氏も渡嘉敷島の日本軍である赤松隊(実は海上の特攻隊)だが、その人たちに取材したとき、集団自決に手榴弾が使われたことを話すね。 それを聞いた旧隊員は、「防衛隊」に手榴弾を渡すべきではなかったと反省しているインタビューがあるね。 しかし、いまだに沖縄の集団自決問題は曽野綾子氏の「沖縄戦・渡嘉敷島・集団自決の真実・日本軍の住民自決命令はなかった!」の取材レベルを出ていないね。 日本軍のいない島でも集団自決があったというしね。私:満州でも、軍がいなくても集団自決はあったようだね。A氏:しかし、ムードは怖いね。 言論が自由で民主主義のご本家のように言われているアメリカでも、イラク戦争前はそれに反対しようものなら非愛国者と言われたくらいだからね。私:わからないのは、どうして11万人というすぐに正しいかどうかわかる数字を使ったんだろうね。 南京虐殺30万人、連行された従軍慰安婦20万人などと同じの白髪三千丈かね。 例の日本刀による中国兵百人斬り事件というのもある。 これは当時朝日新聞の本多記者と山本七平氏の論争で問題なった数字だね。 山本七平氏は「日本刀はそんなにズバズバ斬れるものではない」と技術的に批判しているね。A氏:われわれ、一般庶民は数字にだまされやすいからね。 ところで、藤岡氏は敗戦のときは2歳くらいだね。 軍国少年の経験はないね。 曽根綾子氏は軍国少女で「昭和の魔法」にかかっていた体験がある。私:その点で、藤岡氏は「昭和の魔法」の体験がないのが残念だね。 そのせいか、集団自決の突込みが甘い、ように思うね。
2007.11.25
コメント(2)
![]()
私:「地球帝国」の繁栄は当分、続くだろうと著者は予測している。 そして、その繁栄の終わりは「地球帝国」の基礎となっている中国やインドなどの辺境での労働予備軍がなくなり、賃金が先進国水準まで到達することと、そのため先進国の超過利潤が減るときに起こるというね。 辺境の喪失、いわゆる植民地の喪失だね。A氏:最近、中国でも沿岸部の賃金は上がっているそうだね。私:著者は、それは年率十数パーセントで賃金インフレを起こすレベルではないと見ているね。 辺境の喪失は、中国の場合、人民元の大幅切り上げだね。 それによりドル下落、先進国でのインフレ、実質所得の減少、金利の上昇が起きるね。A氏:アメリカ政府が貿易収支の改善で人民元の切り上げにあまり熱心でないのは分かるような気がするね。私:市場の発展の余地がなくなれば、アメリカの強みが弱みになるかもしれない。 市場原理的な動きに問題が出るだろう。 地球温暖化などの環境問題、少子化などの人口問題、資源問題、宗教・民族問題など、市場原理で処理できない問題が大きくなっているね。A氏:逆に、市場原理で環境や少子化問題、それに「トウモロコシ」「大豆」のような食料、資源問題が悪化している面もあるね。私:それは社会・政治要因だね。 すでに日本政治では、小泉時代の市場原理主義的な動きに反省の動きが出ているね。 世界的には、反ブッシュ、反グローバルへの抵抗の強まりが考えられるね。A氏:それに格差問題が大きいのではないの?私:格差問題は「地球帝国」の恥部だね。 先進国内での格差問題、中国やインドなどの途上国での格差拡大、これによる社会不安も「地球帝国」を内部から脅かすものだね。 それに日本の地方格差のように、世界的に見ると「持たざる国対持てる国(ロシアなどの資源国、先進国、資本蓄積国)、グローバル化の波に乗った途上国と乗り遅れた中南米諸国との格差があるね。A氏:すでに、中南米諸国の中には社会主義的な政府が生まれているところもあるね。私:それに資源、環境という自然要因があるね。 これらが経済の発展の深刻な阻害要因として高まる前に、十分なコストをかけて解消するか抑制しないと問題だね。 これは長期的視野の国際共同政治の問題だね。 「バイオエタノール」みたいに目先のカネばかり追いかけている姿勢だと失敗するだろうね。A氏:しかし、やはり、中国の今後が大きなカギを握るようだね。 君は、中国の動きをこの知的街道の一つとして追いかけているね。 「アジア冷戦史」、「大地の慟哭・中国民工調査」、「中国という大難」、「中国の食の不安」、「関口知宏中国鉄道大紀行・春編・西安まで」、「関口知宏中国鉄道大旅行・山西省」、「鏡の中の日本と中国」、「本の借り出し予約と竹内好のこと」と続いてきたね。私:中国の問題は汚職問題、環境問題だが、格差の問題も大きいね。 それに資本の動きが商人型で日本の高度成長期における国内分業型でないことだね。 カネがたまると国内投資でなく海外投資に行くかもしれない。A氏:「地球帝国」の繁栄は、低賃金労働の提供を共産党主導強権政治の側面を持つ中国に依存し、石油・エネルギーは専制王国のサウジアラビアと、KGBの伝統を色濃く残すロシアに依存するという矛盾の存在に突き当たるね。私:著者もそうまとめているね。 そこで中国ももっと知りたいが、知的興味はロシアにも向いたね。
2007.11.24
コメント(0)
![]()
私:どうも、21世紀になって、従来の理屈では説明できないような世界の動きが現れているようだね。 その知的街道から「帝国論」を読んだが、難解でお手上げ。 この本が難解と感じた人はこの経済アナリストの武者氏の「新帝国主義論」を読むとよいとあったので、図書館から借りた。 経済中心の解説だが、経済学のシロートの俺でもなんとかわかるね。 ただ、繰り返し同じことを説明しているので、くどい感じがして、まとまりがつきにくかったね。 とにかく、ここ十年くらいの間に経済論者が理論的に予想したことはほとんど事実で否定されてきているね。 著者も過去、アメリカの赤字垂れ流しを批判したが、予想が外れていたことを反省しているね。A氏:昨日の「とうもろこし」へのファンドの投資のように、今の世界経済はカネを通じて一体で動いているね。 カネが国境を越えて動き回るから、今は地球は一つの国家のように動いているようなのは分かるが、何故、「帝国」という言葉が使われるのかね。私:それは過去の帝国主義支配のような権力が支配し、一種の収奪があるからだね。A氏:君が「コーヒーの真実」でふれているように、われわれが飲むコーヒー一杯ごとにブラジルなどの栽培農家に落ちるカネは1円だというね。 Tシャツも「あなたのTシャツはどこから来たの?」にあったようにカネをめぐって収奪は世界中をめぐっているね。 その間の超過利潤が先進国の多国籍企業に蓄積され、あまったマネーが世界を動き回るのだね。私:今世紀に中国とインドという膨大な低賃金労働力の活用ができるようになって、同じように膨大な超過利潤が先進国の多国籍企業にもたらされてきたと著者は言う。 それはかっての帝国主義のような収奪構造をなしているね。 これは世界的な分業体制ができていることを示していて、ここからなかなか抜け出せない。A氏:日本も大企業は中国の低賃金を利用して利益を出しているね。 一方、日本の労働者は中国とインドとの競争で賃金は上昇しないから、企業の人件費は安く抑えることができ、大企業の利益はますます上がり、労働分配率は低下する。私:アメリカも労働分配率は低下していて、企業の利益向上に貢献している。A氏:それにどんな隙間にでも入ってくるね。 昨日のトウモロコシ、大豆にもカネが動くなど、そのカネの膨張性、侵略性は帝国主義と似ているね。私:旧帝国主義には、中枢、辺境、未開という地位があったが、現在の「地球帝国」も中枢としてのアメリカ・欧州・日本、辺境としてアジア・東欧・ラテンアメリカなどがある。A氏:欧米の資本は北朝鮮にまで今、虎視眈々として投資の機会を探っているね。 日本と違った目、すなわち、資源など、カネになるネタがあるかどうかで鎖国の北朝鮮を見ているね。私:旧帝国主義と類似しているのは、一段の集中化と独占の進展だね。 インターネット革命により、企業に革命的な変化が起こり、脱国籍、脱越境が進展して規模の経済が一段とスケールアップしてきているね。 独禁法なども無意味になりつつあるね。A氏:そして、金融支配は市場原理主義を各国に押し付ける。 私:国際金融資本がリスクをとった結果として儲けが出れば、自分の成果となり、損失が発生すれば当局が尻拭いしてくれ、国際金融資本は先進国の当局に大きく保護されているという。 もう一つの旧帝国主義との類似点は、国際的な無政府状態、無法状態だという。 「地球帝国」は資本の意思以外、「地球帝国」を代表する意思も政府もなく、著者は「神の意思」だとしているね。 現実に存在しているのは資本の利害が形成する市場のIT中心のネットワークだけだ。 アメリカが国連無視、単独主義で「地球帝国」の意思を代弁する姿勢を強めているが、それは強い金融資本がアメリカに集中しているのに過ぎないからだと思うね。 領土の略奪などの無法はないにせよ、強者の正義がまかり通る。A氏:なるほど、まさに帝国主義だね。私:明日は、その未来を考えてみよう。
2007.11.23
コメント(2)
![]()
私:19日月曜日の夜にNHKスペシャルでやっていたのを録画で見たよ。A氏:俺は「たけしのTVタックル」の後なんで続けて見たよ。 ファンド・マネーが穀物相場に乗り出したんだね。私:「とうもろこし」は今年はアメリカでは大豊作だというので、値下がりを期待していたのに逆に値があがったね。 従来は、供給と需要の関係で値段がきまっていたのが、異常な価格上昇を呈することになったね。 「とうもろこし」が「バイオエタノール」の原料になるという影響で品薄になるのを見越して、ファンドが買いに走ったんだね。 「バイオエタノール」はアメリカ政府の石油依存の脱却という戦略で政治的なバックアップもある。 この「バイオエタノール」の設備投資にもファンドが動いているね。A氏:株式投資に限界を感じたのか、世界中のあまったカネが商品投機に向けて走り出したんだね。 これをコモデティ・ファンドと言っている。 すでに、石油がそうだろう。 金もそうだね。 それにサブプライムローンに引っ掛かったファンドが元を取ろうとあせって投資するね。私:「とうもろこし」の値上がりで、逆に農家は「大豆」を作る土地に「とうもろこし」を作るだろう、そうすると「大豆」が品薄となるだろう、とファンド側は予測して、今度は、「大豆」の買いに走る。 「大豆」の値段が上がる。A氏:アメリカの農家は限られた土地にどのように作物を配分すれば、利益が最大になるかを考えなくてはならない。 作物の生産が不安定になるね。私:農作物は、1年単位のものだし、地力を考えると長期的なサイクルで動くものだね。 それが瞬時にして世界を動き回るインターネットビジネスに合うのかね。 何か自然の摂理を無視した無理があるね。 環境問題にも関係するのではないのかね。A氏:アメリカが「バイオエタノール」で「とうもろこし」を日本に輸出しなくなると、日本の家畜の飼育は危機的な状況になるね。 「大豆」も日本の食品の大きな部分を占める。 「食育」といって、人間は一生をかけて安定してきている食生活文化が存在する。 それが、世界中をインターネットで瞬時に駆け回るマネーの変化でかきまわされるのは、違和感を感ずるね。私:俺は株は買わないから、今まで、ファンドの動きによる実害がなかったが、いよいよ、ガソリン、食品に関連してくると、庶民の日常生活にまで関係してくるね。 横浜市では給食費が値上りとなるそうだ。 食品などは食文化の根底まで破壊されるのではないの。 石油もついに100ドルに後一歩まで迫ったね。A氏:まさに、君が「帝国」的現象と言っていたカネの権力支配が、アメリカ中心に国際的に発生しているんだね。私:21世紀は、「国民国家」の帝国でなく、規制のない地球を回るマネーが支配する「地球帝国」時代に入ったということかね。A氏:市場原理主義が次第に拡大して帝国主義的な圧力が生まれつつあるね。 君の市場原理知的街道の「グローバリゼーション新自由主義批判事典」、「悪夢のサイクル」につながるね。私:地球が一つの帝国のように動いているという認識が、何かを考えるときに、根底に持っていないと判断を間違えるね。A氏:今朝の新聞では「円高、株安、原油高 暮らしを直撃」とあるね。私:世界をめぐる巨額のマネーが、サブプライムローンでアメリカに嫌気がさし、ドルを売り円を買うので円高。 株にメリットを見出さず、商品相場にそのカネが移るので株安と原油高が連動する。 皆、底でつながっているね。
2007.11.22
コメント(2)
A氏:インフルエンザの予防接種の時期が始まったね。 俺はもう接種は終わったが、君は今年、2月にかかって大分こりたね。 タミフルをのんだりしてね。 今度は予防接種をすると言っていたようだが、早くやったほうがいいぜ。私:きのう、近所のかかりつけの医者でやったよ。 体温を測り、問診表みたいなチェクリストを書いた。 そして、医者の判断待ちとなった。 診察室のとなりで待っていたら、俺の前の患者と医者の会話が聞こえた。 医者「風邪をひいたというけれど、具体的にどういう症状なの?」 患者「なんだかぼんやりするんです」(老年男性の細い声) 医者「今、安定剤を毎食後のんでいるね。 そのせいかな。 (独り言のように) なんで、毎食後にのむようになったのかなぁ。 (看護婦に)ちょっと古いカルテを見せて。 平成9年ごろは夕食後に2錠だけだね。 2錠にもどそう。 (患者がぼんやりしているのか、大きな声で) 夕食後、2錠にしますからね。 毎食後1錠ををやめますからね」 患者(弱い声で)「わかりました」 そこで、俺の順番になった。 医者がチェックリストを確認し、ノドを調べてOKということになったね。 医者が「前に接種はやったころがあるか?」と聞いた。 「初めてです」と言ったら、「なんで今年はやるの?」とまた、聞いた。 「今年の2月に懲りましたんで」と言ったら医者は笑っていたよ。 皮下注射だね。A氏:接種すると一時的に体がだるくなるかもしれないね。 個人差はあるらしいがね。 俺はほとんど変わらなかったがね。私:昨日はちょっと、だるい気がしたね。 入浴もやめた。 ウォーキングも軽い程度に止めたよ。 かたい本の読書もちょっと、一休み。A氏:もっとも、接種後、抵抗力がつくには2週間くらいかかるから、その間は要注意だね。私:今年は異常気象のせいか、インフルエンザがもう流行しだしたというね。 新潟のほうでは、観光客が紅葉を見に行ったら大雪にあったというから、本当に異常だね。 秋が短くて、一挙に冬かね。A氏:報道ステーションでは、異常気象現象が出るたびに古舘氏が「地球温暖化のせいだ」としつこいくらいに言っているね。私:今年の冬は暖冬になるのか、どうなるかね。
2007.11.21
コメント(0)
![]()
私:どこかの書評で「星の王子さま」の誤訳について書いているとあったので図書館から借りたが、驚いたね。 「星の王子さま」の和訳は岩波少年文庫の内田濯訳が半世紀に渡り流通してきたが、2005年6月以降、独占的出版権の期限が切れたことで、十数点の新訳が出版されているんだね。 この本の題名の「憂い顔」というのは、誤訳だらけで原書の「星の王子さま」が「憂い顔」をしているという意味だね。 著者はフランス語の権威らしいが、内藤訳の100箇所を超える誤訳を、徹底的な論理というか、厳しい皮肉を含めてズバズバ指摘しているね。 その誤訳を最近の和訳15点についても比較しているね。 重箱の隅をつつくというより、ストーリー上、重要な誤訳を指摘しているね。 個人名を挙げて逃げ場がない指摘だね。 よくこういう本が出版できたね。 A氏:「星の王子さま」のもとはフランス語だから、フランス語の誤訳だね。私:俺はフランス語は全くわからない。 しかし、救われたのは英語訳も3点とりあげて比較していることだね。 英語訳をみると、誤訳がなく、キレイな訳でうらやましいね。A氏:英語とフランス語は同じ言語体系をもっているからかね。私:それに文化的に近いからね。 言語というのは文化の総結晶だからね。 つくづく、日本語は独特の日本文化の総結晶だと思ったね。 それに卑屈になるのか、誇りに思うのか、俺たちの生き方の問題だね。A氏:誤訳のもとは外国語力の不足からくるものかね。私:この本の著者は日本語訳には2つのステップがあるとしているね。 第一ステップは原文を正確に理解すること、すなわち、語学力の問題。 第二ステップは日本語らしい文章にすること、日本語力の問題。 しかし、俺は原文を理解するには語学力だけではだめで、原文が描いている情景なり考えを正確に理解する「教養力」みたいなものが背景にあると思うね。 それは日本人の場合は、「日本語」を通じて学ぶ。 だから、外国語を正確に理解するときは、日本語の理解力が重要なんだね。A氏:そういえば、君の誤訳知的街道は次のように昨年の夏に集中しているね。 サスペンス小説が多いのは、サスペンスは著者が描いているシーンを正確に「想像」できないとサスペンスの意味がないからだろうね。 「想像」には「教養力」が必要だということかね。 「誤訳について」、「長いお別れ」、「ベイ・シティ・ブルース」、「レイモンド・チャンドラーの長編と英語」、「チャンドラーの英訳・その1」、 「チャンドラーの『待っている』比較読み・その1」、「その2」、「その3」、「その4」、「その5」、 「男はなぜネクタイを結ぶのか」、「再度・『男はなぜネクタイを結ぶのか』とチャンドラー『大きな眠り』」、 「『ダヴィンチコード』と日本語訳・その1」、「その2」、「その3」、 「海外ミステリ誤訳の事情」、「グレート・ギャツビー」、「チャンドラー『ロング・グッドバイ』村上春樹訳」などがあるね。私:この「星の王子さま」の誤訳で面白かったのは内藤訳の誤訳例の1つだね。 「飛行機がサハラ砂漠でパンクするまで、(・・・)飛行機のモーターが、どこか故障をおこしたのです。」A氏:飛行機がパンク?飛行機のモーター?私:新訳のすべてで、パンクは「故障」「不時着」と修正されている。 「モーター」のフランス原語は「エンジン」だそうで、英語はきれいに3点ともengine。 新訳15冊も1冊を除き「エンジン」と修正された。A氏:新訳はそういう内藤訳の誤訳は修正されているの?私:それがこの本によるといろいろだね。 訳者の「教養力」の問題かもね、翻訳は怖いね。 俺は子供の頃も、今も「星の王子さま」を読んでいないので実害がないがね。 著者は、誤訳が多いのは出版社の責任でもあるとして厳しいね。 食品の偽装同様、出版社の偽装問題だということかね。 「星の王子さま」を日本語で愛読してきた人には、なんだか「もやもや」していたことが、この本でそれが誤訳のせいだと分けると、その「もやもや」が消える効果があるかもね。
2007.11.20
コメント(2)
私:大体、俺の本の図書館予約は新聞、雑誌の書評を読んで興味を持ったときだね。 昨日の朝日新聞の日曜版の読書欄では、「最近のロシアの動きに関する本」を4冊紹介していたので、これを予約した。A氏:これは最近のグローバル化の動きで各国の「帝国的な動き」が気になっている知的興味街道の流れからだね。私:もう1冊は「老いゆくアジア・繁栄の構図が変わるとき」だ。 福祉が調わぬまま加速する少産化という書評タイトルだね。 すでに韓国、中国、インドなどをはじめ、アジアの少子化現象は、合計特殊出生率で日本を下回っている国もあり、高齢化に対して福祉が調わぬまま、高齢化社会に突入するという。A氏:これはこのブログでとりあげた、山田昌弘著「少子社会日本・もうひとつの格差のゆくえ」(岩波新書)でも問題にしているね。 ここでは、現在、韓国、台湾、東南アジア諸国で進む極端な少子化の要因にもパラサイト・シングル現象があると指摘していたが、この本は日本に焦点を絞っていたね。私:「老いゆくアジア」では、著者は解決策としてローカルな共同体の福祉機能の活性化を、他方でアジア規模の福祉ネットワークの構築を提唱しているという。 しかし、「少子社会日本」の本では、少子化の原因であるパラサイト・シングル現象は東南アジアの家族共同体の一種の福祉機能になっていることを指摘しているね。 しかし、若者が親に寄生している状態は、親の死亡で崩壊する。 これをアジアの伝統であるローカルな共同体がどのようにカバーできるだろうか。A氏:その伝統的な共同体文化がグローバル経済・市場競争原理で崩壊しつつあるのにね。私:その点に興味を持って借りて読んでみたい。 もう、先に予約している人がいるので、入手に時間がかかるがね。A氏:ところで、アジアの伝統の放棄という点で、同じ日曜の朝日新聞の文化欄で、「竹内好は終わらない」というタイトルの記事が大きく載っていたね。 竹内氏の書斎での写真が大きく掲載されていた。 君が「鏡の中の日本と中国・中国学とコ・ビヘイリズムの視座」加々美光行著でふれていたね。私:俺もブログでとりあげた関係でこの記事は読んだね。 西洋の黒船で伝統文化との対立を自覚したのは日本だけでなく、アジア諸国だね。 日本は明治維新で自国文化を「抵抗」なしに放棄して、「素直に」欧米式モデルに移行した。A氏:竹内氏は中国作家・魯迅の翻訳が多いという。 魯迅は戦前の中国で西欧文学・思想や中国の伝統文学・思想との間でもがき苦しみながら、新たな中国を切り開こうとしたという。私:竹内氏は西欧的なものにアジアが「抵抗」する過程にしかアジアが足場として立つ思想や文化が生まれないと考えたという。 しかし、竹内氏は昭和53年(1977年)に亡くなっているね。A氏:その後の中国の市場原理主義・拝金主義による欧米式モデル化の浸透を竹内氏はあの世でどう評価しているだろうかね。 この朝日新聞の記事では竹内氏が毛沢東の文化大革命を賞賛したことをなぜか避けているね。私:毛沢東はトウ小平のような欧米式モデル化は反対で、中国独自のモデルで欧米を追い越そうとして文化大革命を起こした。 竹内氏は、それに新しいアジアモデルを期待したんだが、裏切られたね。 しかし、紅衛兵が文化遺跡を破壊したりしたのは行きすぎだね。 それは自己の文化の伝統の否定ではないかね。 これに対して「帝国論」で紹介されたモンゴルはチンギスハーンを復活させ、かつ、グローバル経済を受け入れるという「二枚舌」を使っているね。A氏:日本はすでに伝統的な共同体的な助け合いシステを高度成長時代に次第に喪失したね。 そして高齢者社会に突入する。 韓国、中国をはじめてとするアジアも伝統的な共同体的なシステムを持っていたが、グローバル経済化で崩壊しつつあるね。私:そこに少子化と高齢者社会への突入、そして国よる福祉制度の遅れと続く。 日本も年金制度は立て直しだね。 この前、升添厚生労働大臣がテレビで年金は掛け金の7倍でもどってくる、だから若者は年金を払うべきだというようなことを言っていたが、ダメだね。 この点で日本はアジアの良きモデルになるべきなんだろうがね。
2007.11.19
コメント(0)
![]()
私:2,3ヶ月くらい前に、近所の家電量販店に行ったら、Wiiを売っていた。 近所にいて遊びに来る孫のためにと思い買ったね。 コンピュータゲームは体を動かさなかったり、それによる相互のコミュニケーションがないという弊害があるね。 しかし、このゲームは体を動かすので良いと思っていたし、リモコンを複数買うと競技ができる。 しかし、品薄だというので控えていたんだ。 孫は遊びに来ると喜んで遊んでいるよ。 俺も面白いので一緒にやるね。A氏:上のお孫さんはたしか、5歳だね。私:ゲームによっては俺がかなわないことがあるね。A氏:どんなゲームがあるの?私:いろいろあるが、俺が最初買ったのは「はじめてWii」というので、リモコンを2個買ったね。 だから、2人で試合ができる。 9種類のゲームがあるんだが、最初は俺のほうが優位なんだが、孫はなれてくると俺より優位に立つようになったね。 どうしても孫に勝てないゲームが出てきたね。 トシだね。A氏:運動神経が関係するのかね。私:ゲームだから、もっと体を動かすほうがいいと思い、その次、スポーツのものを買った。 テニス、野球、ボウリング、ゴルフ、ボクシングと5つのスポーツがあるね。 これは最初、少し、孫に無理があったかもね。 ルールの質問が多いね。A氏:これらのスポーツのルールを知らないと勝負の面白さは正確に分からないからね。私:ところが俺のほうがはまってしまい、テニスなどは毎日のように居間で試合をしているよ。 汗がジワッと出てくるね。 体力年齢を測定するプログラムもある。 得意なものだけやると30歳代となるが、不得意な種目で判定すると70歳代になるね。A氏:結構、運動になるんだね。私:ついでにカロリーでも出るといいんだがね。 ところが、その後、3本目を買った。 孫と量販店に行ったとき、孫が車のレースゲームを胸に抱えたまま離さないので、買ったよ。 ステアリングのアタッチメントつきだね。 これを左右に動かしたり、アクセル、ブレーキをかけたりして12台でレースをするんだね。 これが難しいんだね。 俺はいつも12位だね。A氏:ビリだということか。私:とこが孫のパパが俺の家に寄ったとき、やったら、一発でトップだね。 彼は車好きで、運転がうまい。 毎日、車で通勤している。A氏:やはりセンスがあるのかね。私:ところがそれを見ていた、孫がうまくなり、トップを記録するようになった。 子供の習得力はすごいね。 孫はマンションに住んでいるんだが、結構、Wiiを買っている家庭が多くて、同じマンションの友達の家に行ったときにやっているようだね。 スポーツWiiをやっているある奥さんは体が痛いといっているそうだ。 テレビで次々に新製品が宣伝されているようだが、たしかに、これは新市場だね。
2007.11.18
コメント(0)
私:俺の行っているスポーツクラブは、もうできてからが10年くらいになるが、最近、人が急激に減ってきたね。A氏:何かトラブルがあったのかね。私:歩いて15分くらいのところに、同じ規模の新しいスポーツクラブができたからだよ。A氏:競争だね。 新しいほうにメリットがあるのだろうね。私:今のところ、戦略なのか会費が2割くらい安い。 ロッカーなどきれいらしい。 駅からもすぐだ。 プールの殺菌も強い塩素でないので、皮膚にやさしいらしい。 俺の今、行っているクラブのプールは塩素が強いので、皮膚の弱い人は赤くなるね。A氏:そうなると会員はその新しいほうに流れるね。 競争は厳しいね。 君はどうするの?私:俺はヨガが主なので、問題はインストラクターの質だね。 今は、75分ヨガだが、新しいほうは45分ヨガらしい。 しかし、回数が多いらしいね。A氏:そうなるとヨガのインストラクターは売れっ子ではないの?私:そうでもないらしいね。 今、俺がいるクラブのインストラクターは、ヨガ専門の研修所みたいなところから派遣されてくるのだが、これが結構、費用が高いらしい。 だから、ほうぼうでスポーツクラブが新しくできても、経営側ではクラブ所属のスタッフに勉強させて、それでこなす傾向にあるようだね。A氏:そうなるとコストは下がるが質が低下するのではないの?私:それはあり得るね。 あるいは、インストラクターが職員となるかだね。 賃金がダウンするかもしれないがね。 今のところ、空いてきたので、ゆっくり運動できるので、移るかは様子見だね。 しかし、経営者は大変だね。 儲けに走ってインチキなことをしないといいがね。 食品の賞味期限のゴマカシや、耐火建材の偽装のようにね。A氏:スポーツクラブが増えるということは、それだけ需要が増加するということかね。 健康ブームで運動の重要性が宣伝されているからね。 今の人は、運動不足になりやすいからね。私:でも、スポーツクラブにきている人を見るとかなり「おばさん層」が多いみたいだね。 それらのスポーツクラブ人口が増えるだろか、ちょっと、行く先、不透明だね。A氏:昨日の君のブログでニューヨークのタクシーの話をとりあげていたが、昨日の朝刊の経済欄では、日本のタクシー業界をとりあげ「値下げ 国に挑む」という記事があったね。 福岡県の遠賀タクシーという保有台数約40台の会社で、05年に思い切って運賃を半額にすることを申請したが、却下されたという。私:国は、タクシー会社の経営を維持するように配慮してつぶれる恐れがないように運賃規制をするからね。 本来、競争とは、つぶれるタクシー会社が出ても仕方がないということなんだがね。 だから、結局、値上げになって消費者のプラスにならない。A氏:そこで遠賀タクシーでは昨年6月奇策に出て、時間と距離の併用運賃を勝手に始めた。 40キロ走ると900円安くなるという。 流し営業から電話予約中心に切り替えたようだね。 最終的に黒字経営になり運転手の給与も上がったという。 しかし、運輸局は認可申請を求め、これを突っぱねたら、運転停止の処分が出たという。私:遠賀タクシーの木原社長は「台数規制は大幅緩和されたが、運賃規制はまだ強い。 運賃が安くならないと利用者は増えない。 今は台数ばかり増え、少ないパイを奪い合っている。 運転手の労働環境が悪くなるのは当然で、それを値上げでカバーするのは業界の都合で本末転倒だ」 という。 規制緩和が中途半端な失政だね。
2007.11.17
コメント(0)
![]()
私:この本は書評からでなく、「アメリカのベジタリアンはなぜ太っているのか?」で紹介されていたもので、同じ著者の本で図書館から借りて読んだ。 この知的街道には「ホワイトハウスから徒歩5分」という日誌があるね。 この日誌の2002年11月16日にこの本の筆者がジョン・ダワーが「戦前の日本の国家総動員体制とアメリカの準戦時体制の酷似」をあげ、「神州日本」と「GOD BLESS AMERICA」、「大東亜共栄圏」と「グローバリズム」、「鬼畜米英」と「悪の枢軸」とを置き換えて、当時のアメリカのムードを描いていたというね。 本来、イラク戦争で不人気なはずのブッシュ大統領が何故再選されたのかという点で同じ意見を述べているね。A氏:9.11テロ以来のアメリカ人の恐怖感は「強い大統領」を望んだのだね。私:同時にそれは、自由なアメリカを失う結果となっているね。 政府批判は国家への反逆行為だと見なされ出している。 マスコミにも遠慮が見られる。 独裁国家と同じような様相を呈して来ているという。A氏:昨日の君のブログで中国が「欧米近代化モデル」を推進していると書いていたが、しかし、中国は共産独裁国家で、国家に反対するものは反逆者だね。 自由と人権が問題になっているが、9.11テロ以来、アメリカも似てきたようだね。私:そして、ブッシュ大統領の強気の発言は恐怖におびえるアメリカ人に安心感を与えるのだろうね。A氏:来年のアメリカの大統領選は民主党が勝つだろうかね。 ヒラリー女史が優勢だが、昨日の新聞で「やらせ質問」がニュースに出ていたね。 競り合っているエドワーズ元上院議員は「やらせ質問はブッシュ大統領のやり方だ」と批判しているが、ここでもブッシュ大統領は悪者として登場だね。 日本でもタウンミーティングで「やらせ質問」が問題になったね。私:この「見えない恐怖におびえるアメリカ人」でも「アホでマヌケのアメリカ人」でもブッシュの大統領選挙の投票集計のいいかげんさをえぐり出しているね。 200年のブッシュとゴアの大統領選で、フロリダの投票集計がもめるね。 フロリダ州の知事はブッシュの弟だ。 2004年のブッシュとケリーの投票集計も疑問点が多かったという。A氏:民主主義の最先端を行くべき国がこんなでは困ったことだね。私:そう言えば、昨日の朝刊の「国際」面では「NYタクシーストの秋」とうことで、ニューヨークのタクシー(イエローキャブ)の運転手のストを報じていたね。 カードで支払いができるようにカード読み取り装置とGPSを義務付けることに反対だという。A氏:こういう装置の費用は運転手の負担だという。 カード支払いでは5パーセントの手数料が運転手にかかるという。 GPSは「自由」を奪うと運転手は嫌う。私:白人女性ドライバー・プラウトさんのインタビューが載っているが、彼女は広告会社のコピーライターをしていたのだが、リストラされて、ドライバーになった、という。A氏:日本でタクシードライバーが増加したのと似ているね。 しかし、驚いたね。 ニューヨークでは、運転手の多くは車両の所有者から1日単位で車両を借り、ガソリン代も払っているんだね。 アメリカのほうが厳しいのか、それとも有利なのか。私:インタビューを受けたプラウトさんは 「保険も年金もない。 世界で最も洗練された都市に、第三世界のような労働環境が残っている」 と答えている。 日本のタクシーも低賃金化するのはグローバル化現象かね。 プラウトさんはブログで日々の生活を書いており、本も出版されたという。A氏:ニューヨークの運転手の8割は外国移民だというね。私:皆、自由の国アメリカを夢に描いて来るのだろうが、9.11以来、移民が厳しくなり、「自由」も消えつつあるようだね。 来年、アメリカの大統領選挙でアメリカはどういう選択をするのだろうか。
2007.11.16
コメント(2)
![]()
私:新聞や雑誌で書評をみて興味が沸くと、インターネットで図書館に予約する。 書評に載るような本は大抵、1ヶ月か2ヶ月くらい待つようになる。 だから、どの書評で興味を持ったのか忘れている。 今度から、予約の動機になった書評はメモを取ることにしたよ。A氏:そう言えば、君が最近、図書館で借りている新刊本は、2ヶ月くらい前に刊行されているものが多いね。 待ち時間のせいなんだね。私:図書館で貸し出し準備ができると、メールが来るのでウオーキングを兼ねて、20分くらい歩いて図書館に行く。 だから、本との最初の出会いは、図書館での貸し出しカウンターだね。 読みやすい本かどうかは、そのときにはじめて分かる。 この方式の欠陥は、借りる前に本をパラパラめくれないことだね。A氏:インターネットで本を買う場合は、シマッタとなるが、図書館の場合、借りるのだから実害はないのではないの?私:それでも借りた以上は、目を通さないとね。 この本はパラパラめくってみたら「『何とか的』という難しい漢字が沢山あるような専門的なタイプの本」だったね。 ただ、後半から、毛沢東の文化大革命という具体的な話が中心になったので、その部分は抵抗なく読むことができた。 特に中国学者の竹内好氏に対するコメントが分かりやすかったね。A氏:竹内氏は毛沢東の文化大革命を礼賛した人だね。私:竹内氏が文革を礼賛した背景に、当時の日本の対米依存、公害など工業化のひずみ、日本の伝統の放棄などの戦後日本への批判が「鏡」のようにあるというわけだね。A氏:それで「鏡の中の日本と中国」というわけか。 同じアジアの国として、西洋の攻勢に対応していかないという宿命は同じだからね。私:毛沢東が何故、中国に共産党政府の樹立が成功できたかについては、諸説があるようだね。 この本ではないが、日本社会党の佐々木氏が戦後に中国を訪問したとき、毛沢東にあった話があるね。 このとき、佐々木氏は日中戦争中に日本が中国を侵略したことを謝罪しようとしたら、毛沢東は「いや、日本には感謝している。日本軍のために国民党政府軍を追い出せ、人民政府を樹立できた」と感謝の握手をしたという。A氏:毛沢東は、「持久戦論」で広大な中国大陸では持久戦で中国は負けないとしており、日本は国際的に孤立していくことを予測しているという。私:著者は毛沢東時代の中国は、驚くほど戦前戦中の日本と酷似しているという。 1つは「勝利」の確信で、これにより欧米近代化モデルに追いつき、追い越すことが出来という見方。 2つには、国家の物質力強化を重視しながら、「一君万民」のカリスマ崇拝を中核においたこと。A氏:日本では天皇と神道、中国は毛沢東とその語録だね。私:しかし、独裁国家ではカリスマと民衆を結ぶ官僚組織が必要だね。 中国共産党の場合は、共産党組織だね。 日本では1938年の国家総動員法の公布や1939年の大政翼賛体制の確立だね。 しかし、中国の近代化を「欧米近代化」モデルで進めることを毛沢東はとらず、人民公社など中国独特の方法で行う。 これにより、10年後にはイギリスに追いつくという目標を立てる。A氏:これは二千万人の餓死者を出して失敗する。私:毛沢東は後退し、党の官僚組織で「欧米近代化」モデルにそった改革を進め出す。 これに対し、その官僚組織の破壊を目的としたのが文化大革命だね。 トウ小平など「欧米近代化」モデルにそって改革をしようとした幹部は左遷される。 その文革の失敗で、トウ小平の「欧米近代化」モデルにそった改革は復活して現在に至っているというわけだね。A氏:同時に、日本の高度成長と同じで「欧米近代化」モデルがもたらす公害が出てきた。 むしろ、所得格差の拡大、拝金主義は日本を追い越して進んでいるね。私:中国の食品衛生の問題が出ているが、日本でも同じで、今週の「週刊朝日」では「中国食品を笑えない・吉兆よ、おまえもか!」と食品偽装問題をとりあげているね。 そういう意味で、東洋が西洋化するプロセスの悩みは日中同じで、「鏡」のような関係かもね。 90年代の日本のバブルとその崩壊も中国の今後を占う「鏡」になっているのかもね。
2007.11.15
コメント(2)
![]()
A氏:稲尾投手が急逝したね。 70才だというからまだ、これからやる仕事があったのにね。 残念だね。私:俺たち世代は、敗戦後の中学、高校生時代のスポーツは野球中心だったね。 だから、当時のプロ野球は特別の思い入れがある。 特に稲尾投手はそのなかで超人的な選手だったね。 何か貴重な心のシンボルを失った気がするね。 寂しいね。A氏:例の昭和33年の奇跡の日本シリーズ逆転劇は、事実は小説よりも奇と言うか、考えられない感動的なドラマだったね。 稲尾投手は7試合中、6試合を投げている。 稲尾投手がいなかったら、西鉄は巨人に対して日本シリーズ3連覇は無理だったろうね。私:このとき、西鉄は魔術師といわれた三原修監督だね。 昭和25年、水原茂氏の巨人監督就任とともに巨人を追われ、福岡に行き稲尾、中西、豊田、仰木らの西鉄ライオンズを育てる。 そして、怨念の水原巨人と日本シリーズで対戦し、昭和31年、32年と巨人を破り日本シリーズを2連覇する。A氏:水原巨人は面目にかけて西鉄の三連覇を阻止しなくてはならない。私:実は、この昭和33年は、西鉄ライオンズは7月首位南海ホークスと11ゲーム差あったんだね。 苦しい戦いをするが、追い上げて10月2日にリーグ優勝が決まり、平和台球場で三原監督の胴上げとなる。 かくして日本シリーズは、また、水原巨人との対決となる。A氏:この年は、長島茂が巨人に入団した年だね。 巨人はなんとしても日本シリーズの連敗から脱したかった。私:10月11日、後楽園球場で第1戦スタート。 巨人は後楽園で2連勝。 そして3戦目は平和台球場に移動する。 14日の第3戦は平和台球場で行われたが、また巨人が勝つ。 もう西鉄には後がなくなった。A氏:ところが、天は粋なことをするものだね。 翌15日の試合は、前日夜半よりの雨で中止となる。 今のドーム球場のような味気のない時代ではないね。 これが西鉄にとって天の恵みの雨だったのか、流れが変わったようだね。私:16日、満員の平和台球場で西鉄ははじめて勝つ。 翌日の第5戦は9回裏まで西鉄は負けていた。 それが9回裏で同点に追いつく。 俺の記憶に間違いがなければ、関口選手が同点打をした。 当時は白黒テレビなんで、この同点打のシーンが未だに白黒で脳裏にある。 これから流れが一挙に西鉄に移る。 延長10回に稲尾のサヨナラホームランで勝つ。A氏:この後、後楽園球場にもどるが西鉄が稲尾の連投で連勝する。 まさに奇跡の4連勝で、日本シリーズ3連覇を達成したね。 これはアメリカにもない奇跡であるというね。私:今から6年前の真夏に俺は福岡に仕事で出張した。 泊まったホテルが舞鶴公園に近かったので歩いて平和台球場の跡を見に行った。 十数年前に球場改修工事のときに遺跡が発見され、工事は停止され、今は遺跡の博物館ができていた。 外野席であろうか、取り壊しの途中の残骸が残っていたね。 その残骸を見ながら、この奇跡の逆転劇を思い出したね。 当時の西鉄ライオンズは野武士集団と言われ、管理野球ではなかった。 まさに、「夏草や、強者『つわもの』どもの夢のあと」だったね。 今度、その奇跡のドラマの主人公が急逝して、しみじみ時代の流れを感じたね。 もう、こういう投手は出てこないだろうね。A氏・私:心からご冥福を祈ります。
2007.11.14
コメント(0)
私:今日、録画しておいたのをみたよ。 力作だね。A氏:俺は日曜日当日に見たね。 君の知的街道シリーズでは、「マネーロンダリング」、「マネーロンダリング」、「マネーロンダリング入門」、「近代ヤクザ肯定論・山口組の90年」、昨日の「反転・闇社会の守護神と呼ばれて」に次ぐものだね。私:「近代ヤクザ肯定論」では著者は1991年に施行された暴対法で、暴力団はマフィア化すると言っていたが、投資の裏で活動し、その利益を得ているという方向に走り出しているね。 これは株式投資とベンチャーの規制緩和が引き金になっている。 カネのもとは覚せい剤や賭博などの不正行為で稼いだ金で、そのカネは年間1兆円と言われる。 それが、株式投資やベンチャー企業の規制緩和で株式市場や投資市場に流れ、ここでまた、大きな利益を得ているという。A氏:暴力団の構造も変わってきているね。 かって、警察の取締まりが厳しくなったとき、暴力団は団員を組から形式的に外に出し、経済活動をさせ、そこからカネを得ていた。 いわゆる、「企業舎弟」だね。 ところがこれも取り締まり対象になったので、投資活動は一般人の金融ブローカー、投資家や証券マンにカネを出して儲けてもらうという。私:こういう一般人を「共生者」というんだそうだね。 ある証券マンはヤクザマネー1億円を5倍にしたことがあるという。 こういうカネが、また暴力団にもどり、資金力を強化していく。A氏:居酒屋チェーン「ゼクー」がベンチャーで進出して全国90店舗、年間50億円まで成長するが、わずか2年で膨大な会社資金の流出で倒産する。 急成長するための資金が必要になり、投資家から24億円のカネを借りるがこれがヤクザマネーだった。 会社は倒産するが暴力団はカネを得るという構造だね。 会社を叩き売られたわけだね。私:一時、株は7700円だったものが最終的に2円になる。 もちろん、暴力団のほうが高いときに市場で売っている。 損したのは、一般投資家だね。 破産して従業員も路頭に迷う。私:「ゼクー」の監査役がインタビューに出るが、そのカネの裏の実態を知り、底の知れない恐怖感を感じたという。 あるヤクザはバブル時代に地上げなどで儲けた資金80億円をもとに80社ほどのベンチャーに投資しているという。 ベンチャーがこういうヤクザマネーに走るのは、銀行の貸し出しの際の審査の厳しさとその審査の長さだという。 何ヶ月もかかるからチャンスを逸する。 ヤクザマネーなら、2、3日でかなりの金額を借りられる。 政府は規制緩和しておきながら、銀行は旧態依然たる姿勢に放置だね。A氏:だから、ベンチャーは問題と知りつつ、借りる。 ヤクザは担保に株や白紙委任状をとる。 ヤクザが事実上のオーナーだ。私:国も放置するわけにはいかない。 特に、海外フアンドに資金が流れるときは、投資家として直接ヤクザは登場せず、二重、三重のペーパーカンパニーを通じて資金が流れるので、追跡が難しいという。 今月、証券取引等監視委員会とヤクザに詳しい警察庁が連携を取り出した。A氏:このNHKスペシャルは、最後に、このヤクザマネーは、逆に、日本国民の拝金主義を問われている問題だとくくっているね。私:今月の「文藝春秋」で、例の「国家の品格」の藤原正彦氏が「経済至上主義では人心乱れ国滅ぶ」として「教養立国ニッポン」を提言しているね。 ヤクザマネーは、その「人心乱れ、国滅ぶ」という日本の実態を反映している現象だね。 それにしても派遣社員の規制緩和、タクシーの規制緩和、株式市場の規制緩和、ベンチャーの規制緩和はマイナス面が多いね。 藤原正彦氏の提言のように、もう一度、見直すべきだろうね。
2007.11.13
コメント(0)
![]()
私:この本は400頁もあるが、検事のときと弁護士になったときと大体、半々だね。 後半は弁護士になったときの話だね。 1988年、著者は大阪に弁護士事務所を開く。A氏:バブル経済がピークを迎える直前だね。私:ところが事務所開きの祝儀が6千万円だったという。 顧問料だけで月一千万円になったという。A氏:ところで、著者は、なんで山口組と関係するのかね。私:著者の友人のヤメ検弁護士が山口組の五代目の渡辺芳則組長に著者に一度会っておいたほうがいいと推薦してくれたのが縁だという。 しかし、バブルでカネの動きはものすごいね。 著者は、節税のためヘリを7億円で購入する。 しかし、ゴルフに誘われると先方のヘリつきなので使ったことはほとんどなかったという。 著者はバブルに染まってしまう。A氏:安倍晋太郎の清和会との関係はどうしてできたの?私:著者が大阪地検のとき、例の「五えんやチェーン」を築いた中岡信栄に七年間に350億円という巨額の使途不明金があるのを目をつけ、捜査を始めた。 しかし、著者が東京地検に転勤になったため沙汰やみとなる。 弁護士になったとき、中岡は著者に会いに来て、「わしを狙っていた男をみたかった」といったと言う。 その中岡の紹介で安倍晋太郎を紹介され、彼の派閥の清和会の顧問弁護士になる。 そこでリクルート事件に関係して、農水大臣まで務めた加藤六月の弁護をする。A氏:リクルート事件というと例の未公開株譲渡の事件かね。私:未公開株の問題だけではないんだね。 リクルート事件は、株以外にリゾート開発に関係して保安林指定の解除がからんでいる。 リクルートの江副浩正氏はスキーが趣味でリゾート開発を進めていた。 そのためには、農水省が管轄する保安林の解除が必要だ。 安倍派は自民党農水族の牙城だという。 東京地検特捜部は、安倍派の農水族と保安林の関係を洗い出そうとしていた。 ターゲットが加藤六月だというわけだ。A氏:結果はどうなったの?私:安倍と加藤の秘書による政治資金規正法違反で落ち着く。 このように弁護士として検察と対峙するケースが増えてきて次第に検察に疎んじられる。 第二次中曽根内閣で労働大臣まで務めた山口敏夫代議士の話は面白いね。 選挙区の埼玉県でゴルフ場開発したが、オープンできない。 彼が裏書していた手形が山口組の関係者に渡り、山口は追い込まれていた。 彼は命の危険を感じて著者の事務所に逃げ込む。 著者が山口組組長と親しくしているのを知っていたからではないかという。A氏:しかし、現職検事と対抗すると反撃を受けるね。 今、高裁で石橋産業手形詐欺で許永中とともに実刑判決を受けた。私:最高裁に控訴中だというが本人は無実だとしているが諦めているね。 検察が狙いをつけたらだめだということだ。 本人が検事時代にやってきたことだからね。 ともかく、この本で検事と弁護人という両面で政界、裏社会をよく知ることができたね。A氏:そういえば、今月号の「文藝春秋」の対談で、著者は今、目を離せないでいるのは守屋前防衛長次官と山田洋行との関係だという。 政治家も出てくるだろうという。 民主党の小沢代表のゴタゴタの裏には、それが絡んでいるという説もあるらしいね。私:小沢氏は山田洋行からの政治献金を返しているそうだからね。 特捜がどこまで切り込めるか。 「天の声」が出るか。 しかし、著者は、特捜は世論の動向を気にしていると言う。 だから、「国策捜査」は国民が行わせているとも言えるという。 その国民もいろいろあるがね。 今後を見守りたいね。
2007.11.12
コメント(0)
![]()
私:1978年、著者が高知地検にきたとき、県内の宿毛市長の選挙で高知きっての名家の生まれである林遉という人が勝利した。 高知地検でこの林陣営の選挙違反を摘発しようとした。 ところが、最高検の総務部長が高知地検の次席検事に止めにはいる。 総務部長の甥が林の選挙参謀だという。A氏:それで著者は摘発を諦めたのかね。私:逆に、抵抗して逮捕に踏み切り、林市長は辞任。 ところが、林市長は逮捕されず、辞任後に行われた市長選でまた当選し、1978年から2003年まで20年以上にわたり市長の座に居坐り続けたという。A氏:政治家の圧力も多いだろうね。私:多いそうだね。 1983年、「金屏風事件」と言って、平和相互銀行が「八重洲画廊」真部俊生社長から「金蒔絵時代行列」という8千万円相当の金屏風を40億円で買う。 真鍋は大蔵省など霞ヶ関の中央官庁出入りの画商で大蔵大臣経験者の竹下登らと非常に近い人物だという。 この絵画取引に関与したのが竹下の秘書青木伊平で捜査の途上に、金屏風の取引で「竹下登へ5億円渡した」とされる走り書きがある「青木メモ」が登場する。 青木はその後、謎の死を遂げる。 ところが捜査が詰めに入ったところで、上から「青木メモ」を忘れろという話が出たという。 最初から政界には踏み込まないという捜査方針があったようなものだったという。A氏:確か、平和相互銀行はその後、住友銀行に吸収されるね。私:1986年、三菱重工の転換社債が総会屋や政治家に100億円にのぼる金額がながれたという。 これも検察の上層部から妨害されて捜査は進まなかったという。 1987年、北九州の苅田町で裏帳簿があり、住民税1億1千万円がネコババされていた。 著者が東京地検で前市長の尾形智矩が当時の安倍派から衆院選に出馬していたが、このネコババのカネから5千万円が安倍派の森喜朗事務局長へ派閥の選挙公認料として渡ったようだということが分かる。 ところが、逮捕直前で担当を福岡地検を替えるという事態になった。 これには著者は激怒する。 「天の声」である。 後に著者が安倍派の顧問弁護士になったとき、ある大物代議士から北九州の片田舎でまだ検挙もされていない事件が中央政界では評判になっていたということを聞く。 結局、この事件はうやむやになる。 当時の中曽根首相は清和会の安倍晋太郎と経世会の竹下登を後継者として競い合わせながら政権を維持していた。 だから、安倍派の重鎮である森喜朗にネコババした税金が渡ったということになって失脚すれば、中曽根にとっては政権基盤のパワーバランスが崩れる、検察上層部はそれを憂慮したのではないかと著者は推測しているね。 この事件がつぶされた2ヵ月後の1987年8月に著者は東京地検に辞表を出す。 同年12月に退職した。 検事生活17年目のことだという。A氏:昨日発売された「文藝春秋」12月号には、11月号に続いて著者と立花隆の対談第二弾が「特捜検察の正義と病巣」というタイトルで載っているね。 11月号は弁護士になったときの話題が中心だったが、今月号は、特捜検事時代の話がメインだね。私:この対談では国策捜査の話が出ているね。 著者はここで、東京地検特捜部の手がける事件はつねに国策捜査だと言っているね。 政官界をまきこんだスキャンダルを扱えば、国の根幹にかかわる部分に配慮するし、事件として扱うかも「国策」だという。 その特捜の思惑を通すには、事実をねじ曲げることも厭わないという。A氏:立花氏は、この対談で、90年代後半のバブルの時代の終わりから、特捜部のあり方が経済事件に力を入れるようになるという。 特に04年に松尾邦弘氏が検事総長になって以降、顕著になったというね。 コクドの堤義明、ライブドアの堀江貴文、村上ファンドの村上世彰は、10年前だったら見逃されていただろうという。私:これも無罪無き国策捜査かね。 明日は、著者の弁護士時代の話をして終わろう。
2007.11.11
コメント(0)
![]()
私:著者は1943年(昭和18年)長崎県平戸島の貧しい猟師の長男として生まれる。 長男だから漁師を継ぐために、小さいときから父親にしごかれ、小学校に入る前には伝馬船の櫓をこげるようになったという。 後で検事や弁護士になったときの氏の猛烈な働きようは、この少年時代の訓練の賜物かもしれないね。A氏:それで思い出すのは、プロ野球の稲尾投手だね。 足の裏を全て地面につけず、爪先で立つように投げるフォームは、漁師であった父の仕事の手伝いで、小船で櫓を漕ぎ続けていたことによって得たものだといわれているね。 最近の投手と鍛え方が違うね。私:著者は高校に行くのを父親が反対したが、10年くれということで許してもらい、夜間の高校に通った。 母親は理解があったという。 学費は親から出ないので、小学校から得意だったソロバン塾を始め、その月謝でまかなった。 大学を目指すが受けた大学は不合格で、その前に手紙を出していた和歌山英数学館校長の笹岡氏のもとにころがりこむ。 こうして予備校の清掃のアルバイトをしながら、昼の授業を受けさせてもらった。 当時、国立大学で理数科のテストの少ない岡山大学法学部を受けて合格する。 奨学金とアルバイト、そしてもう働いている姉妹からの仕送りで大学生活を送る。A氏:法学部は司法試験という難局があるね。私:氏にとっては、司法試験は一発勝負で、もし、不合格なら父との約束の十年になるので平戸に帰って漁師をしないといけない。 漁で鍛えた体力のせいかもしれないが猛勉強をする。 そして、一発で合格する。 この貧しい漁師の長男から苦労して這い上がってくるハングリー精神は、後に氏が検事や弁護士活動で貧しい者に同情する心情のもとになっているようだね。A氏:司法試験は何回も受けて合格しない人が多そうだが、たいしたもんだね。私:大学卒業の頃、東大安田講堂占拠に象徴される学生運動で、多くの大学が卒業式が行われなかった。 そんなゴタゴタで、最初、希望した裁判官を諦め、検事の道を選ぶことになった。 こうして1971年に27才で、東京地検で新米検事として働き出す。 東京地検で1年間見習いをして、地方の検察庁に一人前の検事として赴任する。A氏:検察庁は検事総長の最高検察庁を頂点としたピラミッド組織で、最高検の下に各地方の高等検察庁、そしてその下に地方検察庁があるね。 警察はこれと異なり、最高峰は警察庁で国家公安委員会の下に置かれる。 各都道府県の警察は自治体の傘下組織だね。 だから、警察庁の職員の多くは国家公務員、警視庁、道警、府県警、警察官は地方公務員だね。 そして警察が現場を捜査して検挙し、その捜査を受けて起訴にするかを検察庁が決める。私:著者は検事の仕事に没頭し、1ヶ月の残業はだいたい230時間で平日も休日も深夜まで働いたという。 残業手当なしだね。A氏:検察庁にはキャリア、ノンキャリアの違いがあるのかね?私:検事は赤レンガ派と現場捜査派にわかれるという。 赤レンガ派は法務省旧館の赤レンガの建物からきており、法務省の経験が長い法務官僚で、東大法学部卒のエリート官僚や閨閥を後ろ盾にしている検事などだという。 彼らは検事になったときから出世が約束されているが、現場経験が少ないという。 かたや、現場捜査派から検事総長にまで昇り詰めるのは容易でないという。 しかし、著者は35才で、地検の三席検事となる。検事正、次席に続くナンバースリーの地位だという。A氏:捜査での裏金もあるのかね?私:裏金の話も生々しく出てくるね。 しかし、罪悪感はなく、大儲けしている悪人をやっつけることで頭が一杯だったという。 著者の正義感は、検察官に対する上からの圧力にも抵抗するようになる。 ダーティ・ハリー症候群かな。 明日は、上からの圧力の具体的な話と著者がやめるきっかけとなった事件に話を移そう。
2007.11.10
コメント(0)
![]()
私:最近、あまり本を買っていない。 図書館で借りる本が増えたからだね。 今も、図書館に予約してある本は13冊。 中には、30人待ちというのもあるね。A氏:横浜市図書館は予約も貸し出しも一人6冊までという制限があるのではないの?私:家族のカードを3枚持っているから、最大、18冊の予約や貸し出しが可能なんだ。 もっとも、そんなに読めないから、フルに使うことはないがね。 この「反転」は興味が湧いて、図書館に予約したら、なんと待ちが700人を超えていた。 横浜市図書館は17あって、この本は70冊くらい買っているらしいが、それでもかなり待つことになる。 いまだに、予約の多い本のベストテンに入っている。 そんなに待てないので買うことにした。 1500円を越えるので送料無料のアマゾンで9月頃、購入した。 しかし、図書館で借りた本のほうが貸し出し期間の制約があるので、そちらが優先になってしまい、ついつい、「積読」になっていた。 ようやく読めるタイミングになったね。A氏:特捜のエース検事が、「裏」社会の弁護人に転向したという生々しい半生の自叙伝だそうだね。 先月号(11月号)の「文藝春秋」に著者と立花隆との10時間インタビューといのがあって、これを俺は読んだよ。 このインタビューは立花氏が「反転」を読んであまりに面白いので、文藝春秋の編集部に電話して、「著者とインタビューしたら面白いものができる」と売り込んだものだというね。 文藝春秋のタイトルは「逮捕された特捜の鬼検事 全告白 私が見た闇社会の怪物たち」と仰々しいね。私:11月号は著者が検事をやめて弁護士になった頃の話で、バブル全盛時代のはなしだね。 大体、本に書いてある話が多いね。 このインタビューで出てきた本にない新しい話は、「週刊現代」が報じた安倍晋三の3億円脱税事件で、立花氏がその話題を出しておて、著者がそれに答えているね。A氏:著者は安倍晋太郎氏と親しくなり、その派閥の清和会の顧問弁護士となるね。 当時、富ヶ谷の安倍家に伺うと自宅には10億は入る金庫が3つあると言われていたという。 晋太郎氏はそこから、自由にカネを出し、野党の議員にも国会対策で300万、500万を渡したという。 だから、当時、社会党議員が国会で偉そうなことを言うと、ハマコーが「そしたら、お前。あれ言うぞ」と脅かしていたという。私:そういう秘密資金だから息子の晋三氏はオープンに国税に届けるわけにいかなかったのかと立花氏は納得しているね。A氏:その金のもとの多くは中岡信栄という大阪の焼き鳥屋チェーン「五えんや」グループの創業者だね。 漢字も読めないようなおっさんだったというね。 東京に行くときはホテルオークラ最上階にある100坪以上のスイートルームを借りる。 そこへ政界、官界の大物がひっきりなしに来たという。 著者は、安倍晋太郎をはじめ、竹下登、玉置和郎を見かけたと言うね。 野党の民社党の春日井一幸、公明党の矢野絢也らともつき合いがあったというね。 後にバブル崩壊で「拓銀をつぶした男」と言われるね。 今は、スッカラカランだというね。私:この本に出てくる政治家や経済人やヤクザなどはみんな実名だから、迫力があるね。 ところで、この闇社会や検察など知的街道は、昨年から続いているね。 「銀座の怪人」、「マネーロンダリング」、「マネーロンダリング」、「マネーロンダリング入門」、「トリックスター」、「徴税権力:国税庁の研究」、「正義の罠・リクルート事件と自民党-20年目の真実」、「国家の罠・外務省のラスプーチンと呼ばれて」、「近代ヤクザ肯定論・山口組の90年」などだね。A氏:この本はヤクザも関係するね。私:弁護士になってから、山口組5代目渡辺芳則、その若頭宅見勝との関係が深くなるね。 それと政界の大物とヤクザの関係も生々しく実名で描かれているね。 明日は、彼が検事となり活躍するまでの後を追うことにしよう。
2007.11.09
コメント(0)
A氏:新聞の一面は連日、例の壊し屋さんの小沢問題だが、それにかくれたように、東洋ゴムの耐火偽装が新聞で報じられていたね。私:15年前から偽装をしていたようだね。 例のニチアスの耐火偽装のニュースで建材の技術部長から「ニチアスと同様の問題がある」と役員に伝えられたのがきっかけだという。 それまでは、部長どまりでそこから上にあげず握りつぶしていたようだね。A氏:この問題もマネジメントの問題だが、君がよくいう国際的なマネジメントシステム規格のISO(アイ・エス・オー)を東洋ゴムは認証されていたのかね。私:東洋ゴムは品質も環境もISOの認定を得ており、かつ、立派な社内の憲章があるようだね。 これが空文化していたのだね。 書類やスローガンを華々しく掲げ、従業員の尻を引っぱたくとマネジメントがうまくいっていると錯覚している会社の典型だね。 社保庁の民間導入の村瀬型もそうだね。A氏:だから、経営陣は雲の上でごまかされる。。私:やはり、トップをはじめ、経営陣が部下を「目で見」「肌で感じる」力がなかったのだろうね。 数字や文書だけを追いかけ、スローガンだけ掲げている経営タイプだね。A氏:「カイゼン」タイプではないようだね。私:それに、こういう耐火試験は外部の専門試験機関がやることが多いのだが、その試験も形式的なものになっているという批判もあるね。A氏:以前の耐震偽装の時の検査機関が偽装を見抜けなかったことで批判されていたのと同じだね。私:耐震偽装のときは、検査機関はまさか意図的に偽装していると思わないから、書類の不備のチェックが中心で、もう一度、耐震計算をダブってやるというムダを省いていたらね。 政府のほうもそういう姿勢だった。 最近は、ダブって計算をしているようだね。 ムダだね。 日本の高度成長時代の品質管理では「品質は検査でなく、工程で作られる」という原則が徹底していて、検査主義を否定していたのに、その伝統は崩壊したね。A氏:耐火試験も、こういう不正を防止するには、試験体制を強化することが必要なんかね。 試験の強化でなく、元の企業の倫理やマネジメントを強化するほうが社会的なコストが安く済むのではないかね。私:企業の自由競争は結構だが、最近は偽装で利益を出そうとしているね。 技術力を高めて、正々堂々の勝負ではないね。 「ケチリ」のコストダウンだね。 技術屋のプライドによる新製品やコストダウンではないね。 最近、「カイゼン」のコストダウンが減って、「ケチリ」のコストダウンによる利益追求が増えているようだ。 この原因は、日本の「ものつくり」の技術力の低下が原因かね。A氏:競争に打ち勝つ技術力の向上がないために、技術のプライドを傷つける「反則技」で新製品を宣伝しコストを下げようとしたわけか。 ボクシングの亀田大樹が試合中に負けとみると大反則に出たのと似ているね。私:いや、あの反則は公衆の面前でやったんだが、この耐火の反則はかくれてやっていたのでもっとたちが悪いね。 国土交通省もまだ、問題を起こしていいない他の耐火建材メーカーも疑ってチェックするそうだが、偽装だらけになるね。 監視コストが増えるばかりで、ちっとも「小さい政府」にならないではないかね。 同じように「小さい政府」を目指し、規制緩和した「タクシー」が逆に値上げになることが決ったね。 「規制を緩和して競争させることが消費者の利益になる」という政府の最初のスローガンは「大いなる偽装」だね。 この「偽装」の責任は誰にあるのかね。 マスコミも規制緩和の偽装責任の追及をしていないね。
2007.11.08
コメント(0)
![]()
私:どこかの書評で読んで図書館で予約してようやく順番が来た。 俺の後、25人が待っている。 この場合は、2週間の貸し出し期間を延長できない。 しかし、この本は220頁ほどで、ジャーナリストが書いた本なので、2日もかからず読んだよ。 著者は、1954年生まれのジャーナリストで、20才で渡米し、15年以上の滞在歴を持つという。A氏:題名からすると、アメリカ人の肥満の話しかね。 アメリカ人は成人の65パーセントが「太りすぎ」、そのうち31パーセントが「肥満」だという、食いすぎの肥満大国だね。 子供にも肥満が多いそうだね。 糖尿病、肺疾患、高血圧、がんなど肥満を主な原因とする病気では、年間40万人が死亡しており、肥満に関連する医療費は1170億ドルで、CIAの年間予算の約40倍だそうだね。私:この本は、ダイエットが盛んなアメリカの状態も描いているが、話はそれに止まらず、アメリカ人の性格の本質を日常生活から、政治、経済、宗教にまでふれているね。 ベジタリアンを目指して食事を改善するが、三日坊主で終わるか、効果が一時的に出ても、リバウンドするか、栄養のバランスを崩すか、という現象が一般的。 しかし、ここに書かれているアメリカ社会の多様な姿は、もう、おなじみのものだね。A氏:有名な超格差社会、カネが人の価値を決める社会、銃社会などなど。 2億数千万丁の銃があふれ、毎年約3万人が命を失い、20数万人が負傷している。 銃社会として先輩のイギリスは1921年に拳銃所持を禁止し、銃犯罪防止に効果をあげているが、アメリカにはそれができないいろいろな事情がある。 人種差別は表面的には消えたように見えるが、底辺で根強く残っている。 機会も平等ではない。 今度、ヒラリーがアメリカ初の女性大統領になるのではと言われているが、女性の地位もヨーロッパと比べると遅れている。私:著者は、アメリカの「建前」と「本音」の使い分けを強調しているね。 自由だとか正義だとか言いながら、勝手にイラク戦争を始める。 ところで、この本で興味を引かれたのは、美容整形ブームだ。 アメリカ人は能力主義だというが、「見た目」がよい人が好まれる、という。 日本では「人は見た目が9割」という本が出たが、この本の「非言語コミュニケーション」と違った意味、すなわち、ルックス上で「アメリカ人は見た目が9割以上」で、女性だけではなく、男性もルックスがビジネスの上で重要なポイントになるという。 就職の面接でも有利だという。 このために、美容整形が盛んで、米国美容整形手術協会の05年の記録によると、アメリカ人が美容整形(治療・手術も含む)に費やした総額は125億ドル(約1兆4千億円)に上り、総件数は1150万件に達した。 件数は過去5年間で4.65倍も増えているという。A氏;いろいろなダイエット方法が開発され、日本に来るのもあるね。 しかし、食って、また、運動して、サプリメントを飲んで、美容整形をしてという積極性はものすごいね。私:何か消費していないと不安なのだろうか。 強大な大量消費社会だ。 このためにアメリカに輸出するアジアの経済は潤っているのだがね。 しかし、考えてみると環境問題では、アメリカのエネルギー消費は桁外れだね。 南部の暑いところでも冷房は寒いくらいにかけているという。A氏:ゴア元大統領が、映画「不都合な真実」で環境問題の重要性を訴え、ノーベル賞までもらったが、養老孟司氏がどこかの雑誌で、ゴア氏は足元の「アメリカの不都合な真実」を描くべきだと言っていたようだね。私:養老孟司氏は、アメリカの異常なエネルギー消費にあきれていて、いつかはそれでこの国は崩壊すると言っている人だからね。A氏:「不都合な真実」に出てくるゴア氏は、以前の副大統領の頃より太った感じだね。 御本人の体からエネルギーを節約すべきかね。 映画は見ていないが、部分的に紹介されているシーンを見ると、画面はエネルギッシュでエネルギー過剰映画のような印象を持ったよ。 ある雑誌で、ゴア氏の邸宅は広大でそのエネルギー消費はすごいものだという。 ブッシュ大統領のほうがまだ、質素だそうだ。私:とにかく、アメリカ人は活力があると言うけれど、この膨大なエネルギー浪費の生活習慣は、どうなっていくのかね。 この本を読みながら、つくづく、それを感じたよ。
2007.11.07
コメント(0)
![]()
私:筑波宮司は、皇族出身で学者出で軍人嫌いで、理念として人類愛を持ち、私生活でもきめ細やかな愛情豊かな人だったという。 その後を継いだ松平永芳宮司は、これに対して対極の人で酒もタバコもやらない純粋の人だったという。 松平永芳氏の祖父は幕末の名君と言われた越前松平家16代藩主慶永(春嶽)で、明治維新後、国学の平田篤胤に心酔し、政治の一線から退いたのを機に、歴代藩主の祭祀をそれまでの仏式から神式に転換するという一大宗教改革を行う。A氏:これに先立つ1873年、福井に戊辰戦争の戦没藩士を祭る「招魂社」を建立。 これが次第に各地で設けられ、東京招魂社が後に靖国神社となるんだね。 春嶽は強烈な尊王思想の持ち主だった。私:松平宮司の父、慶民(よしたみ)氏は英国オックスフォード大学に学び、帰国後は宮内省に入省し、終戦直後、最後の宮内相、初代宮内府長官を務め、昭和天皇の信頼が厚かったという。 例の「富田メモ」にある「松平の子の今の宮司」とある松平はこの慶民氏を指すんだね。A氏:松平永芳氏は父のすすめで軍人になり、ベトナムのサイゴンで30才で終戦を迎えるが、軍歴が輝かしい義父醍醐中将はB級戦犯で銃殺される。 冤罪は明らかであったが裁判はきわめて報復的、かつ一方的に行われたという。 中将は死に際して「日本軍の虐殺は遺憾であるが、これは日本古来の武士道精神とは無縁であるが、私は武士らしく天皇陛下の忠臣として従容として最期を遂げたい」と言い残したという。 そして、今度の戦争は日本が絶対に正しいとは言わないが、自衛のためのやむを得ないことを強調していたという。私:松平永芳氏は「皇国史観」の東大教授平泉澄氏の影響が深い。 同郷の福井出身だということで1年間受験浪人した間、平泉邸に預けられた。 戦後の平泉氏はマッカサー憲法は日本の恥であり、自主憲法の制定を主張した。 太平洋戦争はルーズベルトの謀略だとして、日本の自衛戦争だとしていたという。A氏:松平永芳氏は自衛隊ができると入隊する。 氏は国民の間に戦後民主主義が浸透するのと反対に皇国護持の一念を一層強めた。 1968年、一等佐官で退官し、故郷の福井市立郷土歴史博物館長に就任。 これで人生が終わるかと思ったが、思いがけなく一世一代の大舞台が用意され、同氏の戦後民主主義批判の思想は、日本中、いや世界中に発進されることになった。 それが第6代靖国神社宮司への就任だね。私:筑波宮司の死去の後、日本遺族会の板垣会長は石田和外(かずと)元最高裁長官に後任の人選を相談する。 石田氏は首相の靖国神社公式参拝を求める「英霊にこたえる会」会長を務めていた。 相談に対して石田氏は同郷出身の松平永芳氏を推薦する。 最初、石田氏の説得に対して松平氏は大役であると拒否する。 しかし、松平氏の「東京裁判を否定しなければ日本の精神復興は出来ないと思うから、いわゆるA級戦犯の方々も祭るべきだ」という意見に対して、石田氏は当然だと言い、これで受諾に至ったという。A氏:松平擁立派の狙いである「リベラルでおおらかだった筑波宮司時代」から、「保守で厳格な松平宮司時代」への靖国神社の性格の大転換は当たったね。 一方、冷戦時代を反映して社会党、共産党などの反対で、国家保護の靖国神社法案は74年5たび廃案になる。私:1978年、靖国神社宮司となった松平氏は精力的に靖国神社改革を行う。 A級戦犯の合祀はすぐに行われる。 1986年、「遊就館」を復元し、運営を再開し、「大東亜戦争は自衛戦争だった」という松永宮司の歴史観が世界へと発信される宣伝拠点が誕生した。 1992年に退官し、再び、故郷の福井市立郷土歴史博物館長に就任し、2005年、90才でなくなるが、本人にとってはやりたいことができた一生だっただろうね。A氏:「遊就館」の内容は後の米国や中国の反論で07年に一部修正されるね。私:A級戦犯の合祀は1978年にひそかに行われるのだが、これが1979年、共同通信によりスクープされ、4月19日付「朝日新聞」朝刊で報じられるね。 オープンになったその後の中国や韓国をめぐる混乱は現代史で明らかだね。A氏:その後、分祀論も出るが靖国神社は不可能だとしているね。私:神道は明確な教義がないので、政治的にいろいろ理屈がつけられるのだろうね。 「慰霊」中心の筑波宮司時代、「顕彰」中心の松平宮司時代、「慰霊」と「顕彰」の矛盾をめぐり戦後問題はまだまだ、後を引くね。 再燃した沖縄の集団自決問題のように---。
2007.11.06
コメント(0)
![]()
私:1946年(昭和21年)1月25日、筑波藤麿氏は高等官僚の一種である勅任官として第五代別格官幣社靖国神社宮司となる。 4代目鈴木宮司が元陸軍大将だったので、敗戦で占領軍や世論に配慮した人選だという。 昭和天皇の弟の高松宮の推薦だということで昭和天皇の配慮が推測されるという。 靖国神社は1週間後の2月1日に国家管理から離れ、国家公務員としての宮司職は廃官とかなり、一宗教法人となった靖国神社宮司に即日推薦される。A氏:靖国神社の宮司は、1879年(明治12年)の初代青山宮司から現在の第九代南部利昭宮司まで九人だが、筑波宮司だけが皇族出身で学者、他は神職か軍人であったんだね。 唯一の異色の宮司だね。 私:戦後の靖国神社の60年余のうち、1946年(昭和21年)から1978年(昭和53年)までの32年の間はこの筑波宮司の時代であった。 この時代の靖国神社は、今の靖国神社からは想像できないほどの平和主義の時代だったという。 筑波宮司が1978年3月20日に73才で急死して、次に松平宮司が六代目宮司となり、すぐにA級戦犯14名の合祀が密かに行われる。 ここで靖国神社がガラリと変わり、今の姿になっていく。A氏:筑波宮司に話を戻すと、彼は昭和天皇妃の従兄弟にあたるが、皇族でありながら軍歴がない。 皇族は「徴兵令」発令時に国民の反発で皇族男子も軍人になるのが原則だったいうから、珍しい存在であり、体調や気性が理由とされるが、戦後「白い共産主義者」を名乗り、軍人嫌いを公言していたというから、大学入学頃から軍人嫌いであったろうという。 東大文学部国史科に入り、大学院修了後、国史研究部にうつる。私;東大時代には軍人たちが熱狂的に心酔した皇国史観の立役者で後に教授になる平泉澄(きよし)氏がいた。 しかし、筑波氏は日本古代史専門なので、平泉氏が専門とする幕末や明治維新とは重なっていない。A氏:靖国神社は1944年に73万人、1945年が40万人の参拝客があったが、戦後「GHQににらまれた神社」として46年は3万人程度まで激減したという。 その上、一宗教法人となったので国費も出なくなった。 敗戦後から筑波宮司がくる半年くらいの間、占領軍との交渉はナンバー2の横井権宮司が当たるが、一時は収入を得るため、娯楽センターの建設も考えたという。私:この横井権宮司はオカルト的な思想の持ち主だったようで、1948年に退職後、オカルト的発言が多いそうだね。 こういうユニークな神職が靖国神社権宮司を務めていたことが敗戦直後の混乱を示していたと言える。 筑波宮司は、戦前・戦中の国家神道とは対極の国際平和主義を掲げ、「核兵器禁止宗教者平和使節団」に夫妻で参加する。 そして全世界の戦没者を祭る「鎮霊社」を建てるが、これは靖国神社は何を祀っているのかという定義がぼやけることになる。A氏:もう一つ、筑波宮司が靖国神社の性格を替えたと言われるのが、北白川能久(よしひさ)親王とその孫の北白川永久王を1959年に合祀したことだといわれる。 本来、靖国神社は別格官幣社で、天皇の臣下を祀り、皇族を祀らないという格下の神社だったのが、その皇族を祀った。 しかも、北白川能久親王は幕末に奥羽列藩同盟の盟主という、賊軍の大将だった。 後に台湾で戦死する。 北白川永久王は日中戦争で交通事故死する。 こうして「合祀基準」が次第に拡大することになるね。私:しかし、筑波宮司が頑として、合祀しなかったのはA級戦犯だね。 一般戦没者の合祀をほぼ終えた1959年、靖国神社はBC級戦犯の一部について合祀に踏み切る。 1966年にA級戦犯の名簿が厚生省から来るが放置され、崇敬者総代会が合祀を求めたのが1970年だが、筑波宮司は「将来的には合祀しますが、時期については宮司預かりとさせて下さい」と扱いを宙吊りにする。A氏:筑波宮司の判断には旧皇族ならではの昭和天皇に対するおもんばかり、複雑な国民化感情への目配りなどの総合的なものがあったと考えられるという。 側近には「合祀は僕たちが生きている間は無理だろう。国民の中には『東条憎し』で凝り固まっている人もいる。宮内庁の関係もあるしね」と話したという。私:例の昭和天皇の発言を残した有名な「富田メモ」に「筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが/松平の子の宮司がどう考えたのか」とあるね。 この「筑波」が筑波宮司、「松平の子の宮司」が松平宮司だね。 明日は、その松平宮司の話題に移ろう。
2007.11.05
コメント(0)
![]()
私:この1ヶ月くらい読んだ本は、新聞か、雑誌か、本の書評にとりあげられたものを図書館に予約して読んできたね。 それだけ、関心がある話題の本だということだろう。 この本もどこかの書評にあったものだが、初版の発行がまさに終戦記念日の8月15日。 図書館で予約待ちして借りたのは第二刷で10月15日発行だから、よく売れているんだね。A氏:俺もこの本は読んだよ。 戦後、すでに60年過ぎても靖国問題はA級戦犯合祀や遊就館問題ですっきりしないね。 この問題は中国や韓国だけの問題でなく、日本国内のわれわれの戦後の姿勢が問われていることをこの本は指摘しているね。 俺たちが高度成長で浮かれているときにも、国内での靖国問題はくすぶり続けていたんだね。 それは片づいたと思った沖縄の集団自決問題がまた再燃すると同じだね。私:この本は、A級戦犯の合祀をテーマにしているが、内容は靖国神社をめぐる詳細な戦後史だね。 これほど、詳しくまとめた戦後の靖国神社史はないのではないの?A氏:この本を読むと戦後の靖国問題は、大きく3つに分かれているね。 1つは、敗戦直後から筑波藤麿宮司の32年間。 2つは、松平永芳宮司の14年間、ここで1978年、A級戦犯の合祀が行われるね。 3つは、千鳥が淵が生まれ、潰され、別な施設が生まれる出す動きだね。私:靖国問題は、A級戦犯合祀や遊就館問題ばかりクローズアップして、案外知られていないことが2つあるね。 1つは敗戦後の筑波宮司の32年間の靖国神社の動き。 2つ目は戦後、自衛隊で事故死など亡くなった殉職者約8千人を慰霊する03年にできた防衛庁内の「メモリアルゾーン」だね。 03年にはアメリカのラムズフェルド国防長官、04年には東チモールのグスマン大統領、06年にはカナダやインドの国防大臣が、ここを訪れているという。 もし、イラクなどで戦死者が出たら、靖国神社と「メモリアルゾーン」との間で奪い合いになるのかね。 国営の千鳥が淵と同様にね。A氏:戦後の国営墓地建設の中心となったのは全国遺族等援護会だね。 外国の元首も招待できるような国営施設がほしい。 これには靖国神社を国営とする法案は1969年に自民党が国会に提出されるが、冷戦を背景にした政争に巻き込まれ、5度も提出され、1974年に廃案となった背景もあるね。 千鳥が淵は最初、慰霊の対象は軍人、銃後の国民などをすべて含むものだったが、これが戦後、一宗教法人となった靖国神社と大きな溝を作るね。 旧軍人の間でももめる。私:援護会に参加した軍人は、戦没者には国家の慰霊が必要で、一宗教法人になった靖国神社にはそれは期待できないから、これに代わる国営施設が必要とした。 しかし、日本遺族会は反対で、靖国神社・遺族連合会vs.援護会という対立構造が生まれ、靖国神社側は千鳥が淵の墓地は「引取り人のない遺骨収納の墓」に限定しようとした。 これが政治家を巻き込んでの争いとなった。 そして、1959年3月28日の竣工式当日、天皇・皇后を前に坂田厚相は「全戦没者」、岸首相も同じように千鳥が淵墓苑はあくまで全戦没者を象徴する施設であることを公言した。A氏:しかし、靖国側の反攻で、全国戦没者追悼式は千鳥が淵でなく、中を取って靖国神社との中間の武道館になる。私:1975年、エリザベス女王が来日したとき、女王が千鳥が淵墓苑を訪問する予定を立てたが、靖国神社や遺族会は反対し、靖国神社参拝を求めた。 イギリス側は日本国内の政争に巻き込まれかねないとして墓苑の参拝を中止するね。 これ以来、千鳥が淵の影は薄くなるね。 2006年に千鳥が淵の復活がまた政治課題として登場したが、総裁選が終わるとまた棚上げとなった。A氏:しかし、万が一、21世紀に新たな戦死者が出て、防衛省内にある国費の施設に祭られたら、靖国神社は黙っていないかもしれないね。私:占領で靖国神社をなんとか残すために、一宗教法人化した逃げが今でも導火線をかかえているね。 明日は、時代をさかのぼって敗戦直後に戻り、筑波宮司時代に話を移そう。
2007.11.04
コメント(0)
![]()
A氏:湾岸戦争、ユーゴ内戦、9.11テロ以来のアフガニスタン及びイラン侵攻など、アメリカが冷戦体制崩壊後の世界で果たしてきた役割が「帝国」的であるといわれてから、この言葉が国際関係に使われることが多いね。 それにグローバル化がからむ。 グローバル化はアメリカ化かという問題もあるね。 一方、アメリカに対抗するロシア、EU、中国などの帝国的な動きもあるね。私:9月末ごろ、朝日新聞で、新しい国際秩序について、「帝国」という考えが生まれており、それとの関係でこの「帝国論」という本が紹介されていた。 そこで図書館で借りて読んだ。 この「帝国」というのは、2000年に発行されたアントニオ・ネグリとマイケル・ハートの「<帝国>」というのがもとになっているという。 図書館でこのネグリとハートの「<帝国>」を見てびっくり。 500頁を超える大著でビッシリ活字が埋まっている。 引用文献リストだけで50頁もある。A氏:学者の専門書だね。私:ネグリとハートの「<帝国>」という「帝国」はアメリカが「帝国」だという意味の「帝国」でないんだね。 冷戦後、急速にグローバル化している今日の世界において現れつつある、新たな世界秩序の様式を意味しているという。 だから、区別するために<>で囲んで<帝国>としている。A氏:植民地時代の「国民国家」同志の抗争と形が変わりつつあるというわけだ。 領土問題で騒いでいるのは日本の周辺くらいで、従来の植民地争いと違うね。私:俺が借りた、この「帝国論」のほうは200頁くらいの薄い本だ。 7人の国際政治経済学や文化の学者が書いた7つの論文からなっている しかし、内容が専門的で具体的な話がないんで、読みにくい。 唯一、モンゴル国の土地私有化政策の例をのべたのが具体的でわかりやすかった。 他は頭が痛くなるので読むのをやめた。A氏:モンゴルは3つの時代を経ているね。 チンギス・ハーン時代など封建時代、ソ連の支配下の社会主義時代、ソ連崩壊後の民主化時代だね。私:ソ連支配下時代は、ソ連の経済援助があったが、ソ連崩壊後の民主化で他の社会主義国同様に、経済的な混乱に陥る。 そこでアジア開発銀行(ADB)をはじめ他の機関や先進国の経済援助を受けるようになる。 そして、2003年に「土地所有法」が施行され、モンゴル国民は国有の土地の分配を無償で受け、土地を売買する権利を有することになる。 この土地の私有化などの政策はADBなどの国際機関の助言がグローバル的な視点で推進されてきた。 特に土地私有化の遅れが放牧地の砂漠化を促進しており、環境問題となっていると指摘された。 しかし、遊牧システムの研究家の意見は、社会主義以前の土地利用が一番効率的であったとして、対立するね。A氏:それは放牧国家の土地利用という伝統の重みだね。私:そこで、この伝統の論理と対立するグローバルの論理を「土地所有法」施行で矛盾なく説明するために、この「土地所有法」を施行したときの大統領は「二枚舌」を使った。 それは「放牧地」はチンギス・ハーン以来の母国の地であり、今の国土はモンゴル国という国家の領土が歴史を通じて同一であり、その国家を守ってきた「国民」も同一であったというものだ。A氏:二度の体制転換を経た20世紀どころか、チンギス・ハーンの時より変わらぬまま現在に至るというわけか。 モンゴル国民が「土地の主」になることは、チンギス・ハーン以来続けられてきた「国家」の独立維持の戦いの延長線上にあり、また、20世紀以来の「発展」の新たなステージに立つことだとしてまとめられたことになるね。 グローバル化で伝統と「国家の品格」を失い、アメリカ化が進む日本は見習いたいね。私:これは、一方で土地売買の自由化というグローバル化の要求を受けいれながら、一方でチンギス・ハーンを持ち出し、モンゴルのローカル化を促進するという「同質化と異質化の同時推進」する一つの国際秩序の<帝国>の姿だというわけだね。 アメリカ化だけの国際秩序ではないと言うことかね。 この問題は新しい知的街道のスタートだね。
2007.11.03
コメント(0)
A氏:カレンダーをめくるともう今年も11月だね。 今年は、夏の後、すぐに冬が来るような気がするね。 昨日、いよいよ、新聞の一面トップで年金記録問題検証委員会の最終報告が出たことが報じられているね。 例の「宙に浮いた5000万件の照合」を3月までに終わるという安倍前首相の約束した期日が次第に近づいてきたが、その実現が次第に危ぶまれてきているね。 君のブログの年金シリーズも1、2,3,4、5,6,7、8,9,10と続いたね。 しつこいね。私:俺が年金問題に知的興味をもっているのは、2つだね。 1つは、このものすごいコンピュータエラーにどのように政府と官僚が戦うか。 2つには、安倍前首相の3月までに「5000万件の宙に浮いた年金記録の照合」を終わるという公約が本当に守れる自信があって言ったのかの事実が分かることだね。A氏:君は、製造業の経験で、納期は希望的なもので、日程は確定的なものだといったね。 日程を決定するには、負荷と能力を把握して、その対比で決まると言っていたね。私:100の負荷にたいして、1日10の能力しかなければ、日程は10日かかかるというわけだ。 安倍前首相はこれをやっていないで来年3月と言い切った。 これは約束できる日程でなく、希望的な納期だ。 正確な裏づけがない。A氏:社会保険庁が開発した照合ソフトでは、生年月日が前後1日異なっていても捜し出せるという。 ところが、検証委員会の8000件のサンプル調査では生年月日の入力ミスのうち、「年」の間違いが15パーセント、「月」の間違いが4パーセントなどと、3割が日単位の間違いでなく、年月単位のミスだという。 こんな間違いをこのソフトが処理できるか疑問だね。 昨日の夕刊では、舛添大臣も「(入力ミスの大きな記録は)来年3月までに間に合わない可能性が出てくる」と弱気の発言になったね。私:最初からコンピュータ入力ミスの怖さを知らないね。 俺が現場にいた頃は、コンピュータ化で泣かされたから、その怖さを痛いほど知っているよ。 しかも、年金記録のデータはすでに20年くらいの積み重ねだから、その最後に残った5000万件の膿は悪質なものばかりだろうね。 予想されたことだし、軽かるしく約束できないことだよ。A氏:そういうときはどうするの?私:問屋でコンピュータ在庫が間違っているとする。 その状態でコンピュータデータに在庫があるとあるので、客に明日、納品すると約束する。 倉庫に出荷依頼をしたら、そんな在庫がないと回答が来る。 翌日、納入できないから客が怒る。 商売を失う。 当時、コンピュータのミスで、つぶれそうになった問屋があったんだよ。 この場合、倉庫の在庫を原点に戻って、現物棚卸しをして、そのデータで全部、コンピュータ在庫を修正しないと解決しない。 それも棚卸しカウントミスがあるから、十分にチェックしないとダブルミスとなる。 コンピュータは正確にミスをするから怖いよ。 だから、その後、商品のバーコード化が進んで、人の入力を不要にしたね。A氏:ところが、この年金記録は、現物在庫に当たる「原簿」がないんだね。私:市町村ではとっているところがあるから、それとの照合が一番効果的だね。A氏:民主党の長妻議員がそれを提唱しているね。私:安倍前首相が「私の内閣で全部処理します」と言ったが、引き継いだ福田内閣は大変だね。 しかし、コンピュータデータをコンピュータ内でいじくりまわしていても、時間をとるだけだね。 年金受給者の「棚卸し」だよ。 原点にもどれだよ。 俺の年金問題の知的興味の1つである「3月まで」を守れるかはすでに、守れないことが明らかになったようだね。 後は、コンピュータ入力ミスによってたまった不正確なデータとの戦いにはどういう方法が効果的であるかだね。
2007.11.02
コメント(2)
A氏:この問題は、TVで一時、毎日のように登場していたね。 最近は、落ち着いたようだね。 この問題に冷ややかだった朝日新聞も数日前に扱っていたね。 さんざん、持ち上げて、問題を起こすとたちまち、非難するというTVをはじめとするマスコミの無責任さを批判していたね。私:単純に言えば、タイトル戦で挑戦者が負けたというだけなんだがね。 その試合で挑戦者側に反則があったというだけだ。 それも珍しい反則だという程度だね。 マイク・タイソンだって、試合中に相手の耳を噛み切ったという反則があるからね。A氏:当然、ひどい反則を犯したボクサーには処罰は下る。 だから、処罰は覚悟で反則をしたんだろう? 自分で意図的にやっておいてなんで大毅はあんなに落ち込むのかね。 18歳だからというのは関係ないね。私:大学野球の斉藤選手も連勝してきたのが一度、打たれて負けたことがあったね。 彼も18,9才だろうが、別に落ち込まないで、「よいことばかりでなく、こういうこともあるでしょう」と耐えていたね。 そして、こないだ早慶戦で15奪三振ということで優勝に貢献しているよ。A氏:亀田一家の異常なトレーニングぶりという前宣伝がTBS・TVで長々とあったので、話が大きくなったんだね。私:この試合は挑戦者の亀田大毅が勝っていたら、TBSの担当ディレクターの計画は大成功だったろうね。 18才でチャンピオンだということになる。 しかし、勝負は絶対勝つことはない。 TBSの担当ディレクターは負けた場合のセーフティネットをどのように考えていたのかね。 さんざん持ち上げているので、負けたら大変だという危機感はなかったのかね。A氏:それがおかしいんだね。 専門家の間では負ける確率のほうが高かったようなんだね。 当日の試合は客が意外に少なく、ボクシングファンもさめていたようだね。 タイソンみたいに、マナーが悪くても強いと客は期待するがね。 どうも、このタイトル戦は亀田側にとっては企画ミスだったのではないかね。 もっと、弱い相手をさがすべきだったのかもね。 もう、そういう弱い相手もいなくなったのかしれないがね。A氏:俺はボクシングは詳しく知らないので、試合中継をチラチラ見ている程度だったが、内藤選手との力の差が歴然としていた感じだね。 トレーニングも精神的なものが多く、テクニックが少なかったようだね。私:それに途中で判定の中間結果が発表されるので、試合の後半になるに従い、亀田側が不利であることが歴然としてくると、あせりが出るね。 あせるとますます、不利になるね。 それが破れかぶれの反則の原因となったのかね。 美空ひばりの「柔」ではないが、「勝つと思うな。思えば負けよ」だね。A氏:兄の興毅が一人で亀田家代表として会見したが、かっての悪いマナーはどこかにふきとんだね。私:強くてマナーも紳士的だというボクサー。 強くてもマナーが悪いというボクサー。 弱くてもマナーがいいというボクサー。 弱くてマナーも悪いというボクサー。 ボクサーにもいろいろあるが、亀田大毅は結果的にどのタイプのボクサーになりたかったのかね。A氏:それは、強くてもマナーが悪いというボクサーだろうよ。私:しかし、結果的には反則の多い弱くてマナーが悪いというボクサーになってしまったね。 スポーツ選手というのは自己責任は厳しいね。
2007.11.01
コメント(0)
全30件 (30件中 1-30件目)
1

![]()